JPH05240845A - 陰イオンの測定方法 - Google Patents

陰イオンの測定方法

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JPH05240845A
JPH05240845A JP4310092A JP4310092A JPH05240845A JP H05240845 A JPH05240845 A JP H05240845A JP 4310092 A JP4310092 A JP 4310092A JP 4310092 A JP4310092 A JP 4310092A JP H05240845 A JPH05240845 A JP H05240845A
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JP
Japan
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column
anion
anions
sample
organic solvent
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JP4310092A
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English (en)
Inventor
Hiroki Kumagai
浩樹 熊谷
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】水溶性有機溶媒に含まれている陰イオンを簡便
かつ高精度に測定する陰イオンの測定方法を提供する。 【構成】試料導入部と分離カラム部との間に陰イオン交
換樹脂を充填した陰イオン捕捉用カラム8を設置して試
料中の陰イオンを捕捉したのち、洗浄用純水を流して水
溶性有機溶媒を洗い出し、その後、溶離液で陰イオン捕
捉用カラムに捕捉されている陰イオンを分離カラム10
に導くようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンクロマトグラフ
ィなどを用いて試料に含まれている陰イオンを測定する
陰イオンの測定方法に係わり、特に、水溶性有機溶媒に
含まれている陰イオンを簡便かつ高精度に測定する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、イオンクロマトグラフィ
は簡便な陰イオンの測定方法である。しかし、イオンク
ロマトグラフィの主たる適用分野は、水溶液中の陰イオ
ンを測定することであり、有機溶媒中の陰イオンの測定
をイオンクロマトグラフィで行う場合、次のような前処
理が必要となる。
【0003】即ち、有機溶媒が非水溶性有機溶媒の場合
には、分液ロートなどで非水溶性有機溶媒の中に含まれ
ている陰イオンを水の中へ排出することが必要であり、
有機溶媒が水溶性有機溶媒の場合には、適宜希釈するこ
とが必要である。このような前処理は、大量の有機溶媒
が注入されると分離カラムやサプレッサの性能が低下す
る危険性があるため、有機溶媒を分離カラムやサプレッ
サにできるだけ入れないようにするために行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、上述の
ような前処理は陰イオンの分析操作上、注入される陰イ
オンの絶対濃度が低くなってしまう上、イオンクロマト
グラフィでの分析とは別に試料毎に前処理を行わなけれ
ばならないという欠点があった。特に、注入される陰イ
オンの絶対濃度が低くなると、有機溶媒中の微量陰イオ
ンを分析するうえで重大な支障が生じていた。このた
め、近時、分離カラムやサプレッサを改善することによ
り、上述のような希釈操作を行うことなく試料を注入す
る方法も試みられていた。しかし、この方法は全ての有
機溶媒に適用できるわけではなかった。
【0005】また、薬品の高純度化が進展するに伴い、
有機溶媒とりわけ水溶性有機溶媒に含まれている微量の
陰イオンを測定することが重要視されてきており、該陰
イオンを簡便かつ高精度に測定する陰イオンの測定方法
の実現が強く望まれていた。本発明は、かかる状況など
に鑑み上述のような従来例の欠点を解消せんとして成さ
れたものであり、水溶性有機溶媒に含まれている陰イオ
ンを簡便かつ高精度に測定する陰イオンの測定方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、陰イオンの
測定方法において、水溶性有機溶媒などでなる試料を一
定量採取する試料導入部と該試料中の陰イオンをクロマ
トグラフィックに分離する分離カラム部との間に、陰イ
