JPH05239092A - ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼの非サブストレート阻害剤 - Google Patents

ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼの非サブストレート阻害剤

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JPH05239092A
JPH05239092A JP4212907A JP21290792A JPH05239092A JP H05239092 A JPH05239092 A JP H05239092A JP 4212907 A JP4212907 A JP 4212907A JP 21290792 A JP21290792 A JP 21290792A JP H05239092 A JPH05239092 A JP H05239092A
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ras
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ(FTas
e )を阻害し、発癌遺伝子タンパクRas のファルネシル
化を防止する化合物を提供する。 【構成】本発明の化合物は Cys - Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 - NRR1 [式中、Cys はシステインで、 Xaa1 はアミノ酸天然L
型異性体のいずれか、 Xaa2 はアミノ酸天然L型異性体
のいずれか、そして、Xaa3 - NRR1 はアミノ酸天然L
型異性体のいずれかのアミド、R およびR1 は独立に水
素、C1 〜C12アルキル、アラルキル又は置換若しくは
非置換アリールである]のアミノ酸配列を有する。 【効果】かかる化合物はファルネシル蛋白質トランスフ
ェラーゼを阻害し、発癌遺伝子タンパクRasのファルネ
シル化を阻止する。癌治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】結腸・直腸癌、外分泌性膵臓癌及
び骨髄性白血病を含む多くのヒトの癌において、Ras 遺
伝子が活性化することが知られている。Ras 活動の生物
学的及び生化学的研究によると、Ras はG調節蛋白質の
ように機能することが示された。その理由は、細胞を形
質転換するためには、Ras は形質膜に位置しGTP に結合
するはずだからである[Gibbs,J.ら、Microbiol.Rev. 5
3:171-286 (1989)]。癌細胞中のRas 遺伝子の形状は変
異していて、正常細胞中のRas 蛋白質と区別することが
できる。
【0002】Ras が形質膜に位置するまでには、少なく
とも3種の翻訳後修飾が含まれており、その全てはRas
のC末端で起こる。Ras のC末端には、”CAAX”、即
ち”Cys - Aaa1 - Aaa2 - Xaa”ボックス[Aaa は脂肪
族アミノ酸であり、Xaa はいずれのアミノ酸でもよい]
と呼ばれる部分配列が含まれる[Willumsen ら、Nature
310:583-586 (1984) ]。この部分(motif )は、Rho
、真菌性交配因子、核ラミン及びトランスデューシン
のγサブユニット等の Ras関連GTP 結合蛋白質にも含ま
れている。
【0003】イソプレノイドファルネシル二燐酸(FPP
)によるRas のファルネシル化は、生体内でシステイ
ン部分に起こり、チオエーテル結合を生成する[Hancoc
k ら、Cell 57:1167 (1989); Caseyら、Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA 86:8323 (1989) ]。さらに、Ha-Ras及びN-R
as は、C末端のCys ファルネシル受容体近くのCys 残
基にチオエーテルを作ってパルミトレイン化する[Guti
errez ら、EMBO J. 8:1093-1098(1989); Hancockら、Ce
ll 57:1167-1177 (1989)]。Ki-Rasは、パルミテート受
容体Cys を欠いている。Ras C末端の最後の3アミノ酸
は蛋白質分解で除去され、新たなC末端にメチルエステ
ル化が起こる[Hancock ら、前出]。真菌性交配因子や
哺乳類核ラミンにあっても、同様の修飾段階がある[An
dereggら、J.Biol.Chem. 263:18236 (1988); Farnswort
h ら、同誌 264:20422 (1989) ]。
