JPH05244861A - 活甲殻類の保存方法とその装置 - Google Patents

活甲殻類の保存方法とその装置

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JPH05244861A
JPH05244861A JP5798691A JP5798691A JPH05244861A JP H05244861 A JPH05244861 A JP H05244861A JP 5798691 A JP5798691 A JP 5798691A JP 5798691 A JP5798691 A JP 5798691A JP H05244861 A JPH05244861 A JP H05244861A
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JP
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water
crustaceans
crustacean
container
live
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JP5798691A
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English (en)
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Akihiro Matsushita
明弘 松下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 甲殻類Aを活きたまま長期間保存することが
でき、水の使用量が非常に少ない保存方法及びその装置
を提供する。 【構成】 甲殻類Aの甲羅側に水滴を垂らすか或は水分
を噴霧する。またその水分の温度を甲殻類の棲息域の最
低温度域に設定する。また甲殻類を入れる収容容器1は
底に通孔3を開けて多数段積みにし、同底には網等2を
設ける。 【効果】 甲殻類の鰓に貯えられている水分が少しずつ
交換されるので甲殻類を長期間保存できる。また甲殻類
の活動が鈍くなるので体力の消耗が抑制される。また甲
殻類が網2にしがみついてストレスが緩和される。更に
上段の容器1の水が通孔3を通って下段の容器1に効率
よく滴下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の活甲殻類の保存方法は蟹
や海老等の甲殻類を活きたまま輸送したり保管したりす
るのに使用され、特に長期間の保存を可能ならしめるも
のである。本発明の活甲殻類の保存装置は前記輸送や保
管時に活甲殻類を入れるものである。
【0002】
【従来の技術】甲殻類を活きたまま輸送する方法として
は、従来は、例えば活魚輸送車のタンクに水又は海水等
を満載し、その中に甲殻類を入れる方法とか、おがくず
を入れたダンボ−ルや発泡プラスチック製等の箱の中に
甲殻類を入れる方法等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の活魚輸送
車を使用する方法では、比較的活きのよい状態で輸送す
ることができるが、大量の水を必要とするため一度にそ
れほど大量に輸送することができず、一尾あたりのコス
トが高くなるという難点がある。また、後者のおがくず
を使用する方法では、水中の酸素で呼吸する動物である
以上、時間の経過に伴い死亡率が高くなり、長期間の輸
送には不向きである。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は少ない水で甲殻類をより
長期間活きたまま保存できるようにした活甲殻類の保存
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本件発明者は甲殻類につ
いて鋭意研究の結果、甲殻類の呼吸方法に着目した。甲
殻類は一般に、水分を脚部の付根にある器官から導入し
て鰓によって頭頂部に噴出しながら呼吸する。鰓は陸に
揚げても水分を貯える機能があるため、外部から少量ず
つ水分を供給すると、新しい水分を体内に導入し、鰓に
貯えられている水分を少しずつ交換して甲殻類が長期間
生存する。そこで本件発明者は更に研究を重ねた結果、
甲殻類の甲羅側(背中側)に水滴を垂らすか或は水分を
噴霧することにより、甲殻類を直接水に浸さなくとも、
甲殻類が長期生存することを見出した。更には前記水滴
或は噴霧される水分の温度を夫々の甲殻類の最低生存温
度域に設定すれば甲殻類の活動が鈍り、徘徊しにくくな
ることも発見した。また甲殻類は底棲動物であり、足を
使って行動するが、有事には足で何かにしっかりとしが
みつく動作をする。そこで容器の底に寸目程度のポリエ
チレン製の網を敷くことで甲殻類のストレスをやわらげ
ることができる。本発明はこれらの知見に基づいて開発
されたものである。
【0006】即ち、本発明のうち請求項1の活甲殻類の
保存方法は図1のように蟹や海老等の甲殻類を活きたま
ま保存する活甲殻類の保存方法において、前記甲殻類A
に常時或は間欠的に、水滴を垂らすか或は水分を噴霧す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0007】本発明のうち請求項2の活甲殻類の保存方
法は前記水滴又は噴霧される水分の温度を、前記甲殻類
の生息域の水温の最低温度域に設定することを特徴とす
るものである。
【0008】本発明のうち請求項3の活甲殻類の保存装
置は図2のように、甲殻類Aを入れる収容容器1の底に
甲殻類Aがしがみつくことのできる網、突起等の保持部
2を設けたことを特徴とするものである。
【0009】本発明のうち請求項4の活甲殻類の保存装
置は図1、図2のように、底に通孔3を多数設けた甲殻
類用収容容器1を二段以上積層したことを特徴とするも
のである。
【0010】
【作用】本発明のうち請求項1の活甲殻類の保存方法で
は甲殻類Aの甲羅側に水滴を垂らすか或は水分を噴霧す
るので、甲殻類Aはそれらの水滴又は水分を体内に導入
し、鰓に貯えられている水分を交換することができ、甲
殻類Aが長期間生存する。このため活きたまま長期間保
存することができ、しかもその間に使用される水は非常
に少なくてすむ。
【0011】本発明のうち請求項2の活甲殻類の保存方
