JPH06157589A - ファルネシル−蛋白トランスフェラーゼの非基質性阻害剤 - Google Patents

ファルネシル−蛋白トランスフェラーゼの非基質性阻害剤

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JPH06157589A
JPH06157589A JP4170918A JP17091892A JPH06157589A JP H06157589 A JPH06157589 A JP H06157589A JP 4170918 A JP4170918 A JP 4170918A JP 17091892 A JP17091892 A JP 17091892A JP H06157589 A JPH06157589 A JP H06157589A
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Victor M Garsky
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 アミノ酸配列 Cys - Xaa1 - Xaa2 - Xaa3 〔式中Cysはシステインアミノ酸、Xaa1はどのアミノ酸
でもよく、Xaa2はフェニルアラニンまたはp−フルオロ
フェニルアラニンであり、Xaa3はどのアミノ酸でもよ
い〕を有し、非基質性阻害剤として作用することによっ
て、ファルネシル−蛋白トランスフェラーゼを阻害しそ
して正常な細胞の癌細胞へのトランスフォーメーション
を阻止する化合物。 【効果】 この化合物は、ファルネシル−蛋白トランス
フェラーゼ(FTase)及びオンコジーンのファルネシル化
を阻害し、癌の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】Ras遺伝子は大腸癌外分泌膵癌及び骨髄
性白血病を含む多くのヒト癌において活性化が見られ
る。Ras作用の生物学的及び生化学的研究によりRa
sが血漿膜に局在し細胞をトランスフォームするために
GTPと結合するのでRasがG調節タンパク質のよう
に作用することは示されている(Gibbs,J.等、Microb
iol.Rev.53:171−286(1989))。癌細胞
におけるRasの形態は変異しておりそのタンパク質は
正常細胞におけるRasと区別される。
【0002】少なくとも3つの翻訳後修飾はRas膜の
この局在化と関係があり、3つの修飾は全てRasのC
末端で起こる。RasC末端は“CAAX”又は“Cys-
Aaa1-Aaa2-Xaa ”ポックス(Aaa は脂肪族アミノ酸であ
り、Xaa はあらゆるアミノ酸である)と呼ばれる配列モ
チーフを含む(Willumsen 等 Nature 310:583−
586(1984)。このモチーフを有する他のタンパ
ク質にはRho、真菌配偶因子、核ラミン及びトランス
デューシンのγサブユニットのようなRas関連GTP
結合タンパク質がある。
【0003】イソプレノイドファルネシルジホスフェー
ト(FPP)によるRasのファルネシル化はチオエー
テル結合を生成するために生体内でCysに生じる(Han
cock等、Cell57:1167(1989));Casey
等、Proc. Natl. Acad. Sci. USA86:8323(19
89))。更にHa−Ras及びN−RasはC末端C
ysファルネシル受容体近傍のCys残基でチオエステ
ルの生成を経てパルミトイル化される(Gutierrez 等、
EMBO J. 8:1093−1098(1989);Hancoc
k 等 Cell 57:1167−1177(1989))。
Ki−Rasはパルミテート受容体Cysがない。Ra
sのC末端基の最後の3アミノ酸はタンパク質分解的に
除去されメチルエステル化は新しいC末端で生じる(Han
cock等、同文献)。真菌配偶因子及び哺乳動物核ラミン
は同じ修飾段階を受ける(Anderegg等、J. Biol. Chem.
263:18236(1988);Farnsworth等、J. B
iol.Chem.264:20422(1989))。
【0004】Rasファルネシル化の生体内阻害はロバ
スタチン(Merck & Co. ラーウェイ、NJ)及びコンパ
クチンで示されている(Hancock 等、同文献;Casey
等、同文献;Schafer 等Science 245: 379(19
89)。これらの薬剤はHMG−CoA還元酵素、ポリ
イソプレノイドを生産するための律速酵素及びファルネ
シルジホスフェート前駆体を阻害する。前駆体としてフ
ァルネシルジホスフェートを用いるファルネシルタンパ
ク質トランスフェラーゼがRasファルネシル化に関与
していることは知られている(Reiss 等、Cell. 62:
81−88(1990);Schaber 等、J. Biol. Chem.
