JPH05239263A - 含水ゲル組成物 - Google Patents
含水ゲル組成物Info
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- JPH05239263A JPH05239263A JP4039280A JP3928092A JPH05239263A JP H05239263 A JPH05239263 A JP H05239263A JP 4039280 A JP4039280 A JP 4039280A JP 3928092 A JP3928092 A JP 3928092A JP H05239263 A JPH05239263 A JP H05239263A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】透明度と寸法の経時安定性に優れた高含水率の
セルロース系ゲルを供給することを目的とする。 【構成】透明なセルロース系の含水ゲルであって、セル
ロースまたは/およびセルロース誘導体の水酸基を複数
の官能基を有する架橋剤で実質的に化学架橋されている
含水ゲル組成物。
セルロース系ゲルを供給することを目的とする。 【構成】透明なセルロース系の含水ゲルであって、セル
ロースまたは/およびセルロース誘導体の水酸基を複数
の官能基を有する架橋剤で実質的に化学架橋されている
含水ゲル組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然高分子を基剤とし
た透明なゲル状の物質に関する。
た透明なゲル状の物質に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品、化粧品、医療用品等の種々
の分野で種々の機能を有する製品が消費者のニーズに応
えて上市されており、透明な含水ゲル状製品としてもゼ
リー、芳香剤、クリーム、軟膏基剤、コンタクトレンズ
等、各種用途に広く用いられてきた。
の分野で種々の機能を有する製品が消費者のニーズに応
えて上市されており、透明な含水ゲル状製品としてもゼ
リー、芳香剤、クリーム、軟膏基剤、コンタクトレンズ
等、各種用途に広く用いられてきた。
【0003】従来より、含水ゲルの素材として種々の高
分子が利用されている。天然高分子では、例えば、ゼラ
チン、デンプン、アルギン酸ソーダ、寒天、カラギーナ
ン、セルロース等(例えば、特開昭60−20934
号、特開昭58−167507号、特開平3−2599
27号、特開昭61−252246号)、天然高分子誘
導体では、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース等、(例えば、特開平1−130726
号、特開平2−180988号)合成高分子ではポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリド
ン等(例えば、特開昭57−128734号、特開昭6
2−935号、特開平1−121317号、特開昭58
−23410号)がよく利用されている。
分子が利用されている。天然高分子では、例えば、ゼラ
チン、デンプン、アルギン酸ソーダ、寒天、カラギーナ
ン、セルロース等(例えば、特開昭60−20934
号、特開昭58−167507号、特開平3−2599
27号、特開昭61−252246号)、天然高分子誘
導体では、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース等、(例えば、特開平1−130726
号、特開平2−180988号)合成高分子ではポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリド
ン等(例えば、特開昭57−128734号、特開昭6
2−935号、特開平1−121317号、特開昭58
−23410号)がよく利用されている。
【0004】セルロースを基剤としたゲルはその素材の
取扱性の困難さから、利用が難しく、種々の用途に適応
できるゲルが供給されるに至ってはいない。ことに、セ
ルロース系の素材を用いて作られたゲルでは、形態保持
性や透明性が充分でなく、さらに経時変化が起こり易
く、寸法安定性が悪いという欠点があった。特に高含水
率のゲルでは、充分な強度や弾性率が得られにくいとい
う欠点があり、寸法の経時安定性を維持することは極め
て困難であった。
取扱性の困難さから、利用が難しく、種々の用途に適応
できるゲルが供給されるに至ってはいない。ことに、セ
