JPH0524870Y2 - - Google Patents

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JPH0524870Y2
JPH0524870Y2 JP1987058388U JP5838887U JPH0524870Y2 JP H0524870 Y2 JPH0524870 Y2 JP H0524870Y2 JP 1987058388 U JP1987058388 U JP 1987058388U JP 5838887 U JP5838887 U JP 5838887U JP H0524870 Y2 JPH0524870 Y2 JP H0524870Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばバタフライバルブやボールバ
ルブのように回動操作によつて開閉するようにし
たバルブシートに関し、特に異種素材を特殊な積
層構造で形成したバルブシートに関するものであ
る。
(従来技術とその問題点) バタフライバルブやボールバルブのように略
90°又は180°の回動操作によつて流路を開閉する
ようにしたバルブのシートには、デイスクやボー
ルの密封作用を有効に発揮させるために種々の構
造が提案されている。
このうち、重ね形のシート構造には、リング状
平板ガスケツトを積層した積層形と渦巻状にして
圧縮成形した渦巻形とがあり、この積層形は、渦
巻形に比較して圧縮強度やシール性に優れている
が、強度の点において充分とはいえない。
第6図において、この積層形のリングシート3
2をバタフライバルブのボデー30にシートリテ
ーナ31で取付け、このリングシート32をデイ
スク33にシール接触させて使用した場合、同図
の鎖線に示すようにリングシート32の一部に変
形を生じ、結局、シール性能の低下を来すおそれ
がある。
従来は、この積層形の欠点を解消するため、例
えば、特開昭52−103030号公報に示すように、ガ
スケツト板と金属板を交互に積層する構造が知ら
れている。
しかしながら、この従来例によると、補強とい
う点からすると、一応の効果があるが、摩擦係数
の低いガスケツト板と金属板とでは、接合面にお
いて滑りやすいために、接面漏れが生じやすい。
上記の滑りを防止する手段として、実公昭59−
8042号公報の構造が提案されているが、同公報の
構造は、平板状のガスケツト板の間に波型の金属
板を介挿した構造の弁シートであるため、金属板
の波型が、ガスケツト板との相互積層成形時にガ
スケツト板の密度の不均一を生じたり、またガス
ケツト板と波型の金属板との間の面圧がばらつ
き、このシートを繰返し使用すると、接合面に隙
間が生じるため、接面漏れが起きる等の不都合が
ある。
本考案は、上記した従来の問題点に鑑み、これ
らの欠点を解消するために開発したもので、シー
トの積層部材を完全に一体化することにより強度
の点はもとよりシール性の向上を図ることを目的
としたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係るバルブシートは、リング状の金属
板を軸方向両側にそれぞれ配置し、これら金属板
の間に膨張黒鉛よりなるリング状のガスケツト板
とリング状の多孔金属板とを熱硬化性樹脂を介し
て交互に積層し接着してリング状のシート本体を
構成したものである。
(作用) 本考案によれば、ボールバルブのバルブシート
として適用した場合、ボール回動時の摩擦力によ
るガスケツト板の剥離を、バルブ側に対応する金
属板によつて防止し、反バルブ側に配置された金
属板のばね効果によつて、ボールのシール位置に
対するシール圧を高める。しかも両方の金属板と
多孔金属板との補強効果によつて強度が向上し、
ボールの接触圧を高めることができる。
一方、バタフライバルブシートとして、ボデー
(弁箱)側に取付けた場合には、バタフライバル
ブのデイスク接離時の摩擦力によるガスケツト板
の剥離を、両方の金属板の挟持力によつて防止
し、反デイスク側の金属板のばね効果によつて、
デイスクのシール位置に対するシール圧を高め
る。
他方、デイスクの外周縁部に取付けた場合に
は、ボデーに対するバルブシート接離時の摩擦力
によるガスケツト板の剥離を、両方の金属板の挟
持力によつて防止し、反ボデー側の金属板のばね
効果によつて、ボデーのシール位置に対するシー
ル圧を高める。
そして、上記ボデー側又はデイスク側のいづれ
に取付けた場合でも、両方の金属板と多孔金属板
との補強効果によつて強度が向上し、接触圧を高
めることができる上、接触時に生じる圧縮および
剪断応力が増大する。
さらに、ガスケツト板と多孔金属板とを熱硬化
