JP2011241505A - 強化繊維シート材 - Google Patents

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Yoshinobu Tsuchiya
芳信 土屋
Toshiyuki Nakayama
敏幸 中山
Eiju Kasagawa
英寿 笠川
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Abstract

【課題】 十分な強度を有しつつも、ドレープ性に優れ、ロール解舒時のカール現象を抑制することができる強化繊維シート材を提供すること。
【解決手段】 強化繊維からなる鎖編地糸1により編成された鎖組織Wを、所定のウェール間隔に沿って複数列形成する一方、
この鎖組織Wのループ組織内または当該鎖組織W・W間において、強化繊維からなる補強挿入経糸2を経方向に沿って直進的に挿入して、
かつ、強化繊維からなる補強挿入緯糸3を、所定のコース毎に振られて側方に並行する鎖組織Wに編絡させて、これら鎖組織W・W同士を勾引状態に接結して編み込むことによって、シート状経編地に構成するという技術的手段を採用した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、繊維強化プラスチック(FRP(Fiber-Reinforced-Plastics)、以下「FRP」と略称する)を成形する際に用いるシート材の改良、更に詳しくは、十分な強度を有しつつも、ドレープ性に優れ、ロール解舒時のカール現象を抑制することができる強化繊維シート材に関するものである。
周知のとおり、ガラス繊維や炭素繊維などの強化繊維により作製したシート材を、樹脂に封入してなる繊維強化プラスチックは、軽量で高強度・高弾性率であることから、スポーツ・レジャー用品をはじめ、航空機や一般産業などの広い分野で使われるようになっている。
従来のFRP成形においては、「フィラメントワインディング」のように、強化繊維を直接マンドレルに巻き付けながら成形する方法もあるが、多くはシート状の一方向プリプレグや、一方向あるいは二方向織物などの中間基材に加工してから成形が行われている。
この際、一方向プリプレグや一方向織物などは、強化繊維が一方向に直線状に配向しているため、その配向方向に対しては強化繊維の有する高い強度・弾性率が発揮できるが、曲面などを有する成形体の場合には、その曲面形状にシートが沿い難いため、パッチワークのように切り貼りをせねばならないという問題がある。
また、二方向のプリプレグや織物を使用する場合には、繊維配向に対して45°方向に伸長させる方法、すなわち剪断変形させることによって曲面に沿わせる方法があるが、曲面に沿わせた後の繊維配向は、成形体の部分によって大きく異なるため、強度の不均一な成形品となる問題がある。
そこで、複雑な曲面にも沿い易い基材として、フィット性を有する「編物」が知られており、かかる編物の材料にガラス糸や炭素繊維糸などの強化繊維を用いる試みがされてきているが、屈曲に弱く、また、編成時の毛羽の発生や、糸切れし易いという問題がある。
ところが、最近では、<特許文献1>で提案されているように、製造条件の適正化により毛羽や糸切れがない強化繊維シート材が提供できるようになっている。
特に、経編物にあっては、<特許文献1>で示されているように、フィット性、あるいは高い耐衝撃性を有した強化繊維編地の提供が可能である。
しかしながら、強化繊維糸による経編物は、上記した特徴がある反面、ループの隆起等により表裏が対称でないために、巻き取ったロールから解舒したときに、編地の端部が不可避的にカールしてしまうという問題があった。
そして、FRP成形時には、この編地のカールを修正しながら積層作業をせねばならないため、非常に手間が掛かり、FRPの成形品の大きさなどによっては大勢の人手でカールするのを抑制しながら積層せねばならないという問題があり、このようにカールしたまま積層されてしまうと、強度不足の不良品になってしまうおそれがある。
なお、一般の熱可塑性樹脂製繊維からなる衣料用編物などにおいては、ヒートセット加工や、樹脂加工などにより、前記のようなカール現象を抑制しているが、ガラス繊維や炭素繊維など強化繊維においては、ヒートセット性がないので抑制不可能である。
