JPH05242208A - マルチメディアシナリオ編集装置およびその方法 - Google Patents
マルチメディアシナリオ編集装置およびその方法Info
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- JPH05242208A JPH05242208A JP4045358A JP4535892A JPH05242208A JP H05242208 A JPH05242208 A JP H05242208A JP 4045358 A JP4045358 A JP 4045358A JP 4535892 A JP4535892 A JP 4535892A JP H05242208 A JPH05242208 A JP H05242208A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マルチメディアシナリオに対して、編集時に
調整する必要があるメディアを検出し、メディアが1箇
のとき自動的にメディアの提示時間を調整することがで
きるようにし、調整箇所が複数のときには、調整可能な
方法をユ−ザに提示して、編集作業を支援する。 【構成】 各メディアの同期ポイントにおける同期情報
に基づいてシナリオをネットワ−クで記述し、そのネッ
トワ−ク記述されたシナリオから提示時間調整箇所を自
動検出して、メディアの提示時間を自動調整する一方、
複数メディアからなる調整箇所を自動提示する。
調整する必要があるメディアを検出し、メディアが1箇
のとき自動的にメディアの提示時間を調整することがで
きるようにし、調整箇所が複数のときには、調整可能な
方法をユ−ザに提示して、編集作業を支援する。 【構成】 各メディアの同期ポイントにおける同期情報
に基づいてシナリオをネットワ−クで記述し、そのネッ
トワ−ク記述されたシナリオから提示時間調整箇所を自
動検出して、メディアの提示時間を自動調整する一方、
複数メディアからなる調整箇所を自動提示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つのメディア間の同
期を任意ポイント間で設定するマルチメディアプレゼン
テ−ションのシナリオ編集装置とその方法に関し、特に
ユ−ザが設定した同期設定を満足するために、提示時間
を調整する必要のある箇所を自動的に検出して、メディ
ア間の同期補正を制御するマルチメディアシナリオ編集
装置およびその方法に関する。
期を任意ポイント間で設定するマルチメディアプレゼン
テ−ションのシナリオ編集装置とその方法に関し、特に
ユ−ザが設定した同期設定を満足するために、提示時間
を調整する必要のある箇所を自動的に検出して、メディ
ア間の同期補正を制御するマルチメディアシナリオ編集
装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラマの脚本や放送の筋書き等(以下、
シナリオ)は画像と文章ないし音声説明から形成されて
いるので、ISDN等を介して遠隔地相互間をマルチメ
ディアで送受信すれば極めて便利である。このようなマ
ルチメディアシナリオ編集においては、画像と文章また
は音声が同期しなければならない。メディア間の同期を
任意ポイント間で設定するマルチメディアシナリオ編集
においては、ユ−ザがメディアの提示時間に留意せずに
同期設定を行っている。そのため、1つのメディアに2
つ以上の同期ポイントが存在する場合には、同期ポイン
ト間の提示時間を他のメディアの提示時間と一致させる
必要が生じる。この問題に関しては、再生速度の変更や
デ−タの削除によりメディアの提示時間を調整すること
によって、2つのメディア間の同期を制御する方法が提
案されている(例えば、『1991年電子情報通信学会春季
全国大会講演集』A−273“マルチメディア同期再生方
式”参照)。図2は、従来における同期再生方法の原理
を示す図である。上述の講演集に記載されたマルチメデ
ィア同期再生方式では、図2に示すような方法を用い
る。音声Aは提示時間がt1、画像Aは提示時間がt2
のメディアであり、t1<t2である。各メディアは、
適切な編集方法を属性として持っており、この属性情報
を参照することにより編集方法を決定する。一例とし
て、音声Aは再生速度の圧縮伸長が可能であり、画像A
は編集不可能とする編集方法を属性として持っていると
仮定する。この状態において、ユ−ザが音声Aの開始ポ
イントと画像Aの開始ポイント、および音声Aの終了ポ
イントと画像Aの終了ポイントの2箇所に同期を設定し
た場合、2つのメディアの提示時間が異なるため、提示
時間の調整が必要となる。そこで、各メディアの編集方
法に関する属性を参照した結果、音声Aの再生速度を遅
くすることにより、提示時間をt1からt2に伸長して
音声A′にしている。
シナリオ)は画像と文章ないし音声説明から形成されて
いるので、ISDN等を介して遠隔地相互間をマルチメ
ディアで送受信すれば極めて便利である。このようなマ
ルチメディアシナリオ編集においては、画像と文章また
は音声が同期しなければならない。メディア間の同期を
任意ポイント間で設定するマルチメディアシナリオ編集
においては、ユ−ザがメディアの提示時間に留意せずに
同期設定を行っている。そのため、1つのメディアに2
つ以上の同期ポイントが存在する場合には、同期ポイン
ト間の提示時間を他のメディアの提示時間と一致させる
必要が生じる。この問題に関しては、再生速度の変更や
デ−タの削除によりメディアの提示時間を調整すること
によって、2つのメディア間の同期を制御する方法が提
案されている(例えば、『1991年電子情報通信学会春季
全国大会講演集』A−273“マルチメディア同期再生方
式”参照)。図2は、従来における同期再生方法の原理
を示す図である。上述の講演集に記載されたマルチメデ
ィア同期再生方式では、図2に示すような方法を用い
る。音声Aは提示時間がt1、画像Aは提示時間がt2
のメディアであり、t1<t2である。各メディアは、
適切な編集方法を属性として持っており、この属性情報
を参照することにより編集方法を決定する。一例とし
て、音声Aは再生速度の圧縮伸長が可能であり、画像A
は編集不可能とする編集方法を属性として持っていると
仮定する。この状態において、ユ−ザが音声Aの開始ポ
イントと画像Aの開始ポイント、および音声Aの終了ポ
イントと画像Aの終了ポイントの2箇所に同期を設定し
た場合、2つのメディアの提示時間が異なるため、提示
時間の調整が必要となる。そこで、各メディアの編集方
法に関する属性を参照した結果、音声Aの再生速度を遅
くすることにより、提示時間をt1からt2に伸長して
