JPH05243090A - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサの駆動用電解液Info
- Publication number
- JPH05243090A JPH05243090A JP6805491A JP6805491A JPH05243090A JP H05243090 A JPH05243090 A JP H05243090A JP 6805491 A JP6805491 A JP 6805491A JP 6805491 A JP6805491 A JP 6805491A JP H05243090 A JPH05243090 A JP H05243090A
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- JP
- Japan
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- salt
- electrolytic
- electrolytic capacitor
- electrolytic solution
- dimethyl ether
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 駆動用電解液中にジメチルエーテルジカルボ
ン酸の塩を添加し、電解コンデンサの高温雰囲気中での
信頼性向上を可能とする。 【構成】 γ−ブチロラクトンを主体とした溶媒にテト
ラアルキルアンモニウム塩あるいは同ホスホニウム塩を
混合溶媒100gに対し5〜30g添加したことを特徴
としている。
ン酸の塩を添加し、電解コンデンサの高温雰囲気中での
信頼性向上を可能とする。 【構成】 γ−ブチロラクトンを主体とした溶媒にテト
ラアルキルアンモニウム塩あるいは同ホスホニウム塩を
混合溶媒100gに対し5〜30g添加したことを特徴
としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低損失アルミニウム電
解コンデンサの製作を可能とする電解コンデンサの駆動
用電解液(以下電解液という)に関するものである。
解コンデンサの製作を可能とする電解コンデンサの駆動
用電解液(以下電解液という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より低圧用アルミニウム電解コンデ
ンサの電解液としては、エチレングリコ−ルを主溶媒と
して、アジピン酸塩を溶解した電解液が多用されていた
が、近年、アルミニウム電解コンデンサの低インピ−ダ
ンス化、高信頼化への対応に伴い、γ−ブチロラクトン
を主溶媒として、フタル酸あるいはマレイン酸のテトラ
アルキルアンモニウム塩を溶解した電解液が一般的に使
用されている。
ンサの電解液としては、エチレングリコ−ルを主溶媒と
して、アジピン酸塩を溶解した電解液が多用されていた
が、近年、アルミニウム電解コンデンサの低インピ−ダ
ンス化、高信頼化への対応に伴い、γ−ブチロラクトン
を主溶媒として、フタル酸あるいはマレイン酸のテトラ
アルキルアンモニウム塩を溶解した電解液が一般的に使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム電解コン
デンサの電解液として、γ−ブチロラクトンにフタル酸
のテトラメチルアンモニウム塩を溶解したものは、高温
雰囲気中における信頼性が非常に高いものの、溶解度の
限界より比抵抗値としては80Ω・cmが限度であった。
一方、マレイン酸のテトラエチルアンモニウム塩を溶解
したものは、比抵抗値としては70Ω・cmが可能な反
面、マレイン酸の転位、脱水などにより、高温雰囲気中
における信頼性が非常に低いという欠点を有していた。
デンサの電解液として、γ−ブチロラクトンにフタル酸
のテトラメチルアンモニウム塩を溶解したものは、高温
雰囲気中における信頼性が非常に高いものの、溶解度の
限界より比抵抗値としては80Ω・cmが限度であった。
一方、マレイン酸のテトラエチルアンモニウム塩を溶解
したものは、比抵抗値としては70Ω・cmが可能な反
面、マレイン酸の転位、脱水などにより、高温雰囲気中
における信頼性が非常に低いという欠点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するもので、低比抵抗でありかつ高温雰囲気中におけ
る信頼性も確保するものである。すなわち、γ−ブチロ
ラクトンを主溶媒として、ジメチルエ−テルジカルボン
酸のテトラアルキルアンモニウム塩あるいはテトラアル
キルホスホニウム塩を溶解したことを特徴とする電解液
である。
決するもので、低比抵抗でありかつ高温雰囲気中におけ
る信頼性も確保するものである。すなわち、γ−ブチロ
ラクトンを主溶媒として、ジメチルエ−テルジカルボン
酸のテトラアルキルアンモニウム塩あるいはテトラアル
キルホスホニウム塩を溶解したことを特徴とする電解液
である。
【0005】
【作用】本発明の電解液は、溶質の転位、脱水が起こり
にくいため高温度雰囲気中での信頼性も十分に確保する
ことができる。
にくいため高温度雰囲気中での信頼性も十分に確保する
ことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。表
1は、溶質量25重量%の際の本発明の電解液と従来の
電解液の組成、比抵抗および火花発生電圧についての比
較例を示す。表1中電解液試料記号A,Bは従来例、
