JP2001012804A - 蓄熱材の充填方法 - Google Patents

蓄熱材の充填方法

Info

Publication number
JP2001012804A
JP2001012804A JP11183638A JP18363899A JP2001012804A JP 2001012804 A JP2001012804 A JP 2001012804A JP 11183638 A JP11183638 A JP 11183638A JP 18363899 A JP18363899 A JP 18363899A JP 2001012804 A JP2001012804 A JP 2001012804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
storage material
heat
substance
ceramics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11183638A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kawachi
隆夫 河内
Kumio Senda
久美夫 千田
Hideo Hashimoto
英夫 橋本
Sadanobu Owaki
定信 大脇
Tetsuya Shinoda
哲也 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Energy Support Corp
Original Assignee
Energy Support Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Energy Support Corp filed Critical Energy Support Corp
Priority to JP11183638A priority Critical patent/JP2001012804A/ja
Publication of JP2001012804A publication Critical patent/JP2001012804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生産効率を向上させると共に、蓄熱量を高める
ことができる蓄熱材の充填方法を提供する。 【解決手段】前記セラミックス又はその原料19及び溶
融塩20を、少なくとも溶融塩20の融点以上に加熱し
た後にミキサ32に投入し、流動状態を保持しながら混
合し、それを内部ケース13内に充填する。このため、
蓄熱材18の内部ケース13内への充填作業は外部でセ
ラミックス又はその原料19と溶融塩20とが予め均一
に混合された蓄熱材18を充填するのみとなる。即ち、
蓄熱材18の内部ケース13内への充填作業工数が低減
すると共に、体積当たりの熱容量が高くなる。従って、
蓄熱装置11の生産効率が向上すると共に、蓄熱量を高
めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、深夜電力等を利用
したヒータにて蓄熱材に熱を蓄えておき、後でこの顕熱
及び潜熱を利用する蓄熱装置に対する蓄熱材の充填方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の蓄熱装置は蓄熱材及びヒータを
内蔵しており、同蓄熱材はヒータで加熱されることによ
り熱を蓄える。この状態で蓄熱材内に配設された伝熱管
の一方から水を供給すると、この水は蓄熱材の熱によっ
て加熱され、蒸気となって伝熱管の他方から噴出する。
このようにして、蓄熱材に蓄えられた熱は外部に取り出
される。前記蓄熱材は、固体のセラミックス又はその原
料と、所定の蓄熱温度域で液体化する硝酸塩等の溶融塩
とから構成されている。
【0003】前記溶融塩は常温では固体状態である。こ
のため、前記蓄熱装置内において、セラミックス又はそ
の原料と溶融塩との均一な混合物を得るために、まず溶
融塩を融点以上に加熱して液体状態にし、この後、液体
状態の溶融塩を加熱されたセラミックス又はその原料が
収容された蓄熱材収容ケース内に流し込む。
【0004】溶融塩の融解熱及び比熱は小さいため、セ
ラミックス又はその原料の温度が溶融塩の融解点よりも
十分に高くないと直ちに凝固し、セラミックス又はその
原料の間隙に溶融塩が充填されない場合があった。従っ
て、セラミックス又はその原料を溶融塩の融解点より十
分に高い温度まで加熱した状態で溶融塩が充填されてい
