JPH05247804A - 丸編み機のジャックでもち上げられなかった編針を軸線方向に動かす装置 - Google Patents

丸編み機のジャックでもち上げられなかった編針を軸線方向に動かす装置

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JPH05247804A
JPH05247804A JP4350289A JP35028992A JPH05247804A JP H05247804 A JPH05247804 A JP H05247804A JP 4350289 A JP4350289 A JP 4350289A JP 35028992 A JP35028992 A JP 35028992A JP H05247804 A JPH05247804 A JP H05247804A
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JP
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cam
knitting
knitting needle
spinning
jack
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Withdrawn
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JP4350289A
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English (en)
Inventor
Piero Aria
ピエロ・アリア
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Savio SpA
Original Assignee
Savio SpA
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/66Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements
    • D04B15/82Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements characterised by the needle cams used

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構で作動速度のはやい編針選択装置
を提供すること。 【構成】 軸線方向に可動のカム(30)を包含し、バ
ット(20)がこのカムの輪郭部をたどる前記編針の編
目アンロード位置、タックステッチ位置および不作動位
置に対応する3つのレベルをとることができ、かつこの
カム(30)に、ジャック(4)によって作動状態に置
かれる前記編針のもち上げに比して実質的な時間遅れを
伴なってここを通る編針をもち上げる輪郭部を設けたこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、丸編み機、ことに模様編または
補強編を形成する目的で丸編み機で編針の制御をなすこ
とに関し、様々な供給ステーションからの紡糸を捕える
編針をシフトしてニットウエアを形成する装置および方
法を提供することにある。
【0002】丸編み機は一般にひとつまたはふたつの針
筒から成り、図2に示すようにこの針筒はその外側円筒
面にトリック2を包含している。
【0003】これらのトリックは編針3のためのガイド
となっており、編針3はその垂直移行に当ってシンカと
協働して編目わなを形成する。
【0004】トリックの数は、図2に示していない上げ
カムおよび下げカムの作用による往復運動で滑動する編
針の数に等しい。一般に、靴下類の丸編み機では、トリ
ックおよび編針の数は200ないし400本である。
【0005】針筒は回転し、これに伴なって編針も回転
する。編針にはその往復運動の間移行の最高地点にある
時に供給ステーションによって固定の角度位置で紡糸を
供給される。供給ステーションはひとつまたはそれ以上
の数の紡糸ガイドから成り、これら紡糸ガイドは紡糸フ
ックに選択的に提供され、これらが紡糸を捕えられるよ
うにする。
【0006】靴下類を製造するには、一般に編針の一部
分だけが同時にかつ同じように使用される。しかし平編
の部分ではすべての編針がその最高レベルと最低レベル
の間で作動し、これら編針のすべてには各コースごとに
紡糸を供給され、すべてのものが同じように動かされ
る。
