JPH0524204U - スローアウエイチツプ - Google Patents
スローアウエイチツプInfo
- Publication number
- JPH0524204U JPH0524204U JP8073591U JP8073591U JPH0524204U JP H0524204 U JPH0524204 U JP H0524204U JP 8073591 U JP8073591 U JP 8073591U JP 8073591 U JP8073591 U JP 8073591U JP H0524204 U JPH0524204 U JP H0524204U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- cutting edge
- chip
- diamond
- chips
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 内接円径が12.7mm以上で、且つ鋭角側
の頂角が20°乃至55°の範囲にある菱形チップであ
って、この頂角側に7mm以上の切刃長をもつ切刃が設
けられ、この切刃の鋭角側と同一の角度を形成する一対
の側面と平坦な底面とをもつバイトホルダのチップの取
り付け溝に、菱形チップの側面と平坦な底面を密着させ
てクランプ可能とした。 【効果】 切削条件によって生じる力等によるチップの
ずれ等の発生がなく、また、位置決め精度、加工精度及
び加工能率の低下の虞はなくなった。さらに、チップの
厚さを必要最小限にすることができるために、チップの
フォーム形状加工の際に数多くのチップを重ねて同時加
工することができ、製作コストを大幅に低減することが
できる。
の頂角が20°乃至55°の範囲にある菱形チップであ
って、この頂角側に7mm以上の切刃長をもつ切刃が設
けられ、この切刃の鋭角側と同一の角度を形成する一対
の側面と平坦な底面とをもつバイトホルダのチップの取
り付け溝に、菱形チップの側面と平坦な底面を密着させ
てクランプ可能とした。 【効果】 切削条件によって生じる力等によるチップの
ずれ等の発生がなく、また、位置決め精度、加工精度及
び加工能率の低下の虞はなくなった。さらに、チップの
厚さを必要最小限にすることができるために、チップの
フォーム形状加工の際に数多くのチップを重ねて同時加
工することができ、製作コストを大幅に低減することが
できる。
Description
【0001】
この考案は、被加工物に押しつけてフォーム加工を行う、所謂プランジ加工に 使用されるスローアウエイチップに関する。
【0002】
被加工物にチップを押しつけて行う、所謂プランジ加工によって所望のフォー ムを成形加工する際に使用されるチップは、加工精度、加工能率等を向上させる 目的で有効なフォーム範囲、即ち、切刃長の大きいスローアウエイチップが要求 されるようになってきた。かかる要求に応えるために、図7に示すような三角チ ップ、図8に示すような形状のチップ、あるいは菱形チップ等の四角チップ、さ らに図9に示すような楔形状の底部を設けた船形チップ等々の各種のチップが考 案されてきた。
【0003】
切刃長さが大となると、切り屑処理が重要となり、チップブレーカを施すこと が一般的に行われている。上記の従来品でも切刃1の長さが大であるためにチッ プブレーカを施している。しかし、例えば、三角チップの場合には、チップブレ ーカ2の角度の程度によっては切り屑の作用により発生する力、あるいは切削抵 抗の不均衡によって生じる力等により、バイトホルダにクランプされたチップが ずれるという問題がある。この関係を図10及び図11に基づいて説明すると、 切り屑排出方向を図10のようにこれを左側にした場合は、切り屑によってチッ プTはバイトホルダ10に押し付けられる方向に力が働くが、図11のように切 り屑排出方向を右側にした場合には、チップTはバイトホルダ10から離される 方向に力が働くことになり、切削条件によってはチップ1がずれ、加工精度が悪 くなってしまう。なお、11は被加工物、13はクランプを示す。
【0004】 さらに、四角チップの場合には、切刃の長さを大きく取り、しかもチップブレ ーカ2を加工しようとすれば内接円直径を大きく取る必要があり、このためにコ スト高となる欠点がある。更に、チップ下面が楔形状をなす所謂船形チップの場 合では、切刃1の長さを大きく取ると必要以上にチップの厚さ15が大となる欠 点があり、しかもチップにフォーム加工する場合にはチップ下面の楔形状がある ために、チップを数多く重ねて製作できないために、コストも高くなるという欠 点がある。
