JPH05239838A - 建築物の床に埋設するブロック - Google Patents
建築物の床に埋設するブロックInfo
- Publication number
- JPH05239838A JPH05239838A JP4047826A JP4782692A JPH05239838A JP H05239838 A JPH05239838 A JP H05239838A JP 4047826 A JP4047826 A JP 4047826A JP 4782692 A JP4782692 A JP 4782692A JP H05239838 A JPH05239838 A JP H05239838A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- blocks
- concrete
- slab
- floor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡易な施工で湧水通路を形成することがで
き、且つ重量物の設置にも耐えられ、また防水ユニット
の浮き上がりを防止できるブロックを提供することにあ
る。 【構成】 建築物の地下室スラブあるいは1階スラブ上
に敷き詰め、その上方にコンクリートを打設して床内に
埋設するブロックであって、底部に、隣接するブロック
同士で連通可能な溝状の湧水通路を形成すると共に、こ
の湧水通路を避けて上下に貫通する連通穴を設ける。さ
らに、他のブロックと隣接する周囲の垂直壁面の下方を
それぞれ一定量だけ切除して湧水通路を形成すると共
に、上下に貫通する連通穴を設ける。
き、且つ重量物の設置にも耐えられ、また防水ユニット
の浮き上がりを防止できるブロックを提供することにあ
る。 【構成】 建築物の地下室スラブあるいは1階スラブ上
に敷き詰め、その上方にコンクリートを打設して床内に
埋設するブロックであって、底部に、隣接するブロック
同士で連通可能な溝状の湧水通路を形成すると共に、こ
の湧水通路を避けて上下に貫通する連通穴を設ける。さ
らに、他のブロックと隣接する周囲の垂直壁面の下方を
それぞれ一定量だけ切除して湧水通路を形成すると共
に、上下に貫通する連通穴を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート建築物の
地下室や1階の床などに利用し、湧水通路を形成するた
めのブロックに関するものである。
地下室や1階の床などに利用し、湧水通路を形成するた
めのブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の地下室などでは、外壁あるいは
底盤から地下土壌に含まれる水分が進入するため、外壁
に防水層を設けたり、さらに地下室の内側に仕切壁を設
けるようにしている。しかし、完全な防水は不可能であ
るから、侵入した水分を集めて排水する構造が採用され
ているのが一般的である。
底盤から地下土壌に含まれる水分が進入するため、外壁
に防水層を設けたり、さらに地下室の内側に仕切壁を設
けるようにしている。しかし、完全な防水は不可能であ
るから、侵入した水分を集めて排水する構造が採用され
ているのが一般的である。
【0003】例えば、図8に示す地下室の床構造では、
耐圧盤11の適宜間隔ごとに梁12を立設し、この梁1
2でスラブ13を支持しており、耐圧盤11とスラブ1
3の間に形成された集水ピット14に一旦湧水を集め、
給水ポンプによって外部に排水するようにしている。し
かし、このような工法は施工が困難であるという問題が
ある。また、耐圧盤およびスラブでは断熱性を有してい
ないため、地下室の保温性にも問題があった。
耐圧盤11の適宜間隔ごとに梁12を立設し、この梁1
2でスラブ13を支持しており、耐圧盤11とスラブ1
3の間に形成された集水ピット14に一旦湧水を集め、
給水ポンプによって外部に排水するようにしている。し
かし、このような工法は施工が困難であるという問題が
ある。また、耐圧盤およびスラブでは断熱性を有してい
ないため、地下室の保温性にも問題があった。
【0004】そこで、このような問題を解決するため、
従来、例えば特公昭63−16537号公報には、防水
ユニットとして、合成樹脂発泡体からなり、底面に側面
へ通じる凹部が形成されたものが開示されている。その
施工にあたっては、隣合う防水ユニットのそれぞれの凹
部が相互に連通するように順次並べることによって排水
通路が形成され、その上にコンクリートを打設すること
により床を形成している。