音声A′にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
なシナリオでは、1つのメディアに同期付けられた他の
メディアが複数存在し、同期に遅延時間を設定する場合
もある。図3は、従来における同期に遅延時間を設定し
た場合のシナリオ編集の説明図である。図3では、音楽
の開始ポイントは風景映像の開始ポイントに対して遅延
時間を持たせた同期付けが行われており、終了ポイント
はアナウンサ−の挨拶の終了ポイントに対して同期付け
が行われる。この状態において、例えば、提示時間がΔ
tだけ長いアナウンサ−の挨拶に変更したと仮定する。
この場合の提示時間調整としては、次のの2つの方
法がある。すなわち、アナウンサ−挨拶の開始時刻を
Δtだけ早める方法、風景映像の提示時間と遅延時間
+音楽の提示時間をΔtだけ伸ばす方法の2つである。
しかし、遅延時間+音楽の提示時間調整には、遅延時間
だけを伸ばす場合と、音楽だけを伸ばす場合と、それら
両方を伸ばす場合の種々の場合がある。つまり、2つの
メディアの開始、終了ポイントを一致させることにより
提示時間調整メディアを1つに限定している従来の方法
では、汎用的シナリオ編集には不適切であるという問題
がある。また、同期補正手段が複数存在する場合には、
提示時間調整箇所をユ−ザに提示する機能を具備するこ
とが望ましい。例えば、図3において上述のようにアナ
ウンサ−挨拶の時間を長く変更した場合には、方法と
方法をユ−ザに提示して、調整メディアと調整時間の
入力を促す機能が必要である。しかし、従来の方法で
は、複数の調整箇所を人間が探索しており、自動的に提
示時間調整箇所を検出できないという問題がある。本発
明の目的は、これら従来の課題を解決し、任意ポイント
間で同期設定されたマルチメディアシナリオに対して、
メディアが1つの場合には自動的にメディアの提示時間
を調整することができ、調整箇所が複数ある場合には調
整可能な方法をユ−ザに提示してユ−ザの編集作業を支
援することが可能なマルチメディアシナリオ編集装置お
よびその方法を提供することにある。
なシナリオでは、1つのメディアに同期付けられた他の
メディアが複数存在し、同期に遅延時間を設定する場合
もある。図3は、従来における同期に遅延時間を設定し
た場合のシナリオ編集の説明図である。図3では、音楽
の開始ポイントは風景映像の開始ポイントに対して遅延
時間を持たせた同期付けが行われており、終了ポイント
はアナウンサ−の挨拶の終了ポイントに対して同期付け
が行われる。この状態において、例えば、提示時間がΔ
tだけ長いアナウンサ−の挨拶に変更したと仮定する。
この場合の提示時間調整としては、次のの2つの方
法がある。すなわち、アナウンサ−挨拶の開始時刻を
Δtだけ早める方法、風景映像の提示時間と遅延時間
+音楽の提示時間をΔtだけ伸ばす方法の2つである。
しかし、遅延時間+音楽の提示時間調整には、遅延時間
だけを伸ばす場合と、音楽だけを伸ばす場合と、それら
両方を伸ばす場合の種々の場合がある。つまり、2つの
メディアの開始、終了ポイントを一致させることにより
提示時間調整メディアを1つに限定している従来の方法
では、汎用的シナリオ編集には不適切であるという問題
がある。また、同期補正手段が複数存在する場合には、
提示時間調整箇所をユ−ザに提示する機能を具備するこ
とが望ましい。例えば、図3において上述のようにアナ
ウンサ−挨拶の時間を長く変更した場合には、方法と
方法をユ−ザに提示して、調整メディアと調整時間の
入力を促す機能が必要である。しかし、従来の方法で
は、複数の調整箇所を人間が探索しており、自動的に提
示時間調整箇所を検出できないという問題がある。本発
明の目的は、これら従来の課題を解決し、任意ポイント
間で同期設定されたマルチメディアシナリオに対して、
メディアが1つの場合には自動的にメディアの提示時間
を調整することができ、調整箇所が複数ある場合には調
整可能な方法をユ−ザに提示してユ−ザの編集作業を支
援することが可能なマルチメディアシナリオ編集装置お
よびその方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のマルチメディアシナリオ編集装置は、
(イ)2つのメディアの任意ポイントを同期付けてマル
チメディアシナリオを構成する編集装置において、マル
チメディアシナリオを構成する各メディアの同期情報、
再生速度、編集方法を蓄積するメディア情報蓄積手段
と、記述されたシナリオを蓄積するシナリオ蓄積手段
と、各メディアの同期ポイントの同期情報に基づいてシ
ナリオを同期イベント識別子、オブジェクト識別子、お
よび各オブジェクトに対応した提示時間をネットワ−ク
で記述する手段と、ネットワ−ク記述手段により記述さ
れた情報に基づき、探索木が生成されていない場合に
は、シナリオを開始する同期イベントを抽出してル−ト
ノ−ドとし、ネットワ−クを重複しないよう判定しなが
ら探索した木を探索木蓄積手段に登録することにより提
示時間調整箇所を検出する手段と、検出手段で検出され
た提示時間調整箇所の1つに対して、シナリオ蓄積手段
に蓄積された提示時間調整箇所を参照しながら、メディ
ア情報蓄積手段に蓄積されている編集方法に基づいて補
正処理を行う補正制御手段とを有することを特徴として
いる。また、本発明のマルチメディアシナリオ編集方法
は、(ロ)任意のポイント間で同期設定されたマルチメ
ディアシナリオに対して、各メディアの同期ポイントに
おける同期情報に基づいてシナリオを同期イベント識別
子、オブジェクト識別子、および各オブジェクトに対応
した提示時間をネットワ−クで記載し、ネットワ−クで
記述されたシナリオから提示時間調整箇所を自動検出
し、調整すべきメディアが1つの場合には、メディアの
提示時間を自動調整するとともに、調整箇所が複数存在
する場合には、調整可能な方法をユ−ザに提示すること
を特徴としている。
め、本発明のマルチメディアシナリオ編集装置は、
(イ)2つのメディアの任意ポイントを同期付けてマル
チメディアシナリオを構成する編集装置において、マル
チメディアシナリオを構成する各メディアの同期情報、
再生速度、編集方法を蓄積するメディア情報蓄積手段
と、記述されたシナリオを蓄積するシナリオ蓄積手段
と、各メディアの同期ポイントの同期情報に基づいてシ
ナリオを同期イベント識別子、オブジェクト識別子、お
よび各オブジェクトに対応した提示時間をネットワ−ク
で記述する手段と、ネットワ−ク記述手段により記述さ
れた情報に基づき、探索木が生成されていない場合に
は、シナリオを開始する同期イベントを抽出してル−ト
ノ−ドとし、ネットワ−クを重複しないよう判定しなが
ら探索した木を探索木蓄積手段に登録することにより提
