JP2842412B2 - 炭素繊維シートおよびコンクリート構造物の補修・補強方法 - Google Patents

炭素繊維シートおよびコンクリート構造物の補修・補強方法

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JP2842412B2
JP2842412B2 JP8270676A JP27067696A JP2842412B2 JP 2842412 B2 JP2842412 B2 JP 2842412B2 JP 8270676 A JP8270676 A JP 8270676A JP 27067696 A JP27067696 A JP 27067696A JP 2842412 B2 JP2842412 B2 JP 2842412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素繊維シートお
よびコンクリート構造物の補修・補強方法に関し、とく
にコンクリート構造物の補修・補強に好適な炭素繊維シ
ートおよびそれを用いたコンクリート構造物の補修・補
強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋、トンネル、煙突や建物などのコンク
リート構造物は、長年の使用によりコンクリートの中性
化や錆の発生による劣化、通行する車両重量の緩和によ
る負荷の増大、地震による損傷やより大きな地震を想定
した耐震基準の見直しなどによって、補修・補強が必要
となってきている。
【0003】さて、コンクリート構造物を補修・補強す
る代表的な工法として、鋼板をコンクリートに接着させ
る鋼板補強工法が知られているが、鋼板は重く、取扱い
に困難を伴う。このようなことから最近、鉄よりも特性
に優れる炭素繊維シート工法が注目されている。この工
法は、現場で炭素繊維シートに樹脂を含浸させてながら
硬化させた、いわゆる炭素繊維強化プラスチック(CF
RP)で補修または補強する工法である。
【0004】炭素繊維シートでコンクリート構造物を補
修・補強するに当たっては、まずコンクリートの表面に
付着している油などの汚れを洗浄し、クラックをパテな
どで埋め、また表面の凸凹をモルタルやパテなどで平滑
になるように修正する。次にコンクリートとCFRPの
接着を良くするため、プライマーを塗り一昼夜程度放置
して乾燥する。その後、CFRPのマトリックスとな
る、常温では液状の常温硬化型のエポキシ樹脂を塗布
し、炭素繊維シートたとえば炭素繊維織物を積層し、含
浸ローラやゴムベラなどで樹脂の分布が均一になるよう
にすると同時に、樹脂を炭素繊維シートに含浸させる。
さらにその上に樹脂を塗布し、含浸ローラやゴムベラで
含浸作業を行い、必要に応じてこれを繰り返す。
【0005】このように炭素繊維シート工法は、簡便に
コンクリート構造物を補修または補強することが出来る
という特徴を有するが、炭素繊維は引張弾性率が大きく
て脆く、現存する繊維の中でも非常に毛羽立ちやすいと
いう欠陥を有する。したがって、炭素繊維シートの製造
過程で発生した毛羽がシートの表面に付着していて、施
工現場で織物を取り扱っている時この毛羽が飛散した
り、また、樹脂含浸のローラがけの際、炭素繊維シート
に毛羽が発生して作業員の肌に付着することがある。炭
素繊維の単繊維は、その直径が5〜15ミクロンと細
く、また引張弾性率が大きくて剛直であるから、人間の
肌に付着すると、痒く感じ、こすると肌に突き刺さり、
チクチクとして不快感を与える。とくに、施工現場では
樹脂が作業員の肌に付着していたり、夏場は肌を出す箇
所が多く汗が付いているので、毛羽が付着しやすく、不
快感も大きくなるとういう問題があった。
【0006】また、コンクリート構造物への補強箇所
は、一般にコンクリート面の下面や柱状物の外表面とな
るので、コンクリート面から、未硬化の樹脂含浸炭素繊
維織物が、樹脂が硬化する前に落下したりずり落ちたり
して、所定の箇所が補強されないことになる。また、コ
ンクリート面の下面を補強する場合、樹脂が垂れ落ち
て、作業員に付着したりするので不衛生であり、毛羽が
付着しやすい。このため、樹脂の粘度が高目に設定され
ているが、樹脂の粘度が高いと炭素繊維織物への樹脂の
含浸が不十分となったり、コンクリート面と含浸炭素繊
維織物、または含浸炭素繊維織物と含浸炭素繊維織物の
間に空気を抱き込んで、ボイドとして残ってしまうこと
があった。樹脂が硬化して、コンクリート面とCFRP
間やCFRP内にボイドがあると、長年の使用によっ
て、ボイド内に水が溜まり、凍結・融解を繰り返してボ