性樹脂を介して交互に積層し接着することで接面
漏れを防止している。
(実施例) 第1図は本考案に係るバルブシートの一実施例
を示す縦断面図、第2図は部分拡大図であり、こ
れらの図において、1はシート本体で、このシー
ト本体はリング状の金属板2A,2Bを軸方向両
側にそれぞれ配置し、膨張黒鉛よりなるリング状
のガスケツト板3と、リング状の多孔金属板4と
を熱硬化性樹脂5を介して交互に積層し接着して
形成し、全体としてリング状を呈し、外周部分に
後述するボデー(弁箱)の装着部位に挿入される
肩部1aを形成し、内周面にテーパ形状のシール
面1bを形成している。
金属板2A,2Bはシート本体1の厚さが例え
ば6mmであれば、板厚0.7mmのオーステナイト系
ステンレス鋼、フエライト系ステンレス鋼、銅乃
至は銅合金が適切である。
多孔金属板4はガスケツト板2を一体化させる
機能とシート本体1の補強的作用を果すもので、
開孔面積が20%以上(好ましくは20〜40%)で、
孔径が2mm以下の孔4aを均一に分散させた板厚
0.5mmのオーステナイト系ステンレス鋼、フエラ
イト系ステンレス鋼、銅乃至は銅合金が適当であ
り、2枚用いている。
熱硬化性樹脂5は、膨張黒鉛よりなるガスケツ
ト板3と多孔金属板4とを強固に結合させるため
の接着機能を果たすものであり、膨張黒鉛に対し
て浸透性の強いフエノール系若しくはフラン系を
用いるのが好ましい。
更に、熱硬化性樹脂5の量は充分な結合強度を
得るため膨張黒鉛に対して、固形分率で5wt%〜
15wt%を用いる。また、200℃以上で用いる場合
は、必要に応じて予め熱処理を施すことによつて
脱ガス及び炭化処理を行なう。この場合、炭化は
樹脂の投錨効果により充分な接着強度を保持して
いる。
リング状のガスケツト板3は密度1.7g/cm3の可
撓性膨張黒鉛シートによつてなり、シート本体1
の厚さが6mmであれば上・中・下3枚のガスケツ
ト板3が用いられ、上下2枚のガスケツト板3の
板厚を1.0mmに、中央のガスケツト板3の板厚を
1.3mmに設定している。
次いで、上記したシート本体1をバタフライバ
ルブとボールバルブに装着した場合について説明
する。第3図はバタフライバルブのボデー6側に
シートリテーナ7で保持してボルト8によりシー
ト本体1を装着した例であり、この場合は、ステ
ム12の回動操作によりデイスク13の外周面を
シート本体1のシール面1bに接触させて閉弁す
る。9はボデー6とシートリテーナ7との間に設
けたガスケツトであり、10はシートリテーナ7
又はボデー6とシート本体1との間に設けたガス
ケツトであり、ガスケツト10とは別にシート本
体1側にガスケツト10aを装着しても良い。1
1はステム12を挿入した軸受である。第4図は
バタフライバルブのデイスク13a側にシートリ
テーナ14で保持してボルト15によりシート本
体1を装着した例であり、この場合は、ステム1
2の回動操作によりデイスク13の外周縁部に設
けたシート本体1をボデー6の弁座面6aに接触
させて閉弁する。16はシートリテーナ14又は
デイスク13aとシート本体1との間に設けたガ
スケツトであり、ガスケツト16とは別にシート
本体1側にガスケツト16aを装着しても良い。
第5図はボールバルブのボデー17に形成した
段部18にシート本体1を装着した例であり、ス
テム21の回動操作により貫通孔20aを有する
ボール20の外周面をシート本体1に接触させて
開閉するものである。19はボデー17とシート
本体1との間に設けたガスケツトであり、ガスケ
ツト19とは別にシート本体1側にガスケツト1
9aを装着しても良い。
次に、上記実施例の作用を説明する。
シート本体1を例えばバタフライバルブやボー
ルバルブのシール位置に装着すると、シート本体
1は、リング状の金属板2A,2Bを軸方向両側
にそれぞれ配置し、これら金属板2A,2Bの間
に膨張黒鉛よりなるリング状のガスケツト板3と
リング状の多孔金属板4とを熱硬化性樹脂5を介
して交互に積層接着して形成したので、ガスケツ
ト板3と多孔金属板4とが一体化して接面漏れ等
の心配がない。しかも、金属板2A,2Bと多孔
金属板4の相乗作用による補強効果によつて、シ
ート本体1の強度が向上するから、接当圧を高め
られ、シート性が向上する。
また、第3図のように、ボデー6側にシート本
体1を取付た場合には、デイスク13がシート本
体1におけるテーパ状のシール面1bに接離する
時の摩擦力によるガスケツト板3の剥離を、金属
板2A,2Bの挟持力によつて防止し、デイスク
13がシート本体1に圧接することで、シート本
体1が図面左方向に押圧された場合、金属板2B
の皿ばね的なばね効果によつて、デイスク13の
シール位置に対するシール圧を高めてシール性を