【0004】Ras のファルネシル化がロバスタチン[Me
rck & Co., Rahway, NJ ]及びコンパクチン[Hancock
ら、前出; Casey ら、前出; Schafer ら、Science 245:
379(1989)]により生体内で阻害されることが実証され
た。これら薬剤は、ポリイソプレノイド及びファルネシ
ル二燐酸前駆体生成の律速酵素であるHMG-CoA リダクタ
ーゼを阻害する。ファルネシル二燐酸を前駆体として利
用するファルネシル蛋白質トランスフェラーゼが、Ras
ファルネシル化をもたらすことが示された[Reiss ら、
Cell 62:81-88 (1990); Schaber ら、J.Biol.Chem. 26
5: 14701-14704(1990); Schafer ら、Science 249: 113
3-1139(1990); Manne ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:
7541-7545 (1990)]。
【0005】ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼが
阻害され、それによりRas 蛋白質のファルネシル化が防
止されると、Ras が正常細胞を癌細胞に形質転換する能
力が失われる。本発明の化合物は、形質膜へのRas の局
在化を阻止し、それにより可溶性Ras が生成し、後述の
ようにこれがRas 機能の優性負阻害剤として働くことが
できる。癌細胞中の可溶性Ras は優性負阻害剤となり得
るものの、正常細胞中の可溶性Ras は阻害剤とならな
い。
【0006】“Cys - Aaa 1 - Aaa2 - Xaa ”ボックス
膜領域のない、シトソル所在の、及び活性化形態(GTPa
se活性が損なわれ、GTP に結合している)のRas は、膜
結合型のRas 機能の優勢負Ras 阻害剤として作用する
[Gibbs ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:6630-6634 (1
989)]。GTPase活性が普通のシトソル所在のRas は、阻
害剤として機能しない。前出のGibbs らは、この効果を
Xenopus oocytes 及び哺乳類細胞において実証した。
【0007】Ras のファルネシル化を阻止するため本発
明化合物を投与すると、膜内Ras 量が減少するばかりで
なく、Ras のシトソル集中が生ずる。活性化Ras を持つ
腫瘍細胞では、このシトソル集中は膜結合Ras 機能の他
の拮抗原因として働く。Rasが普通の正常細胞にあって
は、Ras のシトソル集中が拮抗原因として働くことはな
い。ファルネシル化が完全に阻止されぬ場合には、他の
ファルネシル化蛋白質がその機能を持続することが可能
である。
【0008】ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ活
性は、化合物の投与量に応じ抑制するか、完全に阻害す
ることができる。ファルネシル蛋白質トランスフェラー
ゼ酵素活性を化合物の投与量を調整して抑制するに止め
ると、当該酵素を利用する他の代謝反応への影響等の好
ましからざる副作用を避けるのに役立つ。
【0009】上記化合物及びその同族体は、ファルネシ
ル蛋白質トランスフェラーゼの阻害剤である。ファルネ
シル蛋白質トランスフェラーゼは、ファルネシル二燐酸
を用いて、Ras のCAAXボックスのCys チオール基をファ
ルネシル基で共有結合により修飾する。HMG-CoA リダク
ターゼ阻害によりファルネシル二燐酸生合成を阻止する
と、生体内でRas の膜局在ができなくなり、Ras の機能
が阻害される。ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ
の阻害は、イソプレン生合成阻害剤一般に比して、より
特異的であり副作用が少ない。
【0010】過去に、CAAXボックスのテトラペプチド疑
似体がRas ファルネシル化を阻害するとされたことがあ
る[Schaber ら、前出; Reiss ら、前出; Reiss ら、PN
AS 88:732-736 (1991)]。このペプチドは基質(substr
ate )として働くものと思われる。ファルネシル化によ
りテトラペプチドの活性は約15分の一になってしまう
[Schaber ら、前出]ので、基質物質として働かず従っ
て真の阻害剤となるテトラペプチドを開発することが望
まれる。本発明の特徴は、基質としては働かないか、そ
れが貧弱で、従って非サブストレート阻害剤として機能
