JPH0524483A - 能動型騒音制御装置 - Google Patents

能動型騒音制御装置

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JPH0524483A
JPH0524483A JP3184620A JP18462091A JPH0524483A JP H0524483 A JPH0524483 A JP H0524483A JP 3184620 A JP3184620 A JP 3184620A JP 18462091 A JP18462091 A JP 18462091A JP H0524483 A JPH0524483 A JP H0524483A
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Hiroyuki Saito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常音の発生頻度を極力減らしながら、シス
テムの再始動も行うことが出来る能動型騒音制御装置を
提供する。 【構成】 残留騒音検出信号e1 〜e3 の夫々の平均値
を演算し(ステップS5)、全ての平均値が設定値より
大きいときはシステムの異常として検出し(ステップS
6,7)、制御信号CSをリセットして、少なくともイ
グニッションスイッチがオフされる迄ラウドスピーカへ
の駆動信号の供給を遮断する(ステップS10)。異常
が検出されたときは、イグニッションスイッチがオフさ
れた後所定時間警告を発し(ステップS13〜S1
8)、乗員の注意を喚起する。警告終了後は、イグニッ
ションスイッチをオンにすることにより、システムを再
始動できる(ステップS9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音源からの騒音に制
御音源で発生させた騒音抑制信号を干渉させることによ
り騒音を抑制する能動型騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の能動型騒音制御装置とし
ては、例えば特許出願公表平1−501344号公報に
記載されているものがある。この従来例は、ラウドスピ
ーカから制御音を放音することにより、車室内に騒音源
から伝達される騒音を低減させる能動型騒音制御装置で
あって、車室内の残留騒音を複数のマイクロフォンで検
出すると共に、騒音源の任意に選択しうる高調波を含む
少なくとも一つの基準信号を発生させ、これら残留騒音
検出信号と基準信号とをプロセッサ/記憶ユニットに供
給することにより、基準信号を適応フィルタ処理してラ
ウドスピーカの駆動信号を形成するようにしている。
【0003】このような能動型騒音制御装置にあって
は、例えばスピーカの劣化,空間伝達関数のずれ,使用
環境変化等によって制御系に異常が発生すると、発散を
生じて騒音を抑制できないばかりでなく制御音が騒音と
なる恐れがある。このため、制御系の異常を検出し、異
常時に制御音の発生を停止する必要がある。ところが一
般に、異常検出手段で異常を検出するときに、外部雑音
の混入等一過性の異常と例えばスピーカの劣化等による
制御系異常とを判別することができないので、このよう
な一過性の異常によるシステム停止期間を短くするため
に、例えば走行停止してエンジンの回転数がアイドル回
転数以下となったときに、システム停止をリセットして
再度異常判定を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例による異常判定方式の場合には、システムの周波数
特性等の劣化のように本当にシステム異常が発生した際
には、アイドル回転数以下となるたびにシステム停止が
リセットされるので、短時間ではあるが何度も異常音が
発生することになり、乗員に不快感を与えるという未解
決の課題がある。
【0005】これを解決するために、アイドル回転数以
下でのリセットを中止して、システム停止を継続させる
ことも考えられるが、この場合には、一過性の異常でも
システム停止となって、再始動の機会がなくなり能動型
騒音制御装置の有効利用を妨げることになる。そこで、
本発明は、異常音の発生頻度を極力減らしながら、シス
テムの再始動も行うことができる能動型騒音制御装置の
提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る能動型騒音制御装置は、図1に示す
ように、騒音源から伝達される騒音に、制御手段からの
駆動信号により発生させた制御音源からの制御音を干渉