また、カール現象によって、FRP成形前に、強化繊維の表面に異物が付着し易くなるため、FRPのマトリックス樹脂と強化繊維の接着不良により強化繊維の高強度・高弾性率が発現しないという問題もある。
特開2008−106391号公報
本発明は、従来のFRP成形用の基材に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、十分な強度を有しつつも、ドレープ性に優れ、ロール解舒時のカール現象を抑制することができる強化繊維シート材を提供することにある。
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本発明は、強化繊維からなる鎖編地糸1により編成された鎖組織Wを、所定のウェール間隔に沿って複数列形成する一方、
この鎖組織Wのループ組織内または当該鎖組織W・W間において、強化繊維からなる補強挿入経糸2を経方向に沿って直進的に挿入して、
かつ、強化繊維からなる補強挿入緯糸3を、所定のコース毎に振られて側方に並行する鎖組織Wに編絡させて、これら鎖組織W・W同士を勾引状態に接結して編み込むことによって、シート状経編地に構成するという技術的手段を採用したことによって、強化繊維シート材を完成させた。
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3を構成する糸の少なくとも一部には、糸表面に低融点熱可塑性樹脂を含んでおり、加熱処理により当該低融点熱可塑性樹脂が溶融して、鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3の強化繊維同士がそれぞれ融着し、これらを固着可能にするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、低融点熱可塑性樹脂を含む低融点ポリマー糸4を、鎖組織Wまたは補強挿入緯糸3の挿入に沿って配置して、補強挿入緯糸3と鎖組織Wのループとの交点において、前記低融点熱可塑性樹脂により接着するという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、補強挿入経糸2または補強挿入緯糸3を、低融点ポリマー糸を芯材の周囲に螺旋状に巻回して構成されたカバーリング糸にするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、鎖組織Wにおけるコース方向の単位長さをL1(cm)とし、その編成に必要な鎖編地糸1の糸長をL2(cm)として、これらの比率(L2/L1)を、編み込み率Rとするとき、
この編み込み率Rを、前記鎖編地糸1の繊度T(Dtex)、および鎖組織W・W…のコース密度D(コース/cm)との関係式
R=0.47×T0.5×D×10−2+K
R:編み込み率(R=L2/L1)
T:鎖編地糸の繊度(Dtex)
D:鎖組織のコース密度(コース/cm)
K:定数
において、定数Kを3.3〜3.6にするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3における強化繊維の繊度を、4000Dtex以下で、かつ、引っ張り弾性率が50GPa以上にするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート状経編地における空隙率を、70〜85%にするという技術的手段を採用することができる。
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3における強化繊維を、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維、ビニロン繊維、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、セラミック繊維の中から選ばれた一種または複数種で作製するという技術的手段を採用することができる。
本発明にあっては、強化繊維からなる鎖編地糸により編成された鎖組織を、所定のウェール間隔に沿って複数列形成する一方、この鎖組織のループ組織内または当該鎖組織間において、強化繊維からなる補強挿入経糸を経方向に沿って直進的に挿入して、かつ、強化繊維からなる補強挿入緯糸を、所定のコース毎に振られて側方に並行する鎖組織に編絡して、これら鎖組織同士を勾引状態に接結して編み込むことによって、シート状経編地に構成した。