【0007】丸編み機が平編を製造していない時は、他
の型式の編物を製造するために、いくつかの編針は編目
わなを形成することを要求され、従って供給ステーショ
ンにおいて最高レベルにもち上げられて紡糸を捕える。
他方、ほかの編針は中間レベルにもち上げられて、前の
ステッチをクリアすることなく紡糸を取り上げてタック
ステッチを形成する。または、或る時間遅れを伴なって
もち上げて、この供給ステーションで供給される紡糸を
捕えることのないようにする。すなわち新たなわなを形
成しないようにする。換言すれば、編針の選択がなされ
るべきなのである。このことは、それぞれの紡糸供給に
先立って、どの編針を、また何本の編針をどの程度に移
行させ、さらにほかのどの、また何本の編針を異なった
距離だけ移行させるか、または全く移行させないように
するべきかを決定しなければならないことを意味するの
である。
【0008】再び図2を参照するに、この選択はジャッ
ク4でなされている。これらのジャック4はその上方に
横たわる編針と同じトリック2内を滑動し、これらの編
針を上方に付勢してこれを最高レベルに動かして紡糸を
捕えるのである。紡糸を捕えた後、編針はそれ自体のカ
ムおよびカウンタカムによって往復運動を制御される。
これらのカムおよびカウンタカムは図2には示されてい
ないが針筒に対して固定されている。これらは図3以下
に示されている。
【0009】図2には、下端が半径方向にたわめる弾性
ジャック4が示されている。
【0010】これらの弾性ジャック4が編針を作動状態
とした時、これらは編針のバットから引込み下方に戻
る。もし編針が紡糸を捕える仕事をなし終えて編目わな
を形成し従ってその最低レベルにあり、他の供給ステー
ションからの紡糸を捕えることが要求されていないと、
この編針はその制御のためのジャックまたはその他の機
械部材が再び上方に動くまではこの最低レベルにとどま
っている。
【0011】ジャック4のシャンクは、その中央部分に
突起5すなわち上部ガイドバットを包含している。この
突起はそれ自体の制御カム6と係合するに至り、ジャッ
クが編針3をもち上げる仕事を果した後このジャックを
下方に付勢する。
【0012】ジャックのシャンクに沿って下方には下部
バット7がある。この下部バット7は上げ輪郭部9をそ
なえたカムリング8と係合するに至る。上げ輪郭部9は
ジャックをその上方の編針と共にもち上げ、このように
して紡糸を捕えるように選択されるのである。またカム
輪郭部10も形成してある。このカム輪郭部10はその
内面がバット7の垂直面と係合して弾性ジャック4のフ
ートをトリック2の内部へと付勢する。この内向き接近
位置にある時は、バット7はリング8の上げ輪郭部9と
係合することができず、弾性ジャックは下げられたまま
である。
【0013】図面から明かなように、下げカム6、上げ
輪郭部9および接近輪郭部10は角度的にずらしてあ
り、各弾性ジャックに異なる時点で作用する。
【0014】丸編み機では、編針の選択は一般に、もち
上げようとする編針に対応するジャックについてなされ
る。これらのジャックはその上げバットを外方に移動し
た位置に維持せしめてこれらが上げ輪郭部に係合するよ
うにし、もち上げない編針に対応するジャックは弾性ジ
ャックであろうと従来型の剛性のジャックであろうと、
トリック内の接近位置に維持される。
【0015】弾性ジャックを使用するのであれば、これ
らの弾性ジャックは瞬時にその下部バット7を外方に付
勢して上げカム9と係合せしめてこれをもち上げる。し
かしながら、もしも従来型のジャックを使用するのであ
れば、その接近および離隔の運動は針筒に対して固定し
た適宜配置のカムで制御されることとなる。
【0016】ジャック4は、その下部部分のたわみ作用
または引込み作用で、たとえば針筒に取付けその上部部
分を取り巻くひとつまたはそれ以上の数の円形ばね12
によって、その上部部分がトリックを去らないようにし
ている。これらのジャック自体は針筒内の円周溝により
正規位置に維持され、針筒1の円筒面の内側に横たわっ
ている。
【0017】図2において、選択装置は符号11で略示
されている。この選択装置はジャック4を外方へと動か
してこれがカム9上を上がるようにするか、またはトリ
ック内へと付勢して下がったままとする。
【0018】従来型の選択システムでは一連の中間バッ
トに作用する機械的セレクタを用いている。しかしこの
型式の選択では、その作動および可能な選択の数におい
て可成りの制約がある。
【0019】最近の丸編み機では電磁式の選択装置を用
いている。この電磁式選択装置では選択速度が大きく、
プログラムできる選択数も多い。これによって機械の生