【0005】 従来から実用化されている鋭角側の頂角3が35°の菱形チップは、倣い加工 又はぬすみ部分の加工に供されるものであり、切削にあたっては横送りによりチ ップを上下に移動させるものであり、図6に示すようにコーナ5の半径は1.2 mm迄である。従って、この考案のチップとは用途及び切削機構を異にばかりで なく、内接円6の直径を大きくすると、チップの長さ7が大きくなるため、内接 円径6直径もせいぜい12.70mmが限度である。
【0006】
この考案は、内接円径が12.7mm以上で、且つ鋭角側の頂角が20°乃至 55°の範囲にある菱形チップであって、上記の頂角側に7mm以上の切刃長を もつ切刃が設けられ、前記切刃の鋭角側と同一の角度を形成する一対の側面と平 坦な底面とをもつバイトホルダのチップの取り付け溝に、前記菱形チップの側面 と平坦な底面を密着させてクランプ可能としたことにより、切刃の長さを充分確 保し、位置決め精度、加工精度、加工能率の向上を図ったものである。
【0007】
この考案に係るチップは、チップに楔形状に形成された一対の側面8、8を基 準としてバイトホルダに確実且つ強固にクランプされて切削を行う。楔形状の側 面によってバイトTの切刃1の位置決め精度が高くなり、切り屑によって生じる 力、あるいは切削抵抗の不均衡によって生じる力等もこの楔形状に形成された側 面を介して受け止め、チップの位置ずれの発生を抑える。さらに長い切刃部分に 種々のフォームを形成して所望のフォームを加工する。
【0008】
次に、この考案の実施例を図1乃至図5により説明する。実施例はいずれも転 がり軸受の軌道輪部分をフォーム加工するためのチップTを示し、図1に示すよ うに、チップTの全体形状は菱形をしている。さらに、チップTの底部は図2に 示すように平坦な底面14で構成される。後述するバイトホルダへのチップの取 り付け側を菱形の鋭角側とし、取り付け基準を楔形状にする。また、菱形の鋭角 側の頂角3を20°乃至55°の範囲として、切刃長さ4を充分に確保している 。
【0009】 さらに、この考案に係るチップTにおいては、図2に示すように切刃1の長さ 4を7mm以上取ることにより、チップTの長さ7を短くしてある。切刃には転 がり軸受の軌道輪部分の曲率と面取り形状がフォーム加工されている。一方、チ ップTを精度良くバイトホルダに取り付けるためには、チップの側面8の長さ9 を充分に取ることが必要である。このため、この考案ではチップの内接円6の直 径を12.70mm以上とした。またチップの厚さ15も通常のチップと同等の 厚さを有する。
【0010】 図3に示すチップは、内接円直径が19.05mmで鋭角側の頂角3が35° の菱形チップであり、チップの長さ7が30mm、長さ4が12mmの切刃1の 範囲には曲率Rが6mmで、面取り角度20°の転がり軸受の軌道輪の軌道溝に 合致する輪郭が形成されたものである。図3に示すチップTをバイトホルダ10 に取り付け、被削材である転がり軸受の軌道輪11の軌道溝12の加工を行って いる状態を図4及び図5に示す。
【0011】 即ち、図4ではバイトホルダ10にはチップTの側面8、8で形成される鋭角 に合致し、かつ平坦な底面9を設けた取り付け溝9に組み込まれ、クランプ13 により固定されているものである。図示の状態から矢印方向にバイトホルダ10 を移動させて転がり軸受の内輪11aの外周面に軌道溝12aを削成すると同時 に面取り加工を行うものである。また、図5に示すものは転がり軸受の外輪11 bの内周面に軌道溝12bを削成するために、バイトホルダ10にバイトホルダ の軸線に対して傾けて形成した図4の場合と同一構造のバイト取り付け溝9にチ ップTを取り付けて、矢印方向にバイトホルダを移動させることにより、軌道溝 12bの曲率と面取りを同時加工するものである。
【0012】
この考案は、上記の通りチップTとバイトホルダ10との位置決め基準面をチ ップの側面8、8を利用した楔形状とし、かつ切刃長さを大きくしたため、切削 条件によって生じる力等によるチップのずれ等の発生がない。また、これに起因 する位置決め精度、加工精度及び加工能率の低下の虞はなくなった。さらに、チ ップTのバイトホルダ10の取り付け溝9との着座面が平坦な底面14となって いるために、チップの厚さを必要最小限にすることができ、しかもチップのフォ ーム形状加工の際に数多くチップを重ねて同時加工することができるから、製作 コストを大幅に低減でき、安価に市場に提供できるなど、多くの優れた効果を奏 する。