本発明の強化繊維シート材によれば、鎖組織のループが力学的に最も安定した形状で編成され、かつ、編成後の編地の引き取り工程や、巻き取り工程における編地の引っ張り張力に対しては、補強挿入経糸に担い、編成時の安定したループ形状のまま巻き取ることができるため、巻き取りロールから解舒した際にシート材のカール現象を抑制することができるので、FRP成形における積層時のカール修正のための手間が大幅に改善できることから、産業上の利用価値は頗る大きいと云える。
本発明の第1実施形態における強化繊維シート材の構造を表わす説明正面図である。 本発明の第1実施形態における強化繊維シート材の製造工程を表わす説明正面図である。 本発明の第1実施形態における補強挿入経糸の構造を表わす説明正面図である。 本発明の第2実施形態における強化繊維シート材の構造を表わす説明正面図である。
本発明を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて、更に詳細に説明すると、次のとおりである。
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図3に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは鎖編地糸であり、また、符号2で指示するものは補強挿入経糸であり、符号3で指示するものは補強挿入緯糸である。
これらの鎖編地糸1、補強挿入経糸2、補強挿入緯糸3は、強化繊維よりなる細長部材であり、この強化繊維としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維、ビニロン繊維、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、セラミック繊維の中から選ばれた一種または複数種で作製することができる。
また、符号4で指示するものは低融点ポリマー糸であり、この低融点ポリマー糸4は、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル系、ポリビニルアルコール系、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂を単独あるいは複数を用いて糸材である。
しかして、本発明は、FRP成形用の基材として用いられるシート材であって、構成するにあっては、まず、強化繊維からなる鎖編地糸1によって鎖組織Wを編成して、所定のウェール間隔に沿って複数列形成する。本実施形態では、鎖組織Wが閉目であっても、開目であっても構わない。
そして、図1に示すように、この鎖組織Wのループ組織内または当該鎖組織W・W間において、強化繊維からなる補強挿入経糸2を経方向に沿って直進的に挿入する。
この際、補強挿入経糸2は、鎖組織Wを形成する1本のニードルに対して、左右の振り(筬の振り00/11)を繰り返すことにより、経方向にほぼ真っ直ぐな状態で挿入させることができる。
次いで、強化繊維からなる補強挿入緯糸3を、所定のコース毎に振られて側方に並行する鎖組織Wに編絡させて、これら鎖組織W・W同士を勾引状態に接結して編み込むことによって、シート状経編地に構成する。
この際、補強挿入緯糸3の振り量を2針にした挿入組織や振り量を変化させた挿入組織であっても構わない。また、2枚以上の筬による挿入組織にすることもできる。
なお、本実施形態では、補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3を構成する糸の少なくとも一部には、糸表面に低融点熱可塑性樹脂を含んでおり、加熱処理により当該低融点熱可塑性樹脂を溶融して、鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3の強化繊維同士をそれぞれ融着せしめて、これらを固着することが可能である。
本実施形態では、低融点熱可塑性樹脂を含む低融点ポリマー糸4を、鎖組織Wまたは補強挿入緯糸3の挿入に沿って配置することができ、適宜、熱処理を施すことによって、補強挿入緯糸3と鎖組織Wのループとの交点において、前記低融点熱可塑性樹脂溶融させることにより接着することができる。