た。セラミックス又はその原料は前記ヒータを高熱負荷
状態にして加熱される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記溶融塩
の供給以前において、前記セラミックス又はその原料相
互間、及びセラミックス又はその原料とヒータとの間に
は空隙が存在し、この空隙の分だけ、セラミックス又は
その原料相互間、及びセラミックス又はその原料とヒー
タとの間の接触面積(伝熱面積)が小さくなっていた。
即ち、セラミックス又はその原料相互間、及びセラミッ
クス又はその原料とヒータとの間の熱伝導効率は、セラ
ミックス又はその原料が隙間なく充填されている場合に
比べて低かった。
【0006】このため、内蔵されたヒータを高熱負荷に
してセラミックス又はその原料を加熱すると同ヒータが
焼損するおそれがあることにより、セラミックス又はそ
の原料を加熱する際にはヒータを低熱負荷で加熱する必
要があった。従って、セラミックス又はその原料の加熱
には、多くの時間及び労力が費やされ、又蓄熱材収容ケ
ースへの蓄熱材の充填作業効率が悪く、更に、蓄熱充填
密度が低く蓄熱量が小さくなるという問題点があった。
【0007】また、前記充填状態によっては、蓄熱材収
容ケース内でのセラミックス又はその原料相互間、及び
セラミックス又はその原料とヒータとの間の隙間の大小
にて、その隙間に埋まる溶融塩の量が増え、この溶融塩
が高価であることから製造コスト高を誘因するおそれが
もあった。
【0008】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、蓄熱材の充填作業効率
を向上させると共に、蓄熱量を高めることができる蓄熱
材の充填方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、固体である第1物質と、所定の蓄熱温度域では液体
であり同蓄熱温度域以下の温度域では固体である第2物
質とからなる蓄熱材が充填されており、同蓄熱材を加熱
する加熱手段と、内部に熱媒体が流されると共に蓄熱材
と熱媒体との間で熱交換を行う熱交換手段とを備えた蓄
熱材収容ケース内への蓄熱材の充填方法において、前記
第1物質及び第2物質をミキサに投入し、同ミキサ内に
て、両物質を少なくとも第2物質の融点以上に加熱しな
がら混合して流動状態とし、それを蓄熱材収容ケース内
に充填することをその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、固体である第1
物質と、所定の蓄熱温度域では液体であり同蓄熱温度域
以下の温度域では固体である第2物質とからなる蓄熱材
が充填されており、同蓄熱材を加熱する加熱手段と、内
部に熱媒体が流されると共に蓄熱材と熱媒体との間で熱
交換を行う熱交換手段とを備えた蓄熱材収容ケース内へ
の蓄熱材の充填方法において、前記第1物質又は第2物
質の少なくとも一方を第2物質の融点以上に加熱した後
にミキサに投入し、流動状態を保持しながら混合し、そ
れを蓄熱材収容ケース内に充填することをその要旨とす
る。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記第1物質は、第1粒
度物質と、同第1粒度物質より粒度の大きい第2粒度物
質とを、所定の混合比にて混合することにより構成した
ことをその要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記蓄
熱材の蓄熱材収容ケース内への充填後又は充填途中にお
いて、同蓄熱材を所定の温度に保持しながら蓄熱材収容
ケースへ振動を与えるか、又は蓄熱材収容ケース内を真
空にするかにより脱気することをその要旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第
1物質はセラミックス又はその原料を主成分とし、第2
物質は溶融塩を主成分としたことをその要旨とする。 (作用)従って、請求項1又は請求項2に記載の発明に
おいては、前記第1物質及び第2物質はミキサに投入さ
れ、同ミキサ内において、少なくとも第2物質の融点以
上に加熱されながら流動状態で混合される。又は、第1
物質及び第2物質は、少なくとも第2物質の融点以上に
加熱された後ミキサに投入され、流動状態を保持しなが
ら混合される。
【0014】この結果、第1物質と第2物質とが均一に
混合された蓄熱材が得られる。このため、蓄熱材の蓄熱
材収容ケース内への充填作業は、外部で第1物質と第2
物質とが予め均一に混合された蓄熱材を充填するのみと
なる。即ち、蓄熱材収容ケース内へ第1物質を充填し、