産性においても、また可能な模様の数においても利点が
認められる。
【0020】これらの選択装置は大別してふたつの種類
に分けられる。すなわちひとつは固定装置であって、こ
れは針筒と共に回転するものではなく各供給ステーショ
ンに先行して位置せしめられ、ジャックは回転するにつ
れて順番にこの固定装置に提供される。もうひとつの選
択装置は針筒と共に(従ってジャックと共に)回転し、
従って常にそれぞれジャックと対応する位置にあり、ジ
ャックが前を通過する非常に短い時間の間だけではな
く、任意の瞬間にジャックに作用することができる。こ
の第2の型式の選択はまた、ジャックが供給ステーショ
ンの前を通過する前に行われるが、同期の必要性と可能
な選択時間に関して大きな自由度がある一方、選択アク
チュエータが多数必要である。すなわち供給ステーショ
ンの数ではなく編針の数に等しい数が要求される。剛性
ジャックおよび弾性ジャックに作用するこれらふたつの
型式の編針選択方法および装置については本出願人のヨ
ーロッパ統一特許出願公告第0 379 234号、同
第0 431 674号、同第0 441 005号お
よび同第0 479 371号およびイタリー国特許出
願第22172 A/90号に記載されている。
【0021】本発明は選択ステーションの下流側におい
て編針の往復運動を制御することに関する。図3ないし
図5は、ふたつの連続する下げカムとカウンタカムシス
テムとの間隙に対応する角度セクタ内における編みカム
およびカウンタカムの形状を示す。
【0022】図示を簡明にするため、これらの編針およ
び図面に垂直な位置をとるジャックはその本当の位置か
ら90度回転させて示してある。
【0023】供給ステーションが4つある機械の場合、
ふたつのカム/カウンタカムシステム21および22の
間の角度間隙は約90度である。これに対し2供給ステ
ーション機械の場合には約180度である。図3ないし
図5は、セレクタ装置の下流側における、ジャックによ
って作動化させられていない編針のための従来の運動シ
ステムを示す。針筒の動きから右から左である。
【0024】ジャック4によって作動状態に置かれてい
ないこれらの編針のバット20は、カム23および21
の輪郭部によって上方を制限された上方軌道に従う。最
高レベルにもち上げられた編針はアンロード(無負荷)
ステッチを生ずる。
【0025】この現用の用語によれば、先行する移行の
間に形成された編目わなは編針をもち上げる効果によっ
て編針3のラッチ28を開き、そのシャフト内へと動く
のである。編針がカム21の作用によって下げられる
と、シャフトに位置するこのわなはラッチ28を再び閉
じて編針から抜け出て、これから自由となる。
【0026】既に述べたように、最高レベルではもち上
った編針は紡糸の供給ステーションに出会い紡糸ガイド
24から紡糸を捕える。この紡糸ガイド24は低められ
て、ここから紡糸を編針の開いたフック25へと与える
のである。
【0027】丸編み機が平編をしている場合、すなわち
たとえばストッキングを製造しており模様または補強が
不要である場合には、すべての編針は作動状態に置か
れ、従って選択はも早不要である。
【0028】既知技術では、第1の上げカム26が選択
装置の代りに挿置されて用いられ、カムシステム21/
22(図3)の出口においてバット20と係合すること
により編針3のすべてをもち上げている。
【0029】選択装置のこの不作動化は作動速度を大き
く増大することを可能とする。
【0030】たとえば、4つの供給ステーションを包含
する婦人用靴下用の丸編み機の回転速度は、編針選択装
置が作動していると約500rpmに達するが、この編
針選択装置すなわちセレクタ11を非作動化させカム2
6を用いると1000rpmまたはそれ以上にも達する
のである。
【0031】カム26またはセレクタ11を作動せしめ
る場合、編針3のバット20の軌道は実質的に同じであ
る。これらはカム23および21によって上方を制約さ
れない軌道をたどる。
【0032】しかしながらもしもいくつかの編針だけを
選択装置11でもち上げ、他の編針はタックステッチを
なす(先行する移行中に形成した編目を拂わない)のに
用いるものとすると、図3のようになる。
【0033】セレクタ11は編針3をジャック4によっ
てもち上げて作動状態とするのに用いられる。このジャ
ックは輪郭部9によってその最高位置へと動かされる。
【0034】カム27は上げ輪郭部を有し、カム26の
レベルまたはジャックカム9により達せしめられるレベ
ルよりも低いレベルに達する。
【0035】この低いレベルでは、編目は拂われずにそ