させて両者の残留騒音エネルギーを小さくし騒音を低減
するようにした能動型騒音制御装置において、前記残留
騒音エネルギーの大きさにより前記制御手段の異常を検
出する異常検出手段と、該異常検出手段で異常を検出し
たときに、少なくともイグニッションスイッチをオフす
る迄制御音の発生を停止する制御音停止手段とを備えた
ことを特徴とする能動型騒音制御装置。
【0007】
【作用】本発明においては、残留騒音エネルギーが所定
値未満であるときには、システムは正常に作動して騒音
源から伝達される騒音を効果的に能動制御して抑制して
いるものと判断するが、残留騒音エネルギーが所定値以
上になったときは、システムの異常が発生したものと判
断し、少なくともイグニッションスイッチをオフする迄
システムを停止する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の機能ブロック図であり、図2
は、本発明を車両に適用した場合の一実施例を示す概略
構成図である。図2において、1は車体であって、車室
2の前方に騒音源としての4気筒エンジン3が配置され
ている。車室2内には、前部座席4F及び後部座席4R
が配設されていると共に、例えばダッシュボードの下部
及び後部座席4Rの後方側に制御音源としてのオーディ
オ信号を出力する制御音源を兼ねるラウドスピーカ5a
及び5bが配設され、さらに天井の前方、中央及び後方
部に夫々残留騒音検出手段としてのマイクロフォン6
a,6b及び6cが配設されている。
【0009】また、エンジン3には、クランク角センサ
7が取付けられ、このクランク角センサ7からクランク
軸が180度回転する毎に1つのパルスでなる騒音発生
状態検出信号xが出力される。そして、マイクロフォン
6a〜6cから出力される残留騒音検出信号e1 〜e 3
がプロセッサユニット15に入力されると共に、クラン
ク角センサ7の検出信号x及びイグニッションスイッチ
12のオン/オフ信号がプロセッサユニット15に入力
される。
【0010】プロセッサユニット15は、図3に示すよ
うに、入力される基準信号xをA/D変換して出力する
A/D変換回路22と、このA/D変換回路22の出力
信号を基準信号xとして入力するディジタルフィルタ2
4及び適応ディジタルフィルタ26と、マイクロフォン
6a〜6cからの残留騒音補正信号e1 〜e3 をA/D
変換するA/D変換器30a〜30cと、これらA/D
変換器30a〜30cによる変換信号及び前記ディジタ
ルフィルタ24の出力信号rkmを入力するマイクロプロ
セッサ34と、適応ディジタルフィルタ26の処理信号
をD/A変換するD/A変換器36a,36bと、異常
音を検出したときの警告用の発振器11とを備えてい
る。
【0011】ここで、ディジタルフィルタ24は、基準
信号xを入力し、マイクロフォン及びスピーカ間の空間
伝達関数の組合せ数に応じて、モデル化したモデル空間
伝達関数に対応するフィルタ係数でフィルタ処理された
基準信号rkmを生成するものであり、適応ディジタルフ
ィルタ26は機能的にはスピーカ5a及び5bへの出力
チャンネル数に応じたフィルタを個々に有し、基準信号
xを入力し、その時点で設定されているフィルタ係数に
基づきたたみ込み処理を行ってスピーカ駆動信号y1,
2 をアナログスイッチ8a,8bを介してラウドスピー
カ5a,5bに出力する。
【0012】マイクロプロセッサ34は、残留騒音検出
信号e1 〜e3 並びにフィルタ処理された基準信号rkm
を入力し、適応フィルタ26のフィルタ係数をLMS(L
eastMean Square) アルゴリズムを用いて変更する騒音
抑制処理を実行すると共に、各マイクロフォン毎の残留
騒音エネルギー、例えば残留騒音検出信号の平均値を演
算し、その最小の値と設定値とを比較して異常音を検出
し、異常音を検出した後はイグニッションスイッチ12
がオフされ警告が完了する迄制御信号CSをリセットし
てアナログスイッチ8a,8bをオフにしスピーカ駆動
信号y1,2 によるラウドスピーカ5a,5bの駆動を
中止し、更にイグニッションスイッチ12がオフされた
後一定時間警告信号を出力してアナログスイッチ9a,
9bをオンにし発振器11から乗員に不快感を与えない
周波数の警告音をラウドスピーカ5a,5bに出力する
と共に警告灯10を点灯させる。
【0013】ここで、残留騒音検出信号の一般式は、次
のように表される。今、k番目のマイクロフォン6a〜
6cが検出した残留騒音検出信号をek (n) 、ラウドス
ピーカ5a及び5bからの制御音(二次音)が無いとき
のk番目のマイクロフォン6a〜6cが検出した残留騒