この後第2物質にて第1物質の間隙を充填する場合に比
べて、蓄熱材の蓄熱材収容ケース内への充填作業工数が
低減し、蓄熱装置の生産効率が向上する。また、蓄熱材
のの充填密度が高くなり、蓄熱材の蓄熱量が大きくな
る。
【0015】請求項3に記載の発明においては、請求項
1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記第1
物質は、第1粒度物質と、同第1粒度物質より粒度の大
きい第2粒度物質とが、所定の混合比で混合されること
により構成される。このため、第1粒度物質は第2粒度
物質の間隙に充填され、蓄熱材における第1物質の充填
密度が増加する。
【0016】請求項4に記載の発明においては、請求項
1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記蓄熱
材の蓄熱材収容ケース内への充填後又は充填途中におい
て、同蓄熱材は所定の温度に保持されながら、蓄熱材収
容ケースには振動が付与されるか、又は蓄熱材収容ケー
ス内が真空にされるかによって脱気される。このため、
第1物質と第2物質との混合時に混入した気泡等が外部
に排出され、第2物質の第1物質の間隙に対する充填密
度が向上する。従って、第1物質と第2物質との間の熱
伝導効率は向上し、かつ蓄熱量も増える。
【0017】請求項5に記載の発明においては、請求項
1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に
加えて、前記第1物質はセラミックス又はその原料が主
成分とされ、第2物質は溶融塩が主成分とされる。即
ち、蓄熱材の大部分は安価なセラミックス又はその原料
により占められ、同セラミックス又はその原料の間隙が
溶融塩により充填される。このため、蓄熱材の材料コス
トが低減し、ひいては蓄熱装置の製造コストが低減す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を蓄熱材の充填法方
に具体化した一実施形態を図1〜図5(a), (b)に
従って説明する。
【0019】図5(a)に示すように、蓄熱装置11を
構成する容器本体12は、蓄熱材収容ケースとしてのス
テンレス製の内部ケース13及び外部ケース14からな
る二重壁構造に形成されており、両ケース13, 14間
には断熱部材15が介在されている。内部ケース13内
には螺旋状に形成された熱交換手段としての伝熱管16
及びU字状に形成された加熱手段としてのヒータ17が
配設されている。伝熱管16の入口管16a及び出口管
16bはそれぞれ内部ケース13の側面を気密状に貫通
して外部に導出されている。
【0020】図5(a), (b)に示すように、前記内
部ケース13内には熱を蓄えるための蓄熱材18が充填
されている。蓄熱材18は固体の第1物質としてのセラ
ミックス19と、所定の蓄熱温度域で液体化する第2物
質としての溶融塩20とから構成されている。
【0021】本実施形態において、前記溶融塩20は硝
酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム及び硝酸カリウムが混
合比7:49:44にて混合された混合物(混合塩)で
あり、一般にHTS(Heat Transfer S
alt)と呼ばれるものが使用されている。この溶融塩
20の融点は142℃となっている。
【0022】図5(b)に示すように、前記セラミック
ス19は粒径の異なる2種類のセラミックス19から、
即ち、第1粒度物質としての小粒度セラミックス19a
と、第2粒度物質としての大粒度セラミックス19bと
から構成されている。本実施形態において、両セラミッ
クス19a, 19bの平均粒径はそれぞれ2mm以下、
及び7mm以上12mm以下とされている。また、小粒
度セラミックス19aと大粒度セラミックス19bとの
混合比は1:1とされている。
【0023】前記蓄熱材18は、大粒度セラミックス1
9bの間隙に小粒度セラミックス19aが充填され、両
セラミックス19a, 19bの間隙に溶融塩20が充填
されることにより構成されている。セラミックス19と
溶融塩20との混合比は、セラミックス19の間隙が溶
融塩20にて充填可能な75〜85:25〜15の範囲
にて設定可能とされており、本実施形態においては、8
0:20となるように両者19,20が混合されてい
る。
【0024】次に、前記蓄熱材18の内部ケース13内
への充填方法を図1に示すフローチャートに基づいて説
明する。蓄熱材18を内部ケース13内へ充填する場
合、まず、図2に示すように、小粒度セラミックス19