示時間調整箇所を検出する手段と、検出手段で検出され
た提示時間調整箇所の1つに対して、シナリオ蓄積手段
に蓄積された提示時間調整箇所を参照しながら、メディ
ア情報蓄積手段に蓄積されている編集方法に基づいて補
正処理を行う補正制御手段とを有することを特徴として
いる。また、本発明のマルチメディアシナリオ編集方法
は、(ロ)任意のポイント間で同期設定されたマルチメ
ディアシナリオに対して、各メディアの同期ポイントに
おける同期情報に基づいてシナリオを同期イベント識別
子、オブジェクト識別子、および各オブジェクトに対応
した提示時間をネットワ−クで記載し、ネットワ−クで
記述されたシナリオから提示時間調整箇所を自動検出
し、調整すべきメディアが1つの場合には、メディアの
提示時間を自動調整するとともに、調整箇所が複数存在
する場合には、調整可能な方法をユ−ザに提示すること
を特徴としている。
【0005】
【作用】本発明においては、各メディアの同期ポイント
における同期情報に基づいてシナリオをネットワ−クで
記述し、ネットワ−ク記述されたシナリオから提示時間
調整箇所を自動検出し、メディアの提示時間を自動調整
もしくは複数メディアからなる調整箇所を自動提示す
る。提示時間調整箇所を自動検出するため、任意ポイン
ト間で設定された同期情報に基づいて記述したマルチメ
ディアシナリオのネットワ−クを探索する。これによ
り、提示時間調整箇所が一意に決定できる場合にはシナ
リオを自動調整し、決定できない場合には、可能な調整
箇所をユ−ザに提示することにより編集作業を支援する
ことができる。
における同期情報に基づいてシナリオをネットワ−クで
記述し、ネットワ−ク記述されたシナリオから提示時間
調整箇所を自動検出し、メディアの提示時間を自動調整
もしくは複数メディアからなる調整箇所を自動提示す
る。提示時間調整箇所を自動検出するため、任意ポイン
ト間で設定された同期情報に基づいて記述したマルチメ
ディアシナリオのネットワ−クを探索する。これによ
り、提示時間調整箇所が一意に決定できる場合にはシナ
リオを自動調整し、決定できない場合には、可能な調整
箇所をユ−ザに提示することにより編集作業を支援する
ことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示すマルチメデ
ィアシナリオ編集装置のブロック図である。図1におい
て、1はユ−ザとの対話制御を行うインタフェ−ス部、
2はマルチメディアプレゼンテ−ションの素材となるデ
−タを蓄積する素材メディア蓄積部、3はマルチメディ
アシナリオを構成する各メディアの同期情報、再生速
度、編集方法等からなるメディア情報蓄積部、4はメデ
ィアの編集方法に基づいて提示時間の補正を行う補正
部、5はメディア間の同期を制御する同期制御部、6は
同期情報からシナリオをネットワ−ク記述する記述部、
7は記述されたシナリオを蓄積するシナリオ蓄積部、8
は提示時間調整を必要とする連続したメディアの集合
(以下、パスと呼ぶ)の対を検出する検出部、9は検出
されたパスの対に基づいて、実際に提示時間を補正する
メディアを選択し、補正時間や補正方法を制御する補正
制御部である。本実施例では、編集装置で、2つのメデ
ィア間の同期情報からマルチメディアシナリオを記述し
て、これを編集する。先ず、インタフェ−ス部1は、2
つのメディア間の同期設定および解除、メディアの提示
時間変更等の編集作業を対話制御して、ユ−ザが指定し
た編集情報を同期制御部5に転送する。同期制御部5
は、転送されてきた編集情報に基づいて、同期の設定お
よび解除の場合にはシナリオ記述部6に編集情報を転送
し、再生速度やデ−タ長の変更により、メディアの提示
時間が変更されるだけの場合には、シナリオ情報蓄積部
7を参照することにより変更箇所と変更後の提示時間を
補正制御部9に転送する。
説明する。図1は、本発明の一実施例を示すマルチメデ
ィアシナリオ編集装置のブロック図である。図1におい
て、1はユ−ザとの対話制御を行うインタフェ−ス部、
2はマルチメディアプレゼンテ−ションの素材となるデ
−タを蓄積する素材メディア蓄積部、3はマルチメディ
アシナリオを構成する各メディアの同期情報、再生速
度、編集方法等からなるメディア情報蓄積部、4はメデ
ィアの編集方法に基づいて提示時間の補正を行う補正
部、5はメディア間の同期を制御する同期制御部、6は
同期情報からシナリオをネットワ−ク記述する記述部、
7は記述されたシナリオを蓄積するシナリオ蓄積部、8
は提示時間調整を必要とする連続したメディアの集合
(以下、パスと呼ぶ)の対を検出する検出部、9は検出
されたパスの対に基づいて、実際に提示時間を補正する
メディアを選択し、補正時間や補正方法を制御する補正
制御部である。本実施例では、編集装置で、2つのメデ
ィア間の同期情報からマルチメディアシナリオを記述し
て、これを編集する。先ず、インタフェ−ス部1は、2
つのメディア間の同期設定および解除、メディアの提示
時間変更等の編集作業を対話制御して、ユ−ザが指定し
た編集情報を同期制御部5に転送する。同期制御部5
は、転送されてきた編集情報に基づいて、同期の設定お
よび解除の場合にはシナリオ記述部6に編集情報を転送
し、再生速度やデ−タ長の変更により、メディアの提示
時間が変更されるだけの場合には、シナリオ情報蓄積部
7を参照することにより変更箇所と変更後の提示時間を
補正制御部9に転送する。
【0007】シナリオ記述部6は、転送されてきた編集
情報に基づいて、シナリオ情報蓄積部7を参照すること
によりシナリオをネットワ−クで記述し、変更されたシ
ナリオの識別子を検出部8に転送する。検出部8は、シ
ナリオ記述部6からシナリオ識別子が転送される度に起
動することもでき、また複数の同期設定後、ユ−ザが提
示時間調整命令を発行することにより起動することもで
きる。起動された検出部8は、転送されてきたシナリオ
識別子に基づいてシナリオ情報蓄積部7のネットワ−ク
記述を探索することにより、提示時間調整が必要な箇所
を検出する。そして、その検出結果とシナリオ識別子を
補正制御部9に転送するとともに、提示時間調整箇所の
情報をシナリオ情報蓄積部7に登録する。補正制御部9
は、検出部8から提示時間調整を必要とする箇所を転送
されると、直ちにメディア情報蓄積部3を参照すること
により、提示時間を調整するメディアと編集方法を決定
し、決定したメディアの識別子と編集方法と調整時間を
補正部4に転送する。また、同期制御部5からシナリオ
識別子が転送されると、シナリオ情報蓄積部7を参照す
ることにより、最新の提示時間調整箇所を基に上記処理
を実行する。補正部4は、転送されてくるメディア識別
子と編集方法と調整時間とに基づき実際に提示時間調整