イドの箇所からコンクリート面とCFRP間、またはC
FRP内にクラックが発生し補強効果の低下に繋がるこ
とが懸念される。
【0007】また、粘度の高い樹脂を無理に含浸させよ
うとして、強くローラがけをすると炭素繊維の配列が乱
れて、強度低下したり、炭素繊維糸間の間隙が塞がれて
空気の出る箇所がなくなり、抱き込んでしまったり、シ
ートを構成する炭素繊維に毛羽が発生するという問題が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に着目し、施工時に作業員に不快感を与えず、また
施工性および樹脂含浸性に優れて、ボイドが残りにくい
炭素繊維シートを提供することにある。また、前記炭素
繊維シートを使用してのコンクリート構造物の補修・補
強方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、炭素繊維糸条が多数本並行して配列しているシート
において、前記炭素繊維糸条は、JIS L 1013
法に準拠して測定される引掛強さが、断面積0.9mm
2 当たり1,000N以上であることを特徴とする炭素
繊維シートが提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】補修・補強作業している現場で、
作業員から炭素繊維シートを取り扱っているとチクチク
して不快であり改善して欲しいとの要望があり、その原
因調査を行ったところ、炭素繊維シートの表面に付着し
ている毛羽数および単繊維の切断しているフィラメント
本数とチクチク感に関係のあることがわかった。シート
に付着している毛羽数や単繊維切断本数は、その製造工
程における製造条件、たとえば、炭素繊維糸条の張力、
糸道におけるガイドの曲率やガイド表面傷や不純物の付
着状態によっても左右されるが、これら条件を同じにし
ても、シートに付着する毛羽本数に違いがあった。すな
わち、炭素繊維であっても製造条件によっては、毛羽発
生しやすい炭素繊維と毛羽発生しにくい炭素繊維とがあ
ることがわかり、これらを炭素繊維の特性と結び付ける
ため、種々検討を行ったところ、シートに用いる炭素繊
維糸条同士の引掛強さと毛羽の発生し易さと関係のある
ことを発見した。
【0011】本発明においては、JIS L 1013
法に準拠して測定される引掛強さが、断面積0.9mm
2 当たり1,000N以上であることが必要である。
【0012】引掛強さが1,000N未満であると、従
来のように樹脂含浸作業の際、チクチク感があり、倍率
が6倍のルーペで拡大して掌の表面を観察すると、炭素
繊維の単繊維が多数観察された。また、肌に毛羽が付着
し、あるものは肌に突き刺さっていた。
【0013】引掛強さが1,000N以上の炭素繊維で
あると、シート製造に使用する炭素繊維が巻かれたボビ
ンの表面に観察される毛羽数は少なく、また、シート表
面に付着している毛羽数やシート表面の単繊維の切断本
数も少なかった。このシートを実際に施工現場でコンク
リート構造物の補強に供し、溝付き含浸ロールによる樹
脂含浸・脱泡作業を行ったが、チクチク感はなかった。
また、ルーペで拡大して掌の表面を観察したが毛羽は観
察されなかった。すなわち、シートから飛散する毛羽が
少なく、また、含浸ロール掛けによる毛羽発生も大幅に
少なくなったことを物語っている。
【0014】本発明における炭素繊維糸条の引掛強さ
は、JIS L 1013法の7.7項に準拠して測定
したものである。すなわち、図1に示すように、炭素繊
維糸条1、2のつかみ間イの中央にループをつくり、引
張速度が50mm/分で引張って、切断時の強さ(N)
を求め、測定回数が10回の平均値で示した。なお、炭
素繊維糸条の破断荷重が大きくて、糸条が切断する前に
つかみ部3で糸条が滑って測定出来ないときは、糸条の
両端部を20mm程度、常温硬化型の熱硬化性樹脂で固
めてFRPとし、この部分を、炭素繊維糸条1、2の各
々の両端部が互いに接触するようにつかんだ。上部およ
び下部のつかみ間隔A、Bは、各々125mmと同じに
なるようにし、つかみ間の中にはFRPは入らないよう
にした。また、炭素繊維糸条の太さによっても引掛強さ
が支配されるが、本発明では糸条の引掛強さを直接的に
利用するものではなく、炭素繊維の毛羽の立ち易さの評
価法とするものであるので、糸条の太さをほぼ同じにし
て、具体的には糸条の断面積を実質的に0.9mm2
して測定する。実質的に0.9mm2 の断面積とは、
0.9±0.1mm2 程度の範囲内の断面積を意味す
る。断面積が小さすぎるときは、糸条が所定の断面積と
なるように引き揃え、端数のでる場合、たとえば、2.