a、大粒度セラミックス19b及び固体状態の溶融塩2
0を蓄熱装置11の外部で別々にヒータ31にて所定温
度まで加熱する(S40)。前記大小粒度セラミックス
19a, 19b及び固体状態の溶融塩20は少なくとも
溶融塩20の融点(142℃)以上に加熱し、本実施形
態においては、250℃〜300℃程度に加熱する。こ
のため、溶融塩20は液体状態となる。
【0025】次に、図3に示すように、所定温度まで加
熱した小粒度セラミックス19a、大粒度セラミックス
19b及び溶融塩20をミキサ32に投入し、ヒータ3
3にて溶融塩20の流動状態を保持しながらミキサ32
を軸を中心に回転させる。この結果、小粒度セラミック
ス19a、大粒度セラミックス19b及び溶融塩20は
ミキサ32内にて均一に混合され、前記蓄熱材18が得
られる(S41)。尚、ミキサ32内にはセラミックス
19と溶融塩20との混合比が80:20となるよう
に、両者19,20が投入される。
【0026】次に、前記ミキサ32にて混合された小粒
度セラミックス19a、大粒度セラミックス19b及び
溶融塩20の混合物を、流動状態を保持しながら内部ケ
ース13内に充填する(S42)。この後、図4に示す
ように、テーブルバイブレータ35等の振動付与機構の
作動により、内部ケース13に対して振動を付与する
(S43)。この結果、前記ミキサ32による混合時に
蓄熱材18に混入又は溶解した気泡又は空気等の気体が
大気に排出除去される。従って、蓄熱材18の充填密度
が向上する。
【0027】以上で、蓄熱材18の内部ケース13内へ
の充填が完了する。さて、このように蓄熱材18が充填
された蓄熱装置11において、前記ヒータ17を通電発
熱させると、蓄熱材18は加熱されて熱を蓄える。この
とき、セラミックス19の間隙には溶融塩20が充填さ
れているため、蓄熱材18の熱伝導性は良好である。そ
して、蓄熱材18に蓄熱された状態において、伝熱管1
6の一方から水を供給すると、この水は蓄熱材18の熱
により加熱され、蒸気となって伝熱管16の他方から噴
出する。このようにして、蓄熱材18に蓄えられた熱が
外部に取り出される。
【0028】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 (1) 前記セラミックス19及び溶融塩20を、少な
くとも溶融塩20の融点以上、即ち250℃〜300℃
程度に加熱した後にミキサ32に投入する。そして、セ
ラミックス19及び溶融塩20を流動状態に保持しなが
ら均一に混合し、それを内部ケース13内に充填するよ
うにした。このため、蓄熱材18の内部ケース13内へ
の充填作業は、外部でセラミックス19と溶融塩20と
が予め均一に混合された蓄熱材18を充填するのみとな
る。そして、内部ケース13内にセラミックス19を充
填し、この後溶融塩20にてセラミックス19の間隙を
充填する場合に比べて、蓄熱材18の内部ケース13内
への充填作業工数が低減すると共に、蓄熱材18の充填
密度が向上する。従って、蓄熱材18の充填作業効率を
向上させることができる。
【0029】(2) 前記セラミックス19は、小粒度
セラミックス19aと、同小粒度セラミックス19aよ
り平均粒度の大きい大粒度セラミックス19bとを、所
定の混合比にて混合することにより構成した。このた
め、小粒度セラミックス19aは大粒度セラミックス1
9bの間隙に充填され、蓄熱材18におけるセラミック
ス19の充填密度が増加する。
【0030】(3) 前記蓄熱材18の内部ケース13
内への充填後、蓄熱材18が流動状態のとき、内部ケー
ス13に振動を与えることにより脱気するようにした。
このため、セラミックス19と溶融塩20との混合時に
混入した気泡等が外部に排出され、溶融塩20のセラミ
ックス19の間隙に対する充填密度が向上する。従っ
て、セラミックス19と溶融塩20との間の熱伝導効率
を向上させることができ、かつ熱容量を増やすことがで
きる。
【0031】(4) 前記小粒度セラミックス19aと
大粒度セラミックス19bとの混合比を1:1とした。
このため、小粒度セラミックス19aは少なくとも大粒
度セラミックス19bの間隙を充填可能な分量だけ混合
される。従って、セラミックス19の充填密度を増加さ
せることができ、かつ熱容量を増やすことができる。
【0032】(5) 前記ミキサ32に投入されるセラ
ミックス19と溶融塩20との混合比を、80:20と
した。このため、溶融塩20は少なくともセラミックス
19の間隙を充填可能な分量だけミキサ32に投入され
る。従って、セラミックス19の間隙は溶融塩20によ
