JPH05244242A - 携帯用自動発信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】利用者の操作性を向上させ得る携帯用の自動発
信（自動ダイヤル操作）装置を提供すること。 【構成】光学的識別マークで記された電話番号を読取る
リーダー部分と、読取りデータを変換し、対応する音的
信号を発生する信号発信部分と、信号発信を制御する発
信スイッチを有する、少なくとも角部を２個以上有する
偏平形状の自動発信装置であって、該リーダー部分と該
発信スイッチが前記角部もしくは角部近傍に設けられて
なることを特徴とする携帯用自動発信装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光学的識別マークで記
された電話番号を、光学的リーダーを通じて読取り、自
動的にダイヤル操作する機能を持つ携帯用自動発信装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、電話通信やファクシミリ通信での
発信操作（ダイヤル操作あるいはプッシュボタン操作）
ミスを防ぐために、実開平１−８８５５２号公報等に音
的信号を電話機の送話口に入力することにより、相手方
を呼び出すことを可能とした携帯用の自動ダイヤル装置
が提案されている。

【０００３】しかしながら、上述の自動ダイヤル装置
は、単に機能を提案しているだけであって、利用者の操
作性を考慮したものではなく、操作性では問題が多くあ
った。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解消し、利用者の操作性を向上させ得る携帯用の
自動発信装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述した課題を達成する
ために、本発明は次の構成を有する。

【０００６】すなわち、本発明の携帯用自動発信装置
は、光学的識別マークで記された電話番号を読み取るリ
ーダー部分と、読取りデータを変換し、対応する音的信
号を発生する信号発信部分と、信号発信を制御する発信
スイッチを有する、少なくとも角部を２個以上有する偏
平形状の自動発信装置であって、該リーダー部分と該発
信スイッチが角部もしくは角部近傍に設けられているこ
とを特徴とする。

【０００７】あるいは、また、本発明の携帯用自動発信
装置は、光学的識別マークで記された電話番号を読み取
るリーダー部分と、読取りデータを変換し、対応する音
的信号を発生する信号発信部分と、信号発信を制御する
発信スイッチを有する偏平形状の自動発信装置であっ
て、読取りデータを表示する表示部分が該信号発信部分
側の面に設けられていることを特徴とする。

【０００８】あるいは、これらの本発明の携帯用自動発
振装置において、偏平形状が略直方体形状であることを
特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明者らは、利用者の操作性について鋭意検
討した結果、本発明に到達した。

【００１０】以下、本発明の携帯用自動発信装置を詳細
に説明する。

【００１１】本発明の携帯用自動発信装置は、下記の構
成を基本構成とする。

【００１２】すなわち、光学的識別マークで記された電
話番号を読取るリーダー部分と、読取りデータを変換
し、対応する音的信号を発生する信号発信部分と、信号
発信を制御する発信スイッチである。

【００１３】本発明の自動発信装置は、上述の基本構成
であるが、利用者の操作性を考慮して、少なくとも角部
を２個以上有する偏平形状の自動発信装置であって、リ
ーダー部分と発信スイッチが該角部もしくは角部の近傍
に設けられている。

【００１４】このため、利用者がリーダー部分で光学的
識別マークで記された電話番号を読取り、発信スイッチ
を押すという一連の動作を行なう際の操作性が非常に向
上する。

【００１５】あるいはまた、本発明の自動発信装置は、
利用者の操作性を考慮して、偏平形状の自動発信装置で
あって、表示部分が信号発信部分側の面に設けられてい
るものである。

【００１６】このため、利用者がリーダー部分で光学的
識別マークで記された電話番号を読取り、読取った電話
番号（表示部分に表示）を確認する際の操作性が非常に
向上する。

【００１７】また、これら本発明の自動発信装置におい
ては、該偏平形状が略直方体形状であることが好まし
い。該形状であれば、携帯用として衣服のポケット等に
収納しやすく、また比較的安価に製造することができ
る。