音検出信号をept(n) 、m番目のラウドスピーカ5a及
び5bとk番目のマイクロフォン6a〜6cとの間の伝
達関数HkmをFIR(有限インパルス応答)関数で表し
たときのj番目(j=0,1,2,──Ic - 1 )の項
に対応するフィルタ係数をCkmj ′、基準信号をx(n)
、基準信号x(n) を入力しm番目のラウドスピーカ5
a及び5bを駆動する適応フィルタのi番目(i=0,
1,2,─IF -1)の係数をWmiとすると、下記(1) 式
が成立する。
【0014】 ここで、(n)が付く項は、いずれもサンプリング時刻
nのサンプル値であり、また、Kはマイクロフォン6a
〜6cの数(本実施例では3個)、Mはラウドスピーカ
5a及び5bの数(本実施例では2個)、IC はFIR
ディジタルフィルタで表現されたフィルタ係数Ckm′の
タップ数(フィルタ次数)、IF は適応フィルタWm
タップ数(フィルタ次数)である。
【0015】上記(1) 式中の右辺第2項は、k番目のマ
イクロフォン6a〜6cに到達する二次音の総和を表
す。そして、最急降下法であるLMSアルゴリズムを用
いた適応フィルタのフィルタ係数の更新式は、下記(2)
式で表される。 ここで、αは収束係数であり、フィルタが最適に収束す
る速度や、その際の安定性に関与する。
【0016】このように、適応ディジタルフィルタ26
のフィルタ係数Wmi(n+1)を、マイクロフォン6a〜6
cから出力される残留騒音検出信号e1(n)〜e3(n) とク
ランク角センサ7からの基準信号x(n) とに基づいてL
MSアルゴリズムに従って順次更新することにより、入
力される残留騒音検出信号e1(n)〜e3(n) を最小とする
駆動信号y1(n)及びy2(n)が形成され、これらがラウド
スピーカ5a及び5bに供給されて、これらから出力さ
れる制御音によって車室2内の騒音が相殺される。
【0017】次に、上記実施例の動作をマイクロプロセ
ッサ34の処理手順を示す図4のフローチャートを伴っ
て説明する。なお、全体のシステムはキースイッチがオ
ン状態となったときに、電源が投入され、マイクロプロ
セッサ34で図4に示すタイマ割込処理を所定時間(例
えば1msec)毎に実行する。すなわち、ステップS0で
は基準信号xより求められるエンジンの回転数Nが設定
値を越えたか否かを判断し、設定値以下であれば騒音抑
制制御を停止させるためステップS21で制御信号CS
をリセットして制御音の発生を停止した後メインプログ
ラムへリターンし、設定値を越えていればステップS1
へ移行する。
【0018】このステップS1では、制御信号CSをオ
ンにすることにより、騒音抑制制御の実施を可能として
いる。次に、ステップS2では、残留騒音検出信号e1
〜e3 、基準信号x、イグニッションスイッチ12の状
態信号IGN及びディジタルフィルタ24から出力され
るフィルタ処理された基準信号rkmを読み込み、次いで
ステップS3に移行して、前記(2) 式に従ってフィルタ
係数Wmi(n+1)を算出し、次いでステップS4に移行し
て算出されたフィルタ係数Wmi(n+1)を適応ディジタル
フィルタ26に出力してからステップS5に移行する。
【0019】このステップS5では各マイクロホン毎の
残留騒音検出信号ek の平均値を演算し、ステップS6
では、ステップS5で演算した残留騒音の平均値を予め
設定された値と比較する。平均値のいずれか一つでも設
定値より大きい場合、即ち発散あるいは外部雑音の混入
等が生じた場合は、ステップS7へ移行し、フラグ1を
セットして異常音を検出したことを記憶してステップS
8ヘ移り、全ての平均値が設定値以下の場合はそのまま
ステップS8へ移行する。
【0020】ステップS8では、過去に異常を検出した
か否かをフラグ1の状態により判断し、フラグ1がセッ
トされていれば異常音を検出したのであるからステップ
S10に移行して、制御信号CSをリセットすることに
より、アナログスイッチ8をオフしてラウドスピーカ5
からの制御音の放音を中止する。フラグ1がセットされ
ていなければ正常であるからステップS9へ移行して、
制御信号CSをセットすることにより、アナログスイッ
チ8のオン状態を継続し、ラウドスピーカ5から制御音
を放音して騒音抑制制御を続行する。
【0021】次に、ステップS11において、イグニッ
ションスイッチ12がオフになったか否かを状態信号I
GNにより判別し、イグニッションスイッチ12がオン
であればステップS20を経てメインプログラムへリタ
ーンし、イグニッションスイッチ12がオフであればス
テップS12へ移行する。ステップS12では、過去に