のまま維持される。編針上の編目わなはラッチ28を開
き、編針シャフトに落ちることがない。
【0036】編針フック25はまたこのレベルにおいて
新たな紡糸を捕えるが、これはジャックによって作動状
態に置かれた編針よりも遅れてもち上るので、カム27
によってもち上げられた編針はそのもち上げ地点よりも
左方に位置する低い紡糸ガイドから紡糸を捕えるのみで
ある。たとえばもしも紡糸ガイド24aが低められる
と、編針3′はその紡糸を捕えることができない。これ
に対し、もし紡糸ガイド24eが低められると紡糸を捕
えるのである。
【0037】最初の場合、編針3′の移行中、この編針
3′が新たなわなを形成せず、既にフック25内にある
わなだけを維持する。これに対し第2の場合には、編針
3′は新たな紡糸を捕え、新たなわなを形成する。この
新たなわなは、既に保持しているわなと共にフック25
内に維持される。
【0038】いずれの場合であっても、編針3(ジャッ
ク4によって作動状態とされた編針)はまた左方で提供
される第2の紡糸を捕えるのである。
【0039】最後に、もし選択装置11で若干の編針だ
けをまずもち上げて、その後残りの編針の全部を同じレ
ベルにもち上げることにより、先に形成した編目わなの
すべてを拂うことが要求されるのであれば、図5の構成
が用いられる。
【0040】この場合、カム26は非係合のままとされ
る。すなわちこれはバットから半径方向に引込んだ状態
に維持される。第2の上げカム27は第3のカム28と
共に挿入されてさらなるもち上げをなす。これはカム2
7によって既にタックステッチレベルにもち上げられた
カム3′に作用してこれらを無負荷ステッチレベルへと
さらにもち上げるのである。
【0041】この場合において、編針3′に紡糸を供給
するに好適な角度位置に配置した紡糸ガイド24の任意
のひとつが低められて、先行する編目わなを拂った編針
3′へ新たな紡糸を供給する。そうでなければ、編んだ
編地はほつれることとなる。
【0042】この構成(紡糸供給に関して上述した構
成)は編針3をジャックにより作動状態に置き、1本遅
くもち上げた編針3′へ供給する紡糸ではなく、1本ま
たは複数本の紡糸、たとえば補強用の紡糸を与えること
を可能とする。
【0043】3つのカム26,27および28を非係合
とすると、丸編み機はジャック選択を基準として編針を
作動状態または休止状態とするように作動する。
【0044】前述の既知技術による編針作動装置はその
機構および作動方法のいずれにおいても可成りの欠点を
有しており、そのため丸編み機の性能に制約を与えてい
た。
【0045】すなわちこれでは、3つのカム26,27
および28およびそれらの半径方向の近接離隔機構を必
要とし、その同期および半径方向の移行の両方を非常に
正確に制御しなければならない。すべてのカムを半径方
向に挿入すべき場合には、これらのカムは2段階の近接
作用を必要とし、かつふたつまたはそれ以上に分れた角
度セクタ内にふたつまたはそれ以上の異なる突起のバッ
ト20を使用することを必要とする。
【0046】これらのカム、ことにカム26の上げ輪郭
部は、他のふたつのカム27および28を位置させるた
めの或るすき間を残さねばならないので、必然的に傾斜
のきついものとなる。カム27および28は同じ理由か
ら或る角度ラグをもって上げ輪郭部を開始するようにし
なければならない。従って、バット20とカム23およ
び21との間で衝突が生じて振動や摩耗が生じないよう
に丸編み機の回転速度を許容限度内に制限しなければな
らない。
【0047】本発明は、選択装置11およびジャック4
で作動状態にもち来たらさないジャックを制御する装置
を提供するものである。
【0048】本発明による装置の特徴および利点を明白
にするために、図1に示す非限定的な実施例について本
発明を詳述する。
【0049】この図に示す丸編み機は右から左へ回転す
る。
【0050】本発明によれば、前述の3つの半径方向に
可動のカム26,27および28を包含するシステムの
代りに、カム/カウンタカムシステム21および22の
下流側に、単一の軸線方向に可動のカム30がある。こ
のカム30は無負荷ステッチレベルまでは上げ輪郭部を
有するが、この輪郭部は前述のカム26よりも、より平
滑でより急でない延長部分を有する。
【0051】本発明の好適な実施例によれば、カム30
は、ふたつの同形のカウンタカム22間で形成される角
度間隙の実質的にすべてを占拠して、平滑な上げ輪郭部
を形成して、いずれの場合にも編針の下部位置の制御を
保証している。カム30とカム22との間の空隙はいず
れの場合にも編針の装架および交換のために必要とされ
ている。