5本の糸条で所定の断面積は糸条を極力毛羽が出ないよ
うに1/2に分割して、2本の糸条と引き揃えて(2+
0.5)本となるようにする。なお、引き揃えたものの
中に緩んだ糸条が入らないように、0.1×10-3N/
デニールの初荷重をかけた状態で糸条を引き揃える。ま
た、数本の糸条を引き揃えて端部を熱硬化性樹脂で固め
る場合も、上記と同じ条件で初荷重をかけた状態で行
う。また、糸条の炭素繊維の断面積が大きすぎる場合
は、糸条を極力毛羽が出ないように分割して、炭素繊維
糸条の断面積が前記のものとなるようにする。
【0015】ここで、炭素繊維糸条の断面積とは、炭素
繊維単繊維の断面積にフイラメント本数を乗じたものを
意味するが、簡便的には、糸条の繊度(デニール)と糸
条の密度(g/cm3 )から算出される値である。
【0016】本発明に用いる炭素繊維はマルチフイラメ
ントであって、炭素繊維糸条の太さは3,000〜10
0、000フイラメント程度である。炭素繊維はポリア
クリロニトリル系(以下、PAN系)またはピッチ系で
あってよいが、僅かな繊維量で大きな補強効果を得るた
めに高強度で高弾性率の炭素繊維、具体的には、引張強
度が3GPa以上、好ましくは4GPa以上、より好ま
しくは4.5GPa以上、引張弾性率が200〜700
GPaである炭素繊維が良い。炭素繊維糸条の引張強度
が前記範囲であれば、シート一枚当たりの炭素繊維量が
少なくても、所望の補強効果が得られるので、通気量が
大きくなり、すなわち樹脂の含浸性も一層向上する。
【0017】本発明の具体的な実施態様を図面を参照し
て説明する。図2は、本発明の一実施態様に係わる、炭
素繊維シートとしての一方向性炭素繊維織物を示してお
り、図において、4は炭素繊維糸条で、多数本の炭素繊
維糸条がたて方向に並行に配列し、よこ方向の補助糸5
が炭素繊維糸に交錯している、いわゆる一方向性織物で
ある。
【0018】図3は、本発明の炭素繊維シートの他の実
施態様を示しており、たて方向に、実質的に屈曲を有し
ない炭素繊維糸条4を一方向に互いに並行かつシート状
に引き揃えてなる糸条群ロのシート面の両側によこ糸補
助糸5の糸条群ニが位置し、それらよこ糸補助糸群と、
炭素繊維糸条群と並行するたて方向補助糸6の糸条群ハ
とが織組織をなして糸条群を一体に保持している、一方
向性炭素繊維織物である。このような織物はたて方向の
炭素繊維糸条に屈曲を有しないので、成形して炭素繊維
強化プラスチック(CFRP)にしても応力が集中する
ようなことはなく、高い強度となる。
【0019】図4は、本発明の炭素繊維シートの他の実
施態様を示しており、図において、たて方向に多数本の
炭素繊維糸条4が並行に配列し、よこ方向にも炭素繊維
糸条7がたて方向の炭素繊維糸条4と直交するように並
行に配列した、いわゆる二方向性炭素繊維織物であっ
て、たて方向の炭素繊維糸条4とよこ方向の炭素繊維糸
条7が一本交互に交錯し、平組織している。
【0020】図5は、本発明の炭素繊維シートの他の実
施態様を示しており、図において、たて方向に多数本の
炭素繊維糸条4が並行に配列し、これら炭素繊維糸条
は、その片側に位置しているメッシュ状の支持体8とバ
インダー9によって接着させている。バインダーとして
は、CFRPの成形に際に使用するマトリックス樹脂と
同じ種類のものを用いるのが、マトリックス樹脂との親
和性がよいので好ましく、その付着量は炭素繊維重量に
対して3〜7%程度とするのが良い。
【0021】本発明における炭素繊維シートは、通常上
述した織物の形態をとるが、炭素繊維糸条を多数本並行
に配列し、前記糸条がバインダーで支持体に接着された
炭素繊維シートであっても良い。
【0022】炭素繊維シートとしての炭素繊維織物の樹
