JPH0524856A - 光学用石英ガラスとその製造方法 - Google Patents

光学用石英ガラスとその製造方法

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JPH0524856A
JPH0524856A JP20748691A JP20748691A JPH0524856A JP H0524856 A JPH0524856 A JP H0524856A JP 20748691 A JP20748691 A JP 20748691A JP 20748691 A JP20748691 A JP 20748691A JP H0524856 A JPH0524856 A JP H0524856A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】均質性の優れた石英ガラスおよびその製造方
法。 【構成】ガラス形成原料を火炎加水分解させて形成され
る多孔質石英ガラス体を加熱し透明ガラス化して製造さ
れる気相反応法石英ガラスであって、Cl含有量が10
ppm以下、OH含有量が100ppm以下であり、か
つ重金属とアルカリの含有量の総計が1ppm以下であ
る石英ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高エネルギー密度の光
学系に用いられるミラー、レンズ、エタロン、フィルタ
ー、プリズム等の光学部材に適合する高均質な光学用石
英ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラスは、近赤外から真空紫外域ま
での広範囲にわたって透明な材料であることならびに寸
法安定性に優れることのために、高エネルギー密度の光
を用いる光学系のための光学部材としても最適な材料で
ある。しかしながら、石英ガラスは通常用いられる光学
ガラスに比較して溶融温度が高く、通常用いられる光学
ガラスを徐冷して脈理(屈折率の変動)を除去する温度
域では徐冷が困難で、屈折率の変動のない光学用石英ガ
ラスを得ることは困難であった。
【0003】このような高温度での熱処理により石英ガ
ラス中の脈理を除去する方法としては、例えば特開昭6
2−158121号には、高純度石英ガラスを1800
℃以上の高温で溶融させた上に、2気圧以上の静水圧力
下で処理する方法が開示されている。しかしながら、こ
のような高温高圧に耐え得る装置は、必然的に大がかり
となり高価とならざるを得ない。
【0004】また、特開昭64−28240号には、石
英ガラスを軟化点以上の温度に加熱して自重変形を行わ
せる操作を繰り返し行い、しかも操作毎の自重変形方向
を変えて、内部の脈理を除去する方法が開示されてい
る。この方法では、軟化点以上の成形操作を繰り返し行
う必要があり、工程が煩雑になる問題点があった。
【0005】一方近年、超LSIの製造においては、サ
ブミクロン以下のパターン解像度が要求され、フォトリ
ソグラフィーの露光光源としてより紫外光のKrFエキ
シマレーザー(λ=248nm)あるいはArFレーザ
ー(λ=193nm)が検討されている。このように露
光光源が短波長になると、露光装置に使用される光学部
材としては、それらの波長域における透過性の問題から
商業的に応用可能な光学材料としては石英ガラスしかな
い。従って、露光装置の収差補正を不要とするために
は、石英ガラス自体の屈折率の変動を1×10-6以下に
抑える必要がある。
【0006】石英ガラスの脈理が徐冷により除去された
としても、石英ガラス中に屈折率の変動を与えるような
元素が分布していれば、その元素がもたらす屈折率の変
動のために超LSIの露光装置の光学部材として使用可
能な高均質性を達成することは困難である。例えばG.