265:14701−14704(1990);Schafe
r 等Science 249: 1133−1139(199
0);Manne 等、Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 87:
7541−7545(1990) )。
【0005】ファルネシルタンパク質トランスフェラー
ゼ及びRasタンパク質のファルネシル化の阻害はRa
sが正常細胞を癌細胞にトランスフォームする能力を遮
断する。本発明の化合物は血漿膜にRasが局在するこ
とを阻害し可溶性Rasを生成させ下記で示すようにR
as機能の負の優性阻害剤として作用することができ
る。癌細胞における可溶性Rasは負の優性阻害剤にな
ることができるが正常細胞における可溶性Rasは阻害
剤とはならない。
【0006】Rasのシトソル局在化(Cys-Aaa1-Aaa2-
Xaa ボックス膜ドメインは存在しない) 及び活性化( G
TPase 低下、GTPに結合したまま)形態は膜結合R
as機能の負の優性Ras阻害剤として作用する(Gibb
s 等、Proc. Natl. Acad. Sci.USA 86:6630−6
634(1989))。正常なGTPase によるRas
のシトソル局在化形態は阻害剤として作用しない。Gibb
s 等同文献にはアフリカツメガエル卵母細胞及び哺乳動
物細胞でこの効果が示されている。Rasファルネシル
化を遮断するために本発明の化合物を投与すると膜中の
Ras量を減少させるばかりでなくRasのシトソルプ
ールを生じる。活性化Rasを有する腫瘍細胞ではシト
ソルプールは膜結合Ras機能のもう1つの拮抗薬とし
て作用する。正常なRasを有する正常な細胞ではRa
sのシトソルプールは拮抗薬として作用しない。ファル
ネシル化を完全に阻害しないときはファルネシル化タン
パク質は引き続きそれらの機能を有することができる。
【0007】ファルネシルタンパク質トランスフェラー
ゼ活性は化合物用量を調節することによって低下又は完
全に阻害される。化合物用量を調節することによってフ
ァルネシルタンパク質トランスフェラーゼ酵素活性を低
下させることは酵素を利用する他の代謝過程を妨害する
ような起こりうる望ましくない副作用を避けるのに有効
である。
【0008】これらの化合物及びそれらの類縁体はファ
ルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤であ
る。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼはRa
sCAAXボックスのCysチオール基をファルネシル
基と共有結合で修飾するためにファルネシルジホスフェ
ートを利用する。HMG−CoA還元酵素の阻害による
ファルネシルジホスフェート生合成の阻害はRas膜局
在化を生体内で遮断し、Ras機能を阻害する。ファル
ネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害は更に特異
的であり、イソプレン生合成の一般的阻害剤の場合より
も副作用を伴わない。
【0009】以前にCAAXボックスのテトラペプチド
模擬薬がRasファルネシル化を阻害することは実証さ
れている(Schaber 等、同文献;Reiss等、同文献);
Reiss 等、PNAS、88:732−736(199
1)。このペプチドは基質として作用すると思われる。
ファルネシル化テトラペプチドは約15倍効力を失うの
で(Schaber 等、同文献)、非基質化合物として作用し
て真の阻害剤として作用するテトラペプチドを開発する
ことは望ましいことである。本発明の新規な特徴は、基
質でなくあるいは不十分な基質であって非基質阻害剤と
して作用する一種のテトラペプチドの発見にある。
【0010】従って本発明の目的はファルネシルタンパ
ク質トランスフェラーゼ及び癌遺伝子タンパク質Ras
のファルネシル化を阻害する化合物を開発することであ
る。更に、本発明の目的は、本発明の化合物を含有する
化学療法組成物及び本発明の化合物の製造方法を開発す
ることである。
【0011】本発明は非基質阻害剤として働くことによ
りファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ及び癌遺
伝子(オンコジーン)タンパク質Rasのファルネシル
化を阻害する化合物、本発明の化合物を含有する化学療
法組成物及び本発明の化合物の製造方法を含む。
【0012】本発明の化合物は式: Cys-Xaa1-Xaa2-Xaa3 〔式中Cys はシステインアミノ酸であり;Xaa1はあらゆ
るアミノ酸であり;Xaa2はアミノ酸フェニルアラニン又
はp−フルオロフェニルアラニンであり、Xaa3はあらゆ
るアミノ酸である〕又はその薬学的に許容しうる塩によ
って示される。
【0013】本発明の化合物は非基質阻害剤として働く
ことによりファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ
及び癌遺伝子タンパク質Rasのファルネシル化の阻害
に有効である。本発明の化合物は式: Cys-Xaa1-Xaa2-Xaa3 〔式中Cys はシステインアミノ酸であり;Xaa1はあらゆ
るアミノ酸であり;Xaa2はアミノ酸フェニルアラニン又
はp−フルオロフェニルアラニンであり;Xaa3はあらゆ
るアミノ酸である〕又はその薬学的に許容しうる塩によ