ルロース系の素材を用いて作られたゲルでは、形態保持
性や透明性が充分でなく、さらに経時変化が起こり易
く、寸法安定性が悪いという欠点があった。特に高含水
率のゲルでは、充分な強度や弾性率が得られにくいとい
う欠点があり、寸法の経時安定性を維持することは極め
て困難であった。
【0005】これらを改良するために多価アルコールの
含浸や混合が通常行われている。しかし、これらの多価
アルコールは化学的に結合しておらず水中に拡散してし
まうため、水中で使われる用途などでは、結晶化が進行
して透明性が低下したり、形態変化によって使用不能に
なったりする欠点を持っていた。また、架橋剤を用いて
化学的に構造を固定しようとする試みも多く行われてい
るが、セルロースは多数の水酸基を有している上に均一
な水系溶液が得られにくいことから、アルカリセルロー
スの粉末や繊維をそのまま反応に用いて作られたゲルが
ほとんどであり、これらは不均一反応であることからも
容易に類推できるように、形態保持性や透明性などが悪
いものが一般的であった。
含浸や混合が通常行われている。しかし、これらの多価
アルコールは化学的に結合しておらず水中に拡散してし
まうため、水中で使われる用途などでは、結晶化が進行
して透明性が低下したり、形態変化によって使用不能に
なったりする欠点を持っていた。また、架橋剤を用いて
化学的に構造を固定しようとする試みも多く行われてい
るが、セルロースは多数の水酸基を有している上に均一
な水系溶液が得られにくいことから、アルカリセルロー
スの粉末や繊維をそのまま反応に用いて作られたゲルが
ほとんどであり、これらは不均一反応であることからも
容易に類推できるように、形態保持性や透明性などが悪
いものが一般的であった。
【0006】透明性や均一性を向上させるために有機溶
媒系を用いた例も提案されているが、(例えば、特開平
2−168958号)溶媒系が水に置換される際の寸法
変化や水素結合の変化の制御が極めて難しく、設計され
た形態のゲルを得ることは多大の労力を要する上に得ら
れたゲルは経時寸法変化が起こり易い欠点があった。
媒系を用いた例も提案されているが、(例えば、特開平
2−168958号)溶媒系が水に置換される際の寸法
変化や水素結合の変化の制御が極めて難しく、設計され
た形態のゲルを得ることは多大の労力を要する上に得ら
れたゲルは経時寸法変化が起こり易い欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
欠点のない、つまり、透明度と寸法の経時安定性に優れ
た極めて高含水率のセルロース系ゲルを供給することを
目的とする。
欠点のない、つまり、透明度と寸法の経時安定性に優れ
た極めて高含水率のセルロース系ゲルを供給することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、実
質的に化学架橋されたセルロースおよび/またはセルロ
ース誘導体と水からなる透明な含水ゲル組成物である。
本発明に言う化学架橋されたセルロースおよび/または
セルロース誘導体とは、化学的な結合(例えばエステル
結合やエーテル結合等)によってセルロースおよび/ま
たはセルロース誘導体の分子内及びまたは分子間の水酸
基が複数の官能基を持った架橋剤を介して架橋されてい
るものをいい、水素結合やイオン結合によるものではな
い。
質的に化学架橋されたセルロースおよび/またはセルロ
ース誘導体と水からなる透明な含水ゲル組成物である。
本発明に言う化学架橋されたセルロースおよび/または
セルロース誘導体とは、化学的な結合(例えばエステル
結合やエーテル結合等)によってセルロースおよび/ま
たはセルロース誘導体の分子内及びまたは分子間の水酸
基が複数の官能基を持った架橋剤を介して架橋されてい
るものをいい、水素結合やイオン結合によるものではな
い。
【0009】水素結合のみを架橋点とする場合、架橋構
造は温度変化やゲル中の水の塩濃度等によって大きく影
響され易く、特にセルロース系では水素結合による結晶
化が進み易いため、光の波長より大きい結晶が多く発生
したり、光の波長より小さい結晶であっても不均一に発
生したりすると、含水ゲル成形体の変形や透明度低下を
起こすと考えられる。また、多価アルコール等を含有さ
せて、アルコールとセルロースの水酸基間の水素結合に
よる架橋構造を持たせることで上記の欠点を軽減する事
は可能であるが、水中では架橋剤となっている多価アル
コールが流出するために、水中保存時の形状や透明度の