【００１８】本発明でいう偏平形状とは、厚み方向の最
大寸法ｔと面方向の最大寸法ｗの比が、下記の範囲のも
のをいう。

【００１９】ｔ／ｗ＝０．０１〜０．５ 好ましくは、 ｔ／ｗ＝０．０３〜０．２ である。

【００２０】本発明でいう角部もしくは角部近傍とは、
角部の頂点から半径数１０ｍｍ以内の領域をいい、この
領域に少しでも、スイッチ、リーダー等の部材が侵入し
て設けられていれば、角部もしくは角部の近傍に設けら
れているという。より好適には、角部の頂点から半径２
５ｍｍ以内程度の領域内に設けられているのがよい。本
発明で用いられるリーダー部分としては、限定されるも
のではないが、ペン型のリーダーで用いられているモジ
ュール等が好ましく用いられる。

【００２１】本発明で用いられる表示部分としては、液
晶等が好ましく用いられる。

【００２２】本発明で用いられる信号発信部分には、動
電形、静電形、電歪形スピーカー等が好ましく用いられ
る。また、携帯用の自動発信装置であるため、市街地や
繁華街等の雑踏で使用する機会が非常に多い。このた
め、雑音が混入し正常に動作しないことが考えられる。
このため、電話機のハンドセットの送話口に嵌合し得る
ような形状の防音体を信号発信部分に設けるのが好まし
く、略直径が３０〜７０ｍｍのものが好ましい。該防音
体の材質はゴム、スポンジ等を用いるのが好ましい。

【００２３】さらには、信号発信部分に防音体を設けた
場合、雑音が入力され難くなるが、逆に、利用者が信号
発信部分から発生する音的信号も聞くことが困難にな
る。このため、発信スイッチを押した際に音的信号が発
生しているかどうかを確認することが困難となり、本当
に動作しているか不安感が生じる。このため、信号発信
部分を、別途自動発信装置に設けて、音的信号を利用者
に聞こえやすくしてもよい。

【００２４】本発明で用いられる発信スイッチとして
は、タンブラースイッチ、押しボタンスイッチ等が好ま
しく用いられる。

【００２５】本発明でいう音的信号とは、例えばプッシ
ュボタン信号音を指す。プッシュボタン信号音とは、４
行３列に配列した１２個の各ボタンに低群と高群の２つ
の周波数を組み合わせて割り当てたものである。

【００２６】本発明でいう光学的識別マークとは、バー
コード、２次元コード、ＯＣＲ（Ｏｐｔｉｃａｌ Ｃｈ
ａｒａｃｔｅｒ Ｒｅｃｏｇｎｉｔｉｏｎ）等に記号化
されたものであって、それらに応じた任意の光学的読取
りリーダーによって、光学的に読取り処理することが可
能なものであれば、コード化の規格等は、特に限定され
るものではない。

【００２７】

【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はかかる実施例によって、発明の有効
性や権利の範囲が限定されものものではない。

【００２８】図１に、本発明の携帯用自動発信装置の一
実施態様例を示す外観モデル図を示す。図２は、図１で
示した本発明の自動発信装置を用いて光学的識別マーク
（バーコード）で記された電話番号の読取り動作を示し
た図である。図３は、図１で示した本発明の自動発信装
置を用いて音的信号を電話機の送話口に入力する動作を
示した図である。図４に、本発明の携帯用自動発信装置
の他の一実施態様例を示す外観モデル図を示す。

【００２９】本発明の携帯用自動発信装置の一連の発信
操作方法は下記のとおりとなる。

【００３０】（１）まず、リーダー部分で光学的識別マ
ークで記された電話番号を読取る。

【００３１】（２）表示部分に表示された、読取った電
話番号を確認する。

【００３２】（３）信号発信部分を電話機の送話口に配
置する。

【００３３】（４）発信スイッチを押し、信号発信部分
から音的信号を発生させる。

【００３４】さて、利用者は光学的識別マークで記され
た電話番号を読取る動作を行なうが、リーダー部分２が
辺中央部にあればフラットな面全体でを光学的識別マー
クをなぞらなければならない。図２に示すように、リー
ダー部分２が略角部に設けられていれば、突起部分でな
ぞればよいことになり、読取り性がよいことはいうまで
もない。さらに、発信スイッチ３が略角部に設けられて
いるため、図３に示すように、発信スイッチ３を押し、
電話機のハンドセット２０の送話口２１に音的信号を入
力する動作の際に装置を持ち変えることなく、親指で発
信スイッチ３を容易に押すことが可能となる。