するようなテトラペプチドの一群を発見したことにあ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した事項に鑑み、
本発明はファルネシル蛋白質トランスフェラーゼを阻害
し、もって発癌遺伝子蛋白質Ras がファルネシル化する
のを防止する化合物の提供をその目的とする。本発明は
さらに、本発明化合物を含む化学療法組成物の提供並び
にかかる化合物を製造する方法の解明をもその目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明には、非サブスト
レート阻害剤として作用することにより、ファルネシル
蛋白質トランスフェラーゼを阻害し、もって発癌遺伝子
蛋白質Ras がファルネシル化するのを防止する化合物が
含まれる。本発明にはさらに、かかる化合物を含む化学
療法組成物も含まれる。
【0013】本発明の化合物は、次式: Cys - Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 - NRR1 [式中、Cys はアミノ酸システインであり、 Xaa1 はア
ミノ酸天然L型異性体のいずれかであり、 Xaa2 はアミ
ノ酸天然L型異性体のいずれかであり、そして、Xaa3 -
NRR1 はアミノ酸天然L型異性体のいずれかのアミド
であり、R およびR1 は独立に水素、C1 〜C12アルキ
ル、アラルキル又は置換若しくは非置換アリールであ
る]で示される化合物、又は医薬的に許容可能なその塩
である。
【0014】発明の詳細な記述 本発明の化合物は、非サブストレート阻害剤として作用
することにより、ファルネシル蛋白質トランスフェラー
ゼを阻害し、もって発癌遺伝子蛋白質Ras がファルネシ
ル化するのを防止する。本発明の化合物は、次式: Cys - Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 - NRR1 [式中、Cys はアミノ酸システインであり、 Xaa1 はア
ミノ酸天然L型異性体のいずれかであり、 Xaa2 はアミ
ノ酸天然L型異性体のいずれかであり、そして、Xaa3 -
NRR1 はアミノ酸天然L型異性体のいずれかのアミド
であり、R およびR1 は独立に水素、C1 〜C12アルキ
ル、アラルキル又は置換若しくは非置換アリールであ
る]で示される化合物、又は医薬的に許容可能なその塩
である。
【0015】本発明で特に好ましい化合物には、CVLS -
NH2 (配列番号1)及びCVFM -NH2(配列番号2)のよ
うな第一級アミドが含まれる。本発明においては、以下
に示すように各アミノ酸を慣用の3文字表記及び1文字
略称により表示する: アラニン Ala A アルギニン Arg R アスパラギン Asn N アスパラギン酸 Asp D アスパラギン又はアスパラギン酸 Asx B システイン Cys C グルタミン Gln Q グルタミン酸 Glu E グルタミン又はグルタミン酸 Glx Z グリシン Gly G ヒスチジン His H イソロイシン Ile I ロイシン Leu L リシン Lys K メチオニン Met M フェニルアラニン Phe F プロリン Pro P セリン Ser S トレオニン Thr T トリプトファン Trp W チロシン Tyr Y バリン Val V 本発明の化合物の医薬的に許容可能な塩には、本発明化
合物の非毒性無機及び有機酸等から得られた常用の非毒
性塩が含まれる。このような常用の非毒性塩には、例え
ば塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、燐酸、硝
酸等の無機酸から得られる塩、並びに酢酸、プロピオン
酸、琥珀酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、林檎
酸、酒石酸、枸櫞酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイ
ン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミ
ン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2-アセ
トキシ安息香酸、フマール酸、トルエンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、エタンジスルホン酸、蓚酸、イセチオ
ン酸等の有機酸から得られる塩が含まれる。
【0016】本発明の化合物の医薬的に許容可能な塩
は、塩基性部位を有する本発明化合物から常用の化学的
手法により合成することができる。一般に、前記の塩は