Hetherington等(1962)は、石英ガラ
ス中に含有されるOH量は屈折率に対して、約−1×1
-6/10ppmOHの変動をあたえることが報告され
ている。また石英ガラス中のCl元素も、1×10-6
10ppmCl程度の屈折率変動をもたらすことがいわ
れている(Susa等( 1985) )。
【0007】従って、屈折率の変動が1×10-6以下の
光学用石英ガラス体を製造する際には、該石英ガラス中
に含有されるOH量ならびにCl量の変動幅を無くし、
石英ガラス体中のOH量ならびにCl量をあらゆるとこ
ろで均一にすれば良いことは容易に推察される。ところ
がガラス形成原料を火炎加水分解して多孔質ガラス体を
形成した後透明ガラス化した石英ガラスや、ガラス形成
原料を火炎加水分解して石英ガラスを直接基材に堆積さ
せる方法で製造される石英ガラスにおいても製造時の温
度分布等の影響によりOH量を石英ガラス全域にわたっ
て均一にすることは困難であった。
【0008】次に考えられるOH量の変動を抑える方法
としては、石英ガラス中に含有されるOH量の絶対値を
減少させることである。多孔質石英ガラス体を透明ガラ
ス化する方法において、該方法で製造される石英ガラス
中のOH量を、Cl2 、CCl4 等のハロゲン化合物で
多孔質ガラス体を処理することによって低減化する技術
は、低伝送損失な光ファイバーを製造する手段として公
知な技術である。しかしながら、かかる方法で作製され
た石英ガラス中には、Cl元素が分布し、それが屈折率
の変動をもたらし所望の均質性を達成することが困難で
あった。
【0009】さらには特開平2−102139号には、
石英ガラス中のOH基濃度をなめらかな凹型に分布させ
ることによって均質性を向上させる方法が開示されてい
る。この方法では、石英ガラス中に凹型のOH基分布を
形成させる必要があり、熱処理条件を精密に制御する必
要があった。さらに気相反応法により多孔質石英ガラス
体を経て形成された石英ガラスについては、該石英ガラ
ス中には凸型のOH基分布が形成されるため、特開平2
−102139号に開示された方法を応用することは実
質的に不可能であるという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の問題点を解消し、高エネルギー密度の光を利用する光
学系に応用可能な、実質的に脈理のない光学用石英ガラ
ス部材とその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、ガラス形成原料を火炎加
水分解させて形成される多孔質石英ガラス体を加熱し透
明ガラス化して製造される気相反応法石英ガラスにおい
て、該石英ガラス中のCl含有量が10ppm以下、O
H含有量が100ppm以下であって、かつ重金属およ
びアルカリの含有量の総計が1ppm以下であることを
特徴とする光学用石英ガラスを提供するものである。
【0012】また本発明は、上記光学用石英ガラスにお
いて、少なくとも1方向について直径220mmの円形
で囲まれる領域にわたって屈折率の変動幅が1×10-6
以下であることを特徴とする光学用石英ガラスを提供す
るものである。
【0013】また本発明は、(1)ガラス形成原料を火
炎加水分解して形成される石英ガラス微粒子を基材に堆
積・成長させて多孔質石英ガラス体を形成する工程、
(2)前記多孔質石英ガラス体を透明ガラス化温度以下
の温度域で一定時間保持し加熱処理する工程、(3)前
記加熱処理された多孔質石英ガラス体を、透明ガラス化
温度まで昇温・透明ガラス化して石英ガラス体を得る工
程、(4)前記石英ガラス体を軟化点以上の温度に加熱
して成形石英ガラス体を得る工程、さらに、(5)前記
成形石英ガラス体を徐冷点近傍の温度域を所定の冷却速
度以下の冷却速度で徐冷する工程からなることを特徴と
する、Cl含有量が10ppm以下、OH含有量が10
0ppm以下であってかつ重金属およびアルカリの含有
量の総計が1ppm以下である光学用石英ガラスの製造
方法を提供するものである。
【0014】本発明において、予めガラス形成原料を火