って示される。本発明の好ましい化合物としてはCVF
M(SEQ ID NO:1)、CIFM(SEQ I
D NO:2)、CI(p−フルオロ−F)M及びCI
FQ(SEQ ID NO:3)がある。
【0014】本発明において下記アミノ酸は下記のよう
に従来の3文字及び1文字略語で示される。 ─────────────────────────────────── システイン Cys C グルタミン Gln Q グリシン GLy G イソロイシン Ile I ロイシン Leu L リシン Lys K メチオニン Met M フェニルアラニン Phe F セリン Ser S トレオニン Thr T バリン Val V ───────────────────────────────────
【0015】本発明の化合物の薬学的に許容しうる塩と
しては例えば非毒性又は無機酸から形成された本発明の
化合物の従来の非毒性塩又は第四アンモニウム塩を包含
する。そういった従来の非毒性塩としては塩酸、臭化水
素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸のような無
機酸からの誘導体及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、
グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石
酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン
酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン
酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセ
トキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタ
ンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチ
オン酸等の有機酸から調製された塩が挙げられる。
【0016】本発明の薬学的に許容しうる塩は塩基性又
は酸性部位を含む本発明の化合物から従来の化学的方法
により合成することができる。一般的に塩は適切な溶媒
又は溶媒の種々の組合わせ中において化学量論量又は過
剰量の所望の塩形成無機又は有機酸又は塩基と遊離塩基
又は酸を反応させることにより製造される。
【0017】本発明の酸の薬学的に許容しうる塩はまた
適量のアルカリ又はアルカリ土類金属水酸化物例えばナ
トリウム、カリウム、リチウム、カルシウムまたはマグ
ネシウムのような塩基又はアミン例えばジベンジルエチ
レンジアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、ピロリ
ジン、ベンジルアミンのような有機塩基又はテトラメチ
ルアンモニウム水酸化物のような四級アンモニウム水酸
化物で本発明の化合物の酸を処理することよりなる従来
の方法により容易に製造される。
【0018】Ras−〔 3H〕ファルネシルジホスフェ
ート(FPP)(20Ci/ミリモル)のポリイソプレニ
ル化は New England Nucler から購入した。ファルネシ
ルタンパク質トランスフェラーゼ活性アッセイは特にこ
とわらない限り30℃として行なった。代表的な反応に
は(最終容量50μl中):〔 3H〕ファルネシルジホ
スフェート、Rasタンパク質(3.5μM)、50mM
HEPES、pH7.5、5mM MgCl2、5mMジチオトレイ
トール及びファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ
を含有させた。酵素を含まないアッセイ混合液を熱的に
前平衡化した後、ファルネシルタンパク質トランスフェ
ラーゼを加えて反応を開始させ、一定の時間をおいてエ
タノール中1M HCl(1ml)を加えて停止させた。反応
を止めた反応物を15分間放置した(沈降過程を完了す
る)。100%エタノール2mlを加えた後、反応物をホ
ワットマンGF/Cフィルターで真空濾過した。フィル
ターを100%エタノール2mlずつで4回洗浄し、シン
チレーション液(10ml)と混合し、次いで、ベックマ
ンLS3801シンチレーションカウンターで計数し
た。
【0019】阻害研究の場合、推定上の阻害剤を指示濃
度で加えた以外は上記のようにアッセイを行なった。I
50値はファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ両
基質のKM 濃度で求めた。CAAX配列、CVLSを有
するRasタンパク質基質のKM は3.5μMであり、
FPPのKM は0.25μMである。
【0020】受容体基質としてペプチドを用いた場合、
アッセイに対して2つの変更をした:(1)Rasタン
パク質を除外し、(2)0.5MEDTAの1/10量
を加えて反応を停止させた。反応混合液の一部をTLC
プレート(シリカゲル60薄層クロマトグラフィープレ
ート(20cm×20cm、層の厚さ0.25mm)はE.Merc
k(Darrnstadt)から入手)にスポットし、酢酸エチル:
ピリジン:酢酸:水:(10:5:1:3)又はn−プ
ロパノール:水(7:3)溶離系で溶離した。真空下で
乾燥した後プレートにEn3Hanclをスプレーし−70℃で
X線フィルムにさらした。
【0021】基質として用いたRasタンパク質はE.
