JPH05248634A - 喫煙用ライタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池の消耗寿命の延命化。 【構成】 たばこの存在を検知するフォトセンサ７〜９
を備え、それがたばこを検知している間のみ通電発熱体
６に通電する。また、タイマ５を使用して通電時間が設
定時間Ｔになるとそこで自動的に通電を停止する。ライ
タ蓋１０の開で電源スイッチをオンにしてフォトセンサ
７〜９に動作電流を与える。 【効果】 たばこが存在しない間の無駄な通電がなくな
り、電気エネルギ消費が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電熱線等、通電により
高温となる素材（直接着火素材）により直接に紙巻きた
ばこ，葉巻たばこ（以下単にたばこと称す）を着火する
直接着火方式の喫煙用ライタあるいは、同様な素材又は
電気スパ−クにより燃料ガスを着火しガス燃焼炎又は燃
焼温度によりたばこを着火する間接方式の喫煙用ライタ
等、電気エネルギで直接又は間接にたばこを着火する喫
煙用ライタに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の喫煙用ライタには一般に、電源
として小型電池が使用される。ライタ蓋の開，閉に連動
して閉，開する電源スイッチが、電源と直接着火素材又
は燃料ガス着火用高電圧発生回路の間に介挿され、ライ
タ蓋が開いている間電源スイッチが閉じ、直接着火素材
又は高電圧発生回路に連続して電流を供給する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】最近は、直接着火素材
および高電圧発生回路共に、電気エネルギ消費効率が高
くなっているが、ライタ蓋が開いている時間が比較的に
長いのでその間の電気エネルギ消費量が多く、電源が小
型電池の場合、その使用寿命が比較的に短い。

【０００４】本発明は電気エネルギ消費量を低減するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の喫煙用ライタ
は、電源(2)，たばこ又は燃料を着火するための電気的
発火手段(6)，該電気的発火手段(6)又は着火した燃料が
たばこを着火する着火領域(11)の、たばこの存在を検知
するためのたばこ検知手段(7〜9)，該たばこ検知手段(7
〜9)のたばこの検知に応答して前記発火手段(6)に通電
するスイッチ回路(4)を備える。

【０００６】

【作用】これによれば、たばこが着火領域(11)にある間
のみスイッチ回路(4)が電気的発火手段(6)に通電する。
たばこが着火領域(11)に到来する前にライタ蓋が開か
れ、しかもたばこが着火領域(11)を外れた後にライタ蓋
が閉じられ、ライタ蓋開からたばこの到来までに遅れ時
間ｔ１が、たばこの離脱からライタ蓋閉までに遅れ時間
ｔ２があるので、本発明によれば、実質上無駄時間であ
るｔ１＋ｔ２の間は電気的発火手段(6)に通電がなく、
その分電気エネルギ消費が節約となる。

【０００７】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。

【０００８】

【実施例】図１に本発明の一実施例の外観をライタ蓋１
０を開いて示し、図２にはライタ蓋１０を閉じて示す。
ライタ本体１の上開口よりやや突出した内ケ−スの上端
部は、略凹形でありそのＵ字型空間がたばこの先端を受
入れる着火領域（以下Ｕ空間と称す）１１となってい
る。内ケ−スの側面には空気吸入口が開けられている。
該Ｕ字型の底部には開口１２があり、開口１２に直接着
火用の通電発熱体６が備わっている。該Ｕ字型の相対向
する両幹部にはそれぞれ発光ダイオ−ド７および受光素
子８が備わっており、Ｕ空間１１を通して、発光ダイオ
−ド７が発っした光を受光素子８が受光する（フォトセ
ンサ オン）。たばこに着火のためライタ蓋１０が図１
に示すように開かれ、そしてたばこの先端がＵ空間１１
に挿入されると、このたばこにより発光ダイオ−ド７が
発っする光が遮ぎられて、受光素子８は該光を受光しな
い（フォトセンサ オフ）。

【０００９】図３に、ライタ本体１内の電気要素を示
す。本体１内には小型電池２が収納されており、この電
池２と通電発熱体６の間に、電源スイッチ３およびスイ
ッチ回路４が介挿されている。電源スイッチ３は、ライ
タ蓋１０に機械的に連動し、ライタ蓋１０が開くと閉
（スイッチオン）に、閉じると開（スイッチオフ）にな
る。発光ダイオ−ド７および受光素子８は、物体検知回
路（信号処理回路）９に接続されており、この物体検知
回路９が、発光ダイオ−ド７に通電しているときに受光
素子８が受光（フォトセンサ オン）していると、たば
こなしを意味する低レベルＬの信号（スイッチオフ指示
信号）を、スイッチ回路４に与え、発光ダイオ−ド７に
通電しているときに受光素子８が受光していない（フォ
トセンサ オフ）と、たばこありを意味する高レベルＨ
の信号（スイッチオン指示信号）を、スイッチ回路４に
与える。