炎加水分解して得られる石英ガラス微粒子を基材に堆積
・成長させた多孔質石英ガラス体を透明ガラス化する温
度以下の温度域で水蒸気分圧の低い雰囲気中に一定時間
加熱保持した後、透明ガラス化温度に昇温加熱して透明
ガラス化して石英ガラス体とする。
【0015】用いられるガラス形成原料としては、ガス
化可能な原料であれば特に制限されるものではないが、
SiCl4 ,SiHCl3、SiH2 Cl2 、Si(C
3)Cl3 等の塩化物、SiF4 、SiHF3 ,Si
22 等のフッ化物、SiBr4 ,SiHBr3 等の
臭化物、SiI4 の沃化物などのハロゲン化珪素化合物
が作業性やコストの面から好ましい。多孔質石英ガラス
体は、これらのガラス形成原料を通常の酸水素火炎中で
加水分解し、生じた石英ガラス微粒子を基材上に堆積さ
せて形成される。
【0016】このようにして得られた多孔質石英ガラス
体は、ついで低水蒸気分圧雰囲気下で一定時間加熱保持
された後、透明ガラス化温度まで昇温されて透明ガラス
化して石英ガラスとなる。すなわち、例えば、多孔質体
は雰囲気制御可能な電気炉内に予め装着された後、一定
の昇温速度で加熱される。
【0017】ついで所定の温度に到達の後、乾燥ガスを
雰囲気中に導入し、多孔質体が接する雰囲気を置換する
ことにより雰囲気中の水蒸気分圧を所定値以下に低減す
る。その水蒸気分圧としては、0.002mmHg以下
であることが好ましく、これ以上の場合には最終的に得
られる石英ガラス中のOH量を低減させることが困難な
ため好ましくない。この水蒸気分圧0.002mmHg
以下は、露点温度が−70℃以下であることと同等であ
る。
【0018】また加熱保持する温度域としては、800
〜1250℃の範囲内が好ましく、この温度域より低い
温度では実質的な効果が得られず、またこの温度域を超
えた温度では多孔質体の表面のガラス化が進行するた
め、多孔質体内部を所望の低水蒸気分圧雰囲気に置換す
ることができず好ましくない。また、この温度域であれ
ば、加熱処理の方法としては、一定温度に保持しても良
く、またこの温度域内を所定の時間の範囲内で昇温させ
ながら処理しても良い。またこの温度域での保持時間
は、保持温度に依存するため一概に規定することはでき
ないが1〜30時間程度の範囲から選ぶことが好まし
く、これより短時間の場合には実質的な効果がなく、ま
たこれより長時間かけた場合にもその効果は変わらない
ために生産効率等を考慮に入れると好ましくない。ま
た、乾燥ガスとしては窒素、ヘリウム、アルゴン等を通
常用いることができるが、乾燥ガスとして使用できれば
必ずしもこれらのガスに限定されるものではない。
【0019】次いでこのような加熱処理の後、多孔質ガ
ラス体はガラス化温度まで昇温されてガラス化される。
ガラス化温度としては、1350〜1500℃の範囲か
ら選ぶことが好ましい。更に、加熱処理とガラス化処理
は、それぞれ別の加熱装置で行われてもかまわないが、
その場合には、移送時に水分が吸着したりすることを防
止する等の処置を講じることが好ましい。したがって、
さらに好ましい実施態様としては、加熱処理とガラス化
を同一の設備で行うことが好ましい。
【0020】こうして得られた石英ガラス体を軟化点以
上の温度に加熱し、所望の形状に成形加工を行い光学用
石英ガラス部材を製造する。成形加工の温度域は、16
50〜1800℃の範囲から選択することが好ましい。
1650℃より低い温度では石英ガラスの粘度が高いた
め実質的に自重変形が行われず、またSi02 の結晶相
であるクリストバライトの成長がおこりいわゆる失透が
生じるため好ましくない。また1800℃より高い温度
では、SiO2 の昇華が無視できなくなり好ましくな
い。また、石英ガラス体の自重変形を行わせる方向は、
特に規定されないが多孔質ガラス体の成長方向と同一で
あることが好ましい。
【0021】さらにこうして得られた成形石英ガラス体
を石英ガラスの徐冷点近傍の温度域で徐冷して、光学用
石英ガラス部材を製造する。石英ガラスの徐冷時の冷却
速度は大きさにもよるが、40℃/hr以下であること
が好ましい。40℃/hrを超えると、成形ガラス体外