従来、例えば特公昭63−16537号公報には、防水
ユニットとして、合成樹脂発泡体からなり、底面に側面
へ通じる凹部が形成されたものが開示されている。その
施工にあたっては、隣合う防水ユニットのそれぞれの凹
部が相互に連通するように順次並べることによって排水
通路が形成され、その上にコンクリートを打設すること
により床を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば上記
従来の防水ユニットを埋設した床に機械設備又は電気設
備を設置したり、このような床を駐車場として使用する
場合、防水ユニットそのものは剛性がさほど大きくない
ので、局所的な荷重を受けて防水ユニット上に打設した
コンクリートにひびが入るなど損傷を受けるおそれがあ
る。
従来の防水ユニットを埋設した床に機械設備又は電気設
備を設置したり、このような床を駐車場として使用する
場合、防水ユニットそのものは剛性がさほど大きくない
ので、局所的な荷重を受けて防水ユニット上に打設した
コンクリートにひびが入るなど損傷を受けるおそれがあ
る。
【0006】また施工完了後に防水ユニットの変形等の
ために防水ユニットが浮き上がり、コンクリートが損傷
を受けるといった不具合も見受けられる。
ために防水ユニットが浮き上がり、コンクリートが損傷
を受けるといった不具合も見受けられる。
【0007】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、簡易な施工で
湧水通路を形成することができ、且つ重量物の設置にも
耐えられ、また防水ユニットの浮き上がりを防止できる
ブロックを提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、簡易な施工で
湧水通路を形成することができ、且つ重量物の設置にも
耐えられ、また防水ユニットの浮き上がりを防止できる
ブロックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のブロックは、建築物の地下室スラブある
いは1階スラブ上に敷き詰め、その上方にコンクリート
を打設して床内に埋設するブロックを対象とする。そし
て、これに対し、底部に、隣接するブロック同士で連通
可能な溝状の湧水通路を形成する。また、この湧水通路
を避けて上下に貫通する連通穴を設ける構成としてい
る。ここで、上記コンクリートには、通常のコンクリー
トの他にモルタル、軽量気泡コンクリート等が含まれ
る。
め、請求項1のブロックは、建築物の地下室スラブある
いは1階スラブ上に敷き詰め、その上方にコンクリート
を打設して床内に埋設するブロックを対象とする。そし
て、これに対し、底部に、隣接するブロック同士で連通
可能な溝状の湧水通路を形成する。また、この湧水通路
を避けて上下に貫通する連通穴を設ける構成としてい
る。ここで、上記コンクリートには、通常のコンクリー
トの他にモルタル、軽量気泡コンクリート等が含まれ
る。
【0009】また請求項2のブロックでは、他のブロッ
クと隣接する周囲の垂直壁面の下方をそれぞれ一定量だ
け切除して湧水通路を形成する。また、上下に貫通する
連通穴を設ける構成としている。
クと隣接する周囲の垂直壁面の下方をそれぞれ一定量だ
け切除して湧水通路を形成する。また、上下に貫通する
連通穴を設ける構成としている。
【0010】
【作用】請求項1では、スラブ上にブロックを、隣合う
ブロックの湧水通路が連通するように敷き詰めると、こ
れによって一連の湧水通路が形成され、そこに水分が集
められる。
ブロックの湧水通路が連通するように敷き詰めると、こ
れによって一連の湧水通路が形成され、そこに水分が集
められる。
【0011】また上記ブロックの上にコンクリートを打
設すると、コンクリートが連通穴を通ってスラブまで流
れ、これが固まると支柱として機能し、ブロックの圧縮
強度が補強される。
設すると、コンクリートが連通穴を通ってスラブまで流
れ、これが固まると支柱として機能し、ブロックの圧縮
強度が補強される。
【0012】さらに連通穴に流れ込んだコンクリートが
ブロック上側のコンクリートと下側のスラブを連結する
ので、施工完了後のブロック浮き上がりが防止される。
ブロック上側のコンクリートと下側のスラブを連結する
ので、施工完了後のブロック浮き上がりが防止される。
【0013】請求項2では、スラブ上にブロックを敷き
詰めると、隣合うブロックの湧水通路が連通し、これに
よって格子状の一連の湧水通路が形成され、そこに水分