コリで発現させ精製した(Gibbs 等、Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA85:5026−5030(198
8))。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼは
ウシ脳から調製した。精製工程は全て4℃で行なった。
ウシ脳の大脳葉は50mMトリス−Cl pH 8.0、1mME
GTA、1mM MgCl2、5mMジチオトレイトール、10μ
g/mlアプロチニン、0.5mMフェニルメチルスルホニ
ルフルオリド(PMSF)、2μg/ml、anitpain及び
2μg/mlロイペプチンを含有する溶解バッファー中で
ホモジナイズした。細胞デブリと膜を遠心分離(10,
000g20分次いで100,000g30分)で取り
除いた。上清を溶解バッファーで平衡化したDEAE−
セファセルカラム(30cm×20cm2 )に直接装填し
た。カラムを同バッファーで洗浄しタンパク質を同バッ
ファー中NaCl(0−500mM、1リットル+1リット
ル)の直線勾配で溶離した。画分(20ml)を集めファ
ルネシルタンパク質トランスフェラーゼ活性を含む画分
をプールした。次いで各プールをW−アミノオクチルア
ガロースカラム(30cm×4.9cm2 )に加え溶解バッ
ファ中NaCl(0−500mM、500ml+500ml)の直
線勾配で溶離した。ファルネシルタンパク質トランスフ
ェラーゼを含む画分をプールした。ほとんどのアッセイ
の場合更にMonoQH.R.10/10カラムを用い、フ
ァルネシルタンパク質トランスフェラーゼ活性を0−
0.3M NaCl 勾配で2ml/分において85分かけて溶
離するHPLCによって部分精製が行なわれた。
【0022】純粋な酵素を調製するためにノナペプチド
KSLTGCVIM をAffigel −10に無水条件下で製造業者の
説明に従って(Affigel −101ml当たり15μモルペ
プチド)共有結合で結合した。未反応樹脂をエタノール
アミンで処理した。W−アミノオクチル−アガロース−
カラム精製タンパク質をペプチドカラムに多回通過させ
た後カラムをReiss 等(1990)に同文献に記載され
るように洗浄及び溶離してファルネシルタンパク質トラ
ンスフェラーゼ活性を回収した。本発明の化合物はそれ
らの成分アミノ酸から従来のペプチド合成手法好ましく
は固相法によって合成することができる。次いでペプチ
ドは逆相高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)に
よって精製される。
【0023】ペプチド合成の標準方法は例えば下記の研
究に開示される:Schroeder 等、"The Peptides(ペプチ
ド)"Vol. I. Academic Press 1965又はBodanszky
等"Peptide Synthesis(ペプチド合成)”Interscience
Publishers.1966又はMcOmie( 編集)" Protective
Groups in Organic Chemistry (有機化学における保護
基)”Plenum Press. 1973又はBarany等、"The Pep
tides:Analysis.Synthesis.Biology (ペプチド:分
析、合成、生物学)”2、Chapterl.Academic Press.1
980。これらの研究の教示は引用してここに組込まれ
る。
【0024】ペプチドはApplied Biosystems430A型
ペプチドシンセサイザーで製造し、逆相HPLCで精製
し、アミノ酸分析及び高速原子衝撃質量分析によって確
認した。化学的ファルネシル化はトランス、トランス−
ファルネシルブロミド(Aldrich)を非保護ペプチドと反
応させて行なった。
【0025】試験管内Rasファルネシル化−Rasの
試験管内ポリイソプレニル化を評価するために、2種の
遺伝子操作S.セレビシエ(cerevisiae) RAS遺伝子
産物を用いGibbs 等、Proc. Natl. Acad. Sci. USA8
6:6630−6634に記載される〔Leu68〕RA