周部における屈折率の変動幅が大きくなり、結果として
本発明の目的とする屈折率の変動幅が1×10-6以下と
なる領域が成形ガラス体中央部にほぼ限られ、光学用石
英ガラスの製品歩留まりを著しく低下させる。石英ガラ
スの徐冷点はおおむね1100℃であるので、徐冷速度
を40℃/hr以下とする温度域としては、1000℃
以上1200℃以下が適切である。
【0022】以上のような工程を経て得られる石英ガラ
スは、石英ガラス中に含有されるOH量が100ppm
以下となり、該ガラス中のOH量の変動幅はほとんどの
領域において±5ppm以内であり均質性に優れる石英
ガラスである。また、本発明により製造される石英ガラ
スは、ガラス形成原料として高純度な合成原料が使用可
能なこと、溶融工程を経ないためルツボ等からの不純物
の混入がないこと等から、鉄、ニッケル等の重金属元素
やナトリウム、カリウム等のアルカリ金属元素の不純物
総量が1ppm以下と極めて高純度であり、KrFレー
ザーやArFレーザー等の紫外線に対しても蛍光発光や
ソーラリゼーション等の耐紫外線性にも優れている。
【0023】
【作用】本発明の方法により、ガラス形成原料を火炎加
水分解させて形成される多孔質石英ガラス体を透明ガラ
ス化して得られる合成石英ガラス中のOH量が低減され
る機構は、必ずしも明確ではないが、低露点温度のガス
雰囲気で透明ガラス化以前に熱処理することによって、
多孔質石英ガラス中のシラノール基が遊離してしまうも
のと期待される。
【0024】ガラス形成原料を火炎加水分解させて形成
される多孔質石英ガラス体を透明ガラス化して得られる
合成石英ガラス体を、その軟化点以上の温度において自
重変形させて製造される合成石英ガラスブロックは、多
孔質石英ガラス体の成長面内においてOH量の分布幅が
大きく、該合成石英ガラスブロックの多孔質石英ガラス
体の成長面内において屈折率の変動をもたらし、高均質
な合成石英ガラス体を得ることが困難であった。しかし
ながら、本発明の方法によれば、合成石英ガラス体中の
OH量の絶対値を低減させることによって、変動幅を押
さえ、OH基の変動に基づく屈折率の揺らぎを押さえる
ことが可能になったと推察される。しかも本発明の方法
は、OH量の低減化の方法として従来より公知のハロゲ
ン化物を使用しないため、公知の方法では石英ガラス中
に残留するハロゲンの影響が全く無く、高均質性が達成
されたものと思われる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の詳細についてさらに実施例に
より説明するが、本発明は当然のことながらこれら実施
例により限定されるものではない。 実施例1 公知の方法により、SiCl4 を酸水素火炎中で加熱加
水分解させて形成された直径35cm,長さ100cm
の多孔質石英ガラス体を室温で雰囲気制御可能な電気炉
内に設置した。ついで露点温度−70℃の窒素ガスで電
気炉内雰囲気を置換した後、露点温度−70℃の窒素ガ
スを流しながら500℃/hrの昇温速度で1000℃
まで昇温した。引き続き昇温速度を50℃/hrとし、
1250℃まで昇温して、その温度で5hr保持した。
【0026】こうして得られた熱処理済みの多孔質石英
ガラス体を透明ガラス化の為の炉内最高温度が1450
℃に制御された電気炉内上部に設置し、炉内を露点温度
が−70℃のヘリウムガスで置換した後、80cm/h
rの速度で下降させながら最高温度域を通過させて透明
ガラス化を行った。こうして得られた透明石英ガラス
を、カーボン製発熱体を有する電気炉内で、軟化点以上
の1750℃に加熱して自重変形を行わせ、250×2
50×120mmのブロック形状に成形した。引き続
き、電気炉内に成形ブロックをセットしたまま電気炉の
温度を1200℃まで降温させ、以後30℃/hrの冷
却速度で徐冷を行い、炉内温度が1000℃になったと
ころで給電を停止し炉内放冷した。
【0027】こうして得られた石英ガラスブロックの1
20mm方向の中心部より、250×250×57mm
の石英ガラスブロックを切り出し、その中心部220m
mφの内部および外部について精密干渉計(ZygoI