を行い、メディア情報蓄積部3に記録されているメディ
ア情報を更新する。
情報に基づいて、シナリオ情報蓄積部7を参照すること
によりシナリオをネットワ−クで記述し、変更されたシ
ナリオの識別子を検出部8に転送する。検出部8は、シ
ナリオ記述部6からシナリオ識別子が転送される度に起
動することもでき、また複数の同期設定後、ユ−ザが提
示時間調整命令を発行することにより起動することもで
きる。起動された検出部8は、転送されてきたシナリオ
識別子に基づいてシナリオ情報蓄積部7のネットワ−ク
記述を探索することにより、提示時間調整が必要な箇所
を検出する。そして、その検出結果とシナリオ識別子を
補正制御部9に転送するとともに、提示時間調整箇所の
情報をシナリオ情報蓄積部7に登録する。補正制御部9
は、検出部8から提示時間調整を必要とする箇所を転送
されると、直ちにメディア情報蓄積部3を参照すること
により、提示時間を調整するメディアと編集方法を決定
し、決定したメディアの識別子と編集方法と調整時間を
補正部4に転送する。また、同期制御部5からシナリオ
識別子が転送されると、シナリオ情報蓄積部7を参照す
ることにより、最新の提示時間調整箇所を基に上記処理
を実行する。補正部4は、転送されてくるメディア識別
子と編集方法と調整時間とに基づき実際に提示時間調整
を行い、メディア情報蓄積部3に記録されているメディ
ア情報を更新する。
【0008】図4および図5は、図1におけるシナリオ
情報蓄積部の構成例を示す図である。この場合の構成
は、提示時間調整を行う最小単位、つまりメディアの同
期ポイント間と同期の遅延を行う最小単位をオブジェク
トとして、オブジェクトでシナリオを構成している。シ
ナリオ情報蓄積部7は、シナリオ識別子71と、ネット
ワ−ク記述情報72と、提示時間調整情報73と、オブ
ジェクト情報74とで構成されている。図4および図5
には、これらのうちのネットワ−ク記述情報72の詳細
とオブジェクト情報74の詳細のみが並列的に記載さ
れ、図5にはさらにネットワ−ク記述情報72の内部情
報の詳細も記載されている。ネットワ−ク記述情報72
は、オブジェクトの起動と終了を表わす同期イベント識
別子72Aと、イベントを発動するために必要な発動前
オブジェクト集合72Bと、イベント発動後に提示され
る発動後オブジェクト集合72Cとで構成される。ここ
で、複数のイベントが同期により同時に発生する場合に
は、1つのイベントとする。発動前オブジェクト集合7
2Bと発動後オブジェクト集合72Cは、それぞれオブ
ジェクト識別子72B1と72C1とで構成される。一
方、シナリオ情報蓄積部7内のオブジェクト情報74
は、オブジェクトを定義する情報であって、図5に示す
ように、オブジェクト識別子74Aと、提示時間74B
と、メディア識別子74Cと、開始同期ポイント74D
と、終了同期ポイント74Eとで構成される。遅延時間
を表わすオブジェクトは、メディア識別子74Cとして
同期が発動されるメディア識別子を、また開始同期ポイ
ント74Dとして同期発動メディアの同期ポイントを、
また終了同期ポイント74Eとして同期が発動されるメ
ディアの同期ポイントを、それぞれ設定することにより
定義する。
情報蓄積部の構成例を示す図である。この場合の構成
は、提示時間調整を行う最小単位、つまりメディアの同
期ポイント間と同期の遅延を行う最小単位をオブジェク
トとして、オブジェクトでシナリオを構成している。シ
ナリオ情報蓄積部7は、シナリオ識別子71と、ネット
ワ−ク記述情報72と、提示時間調整情報73と、オブ
ジェクト情報74とで構成されている。図4および図5
には、これらのうちのネットワ−ク記述情報72の詳細
とオブジェクト情報74の詳細のみが並列的に記載さ
れ、図5にはさらにネットワ−ク記述情報72の内部情
報の詳細も記載されている。ネットワ−ク記述情報72
は、オブジェクトの起動と終了を表わす同期イベント識
別子72Aと、イベントを発動するために必要な発動前
オブジェクト集合72Bと、イベント発動後に提示され
る発動後オブジェクト集合72Cとで構成される。ここ
で、複数のイベントが同期により同時に発生する場合に
は、1つのイベントとする。発動前オブジェクト集合7
2Bと発動後オブジェクト集合72Cは、それぞれオブ
ジェクト識別子72B1と72C1とで構成される。一
方、シナリオ情報蓄積部7内のオブジェクト情報74
は、オブジェクトを定義する情報であって、図5に示す
ように、オブジェクト識別子74Aと、提示時間74B
と、メディア識別子74Cと、開始同期ポイント74D
と、終了同期ポイント74Eとで構成される。遅延時間
を表わすオブジェクトは、メディア識別子74Cとして
同期が発動されるメディア識別子を、また開始同期ポイ
ント74Dとして同期発動メディアの同期ポイントを、
また終了同期ポイント74Eとして同期が発動されるメ
ディアの同期ポイントを、それぞれ設定することにより
定義する。
【0009】図6は、図3に示したシナリオのネットワ
−ク記述情報例を示す図である。図6(a)(b)にお
いて、E1〜E4は同期イベント識別子72Aであり、
M1′,M1″,M2、M3,M4はオブジェクト識別
子であって、発動前オブェクト集合72Bと発動後オブ
ジェクト集合72Cを示す。t1′,t1″,t2,t
3,t4は、各オブジェクトに対応した提示時間を示
す。開始ポイントと終了ポイントの間に、風景映像−1
+風景映像−2、および遅延時間+音楽、ならびにアナ
ウンサ−挨拶が同期付けされている。図7は、図1に示
すシナリオ記述部の処理フロ−チャ−トである。図4,
図5のシナリオ情報蓄積部の構成を参照しながら、図7
のフロ−を説明する。シナリオ記述部6は、同期制御部
5から転送されてくるメディア識別子と同期ポイントに
基づいて、シナリオ情報蓄積部7のオブジェクト情報7
4を参照することにより、ユ−ザの指定した同期ポイン
トを持つオブジェクトを検索する(ステップ601)。
検出されたオブジェクトは、既にシナリオ内に存在する
ことを意味している。2つのオブジェクトが検出された
か否かを判定し(ステップ602)、検出できない場合
にはメディア情報蓄積部3を参照することにより、ユ−
ザに指定された同期ポイントの前後の同期ポイントを抽
出する。そして、ユ−ザ指定の同期ポイントを開始同期
ポイント74D、または終了同期ポイント74Eとする
オブジェクトを生成する(ステップ603)。次に、2
つのオブジェクト識別子に基づいてネットワ−ク記述情
報72からオブジェクトを含む同期イベント識別子72
Aを抽出する(ステップ604)。2つのオブジェクト
を含む同期イベントが2つ検出できたか否かを判定し