脂含浸性を図るため、織物の形態と樹脂の含浸性を検討
していたところ、樹脂の含浸性は、織物の炭素繊維量が
同じであっても炭素繊維糸条における炭素繊維の集束状
態や炭素繊維の交絡状態、また、同じ炭素繊維織物であ
ってもたて糸やよこ糸の拘束状態によって異なり、また
一方向性織物においてはよこ方向の補助糸の状態によっ
て、含浸状態が大きく左右されるとがわかった。また、
この検討の過程で織物の通気性と樹脂の含浸性が密接に
関係していることを発見した。
【0023】これらの実験を通して、良好な樹脂含浸性
が得られるのは、炭素繊維シートの通気量が、JIS
L 1096法による測定値で20〜300cc/cm2/sec
であった。通気量が20cc/cm2/sec未満であると、炭素繊
維糸条を構成する炭素繊維の嵩密度が小さくなり、すな
わち炭素繊維同志が形成する空間が小さく、または炭素
繊維シートの炭素繊維糸条間4に形成される隙間が小さ
く、樹脂含浸性が悪く、CFRPの内部やコンクリート
とCFRP間に空気を抱き込み、大きなボイドがはいっ
た。また、通気量が300cc/cm2/secを越えるシートは
炭素繊維糸条間の間隙4が大きく、ドレープ性がありす
ぎて、織物をコンクリートに真っ直ぐ貼ることが困難
で、施工性がよくなかった。
【0024】炭素繊維シートの通気量が20〜300cc
/cm2/secであると、CFRPの内部やコンクリートとC
FRP間に大きなボイドが入るようなことはなくて、炭
素繊維への樹脂の含浸性はよく、また施工性もよい。
【0025】なお、本発明におけるシートの通気量とは
下記の方法によって測定されたものである。
【0026】通気量の測定は、JIS L 1096法
の6.27項の通気性A法に従った。すなわち、円筒の
一端の面積が38.3cm2の通気孔に20cm×20c
mのシート試験片を所定の方法で取り付け、加減抵抗器
によって傾斜形気圧計が水柱1.27cmの圧力を示す
ように吸込みファンを調整し、その時の垂直形気圧計の
示す圧力と、使用した空気孔の種類とから、試験機付随
の換算表によってシート試験片を通過する空気量(cc/c
m2/sec)を求め5回の測定結果の平均値を通気量とし
た。なお、温度が20℃、湿度が65%の室内に試料を
24時間放置した後、その雰囲気下で測定した。なお、
後述する実施例では、通気量測定器として、(株)大栄
科学精器製作所のフラジール形試験機AP−360を使
用した。
【0027】本発明に用いる炭素繊維糸条には、その重
量当たりサイジング剤が0.2〜1.5重量%付着され
てなることが好ましい。炭素繊維糸条のサイジング付着
量が少なすぎる場合には、炭素繊維の嵩密度が大きくな
り、すなわち炭素繊維同志が形成する空間が大きく樹脂
の含浸しやすいという点では好ましいが、炭素繊維は脆
いので織物などのシート製造時に毛羽が発生しシートに
は毛羽がたくさん付着した状態となる。このようなシー
トを手含浸法による成形に使用すると、施工現場でシー
トを取り扱う際、毛羽が肌に付着して付き刺さり、作業
員の不快感が大きくなる。また、サイジング付着量が大
きすぎる場合には、上記の毛羽の問題は解決するが、炭
素繊維同志がサイジング剤で付着して集束し、炭素繊維
同志が形成する空間が少なくなり、樹脂の含浸性は悪く
なることがある。
【0028】また、本発明においては、シートにおける
炭素繊維目付が200〜400g/m2であることが好
ましい。炭素繊維の目付が200g/m2未満であると
樹脂の含浸性という観点からは好ましいが、必要とされ
る補強を行うには積層枚数が多くなる。したがって、樹
脂の含浸作業に手間がかかって作業性が悪くなるばかり
か、ドレープ性が大きなシートとなりシートをコンクリ