この際、図2に示すように、補強挿入経糸2または補強挿入緯糸3の芯材に低融点ポリマー糸を引き揃えて挿入しても良いし、補強挿入経糸2または補強挿入緯糸3について、低融点ポリマー糸を芯材の周囲に螺旋状に巻回して構成されたカバーリング糸を採用することもでき(図3参照)、こうして構成された補強挿入経糸2または補強挿入緯糸3を挿入することができる。
本実施形態における低融点ポリマーとしては、融点が80〜150℃のポリアミド系、ポリエステル系、ポリオリフィン系、ポリアクリル系などであって、特に接着性が良好な共重合ナイロン(融点:約100℃)が好ましい。
こうして交点を接着させることにより、ループを横切る方向に配置された補強挿入緯糸3とループを接着することができ、ループの形態安定性がより向上するとともに、シート材を切断した際に、切断端の解れ防止にも効果的であり、取扱い性が良くなる。
また、本実施形態では、鎖組織Wにおけるコース方向の単位長さをL1(cm)とし、その編成に必要な鎖編地糸1の糸長をL2(cm)として、これらの比率(L2/L1)を、編み込み率Rとするとき、
この編み込み率Rが、前記鎖編地糸1の繊度T(Dtex)、および鎖組織W・W…のコース密度D(コース/cm)との関係式
R=0.47×T0.5×D×10−2+K
R:編み込み率(R=L2/L1)
T:鎖編地糸の繊度(Dtex)
D:鎖組織のコース密度(コース/cm)
K:定数
において、定数Kを3.3〜3.6にすることができる。
ここで、編み込み率Rは、鎖組織Wにおけるコース方向の単位長さL1(cm)と、その編成に必要な鎖編地糸1の糸長L2(cm)との比率であるから、ループが経方向に細長く伸長されたと仮定すると、1個のループの鎖編地糸1が3本経方向に並ぶことになるから、最低の編み込み率Rは3に近い値となる。
実際には、シート材の厚みやコース密度により、編地糸同士の交差部における屈曲の発生などで、3より少し大きな値となる。
一方、鎖編地糸1の供給を多くして、編地の引き取り量を小さくすれば、編み込み率Rの値が大きくなるが、編地糸をニードルに給糸する際(オーバーラップ時)に鎖編地糸1が緩んで、ニードルのフック外れ、目落ちになる問題や、編地が浮き上がって旧ループがニードルのベラから抜けずに被り傷(タック)になる問題があるため、通常は、最大の編み込み率Rは4.0程度にしている。
したがって、鎖組織Wにおいて、編み込み率Rが大きいということは、鎖ループが丸みを帯びた形態で、経方向に伸び易いループ構造であることがいえる。
このような編組織を有するシート構造の形態安定性を維持するためには、編機上での編成部における編地の引き取り張力を低くすることにより編成可能であるが、通常、ロールに巻き取る際には、巻き硬度を得る目的で張力を掛ける必要があるため、鎖ループは細長く引き伸ばされてしまう。
そして、このように鎖ループが細長く伸ばされた状態で、巻かれたシート材を巻物(ロール)から解舒した場合、通常の衣料用の繊維のような引っ張り弾性率の低い繊維であると、たて長に引き伸ばされたループ形状に近い形で保持されるが、特に、FRPに使用するような引っ張り弾性率の高い強化繊維では、ループが最も安定した形状、すなわち丸くなろうとする力が瞬時に作用して、ループが長さ方向に対して収縮しようとする(所謂「カール現象」)。
本実施形態の強化繊維シート材は、鎖組織Wのループ組織内に補強挿入経糸2を設け、かつ、鎖組織Wの編み込み率Rを大きくすることによって、安定したループ形状で編成することができるので、その後の巻き取り工程における形態安定性維持のための張力は当該補強挿入経糸2が担い、安定したループの形状で変形することなく巻き取りおよび解舒ができるのである。
そして、かかる効果を実現するためには、前記編み込み率Rの関係式における定数Kを3.3〜3.6の範囲にすることが最も好ましい条件となる。
即ち、定数Kが3.3より小さい場合は、ループを形成することは可能ではあるが、本実施形態のような引っ張り弾性率の高い強化繊維糸においては、力学的に不安定なたて長のループ形状で編成されていると、シート材に引き取り張力などが掛からないフリーな状態にしたときに、ループ形状が最も安定した丸い形状に治まろうとして経方向に収縮してしまい、シート材のカール現象が発生し易いという問題がある。