(ステップ605)、検出できた場合には、さらにその
2つのイベント識別子72Aが等しいか否かを判定する
(ステップ606)。等しい場合には、ユ−ザが指定し
た同期が既にシナリオ内に存在することを意味するの
で、ユ−ザの指示が削除の場合のみ2つのオブジェクト
を削除する(ステップ607)。
−ク記述情報例を示す図である。図6(a)(b)にお
いて、E1〜E4は同期イベント識別子72Aであり、
M1′,M1″,M2、M3,M4はオブジェクト識別
子であって、発動前オブェクト集合72Bと発動後オブ
ジェクト集合72Cを示す。t1′,t1″,t2,t
3,t4は、各オブジェクトに対応した提示時間を示
す。開始ポイントと終了ポイントの間に、風景映像−1
+風景映像−2、および遅延時間+音楽、ならびにアナ
ウンサ−挨拶が同期付けされている。図7は、図1に示
すシナリオ記述部の処理フロ−チャ−トである。図4,
図5のシナリオ情報蓄積部の構成を参照しながら、図7
のフロ−を説明する。シナリオ記述部6は、同期制御部
5から転送されてくるメディア識別子と同期ポイントに
基づいて、シナリオ情報蓄積部7のオブジェクト情報7
4を参照することにより、ユ−ザの指定した同期ポイン
トを持つオブジェクトを検索する(ステップ601)。
検出されたオブジェクトは、既にシナリオ内に存在する
ことを意味している。2つのオブジェクトが検出された
か否かを判定し(ステップ602)、検出できない場合
にはメディア情報蓄積部3を参照することにより、ユ−
ザに指定された同期ポイントの前後の同期ポイントを抽
出する。そして、ユ−ザ指定の同期ポイントを開始同期
ポイント74D、または終了同期ポイント74Eとする
オブジェクトを生成する(ステップ603)。次に、2
つのオブジェクト識別子に基づいてネットワ−ク記述情
報72からオブジェクトを含む同期イベント識別子72
Aを抽出する(ステップ604)。2つのオブジェクト
を含む同期イベントが2つ検出できたか否かを判定し
(ステップ605)、検出できた場合には、さらにその
2つのイベント識別子72Aが等しいか否かを判定する
(ステップ606)。等しい場合には、ユ−ザが指定し
た同期が既にシナリオ内に存在することを意味するの
で、ユ−ザの指示が削除の場合のみ2つのオブジェクト
を削除する(ステップ607)。
【0010】また、2つのイベント識別子が異なる場合
には、ユ−ザの指示が同期生成に限って2つのイベント
を1つに合成することを意味する。そこで、片方のイベ
ントを構成する発動前オブジェクト集合72Bと発動後
オブジェクト集合72Cを、他方のイベントに移動する
(ステップ608)。次に、オブジェクトの削除や移動
により発動前、発動後のオブジェクト集合が空になった
イベントが存在する場合には、そのイベントを削除する
(ステップ609)。ネットワ−ク記述情報から同期イ
ベントを検出する処理で(ステップ604)、同期イベ
ントが1つしか検出できなかった場合には(ステップ6
10)、検出されたイベントに含まれていないオブジェ
クトを登録する(ステップ611)。さらに、ネットワ
−ク記述情報から同期イベントを検出する処理で(ステ
ップ604)、同期イベントが1つも検出できなかった
ときには(ステップ610)、新たに同期イベントを生
成し(ステップ612)、オブジェクトを登録する。同
期イベント検出処理(ステップ604)で検出できた同
期イベントの数に対応した処理がそれぞれ終了すると、
シナリオ識別子を検出部8に転送して、処理を終了す
る。
には、ユ−ザの指示が同期生成に限って2つのイベント
を1つに合成することを意味する。そこで、片方のイベ
ントを構成する発動前オブジェクト集合72Bと発動後
オブジェクト集合72Cを、他方のイベントに移動する
(ステップ608)。次に、オブジェクトの削除や移動
により発動前、発動後のオブジェクト集合が空になった
イベントが存在する場合には、そのイベントを削除する
(ステップ609)。ネットワ−ク記述情報から同期イ
ベントを検出する処理で(ステップ604)、同期イベ
ントが1つしか検出できなかった場合には(ステップ6
10)、検出されたイベントに含まれていないオブジェ
クトを登録する(ステップ611)。さらに、ネットワ
−ク記述情報から同期イベントを検出する処理で(ステ
ップ604)、同期イベントが1つも検出できなかった
ときには(ステップ610)、新たに同期イベントを生
成し(ステップ612)、オブジェクトを登録する。同
期イベント検出処理(ステップ604)で検出できた同
期イベントの数に対応した処理がそれぞれ終了すると、
シナリオ識別子を検出部8に転送して、処理を終了す
る。
【0011】図8は、図1における検出部の構成例を示
す図である。検出部8は、シナリオ記述部6から転送さ
れてくるシナリオ識別子とシナリオ記述情報7に基づい
て、シナリオをイベント、オブジェクト、およびイベン
トの順序でネットワ−クを探索した木を作成して、提示
時間調整が必要なパスの対を検出する機能を有してい
る。図4および図5のシナリオ情報蓄積部7を参照しな
がら、図8の検出部8の動作を説明する。検出部8は、
ノ−ド生成部81と探索木蓄積部82と判定部83とパ
ス検出部84と重複処理部85から構成される。ノ−ド
生成部81はシナリオ記述部6に、また重複処理部85
は補正制御部9に、またノ−ド生成部81、判定部8
3、パス検出部84および重複処理部85はシナリオ情
報蓄積部7に、それぞれ接続されている。ノ−ド生成部
81は、シナリオ記述部6から転送されてくるシナリオ
識別子に基づいてシナリオ記述情報蓄積部7のネットワ
−ク情報72(図4参照)を参照することにより、探索
木が生成されていない場合には、シナリオ開始する同期
イベントを抽出し、これらをル−トノ−ドとする。探索
木が存在する場合には、現在のノ−ドがイベントであれ
ば、ネットワ−ク情報72の同期イベント識別子72A
(図4参照)を参照し、発動後オブジェクト集合72C
(図4参照)からオブジェクトを1つだけ選択して、オ
ブジェクト識別子72C1(図5参照)を探索木のノ−
ドとして探索木蓄積部82に登録する。発動後オブジェ
クトが存在しない場合には、探索していない子ノ−ドを
持つイベントノ−ドまで探索木を戻り、探索を続行す
る。現在のノ−ドがオブジェクトの場合には、発動前オ
ブジェクト集合72B(図4参照)を参照して、現在の
ノ−ドに対応したオブジェクトを含む同期イベント識別
子72A(図4)を抽出し、探索木蓄積部82に登録す
る。ノ−ドを登録する度毎に判定部83にノ−ドの識別
子を転送して、処理を中止する。判定部83は、転送さ
れてくる識別子がメディアであれば、ノ−ド生成部81
に処理再開の信号を送る。イベントであれば、そのイベ