V)により屈折率分布を評価した。またOH量分布は、
250×250×120mm石英ガラスブロックより屈
折率分布を評価した部分のすぐ隣の場所より、2mm厚
みのガラス板を切り出し日本分光社製簡易FTIR装置
により3700cm-1の吸収により定量した。Cl含有
量は得られた石英ガラスをアルカリ溶融したのち、イオ
ンクロマトグラフィー法により定量した。結果を表1に
示す。
【0028】比較例1 1250℃での熱処理を行わない他は、実施例と同一の
方法で作製した石英ガラスブロックの中心部220mm
φの屈折率変動幅、OH量分布幅、Cl含有量を表1に
示す。
【0029】比較例2 徐冷工程の冷却速度を80℃/hrとした以外は、実施
例と同一の方法で作製した石英ガラスブロックの外周部
の屈折率変動幅を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、石英ガラス中に
Cl元素などの不純物の残存を生じさせることなくOH
量を低減させることが可能であり、それに基づく屈折率
の揺らぎを抑止せしめ、石英ガラスの均質性を1×10
-6以下にすることが可能である。これにより高エネルギ
ー密度の光を利用する光学系に応用できる、実質的に脈
理のない光学用石英ガラス部材が得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス形成原料を火炎加水分解させて形成
    される多孔質石英ガラス体を加熱し透明ガラス化して製
    造される気相反応法石英ガラスにおいて、該石英ガラス
    中のCl含有量が10ppm以下、OH含有量が100
    ppm以下であって、かつ重金属およびアルカリの含有
    量の総計が1ppm以下であることを特徴とする光学用
    石英ガラス。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学用石英ガラスにおい
    て、少なくとも1方向について直径220mmの円形で
    囲まれる領域にわたって屈折率の変動幅が1×10-6
    下であることを特徴とする光学用石英ガラス。
  3. 【請求項3】(1)ガラス形成原料を火炎加水分解して
    形成される石英ガラス微粒子を基材に堆積・成長させて
    多孔質石英ガラス体を形成する工程、 (2)前記多孔質石英ガラス体を透明ガラス化温度以下
    の温度域で一定時間保持し加熱処理する工程、 (3)前記加熱処理された多孔質石英ガラス体を、透明
    ガラス化温度まで昇温・透明ガラス化して石英ガラス体
    を得る工程、 (4)前記石英ガラス体を軟化点以上の温度に加熱して
    成形石英ガラス体を得る工程、 さらに、 (5)前記成形石英ガラス体を徐冷点近傍の温度域を所
    定の冷却速度以下の冷却速度で徐冷する工程からなるこ
    とを特徴とする、Cl含有量が10ppm以下、OH含
    有量が100ppm以下であってかつ重金属およびアル
    カリの含有量の総計が1ppm以下である光学用石英ガ
    ラスの製造方法。
  4. 【請求項4】前記透明ガラス化温度以下の温度域で一定
    時間保持し加熱処理する工程において、雰囲気の露点温
    度が−70℃以下であることを特徴とする請求項3記載
    の光学用石英ガラスの製造方法。
  5. 【請求項5】前記透明ガラス化温度以下の温度域が80
    0〜1250℃であることを特徴とする請求項3または
    4記載の光学用石英ガラスの製造方法。
  6. 【請求項6】前記透明ガラス化温度以下の温度域で保持
    する時間が1〜30hrであることを特徴とする請求項
    3、4および5のうちいずれか1項記載の光学用石英ガ
    ラスの製造方法。
  7. 【請求項7】前記成形石英ガラス体を徐冷点近傍の温度
    域を40℃/hr以下の冷却速度で徐冷することを特徴
    とする請求項3記載の光学用石英ガラスの製造方法。
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