JPH05239822A - 地盤補強ネット - Google Patents

地盤補強ネット

Info

Publication number
JPH05239822A
JPH05239822A JP4333192A JP4333192A JPH05239822A JP H05239822 A JPH05239822 A JP H05239822A JP 4333192 A JP4333192 A JP 4333192A JP 4333192 A JP4333192 A JP 4333192A JP H05239822 A JPH05239822 A JP H05239822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
rib
ground
long fiber
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4333192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
Ikuro Togo
育郎 東郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP4333192A priority Critical patent/JPH05239822A/ja
Publication of JPH05239822A publication Critical patent/JPH05239822A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、基礎地盤や盛土地盤を補強する際
に、軽量で巻癖がなく、取り扱いが容易で、かつ、土中
で地盤との密着性・追随性に優れ、地盤の変形が大きく
なっても補強効果の優れた地盤補強ネットを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 熱可塑性樹脂を含浸硬化せしめた強化長繊維
束からなる直交リブ群より構成され、リブの厚みが0.
3mm〜1.0mmで該リブにおける該強化長繊維束の
割合が30容量%〜60容量%の地盤補強ネット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤補強を目的とした
土中敷設の高強度のネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地盤補強用の高強度ネットとして
特開昭55−90337号公報に示されるような延伸樹
脂ネットが用いられているが、引張荷重が作用すると伸
び易く、補強された地盤の変形も大きくなるため、最近
では、実開平2−29930号公報や特開平3−553
17号公報に示されるように強化繊維と被覆樹脂よりな
る高強度かつ高剛性のネットが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなネ
ットは、通常ロール状の巻物にして運搬し使用現場で略
平面状に取り出して使用するため、実開平2−2993
0号公報に示されるネットではリブ本体の厚みが厚く、
ネットの単位面積当たりの重量も増し、取り扱いは容易
でない。また、ロールの巻癖も除去し難く、土中に敷設
した際の補強地盤の効率が劣る場合もあった。さらに、
特開平3−55317号公報に示されるようなネットは
強化繊維束を熱硬化性樹脂で含浸硬化しているため、リ
ブの曲げ剛性が大きくなりネットとしても巻き難くなる
ばかりでなく、土中に敷設した際に地盤と密着しない部
分も生じ、地盤の補強効率が劣る場合もあった。また、
現場で使用する際には逆に巻戻りが激しく、極めて取り
扱い難い物であった。
【0004】本発明の目的は、上記の問題点のない作業
性に優れ、かつ、補強効率の高い地盤補強ネットを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】これらの欠点をなくした地盤補
強用ネットを開発すべく、鋭意研究した結果、熱可塑性
樹脂を含浸硬化せしめた強化長繊維束からなる直交リブ
群より構成され、リブの厚みが0.3mm〜1.0mm
で該強化長繊維束の割合が30容量%〜60容量%の地
盤補強ネットが取り扱いが容易で地盤補強材として優れ
たものであることを発見し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、熱可塑性樹脂を含浸硬化
せしめた強化長繊維束からなる直交リブ群より構成さ
れ、リブの厚みが0.3mm〜1.0mmで該強化長繊
維束の割合が30容量%〜60容量%の地盤補強ネット
である。本発明でいう地盤補強ネットとは図1、図2に
示すように、熱可塑性樹脂を含浸硬化せしめた強化長繊
維束のリブが骨格となって一体的にネットを形成してい
るものである。
【0007】本発明の地盤補強ネットを構成する強化繊
維束は一方向に引き揃えられたテープ状もしくは帯状の
ものがリブ方向の強度および剛性を効果的に与えるので
好ましい。また、強化用長繊維としては、マルチフィラ
メントのほか、紡績糸の様に単繊維としては連続でない
が、実質的に連続した繊維として扱えるものも含まれ
る。中でも、引張強度、引張剛性が複合材にしたときに
高くなるので、無撚の連続フィラメントが好ましく使用
される。
【0008】そして、この繊維素材としては、引張強
度、引張剛性等の強度特性の高い例えば炭素繊維、ガラ
ス繊維、アラミド繊維等が特に好ましい。本発明でい
う、熱可塑性樹脂としては、特に制約はないが、ポリオ
レフィン類、熱可塑性ポリエステル類、熱可塑性ポリア
ミド類、アクリル樹脂類、ポリオキシメチレン、ポリカ
ーボネイト、ポリフェニレンエーテル、ポリスチレン
類、ポリエーテル、エーテルケトン、ポリエーテルケト
ン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、熱
可塑性ポリアミドイミド、フッ素樹脂類などのポリマー
類、または、これらのコポリマー類を挙げることができ
る。
【0009】そして、この熱可塑性樹脂は、一度細かい
糸状にし、糸状にした熱可塑性樹脂を空気流や水流など
のジェット流を利用して、上記の引き揃えられた強化長
繊維束内に絡み込ませ、その後に熱プレス等により加熱
し、熱可塑性樹脂を溶かすことにより、熱可塑性樹脂を
含浸させた強化長繊維束とすることが、熱可塑性樹脂が
強化長繊維内や強化長繊維間に均一に分散されるので好
ましい。
【0010】その中で最も好適な本発明のネットとする
方法は、例えば、まず、一方向に引き揃えられた強化用
長繊維束よりなるシート状のものに熱可塑性樹脂繊維よ
りなる不織布を重ね合わせると同時に、もしくは、重ね
合わせた後、細いノズルより高圧水を噴出させるという
柱状流法により、両者を交絡一体化させた複合シートを
作成する。次に、この複合シートを強化用長繊維の引き
揃えられた方向に所望のリブ幅でカットし、テープ状あ
るいは帯状の複合シートのリブを作成する。その後、こ
の複合シートのリブを直交するように並べてネット状と
する。この際、リブを複層重ねても何ら本発明の目的に
は影響しない。最後に、このネット状物全体あるいは一