ント識別子が既に探索木に登録されているか否かを判定
する。登録されている場合には、提示時間の調整箇所が
存在することを意味するので、パス検出部84に現在の
ノ−ドと既に登録されているイベントノ−ドをパス検出
部84に転送する。
す図である。検出部8は、シナリオ記述部6から転送さ
れてくるシナリオ識別子とシナリオ記述情報7に基づい
て、シナリオをイベント、オブジェクト、およびイベン
トの順序でネットワ−クを探索した木を作成して、提示
時間調整が必要なパスの対を検出する機能を有してい
る。図4および図5のシナリオ情報蓄積部7を参照しな
がら、図8の検出部8の動作を説明する。検出部8は、
ノ−ド生成部81と探索木蓄積部82と判定部83とパ
ス検出部84と重複処理部85から構成される。ノ−ド
生成部81はシナリオ記述部6に、また重複処理部85
は補正制御部9に、またノ−ド生成部81、判定部8
3、パス検出部84および重複処理部85はシナリオ情
報蓄積部7に、それぞれ接続されている。ノ−ド生成部
81は、シナリオ記述部6から転送されてくるシナリオ
識別子に基づいてシナリオ記述情報蓄積部7のネットワ
−ク情報72(図4参照)を参照することにより、探索
木が生成されていない場合には、シナリオ開始する同期
イベントを抽出し、これらをル−トノ−ドとする。探索
木が存在する場合には、現在のノ−ドがイベントであれ
ば、ネットワ−ク情報72の同期イベント識別子72A
(図4参照)を参照し、発動後オブジェクト集合72C
(図4参照)からオブジェクトを1つだけ選択して、オ
ブジェクト識別子72C1(図5参照)を探索木のノ−
ドとして探索木蓄積部82に登録する。発動後オブジェ
クトが存在しない場合には、探索していない子ノ−ドを
持つイベントノ−ドまで探索木を戻り、探索を続行す
る。現在のノ−ドがオブジェクトの場合には、発動前オ
ブジェクト集合72B(図4参照)を参照して、現在の
ノ−ドに対応したオブジェクトを含む同期イベント識別
子72A(図4)を抽出し、探索木蓄積部82に登録す
る。ノ−ドを登録する度毎に判定部83にノ−ドの識別
子を転送して、処理を中止する。判定部83は、転送さ
れてくる識別子がメディアであれば、ノ−ド生成部81
に処理再開の信号を送る。イベントであれば、そのイベ
ント識別子が既に探索木に登録されているか否かを判定
する。登録されている場合には、提示時間の調整箇所が
存在することを意味するので、パス検出部84に現在の
ノ−ドと既に登録されているイベントノ−ドをパス検出
部84に転送する。
【0012】パス検出部84は、転送されてきた2つの
ノ−ドから順次、親ノ−ドを探索して、探索過程で出現
するメディア識別子をそれぞれ記録する。等しいノ−ド
に達したならば探索処理を終了して、記録されたメディ
ア集合の対をシナリオ情報蓄積部7の時間調整箇所情報
73(図4参照)に登録し、ノ−ド生成部81に処理再
開の要求信号を送る。ノ−ド生成部81は、全てのノ−
ドを探索し終ると、処理を重複処理部85に移す。重複
処理部85は、シナリオ情報部7の時間調整箇所情報7
3(図4参照)に登録されているメディア集合の対を抽
出して、異なる対においてメディア集合が等しい場合が
あるか否かを判定し、存在する場合には一方の対を削除
する。これにより、最小の提示時間調整箇所が検出でき
るので、その検出結果を時間調整箇所情報73(図4参
照)に登録し直し、補正制御部9(図1参照)に処理を
移す。図9は、図8における検出部の処理を、図6に示
すシナリオ記述例に適用した場合の図である。図9
(a)は生成された探索木を示し、ノ−ドの識別子の右
下の数値はノ−ドの生成順序を示す。また、図9(b)
はパス検出部84で検出された提示時間調整箇所を示
し、図9(c)は重複処理部85により検出された最小
の提示時間調整箇所を示している。
ノ−ドから順次、親ノ−ドを探索して、探索過程で出現
するメディア識別子をそれぞれ記録する。等しいノ−ド
に達したならば探索処理を終了して、記録されたメディ
ア集合の対をシナリオ情報蓄積部7の時間調整箇所情報
73(図4参照)に登録し、ノ−ド生成部81に処理再
開の要求信号を送る。ノ−ド生成部81は、全てのノ−
ドを探索し終ると、処理を重複処理部85に移す。重複
処理部85は、シナリオ情報部7の時間調整箇所情報7
3(図4参照)に登録されているメディア集合の対を抽
出して、異なる対においてメディア集合が等しい場合が
あるか否かを判定し、存在する場合には一方の対を削除
する。これにより、最小の提示時間調整箇所が検出でき
るので、その検出結果を時間調整箇所情報73(図4参
照)に登録し直し、補正制御部9(図1参照)に処理を
移す。図9は、図8における検出部の処理を、図6に示
すシナリオ記述例に適用した場合の図である。図9
(a)は生成された探索木を示し、ノ−ドの識別子の右
下の数値はノ−ドの生成順序を示す。また、図9(b)
はパス検出部84で検出された提示時間調整箇所を示
し、図9(c)は重複処理部85により検出された最小
の提示時間調整箇所を示している。
【0013】図10は、図1における補正制御部の処理
フロ−チャ−トである。図4のシナリオ情報蓄積部7の
構成例を参照しながら、図10のフロ−を説明する。補
正制御部9は、検出部8(図1参照)から転送されてき
たシナリオ識別子に基づいて、シナリオ情報蓄積部7の
時間調整箇所情報73(図4参照)を抽出し、調査して
いないパスの対があるか否かを判定し(ステップ90
1)、ある場合には、パスを構成するオブジェクトの提
示時間を加算することにより、そのパスの提示時間を求
める(ステップ902)。次に、パスの提示時間が等し
いか否かを判定し(ステップ903)、等しい場合には
ステップ901に戻る。また、等しくない場合には、調
整オブジェクトが1つであるか否かを判定する(ステッ
プ904)。調整メディアが1つの場合には、パスの提
示時間が対において等しくなるようにオブジェクトの提
示時間を設定し、シナリオ情報蓄積部7を参照すること
によりオブジェクト情報74(図4参照)に含まれる提
示時間74B(図4参照)を更新して(ステップ90
5)、ステップ901に戻る。設定したオブジェクトの
提示時間は、そのオブジェクトを含む全てのパスにおい
て有効となる。
フロ−チャ−トである。図4のシナリオ情報蓄積部7の
構成例を参照しながら、図10のフロ−を説明する。補
正制御部9は、検出部8(図1参照)から転送されてき
たシナリオ識別子に基づいて、シナリオ情報蓄積部7の
時間調整箇所情報73(図4参照)を抽出し、調査して
いないパスの対があるか否かを判定し(ステップ90
1)、ある場合には、パスを構成するオブジェクトの提
示時間を加算することにより、そのパスの提示時間を求