が集められる。また壁面に沿って湧水通路が形成される
ので、壁面から侵入する水分が集められる。
詰めると、隣合うブロックの湧水通路が連通し、これに
よって格子状の一連の湧水通路が形成され、そこに水分
が集められる。また壁面に沿って湧水通路が形成される
ので、壁面から侵入する水分が集められる。
【0014】その場合、単にブロックを敷き詰めていく
だけで隣合う湧水通路が必然的に連通するので、隣接す
るブロック同士で湧水通路を連通させるための位置合わ
せが不要になる。
だけで隣合う湧水通路が必然的に連通するので、隣接す
るブロック同士で湧水通路を連通させるための位置合わ
せが不要になる。
【0015】また連通穴は、請求項1の連通穴と同様に
機能するものであるが、湧水通路をブロック周囲の垂直
壁面の下方に形成したので、平面視においてブロックの
央部に連通穴を形成すれば、連通穴が湧水通路に干渉す
ることがない。従って連通穴のレイアウト、形状を定め
るにあたり自由度が大きい。
機能するものであるが、湧水通路をブロック周囲の垂直
壁面の下方に形成したので、平面視においてブロックの
央部に連通穴を形成すれば、連通穴が湧水通路に干渉す
ることがない。従って連通穴のレイアウト、形状を定め
るにあたり自由度が大きい。
【0016】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。図
1および図2において、1は第1実施例のブロックであ
って、このブロック1は平面視で正方形の上部構造体2
と、この上部構造体2の周囲の垂直壁面の下部四周をそ
れぞれ一定量だけ切除して湧水通路4が形成された下部
構造体3とが一体になっているものである。ここで、湧
水通路4の断面形状は図2のように角形に限らず、例え
ば図3の第2実施例のように三角形にするなど種々の形
状が考えられる。必要なことは、四周をそれぞれ一定量
だけ切除して湧水通路を形成することである。なお、上
記第1実施例のブロック1を製造する場合、直方体の原
材料を切削加工して湧水通路4を形成してもよいし、合
成樹脂発泡体を材料とするときには型内発泡成形によっ
て一体に同時成型してもよい。
1および図2において、1は第1実施例のブロックであ
って、このブロック1は平面視で正方形の上部構造体2
と、この上部構造体2の周囲の垂直壁面の下部四周をそ
れぞれ一定量だけ切除して湧水通路4が形成された下部
構造体3とが一体になっているものである。ここで、湧
水通路4の断面形状は図2のように角形に限らず、例え
ば図3の第2実施例のように三角形にするなど種々の形
状が考えられる。必要なことは、四周をそれぞれ一定量
だけ切除して湧水通路を形成することである。なお、上
記第1実施例のブロック1を製造する場合、直方体の原
材料を切削加工して湧水通路4を形成してもよいし、合
成樹脂発泡体を材料とするときには型内発泡成形によっ
て一体に同時成型してもよい。
【0017】そして、上記ブロック1には上下に貫通す
る連通穴5が設けられている。この連通穴5は図1のよ
うに5つ設けてもよいが1つでもよく、その数は任意で
ある。また内径は図2及び図3のように一定にしてもよ
いが、図4の第3実施例の5’のように上に向かって拡
大させたり下に向かって拡大させたりしてもよい。
る連通穴5が設けられている。この連通穴5は図1のよ
うに5つ設けてもよいが1つでもよく、その数は任意で
ある。また内径は図2及び図3のように一定にしてもよ
いが、図4の第3実施例の5’のように上に向かって拡
大させたり下に向かって拡大させたりしてもよい。
【0018】上記第1実施例のブロック1は、発泡ポリ
スチレン、繊維強化プラスチック(FRP)、繊維強化
セラミック(FRC)など、素材を限定する必要はない
が、軽量化および断熱性をを同時に向上し、且つ施工が
容易であることを考慮すれば発泡ポリスチレンに代表さ
れる合成樹脂発泡体を用いるのが好ましい。
スチレン、繊維強化プラスチック(FRP)、繊維強化
セラミック(FRC)など、素材を限定する必要はない
が、軽量化および断熱性をを同時に向上し、且つ施工が
容易であることを考慮すれば発泡ポリスチレンに代表さ
れる合成樹脂発泡体を用いるのが好ましい。
【0019】また、ブロック1の素材は1種類だけに限
定することなく、例えば防水、防湿または防黴のために
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンなどの
フィルムやシートを真空成形法によってブロックの外周
に密着させることも可能である。