ートに真っ直ぐ貼ることが困難となり、施工性が悪くな
る。炭素繊維の目付が400g/m2を越えると樹脂の
含浸性が悪くなるし、また、樹脂含浸したシート重量が
重くなるので、コンクリート面から未硬化の樹脂や樹脂
含浸炭素繊維シートが、樹脂の硬化前に落下したりずり
落ちたりして、所定の箇所が補強されないことになる。
【0029】本発明における補助糸は、織物の常温保管
によっても、また熱処理によっても収縮しないのでガラ
ス繊維が好ましい。よこ糸としての補助糸が収縮する
と、たて糸の炭素繊維糸条の織り密度が大きくなり、設
定の補強効果が異なることになるし、幅が小さくなるこ
とによって、補強面積も、当初計画より小さくなるので
好ましくない。
【0030】また、本発明の炭素繊維織物は、図4に示
すように、たて方向の炭素繊維糸条のその長さ方向に線
状または点状に延びる低融点ポリマー10を付着させ、
この低融点ポリマーが互いに直交する糸、すなわちよこ
方向の炭素繊維糸条との交点において接着している、い
わゆる目どめ織物であることが好ましい。なお、図4に
は、低融点ポリマーをよこ糸に付着させた例を示してい
るが、たて糸に付着させてもよいし、たて糸およびよこ
糸の2方向の糸に付着させておいてもよい。
【0031】また、図2、図3に示すように、一方向性
の炭素繊維織物において、よこ方向の補助糸が低融点ポ
リマー10を付着させて、そのポリマーによりたて方向
の炭素繊維糸条がその交点において互いに接着されてい
てもよい。
【0032】このように、目どめされた織物は、現場で
織物を裁断しても織糸がほつれるようなことはなく、ま
た、強く樹脂含浸のためにローラがけしても織糸が蛇行
し、CFRPの強度や剛性の低下を招くようなことはな
い。
【0033】また、低融点ポリマーの付着量は、多いと
樹脂含浸を阻害したり、CFRPの機械的性質を低下さ
せるので、6.0g/m2以下が好ましい。だだし、
0.5g/m2未満であると目どめ効果が薄れるので、
0.5〜6.0g/m2が好ましい。
【0034】一方向性炭素繊維織物の場合、これら低融
点ポリマーが細い補助糸に多量に付くと、補助糸は基本
的には補強を担わせていないが、破壊の起点が補助糸か
ら始まるので、これらを防止し、かつ目どめ効果を発揮
させるには補助糸の低融点ポリマーの付着量が補助糸の
50重量%以下が好ましい。
【0035】本発明に用いる低融点ポリマーは、通常、
ナイロン、共重合ナイロン、ポリエステル、塩化ビニリ
デン、塩化ビニル、ポリウレタンから選ばれたものであ
る。なかでも、低温でポリマーを溶融でき、かつ接着力
が強く、僅かな使用量で期待する目どめ効果が得られる
ことから共重合ナイロンが特に好ましく用いられる。
【0036】ついで、本発明によるコンクート構造物の
補修・補強方法を説明するに、まずコンクリートの表面
に付着している油などの汚れを石鹸水やアセトンなどで
洗浄し、クラックをパテなど埋め、また表面の凸凹をモ
ルタルやパテなどで平滑になるように修正する。次にコ
ンクリートとCFRPの接着を良くするため、プライマ
ーを塗り一昼夜程度放置して乾燥する。その後、CFR
Pのマトリックスとなる、常温では液状の常温硬化型の
エポキシ樹脂を塗布し炭素繊維シート、たとえば炭素繊
維織物を積層し、含浸ローラやゴムベラなどで樹脂の分
布が均一になるようにすると同時に、樹脂を炭素繊維シ
ートに含浸させる。さらにその上に樹脂を塗布し、含浸
ローラやゴムベラで含浸作業を行い、必要に応じてこれ
を繰り返す。
【0037】本発明において用いる樹脂は粘度が30〜
150ポイズでありチクソトロピック係数が3.0〜
8.0である。樹脂の粘度は30ポイズ未満、チクソト
ロピック係数が3.0未満であると、樹脂を塗布したと