める(ステップ902)。次に、パスの提示時間が等し
いか否かを判定し(ステップ903)、等しい場合には
ステップ901に戻る。また、等しくない場合には、調
整オブジェクトが1つであるか否かを判定する(ステッ
プ904)。調整メディアが1つの場合には、パスの提
示時間が対において等しくなるようにオブジェクトの提
示時間を設定し、シナリオ情報蓄積部7を参照すること
によりオブジェクト情報74(図4参照)に含まれる提
示時間74B(図4参照)を更新して(ステップ90
5)、ステップ901に戻る。設定したオブジェクトの
提示時間は、そのオブジェクトを含む全てのパスにおい
て有効となる。
【0014】ステップ901により全てのパスの対に対
して上記処理を施した後、調整を必要とするオブジェク
トが2つ以上存在していたパスの対に対して、新たに提
示時間が設定されたことにより、調整メディアが1つに
なったパスが存在するか否かを判定する(ステップ90
6)。存在する場合には、ステップ905に移り、新た
にオブジェクトの提示時間を設定する。また、ステップ
906において、最終的に調整オブジェクトが2つ以上
のパスの対が残る。そこで、残ったパスの対をユ−ザに
提示して、ユ−ザの入力を促す(ステップ907)。次
に、ユ−ザが入力することにより、ユ−ザの指示に従っ
て提示時間を決定し(ステップ908)、さらにパスの
対が残っている場合には、ステップ906に戻る(ステ
ップ909)。パスの対が全てなくなると、提示時間調
整を必要とした全てのオブジェクトに対して、識別子と
調整時間を基にメディア情報蓄積部3(図1参照)の補
正に適切な編集方法を参照して、補正方法を決定する
(ステップ910)。そして、シナリオ情報蓄積部7を
参照することにより、オブジェクト情報74(図4参
照)に含まれる提示時間74B(図4参照)を更新し、
補正部4(図1参照)にメディア識別子と、補正方法
と、補正時間とを転送して処理を終了する。同期制御部
5(図1参照)よりシナリオ識別子とメディア識別子と
変更後の提示時間とが転送されてきた場合には、シナリ
オ情報蓄積部7を参照することにより、シナリオ識別子
71(図4参照)に対応した時間調整箇所情報73(図
4参照)を抽出し、変更されたメディアの提示時間を設
定する(ステップ912)。そして、ステップ906か
ら上述の処理を開始する。
して上記処理を施した後、調整を必要とするオブジェク
トが2つ以上存在していたパスの対に対して、新たに提
示時間が設定されたことにより、調整メディアが1つに
なったパスが存在するか否かを判定する(ステップ90
6)。存在する場合には、ステップ905に移り、新た
にオブジェクトの提示時間を設定する。また、ステップ
906において、最終的に調整オブジェクトが2つ以上
のパスの対が残る。そこで、残ったパスの対をユ−ザに
提示して、ユ−ザの入力を促す(ステップ907)。次
に、ユ−ザが入力することにより、ユ−ザの指示に従っ
て提示時間を決定し(ステップ908)、さらにパスの
対が残っている場合には、ステップ906に戻る(ステ
ップ909)。パスの対が全てなくなると、提示時間調
整を必要とした全てのオブジェクトに対して、識別子と
調整時間を基にメディア情報蓄積部3(図1参照)の補
正に適切な編集方法を参照して、補正方法を決定する
(ステップ910)。そして、シナリオ情報蓄積部7を
参照することにより、オブジェクト情報74(図4参
照)に含まれる提示時間74B(図4参照)を更新し、
補正部4(図1参照)にメディア識別子と、補正方法
と、補正時間とを転送して処理を終了する。同期制御部
5(図1参照)よりシナリオ識別子とメディア識別子と
変更後の提示時間とが転送されてきた場合には、シナリ
オ情報蓄積部7を参照することにより、シナリオ識別子
71(図4参照)に対応した時間調整箇所情報73(図
4参照)を抽出し、変更されたメディアの提示時間を設
定する(ステップ912)。そして、ステップ906か
ら上述の処理を開始する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
任意ポイント間で同期設定されたマルチメディアシナリ
オに対して、提示時間調整箇所を検出することにより、
編集時に調整する必要があるメディアを検出して、メデ
ィアが1箇の場合には自動的にメディアの提示時間を調
整することができる。また、調整箇所が複数ある場合に
は、調整可能な方法をユ−ザに提示することにより、ユ
−ザの編集作業を支援することができる。
任意ポイント間で同期設定されたマルチメディアシナリ
オに対して、提示時間調整箇所を検出することにより、
編集時に調整する必要があるメディアを検出して、メデ
ィアが1箇の場合には自動的にメディアの提示時間を調
整することができる。また、調整箇所が複数ある場合に
は、調整可能な方法をユ−ザに提示することにより、ユ
−ザの編集作業を支援することができる。
【0016】
【図1】本発明の一実施例を示すマルチメディアシナリ
オ編集装置の構成図である。
オ編集装置の構成図である。
【図2】従来における同期再生方法の原理図である。
【図3】従来におけるシナリオ例に遅延時間を設定した
場合の編集処理の説明図である。
場合の編集処理の説明図である。
【図4】図1におけるシナリオ情報蓄積部の構成図であ
る。
る。
【図5】図4と同じく、シナリオ情報蓄積部の詳細構成
図である。
図である。
【図6】図3に示すシナリオ例を図4の構成例に適応し
た図である。
た図である。
【図7】図1におけるシナリオ記述部の動作フロ−チャ
−トである。
−トである。
【図8】図1における検出部の構成図である。
【図9】図8の検出処理を図3のシナリオに適応した場
合の図である。
合の図である。
【図10】図1における補正制御部の処理フロ−チャ−
トである。
トである。
1 インタフェ−ス部 2 素材メディア蓄積部 3 メディア情報蓄積部 4 補正部 5 同期制御部 6 シナリオ記述部 7 シナリオ情報蓄積部 8 検出部 9 補正制御部 71 シナリオ識別子 72 ネットワ−ク記述情報 73 時間調整箇所情報 74 オブジェクト情報 72A 同期イベント識別子 72B 発動前オブジェクト集合 72C 発動後オブジェクト集合 72B1,72C1 オブジェクト識別子 74A オブジェクト識別子 74B 提示時間 74C メディア識別子 74D 開始同期ポイント 74E 終了同期ポイント
Claims (2)
- 【請求項1】 2つのメディアの任意ポイントを同期付
けてマルチメディアシナリオを構成する編集装置におい
て、マルチメディアシナリオを構成する各メディアの同
期情報、再生速度、編集方法を蓄積するメディア情報蓄