遊離塩基と化学量論量若しくは過剰の所望の塩を生成す
る無機若しくは有機の酸とを、適する溶媒又は各種混合
溶媒中で反応させることにより得られる。
【0017】特性評価法 Ras-[ 3H]ファルネシル二燐酸(FPP )のポリイソプ
レニル化物(20 Ci/ミリモル)は、New England Nuclea
r 社から購入した。ファルネシル蛋白質トランスフェラ
ーゼ活性の定量は、特に注記のない限り30℃で行なわれ
た。最終容量50μlの代表的な反応液には、[ 3H]フ
ァルネシル二燐酸、Ras 蛋白質(3.5 μモル)、50 mM
HEPES 、pH 7.5、 5 mM MgCl2 、 5 mM ジチオトレイト
ール及びファルネシル蛋白質トランスフェラーゼが含ま
れる。酵素を入れぬ検査混合物を熱的に予備平衡させ、
ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼを加えて反応を
始め、所定の時間間隔でエタノール中の1 M 塩酸 1 ml
を添加して停止する。沈澱生成を完結させるため、停止
した反応物は15分間放置する。100%エタノール2 mlを加
えてから、反応物をWhatmann GF/C フィルターを通じ減
圧瀘過する。フィルターを4回 2 ml ずつの100%エタノ
ールで洗い、シンチレーション液 10 mlと混ぜて、Beck
mann LS3801 シンチレーションカウンターで計数する。
【0018】阻害性能評価には、阻害を期待される物質
を所定濃度で加える以外には、上記検査に準じて実施
し、両ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ基質につ
いてそれぞれのKM 濃度においてIC50値を求めた。CAAX
配列を持つRas 蛋白質基質CVLSについてのKM は3.5 μ
モルであり、一方FPP についてのそれは0.25μモルであ
った。
【0019】ペプチドを受容体基質とする際には、検査
法のうち以下の2点が変更された: (1)Ras蛋白質を除く (2)反応は10分の一容の0.5 M EDTA
の添加で停止する。反応混合物の一部をTLC 板(E.Merc
k 社 [Darmstadt]のシリカゲル60薄層クロマトグラフィ
ープレート、20 cm x 20 cm, 0.25 mm層厚)に乗せ、酢
酸エチル:ピリジン:酢酸:水(10:5:1:3)又はn-プロ
パノール:水(7:3 )のいずれかの溶出系により溶出す
る。減圧乾燥の後、プレートにEn 3Hance をスプレー
し、-70 ℃でX線フィルムに露光する。
【0020】基質として用いたRas 蛋白質は、大腸菌で
発現し精製した[Gibbs ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
5:5026-5030 (1988) ]。ファルネシル蛋白質トランス
フェラーゼは、ウシ脳から調製した。精製過程は、全て
4℃で行なわれた。ウシ脳からの大脳小葉を、50 mM Tr
is-Cl 、pH 8.0、1 mM EGTA 、1 mM MgCl2 、5 mMジチ
オトレイトール、10μg/mlアプロチニン、0.5 mM弗化フ
ェニルメチルスルホニル(PMSF)、2 μg/mlアンチパイ
ン及び2 μg/mlロイペプチンを含む溶菌緩衝液中でホモ
ジナイズした。細胞デブリス及び膜を遠心分離[10,000
gで20分、次いで100,000 g で30分]した。上澄液を直
接、溶菌緩衝液で平衡化してあるDEAE-Sephacelカラム
(30 cm × 20 cm2 )に仕込んだ。カラムを同じ緩衝液
で洗い、この緩衝液中のNaCl線状傾斜(0-500 mM、1 L
+ 1 L )により蛋白質類を溶出した。20 ml ずつの画分
を集め、ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ活性を
示すものを合せる。各プールを次にω−アミノオクチル
アガロースカラム(30 cm×4.9 cm2 )に付し、溶菌緩
衝液中のNaCl線状傾斜(0-500 mM、500 ml + 500 ml )
により溶出した。ファルネシル蛋白質トランスフェラー
ゼを含む画分を合せる。多くの場合、Mono Q HR10/10カ
ラムを用い、85分にわたり2 ml/ 分で 0-0.3M NaCl傾斜
でファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ活性を示すも
のを溶出するHPLCにより、さらに部分精製した。
【0021】高純度酵素とするためには、ノナペプチド
KSLTGCVIMを製造者記載の無水条件(15μモルペプチド