向上させる。
そして、第4図のようにデイスク13aの外周
縁部にシート本体1を取付けた場合には、ボデー
6に対してシート本体1におけるテーパ状シール
面1bが接離する時の摩擦力によるガスケツト板
3の剥離を、金属板2A,2Bの挟持力によつて
防止し、シート本体1がボデー6に圧接すること
で、シート本体1が図面右方向に押圧された場
合、金属板2Bの皿ばね的なばね効果によつて、
ボデー6のシール位置に対するシール圧を高めて
シール性を向上させる。
さらに、第3図および第4図において、封止時
におけるシート本体1の圧縮および剪断応力が増
大する。
さらにまた、第5図のようにシート本体1をボ
ールバルブのボデー17に取付けた場合には、ボ
ール20回動時の摩擦力によるガスケツト板3の
剥離を金属板2Aによつて防止し、ボール20が
シート本体1に圧接することで、シート本体1が
図面左方向に押圧された場合、金属板2Bの皿ば
ね的なばね効果によつて、ボール20のシール位
置に対するシール圧を高めてシール性を向上させ
る。
(考案の効果) 本考案によれば、リング状の金属板を軸方向両
側にそれぞれ配置し、これら金属板の間に膨張黒
鉛よりなるリング状のガスケツト板とリング状の
多孔金属板とを熱硬化性樹脂を介して交互に積層
し接着してリング状のシート本体を構成している
ので、シート本体の強度が向上するとともに、少
なくとも一方の金属板によつてガスケツト板の剥
離を防止できるから、シール圧を高めることがで
き、シール性および信頼性が向上する。しかも他
方の金属板の皿ばね効果によつて、シール位置に
対するシール圧を高めることができるので、より
一層高いシール性を得ることができる。
さらに、ガスケツト板と多孔金属板とが一体化
されるので、接面漏れが起らない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るバルブシートの一実施例
を示す縦断面図、第2図は部分拡大図、第3図は
バタフライバルブのボデー側にシートを装着した
例を示す部分断面図、第4図はバタフライバルブ
のデイスク側にシートを装着した例を示す部分断
面図、第5図はボールバルブにシートを装着した
例を示す部分断面図、第6図はバタフライバルブ
に従来のシートを装着した例を示す部分断面図で
ある。 1……シート本体、2A,2B……金属板、3
……ガスケツト板、4……多孔金属板、5……熱
硬化性樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リング状の金属板を軸方向両側にそれぞれ配置
    し、これら金属板の間に膨張黒鉛よりなるリング
    状のガスケツト板とリング状の多孔金属板とを熱
    硬化性樹脂を介して交互に積層し接着してリング
    状のシート本体を構成したことを特徴とするバル
    ブシート。
JP1987058388U 1987-04-17 1987-04-17 Expired - Lifetime JPH0524870Y2 (ja)

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JP1987058388U JPH0524870Y2 (ja) 1987-04-17 1987-04-17

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JP1987058388U JPH0524870Y2 (ja) 1987-04-17 1987-04-17

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JPS63166767U JPS63166767U (ja) 1988-10-31
JPH0524870Y2 true JPH0524870Y2 (ja) 1993-06-23

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JP5599638B2 (ja) * 2010-04-06 2014-10-01 株式会社オーケーエム バタフライ弁用シートリング及びバタフライ弁
JP5696341B2 (ja) * 2010-12-14 2015-04-08 株式会社ササクラ 三重偏心バタフライ弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6376963A (ja) * 1986-09-18 1988-04-07 Kitazawa Valve:Kk バルブ用シ−トの構造

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