JPH05244903A - 食肉の調理方法と食肉調理器 - Google Patents

食肉の調理方法と食肉調理器

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JPH05244903A
JPH05244903A JP4048191A JP4819192A JPH05244903A JP H05244903 A JPH05244903 A JP H05244903A JP 4048191 A JP4048191 A JP 4048191A JP 4819192 A JP4819192 A JP 4819192A JP H05244903 A JPH05244903 A JP H05244903A
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JP
Japan
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meat
temperature
cooking
heating
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP4048191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masae Kato
正枝 加藤
Hajime Oyabu
一 大藪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食肉を軟らかくし旨味成分を増加させる食肉
の調理方法を提供することを目的としている。 【構成】 食肉を酵素作用の活性温度で一定時間加温
し、その後、焼肉温度で加熱調理を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食肉の調理方法と食肉調
理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食肉調理器としては電気オ−ブン
やホットプレ−トが知られている。しかし、電気オ−ブ
ンは単に高温で加熱するのみであり、またホットプレ−
トは温度調節器が付いているが、一定温度で加熱するの
みである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は単に
食肉を加熱するのみであったので、例えば、電気オ−ブ
ンで焼き豚やロ−ストビ−フ等の大きな肉塊を高温で調
理すると、表面は炭化が進んでいるのに内部は生焼き状
態であったりする。またホットプレ−トにおいても、同
様にステ−キを焼くために適した温度域に設定しても設
定温度で加熱するのみであって、電気オ−ブンの場合と
さほど変わらない。したがって、肉の柔らかさと旨味
は、焼肉調理のおいしさを決定づける重要な因子である
が、従来の食肉の調理方法及び調理器は、肉の軟化度や
旨味成分を増加しようとするものではなかった。
【0004】本発明はこのような従来の課題を解決しよ
うとするものであって、食肉を軟らかくし旨味成分を増
加させることができる食肉の調理方法と食肉調理器を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第一の発明は、食肉を酵素作用の活性温度で一定時間
加温し、その後、焼肉温度で加熱調理を行う食肉の調理
方法としたものである。
【0006】また第二の発明は、第一の発明に加え、加
温と同時に加湿するようにした食肉の調理方法としたも
のである。
【0007】また第三の発明は、食肉を加熱する鉄板
と、この鉄板を加熱する加熱手段と、食肉の調理空間を
撹拌して温度を均一化するファンと、調理空間の温度を
検出する温度センサーと、この温度センサーの検出によ
り加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、食肉を酵素作用の活性温度で一定時間加温する加温
工程と、焼肉温度で加熱調理する調理工程とに加熱手段
を制御する食肉調理器としたものである。
【0008】さらに第四の発明は、第三の発明に加え、
調理空間を加湿する加湿装置を備え、この加湿装置は制
御手段により加温工程時に同時に動作するようにした食
肉調理器としたものである。
【0009】
【作用】上記第一の発明は、食肉を先ず酵素作用の活性
温度で一定時間加温することにより、食肉が有している
酵素の働きを促進させ、食肉を軟化させ、旨味成分を増
加させ、その後、通常の焼肉温度で焼き上げるものであ
る。
【0010】第二の発明は、食肉の表面を加湿しながら
加温するもので、食肉の表面と内部の温度差をなくすも
のであり、一層効果的に食肉を調理することができる。
【0011】第三の発明は、第一の発明の方法を具現化
したものであり、制御手段により加温工程と、調理工程
とに制御して食肉を調理するものである。
【0012】第四の発明は、第二の発明の方法を具現化