き、未硬化の樹脂が垂れ落ち、また未硬化の樹脂が含浸
された炭素繊維シートがコンクリート下面から垂れ落ち
たり、垂直面に貼り付けた炭素繊維シートが下方に滑り
落ちる。一方、樹脂の粘度が150ポイズを越えたり、
チクソトロピック係数が8.0よりも大きくなると、炭
素繊維シートに樹脂を塗布したのち、含浸ローラがけし
ても、樹脂粘度が高く、塗布した樹脂はほとんど拡散し
ないので、本発明の炭素繊維シートを用いても、樹脂が
炭素繊維に十分含浸しなく、またコンクリートと樹脂含
浸炭素繊維シートとの間や、積層された樹脂含浸シート
間の空気を抜くことができず、大きなボイドが残ってし
まう。したがって、十分な補強効果が得られないばかり
か、長期間の使用によってボイドからクラックの発生を
招き補強効果の低下に繋がる。樹脂の粘度が30〜15
0ポイズでありチクソトロピック係数が3.0〜8.0
であると、樹脂の垂れ落ちや、樹脂含浸シートの落下や
滑り落ちがなく、また十分な補強効果が得られ、長期間
の使用によっても補強効果の低下に繋がことはない。
【0038】ここで、樹脂の粘度測定は、JIS−K−
6833により行う。すなわち、単一円筒回転体を用い
て、試料500ミリリットルを容器にとり、試料温度が所定の
温度になったのを確認して粘度計のロータを試料中央に
セットし、1分間回転させた時の指示計の目盛りを読
む。この場合、ロータの回転数を20回転/分とする。
粘度は粘度計の示す目盛りの数値に規定の換算乗数を乗
じて算出する。
【0039】また、チクソトロピック係数の測定方法
は、上記の粘度測定と同じである。ただし、使用するロ
ータは同じとし、ロータの回転数を変えて測定した粘度
の比をチクソトロピック係数という。すなわち、ロータ
の回転数は20回転/分と2回転/分とし、チクソトロ
ピック係数は次式で算出した値をいう。
【0040】チクソトロピック係数=(2回転/分時の
粘度)/(20回転/分時の粘度) また、樹脂の塗布量は炭素繊維シート重量の1〜2.5
倍が好ましい。使用する樹脂粘度は高いので、炭素繊維
シートに塗布したときに均一に拡散しにくいので、樹脂
の塗布量が炭素繊維シートの重量の1倍未満であると、
炭素繊維シートに対して樹脂が不足する箇所が出来、樹
脂が含浸しない箇所が出来る。また、2.5倍を越える
と、たとえ、樹脂の粘度およびチクソトロピック係数、
また織物条件などのシート条件を最適化しても、樹脂量
が多いので樹脂や樹脂含浸シートが垂れ落ちたり、樹脂
を絞りきれず、織物の層間およびコンクリート面との間
に樹脂が残って、樹脂が硬化した後のCFRPの表面が
凸凹したりする場合がある。樹脂の塗布量が炭素繊維シ
ートの重量の1〜2.5倍であると含浸不良部の発生
や、樹脂や樹脂含浸シートが垂れ落ちるようなことはな
く、また表面平滑なCFRP補強面が得られる。
【0041】本発明に用いる樹脂はエポキシ樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂やフェノール
樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられるが、なかでもエポ
キシ樹脂は、コンクリートとの接着力が大きく耐アルカ
リ性や炭素繊維との接着性に優れるので好ましく用いら
れる。
【0042】
【実施例】
(実施例1)JIS L 1013法に準拠して測定し
た炭素繊維糸条(断面積0.889mm2 )の引掛強さ
が1,600Nの特性を有する、PAN系の炭素繊維の
フィラメント数が12,000本のサイジング付着量が
1.0%の炭素繊維糸条をたて糸とし、よこ糸に断面積
が0.009mm2 のガラス繊維を、よこ糸の織り密度
が5本/cmで、よこ糸に線状に共重合ナイロンを2.