オン交換樹脂を充填した陰イオン捕捉用カラムを設置
し、該陰イオン捕捉用カラムで前記試料中の陰イオンを
捕捉し、その後、前記陰イオン捕捉用カラムに洗浄用純
水を流して前記陰イオン捕捉用カラムに含まれている水
溶性有機溶媒を洗い出し、その後、溶離液で前記陰イオ
ン捕捉用カラムに捕捉されている陰イオンを前記分離カ
ラム部に導いてクロマトグラフィックに分離し、その
後、該分離カラムの溶出液をサプレッサに導いてバック
グランドを低下させてのち検出することによって前記課
題を解決したものである。
【0007】
【作用】本発明は次のように作用する。即ち、試料導入
部と分離カラム部との間に陰イオン交換樹脂を充填した
陰イオン捕捉用カラムを設置して試料中の陰イオンを捕
捉したのち、洗浄用純水を流して水溶性有機溶媒を洗い
出し、その後、溶離液で陰イオン捕捉用カラムに捕捉さ
れている陰イオンを分離カラムに導くようになってい
る。このため、希釈操作などを行うことなく水溶性有機
溶媒100%の試料を注入しても、分離カラムやサプレ
ッサに水溶性有機溶媒を入れることなく、該水溶性有機
溶媒中の陰イオンを簡便かつ高精度に測定できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて詳
細に説明する。図1は本発明実施例を説明するための図
であり、図中、1は溶離液を貯留する溶離液槽、2は純
水を貯留する純水槽、3は溶離液を送液する溶離液送液
ポンプ、4は純水を送液する純水送液ポンプ、5は第1
〜第6の接続口5a〜5fと計量管5gを有する試料採
取弁、5hは試料を注入するためのシリンジ、6は第1
〜第6の接続口6a〜6fを有する第1切換弁、7は第
1〜第6の接続口7a〜7fを有する第2切換弁であ
る。
【0009】また、8は搬入された試料に含まれている
陰イオンを捕捉する陰イオン捕捉用カラム、9は搬送さ
れる純水に含まれている陰イオン性不純物を捕捉して除
去する不純物除去カラム、10は搬入される試料に含ま
れている陰イオンをクロマトグラフィックに分離する分
離カラム、11は例えば陽イオン交換膜11aで内部が
仕切られて内室11bと外室11cが形成されているサ
プレッサ、12は除去液を貯留してなる除去液槽、13
は除去液を送液する除去液送液ポンプ、14は例えば導
電率計でなる検出器である。
【0010】図2は上記試料採取弁5,第1切換弁6,
及び第2切換弁7の動作を説明するための動作説明図で
あり、区間Aは試料注入、区間Bは捕捉・洗浄、区間C
は分離・測定、区間Dは溶離液の追出をそれぞれ示して
いる。
【0011】以下、図1,図2を用いて本発明実施例の
動作について説明する。最初、図2の区間Aで示すよう
に、試料採取弁がオンで、第1切換弁と第2切換弁がオ
フとなっている。このため、図1の試料採取弁5は内部
流路が破線接続状態となっており、第1切換弁6と第2
切換弁7の内部流路は各々実線接続状態となっている。
【0012】また、溶離液送液ポンプ3が駆動すると、
溶離液槽1内の溶離液が、溶離液送液ポンプ3→第1切
換弁6の第1,第2接続口6a,6b→第2切換弁7の
第5,第6接続口7e,7f→分離カラム10→検出器
11の流路を流れる。同様にして、純水送液ポンプ4が
駆動すると、純水槽2内の純水が、純水送液ポンプ4→
第1切換弁6の第3,第4接続口6c,6d→試料採取
弁5の第1,第6接続口5a,5f→陰イオン捕捉用カ
ラム8→第2切換弁7の第1,第2接続口7a,7bの
流路を流れる。
【0013】更に、除去液送液ポンプ13が駆動する
と、除去液槽12内の除去液が、サプレッサ11の外室
11cに導かれ、内室11b内の陽イオンとイオン交換
膜11aを介してイオン交換することにより、該内室1
1b内を流れる流体の例えば導電率バックグランドを低
減させる。
【0014】この状態で、シリンジ5hから試料採取弁
5の第3接続口5cへ試料を注入し、該試料を計量管5
gに満たす。その後、図2の区間Bで示すように試料採
取弁をオフにすると、図1の試料採取弁5はその内部流
路が実線接続状態となる。このため、計量管5内の試料
は純水に搬送され、該試料中の陰イオンが陰イオン捕捉
用カラム8で捕捉されると共に、該カラム8に捕捉され
ない成分(例えば、水溶性有機溶媒、陽イオン)が第2
切換弁7の第1,第2接続口7a,7bを通って廃棄さ
れる。このようにして、試料中の水溶性有機溶媒が洗い
流される。
【0015】次に、図2の区間Cで示すように、試料採
取弁、第1切換弁、及び第2切換弁を全てオンにする
と、これらの弁の各内部流路は全てが破線接続状態とな
る。このため、純水槽2内の純水が、純水送液ポンプ4
→不純物除去カラム9→第1切換弁6の第3,第2接続
