JPH0524488Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、集じんケースの構造に関するもので
ある。

携帯用電動工具での被削材加工時に発生する粉
じんを捕集、蓄積する一般的な方法としてダスト
バツグ方式がある。

この方法は、粉じん排出口に、布製の袋（ダス
トバツグ）を接続して、空気流と共に排出された
粉じんをダストバツク内に捕集、蓄積するもので
あるが、 １ 粉じんがもれやすい。

２ 目詰りして捕集率が下がる。

３ 蓄積した粉じんを排出時に、目に詰つた粉じ
んをたたいてきれいにするか、あるいは水洗い
などによりきれいにする必要がある。

などの欠点があつた。

本考案は、上記した従来技術の欠点を解消した
集じんケースを提供することにある。

本考案は、箱状の集じんケース内に、空気流と
共に排出される粉じんを仕切板に衝突させ、旋回
させながら粉じんの流速を低下させて、失速した
粉じんが落下し、微風状態になつた空気が排気口
から排出するよう、吸入口、仕切板、排気口の関
係を工夫したものである。

本考案の実施例として、携帯用丸のこに実施し
た例を第１図〜第３図に示す。

本体１の内部に内蔵された電動機から歯車等の
伝達手段より回転刃物を駆動させ被削材（以上図
示せず）を加工する際に発生する粉じんは、空気
流と共に図２に示すように矢印９の方向に吹き上
げられ、粉じん排出口２から、集じんケース３の
吸入口４へ排出される。集じんケース３は、本体
１に固定もしくは着脱自在に保持されている。

粉じん排出口２から集じんケース３の内部に吹
き出された粉じん流は、体積変化により、その流
速を急激に低下させながら仕切板５ａにまず衝突
し、更に流速を低下させながら旋回して次の仕切
板５ｂに衝突しながら旋回する。

上記の課題で、失速した粉じんは粉じん蓄積室
７の底部に落下し蓄積される。落下しきれない粉
じんは空気流と共に通気室８ａ，８ｂ，８ｃに進
行するが、進行するにつれて更に流速が低下し、
殆んどの粉じんが集じんケース内部に沈下して、
微風状態となつた空気が排気口６から排出され
る。

集じんケース３の外観形状の一例を第３図に示
すが、蓄積した粉じんを排除しやすいよう集じん
ケースの一部が蓋になつており開閉、係合手段を
設けてある。

第４図〜第７図に本考案の変形例を示す。

第４図の例は、仕切板５に突起状のひさしを設
ける、あるいは仕切板の表面に凹凸を設けるなど
により、粉じん流が仕切板５に衝突したときに乱
反射させて粉じん同志の衝突により失速を更に助
長するようにしたもの。

第５図は仕切板５に穴や溝を設ける、格子状に
するなどにより上記第４図の例と同様に粉じんの
流速低下を助長するようにしたものである。

第４図及び第５図は仕切板５の数が多いが、こ
れは粉じんの流速が速い、粒子が細かい、重量が
軽い場合に適している例である。

第６図及び第７図の例は、仕切板の数が少ない
例であるが、これらは、粉じんの流速が遅い、粒
子が大きい、重量が重いなどの場合に十分な形状
である。

上記したように集じんする粉じんの種類によ
り、仕切板５の数、位置及び形状と、吸入口４及
び排気口６の位置、形状を変えることができる。

本考案によれば、集じんケースに粉じんの吸入
口と、空気の排気口を設け、内部に仕切板を設け
て粉じん蓄積室と通気室とで構成させるようにし
たので、粉じんがもれが少なく目詰りがない。か
つ蓄積した粉じんの排除が容易で取扱いやすい集
じんケースを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による集じんケースを携帯用丸
のこに採用した例を示す正面断面図、第２図は第
１図の左側面図、第３図は本考案集じんケースの
形状の一例を示す外観斜視図、第４図〜第７図は
同集じんケースの構造モデル図である。 図において、１は携帯用電動工具本体、２は粉
じん排出口、３は集じんケース、４は吸入口、５
は仕切板、６は排気口、７は粉じん蓄積室、８は
通気室、９は粉じん及び空気の流れを示す矢印で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動工具本体に取付けて、被削材加工時に発生
   する粉じんを捕集、蓄積する集じんケースであつ
   て、該集じんケースの端部に前記本体の粉じん排
   出口に接続される粉じん吸入口と、空気の排気口
   を設け、内部に仕切板を設け、該仕切板で仕切ら
   れた粉じん蓄積室と通気室とで構成された携帯用
   電動工具の集じんケース。