経時的変化は避け難い。
造は温度変化やゲル中の水の塩濃度等によって大きく影
響され易く、特にセルロース系では水素結合による結晶
化が進み易いため、光の波長より大きい結晶が多く発生
したり、光の波長より小さい結晶であっても不均一に発
生したりすると、含水ゲル成形体の変形や透明度低下を
起こすと考えられる。また、多価アルコール等を含有さ
せて、アルコールとセルロースの水酸基間の水素結合に
よる架橋構造を持たせることで上記の欠点を軽減する事
は可能であるが、水中では架橋剤となっている多価アル
コールが流出するために、水中保存時の形状や透明度の
経時的変化は避け難い。
【0010】イオン結合を架橋点とする場合も、架橋構
造が温度やゲル中の水のイオン濃度等に影響され易いた
めに、含水ゲル成形体の形状を経時的に維持することは
難しい。また、水素結合の場合と同様に、結晶化が進み
易いために透明度の低下が起こり易い。これに対して化
学結合を架橋点とする場合は、架橋部分が結晶化を阻害
し、光の波長より大きい結晶の発生を抑えていると考え
られ、透明なセルロース系の含水ゲルを得ることが可能
である。また、架橋構造が温度変化やゲル中の水の塩濃
度等に影響されることが少ないと考えられ、水中保存時
にも形状や透明度を維持することが可能になる。
造が温度やゲル中の水のイオン濃度等に影響され易いた
めに、含水ゲル成形体の形状を経時的に維持することは
難しい。また、水素結合の場合と同様に、結晶化が進み
易いために透明度の低下が起こり易い。これに対して化
学結合を架橋点とする場合は、架橋部分が結晶化を阻害
し、光の波長より大きい結晶の発生を抑えていると考え
られ、透明なセルロース系の含水ゲルを得ることが可能
である。また、架橋構造が温度変化やゲル中の水の塩濃
度等に影響されることが少ないと考えられ、水中保存時
にも形状や透明度を維持することが可能になる。
【0011】尚、セルロースの分子内および/または分
子間の水酸基が架橋剤を介して化学架橋されていること
は、このセルロース系の含水ゲルをセルラーゼ等の酵素
やその他の薬品を用いてセルロースのβ型1,4結合を
加水分解し、液体クロマトグラフィーやマススペクトロ
メトリー等を用いて分析したときに、一つの架橋剤を介
してグルコースが二つ結合した部分が検出されることに
より判定可能である。
子間の水酸基が架橋剤を介して化学架橋されていること
は、このセルロース系の含水ゲルをセルラーゼ等の酵素
やその他の薬品を用いてセルロースのβ型1,4結合を
加水分解し、液体クロマトグラフィーやマススペクトロ
メトリー等を用いて分析したときに、一つの架橋剤を介
してグルコースが二つ結合した部分が検出されることに
より判定可能である。
【0012】また、本発明に言うところの実質的に化学
架橋されたとは、架橋剤1分子に対してセルロースの水
酸基が二つ以上反応して三次元架橋構造をとっているも
のを含むことが必要であるが、架橋剤の反応基の一つだ
けがセルロースの水酸基と反応して架橋構造を取らない
ものが混在しても良く、化学結合による架橋が存在すれ
ば、他に水素結合やイオン結合等の架橋を含むことはか
まわないと言うことである。
架橋されたとは、架橋剤1分子に対してセルロースの水
酸基が二つ以上反応して三次元架橋構造をとっているも
のを含むことが必要であるが、架橋剤の反応基の一つだ
けがセルロースの水酸基と反応して架橋構造を取らない
ものが混在しても良く、化学結合による架橋が存在すれ
ば、他に水素結合やイオン結合等の架橋を含むことはか
まわないと言うことである。
【0013】透明なセルロース系含水ゲルとは、可視光
線透過率が80%以上のものを言う。そのためには、セ
ルロースが化学結合によって均一に架橋されており、水
素結合等による結晶構造を持つことはかまわないが、光
の波長よりも大きい結晶が少なく、均一に分散している
ことが肝要であると考えられる。しかし、こうした含水
ゲル中の架橋の分布状態や、結晶のサイズや分布状態を
測定する方法が現在のところ確立されていない。即ち、
透明なセルロース系含水ゲルとは、可視光線透過率が8
0%となり得る架橋度分布、結晶構造を持つものであ
る。
線透過率が80%以上のものを言う。そのためには、セ
ルロースが化学結合によって均一に架橋されており、水
素結合等による結晶構造を持つことはかまわないが、光
の波長よりも大きい結晶が少なく、均一に分散している
ことが肝要であると考えられる。しかし、こうした含水
ゲル中の架橋の分布状態や、結晶のサイズや分布状態を
測定する方法が現在のところ確立されていない。即ち、