したものであり、制御手段により加温工程と加湿工程が
同時に行われるとともに、その後に調理工程に制御され
食肉を調理するようにしたものである。
【0013】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例について図
1を参照しながら説明する。図1はオーブントースタを
示し、1はヒータからなる加熱手段で、機器の内底面に
設けている。2は調理物である食肉3を載置する鉄板で
ある。4は加熱手段1を制御して食肉3の調理空間3a
の調理温度を制御する制御手段で、パイロットランプ5
とともに機器の外に設けている。また6は調理空間3a
内の四隅に設けた温度検知手段である温度センサーで、
この温度センサーによる検出温度情報は前記制御手段4
にフィードバックされるようになっている。7は調理空
間3aの天面に設けたファンで、調理空間3aを撹拌し
て温度の均一化をはかっているものである。そして前記
制御手段4は、食肉3を酵素作用の活性温度で一定時間
加温する加温工程と、焼肉温度で加熱調理する調理工程
とに加熱手段1を制御するようになっている。
【0014】以下本実施例の動作について図2を用いて
説明する。食肉調理の場合は、まず調理空間3a内の温
度を均一に50℃にするため、ファン7を駆動しながら
加熱手段1を動作させる。調理空間3a内の温度が50
℃に到達すると、パイロットランプ5が点灯し使用者は
調理可能を知ることができる。使用者は例えば厚さ10
mmのステ−キの場合は、30分間前記温度で加温する。
すなわち食肉3を酵素作用の活性温度で一定時間加温す
る加温工程を経て、その後230℃の焼肉温度で加熱す
る調理工程に移るように制御している。
【0015】こうして得た焼肉と、従来のオーブントー
スタの焼肉の特性を図3で比較している。この図から明
らかなように、本実施例による食肉は、従来のオ−ブン
トースタによって調理したものに比べて、約2倍旨味成
分が増加しているものである。また官能検査による食肉
の軟化度を比較しても、本実施例によるものは従来のオ
−ブントースタによって調理したものに比べて柔らかく
なっているとの結果を得ている。つまり本実施例による
50℃での予備加熱が、食肉が有している酵素の働きを
促進させて食肉を軟化させ同時に旨味成分を増加させる
ように作用するものである。
【0016】この加温工程の温度は、50℃を超えると
肉に含まれるミオグロビンの酸化が著しく進行する。つ
まり、肉色が本来の赤色からピンク・茶色と急速に変化
すると同時に、酵素の失活も認められる。また40℃未
満では、前述の酵素作用が生じにくく、食肉の軟化と旨
味成分の増加効果がない。従って加温温度範囲は40℃
〜50℃が適当であることを確認している。また加温時
間については、食肉の厚さによって差があるため、内部
まで所定温度にするためには時間幅が必要であり、実施
例で示した時間に限定されるものではない。
【0017】以上のように本実施例によれば、食肉が有
している酵素の反応が活発となる40℃〜50℃での加
温を施した後、食肉を調理するような食肉の調理方法と
して、食肉の軟化度と旨味成分を増加させることができ
る。なお付随的ではあるが、40℃〜50℃に一旦加温
しているため食肉の内部温度が通常の室温より高くなっ
ており、調理時間を短縮することができる。従って、調
理中の蛋白変性による肉の硬化を抑えることもでき、有
効な調理方法となるものである。
【0018】次に図4を参照しながら説明する。本実施
例はホットプレートについてのものである。8は調理物
である食肉10を載置するための鉄板であり、ヒータよ
りなる加熱手段9の上に位置して設けている。11は鉄
板8の温度を検知する温度検知手段である温度センサー
で、これは鉄板8に着脱自在に取り付けられるようにな
っている。12は加熱手段1と鉄板8に取り付けた加湿
装置16を制御して食肉10の調理空間10aの調理温
度・湿度を制御するための制御手段である。また13は
鉄板8の温度と調理空間10a内の湿度が所定の値に到
達すると点灯するパイロットランプである。14は鉄板
8を覆う蓋で、この内側天面には調理空間10aを撹拌
して温度の均一化をはかるファン15を設けている。1
7は湿度を検知する湿度センサーである。この湿度セン
サー17と前記温度センサー11による検出温度情報は
制御手段12にフィードバックされるようになってい
る。そして前記制御手段12は、食肉10を酵素作用の
活性温度で一定時間加温する加温工程と、この加温工程
と同時に動作し一定湿度に加湿する加湿工程と、焼肉温
度で加熱調理する調理工程とに加熱手段1を制御するよ
うになっている。
【0019】以下本実施例の動作について説明する。食
肉調理の場合は、まず調理空間10a内の温度を均一に
40℃〜50℃に、また湿度を約75%に調整する。つ
まり加熱手段9と加湿装置16を作動させファン15を
駆動する。調理空間10a内が所定の温度・湿度に到達