/1 ml Affigel-10 )で Affigel-10 に共有結合させ
る。未反応樹脂をエタノールアミンで処理する。ω−ア
ミノオクチルアガロースカラムのペプチドに精製蛋白質
を何回も通し、次いでカラムを洗浄し、Reiss ら(1990)
前出のように溶出して、ファルネシル蛋白質トランスフ
ェラーゼ活性を示すものを回収した。
【0022】化合物の合成 本発明の化合物は、その構成アミノ酸から慣用のペプチ
ド合成法、好ましくは固相法により合成することができ
る。得られたペプチドは、次に逆相高速液体クロマトグ
ラフィー(HPLC)により精製する。
【0023】ペプチド合成の標準技術は、例えば次のも
のに示されている:Schroeder ら、“The Peptides” V
ol.I,Academic Press 1965; Bodanszky ら、“Peptide
Synthesis ” Interscience Publishers, 1966; McOmie
編、“Protective Groups inOrganic Chemistry” Plen
um Press, 1973; Barany ら、“The Peptides: Analysi
s, Synthesis, Biology” 2, Chap.1, Academic Press,
1980; Stewart ら、“Solid Phase Peptide Synthesis
”, 2nd Ed., Pierce Chemical Co., 1984。これらに
おける教示は、参照して本明細書に組み入れるものとす
る。
【0024】ペプチド調製には、Applied Biosystemsの
430A型ペプチドシンセサイザーを用い、これを常法によ
り対応するアミドに変換した。逆相高速液体クロマトグ
ラフィーでこれを精製し、アミノ酸分析及び高速原子衝
突質量分析(FAB-MS)で同定した。非保護ペプチドにト
ランストランス臭化ファルネシル(Aldrich )を反応さ
せ、化学的ファルネシル化を行なった。
【0025】生体外でのRas のファルネシル化 生体外でのRas のポリイソプレニル化を評価する目的
で、Gibbs らがProc.Natl.Acad.Sci.USA 86:6630-6634
(1989)に記載した2種の加工 S. cerevisiae RAS遺伝子
産物、即ち[ Leu68]RAS1(term.) 及び[ Leu68]RAS1
(term.) CVLS(ここでCVLSはCys-Val-Leu-Ser である)
を用いた。いずれの蛋白質も、酵母RAS1の最初の184 ア
ミノ酸を含み、そこにはCys 残基がない。[ Leu68]RA
S1(term.)は、Leu-185 の代わりにPro で終わってい
る。[ Leu68]RAS1(term.) CVLSは、最後のPro 残基が
-Ser-Leu-Lys-Cys-Val-Leu-Ser配列の追加C末端7残基
に代わっている。この蛋白質を以下Ras-CVLSと呼ぶ。3.
5 μモルの精製Ras 蛋白質を、0.25μモル[ 3H ]FPP
の存在下に半精製酵素とインキュベートした。放射性プ
リカーサーは、Ras-CVLSに導入した。Ras を欠くか、
[ Leu68]RAS1(term.) を有する反応では、標識化が認
められなかったが、これは修飾がRas-CVLSに特有のC末
端領域で起こっていることを示唆する。Ras-特異のモノ
クローナル抗体Y13-259 との免疫沈澱により、Ras-CVLS
は受容体蛋白質であることが確かめられた。正常及び癌
化哺乳類Ha Ras蛋白質も、同様に基質として用いられ
た。
【0026】CAAXテトラペプチド及び他のCys - Xaa1
- Xaa2 - Xaa3 - NRR1 を有するテトラペプチドが、
3H ]FPP 及び半精製ウシ脳ファルネシル蛋白質トラ
ンスフェラーゼを用いてのファルネシル化基質として試
験された。ヘプタペプチドのSSGCVLS についての我々の
以前の研究によると、このものがイソプレニル化基質と
なることが判明している[Schaber ら、前出]。薄層ク
ロマトグラフィー条件を検討し、基質ファルネシル二燐
酸(Rf = 0.06 )、CVLS(Rf = 0.28 )及び製品S-ファ
ルネシル-CVLS (Rf = 0.58 )を分離した。このRf値
は、酢酸エチル:ピリジン:酢酸:水(10:5:1:3)の溶
出媒を使用してのTLC 条件の場合のものである。他の溶
出媒であるn-プロパノール:水(7:3 )にあっては、フ
ァルネシル二燐酸(Rf = 0.18 )のファルネシル化テト
ラペプチド[例えばCAIS(Rf = 0.84 )及びCAIM(Rf =