透明なセルロース系含水ゲルとは、可視光線透過率が8
0%となり得る架橋度分布、結晶構造を持つものであ
る。
【0014】次に、セルロース系含水ゲルを構成する成
分に関して具体的に述べる。セルロースは、木材、コッ
トンリンター、麻等の天然セルロースを精製したものや
これらを銅アンモニア溶液等の溶媒にいったん溶解した
後再生して得られるセルロースの内いずれであってもか
まわないが、純度の高いものが好ましい。また、セルロ
ースの水酸基を一部置換したセルロース誘導体を使用す
ることもかまわないが、セルロースの性質が維持できる
程度の置換度(DS)のものが好ましく、アルカリ水溶
液に可溶であること(DSが0.5程度以下)が一つの
目安となる。例えば、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、アセチルセルロース等が上げられる。分
子量において特に制限はないが、一般的に重合度(D
P)は200から1000程度のものが使用される。
分に関して具体的に述べる。セルロースは、木材、コッ
トンリンター、麻等の天然セルロースを精製したものや
これらを銅アンモニア溶液等の溶媒にいったん溶解した
後再生して得られるセルロースの内いずれであってもか
まわないが、純度の高いものが好ましい。また、セルロ
ースの水酸基を一部置換したセルロース誘導体を使用す
ることもかまわないが、セルロースの性質が維持できる
程度の置換度(DS)のものが好ましく、アルカリ水溶
液に可溶であること(DSが0.5程度以下)が一つの
目安となる。例えば、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、アセチルセルロース等が上げられる。分
子量において特に制限はないが、一般的に重合度(D
P)は200から1000程度のものが使用される。
【0015】架橋剤は、セルロースおよび/またはセル
ロース誘導体の水酸基と反応し得る官能基を複数持つも
のの中から選ばれる。例えば、マロニルジクロリド、こ
はく酸クロリド、グルタルジクロリド、塩化テレフタロ
イル等のように二つ以上の酸塩化物を有する化合物、グ
ルタルアルデヒド等のように二つ以上のアルデヒド基を
持つ化合物、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、グリセロールジグリシジルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコール
ジグリシジルエーテル等のように二つ以上のエポキシ基
を持つ化合物、二塩化エタン、テトラメチレンクロロブ
ロマイド、ジブロモプロパン、ジブロモブタン等のよう
に二つ以上のハロゲン基を有する化合物、エピクロルヒ
ドリン等のようにエポキシ基とハロゲン基を有する化合
物等から選ばれる。これらのうち反応後の安定性を考え
るとセルロ−スの水酸基とエ−テル結合するものが好ま
しい。
ロース誘導体の水酸基と反応し得る官能基を複数持つも
のの中から選ばれる。例えば、マロニルジクロリド、こ
はく酸クロリド、グルタルジクロリド、塩化テレフタロ
イル等のように二つ以上の酸塩化物を有する化合物、グ
ルタルアルデヒド等のように二つ以上のアルデヒド基を
持つ化合物、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、グリセロールジグリシジルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコール
ジグリシジルエーテル等のように二つ以上のエポキシ基
を持つ化合物、二塩化エタン、テトラメチレンクロロブ
ロマイド、ジブロモプロパン、ジブロモブタン等のよう
に二つ以上のハロゲン基を有する化合物、エピクロルヒ
ドリン等のようにエポキシ基とハロゲン基を有する化合
物等から選ばれる。これらのうち反応後の安定性を考え
るとセルロ−スの水酸基とエ−テル結合するものが好ま
しい。
【0016】本発明の含水ゲル組成物において、これら
架橋剤の反応度は、セルロースおよび/またはセルロー
ス誘導体のグルコース残基1モルに対する反応した架橋
剤のモル数と定義される。反応度の測定方法としては、
重量の増加率から計算する方法や、ヨウ化水素酸により
分解し架橋剤を脱離させて測定する方法等がある。反応
度は、用途に合わせて適宜に選定され、機械的物性の考
慮が必要なものに対しては特に注意されるべきである
が、本発明においては、0.01モル以上0.50モル