積手段と、記述されたシナリオを蓄積するシナリオ蓄積
手段と、各メディアの同期ポイントの同期情報に基づい
てシナリオを同期イベント識別子、オブジェクト識別
子、および各オブジェクトに対応した提示時間をネット
ワ−クで記述する手段と、該ネットワ−ク記述手段によ
り記述された情報に基づき、探索木が生成されていない
場合には、シナリオを開始する同期イベントを抽出して
ル−トノ−ドとし、ネットワ−クを重複しないよう判定
しながら探索した木を探索木蓄積手段に登録することに
より提示時間調整箇所を検出する手段と、該検出手段で
検出された提示時間調整箇所の1つに対して、上記シナ
リオ蓄積手段に蓄積された提示時間調整箇所を参照しな
がら、上記メディア情報蓄積手段に蓄積されている編集
方法に基づいて補正処理を行う補正制御手段とを有する
ことを特徴とするマルチメディアシナリオ編集装置 - 【請求項2】 任意のポイント間で同期設定されたマル
チメディアシナリオに対して、各メディアの同期ポイン
トにおける同期情報に基づいてシナリオを同期イベント
識別子、オブジェクト識別子、および各オブジェクトに
対応した提示時間をネットワ−クで記載し、該ネットワ
−クで記述されたシナリオから提示時間調整箇所を自動
検出し、調整すべきメディアが1つの場合には、該メデ
ィアの提示時間を自動調整するとともに、調整箇所が複
数存在する場合には、調整可能な方法をユ−ザに提示す
ることを特徴とするマルチメディアシナリオ編集方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4045358A JPH05242208A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | マルチメディアシナリオ編集装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4045358A JPH05242208A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | マルチメディアシナリオ編集装置およびその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05242208A true JPH05242208A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12717062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4045358A Pending JPH05242208A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | マルチメディアシナリオ編集装置およびその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05242208A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06214690A (ja) * | 1993-01-14 | 1994-08-05 | Sony Corp | 情報同期制御方法、情報伝送装置および情報出力装置 |
JPH07114627A (ja) * | 1993-09-27 | 1995-05-02 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 時間表示及び空間表示におけるマルチメディア・エピソードの構成 |
JPH0844857A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | マルチメディア・プレゼンテーション方法およびシステム,マルチメディア・データ作成方法およびシステム,ならびに画像合成方法およびシステム |
JPH08212388A (ja) * | 1995-02-03 | 1996-08-20 | Fujitsu Ltd | 三次元画像処理装置 |
JPH11120187A (ja) * | 1997-10-09 | 1999-04-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | マルチメディアデータ管理・提示方法及び装置及びマルチメディアデータ管理・提示プログラムを格納した記憶媒体 |
JP2004509427A (ja) * | 2000-09-14 | 2004-03-25 | アルカテル | マルチメディアファイルの同期方法 |
WO2004095841A1 (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-04 | Sharp Kabushiki Kaisha | コンテンツ再生方法 |
US7139858B2 (en) | 2001-10-30 | 2006-11-21 | Nec Corporation | Server for synchronization control, channel driver and method of linking channels |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP4045358A patent/JPH05242208A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2004509427A (ja) * | 2000-09-14 | 2004-03-25 | アルカテル | マルチメディアファイルの同期方法 |
US7139858B2 (en) | 2001-10-30 | 2006-11-21 | Nec Corporation | Server for synchronization control, channel driver and method of linking channels |
WO2004095841A1 (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-04 | Sharp Kabushiki Kaisha | コンテンツ再生方法 |
JP2004328188A (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-18 | Sharp Corp | コンテンツ再生装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体 |
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