法では前記水滴或は噴霧される水分の温度を最低生存温
度域に設定したので、甲殻類の活動が鈍り、収容容器に
入れても同容器の外まで徘徊しない。このため輸送や保
存に便利である。また、徘徊しない分、体力の消耗が抑
制され、長期間生存できる一因ともなる。
【0012】本発明のうち請求項3の活甲殻類の保存装
置では図2のように、甲殻類Aが足で保持部2にしがみ
つくことができるので、輸送時の振動等によるストレス
が緩和され、甲殻類Aが長生きする。
【0013】本発明のうち請求項4の活甲殻類の保存装
置では図1〜図3のように上方から散布した水分が甲殻
類Aを入れてある上段の収容容器1の通孔3を通して下
段の収容容器1内に落下するので、少ない水を効率よく
使用して多くの甲殻類Aに散布することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の活甲殻類の保存方法を実施化
した保存装置の一例であり、これは輸送用のトラックの
荷台Bに設置されたものである。
【0015】この保存装置では荷台Bの最下部に、同荷
台Bの後方から前方に向けて下り傾斜に設置されたウオ
−タパン4内の水や海水5を、荷台Bの前方に設置され
ているポンプ6で汲み上げ、同ポンプ6から吐出された
水を冷却装置7により甲殻類Aの最低生存温度域まで冷
却し、その冷却された水を荷台Bの上方に複数本並設さ
れている噴出パイプ8の多数の噴出口9から荷台B内に
収容された甲殻類Aの上に霧状に吹き出すようにしてあ
る。なお、本発明では甲殻類Aの甲羅の上に水滴を垂ら
すようにしてもよい。また前記ポンプ6からの吐出は常
時行なうのが最も望ましいが、そのようにすると水の使
用量が増大する場合は、適宜時間ごとに間欠的に吐出す
るようにしてもよい。更に前記冷却装置7による水や海
水5の冷却設定温度は甲殻類Aが毛蟹等の場合は摂氏約
3度程度に設定するのがよい。
【0016】前記蟹等の甲殻類Aは荷台B内に多数段積
上られた収容容器1内に収容されている。この収容容器
1は図2〜図4に明示するように発泡スチロ−ル製等
の、蓋なしの浅いものであり、限られた高さの荷台B内
に多数段積重ねられるようにしてある。
【0017】この収容容器1の底1aには図2、図3の
ように多数個の小孔3が貫通形成されており、図4のよ
うに収容容器1内の水11が水滴として下方に垂れ落ち
るようにしてある。また、同底7aの中央部には水抜き
孔10が形成されており、同水抜き孔10の周縁部10
aは同容器1の底1aから上方に所定寸法だけ立ち上げ
られている。これにより、収容容器1内に水11が溜り
すぎた場合は図4のように前記周縁部10aからオ−バ
−フロ−して水抜き孔10から排出され、収容容器1内
の水位は一定のレベルに保持されるようにしてある。
【0018】また前記収容容器1の底1aには所定寸法
の目を有するポリエチレン製等の網2が設置されてい
る。これは甲殻類Aが有事にはしがみつこうとする性質
を応用したものであり、この網2を設置しておくことに
より甲殻類Aのストレスを和らげることができる。また
トラックが揺れても甲殻類Aは網2にしっかりとしがみ
つくため、収容容器1から落ちたり飛出したりすること
がない。
【0019】ちなみにこの保存装置には図示されていな
い水浄化装置が組込まれている。また、海中に生息する
蟹以外にも河蟹、海老等の甲殻類も同様にして保存する
ことができる。
【0020】この実施例では保存装置をトラックの荷台
Bに設置した場合について詳述したが、この保存装置は
例えば通常の保管倉庫内に設置してもよいし、或はコン
テナボックス内等に設置してもよい。更にそのコンテナ
ボックスは鉄道、トラック、飛行機、船舶等の適宜手段
により輸送してもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の活甲殻類の保存方法及びその保
存装置は以下のような効果がある。 a.水を滴状又は霧状にして少量ずつ散布して甲殻類A
の鰓に貯えられている水分を少量ずつ交換させるもので
あるため、甲殻類Aが長期間生存し、長期間の保存が可
能となる。 b.前記鰓内の水分と交換される水分は滴状又は霧状で
散布されるため、水の使用量が非常に少なくてすみ、コ
ストを低減することができる。 c.供給される水分の温度を甲殻類Aの最低生存温度域
に設定することにより活動を鈍らせて体力の消耗を抑制
し、同甲殻類Aをより一層長期間保存することが可能と
なる。 d.収容容器1の底に網、突起等の保持部2を設置して
おけば、甲殻類Aがそれにしがみついてストレスを和ら
げることができ、また輸送等の際に揺れても甲殻類Aは
容器7から落ちたり飛出したりすることがないので、よ
り一層死亡率を低くしてコストを低減することが可能と
なる。 e.底に多数の通孔3を設けた甲殻類用収容容器1を多
数段積めば、上段の収容容器1に散布された水分が通孔
3を通って下段の収容容器1に滴下するので、水を効率
よく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保存方法を実施化した保存装置の一例
を示す全体説明図である。
【図2】図1の保存装置に使用された収容容器の平面図
である。
【図3】図2の収容容器の縦断面図である。
【図4】図3のZ部詳細図である。
【符号の説明】
1 収容容器 2 保持部 3 通孔 A 甲殻類

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲殻類に常時或は間欠的に、水滴を垂ら
    すか或は水分を噴霧することを特徴とする活甲殻類の保
    存方法。
  2. 【請求項2】 前記水滴又水分の温度を、前記甲殻類の
    最低生存温度域に設定することを特徴とする請求項第1
    の活甲殻類の保存方法。
  3. 【請求項3】 甲殻類を入れる収容容器の底に甲殻類が
    しがみつくことのできる網、突起等の保持部を設けたこ
    とを特徴とする活甲殻類の保存装置。
  4. 【請求項4】 底に通孔を多数設けた甲殻類用収容容器
    を二段以上積層したことを特徴とする活甲殻類の保存装
    置。
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Cited By (3)

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