以下であることが好ましい。0.01モル未満では明確
な効果が現れにくくなり、0.50モルより大きいと含
水ゲル成形体が脆くなる傾向にあるためである。
架橋剤の反応度は、セルロースおよび/またはセルロー
ス誘導体のグルコース残基1モルに対する反応した架橋
剤のモル数と定義される。反応度の測定方法としては、
重量の増加率から計算する方法や、ヨウ化水素酸により
分解し架橋剤を脱離させて測定する方法等がある。反応
度は、用途に合わせて適宜に選定され、機械的物性の考
慮が必要なものに対しては特に注意されるべきである
が、本発明においては、0.01モル以上0.50モル
以下であることが好ましい。0.01モル未満では明確
な効果が現れにくくなり、0.50モルより大きいと含
水ゲル成形体が脆くなる傾向にあるためである。
【0017】本発明の含水ゲル組成物において、もう一
つの成分である水は、一般に純水が主体であるが、生理
食塩水のように3%以下程度であれば水溶性の無機物や
薬剤等の有機物を含むことはかまわない。また、水の割
合すなわち含水率は60%から99%である。本発明の
含水ゲル組成物の製造法は、特に限定されないが、以下
にその一例である鋳型などを用いて任意の形状を持った
セルロース系の含水ゲルを作成するときの例を簡単に述
べる。
つの成分である水は、一般に純水が主体であるが、生理
食塩水のように3%以下程度であれば水溶性の無機物や
薬剤等の有機物を含むことはかまわない。また、水の割
合すなわち含水率は60%から99%である。本発明の
含水ゲル組成物の製造法は、特に限定されないが、以下
にその一例である鋳型などを用いて任意の形状を持った
セルロース系の含水ゲルを作成するときの例を簡単に述
べる。
【0018】セルロースを鋳型などに流し込んで成型す
る場合、溶媒に溶解した状態で行うのが一般的である。
セルロースの溶解法としては、様々な方法がある。例え
ば、セルロースをアルカリセルロースとし、これを二硫
化炭素と反応させて、その後アルカリで溶解する方法、
セルロースを銅アンモニア溶液に溶解する方法等のよう
に水系溶媒に溶解する方法がある。また、ジメチルスル
ホキシド/パラホルム系、ジメチルホルムアミド/N2
O2系、ジメチルホルムアミド/クロラール系、N,N
−ジメチルアセトアミド/塩化リチウム系等、有機溶剤
に溶解する方法がある。近年になって、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ水
溶液単独で溶解する方法が特開昭60−42401号、
60−42438号、61−130353号、特開昭6
2−116601号等に開示されている。これらの中か
ら製造条件に合わせて選定されてよいが、架橋反応を行
う際に副反応が起こりやすいものを含む溶媒系は好まし
くない。架橋反応後、ゲル中の溶媒を水に置換するため
には、溶媒が水に溶解しやすい方が好ましく、水系の溶
媒が好ましいと考えられる。アルカリ水溶液単独で溶解
したセルロース溶液を用いることが特に好ましい。
る場合、溶媒に溶解した状態で行うのが一般的である。
セルロースの溶解法としては、様々な方法がある。例え
ば、セルロースをアルカリセルロースとし、これを二硫
化炭素と反応させて、その後アルカリで溶解する方法、
セルロースを銅アンモニア溶液に溶解する方法等のよう
に水系溶媒に溶解する方法がある。また、ジメチルスル
ホキシド/パラホルム系、ジメチルホルムアミド/N2
O2系、ジメチルホルムアミド/クロラール系、N,N
−ジメチルアセトアミド/塩化リチウム系等、有機溶剤
に溶解する方法がある。近年になって、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ水
溶液単独で溶解する方法が特開昭60−42401号、
60−42438号、61−130353号、特開昭6
2−116601号等に開示されている。これらの中か
ら製造条件に合わせて選定されてよいが、架橋反応を行
う際に副反応が起こりやすいものを含む溶媒系は好まし
くない。架橋反応後、ゲル中の溶媒を水に置換するため
には、溶媒が水に溶解しやすい方が好ましく、水系の溶
媒が好ましいと考えられる。アルカリ水溶液単独で溶解
したセルロース溶液を用いることが特に好ましい。
【0019】セルロ−ス溶液中のセルロース濃度は、含
水ゲルの含水率や機械的物性等の設計に関するものであ
り、セルロースの重合度なども考慮にいれて適宜選定さ
れる。次いで、上述のようにして得られたセルロース溶
液に架橋剤を添加し、架橋反応を行う。