口6c,6b→第2切換弁7の第5,第4接続口7e,
7dの流路を流れる。また、溶離液槽1内の溶離液が、
溶離液送液ポンプ3→第1切換弁6の第1,第6接続口
6a,6f→第1切換弁6の第5,第4接続口6e,6
d→試料採取弁5の第1,第6接続口5a,5f→陰イ
オン捕捉用カラム8→第2切換弁7の第1,第6接続口
7a,7f→分離カラム10→サプレッサ11の内室1
1b→検出器14の流路を流れる。
【0016】従って、陰イオン捕捉用カラム8に捕捉さ
れていた陰イオンは、溶離液に搬送されて分離カラム1
0に至り、ここでクロマトグラフィックに分離される。
また、分離カラム10の溶出液は、サプレッサ11で例
えば導電率バックグランドが低減されてのち検出器11
に導かれて例えば導電率が検出され、該検出信号が図示
しない演算器などに導かれて陰イオン濃度などが算出さ
れる。
【0017】このようにして陰イオンの測定が終了した
ら、図2の区間Dで示すように試料採取弁がオンのまま
で第1切換弁と第2切換弁がオフにされ、陰イオン捕捉
用カラムに残っている溶離液が純水で洗い出される。こ
れは、図1の陰イオン捕捉用カラム8に溶離液が残って
いると、計量管5g内の試料を陰イオン捕捉用カラム8
に搬入した時、該試料中の陰イオンの一部が残留してい
る溶離液によって陰イオン捕捉用カラム8から溶出する
ため、このような現象が生ずるのを回避するため行われ
るものである。
【0018】尚、本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく種々の変形が可能であり、例えば検出器11とし
て紫外線吸収検出器などを使用してもよい。また、いわ
ゆるノンサプレスト型イオンクロマトグラフィーに本発
明を適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明したような本発明によれ
ば、希釈操作などを行うことなく水溶性有機溶媒100
%の試料を注入しても、分離カラムやサプレッサに水溶
性有機溶媒を入れることなく、該水溶性有機溶媒中の陰
イオンを簡便かつ高精度に測定できるという利点があ
る。従って、本発明によれば、水溶性有機溶媒に含まれ
ている陰イオンを簡便かつ高精度に測定できる陰イオン
の測定方法が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成説明図である。
【図2】本発明実施例の動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 溶離液槽 2 純水槽 3,4,13 送液ポンプ 5 試料採取弁 5h シリンジ 6,7 切換弁 8 陰イオン捕捉用カラム 9 不純物除去カラム 10 分離カラム 11 サプレッサ 12 除去液槽 14 検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性有機溶媒などでなる試料を一定量採
    取する試料導入部と該試料中の陰イオンをクロマトグラ
    フィックに分離する分離カラム部との間に、陰イオン交
    換樹脂を充填した陰イオン捕捉用カラムを設置し、該陰
    イオン捕捉用カラムで前記試料中の陰イオンを捕捉し、
    その後、前記陰イオン捕捉用カラムに洗浄用純水を流し
    て前記陰イオン捕捉用カラムに含まれている前記水溶性
    有機溶媒を洗い出し、その後、溶離液で前記陰イオン捕
    捉用カラムに捕捉されている陰イオンを分離カラムに導
    いてクロマトグラフィックに分離し、その後、該分離カ
    ラムの溶出液をサプレッサに導いてバックグランドを低
    下させてのち検出することを特徴とする陰イオンの測定
    方法。
JP4310092A 1992-02-28 1992-02-28 陰イオンの測定方法 Pending JPH05240845A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002591A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Air Liquide Japan Ltd 液体材料中のハロゲン濃度の測定方法および測定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002591A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Air Liquide Japan Ltd 液体材料中のハロゲン濃度の測定方法および測定装置

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