り充填され、蓄熱材18の熱伝導効率を向上させること
ができる。
【0033】(6) 前記蓄熱材18はセラミックス1
9及び溶融塩20を主成分とし、セラミックス19の間
隙を溶融塩20にて充填するようにした。即ち、蓄熱材
18の大部分は安価なセラミックス19により占められ
る。このため、蓄熱材18の材料コストが低減し、蓄熱
装置11の製造コストを低減させることができる。
【0034】尚、前記実施形態は以下のように変更して
実施してもよい。 ・ 本実施形態においては、セラミックス19及び溶融
塩20を、少なくとも溶融塩20の融点以上に加熱した
後にミキサ32に投入し、流動状態を保持しながら混合
したが、セラミックス19と溶融塩20との内、いずれ
か一方のみを加熱した状態にてミキサ32内へ投入した
り、図6に示すように、セラミックス19及び溶融塩2
0をミキサ32に投入(S51)してから、同ミキサ3
2内にて、両物質19,20を少なくとも溶融塩20の
融点以上に加熱しながら混合して流動状態としたりして
もよい(S52)。以後、図1に示す(S42)及び
(S43)と同様の作業を行う。このようにしても、本
実施形態における(1)番目の効果と同様の効果を得る
ことができる。
【0035】・ 本実施形態においては、蓄熱材18の
内部ケース13内への充填後、テーブルバイブレータ3
5等によって内部ケース13に対して振動を付与した
が、蓄熱材18の内部ケース13内への充填途中におい
て振動を付与してもよい。このようにしても、蓄熱材1
8内に混入した気泡を外部に排出することができる。
【0036】・ 本実施形態においては、テーブルバイ
ブレータ35により内部ケース13全体に振動を付与し
たが、例えば棒状バイブレータを内部ケース13内に充
填された蓄熱材18に差し込み、振動を付与してもよ
い。このようにしても、蓄熱材18内に混入した気泡を
外部に排出することができる。
【0037】・ 本実施形態においては、テーブルバイ
ブレータ35により内部ケース13全体に振動を付与す
ることにより、蓄熱材18内に混入した気泡を外部に排
出したが、内部ケース13内部を真空にする真空脱気に
よって気体を除去するようにしてもよい。また、内部ケ
ース13内を真空にしながら前記テーブルバイブレータ
35等により内部ケース13に対して振動を与えるよう
にしてもよい。このようにしても、粒度の異なるセラミ
ックス19の混合度が増し、間隙が減少して溶融塩20
の必要量を少なく抑えられコストダウンに寄与できると
共に、前記隙間に対する溶融塩20の充填密度が向上
し、セラミックス19と溶融塩20との間の熱伝導効率
を向上させることができ、かつ熱容量を増やすことがで
きる。
【0038】・ 本実施形態においては、セラミックス
19を粒度の異なる2種類の大小粒度セラミックス19
a, 19bから構成したが、単一粒度のセラミックス1
9又は3種類以上の粒度を有したセラミックス19を混
合してもよい。このようにしても、セラミックスの間隙
は溶融塩20にて充填される。
【0039】・ 本実施形態においては、蓄熱材18を
第1物質としてのセラミックス19を主成分としたが、
同セラミックス19の原料、即ち、熱的に安定したマグ
ネシア(酸化マグネシウム)、シリカ(二酸化珪素)、
アルミナ(酸化アルミニウム)等に置き換えてもよい。
このようにしても、ヒータ17からの熱を蓄えることが
できる。
【0040】
【発明の効果】従って、請求項1又は請求項2に記載の
発明によれば、蓄熱材の容器本体内への充填作業工数が
低減し、蓄熱材の充填密度が高くなることにより、蓄熱
材の充填作業効率が向上すると共に、蓄熱材の蓄熱量を
高めることができる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、蓄熱材にお
ける第1物質の充填密度が更に増加し、第1物質の隙間
を極力少なくでき、熱伝導効率を向上することができ
る。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
えて、第2物質の第1物質の間隙に対する充填密度が向
上することにより、第1物質と第2物質との間の熱伝導
効率を向上させることができ、蓄熱量を増やすことがで
きる。
【0043】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
えて、蓄熱材の大部分は安価なセラミックス又はその原
料により占められ、蓄熱材の材料コストを低減させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 蓄熱材の充填作業手順を示すフローチャー