0.83 )]からの分離は容易であった。ペプチド、ファ
ルネシル二燐酸及びファルネシル蛋白質トランスフェラ
ーゼを含む反応停止した混合物をTLC で分離した後、オ
ートラジオグラフィーで放射性種を可視化した。ペプチ
ドを加えない対照反応では、未反応出発物質とファルネ
シル二燐酸のみが見られ、このことは半精製酵素調製物
はホスホターゼ活性が殆どないことを示す。ペプチドCV
LSがあると、S-ファルネシル-CVLS 標品と混在する放射
性斑点が観察される。Cys をSer に変えた対照ペプチド
では、基質とならなかった。
【0027】
【作用】上記実験の結果は表1に示されている。本明細
書で定義した、Cys - Xaa1 -Xaa2 - Xaa3 - NRR1
臨界性は明らかである。
【0028】表1 ペプチド( 200μモル) 基質ファルネシル化 CVLS + SVLS − CVLS -NH2 (配列番号1) − CVFM -NH2 (配列番号2) − ここで、+は[ 3H ]ファルネシル二燐酸が[ 3H ]フ
ァルネシルテトラペプチドに90%以上変換したことを示
し、−はその変換率が1%未満であることを示す。
【0029】各指定ペプチド(200 μモル)は、半精製
ウシファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ及び0.5 μ
モル[ 3H ]FPP と30分間30℃にインキュベートした。
放射線露光は、一夜(15〜20時間)とした。
【0030】基質でない各テトラペプチドがファルネシ
ル蛋白質トランスフェラーゼに結合できるか否かを定め
るため、生体外でRas ファルネシル化を阻害する各テト
ラペプチドの能力について試験した(表2)。
【0031】表2 テトラペプチドによるRas ファルネシル化の阻害 化合物 IC50(μモル) CVLS 2 CVLS -NH2 (配列番号1) 16 CVFM -NH2 (配列番号2) 2.3 ウシ脳からのファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ
を、DEAE- Sephacelカラム(Pharmacia 、0 -0.8 M NaC
l 傾斜溶出)、N-オクチルアガロースカラム(Sigma 、
0 -0.6 M NaCl 傾斜溶出)及びmono Q HPLC カラム(Ph
armacia 、0 -0.3M NaCl 傾斜)でクロマトグラフし
た。3.5 μモルのRas-CVLS、0.25μモルの[ 3H ]FPP
と所定の化合物を、この半精製酵素調製物とインキュベ
ートした。表2に示した結果は、2〜5回の測定の平均
値である。ここではアミノ酸1文字略称による表示をし
た。
【0032】上記の阻害データによれば、本発明のCys
- Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 - NRR1を有するテトラペプ
チドがファルネシル蛋白質トランスフェラーゼに結合す
ることが示された。Cys - Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 - N
RR1 がファルネシル蛋白質トランスフェラーゼの活性部
位に相互作用していることをさらに実証する目的で、均
一精製ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼを使用し
て、CVLS -NH2 (配列番号1)阻害機構を考察した。CV
LS -NH2 (配列番号1)は、Ras-CVLS蛋白質基質につい
ての競合阻害物質として作用することが認められた。一
方、CVLS -NH2(配列番号1)はファルネシル二燐酸に
ついての競合阻害物質として作用することはない。よっ
て、CVLS -NH2 (配列番号1)はファルネシル蛋白質ト
ランスフェラーゼの蛋白質基質結合部位に結合するもの
であるが、CVLS -NH2 (配列番号1)及び本発明のCys
- Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 - NRR1 テトラペプチドは、
本反応において実質的に基質として機能しない。
【0033】用途 本発明の化合物は、ファルネシル蛋白質トランスフェラ
ーゼを阻害し、発癌遺伝子蛋白質Ras のファルネシル化
を阻止する。これら化合物は哺乳類、特にヒトに対する
医薬として有効である。本発明の化合物は癌治療の分野
で患者に投与することができる。本発明の化合物による
治療対象の癌種は、結腸・直腸癌、外分泌性膵臓癌及び
骨髄性白血病を含むが、それに限定されない。
【0034】本発明の化合物を哺乳類、特にヒトに対し