【図1】この考案に係る溝加工用の菱形スローアウエイ
チップの正面図である。
チップの正面図である。
【図2】図1の菱形スローアウエイチップの側面図であ
る。
る。
【図3】この考案の菱形スローアウエイチップの具体例
の正面図である。
の正面図である。
【図4】この考案に係る菱形スローアウエイチップを用
いて転がり軸受の内輪の外周面に軌道溝を削成する場合
を示す状態の説明図である。
いて転がり軸受の内輪の外周面に軌道溝を削成する場合
を示す状態の説明図である。
【図5】この考案に係る菱形スローアウエイチップを用
いて転がり軸受の外輪の内周面に軌道溝を削成する場合
を示す状態の説明図である。
いて転がり軸受の外輪の内周面に軌道溝を削成する場合
を示す状態の説明図である。
【図6】従来の菱形スローアウエイチップの正面図であ
る。
る。
【図7イ】従来の曲面と面取り加工用三角チップの正面
図である。
図である。
【図7ロ】同上側面図である。
【図8イ】従来のアール面取り加工用の四角形スローア
ウエイチップの正面図である。
ウエイチップの正面図である。
【図8ロ】同上側面図である。
【図9イ】従来の曲面と面取り加工用の船形スローアウ
エイチップの正面図である。
エイチップの正面図である。
【図9ロ】同上側面図である。
【図10】従来の三角形スローアウエイチップで転がり
軸受の軌道溝を削成する場合の説明図である。
軸受の軌道溝を削成する場合の説明図である。
【図11】従来の三角形スローアウエイチップで転がり
軸受の軌道溝を削成する他の場合の説明図である。
軸受の軌道溝を削成する他の場合の説明図である。
1........切刃 3........鋭角側の頂角 4........切刃長 6........内接円 8........チップの側面 9........取り付け溝 10.......バイトホルダ T........チップ
Claims (2)
- 【請求項1】 内接円径が12.7mm以上で、且つ鋭
角側の頂角が20°乃至55°の範囲にある菱形チップ
であって、上記の頂角側に7mm以上の切刃長をもつ切
刃が設けられ、前記切刃の鋭角側と同一の角度を形成す
る一対の側面と平坦な底面とをもつバイトホルダのチッ
プの取り付け溝に、前記菱形チップの側面と平坦な底面
を密着させてクランプ可能としたことを特徴としたスロ
ーアウエイチップ。 - 【請求項2】 前記切刃には、所望の加工形状に合わせ
たフォームが形成されている請求項1記載のスローアウ
エイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8073591U JPH0524204U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | スローアウエイチツプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8073591U JPH0524204U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | スローアウエイチツプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524204U true JPH0524204U (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=13726649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8073591U Withdrawn JPH0524204U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | スローアウエイチツプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0524204U (ja) |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP8073591U patent/JPH0524204U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951130 |