部を加熱し、また、場合によってはプレスしながら熱可
塑性樹脂を溶解し、複合化させて一体化したネットを得
る方法である。
【0011】また、ネットの形状は図1のようなネット
であっても、図2のようなネットであっても、2方向の
リブ群が直交するものであればよい。また、リブの断面
形状は短辺:長辺の比率が0.1以下の偏平率の大きな
略矩形がネットをロール状に巻き易いので望ましい。リ
ブの厚みは0.3mm〜1.0mmとする。0.3mm
未満ではリブ本体の強度が不十分となり、施行中にネッ
トが破壊し易い。また、1.0mmを越えるとリブの曲
げ剛性が大きくなり、土中に敷設した際に土との密着性
が悪くなり、補強効率が低下する。
【0012】該ネットにおける強化用長繊維束の割合は
該リブに対して30容量%〜60容量%である。強化用
長繊維束の量が30容量%未満ではリブあるいはネット
の強度特性が劣り、60容量%を越えると空隙率が高く
なって、やはり強度特性が劣る。本発明の地盤補強ネッ
トは、軟弱地盤の支持力向上、盛土構造物の補強、擁壁
土圧の軽減等のために、例えば、概略に水平に間隔をお
いて多段に敷設して使用することができる。
【0013】
【実施例1】強化用長繊維束としてガラス長繊維を引き
揃えたシート状のものの表裏両面に、6mm長のポリア
ミド短繊維を抄造して作った不織布を重ね合わせ、その
後、柱状流法により、両者を交絡一体化させて、単位目
付量1100g/m2 の複合シートを作成した。この複
合シートをガラス長繊維方向に10mm幅で帯状にカッ
トし、リブ幅が60mm間隔となるネット状に並べた。
その後、このネットを加熱し、ナイロン6重合体の連続
繊維をガラス長繊維に溶融含浸させ、一体化されたネッ
ト状のものとした。使用した熱可塑性樹脂と長繊維束と
の容量比は約50%であった。ネットとしては、目付量
370g/m2 、引張強度6200kgf/m(縦横
共)、引張弾性率240tonf/m(縦横共)、リブ
厚0.55mm(リブ交点で1.1mm厚)、リブにお
ける全体容積に占めるガラス長繊維の含有率は50容量
%であった。
【0014】
【比較例1】実開平2−29930号公報に示されるよ
うにアラミド繊維を塩化ビニル樹脂で被覆した複合ネッ
トを作成した。ネットの物性値は目付量1400g/m
2 、引張強度6200kgf/m(縦のみ)、引張弾性
率100tonf/m(縦のみ)、リブ厚5〜8mm、
格子間隔は26mm×28mmであった。
【0015】
【比較例2】特開平3−55317号公報に示されるよ
うにガラスロービングを熱硬化性のビニルエステル樹脂
で含浸硬化せしめた複合ネットを作成した。ネットの物
性値は目付量400g/m2 、引張強度6300kgf
/m(縦のみ)、引張弾性率270tonf/m(縦の
み)、リブ厚1.8mm(リブ交点で3.3mm厚)、
格子間隔は30mm×120mmであった。
【0016】
【試験例】上記実施例用の供試体である縦100cm、
横200cmのネットを図4に示すようにローム質地盤
中に20cm間隔で2層水平に敷設した。土中敷設の
際、実施例用の供試体は軽量かつ柔軟性に富んでおり、
極めて作業が簡便であった。比較のために比較例1の供
試体1(比較供試体1)、比較例2の供試体2(比較供
試体2)のネットについても同様な方法で土中に敷設し
た。土中敷設の際、比較例1の供試体1のネットは重量
が大きい上に曲げ剛性も高く、極めて取り扱い難いもの
であった。また、比較例2の供試体2のネットは極めて
曲げ剛性が高く直径50cm程度のロール巻にするのは
不可能であった。
【0017】次いで、実施例および比較例1,2で作成
した三種のネットを土中敷設することにより補強された
地盤との接地面が縦100cm横40cmの鉄板を載荷
板として鉛直方向の平板載荷試験を行った。載荷試験の
結果を図5に示す。本発明によるネットを敷設した地盤
の強度特性は特に変形がある程度進行した領域で明らか
に優れており、地盤への追従性、密着性に優れたもので
あることを示した。
【0018】
【発明の効果】本発明に従えば、細径のロール巻が可能
で、かつ、巻癖が無く、ネットの運搬、および土中敷設
等の作業が簡便で取り扱いの容易なネットを供給でき、
さらに、地盤との密着性、追随性に優れた補強効率の高
い地盤補強用ネットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による地盤補強ネットの1例を示す。
【図2】この発明による地盤補強ネットの1例を示す。
【図3】この発明による地盤補強ネットのリブ部の拡大
断面図。
【図4】地盤補強用ネットの使用例および載荷試験状態
を示す説明図。
【図5】実施例3で行った載荷試験結果を示す荷重一沈
下曲線。
【符号の説明】
1 強化用長繊維 2 熱可塑性樹脂 3 リブ 4 地盤補強ネット 5 敷設間隔 6 載荷板 7 載荷方法 8 ローム質地盤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を含浸硬化せしめた強化長
    繊維束からなる直交リブ群より構成され、リブの厚みが
    0.3mm〜1.0mmで該リブにおける該強化長繊維
    束の割合が30容量%〜60容量%の地盤補強ネット。
JP4333192A 1992-02-28 1992-02-28 地盤補強ネット Withdrawn JPH05239822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4333192A JPH05239822A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 地盤補強ネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4333192A JPH05239822A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 地盤補強ネット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05239822A true JPH05239822A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12660853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4333192A Withdrawn JPH05239822A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 地盤補強ネット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05239822A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044179A1 (fr) * 1997-04-03 1998-10-08 Chisso Corporation Reseau renforce par des fibres longues

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044179A1 (fr) * 1997-04-03 1998-10-08 Chisso Corporation Reseau renforce par des fibres longues

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6881288B2 (en) Method of making a reinforcing mat for a pultruded part
US6872273B2 (en) Method of making a pultruded part with a reinforcing mat
US4581275A (en) Base cloth for reinforcement
JP4262461B2 (ja) 補強用不織基布および補強方法
JPS63145469A (ja) 山及び谷構造を有するマツトウエブと補強材とから成るコンビネーシヨンマツト
KR19990044690A (ko) 구조물 강화용 섬유상 시트 및 이를 사용하여 강화시킨 구조물
JP3279049B2 (ja) 一方向性補強織物およびその製造方法
JP2010084372A (ja) 織成繊維強化シート及びその製造方法
JP3991440B2 (ja) 繊維強化プラスチックおよび繊維強化プラスチックの成形方法
JPH05239822A (ja) 地盤補強ネット
JP2002227068A (ja) 補強用多軸ステッチ布帛
JPH0129263Y2 (ja)
JP3800763B2 (ja) 強化繊維基材巻物
JP2842412B2 (ja) 炭素繊維シートおよびコンクリート構造物の補修・補強方法
WO1990007024A1 (en) Composite sheet for fiber-reinforced material
JPH1143839A (ja) 一方向性補強織物および補修または補強方法
WO2003049928A1 (en) Reinforcing mat for a pultruded part
EP0598591A2 (en) Fibre-reinforced sheet for reinforcement
JPH0462260B2 (ja)
JPH10325061A (ja) 複合構造材用の補強材の製造方法
JPS6234540B2 (ja)
JP2002054270A (ja) 補強用基材
JPS58104255A (ja) 複合成形体強化用基布
JPH06206272A (ja) 強化繊維シート
JP3545857B2 (ja) 断熱性複合体及びこの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518