て投与する場合、単独でもよいが、好ましくは標準的医
薬慣行に基づき、医薬的に許容可能な担体若しくは稀釈
剤、明礬等の任意のアジュバントと共に医薬組成物とし
て用いることができる。これら化合物は、経口又は静
脈、筋肉内、腹膜内、皮下及び局所投与を含む非経口で
投与することができる。
【0035】本発明の化学療法化合物の経口投与に際し
ては、選定された化合物を錠剤若しくはカプセル剤、又
は水溶液若しくは懸濁剤の形で服用することができる。
経口用錠剤の場合は、乳糖及びコーンスターチを含む常
用の担体や、ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤が通
常添加される。経口用カプセル剤にあっては、有効な稀
釈剤には乳糖及び乾燥コーンスターチが含まれる。経口
用に水性懸濁液を要する場合には、活性成分に乳化剤な
いし懸濁剤を組合せる。所望ならば、適当に甘味剤及び
/又は着香剤を加えてもよい。筋肉内、腹膜内、皮下及
び静脈への用途には、通常活性成分の無菌溶液を用意
し、溶液のpHを適宜調節して緩衝化する。静脈用途のた
めには、溶質類の合計濃度を管理して組成物を等張とす
る必要がある。
【0036】本発明はまた、治療有効量の本発明化合物
を、医薬的に許容可能な担体若しくは稀釈剤を伴わず又
は伴って、投与することから成る、癌治療に有効な医薬
組成物をも包含する。かかる本発明の適する組成物に
は、本発明化合物と食塩水等の薬学的に許容可能な担体
とから成り、例えばpH水準7.4 とした水性溶液を含む。
この溶液は、患者の筋肉内血流に局所濃縮塊注射(loca
l bolus injection )として導入することができる。
【0037】本発明化合物をヒト患者に投与する場合、
処方すべき日量は一般に年齢、体重、その患者の感受
性、さらには患者症状の重篤度に応じて変動するが、通
常は担当医師により決められる。
【0038】典型的投与としては、癌治療を受けている
ヒト患者に適量の化合物が与えられる。かかる投与は、
一日当たり哺乳類体重1 kg毎に約0.1 〜約20 mg の量で
なされ、好ましくは約0.5 〜約10 mg である。
【0039】
【実施例】以下の実施例は、本発明はさらによく理解す
るのを助ける意図のものである。ここで用いられた特定
の物質、種及び条件は、本発明をさらに明確にするもの
であり、本発明の合理的範囲を制限するものではない。
【0040】実施例1 [CVLS -NH2 アミド(配列番号1)の調製]市販のp-メ
チルベンズヒドリルアミン樹脂(p-MBHA)0.5 ミリモル
から出発して、自動Applied Biosystemsペプチドシンセ
サイザーにより、次のアミノ酸を導入した:t-Boc-O-ベ
ンジル-L- セリン、t-Boc-L-ロイシン、t-Boc-L-バリン
及びt-Boc-S-4-メチルベンジル-L- システイン。ジシク
ロヘキシルカルボジイミドにより媒介して、対称無水形
の各アミノ酸をカップリングした。t-Boc 基( tert-ブ
チルオキシカルボニル)は、トリフルオロ酢酸(TFA )
により脱離した。保護ペプチド中間体、t-Boc-S-4-メチ
ルベンジル-L- システイニル-L- バリル-L- ロイシル-O
- ベンジル-L- セリル-pMBHA樹脂の準備が完了したら、
t-Boc 保護基をTFA により脱離し、樹脂に結合したペプ
チドを乾燥する。このペプチドを樹脂から液体弗化水素
(HF)によりスカベンジャーとしてのアニソール存在下
に、0℃、1時間で切り離す。蒸発に引き続き、残余の
混合物をエーテルで洗い、瀘過して樹脂から水でペプチ
ドを抽出する。粗製品の水溶液を凍結乾燥する。このペ
プチド即ちCys-Val-Leu-Ser-NH2 [CVLS -NH2 (配列番
号1)]の精製は、C-18シリカ基礎支持相での逆相液体
クロマトグラフィーにより実施した。所望製品の傾斜溶
出には、0.1% TFA水溶液及び0.1% TFAアセトニトリル溶
液を溶出の緩衝液に用いた。精製製品画分を集め、凍結
乾燥した。同定及び均一性は、アミノ酸組成、分析HPLC
及び質量分析により確認した。
【0041】実施例2 [CVFM -NH2 アミド(配列番号2)の調製]市販のp-メ
チルベンズヒドリルアミン樹脂(p-MBHA)0.5 ミリモル
から出発して、自動Applied Biosystemsペプチドシンセ
サイザーにより、次のアミノ酸を導入した:t-Boc-L-メ
チオニン、t-Boc-L-フェニルアラニン、t-Boc-L-バリン
及びt-Boc-S-4-メチルベンジル-L- システイン。ジシク
ロヘキシルカルボジイミドにより媒介して、対称無水形