すると、パイロットランプ13が点灯し使用者は調理可
能を知ることができる。使用者は例えば厚さ5mmのステ
−キの場合は、蓋14をかぶせて5分間この条件で加温
・加湿した後、そのまま230℃で両面を焼く。
【0020】本実施例による焼肉と、従来のホットプレ
ートによる焼肉の官能検査の結果を(表1)に比較して
いる。この表での比較は、柔らかさ・味を含んだ総合評
価の結果としている。
【0021】
【表1】
【0022】この(表1)から明らかなように、本実施例
による焼肉の味覚は従来のホットプレートによる焼肉に
比べて、官能の点で約3.2倍優れていると評価できる。
これは、調理の初めに湿度約75%で食肉10の表面を
加湿しながら温度40℃〜50℃で適当な時間加温する
行程を実行したことによるものである。つまり、適切な
湿度を食肉10の表面に加えながら加温することで、食
肉10の表面の乾燥を防ぐことができ、表面と内部の温
度差をなくすことができるものである。同時に先に示し
た実施例と同様、食肉10が有している酵素の働きを促
進させて食肉を軟化させ、同時に旨味成分を増加させる
ように作用するものである。
【0023】この加温温度については、先の実施例と同
様の理由によって40℃〜50℃が適当である。また加
温時間についても、前記実施例と同様の時間幅が必要で
ある。さらに食肉10の表面の乾燥を防ぐためには、最
低75%の湿度が必要である。なお時間については、実
験の結果2mm薄切りの場合で約5分、ダブルビフテキの
厚さで30分が適当であることを見いだしている。従っ
て加温・加湿時間は5〜30分の範囲で選択することが
望ましいものである。
【0024】
【発明の効果】以上のように第一の発明の食肉の調理方
法によれば、食肉を酵素作用の活性温度で一定時間加温
し、その後、焼肉温度で加熱調理を行う食肉を40℃〜
50℃で加熱してから加熱調理を行うことによって、食
肉を軟らかくし旨味成分を増加させることができるもの
である。
【0025】また第二の発明の食肉の調理方法によれ
ば、食肉を加温・加湿してから、加熱調理を行うことに
よって、一層食肉を軟らかく仕上げることができるもの
である。
【0026】また第三の発明の食肉調理器によれば、第
一の方法を具現化したものであり、制御手段により加温
工程と、調理工程とに制御することによって、食肉を軟
らかくし旨味成分を増加させる調理器を提供できるもの
である。
【0027】さらに第四の発明は、第二の発明の方法を
具現化したものであり、制御手段により加温工程と加湿
工程が同時に行われるとともに、その後に調理工程に制
御され、一層食肉を軟らかく仕上げる調理器を提供でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である食肉調理器の断面図
【図2】同食肉調理器の温度制御方法を示す温度特性図
【図3】同旨味成分の比較図
【図4】本発明の他の実施例であるホットプレ−トの断
面図
【符号の説明】
1・9 加熱手段 2・8 鉄板 3・10 食肉 4・12 制御手段 6・11 温度センサー 16 加湿装置 17 加湿センサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食肉を酵素作用の活性温度で一定時間加
    温し、その後、焼肉温度で加熱調理を行う食肉の調理方
    法。
  2. 【請求項2】 加温と同時に加湿する請求項1記載の食
    肉の調理方法。
  3. 【請求項3】 食肉を加熱する鉄板と、この鉄板を加熱
    する加熱手段と、食肉の調理空間を撹拌して温度を均一
    化するファンと、調理空間の温度を検出する温度センサ
    ーと、この温度センサーの検出により加熱手段を制御す
    る制御手段とを備え、前記制御手段は、食肉を酵素作用
    の活性温度で一定時間加温する加温工程と、焼肉温度で
    加熱調理する調理工程とに加熱手段を制御する食肉調理
    器。
  4. 【請求項4】 調理空間を加湿する加湿装置を備え、こ
    の加湿装置は制御手段により加温工程時に同時に動作す
    るようにした請求項3記載の食肉調理器。
JP4048191A 1992-03-05 1992-03-05 食肉の調理方法と食肉調理器 Pending JPH05244903A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218545A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218545A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器
JP4585976B2 (ja) * 2006-02-20 2010-11-24 日立アプライアンス株式会社 加熱調理器

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