ト。
【図2】 蓄熱材の充填作業手順を示す概略正断面図。
【図3】 蓄熱材の充填作業手順を示す概略正断面図。
【図4】 蓄熱材の充填作業手順を示す概略正断面図。
【図5】 (a)は、蓄熱装置の正断面図。(b)は、
蓄熱材の拡大正面図。
【図6】 別の実施形態における蓄熱材の充填作業手順
を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…蓄熱装置、12…容器本体、13…内部ケース
(蓄熱材収容ケース)、16…伝熱管(熱交換手段)、
17…ヒータ(加熱手段)、18…蓄熱材、19…セラ
ミックス(第1物質)、19a…小粒度セラミックス
(第1粒度物質)、19b…大粒度セラミックス(第2
粒度物質)、20…溶融塩(第2物質)、32…ミキ
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 英夫 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内 (72)発明者 大脇 定信 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内 (72)発明者 篠田 哲也 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体である第1物質(19)と、所定の
    蓄熱温度域では液体であり同蓄熱温度域以下の温度域で
    は固体である第2物質(20)とからなる蓄熱材(1
    8)が充填されており、 同蓄熱材(18)を加熱する加熱手段(17)と、内部
    に熱媒体が流されると共に蓄熱材(18)と熱媒体との
    間で熱交換を行う熱交換手段(16)とを備えた蓄熱材
    収容ケース(13)内への蓄熱材の充填方法において、 前記第1物質(19)及び第2物質(20)をミキサ
    (32)に投入し、同ミキサ(32)内にて、両物質
    (19,20)を少なくとも第2物質(20)の融点以
    上に加熱しながら混合して流動状態とし、それを蓄熱材
    収容ケース(13)内に充填する蓄熱材の充填方法。
  2. 【請求項2】 固体である第1物質(19)と、所定の
    蓄熱温度域では液体であり同蓄熱温度域以下の温度域で
    は固体である第2物質(20)とからなる蓄熱材(1
    8)が充填されており、 同蓄熱材(18)を加熱する加熱手段(17)と、内部
    に熱媒体が流されると共に蓄熱材(18)と熱媒体との
    間で熱交換を行う熱交換手段(16)とを備えた蓄熱材
    収容ケース(13)内への蓄熱材の充填方法において、 前記第1物質(19)又は第2物質(20)の少なくと
    も一方を第2物質(20)の融点以上に加熱した後にミ
    キサ(32)に投入し、流動状態を保持しながら混合
    し、それを蓄熱材収容ケース(13)内に充填する蓄熱
    材の充填方法。
  3. 【請求項3】 前記第1物質(19)は、第1粒度物質
    (19a)と、同第1粒度物質(19a)より粒度の大
    きい第2粒度物質(19b)とを、所定の混合比にて混
    合することにより構成した請求項1又は請求項2に記載
    の蓄熱材の充填方法。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱材(18)の蓄熱材収容ケース
    (13)内への充填後又は充填途中において、同蓄熱材
    (18)を所定の温度に保持しながら蓄熱材収容ケース
    (13)へ振動を与えるか、又は蓄熱材収容ケース(1
    3)内を真空にするかにより脱気する請求項1〜請求項
    3のうちいずれか一項に記載の蓄熱材の充填方法。
  5. 【請求項5】 前記第1物質(19)はセラミックス又
    はその原料を主成分とし、第2物質(20)は溶融塩を
    主成分とした請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に
    記載の蓄熱材の充填方法。