水ゲルの含水率や機械的物性等の設計に関するものであ
り、セルロースの重合度なども考慮にいれて適宜選定さ
れる。次いで、上述のようにして得られたセルロース溶
液に架橋剤を添加し、架橋反応を行う。
【0020】架橋剤の添加量は、前述のように含水ゲル
の硬さに影響してくるので、架橋剤の反応性も考え合わ
せて適宜決められる。添加するときのセルロース溶液の
温度は低温に保つことが好ましい。これは架橋剤の反応
速度を抑えて、添加混合後の溶液にある程度の流動性を
保持し、賦型性をよくするためである。架橋剤を添加混
合後なお流動性を保持した溶液を、任意の形状の鋳型に
流し込んだ後、架橋反応が進行するまで静置するとその
形状を持ったゲル成形体が形成される。この時、反応時
間短縮のために加熱することはかまわない。
の硬さに影響してくるので、架橋剤の反応性も考え合わ
せて適宜決められる。添加するときのセルロース溶液の
温度は低温に保つことが好ましい。これは架橋剤の反応
速度を抑えて、添加混合後の溶液にある程度の流動性を
保持し、賦型性をよくするためである。架橋剤を添加混
合後なお流動性を保持した溶液を、任意の形状の鋳型に
流し込んだ後、架橋反応が進行するまで静置するとその
形状を持ったゲル成形体が形成される。この時、反応時
間短縮のために加熱することはかまわない。
【0021】このゲル成形体を鋳型から取り出し、水で
洗浄し、ゲル成形体中の溶媒を水で置換するとその形状
を持った含水ゲルが得られる。以上のようにして得られ
たセルロース系含水ゲルは、水中での保存時における透
明度の経時的安定性に優れ、また寸法の安定性にも優れ
たものであった。
洗浄し、ゲル成形体中の溶媒を水で置換するとその形状
を持った含水ゲルが得られる。以上のようにして得られ
たセルロース系含水ゲルは、水中での保存時における透
明度の経時的安定性に優れ、また寸法の安定性にも優れ
たものであった。
【0022】
【実施例】以下に実施例をもって本発明の実施態様の一
部を例示するが、例中特に断らない限り、百分率は重量
によるものである。なお実施例中、反応度はヨウ化水素
酸により分解させた後、脱離した架橋剤をガスクロマト
グラフィ−により測定したものである。可視光透過率
は、島津製作所のデジタルダブルビ−ム分光光度計を用
いて、厚さ0.2mmの含水ゲルフィルムについて測定
されたものである。含水率は、 (含水時の重量−乾燥重量)/含水時の重量×100 で表される。寸法の経時変化率は、 (保存後の円盤の直径−洗浄後の円盤の直径)/鋳型の
円盤の直径×100 で計算された値であり、プラスの数値は膨張、マイナス
の数値は収縮していることを示す。
部を例示するが、例中特に断らない限り、百分率は重量
によるものである。なお実施例中、反応度はヨウ化水素
酸により分解させた後、脱離した架橋剤をガスクロマト
グラフィ−により測定したものである。可視光透過率
は、島津製作所のデジタルダブルビ−ム分光光度計を用
いて、厚さ0.2mmの含水ゲルフィルムについて測定
されたものである。含水率は、 (含水時の重量−乾燥重量)/含水時の重量×100 で表される。寸法の経時変化率は、 (保存後の円盤の直径−洗浄後の円盤の直径)/鋳型の
円盤の直径×100 で計算された値であり、プラスの数値は膨張、マイナス
の数値は収縮していることを示す。
【0023】
【実施例1】コットンリンター銅アンモニア溶液より再
生したセルロース(DP=700)を、8.5%水酸化
ナトリウム水溶液に溶解してセルロース濃度5%の溶液
を作成した。この溶液200gに架橋剤としてエピクロ
ルヒドリン6.3g(セルロースを構成するグルコース
残基当たり1.1モル当量)を添加し、ミキサーで十分
撹拌した。脱泡後、この溶液を円盤状の鋳型に均一に充
填した。これを室温で6時間放置したところ、溶液はゲ
ル化し成形体を得た。このゲル成形体を鋳型から取り出
して水で十分洗浄し、ゲル中の溶媒を水に置換した。こ
のようにして得られたセルロース系含水ゲルは、鋳型と
同じ形状であり、均一透明なものであった。この時の反
応度は0.26モル、含水率は95%、可視光線透過率
は91%であった。また、一週間純水中に保存したとき
の寸法の経時変化率は0%であり、可視光線透過率91
%であった。
生したセルロース(DP=700)を、8.5%水酸化
ナトリウム水溶液に溶解してセルロース濃度5%の溶液
を作成した。この溶液200gに架橋剤としてエピクロ
ルヒドリン6.3g(セルロースを構成するグルコース
残基当たり1.1モル当量)を添加し、ミキサーで十分