【0052】編針の上げを制限するための固定カム23
の代りに、これよりも高価な固定カム31がある。この
固定カム31はカム21と重なり合いこのカム21と融
合して、編針の上方移行をなめらかに制限している。
【0053】カム30は軸線方向に3つの位置に動くこ
とができる。
【0054】第1の位置は実線で示す最高位置であっ
て、これはその機能上から図3および図5の構造に対応
する。この位置においては、編針選択装置は非作動化さ
れ、編針は図3のカム26または27/28の場合のよ
うにすべて無負荷ステッチレベルへと動かされ、提供さ
れる紡糸を捕える。
【0055】ここには空隙の問題はない。従ってカム3
0の上げ輪郭部は従来技術のカム26,27および28
よりも急でないものとすることができる。
【0056】図1の上部部分は編針3および3′の頭部
のたどり得る軌道の曲りを示す。
【0057】ジャックによって選択された編針3の軌道
は点線で示されている。これはより急であって、紡糸ガ
イドを最小レベルに動かすことによって下部位置におい
てこれに提供されるすべての供給紡糸を捕えることがで
きる。
【0058】ジャック4では選択されず非作動化ジャッ
ク4′に対応する編針3′の実線で示す軌道は、編針′
のバット20によって横切られる実線の輪郭部に対応す
る。この場合、編針3′はステッチを外して、下部位置
から提供された紡糸ガイドからの別の紡糸を捕える。一
般に、最右方の紡糸ガイド24はジャックによってもち
上げられた編針3のために保留されており、残りの紡糸
ガイド2がカム30によってもち上げられた編針3′に
用いられる。
【0059】この実施例のよりなめらかな輪郭部は、編
針の選択を不作動化させた時、丸編み機を従来技術の図
3の構造よりもはるかにす早くかつなめらかに作動せし
めるのである。
【0060】第2の位置は点線で示す中間レベルであっ
て、図4の構造と機能的に対応する。この位置では、ジ
ャックで選択されず作動状態に置かれた編針3′はタッ
クステッチレベルにもち上げられ、さらに左方に位置す
る紡糸ガイドのひとつが提供されるかどうかに依存して
新たな紡糸をとり得るか否かのいずれかとなる。もしと
り得るのであれば、この新たな紡糸はまた点線で示す軌
道をたどる編針3にも捕えられる。これについては図4
に関して述べた場合と同じである。
【0061】第3の位置すなわち鎖線で示す最下方位置
は、選択装置11によって作動状態に入れられない編針
を下方に通過させることを許容する。丸編み機はジャッ
ク選択を基準として編針をすべて作動させるかまたはす
べて休止させるかとに作動する。
【0062】カム30の位置決め部材は従来技術のカム
26,27および28のための位置決め部材と同様であ
って、たとえば3位置空力シリンダとすることができ
る。
【0063】しかしながら、カム26,27および28
のために要求されるものとは異なり、特別の同期および
移行精密手段は要求されない。
【0064】本発明装置によって得られる利点は、編針
制御システムの簡略化および丸編み機の生産性の向上、
さらには信頼性の向上にある。
【0065】この単一の軸線方向に可動のカム30は3
個の半径方向に可動のカムとそれらのための精密制御部
材とに置き換わるものである。そのより急でなく、より
おだやかな上げ輪郭部は、たとえばカムシステム21/
22のような他の従来の構成部材とは異なり、実際上丸
編み機の回転速度に限界を与えない。
【0066】従来技術方法のカム26,27および28
が近接運動のために編針のバットを異なる長さに突出さ
せ、かつ各別の角度セクタに配置することを要求するの
に対し、カム30は編針のすべてを等しく作動せしめ
る。もしも異なった長さのバット突起を有する編針を用
いることが必要であるならば、多数の半径方向に重なり
合うカム30を用いて、異なるバット突起のために異な
る角度セクタに編針を位置決めする必要性なく、織物の
調節の容易性を増大させることができる。
【0067】カム30を上げ下げするシステムは移行お
よび同期について何の特別の精度を要求するものではな
い。これに反して従来技術のカム26,27および28
のための半径方向近接システムでは編針および針筒をこ
わさないようにするためにはたとえば1/1000秒に
制御された同期および1/10ミリに制御された移行距
離のように相当の運動精度を必要とする。図5の構造に
よる作動状態に置くためには、さらに厳格な同期が、ま
ずカム27をその位置に動かし、次いでカム28を、全
速で回転する丸編み機の丁度数ステップ先の編針の通路
に等価の距離に丁度位置せしめ、次いでこれらを逆順に
引込めるために要求されるのである。