S1(末端)及び〔Leu68〕RAS(末端)CVLS
を用いた。タンパク質は共にCys残基を有しない酵母
RAS1の最初の184アミノ酸を含有する。〔Leu
68〕RAS1(末端)はLeu−185のPro置換で
終わっている。〔Leu68〕RAS1(末端)CVLS
は、最後のPro残基が別の配列−Ser-Leu-Lys-Cys-Va
l-Leu-Ser を有する7つのC末端残基で置換されてお
り、ここで、このタンパク質は−CVLSと呼ばれる。
精製Rasタンパク質(3.5μM)を部分的に純粋な
酵素と0.25μM〔 3H〕EPPの存在下でインキュ
ベートした。放射性前駆体はRas−CVLSに取り込
まれた。Rasが存在しなかったり、〔Leu68〕RA
S1−(末端)を有する反応では検出可能な標識は見出
されず修飾がRas−CVLSのユニークC末端領域で
生じたことを示した。Ras−CVLSはRas特異的
モノクローナル抗体Y13−259と免疫沈降すること
により受容体タンパク質として正同定された。正常及び
発癌性両哺乳動物HaRasタンパク質もまた基質とし
て作用した。
【0026】Cys-Xaa1-Xaa2-Xaa3を含めたCAAXテト
ラペプチド及び他のペプチドをファルネシル化基質とし
て〔 3H〕FPP及び部分的に純粋なウシ脳ファルネシ
ルタンパク質トランスフェラーゼを用いて試験した。ヘ
プタペプチドSSGCVLSによる我々の初期の知見で
はそれがイソプレニル化の基質として働くことを示した
(Schaber 等、同文献)。薄層クロマトグラフィー(T
LC)条件を開発し、基質ファルネシルジホスフェート
(Rf=0.06)及びCVLS(Rf=0.28)及
び生成物S−ファルネシル−CVLS(Rf=0.5
8)を分割した。これらのRf値は溶離剤として酢酸エ
チル:ピリジン:酢酸:水(10:5:1:3)を用い
るTLC条件によるものである。もう1つの溶離系n−
プロパノール:水(7:3)ではファルネシルジホスフ
ェート(Rf=0.18)がファルネシル化テトラペプ
チド(例:CAIS(Rf=0.84)及びCAIM
(Rf=0.83))から容易に分離された。ペプチ
ド、ファルネシルジホスフェート及びファルネシルタン
パク質トランスフェラーゼを含む反応を止めた反応混合
液をTLCによって分離し次いで放射性化合物をオート
ラジオグラフィーによって可視化した。対照反応(ペプ
チドを含まない)では未反応出発物質としてファルネシ
ルジホスフェートのみが見られ、部分的精製酵素標品が
ほとんどホスファターゼ活性を有しないことを示した。
ペプチドCVLSの存在下では、S−ファルネシル−C
VSL標準と同時移動した放射性スポットが見られた。
CysをSerに置換した対照ペプチドは基質ではなか
った。
【0027】活性を示すこれらの実験の結果を表1に示
す。本明細書で定義したCys-Xaa1-Xaa2-Xaa3の臨界性が
示される。 表 1 ペプチド(200μM) ファルネシル化基質 CVLS + SVLS − CAIS + CAIM + CYIM + CVIM + CVFM(SEQ ID NO:1) − CIFM(SEQ ID NO:2) − CIFQ(SEQ ID NO:3) − CI(p−フルオロ−F)M − + >90%〔3H〕ファルネシルテトラペプチドに変
換した〔3H〕ファルネシルジホスフェート − <1%変換 表示したペプチド200μMを部分的に純粋なウシファ
ルネシルタンパク質トランスフェラーゼ及び0.5μM
3H〕−FPPと30℃で30分間インキュベートし
た。オートラジオグラフィー露出時間は一晩(15−2
0時間)とした。
【0028】基質ではないテトラペプチドがファルネシ
ルタンパク質トランスフェラーゼに結合することができ
るかを求めるために試験管内でRasファルネシル化の
阻害能を試験した(表2)。 表2 テトラペプチドによるRasファルネシル化の阻害 化合物 IC50(nM) CVLS 2000 CAIS 1000 CAIM 200 CYIM 100 CVIM 100 CVFM(SEQ ID NO:1) 20 CIFM(SEQ ID NO:2) 10 CIFQ(SEQ ID NO:3) 23 CI(p−フルオロ−F)M 10 ウシ脳由来ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ
をDEAE−セファセル(Pharmacia,0−0.8M NaC
l 勾配溶離)、N−オクチルアガロース(Sigma,0−
0.6M NaCl 勾配溶離)及びMonoQHPLCカラム
(Pharmacia,0−0.3M NaCl 勾配)でクロマトグラ
フィー処理した。3.5μMRas−CVLS、0.2
5μM〔 3H〕FPP及び表示した化合物をこの部分的
精製酵素標品とインキュベートした。表2で示したデー
タは2−5測定値の平均である。上記では大文字の1文
字アミノ酸略語が用いられる。
【0029】阻害データは本発明のCys-Xaa1-Xaa2-Xaa3
テトラペプチドがファルネシルタンパク質トランスフェ
ラーゼに結合することを示す。Cys-Xaa1-Xaa2-Xaa3がフ
ァルネシルタンパク質トランスファの活性部位と相互作
用することを実証するために純粋な均一ファルネシルタ
ンパク質トランスフェラーゼを用いてCIFM(SEQ
ID NO:2)の阻害機序を評価した。CIFM
(SEQ ID NO:2)はRasタンパク質基質に
関して競合的阻害剤として作用することが見られた。C
IFM(SEQ ID NO:2)はファルネシルジホ
スフェートに関して競合的阻害剤ではなかった。このよ
うにCIFM(SEQ ID NO:2)はファルネシ
ルタンパク質トランスフェラーゼのタンパク質基質結合
部位に結合し、CIFM(SEQ ID NO:2)及
び本発明のテトラペプチドCys-Xaa1-Xaa2-Xaa3は反応中
有効な基質としては働かない。
【0030】本発明の化合物はファルネシルタンパク質
トランスフェラーゼ及び癌遺伝子タンパク質Rasのフ
ァルネシル化を阻害する。これらの化合物は哺乳動物、
特にヒトの薬剤として有効である。これらの化合物は癌
の治療に使用するために患者に投与される。本発明の化
合物で治療される癌の種類の例としては、大腸癌、外分
泌膵癌及び骨髄性白血病があるがこれらに限定されな
い。
【0031】本発明の化合物は単独で又は好ましくは標
準的な医薬実施に従って医薬組成物として薬学的に許容
しうるキャリアもしくは希釈剤、場合によってはミョウ
バンのような既知のアジュバントと組合わせて哺乳動
物、好ましくはヒトに投与することができる。化合物は
経口又は非経口投与することができ、静脈内、筋肉内、
腹腔内、皮下及び局所投与を含む。
【0032】本発明による化学療法化合物を経口で使用
するには選択された化合物は例えば錠剤あるいはカプセ
ルの形態で又は水溶液あるいは懸濁液として投与するこ
とができる。経口使用の場合、錠剤に通常使用されるキ
ャリアとしてはラクトース及びコーンスターチが挙げら
れステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤が通常加え
られる。カプセルの形で経口投与する場合には、有用な
希釈剤としてラクトース及び乾燥コーンスターチが挙げ
られる。経口で使用するために水性懸濁液が必要な場合
には活性成分は乳化剤及び懸濁化剤と組合わせて用いら
れる。所望であれば、一定の甘味剤及び/又は香味剤も
加えることができる。筋肉内、腹腔内、皮下及び静脈内
使用については活性成分の滅菌溶液が通常使用され、液
のpHは適切に調整され且つ緩衝化されなければならな
い。静脈内で使用するには、溶質の全濃度は溶液が等張
になるように調節されなければならない。本発明はまた
癌の治療に有用な医薬組成物を包含し、治療的に有効な
量の本発明の化合物を薬学的に許容しうるキャリア例え
ば食塩水を例えばpH7.4のレベルにしたものとともに
あるいは単独で投与することにより行なわれる。溶液は
ボラス局所注入によって患者の筋肉内血流に導入され
る。
【0033】本発明による化合物をヒトに投与する場
合、日用量は通常患者の年令、体重によって変更される
のが普通でありまた患者の症状の重さの程度に加えて患
者個人の応答性を考慮して処方する医師により決定され
る。1つの典型的な応用例としては化合物の適切な量が
癌の治療を受ける患者へ投与される。投与は1日約0.