異常を検出したか否かをフラグ1の状態により判断し、
フラグ1がセットされていなければ正常であるからステ
ップS20を経てメインプログラムへリターンする。フ
ラグ1がセットされていれば異常を検出したのであるか
ら、異常を警告するためステップS13へ移行する。
【0022】ステップS13では、警告タイマが計時を
開始したか否かをフラグ2の状態により判断し、フラグ
2がセットされていなければステップS14へ移行して
警告タイマをスタートさせ、ステップS15でフラグ2
をセットして警告タイマをスタートさせたことを記憶し
ステップS16へ移る。フラグ2がセットされていれば
ステップS16へ移行する。
【0023】ステップS16では、警告タイマがタイム
アップしたか否かを判断し、タイムアップしていなけれ
ばステップS17へ移行して警告信号の出力を継続しメ
インプログラムへリターンする。警告タイマがタイムア
ップしていればステップS18へ移行して警告信号をリ
セットし、ステップS19において異常検出判別用のフ
ラグ1をリセットしてメインプログラムへリターンす
る。
【0024】なお、ステップS11においてイグニッシ
ョンスイッチ12がオンの場合及びステップS12にお
いて異常検知判別用のフラグ1がセットされていない場
合は、ステップS20において警告タイマ,フラグ2及
び警告信号のリセットを継続する。この図4の処理にお
いて、ステップS5〜S7の処理が異常検出手段に対応
し、ステップS8〜S10の処理が制御音停止手段に対
応している。
【0025】したがって、今、システムの構成部品、特
にラウドスピーカ5a,5b及びマイクロフォン6a〜
6cに劣化がなく、従ってシステムの周波数特性に劣化
がなく、また、外部からの雑音の混入がない正常状態で
あるとすると、(1)式の右辺第1項の制御音がない場
合の残留騒音検出信号と、右辺第2項のマイクロフォン
に到達する制御音の総和の信号が互いに相殺しあって、
マイクロフォンが検出する残留騒音検出信号の平均値は
小さな値となるので、ステップS6において平均値は設
定値以下となり、ステップS7でフラグ1がセットされ
ないので、ステップS9でシステム制御信号をセットし
続け、アナログスイッチ8a,8bをオン状態とするこ
とによって、適応ディジタルフィルタ26から出力され
るスピーカ駆動信号y1 ,y2がラウドスピーカ5a,5
bに供給されて騒音抑制制御によりエンジン騒音の抑制
が継続される。そして、イグニッションスイッチ12が
オフしたことをステップS11で検知した後も、ステッ
プS12でフラグ1がセットされていないため、そのま
まメインプログラムへリターンし、騒音抑制制御は継続
する。
【0026】この正常状態から、ラウドスピーカ5a,
5bやマイクロフォン6a〜6c等に劣化が生じてシス
テムの周波数特性に劣化が生じたり、外部から雑音が混
入すると、(1)式の右辺第1項の制御音がない場合の
残留騒音検出信号と、右辺第2項のマイクロフォンに到
達する制御音の総和の信号が互いに打ち消し合うことが
できず、マイクロフォンが検出する残留騒音検出信号の
平均値が大きくなり、ステップS6において平均値は設
定値を越えることとなり、ステップS7でフラグ1がセ
ットされ、ステップS10において制御信号CSはリセ
ットされ、アナログスイッチ8a,8bがオフ状態とな
り、適応ディジタルフィルタ26から出力されるスピー
カ駆動信号y1 ,y2がラウドスピーカ5a,5bに供給
されなくなって騒音抑制制御は停止する。
【0027】そして、このシステム停止状態はフラグ1
がセットされている間継続するため、ステップS11に
おいてイグニッションスイッチ12がオフとなったこと
を検知し、イグニッションスイッチ12がオフとなった
後ステップS14でスタートする警告タイマがステップ
S16でタイムアップしたことを検知して、ステップS
19でフラグ1がリセットされる迄継続する。
【0028】また、イグニッションスイッチ12がオフ
となった後、ステップ12で異常検出のフラグ1がセッ
トされているので、ステップS13〜S15で警告タイ
マをスタートさせ、ステップS16で警告タイマがタイ
ムアップするまでステップS17において警告信号を出
力し続ける。この警告信号は、アナログスイッチ9a,
9bをオン状態とし、発振器11からの乗員に不快感を
与えない周波数の信号をラウドスピーカ5a,5bへ供
給させると共に警告灯10を点灯させ、乗員の注意を喚
起する。そして、警告タイマがタイムアップした後は、
ステップS18で警告信号をリセットし、ステップS1
9でフラグ1をリセットして、再始動後の騒音抑制制御