【００３５】また、利用者は、読取り後信号発信部分５
を電話機のハンドセット２０の送話口２１に配置するの
がわかっているので、読取り後装置を持ち変えることの
ないように、図２に示すように、信号発信部分５を表側
にして読取るのが普通である。利用者は、電話番号を読
取り後、確認のために表示部分４に表示された読取った
電話番号を見るが、仮に表示部分４が信号発信部分側の
面と反対側に設けられているとすると、裏側となり利用
者は読取った電話番号を見ることができない。本発明の
携帯用自動発信装置によれば、表示部分４が信号発信部
分側の面に設けられているので、問題なく表示部分４に
表示された読取った電話番号を見ることができる。

【００３６】図１に示した携帯用自動発信装置の形状は
略直方体形状であるが、形状は限定されるものではな
く、図４に示すような形状であってもよい。また、厚さ
方向の寸法が一定でなくてもよく、例えば断面が卵形状
であってもよい。

【００３７】また、図１に示した携帯用自動発信装置は
右きき用に、右手に装置を持って操作することを前提と
しているが、左きき用の場合はリーダー部分と発信スイ
ッチが左右逆になる。

【００３８】また、実施例では、電話番号データをリー
ダー部分から読取ることになっているが、付加的な機能
として、主要な電話番号データをメモリーに記憶させて
おき、メモリーに記憶している電話番号データを呼出
し、対応する音的信号を発生するように構成するのも好
ましい。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による携帯
用自動発信装置は、光学的識別マークで記された電話番
号を読取るリーダー部分と、読取りデータを変換し、対
応する音的信号を発生する信号発信部分と、信号発信を
制御する発信スイッチを有する、少なくとも角部を２個
以上有する偏平形状の自動発信装置であって、該リーダ
ー部分と該発信スイッチが略角部に設けられているた
め、利用者がリーダー部分で光学的識別マークで記され
た電話番号を読取り、発信スイッチを押すという一連の
動作を行なう際の操作性が非常に向上する。

【００４０】また、本発明による携帯用自動発信装置
は、光学的識別マークで記された電話番号を読み取るリ
ーダー部分と、読取りデータを変換し、対応する音的信
号を発生する信号発信部分と、信号発信を制御する発信
スイッチを有する偏平形状の自動発信装置であって、読
取りデータを表示する表示部分が該信号発信部分側の面
に設けられているものであるときは、電話番号を読取り
後容易に表示部分に表示された読取った電話番号を見る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の携帯用自動発信装置の１実施態様例を
示す外観モデル図である。

【図２】本発明の自動発信装置を用いて光学的識別マー
ク（バーコード）で記された電話番号の読取り動作を示
す図である。

【図３】本発明の自動発信装置を用いて音的信号を電話
機の送話口に入力する動作を示す図である。

【図４】本発明の携帯用自動発信装置の他の実施態様例
を示す外観モデル図である。

【符号の説明】

１：携帯用自動発信装置 ２：リーダー部分 ３：発信スイッチ ４：表示部 ５：信号発信部分 １０：バーコード ２０：ハンドセット ２１：送話口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光学的識別マークで記された電話番号を読
   取るリーダー部分と、読取りデータを変換し、対応する
   音的信号を発生する信号発信部分と、信号発信を制御す
   る発信スイッチを有する、少なくとも角部を２個以上有
   する偏平形状の自動発信装置であって、該リーダー部分
   と該発信スイッチが前記角部もしくは角部近傍に設けら
   れてなることを特徴とする携帯用自動発信装置。
2. 【請求項２】光学的識別マークで記された電話番号を読
   み取るリーダー部分と、読取りデータを変換し、対応す
   る音的信号を発生する信号発信部分と、信号発信を制御
   する発信スイッチを有する偏平形状の自動発信装置であ
   って、読取りデータを表示する表示部分が該信号発信部
   分側の面に設けられていることを特徴とする携帯用自動
   発信装置。
3. 【請求項３】偏平形状が略直方体形状であることを特徴
   とする請求項１または２記載の携帯用自動発信装置。