定することなく、例えば防水、防湿または防黴のために
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンなどの
フィルムやシートを真空成形法によってブロックの外周
に密着させることも可能である。
【0020】次に、上記第1実施例のブロック1を用い
て地下室の床を施工するには、先ず図5に示すように基
礎スラブ6を施工した表面全体に、隣接するブロック1
同士が密着するように敷設する。このときにはブロック
1同士が密着しさえしていれば、前後左右のずれは問題
にならない。続いてこれらの敷設した複数のブロック1
の上からコンクリート7を打設し、表面処理を行えば、
図6に示すような床面構造が完成する。そして、床内に
は隣合うブロック1の湧水通路4によって格子状の一連
の湧水通路が構成される。なお8は地下室の立ち上がり
壁面である。
て地下室の床を施工するには、先ず図5に示すように基
礎スラブ6を施工した表面全体に、隣接するブロック1
同士が密着するように敷設する。このときにはブロック
1同士が密着しさえしていれば、前後左右のずれは問題
にならない。続いてこれらの敷設した複数のブロック1
の上からコンクリート7を打設し、表面処理を行えば、
図6に示すような床面構造が完成する。そして、床内に
は隣合うブロック1の湧水通路4によって格子状の一連
の湧水通路が構成される。なお8は地下室の立ち上がり
壁面である。
【0021】従って、非常に簡単な工法で湧水通路を構
成できるので、地下室の外壁あるいは底盤から地下土壌
に含まれる水分が侵入した場合でも湧水通路を介して排
水ピットに集水されるため、排水性に優れる。また、ブ
ロック1の四周に湧水通路4を形成する構造なので、壁
面8に沿っても湧水通路を設けることができる。従って
壁面8を通して侵入した水分も確実に集めることができ
る。また、単にブロック1を敷き詰めていくだけで隣合
う湧水通路4が必然的に連通するので、隣接するブロッ
ク同士で湧水通路4を連通させるための位置合わせは不
要である。しかもブロック1の素材として発泡ポリスチ
レンなどの合成樹脂発泡体を利用した場合には断熱性に
優れているから、地下室床面によって土壌に吸収される
熱を遮断することになり、保温性が向上する。
成できるので、地下室の外壁あるいは底盤から地下土壌
に含まれる水分が侵入した場合でも湧水通路を介して排
水ピットに集水されるため、排水性に優れる。また、ブ
ロック1の四周に湧水通路4を形成する構造なので、壁
面8に沿っても湧水通路を設けることができる。従って
壁面8を通して侵入した水分も確実に集めることができ
る。また、単にブロック1を敷き詰めていくだけで隣合
う湧水通路4が必然的に連通するので、隣接するブロッ
ク同士で湧水通路4を連通させるための位置合わせは不
要である。しかもブロック1の素材として発泡ポリスチ
レンなどの合成樹脂発泡体を利用した場合には断熱性に
優れているから、地下室床面によって土壌に吸収される
熱を遮断することになり、保温性が向上する。
【0022】そして、上記コンクリート打設時、コンク
リート7が連通穴5を通って基礎スラブ6まで流れ、こ
れが固まると円柱形の支柱として機能し、ブロック1の
圧縮強度が補強される。従って重量物の設置にも耐えう
る床を形成でき、ブロック上のコンクリート7がひびわ
れることなどがない。
リート7が連通穴5を通って基礎スラブ6まで流れ、こ
れが固まると円柱形の支柱として機能し、ブロック1の
圧縮強度が補強される。従って重量物の設置にも耐えう
る床を形成でき、ブロック上のコンクリート7がひびわ
れることなどがない。
【0023】さらに上記連通穴5に流れ込んだコンクリ
ート7がブロック上側のコンクリート7と下側の基礎ス
ラブ6を連結するので、施工完了後のブロック浮き上が
りが防止される。
ート7がブロック上側のコンクリート7と下側の基礎ス
ラブ6を連結するので、施工完了後のブロック浮き上が
りが防止される。
【0024】また湧水通路4をブロック周囲の垂直壁面
の下方に形成したので、平面視においてブロック1の央
部に連通穴5を形成すれば、連通穴5が湧水通路4に干
渉することがなく、連通穴5のレイアウト、形状を定め
るにあたり自由度が大きい。従って、例えば円筒形の型
抜き治具を用いて追加工により連通穴5を形成する場
合、ブロック1の上面において、概ね央部に型抜き治具
をあてがって加工すれば、湧水通路4に干渉することな
く連通穴5を形成でき、作業性が非常によい。
の下方に形成したので、平面視においてブロック1の央