の実施を可能としている。
【0029】なお、上記実施例においては、警告信号を
警告タイマによりリセットするようにしているが、乗員
のスイッチ操作等による確認行為またはキースイッチの
オフにより、リセットするようにしてもよい。また、上
記実施例においては、異常を検出した後、イグニッショ
ンスイッチのオフで警告音を出力する場合について説明
したが、異常を連続して所定回数検出したときに、警告
音を出力するようにしてもよい。
【0030】さらに、上記実施例では、フィルタ処理さ
れた基準信号rkmをディジタルフィルタ24で得るよう
にした場合について説明したが、これに限らずマイクロ
プロセッサ34に直接基準信号xを入力し、このマイク
ロプロセッサ34でディジタルフィルタ処理を行うよう
にしてもよく、さらにはディジタルフィルタ24,適応
フィルタ26及びマイクロプロセッサ34を一つのマイ
クロプロセッサで構成するようにしてもよく、この場合
にはアナログスイッチ8a,8bを省略し、これらに代
えて異常時に駆動信号y1 ,y2を零とするようにして
もよい。
【0031】またさらに、上記実施例においては、制御
音源としてラウドスピーカを適用した場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、振動子を適用
することもでき、また残留騒音検出手段としてのマイク
ロフォンも加速度振動センサを適用することもできる。
また、ラウドスピーカ及びマイクロフォンの設置数は上
記実施例に限定されるものではなく、1以上の任意の数
とすることができる。
【0032】さらに、上記実施例では本発明を車両に適
用した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、航空機の室内の騒音低減制御の場合等にも適
用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る能動
型騒音制御装置によれば、残留騒音エネルギーが大きく
なったときをシステムの異常として検出し、検出時から
少なくともイグニッションスイッチをオフする迄システ
ムを停止するようにしたので、車両の走行中乗員は不快
な音を何度も聴くことはなくなると共に、再度イグニッ
ションスイッチをオンすることにより、システムを再始
動することができるので、一過性の異常を検出したとき
には再び快適な音響空間をうることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】実施例の概略構成図である。
【図3】実施例のプロセッサユニットのブロック図であ
る。
【図4】実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
5 ラウドスピーカ 6 マイクロフォン 8 スイッチ 9 スイッチ 10 警告灯 24 ディジタルフィルタ 26 適応フィルタ 34 マイクロプロセッサ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 騒音源から伝達される騒音に、制御手段
    からの駆動信号により発生させた制御音源からの制御音
    を干渉させて両者の残留騒音エネルギーを小さくし騒音
    を低減するようにした能動型騒音制御装置において、前
    記残留騒音エネルギーの大きさにより前記制御手段の異
    常を検出する異常検出手段と、該異常検出手段で異常を
    検出したときに、少なくともイグニッションスイッチを
    オフする迄制御音の発生を停止する制御音停止手段とを
    備えたことを特徴とする能動型騒音制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015111827A1 (ko) * 2014-01-23 2015-07-30 강릉원주대학교산학협력단 소음 제어 및 감쇄 유도를 위한 장치 및 방법
KR20150088169A (ko) * 2014-01-23 2015-07-31 강릉원주대학교산학협력단 소음 제어 및 감쇄 유도를 위한 장치 및 방법
US11749250B2 (en) 2021-01-12 2023-09-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Noise reduction device, vehicle, and noise reduction method

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