【００１０】スイッチ回路４は、物体検知回路９が、低
レベルＬの信号（スイッチオフ指示信号）を発っしてい
るときには、通電発熱体６に接続されたスイッチング素
子（回路４の内部にある）をオフ（非通電）にするが、
高レベルＨの信号（スイッチオン指示信号）が与えられ
ると該スイッチング素子をオン（通電）とし通電発熱体
６に通電する。これにより通電発熱体６がジュ−ル発熱
により高温となる。ただし、通電発熱体６に通電が開始
されたときにタイマ５がトリガされて、通電がそれから
設定時間Ｔ以上継続する場合、設定時間Ｔが経過したと
きにタイムオ−バして、スイッチ回路４にスイッチオフ
指示信号を与え、これによりスイッチ回路４がオフ（通
電発熱体６およびタイマ５への通電遮断）する。

【００１１】図４に、図３に示す電気回路各要素の入，
出力信号を示す。ライタ使用者がライタ蓋１０を開ける
と電源スイッチ３が閉じて、物体検知回路９が電池２に
接続され、発光ダイオ−ド７が点灯し受光素子８が受光
する。ライタ使用者が紙巻きたばこの先端をＵ空間１１
に挿入すると、受光素子８が非受光となりこれに連動し
て物体検知回路９が、高レベルＨの信号（スイッチオン
指示信号）をスイッチ回路４に与え、これによりスイッ
チ回路４が通電発熱体６に通電し、これに伴ってタイマ
５がトリガされて時限動作を開始する。

【００１２】たばこの先端が、通電発熱体６の熱により
着火し、使用者がたばこをＵ空間１１から持ち去ると、
これに伴って受光素子８が受光となりこれに連動して物
体検知回路９が、低レベルＬの信号（スイッチオフ指示
信号）をスイッチ回路４に与え、これによりスイッチ回
路４が通電発熱体６の通電を遮断し、タイマ５の通電が
停止する。使用者がライタ蓋１０を閉じると電源スイッ
チ３が開き、物体検知回路９への通電も停止する。な
お、使用者が、たばこの先端をＵ空間１１に挿入してか
ら時間Ｔ内にたばこをＵ空間１１から持ち去らないと、
時間Ｔが経過したときタイマ５がタイムオ−バしてスイ
ッチ回路４がオフとなり、通電発熱体６およびタイマ５
への通電が自動的に停止する。

【００１３】なお、上記実施例は、通電発熱体６の熱で
直接にたばこを着火する直接着火方式のものであるが、
本発明は、通電発熱体で燃料ガスを着火し、あるいは、
高電圧発生回路により放電電極に間欠的に電気スパ−ク
を発生して燃料ガスを着火し、着火した燃料の炎又は熱
でたばこを着火する間接着火方式の喫煙ライタにも同様
に実施しうる。

【００１４】

【発明の効果】以上の通り本発明によれば、たばこが着
火領域(11)にある間のみ、スイッチ回路(4)が電気的発
火手段(6)に通電するので、ライタ蓋(10)開からたばこ
の到来までの遅れ時間ｔ１、たばこの持ち去りからライ
タ蓋(10)閉までに遅れ時間ｔ２の間は電気的発火手段
(6)に通電がなく、その分電気エネルギ消費が節約とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の外観を示す斜視図であ
り、ライタ蓋１０を開いた状態を示す。

【図２】 該実施例の外観を示す側面図であり、ライタ
蓋１０を閉じた状態を示す。

【図３】 図１および図２に示すライタ本体１の内部の
電気回路要素を示すブロック図である。

【図４】 図３に示す電気回路要素の入，出力信号を示
すタイムチャ−トである。

【符号の説明】

１：ライタ本体 ２：電池 ３：電源スイッチ ４：スイッチ回
路 ５：タイマ ６：通電発熱体 ７：発光ダイオ−ド ８：受光素子 ９：物体検知回路 １０：ライタ蓋 １１：Ｕ空間 １２：開口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電源，たばこ又は燃料を着火するための電
   気的発火手段，該電気的発火手段又は着火した燃料がた
   ばこを着火する着火領域の、たばこの存在を検知するた
   めのたばこ検知手段，該たばこ検知手段のたばこの検知
   に応答して前記発火手段に通電するスイッチ回路を備え
   る喫煙用ライタ。
2. 【請求項２】前記スイッチ回路の通電に応答して時限を
   開始し、設定時限後に前記スイッチ回路を開くタイマ手
   段、を更に備える請求項１記載の喫煙用ライタ。
3. 【請求項３】前記着火領域を閉じるライタ蓋の開に連動
   して電源と前記スイッチ回路および検知手段との間を電
   気的に閉じる電源スイッチ、を更に備える請求項１又は
   請求項２記載の喫煙用ライタ。