撹拌した。脱泡後、この溶液を円盤状の鋳型に均一に充
填した。これを室温で6時間放置したところ、溶液はゲ
ル化し成形体を得た。このゲル成形体を鋳型から取り出
して水で十分洗浄し、ゲル中の溶媒を水に置換した。こ
のようにして得られたセルロース系含水ゲルは、鋳型と
同じ形状であり、均一透明なものであった。この時の反
応度は0.26モル、含水率は95%、可視光線透過率
は91%であった。また、一週間純水中に保存したとき
の寸法の経時変化率は0%であり、可視光線透過率91
%であった。
【0024】
【実施例2】実施例1で用いたコットンリンター銅アン
モニア溶液より再生したセルロース(DP=700)の
代わりにアラスカパルプを原料に用いて、特開昭62−
116601号の実施例1と同様な方法により8.5%
水酸化ナトリウム水溶液に溶解してセルロース濃度5%
(重合度:DP=450)の溶液を作成する。これ以外
は、実施例1と同様に行い、セルロース系含水ゲルの成
形体を得た。得られた含水ゲルは、鋳型と同じ形状であ
り、均一透明なものであった。この時の反応度は0.2
4モル、含水率は96%、可視光線透過率は90%であ
った。また、一週間純水中に保存したときの寸法の経時
変化率は0%、可視光線透過率は90%であった。
モニア溶液より再生したセルロース(DP=700)の
代わりにアラスカパルプを原料に用いて、特開昭62−
116601号の実施例1と同様な方法により8.5%
水酸化ナトリウム水溶液に溶解してセルロース濃度5%
(重合度:DP=450)の溶液を作成する。これ以外
は、実施例1と同様に行い、セルロース系含水ゲルの成
形体を得た。得られた含水ゲルは、鋳型と同じ形状であ
り、均一透明なものであった。この時の反応度は0.2
4モル、含水率は96%、可視光線透過率は90%であ
った。また、一週間純水中に保存したときの寸法の経時
変化率は0%、可視光線透過率は90%であった。
【0025】
【実施例3】実施例1で用いたエピクロルヒドリンの代
わりにエチレングリコールジグリシジルエーテル21.
5g(セルロースを構成するグルコース残基当たり2.
0モル当量)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、
セルロース系含水ゲルの成形体を得た。得られた含水ゲ
ルは、鋳型と同じ形状であり、均一透明なものであっ
た。この時の反応度は0.28モル、含水率は96%、
可視光線透過率は88%であった。また、一週間純水中
に保存したときの寸法の経時変化率は−0.2%、可視
光線透過率は87%であった。
わりにエチレングリコールジグリシジルエーテル21.
5g(セルロースを構成するグルコース残基当たり2.
0モル当量)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、
セルロース系含水ゲルの成形体を得た。得られた含水ゲ
ルは、鋳型と同じ形状であり、均一透明なものであっ
た。この時の反応度は0.28モル、含水率は96%、
可視光線透過率は88%であった。また、一週間純水中
に保存したときの寸法の経時変化率は−0.2%、可視
光線透過率は87%であった。
【0026】
【実施例4】実施例1で用いたコットンリンター銅アン
モニア溶液より再生したセルロース(DP=700)の
代わりにアルカリ可溶低置換メチルセルロース(DP=
700,DS=0.07)を用い8.5%水酸化ナトリ
ウム水溶液に溶解してセルロース濃度7%の溶液を作成
する。これに、架橋剤の量を3.4g(セルロースを構
成するグルコース残基当たり0.6モル当量)にした以
外は、実施例1と同様に行い、セルロース系含水ゲルの
成形体を得た。得られた含水ゲルは、鋳型と同じ形状で
あり、均一透明なものであった。この時の反応度は0.
12モル、含水率は92%、可視光線透過率は91%で
あった。また、一週間純水中に保存したときの寸法の経
時変化率は0%、可視光線透過率は91%であった。
モニア溶液より再生したセルロース(DP=700)の
代わりにアルカリ可溶低置換メチルセルロース(DP=
700,DS=0.07)を用い8.5%水酸化ナトリ
ウム水溶液に溶解してセルロース濃度7%の溶液を作成
する。これに、架橋剤の量を3.4g(セルロースを構
成するグルコース残基当たり0.6モル当量)にした以
外は、実施例1と同様に行い、セルロース系含水ゲルの
成形体を得た。得られた含水ゲルは、鋳型と同じ形状で
あり、均一透明なものであった。この時の反応度は0.