一方、定数Kが3.6より大きい場合は、シート材のカール現象の発生はほとんど無くなるが、編成時の鎖編地糸1の供給張力が低くなりすぎて、鎖編地糸1をニードルのフックに引っ掛ける(オーバーラップ)際に、鎖編地糸1が緩んでフックから外れる(目落ちする)おそれがあり、ニードル上昇に伴って編地もついて上がり、被り傷(タック)になり易いという問題がある。
なお、このような定数Kの3.3〜3.6という範囲は、通常の繊維材料を使用したシート材に比べて大きな値であるので、鎖編地糸1の供給張力を安定させるために、柔らかめテンションガイドを使用することによって安定的に編成することができる。
また、本実施形態では、鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3における強化繊維の繊度を、4000Dtex以下で、かつ、引っ張り弾性率が50GPa以上にすることができる。
編物は編地糸の断面が丸く集合された状態でループを形成するため、繊度が4000Dtexより太い強化繊維糸を編地糸に使用すると、編地表面が大きく凸凹し、表面平滑なFRPが得られないという問題がある。
また、鎖組織Wのようなループを形成する際には、繊度が4000Dtex以上のように太い強化繊維の編地糸では、小さな半径に屈曲させることができず、強引に屈曲させると、強化繊維(ガラス繊維や炭素繊維)は屈曲に弱いため、毛羽が発生したり切断してしまう問題がある。
また、本実施形態では、引っ張り弾性率が50GPa以上の剛性の高い強化繊維を使用する際に高い効果が発揮されるものである。即ち、引っ張り弾性率が50GPa以下であると、編成時の巻き取りなどでループがたて長に変形し、その後に編地がフリーに解放されてもループの形状が丸くなろうとする力が弱いので、シート材がカールする程度は低いものの適当な形態安定性が得られにくい。
更にまた、本実施形態では、シート状経編地における空隙率を、70〜85%にすることができる。
本実施形態の強化繊維シート材は、FRPに成形した際、高い強度・弾性率を発揮するだけでなく、編構造による空隙を利用して、VaRTM成形法(Vacuum-assisted-Resin-Transfer-Molding:以下「VaRTM成形」という)における樹脂の流路となるメディアとしての機能を発揮させることもできる。
通常のVaRTM成形法においては、メディアは成形後に取り除くことを前提にして、強度・弾性率に寄与しないプラスチックネットなどが使われ、成形後に取り除くという面倒な作業と無駄を行っているが、本実施形態の繊維強化シート材は、主として強化繊維で構成されているので、そのままFRP成形品内に残しても、成形品の強度・弾性率特性への影響が少ない。
このような理由から、本実施形態のシート材を、メディアとして利用する際には空隙率が70〜85とすることが好ましい。なお、「空隙率」は、以下の計算に基づいて求められたものである。
空隙率(%)=100×[1−W/(1000×t×ρ)]
W:目付(g/m
t:基材の厚さ(mm)
ρ:強化繊維の比重(g/cm
空隙率は、強化繊維の繊度、挿入組織、編成密度により決めることができる。本実施形態の強化繊維シート材において、空隙率が70%より小さいと、メディアとして使用した際の樹脂の流れが遅くなり、成形時間が余りにも長くなってしまう問題がある。また、強化繊維シート材部分の繊維含有率(Vf)が高くなるので軽量化することが可能であるが、編地内のループが小さく屈曲した形態となるためにループ形成時に糸切れが発生し、編成自体が困難になるという問題がある。
一方、空隙率を85%より大きくすると、樹脂の流れが良くて短時間で樹脂注入させることができるが、FRP成形体内での強化繊維シート材部分の繊維含有率(Vf)が低くなるため、そこから破壊するおそれがあり、高い強度が得られないという問題がある。
一般のVaRTM成形法におけるメディアは、成形後に除去するために、FRP成形品の最上部に配置せねばならず、メディア除去後の面にメディアの凹凸跡が残留する問題があったが、本実施形態の強化繊維シート材は、曲げ強度に対して最も影響の少ない成形品の厚み方向の中央部に配置して、樹脂注入させることができるため、曲げ強度への影響が少なく、表面も平滑な成形品を得ることができる。
また、本実施形態の強化繊維シート材は、カール現象が抑制されているので、メディアとして積層する際にも皺などに気を使うことなく容易に作業をすることができる。
また、本実施形態の強化繊維シート材を、VaRTM成形のメディアとして使用する際にも、前記のように、引っ張り弾性率の高い繊維にすることにより、樹脂注入前の真空バッグ時の圧力に対して編地の空隙部の減少が抑えられるので、樹脂通路を安定して確保できる。
『第2実施形態』
次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。本実施形態では、シート材のの鎖組織W・W間において、強化繊維からなる補強挿入経糸2を経方向に沿って直進的に挿入して構成する。
本実施形態では、2つの補強挿入緯糸3を配設し、隣接する2列の鎖組織W・W間において、補強挿入緯糸3・3間に補強挿入経糸2を挿入させて、強化繊維シートを構成するものである。
具体的には、補強挿入緯糸3の振り量は、2針(筬の振り00/22)、または3針(筬の振り00/33)など、適宜選択することができる。
また、補強挿入経糸2を、鎖組織W・W間に挿入させる際は、経編機の1枚目筬は鎖組織Wとし、2枚目筬に補強挿入緯糸3、3枚目筬に補強挿入経糸2、4枚目筬に再び補強挿入緯糸3とすれば、補強挿入経糸2を補強挿入緯糸3・3との間に挟み、保持させることができる。
<実施例>
本実施形態の強化繊維シート材のカール抑制効果を確認するため、鎖組織Wの編み込み率Rを変えた3水準の強化繊維シート材を作製し、シート材のカール量の評価を行い、結果を以下の〔表1〕にまとめた。
(1)強化繊維シート材の製作条件
編 機 マイヤー製16Gラッセル機
使用糸(鎖編地糸、補強挿入経糸、補強挿入緯糸のすべて)
ECE225 1/2 450Dtexのガラスヤーン
組 織 G1 鎖編 (10/01)
G2 経方向挿入 (00/11)
G3 緯方向挿入 (00/33)
編コース密度 6.5c/cm
鎖編地糸の編み込み率の水準
「実施例1」 編み込み率R=4.14(定数K=3.50)
「実施例2」 編み込み率R=4.00(定数K=3.35)
「実施例3」 編み込み率R=3.97(定数K=3.32)
(2)強化繊維シート材のカール量評価方法
強化繊維シート材を300mm×300mmサイズに切断して、平らな面上にループ側を上向きにしてフリーな状態で置き、編物が長さ方向にカールした状態での長さを測定し、元の長さ300mmから引き算した値をカール長さ(mm)とした。
「比較例について」
鎖組織Wの編み込み率R以外を、前記「実施例1」と同じ条件で製作した。
「比較例1」 編み込み率 R=3.90(定数K=3.27)
「比較例2」 編み込み率 R=4.35(定数K=3.70)
Figure 2011241505
<考察>
カール長さについては、編み込み率R(K=3.3〜3.6)で作製された実施例1〜3の強化繊維シート材はカール長さが小さく、取扱いの際にカールを伸ばしたり、カールしないようにカール防止の止め具を使用しなくても良く、簡単に取り扱うことができる。
「比較例1」は、カール長さが非常に大きく、シートとしての形状を維持できず、取扱う際にカールを伸ばすのに手間が多く必要となり、取扱いが非常に困難であった。
また、「比較例2」は、編み込み率Rが大きくなりすぎて、編成時に鎖編糸がニードルフックに掛からずに目落ちが多発する現象が発生し、うまく編成できなかった。
全体的には、編み込み率Rが大きいほどカール長さは小さくなり、編み込み率Rが小さいほどカール長さが大きくなった。これは、編み込み率Rが大きいと各ループに使用する鎖編地糸1の長さが長くなるために、ループの編地糸が比較的大きな半径で緩やかに屈曲し安定したループの形状に編成されたため、形態的に安定したものと考えられる。
逆に、編み込み率Rが小さいと、各ループに使用する鎖編地糸1の長さが短くなるためループの編糸が非常に小さな半径で屈曲してしまい、使用する編糸が高弾性率であるほどループが安定した丸い形状に治まろうとするため強化繊維シート材のループ面側に収縮力が働いてカールしやすい強化繊維シート材になったと考えられる。
シート材の厚さについては、編み込み率Rが大きいほど薄く、編み込み率Rが小さいほど厚くなった。これは前述したように編み込み率Rが小さいほどループの編糸が非常に小さな半径で屈曲してしまうために、ループが安定した丸い形状に治まろうとして長手方向に収縮した分、厚さが大きくなるものと考えられる。
この傾向は製品打ち込みにも現れており、製造時の機械上では編み込み率R以外は同条件で同じ打ち込みで製造しているにもかかわらず、編み込み率Rが小さくなるほど製品打ち込みは大きくなっている。これも同様に長手方向に収縮した分、製品打ち込みが大きくなったためである。
<樹脂含浸性評価結果>
次に、本実施形態の強化繊維シート材が、VaRTM成形法における残置メディアとして有効であることを明確にするため、前記「実施例1」の強化繊維シート材と、空隙率63.8%のガラスクロス「比較例3」について、下記条件でVaRTM成形法により樹脂含浸時間を評価した。
(1)使用材料
樹脂を含浸させる強化繊維基材には、目付けが200g/mの一方向炭素繊維シート材(以下「炭素繊維シート材」と呼ぶ)を使用した。メディアとして使用する材料(以下「メディア材」と呼ぶ)は、「実施例1」の強化繊維シート材と比較として空隙率63.8%のガラスクロス「比較例3」を使用した。
(2)測定条件
樹脂を含浸させる炭素繊維シート材とメディア材のそれぞれをシート長手方向に380mm、幅方向に250mmのサイズに切断し、炭素繊維シート材を同一方向に8枚積層した。そしてその中間層に「実施例1」のシート材を1枚積層、さらには2枚積層、また「比較例4」のシート材を1枚積層、さらには2枚積層したこれら4水準を作製した。これらの積層構成の概要を以下に記載する。
(3)積層構成
a)[炭素繊維シート材4枚/「実施例1」メディア材1枚/炭素繊維シート材4枚]
b)[炭素繊維シート材4枚/「実施例1」メディア材2枚/炭素繊維シート材4枚]
c)[炭素繊維シート材4枚/「比較例3」メディア材1枚/炭素繊維シート材4枚]
d)[炭素繊維シート材4枚/「比較例3」メディア材2枚/炭素繊維シート材4枚]
これら積層したものを鉄板の上に乗せ、積層した基材の周囲をフィルムバッグし、バキュームポンプによりそのバッグ内を真空(−0.1MPa)にしながら20℃で粘度2.4ポイズの樹脂を含浸させ、樹脂が20cm流動するのにかかった時間を測定した。
このときの型温度、室内温度、樹脂温度を20℃とし、炭素繊維シート材のシート長手方向を樹脂流動方向として積層した炭素繊維シート材長手方向の片側端に樹脂注入口、もう一方の片側端に樹脂吸引口を設置した。
メディア材を100mm角に切り取り,その重量に100を掛けて算出したメディア材目付け、8枚積層した炭素繊維シート材の中間層に使用したメディア材の枚数を、メディア材使用枚数、前記した式により求めたメディア材空隙率、そして樹脂含浸速度の測定結果を以下の〔表2〕に示す。
Figure 2011241505
<考察>
「実施例1」と「比較例3」のメディア材において、目付けが4%しか変わらないにもかかわらず、メディア材空隙率に約20%の差があるのは、「実施例1」のシート材が編物構造であり、特に鎖編の部分が厚み方向にも立体的な構造を形成して厚み方向の空隙も多く、一方「比較例3」のガラスクロスは平織物で織物を構成しているたて糸とよこ糸の厚み分だけであり、「実施例1」の厚みより薄くなるため、空隙が形成されにくいからと考えられる。
メディア材使用枚数1枚のとき、含浸速度は「比較例3」に対し、「実施例1」の方が約5倍速い結果となった。これは「実施例1」のメディアが編物構造であり、メディア材の空隙率の差が現れたと考えられる。
また、編物構造は、特に鎖組織の部分が厚み方向にも立体的な構造を形成しており、メディアの面内に空隙が連続的につながりを持っており、特に鎖組織同士の間は組織上空隙が多く、その空隙が長手方向にほぼ一様であるのに対し、織物は経糸と緯糸が互いに交差して接触しており厚み方向には隙間が形成されないため、メディア材面内での空隙は主に経糸と緯糸が互いに交差する織目の箇所に断片的に形成されているといった構造的な差によるとも考えられる。
更にまた、メディア材使用枚数2枚の場合、メディア材使用枚数1枚の場合と比較すると、「実施例1」のメディア材は20cm含浸するのにかかる時間が約3倍速くなり、「実施例2」のメディア材は変化がなかった。これもメディア材の構造的な差によるものであり、「実施例1」のメディア材は2枚重ねることで空隙が厚み方向への連続的なつながりを持つことで樹脂が流動しやすくなった効果が現れた。
一方で「比較例3」のメディア材は、空隙が主にたて糸とよこ糸が互いに交差する織目の箇所に断片的にしか存在せず連続的な空隙が形成されないため、樹脂の流動しやすさが変わらなかった。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、強化繊維の使用材料や、熱可塑性樹脂材料は適宜変更することができ、本発明の技術的範囲に属する。
1 鎖編地糸
2 補強挿入経糸
3 補強挿入緯糸
4 低融点ポリマー糸
W 鎖組織

Claims (8)

  1. 強化繊維からなる鎖編地糸1により編成された鎖組織Wが、所定のウェール間隔に沿って複数列形成されている一方、
    この鎖組織Wのループ組織内または当該鎖組織W・W間において、強化繊維からなる補強挿入経糸2が経方向に沿って直進的に挿入されており、
    かつ、強化繊維からなる補強挿入緯糸3が、所定のコース毎に振られて側方に並行する鎖組織Wに編絡して、これら鎖組織W・W同士を勾引状態に接結して編み込まれることによって、シート状経編地に構成したことを特徴とする強化繊維シート材。
  2. 補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3を構成する糸の少なくとも一部には、糸表面に低融点熱可塑性樹脂を含んでおり、加熱処理により当該低融点熱可塑性樹脂が溶融して、鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3の強化繊維同士がそれぞれ融着し、これらを固着可能であることを特徴とする請求項1記載の強化繊維シート材。
  3. 低融点熱可塑性樹脂を含む低融点ポリマー糸4が、鎖組織Wまたは補強挿入緯糸3の挿入に沿って配置されており、補強挿入緯糸3と鎖組織Wのループとの交点において、前記低融点熱可塑性樹脂により接着されていることを特徴とする請求項1または2記載の強化繊維シート材。
  4. 補強挿入経糸2または補強挿入緯糸3が、低融点ポリマー糸を芯材の周囲に螺旋状に巻回して構成されたカバーリング糸であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の強化繊維シート材。
  5. 鎖組織Wにおけるコース方向の単位長さをL1(cm)とし、その編成に必要な鎖編地糸1の糸長をL2(cm)として、これらの比率(L2/L1)を、編み込み率Rとするとき、
    この編み込み率Rが、前記鎖編地糸1の繊度T(Dtex)、および鎖組織W・W…のコース密度D(コース/cm)との関係式
    R=0.47×T0.5×D×10−2+K
    R:編み込み率(R=L2/L1)
    T:鎖編地糸の繊度(Dtex)
    D:鎖組織のコース密度(コース/cm)
    K:定数
    において、定数Kを3.3〜3.6にしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の強化繊維シート材。
  6. 鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3における強化繊維の繊度が、4000Dtex以下で、かつ、引っ張り弾性率が50GPa以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の強化繊維シート材。
  7. シート状経編地における空隙率が、70〜85%であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の強化繊維シート材。
  8. 鎖編地糸1および補強挿入経糸2および補強挿入緯糸3における強化繊維が、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維、ビニロン繊維、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、セラミック繊維の中から選ばれた一種または複数種で作製されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の強化繊維シート材。
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