1〜20mg/kg哺乳動物体重、好ましくは1日約0.5
〜10mg/kg哺乳動物体重のあいだとなる量である。
【実施例】ここに記載する実施例は本発明の理解をさら
に助けるものである。用いた材料、種、条件は本発明を
さらに説明するものであって、その妥当な範囲を限定す
るものではない。
【0034】実施例1 CVFM(配列番号1)の調製 全自動アプライドバイオシステムズペプチドシンセサイ
ザーを用い、0.5ミリモルのt−Boc−L−メチオ
ニン(フェニルアセトアミドメチル樹脂)(市販品あ
り)から出発して、以下のアミノ酸、t−Boc−L−
フェニルアラニン、t−Boc−L−バリン、t−Bo
c−S−4−メチルベンジル−L−システインを導入し
た。カップリングはジシクロヘキシルカルボジイミドを
介し、各アミノ酸をその左右対称無水物型で導入した。
t−Boc基(tert−ブチルオキシカルボニル)の
脱離はTFA(トリフルオロ酢酸)により行なった。保
護されたペプチド中間体、t−Boc−S−4−メチル
ベンジル−L−システイニル−L−バリル−L−フェニ
ルアラニル−L−メチオニルフェニルアセトアミドメチ
ル樹脂の組み立てが完了した時点で、t−Boc保護基
をTFAで除去し、樹脂に結合したペプチドを乾燥させ
た。HF(ふっ化水素)液を用い、スカベンジャーとし
てのアニソール存在下で、0℃、1時間処理することに
より、ペプチドを樹脂から開裂させた。溶媒を留去した
後、残留混合物をエーテルで洗浄し、濾過して、樹脂か
らペプチドをH2 Oにより抽出した。粗生成物の水溶液
を凍結乾燥した。ペプチドCys-Val-Phe-Met (CVF
M)(配列番号1)の精製はC−18シリカベースの担
体を用いた逆相液体クロマトグラフィにより行なった。
所期生成物は0.1%水性TFAとアセトニトリル中
0.1%TFAの濃度勾配溶出により溶出させた。精製
生成物の画分は合して凍結乾燥した。生成物の同定と純
度検定はアミノ酸組成、分析用HPLCおよび質量分析
により行なった。
【0035】実施例2 CIFM(配列番号2)の調製 全自動アプライドバイオシステムズペプチドシンセサイ
ザーを用い、0.5ミリモルのt−Boc−L−メチオ
ニン(フェニルアセトアミドメチル樹脂)(市販品あ
り)から出発して、以下のアミノ酸、t−Boc−L−
フェニルアラニン、t−Boc−L−イソロイシン、t
−Boc−S−4−メチルベンジル−L−システインを
導入した。カップリングはジシクロヘキシルカルボジイ
ミドを介し、各アミノ酸をその左右対称無水物型で導入
した。t−Boc基(tert−ブチルオキシカルボニ
ル)の脱離はTFA(トリフルオロ酢酸)により行なっ
た。保護されたペプチド中間体、t−Boc−S−4−
メチルベンジル−L−システイニル−L−イソロイシル
−L−フェニルアラニル−L−メチオニルフェニルアセ
トアミドメチル樹脂の組み立てが完了した時点で、t−
Boc保護基をTFAで除去し、樹脂に結合したペプチ
ドを乾燥させた。HF(ふっ化水素)液を用い、スカベ
ンジャーとしてのアニソール存在下で、0℃、1時間処
理することにより、ペプチドを樹脂から開裂させた。溶
媒を留去した後、残留混合物をエーテルで洗浄し、濾過
して、樹脂からペプチドをH2 Oにより抽出した。粗生
成物の水溶液を凍結乾燥した。ペプチドCys-Ile-Phe-Me
t (CIFM)(配列番号2)の精製はC−18シリカ
ベースの担体を用いた逆相液体クロマトグラフィにより
行なった。所期生成物は0.1%水性TFAとアセトニ
トリル中0.1%TFAの濃度勾配溶出により溶出させ
た。精製生成物の画分は合して凍結乾燥した。生成物の
同定と純度検定はアミノ酸組成、分析用HPLCおよび
質量分析により行なった。
【0036】実施例3 CIFQ(配列番号3)の調製 全自動アプライドバイオシステムズペプチドシンセサイ
ザーを用い、0.5ミリモルのt−Boc−L−グルタ
ミン(フェニルアセトアミドメチル樹脂)(市販品あ
り)から出発して、以下のアミノ酸、t−Boc−L−
フェニルアラニン、t−Boc−L−イソロイシン、t
−Boc−S−4−メチルベンジル−L−システインを
導入した。カップリングはジシクロヘキシルカルボジイ