12モル、含水率は92%、可視光線透過率は91%で
あった。また、一週間純水中に保存したときの寸法の経
時変化率は0%、可視光線透過率は91%であった。
【0027】
【比較例1】特開平2−168958号の実施例1の方
法で実施例と同様な円盤状のセルロース含水ゲルを作製
した。得られた含水ゲルは変形しており、可視光線透過
率は88%であった。また、一週間純水中に保存したと
きの寸法の経時変化率は−9.2%であり、可視光線透
過率は、60%であった。また、この含水ゲルの含水率
は82%であった。
法で実施例と同様な円盤状のセルロース含水ゲルを作製
した。得られた含水ゲルは変形しており、可視光線透過
率は88%であった。また、一週間純水中に保存したと
きの寸法の経時変化率は−9.2%であり、可視光線透
過率は、60%であった。また、この含水ゲルの含水率
は82%であった。
【0028】
【比較例2】実施例1と同様にして得られたセルロース
のアルカリ水溶液に、架橋剤を添加する事無く、脱泡
後、実施例と同様にして円盤状のセルロース含水ゲルを
作製した。得られた含水ゲルは変形しており、白濁した
状態であった。また、一週間純水中に保存したときの寸
法の経時変化率は−1.2%であった。また、この含水
ゲルの含水率は81%であった。
のアルカリ水溶液に、架橋剤を添加する事無く、脱泡
後、実施例と同様にして円盤状のセルロース含水ゲルを
作製した。得られた含水ゲルは変形しており、白濁した
状態であった。また、一週間純水中に保存したときの寸
法の経時変化率は−1.2%であった。また、この含水
ゲルの含水率は81%であった。
【0029】上記の結果を以下の表にまとめた。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の含水ゲル組成物は、透明度と寸
法の経時安定性に優れた極めて高含水率のセルロース系
ゲルであるため、育苗用シ−ト、植物栽培培地等の農業
分野や創傷被覆剤、人工関節、薬剤除放剤等の医学・薬
学分野等の広範な分野に利用可能である。
法の経時安定性に優れた極めて高含水率のセルロース系
ゲルであるため、育苗用シ−ト、植物栽培培地等の農業
分野や創傷被覆剤、人工関節、薬剤除放剤等の医学・薬
学分野等の広範な分野に利用可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】実質的に化学架橋されたセルロースおよび
/またはセルロース誘導体と水からなる透明な含水ゲル
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4039280A JPH05239263A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 含水ゲル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4039280A JPH05239263A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 含水ゲル組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239263A true JPH05239263A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12548759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4039280A Withdrawn JPH05239263A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 含水ゲル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05239263A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996002276A3 (en) * | 1994-07-18 | 1996-06-20 | Gel Sciences Inc | Novel polymer gel networks and methods of use |
WO1998021960A1 (fr) * | 1996-11-22 | 1998-05-28 | Rhone-Poulenc Agrochimie | Nouvelles compositions solides a base de derive cellulosique insoluble et de derive de 1-aryl-pyrazole |
WO1998021961A1 (en) * | 1996-11-22 | 1998-05-28 | Rhone-Poulenc Agrochimie | Novel solid compositions based on an insoluble cellulose derivative and a 1-arylpyrazole derivative |
FR2759249A1 (fr) * | 1997-02-11 | 1998-08-14 | Rhone Poulenc Agrochimie | Dispositif pour la protection du riz contre les especes nuisibles |
US5840338A (en) * | 1994-07-18 | 1998-11-24 | Roos; Eric J. | Loading of biologically active solutes into polymer gels |
EP1090647A1 (en) * | 1999-10-07 | 2001-04-11 | Instituut voor Agrotechnologisch Onderzoek (ATO-DLO) | Process for encapsulating active agents obtaining a gel |
WO2018135139A1 (ja) * | 2017-01-23 | 2018-07-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 高分子および高分子膜の製造方法 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP4039280A patent/JPH05239263A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1996002276A3 (en) * | 1994-07-18 | 1996-06-20 | Gel Sciences Inc | Novel polymer gel networks and methods of use |
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WO2001024838A1 (en) * | 1999-10-07 | 2001-04-12 | Instituut Voor Agrotechnologisch Onderzoek (Ato-Dlo) | Process for encapsulating active agents in gels |
WO2018135139A1 (ja) * | 2017-01-23 | 2018-07-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 高分子および高分子膜の製造方法 |
JPWO2018135139A1 (ja) * | 2017-01-23 | 2019-11-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 高分子および高分子膜の製造方法 |
US10851181B2 (en) | 2017-01-23 | 2020-12-01 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Polymer and method for producing polymer membrane |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |