JPH05239612A - 立体造形品の製造方法 - Google Patents
立体造形品の製造方法Info
- Publication number
- JPH05239612A JPH05239612A JP4131492A JP4131492A JPH05239612A JP H05239612 A JPH05239612 A JP H05239612A JP 4131492 A JP4131492 A JP 4131492A JP 4131492 A JP4131492 A JP 4131492A JP H05239612 A JPH05239612 A JP H05239612A
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- JP
- Japan
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- molded goods
- molded
- synthetic resin
- molded product
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- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な造形を容易に行なうことができるとと
もに高級感が得られる構成でありながら、軽量かつ安価
な立体造形品の製造方法を提供することである。 【構成】 成型品1を硬質合成樹脂で形成し、この成型
品1の表面に銅、アルミニウム、ニッケル、真鍮、亜
鉛、チタン等の金属2を溶射する。 【効果】 成型品が硬質合成樹脂によりなるので成型が
容易で、しかも成型品が軽量かつ安価である。成型品の
表面には金属層が形成されるので、質感、外観がよく高
級感が得られる。
もに高級感が得られる構成でありながら、軽量かつ安価
な立体造形品の製造方法を提供することである。 【構成】 成型品1を硬質合成樹脂で形成し、この成型
品1の表面に銅、アルミニウム、ニッケル、真鍮、亜
鉛、チタン等の金属2を溶射する。 【効果】 成型品が硬質合成樹脂によりなるので成型が
容易で、しかも成型品が軽量かつ安価である。成型品の
表面には金属層が形成されるので、質感、外観がよく高
級感が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塑像やモニュメントの
ような立体造形品の製造方法に関する。
ような立体造形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塑像やモニュメント等の立体
造形品のように形状が複雑で高級感を呈するものは、鋳
型を用いて成型される鋳物製のものが一般的であるが、
このような鋳物製の造形品は重量が重く高価であるとい
う欠点があった。
造形品のように形状が複雑で高級感を呈するものは、鋳
型を用いて成型される鋳物製のものが一般的であるが、
このような鋳物製の造形品は重量が重く高価であるとい
う欠点があった。
【0003】ここで、鋳物以外の物質を用いて立体造形
品を製造する方法として、例えば「建築の技術 施工」
の1990年5月号第70頁には、鋳物で造られた像の
内外面をブラストしてさびを完全に除去した後、フッ素
樹脂塗料で仕上げるという立体造形の技術が記載されて
いる。
品を製造する方法として、例えば「建築の技術 施工」
の1990年5月号第70頁には、鋳物で造られた像の
内外面をブラストしてさびを完全に除去した後、フッ素
樹脂塗料で仕上げるという立体造形の技術が記載されて
いる。
【0004】また、鋳型を用いることなく立体造形品を
製造する方法として、造形品の肉盛データをあらかじめ
記憶し、プラズマトーチに金属の粉末を供給して溶融ビ
ードを形成し、肉盛データに基づいて溶融ビートを溶
射、肉盛することにより、例えば内部を空洞にした立体
物を容易に造形するものが知られている(特開平3−1
8484号公報参照)。
製造する方法として、造形品の肉盛データをあらかじめ
記憶し、プラズマトーチに金属の粉末を供給して溶融ビ
ードを形成し、肉盛データに基づいて溶融ビートを溶
射、肉盛することにより、例えば内部を空洞にした立体
物を容易に造形するものが知られている(特開平3−1
8484号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、合成樹脂が使用されているものの、立体造形
品本体は鋳物で成型されているため、重量が大きく高価
であるという問題は解消されない。一方、後者の方法で
は、金属を溶射することで立体造形品が製作されるもの
であるから造形品自体は金属製であり、軽量化を図るこ
とはできない。したがって、これらの公知技術では、塑
像やモニュメントのような立体造形品を軽量かつ安価に
製造することはできないという課題があった。
方法では、合成樹脂が使用されているものの、立体造形
品本体は鋳物で成型されているため、重量が大きく高価
であるという問題は解消されない。一方、後者の方法で
は、金属を溶射することで立体造形品が製作されるもの
であるから造形品自体は金属製であり、軽量化を図るこ
とはできない。したがって、これらの公知技術では、塑
像やモニュメントのような立体造形品を軽量かつ安価に
製造することはできないという課題があった。
【0006】これに対し、FRP等の硬質合成樹脂を利
用して立体造形品の造形を行なうとともに、その鋳型に
予め金属を吹き付けておくことも考えられるが、合成樹
脂と金属との付着力が弱く、製造後に剥離しやすいとい
う課題が生じる。
用して立体造形品の造形を行なうとともに、その鋳型に
予め金属を吹き付けておくことも考えられるが、合成樹
脂と金属との付着力が弱く、製造後に剥離しやすいとい
う課題が生じる。
【0007】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、複雑な造形を容易に行なうことができるとともに
高級感が得られる構成でありながら、軽量かつ安価な立
体造形品の製造方法を提供することにある。
ので、複雑な造形を容易に行なうことができるとともに
高級感が得られる構成でありながら、軽量かつ安価な立
体造形品の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、硬質合成樹脂により造形品を成型し、そ
の表面に銅その他の金属を溶射することを特徴とする。
め、本発明は、硬質合成樹脂により造形品を成型し、そ
の表面に銅その他の金属を溶射することを特徴とする。
【0009】
【作用】立体造形品を硬質合成樹脂によって成型するこ
とにより、成型品本体を軽量かつ安価に製造することが
できる。また、成型品の表面に金属を溶射することによ
り金属が成型品に対して強く付着し、成型品の表面に金
属の溶射層が形成される。したがって造形品全体は金属
の薄い層で覆われる。
とにより、成型品本体を軽量かつ安価に製造することが
できる。また、成型品の表面に金属を溶射することによ
り金属が成型品に対して強く付着し、成型品の表面に金
属の溶射層が形成される。したがって造形品全体は金属
の薄い層で覆われる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
る。
【0011】まず、図1のライオン像で示される立体造
形品を強化プラスチック(FRP)等の硬質合成樹脂を
用いて型枠より成型する。成型品1の合成樹脂が硬化
し、乾燥した後、型枠をはずす。次いで、成型品1の外
表面に例えば銅2を溶射する。この成型品1に溶射する
金属は、銅以外のアルミニウム、ニッケル、真鍮、亜
鉛、チタン等のいずれでもよい。
形品を強化プラスチック(FRP)等の硬質合成樹脂を
用いて型枠より成型する。成型品1の合成樹脂が硬化
し、乾燥した後、型枠をはずす。次いで、成型品1の外
表面に例えば銅2を溶射する。この成型品1に溶射する
金属は、銅以外のアルミニウム、ニッケル、真鍮、亜
鉛、チタン等のいずれでもよい。
【0012】これらの金属は、1種類或いは任意に選択
された数種類を複数層にして溶射してもよい。このよう
に、成型品1に対し金属を複数層にして溶射する場合、
下地に錫等の融点の低い金属を使用することが好まし
い。錫等の融点の低い金属を、下地として使用すること
により成型品1を構成する合成樹脂に高温の金属が直接
溶射されないようにして、合成樹脂の成型品1が熱によ
り変形することを防止することができる 上記のように本発明によれば、立体造形品をFRPによ
って成型することにより複雑な形状が容易に成型できる
とともに製造が安価にて実施できる。そして、成型品は
鋳物に比べて著しく軽量である。さらに、成形品の表面
には金属の溶射層が強い付着力をもって形成されるた
め、高い耐久性、耐候性を得ることができるばかりか、
従来の鋳物と同様な質感、外観を得ることができ高級感
を損なうことはない。
された数種類を複数層にして溶射してもよい。このよう
に、成型品1に対し金属を複数層にして溶射する場合、
下地に錫等の融点の低い金属を使用することが好まし
い。錫等の融点の低い金属を、下地として使用すること
により成型品1を構成する合成樹脂に高温の金属が直接
溶射されないようにして、合成樹脂の成型品1が熱によ
り変形することを防止することができる 上記のように本発明によれば、立体造形品をFRPによ
って成型することにより複雑な形状が容易に成型できる
とともに製造が安価にて実施できる。そして、成型品は
鋳物に比べて著しく軽量である。さらに、成形品の表面
には金属の溶射層が強い付着力をもって形成されるた
め、高い耐久性、耐候性を得ることができるばかりか、
従来の鋳物と同様な質感、外観を得ることができ高級感
を損なうことはない。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る方法では、
硬質合成樹脂により造形品を成型し、その表面に銅その
他の金属を溶射するので、複雑な造形が容易に行なえる
とともに従来と同様な高級感が得られる構成でありなが
ら、軽量かつ安価な立体造形品を製造することができ
る。
硬質合成樹脂により造形品を成型し、その表面に銅その
他の金属を溶射するので、複雑な造形が容易に行なえる
とともに従来と同様な高級感が得られる構成でありなが
ら、軽量かつ安価な立体造形品を製造することができ
る。
【図1】本発明によって製造される立体造形品としての
ライオン像の側面図である。
ライオン像の側面図である。
1 成型品 2 銅(金属)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 幹 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地株式会 社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地株式会 社大林組技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 硬質合成樹脂により造形品を成型し、そ
の表面に銅その他の金属を溶射することを特徴とする立
体造形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4131492A JPH05239612A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 立体造形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4131492A JPH05239612A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 立体造形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239612A true JPH05239612A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12605051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4131492A Pending JPH05239612A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 立体造形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05239612A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59162100A (ja) * | 1983-03-07 | 1984-09-12 | 馬込 正勝 | 美術工芸品、人形などの立体物品の製造方法 |
JPS59199725A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-12 | Dainippon Ink & Chem Inc | 複合化成形物の製造法 |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP4131492A patent/JPH05239612A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59162100A (ja) * | 1983-03-07 | 1984-09-12 | 馬込 正勝 | 美術工芸品、人形などの立体物品の製造方法 |
JPS59199725A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-12 | Dainippon Ink & Chem Inc | 複合化成形物の製造法 |
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