ミドを介し、各アミノ酸をその左右対称無水物型で導入
した。t−Boc基(tert−ブチルオキシカルボニ
ル)の脱離はTFA(トリフルオロ酢酸)により行なっ
た。保護されたペプチド中間体、t−Boc−S−4−
メチルベンジル−L−システイニル−L−イソロイシル
−L−フェニルアラニル−グルタミニルフェニルアセト
アミドメチル樹脂の組み立てが完了した時点で、t−B
oc保護基をTFAで除去し、樹脂に結合したペプチド
を乾燥させた。HF(ふっ化水素)液を用い、スカベン
ジャーとしてのアニソール存在下で、0℃、1時間処理
することにより、ペプチドを樹脂から開裂させた。溶媒
を留去した後、残留混合物をエーテルで洗浄し、濾過し
て、樹脂からペプチドをH2 Oにより抽出した。粗生成
物の水溶液を凍結乾燥した。ペプチドCys-Ile-Phe-Gln
(CIFQ)(配列番号3)の精製はC−18シリカベ
ースの担体を用いた逆相液体クロマトグラフィにより行
なった。所期生成物は0.1%水性TFAとアセトニト
リル中0.1%TFAの濃度勾配溶出により溶出させ
た。精製生成物の画分は合して凍結乾燥した。生成物の
同定と純度検定はアミノ酸組成分析、分析用HPLCお
よび質量分析により行なった。
【配列表】
【0037】
【0038】
【0039】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エレイン ランズ アメリカ合衆国,19002 ペンシルヴァニ ア,アンブラー,スチュアート レーン 403 (72)発明者 ディヴィッド エル.ポンプリアーノ アメリカ合衆国,19446 ペンシルヴァニ ア,ランスデール,ギュイネデイル ウェ イ 1159 (72)発明者 ヴィクター エム.ガースキー アメリカ合衆国,19422 ペンシルヴァニ ア,ブルー ベル,パーマー プレイス 754

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸配列 Cys-Xaa1-Xaa2-Xaa3 を有し、非基質性阻害剤としてファルネシル−蛋白トラ
    ンスフェラーゼを阻害し、正常細胞が癌細胞にトランス
    フォームするのを阻害する化合物;〔式中Cys はシステ
    インアミノ酸、 Xaa1はどのアミノ酸でもよく、 Xaa2はフェニルアラニンまたはp−フルオロフェニルア
    ラニンであり、 Xaa3はどのアミノ酸でもよい〕およびその医薬的に許容
    される塩。
  2. 【請求項2】 CVFM(配列番号1)である請求項1
    記載の化合物。
  3. 【請求項3】 CIFM(配列番号2)である請求項1
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】 CIFQ(配列番号3)である請求項1
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】 CI(p−フルオロ−F)Mである請求
    項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 医薬用担体と、治療的有効量を医薬用担
    体中に分散させた請求項1ないし5のいずれかに記載の
    化合物からなる、化学療法組成物。
  7. 【請求項7】 治療の必要のあるほ乳動物に請求項6記
    載の組成物の治療的有効量を投与することからなる、非
    基質性阻害剤としてファルネシル−蛋白トランスフェラ
    ーゼを阻害し、ras蛋白の膜への局在化を阻害し、正
    常細胞が癌細胞にトランスフォームするのを阻止する方
    法。
  8. 【請求項8】 治療の必要のあるほ乳動物に請求項6記
    載の組成物の治療的有効量を投与することからなる、癌
    の治療方法。
  9. 【請求項9】 ほ乳動物がヒトである、請求項7または
    8に記載の方法。
JP4170918A 1991-06-28 1992-06-29 ファルネシル−蛋白トランスフェラーゼの非基質性阻害剤 Pending JPH06157589A (ja)

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