部に連通穴5を形成すれば、連通穴5が湧水通路4に干
渉することがなく、連通穴5のレイアウト、形状を定め
るにあたり自由度が大きい。従って、例えば円筒形の型
抜き治具を用いて追加工により連通穴5を形成する場
合、ブロック1の上面において、概ね央部に型抜き治具
をあてがって加工すれば、湧水通路4に干渉することな
く連通穴5を形成でき、作業性が非常によい。
【0025】なお、ブロック1の大きさとして、発明者
は施工性を考慮して平面視で90cm四方ないし100
cm四方のものを予定しているが、これに限定されるも
のでなく、必要に応じて大きさを設定すればよい。さら
にブロック形状にしても、第1実施例では平面視が正方
形のブロックとしたが、これに限らず例えば正六角形や
五角形、あるいは正三角形であって、隣接して密に敷き
詰めることができる形状であればよい。
は施工性を考慮して平面視で90cm四方ないし100
cm四方のものを予定しているが、これに限定されるも
のでなく、必要に応じて大きさを設定すればよい。さら
にブロック形状にしても、第1実施例では平面視が正方
形のブロックとしたが、これに限らず例えば正六角形や
五角形、あるいは正三角形であって、隣接して密に敷き
詰めることができる形状であればよい。
【0026】次に、図7は第4実施例のブロック10を
示すが、このブロック10の底部には、隣接するブロッ
ク同士で連通可能な溝状の湧水通路40が形成されてい
ると共に、この湧水通路40を避けて上下に貫通する連
通穴50が設けられている。この実施例においても、ス
ラブ上にブロック10を、隣合うブロック10の湧水通
路40が連通するように敷き詰めると、これによって一
連の湧水通路が形成され、そこに水分が集められる。ま
た連通穴50の中のコンクリートによってブロック10
の圧縮強度を補強できると共に、施工完了後のブロック
浮き上がりを防止できる。上記溝状の湧水通路40の形
状はこの第4実施例に限らず、湧水通路として利用でき
る形状であれば他の形状であってもよい。
示すが、このブロック10の底部には、隣接するブロッ
ク同士で連通可能な溝状の湧水通路40が形成されてい
ると共に、この湧水通路40を避けて上下に貫通する連
通穴50が設けられている。この実施例においても、ス
ラブ上にブロック10を、隣合うブロック10の湧水通
路40が連通するように敷き詰めると、これによって一
連の湧水通路が形成され、そこに水分が集められる。ま
た連通穴50の中のコンクリートによってブロック10
の圧縮強度を補強できると共に、施工完了後のブロック
浮き上がりを防止できる。上記溝状の湧水通路40の形
状はこの第4実施例に限らず、湧水通路として利用でき
る形状であれば他の形状であってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のブロッ
クは、ブロック底部に、隣接するブロック同士で連通可
能な溝状の湧水通路を形成すると共に、この湧水通路を
避けて上下に貫通する連通穴を設けたので、スラブ上に
ブロックを隣合うブロックの湧水通路が連通するように
敷き詰めその上にコンクリートを打設するという簡単な
施工作業で湧水通路を形成して湧水を確実に排水でき
る。また連通穴で固ったコンクリートによりブロックの
圧縮強度が補強されるので、機械設備又は電気設備を設
置したり駐車場として使用するなどして局所的な荷重を
受けても、コンクリートが損傷を受けることがない。し
かも施工完了後のブロック浮き上がりを防止して、これ
によるコンクリートの損傷も有効に防止できる。
クは、ブロック底部に、隣接するブロック同士で連通可
能な溝状の湧水通路を形成すると共に、この湧水通路を
避けて上下に貫通する連通穴を設けたので、スラブ上に
ブロックを隣合うブロックの湧水通路が連通するように
敷き詰めその上にコンクリートを打設するという簡単な
施工作業で湧水通路を形成して湧水を確実に排水でき
る。また連通穴で固ったコンクリートによりブロックの
圧縮強度が補強されるので、機械設備又は電気設備を設
置したり駐車場として使用するなどして局所的な荷重を
受けても、コンクリートが損傷を受けることがない。し
かも施工完了後のブロック浮き上がりを防止して、これ
によるコンクリートの損傷も有効に防止できる。
【0028】また請求項2のブロックは、他のブロック
と隣接する周囲の垂直壁面の下方をそれぞれ一定量だけ
切除して湧水通路を形成すると共に、上下に貫通する連
通穴を設けたので、上記各効果に加え、ブロックの位置