【0068】従来技術の方法によれば、図3ないしは図
5間の構造の変化は針筒の精密な角度セクタ内だけで行
い得るが、本発明装置ではカム30の上げ下げは如何な
る問題もなく任意の瞬間に任意の紡糸供給において行な
うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の編針を軸線方向に動かす装置をそなえ
た丸編み機の針筒外面を展開して示す略図的拡大部分側
面図である。
【図2】丸編み機の針筒の一部の拡大縦断面図である。
【図3】従来のカムとカウンタカムとの形状を示す図1
と同様な側面図である。
【図4】従来のカムとカウンタカムとの形状を示す図1
と同様な側面図である。
【図5】従来のカムとカウンタカムとの形状を示す図1
と同様な側面図である。
【符号の説明】
1 針筒 2 トリック 3 編針 4 ジャック 5 突起 6 下げカム 7 下部バット 8 カムリング 9 上げ輪郭部 10 カム輪郭部 11 セレクタまたは選択装置 12 円形ばね 20 バット 21 カム/カウンタカムシステム 22 カム/カウンタカムシステム 23 カム 24 紡糸ガイド 25 フック 26 上げカム 27 第2の上げカム 28 ラッチまたは第3のカム 30 可動のカム 31 固定カム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれの編針を作動状態に置くジャック
    (4)を介し編針を選択する装置をそなえた丸編み機内
    で編針を軸線方向に動かす装置、ことに編針選択装置の
    制御の下で各ジャック(4)で作動状態に置かれなかっ
    た編針を軸線方向に動かす装置であって、この動きがこ
    れらの編針を編目アンロード位置またはタックステッチ
    位置にもち上げるかまたはこれら編針を低位置および不
    作動位置へ通過させるかである装置において、軸線方向
    に可動のカム(30)を包含し、バット(20)がこの
    カムの輪郭部をたどる前記編針の編目アンロード位置、
    タックステッチ位置および不作動位置に対応する3つの
    レベルをとることができ、かつこのカム(30)に、ジ
    ャック(4)によって作動状態に置かれる前記編針のも
    ち上げに比して実質的な時間遅れを伴なってここを通る
    編針をもち上げる輪郭部を設けたことを特徴とする装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記軸線方
    向に可動のカム(30)に対応して、前記編針の上げス
    トロークを制限し編針下げカム上に重なった固定カウン
    タカム(31)を設けたことを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の装置において、
    丸編み機が、異なった長さに突出するバット(20)を
    有する編針をそなえ、また若干個の軸線方向に可動のカ
    ム(30)が半径方向に重なっていることを特徴とする
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の装置
    において、前記カム(30)がふたつの同形のカウンタ
    カム(22)間で得られる全角度間隙を実質的に占拠し
    ていることを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の装置
    であって、編針もち上げのための角度セクタに対応して
    ふたつの同形のカム(21)間の角度間隙内に配置さ
    れ、もち上げた編針のフック(25)に紡糸を提供する
    ように下げられる複数の紡糸ガイド(24)から成る紡
    糸供給ステーションをそなえた装置において、前記紡糸
    ガイド(24)が互いに角度的に間隙を置いて配設さ
    れ、円形運動中もち上った編針に提供される最初の紡糸
    ガイドが、前記カム(30)によってもち上げられた編
    針へではなくジャック(4)でもち上げられた編針へ紡
    糸を移すことができ、前記カム(30)でもち上げられ
    た編針には最初の紡糸ガイドに続く紡糸ガイドからだけ
    紡糸を受け得るようにしたことを特徴とする装置。
JP4350289A 1991-12-03 1992-12-03 丸編み機のジャックでもち上げられなかった編針を軸線方向に動かす装置 Withdrawn JPH05247804A (ja)

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