の各アミノ酸をカップリングした。t-Boc 保護基( ter
t-ブチルオキシカルボニル)は、トリフルオロ酢酸(TF
A )により脱離した。保護ペプチド中間体、t-Boc-S-4-
メチルベンジル-L- システイニル-L- バリル-L- フェニ
ルアラニル-L- メチオニル-pMBHA樹脂の準備が完了した
ら、t-Boc 基をTFA により脱離し、樹脂に結合したペプ
チドを乾燥する。このペプチドを樹脂から液体弗化水素
(HF)によりスカベンジャーとしてのアニソール存在下
に、0℃、1時間で切り離す。蒸発に引き続き、残余の
混合物をエーテルで洗い、瀘過して樹脂から水でペプチ
ドを抽出する。粗製品の水溶液を凍結乾燥する。このペ
プチド即ちCys-Val-Phe-Met-NH2 [CVFM -NH2 (配列番
号2)]の精製は、C-18シリカ基礎支持相での逆相液体
クロマトグラフィーにより実施した。所望製品の傾斜溶
出には、0.1% TFA水溶液及び0.1% TFAアセトニトリル溶
液を溶出の緩衝液に用いた。精製製品画分を集め、凍結
乾燥した。同定及び均一性は、アミノ酸組成、分析HPLC
及び質量分析により確認した。
【0042】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列番号:2 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エレーヌ・ランドス アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19002、 アンブラー、スチユアート・レイン・403 (72)発明者 デイビツド・エル・ポムプリアーノ アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19446、 ランズデイル、グウイネデイル・ウエイ・ 1159 (72)発明者 ビクター・エム・ガースキイ アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19422、 ブルー・ベル、パルマー・プレイス・754

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非サブストレート阻害剤として作用する
    ことにより、ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼを
    阻害し、正常細胞が癌細胞に形質転換するのを防止する
    化合物であって、アミノ酸配列: Cys - Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 - NRR1 [式中、Cys はアミノ酸システインであり、 Xaa1 はア
    ミノ酸天然L型異性体のいずれかであり、 Xaa2 はアミ
    ノ酸天然L型異性体のいずれかであり、そして、Xaa3 -
    NRR1 はアミノ酸天然L型異性体のいずれかのアミド
    であり、R およびR1 は独立に水素、C1 〜C12アルキ
    ル、アラルキル又は置換若しくは非置換アリールであ
    る]である化合物、又は医薬的に許容可能なその塩。
  2. 【請求項2】 CVLS -NH2 (配列番号1)である、請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 CVFM -NH2 (配列番号2)である、請求
    項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 医薬的担体と、その中に分散された治療
    有効量の請求項1ないし3記載の化合物とから成る化学
    療法組成物。
  5. 【請求項5】 ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼ
    を阻害して形質膜へのRas 局在を阻止し、非サブストレ
    ート阻害剤として正常細胞が癌細胞に形質転換するのを
    防止する方法であって、請求項4記載の組成物の治療上
    有効量を要治療非ヒト哺乳類に投与することから成る方
    法。
  6. 【請求項6】 癌治療の方法であって、請求項4記載の
    組成物の治療上有効量を要治療非ヒト哺乳類に投与する
    ことから成る方法。
JP4212907A 1991-08-16 1992-08-10 ファルネシル蛋白質トランスフェラーゼの非サブストレート阻害剤 Pending JPH05239092A (ja)

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