JP11183638A 1999-06-29 1999-06-29 蓄熱材の充填方法 Pending JP2001012804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11183638A JP2001012804A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 蓄熱材の充填方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11183638A JP2001012804A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 蓄熱材の充填方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001012804A true JP2001012804A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16139294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11183638A Pending JP2001012804A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 蓄熱材の充填方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001012804A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015129838A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 イビデン株式会社 相変化を伴う共融混合物である溶融塩の熱伝達制御材としてのSiCハニカム
WO2015133380A1 (ja) * 2014-03-03 2015-09-11 イビデン株式会社 蓄熱器
WO2015133381A1 (ja) * 2014-03-03 2015-09-11 イビデン株式会社 蓄熱器
KR20180039376A (ko) * 2016-10-10 2018-04-18 한양대학교 산학협력단 잠열축열복합재 및 그 제조방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015129838A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 イビデン株式会社 相変化を伴う共融混合物である溶融塩の熱伝達制御材としてのSiCハニカム
WO2015133380A1 (ja) * 2014-03-03 2015-09-11 イビデン株式会社 蓄熱器
WO2015133381A1 (ja) * 2014-03-03 2015-09-11 イビデン株式会社 蓄熱器
KR20180039376A (ko) * 2016-10-10 2018-04-18 한양대학교 산학협력단 잠열축열복합재 및 그 제조방법
KR101972640B1 (ko) * 2016-10-10 2019-04-25 한양대학교 산학협력단 잠열축열복합재 및 그 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000097498A (ja) 高温蓄熱槽
JP2001012804A (ja) 蓄熱材の充填方法
JPH10230101A (ja) 温度制御気液分離装置
JPS5833097A (ja) 蓄熱装置
JP2001317886A (ja) 蓄熱材の充填方法
JP2007327534A (ja) 水素貯蔵容器および水素吸放出装置
JPH0323836B2 (ja)
JP2007315546A (ja) 水素貯蔵容器および水素吸放出装置
JPS5945916B2 (ja) 多段蓄熱装置
JPH1054623A (ja) 固体/気体の吸着及び熱化学反応を管理する方法
JPH0854315A (ja) 熱空気流発生装置
JP2002161998A (ja) 水素ステーション
JPS63207994A (ja) 熱循環装置
JPS63225799A (ja) 水素吸蔵合金の反応装置の製造方法
JP2000266414A (ja) 固体蓄熱材の充填方法
TWI304878B (en) Hydrogen storage device
JP2588119B2 (ja) 蓄熱装置における無機蓄熱剤の充填方法および無機蓄熱剤
JPS60138394A (ja) 蓄熱式熱交換器
JPS5925955B2 (ja) 金属水素化物蓄熱装置
JPH0288404A (ja) 金属水素化合物を用いた熱交換器
CN205761098U (zh) 一种化学反应装置
JPS58140594A (ja) 潜熱蓄熱槽
JPS5774581A (en) Steam generator
JPS5971989A (ja) 蓄熱装置
JPS6229446Y2 (ja)