7g/m2となるように付着させ、たて糸の炭素繊維糸
条をよこ糸の交錯部で接着させた、炭素繊維の目付が3
03g/m2の織物を作製した。
【0043】織物が巻かれたロールから織物を解舒し、
ロールの内側の織物表面の炭素繊維の付着毛羽および単
繊維切れを実態顕微鏡で観察したところ、付着毛羽が
0.05本/cm2 、単繊維切れ本数が0.10本/c
2 とほとんど観察されなかった。なお、上記において
織物の表面において、単繊維の両端が切断している毛羽
を付着毛羽、炭素繊維糸条から切断した単繊維がはみで
て見える毛羽を単繊維切れとした。また、かかる測定に
際して織物表面にマーキングをすると単繊維切れなどが
発生する可能性があるため、織物の上に2×2cmに切
り抜いた紙を置き、実体顕微鏡で25倍に拡大し、測定
面積4cm2 での付着毛羽、単繊維切れの発生本数をカ
ウントした。そして、この測定を5回繰り返し、その平
均値を求めた後、測定面積1cm2 あたりに換算した。
【0044】つぎに、この織物の通気性をJIS L
1096法のフラジール形試験機で測定したところ、通
気量は50cc/cm2/secであった。
【0045】上向き成形における、コンクリートと樹脂
含浸炭素繊維織物との間の空気抱き込み状態を調査する
ため、ポリエステルフイルムを仮止めしたベニヤ板をフ
イルム面が下面になるように設置し、まず、樹脂粘度が
80ポイズ、チクソトロピック係数が5.0の樹脂を3
00g/m2、均一になるようにとなるようにゴムべら
で塗布し、上記の本発明の炭素繊維織物を1枚貼り、溝
付きの含浸・脱泡ローラがけを行い、その上から200
g/m2の樹脂を塗布し溝付きのローラで樹脂含浸、お
よび脱泡を行った。さらに、この上に200g/m2
樹脂を均一になるようにとなるようにゴムべらで塗布
し、1層目と炭素繊維の方向が同じになるようにして、
2層目の炭素繊維織物を貼りローラで樹脂含浸、および
脱泡を行い、その後、この上に200g/m2の樹脂を
塗布し樹脂含浸、および脱泡を行い、これを繰り返し3
層の織物を積層した。なお、樹脂の使用量は、1,30
0g/m2で炭素繊維重量に対して1.4倍であった。
ここで炭素繊維織物は25cm幅のものを3m長さに裁
断したものを使用した。
【0046】樹脂の塗布中に樹脂が垂れ落ちるようなこ
とはなく、また、樹脂含浸した織物が落下するようなこ
とはなかった。
【0047】また、ルーペで両手の掌に付着している毛
羽数は5〜8本と少なく、念のため両手の掌を擦り合せ
てたが、チクチクするようなことはなかった。ここでの
付着毛羽数は作業者3人における付着毛羽を測定した。
【0048】これを、常温で3日間放置して樹脂を硬化
させ、ポリエステルフイルムとCFRPの間の空気の抱
き込み状態を観察した。空気の抱き込んだ箇所はCFR
Pと接着せず、白っぽくなるが、この面積を測定したと
ころ、全体の面積の0.5%程度であり、ほぼ完全に空
気が抜けていた。ついで、CFRP板の、炭素繊維の配
列方向と直行する断面を顕微鏡で観察したところ、炭素
繊維織物間には空気を抱き込みによるボイドはなく、炭
素繊維織物の繊維間にもほぼ完全に樹脂が含浸してい
た。
【0049】(比較例1)JIS L 1013法に準
拠して測定した炭素繊維糸条(断面積0.914m
2 )の引掛強さが450Nの特性を有する、PAN系
の炭素繊維のフィラメント数が12,000本のサイジ
ング付着量が1.0%の炭素繊維糸条をたて糸とし、そ
の他の条件は実施例と同じにして、炭素繊維の目付が3
05g/m2の織物を作製した。
【0050】実施例と同じ方法で織物表面の毛羽を観察
したところ、付着毛羽が0.30本/cm2 、単繊維切
れ本数が2.75本/cm2 とかなり多かった。
【0051】つぎに、この織物の通気性をJIS L
1096法のフラジール形試験機で測定したところ、通
気量は47cc/cm2/secであった。
【0052】実施例と同じ樹脂を使用して樹脂含浸作業
を行い、実施例1と同様にルーペで両手の掌に付着して
いる毛羽数を測定したところ30〜42本と多く、両手
の掌を擦り合せたところ、チクチクし不快であった。
【0053】なお、ポリエステルフイルムとCFRPの
間の空気の抱き込み状態を観察したところ、白っぽく見
える面積は、全体の面積の0.7%程度で、ほぼ完全に
空気が抜けていた。ついで、CFRP板の、炭素繊維の
配列方向と直行する断面を顕微鏡で観察したところ、実
施例と同様、炭素繊維織物間には空気を抱き込みによる
ボイドはなく、炭素繊維織物の繊維間にもほぼ完全に樹
脂が含浸していた。
【0054】
【発明の効果】本発明は、上述した構成を採用したこと