合わせを要することなく格子状の一連の湧水通路を形成
できて施工作業を更に簡単化できると共に、壁面に沿っ
て湧水通路を形成して壁面から室内への浸水を防止でき
る。また連通穴のレイアウト、形状等を定めるにあたっ
て自由度が大きく、追加工により連通穴を形成する場合
などに加工が容易である。
と隣接する周囲の垂直壁面の下方をそれぞれ一定量だけ
切除して湧水通路を形成すると共に、上下に貫通する連
通穴を設けたので、上記各効果に加え、ブロックの位置
合わせを要することなく格子状の一連の湧水通路を形成
できて施工作業を更に簡単化できると共に、壁面に沿っ
て湧水通路を形成して壁面から室内への浸水を防止でき
る。また連通穴のレイアウト、形状等を定めるにあたっ
て自由度が大きく、追加工により連通穴を形成する場合
などに加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブロックを示す斜視図、
【図2】同断面図、
【図3】第2実施例を示す断面図、
【図4】第3実施例を示す断面図、
【図5】ブロックを床に敷設したところを示す斜視図、
【図6】ブロックを用いて床を形成したところを示す断
面図、
面図、
【図7】第4実施例のブロックを示す底面図、
【図8】従来の工法による排水路を示す斜視図である。
1 ブロック 4 湧水通路 4’ 湧水通路 5 連通穴 5’ 連通穴 6 基礎スラブ 7 コンクリート 10 ブロック 40 湧水通路 50 連通穴
Claims (2)
- 【請求項1】建築物の地下室スラブあるいは1階スラブ
上に敷き詰め、その上方にコンクリートを打設して床内
に埋設するブロックであって、底部に、隣接するブロッ
ク同士で連通可能な溝状の湧水通路を形成すると共に、
この湧水通路を避けて上下に貫通する連通穴を設けたこ
とを特徴とする建築物の床に埋設するブロック。 - 【請求項2】建築物の地下室スラブあるいは1階スラブ
上に敷き詰め、その上方にコンクリートを打設して床内
に埋設するブロックであって、他のブロックと隣接する
周囲の垂直壁面の下方をそれぞれ一定量だけ切除して湧
水通路を形成すると共に、上下に貫通する連通穴を設け
たことを特徴とする建築物の床に埋設するブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047826A JPH05239838A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 建築物の床に埋設するブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4047826A JPH05239838A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 建築物の床に埋設するブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239838A true JPH05239838A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12786159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4047826A Pending JPH05239838A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 建築物の床に埋設するブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05239838A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6827521B2 (en) * | 2002-06-24 | 2004-12-07 | Tri-Dyne Llc | Pavement system |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP4047826A patent/JPH05239838A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6827521B2 (en) * | 2002-06-24 | 2004-12-07 | Tri-Dyne Llc | Pavement system |
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