C,Dは本発明例である。なお、電解液試料記号Cへは
ジメチルエ−テルジカルボン酸モノテトラメチルアンモ
ニウムを、電解液試料記号Dへはジメチルエ−テルジカ
ルボン酸モノテトラメチルホスホニウムを使用した。な
お、表1中GBLはγ−ブチロラクトンを示す。
1は、溶質量25重量%の際の本発明の電解液と従来の
電解液の組成、比抵抗および火花発生電圧についての比
較例を示す。表1中電解液試料記号A,Bは従来例、
C,Dは本発明例である。なお、電解液試料記号Cへは
ジメチルエ−テルジカルボン酸モノテトラメチルアンモ
ニウムを、電解液試料記号Dへはジメチルエ−テルジカ
ルボン酸モノテトラメチルホスホニウムを使用した。な
お、表1中GBLはγ−ブチロラクトンを示す。
【0007】
【表1】 表1から明らかなように、本発明に係る試料記号D、E
の電解液は従来の電解液に比べ、低比抵抗でかつ高い耐
電圧を有する。
の電解液は従来の電解液に比べ、低比抵抗でかつ高い耐
電圧を有する。
【0008】表2は表1に示す電解液を用いて試作した
定格50V 3300 μFのアルミニウム電解コンデンサに
よる、 105℃ 2000時間高温負荷試験を行った結果を示
す。
定格50V 3300 μFのアルミニウム電解コンデンサに
よる、 105℃ 2000時間高温負荷試験を行った結果を示
す。
【0009】
【表2】
【0010】表2から明らかなように、本発明に係る試
料記号C、Dの電解液を用いた電解コンデンサは、長時
間の高温雰囲気中における試験においても全ての特性に
問題がない。また、これらの実施例以外にも4級塩アル
キル基がプロピル基、ブチル基などで構成されたもの、
あるいは、各種アルキル基の混成によって構成されたも
のなどについても評価を行ったが、同様な結果が得られ
た。なお、今回の実施例では示さなかったが、他の溶質
との混合も可能であるため、飽和濃度を越えない範囲で
あれば配合量は任意であるが、混合溶媒100 g に対し5
g 未満では電解液の低比抵抗化が不可能であり、また、
30g を超えた場合は溶質の析出がみられる。
料記号C、Dの電解液を用いた電解コンデンサは、長時
間の高温雰囲気中における試験においても全ての特性に
問題がない。また、これらの実施例以外にも4級塩アル
キル基がプロピル基、ブチル基などで構成されたもの、
あるいは、各種アルキル基の混成によって構成されたも
のなどについても評価を行ったが、同様な結果が得られ
た。なお、今回の実施例では示さなかったが、他の溶質
との混合も可能であるため、飽和濃度を越えない範囲で
あれば配合量は任意であるが、混合溶媒100 g に対し5
g 未満では電解液の低比抵抗化が不可能であり、また、
30g を超えた場合は溶質の析出がみられる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明のγ−ブチロラク
トンを主溶媒として、ジメチルエーテルジカルボン酸の
テトラアルキルアンモニウム塩あるいは、テトラアルキ
ルホスホニウム塩を溶解したことを特徴とする電解液を
用いたアルミニウム電解コンデンサは、低比抵抗でかつ
高い耐電圧を有し、工業的ならびに実用的価値の大なる
ものである。
トンを主溶媒として、ジメチルエーテルジカルボン酸の
テトラアルキルアンモニウム塩あるいは、テトラアルキ
ルホスホニウム塩を溶解したことを特徴とする電解液を
用いたアルミニウム電解コンデンサは、低比抵抗でかつ
高い耐電圧を有し、工業的ならびに実用的価値の大なる
ものである。
Claims (2)
- 【請求項1】γ−ブチロラクトンを主溶媒として、ジメ
チルエ−テルジカルボン酸のテトラアルキルアンモニウ
ム塩あるいはテトラアルキルホスホニウム塩を溶解した
ことを特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液。 - 【請求項2】上記ジメチルエ−テルジカルボン酸のテト
ラアルキルアンモニウム塩あるいはテトラアルキルホス
ホニウム塩は、混合溶媒 100 gに対し 5 〜 30 g存在
することを特徴とする請求項1の電解コンデンサの駆動
用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6805491A JPH05243090A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6805491A JPH05243090A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05243090A true JPH05243090A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=13362684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6805491A Pending JPH05243090A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05243090A (ja) |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP6805491A patent/JPH05243090A/ja active Pending
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