により、シートの製造過程やコンクリート構造物の樹脂
含浸の際に毛羽発生が少なく、樹脂含浸作業する際にも
チクチクするようなことはなく、施工性に優れるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いる炭素繊維糸条の引掛強さ
を測定する様子を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る炭素繊維シートの斜
視図である。
【図3】本発明の一実施態様に係る炭素繊維シートの斜
視図である。
【図4】本発明の一実施態様に係る炭素繊維シートの斜
視図である。
【図5】本発明の一実施態様に係る炭素繊維シートの斜
視図である。
【符号の説明】
1、2:炭素繊維糸条 3:つかみ部 4:たて方向の炭素繊維糸条 5:よこ方向の補助糸 6:たて方向の補助糸 7:よこ方向の炭素繊維糸条 8:支持体 9:バインダー 10:低融点ポリマー イ:つかみ間 ロ:炭素繊維糸条群 ハ:たて方向の補助糸群 二:よこ方向の補助糸群 A:上部のつかみ間隔 B:下部のつかみ間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−160860(JP,A) 特開 平10−102792(JP,A) 特開 平8−209492(JP,A) 特開 平7−97460(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 1/00 D03D 15/00 E04B 1/16 E04G 23/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素繊維糸条が多数本並行して配列してい
    るシートにおいて、前記炭素繊維糸条は、JIS L
    1013法に準拠して測定される引掛強さが、断面積
    0.9mm2 当たり1,000N以上であることを特徴
    とする炭素繊維シート。
  2. 【請求項2】前記炭素繊維糸条がたて方向に配列し、か
    つ、補助糸が前記炭素繊維糸条に交錯してよこ方向に配
    列している請求項1に記載の炭素繊維シート。
  3. 【請求項3】前記炭素繊維糸条が実質的に屈曲せずに糸
    条群を構成し、該糸条群の両面側に前記炭素繊維糸条と
    交差するよこ方向補助糸群が位置し、それらよこ方向補
    助糸群と、前記炭素繊維糸条群に並行するたて方向補助
    糸群とが織組織をなして前記炭素繊維糸条群を一体に保
    持している請求項1に記載の炭素繊維シート。
  4. 【請求項4】シートは二方向性炭素繊維織物である請求
    項1に記載の炭素繊維シート。
  5. 【請求項5】前記炭素繊維糸条がバインダーで支持体に
    接着されてなる請求項1に記載の炭素繊維シート。
  6. 【請求項6】前記炭素繊維糸条がその長さ方向に線状ま
    たは点状に延びる低融点ポリマーを含んでおり、該低融
    点ポリマーが互いに直交する糸とその交点において接着
    している請求項2ないし4のいずれかに記載の炭素繊維
    シート。
  7. 【請求項7】よこ方向補助糸が低融点ポリマーを含んで
    おり、そのポリマーにより前記炭素繊維糸条がその交点
    において互いに接着されている、請求項2または3に記
    載の炭素繊維シート。
  8. 【請求項8】補助糸がガラス繊維である請求項2または
    3に記載の炭素繊維シート。
  9. 【請求項9】低融点ポリマーの付着量がシート面積当た
    り0.5〜6.0g/m2である請求項6または7に記
    載の炭素繊維シート。
  10. 【請求項10】補助糸における低融点ポリマーの付着量
    が、補助糸重量の50重量%以下である請求項7に記載
    の炭素繊維シート。
  11. 【請求項11】炭素繊維の目付が200〜400g/m
    2、JIS L 1096法によるシートの通気量が2
    0〜300cc/cm2/secである請求項1ないし10のいず
    れかに記載の炭素繊維シート。
  12. 【請求項12】コンクリートの表面に、チクソトロピッ
    ク係数が3.0〜8.0、かつ、粘度が30〜150ポ
    イズである樹脂を塗布し、ついで請求項1ないし11の
    いずれかに記載の炭素繊維シートを積層し、この炭素繊
    維シートに前記樹脂を含浸し、常温硬化させることを特
    徴とするコンクリート構造物の補修・補強方法。
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