JPH0523611Y2 - - Google Patents

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JPH0523611Y2
JPH0523611Y2 JP1988023366U JP2336688U JPH0523611Y2 JP H0523611 Y2 JPH0523611 Y2 JP H0523611Y2 JP 1988023366 U JP1988023366 U JP 1988023366U JP 2336688 U JP2336688 U JP 2336688U JP H0523611 Y2 JPH0523611 Y2 JP H0523611Y2
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snow melting
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本案は融雪装置に関するものである。
[従来の技術と考案が解決しようとする課題] 従来、この種のものにあつては、下記のような
ものになつている。
従来、雪対策に関しては、雪の移動ということ
に力点が置かれていた。
しかしながら、昨今、人工の都市密集化や日本
の土地事情などにより、「雪捨て場がない」とい
う事態が発生し、雪の移動のみでは、もはや根本
的対策と成り得ず、「いかにして雪を処理するか」
ということが深刻な問題となつて来ている。
そこで、このような事実を背景として、雪処理
の関心が高まり、様々な雪処理装置が生まれてき
た。
その多くは、地下水を用いるものや、石油、電
気、ガス等にによる発熱を利用したものである。
それぞれ一長一短があるが、例えば、地下水を用
いたものは、運転休止時の装置内(地下水ポンプ
等)の連結や、地下水枯渇による地盤沈下の問
題、また、融雪槽自体の融雪水の排水にも雪詰ま
り等の難点があつた。
さらに、利用者にとつても、地域によるボーリ
ング・コストの格差(特に雪処理に困つている都
市部ほど、地下水位が低く、ボーリング・コスト
が高い)があり、商品的観点からも施行価格の特
定がし難く、売りにくいという難点がある。この
ことは、従つて社会に広く貢献しにくいともいえ
る。
他方、クリーン・エネルギーとしての電気を用
いる方法や、石油、ガス等の発熱(融雪だけの目
的)のみに頼る方法もイニシヤルコスト・ランニ
ングコストがかかりすぎ、省エネ指向の昨今では
問題があろう。
今まで、様々な雪処理技術が模索されながら、
また、雪国が雪処理技術を望んでいながら、広く
雪国社会に貢献し得る雪処理技術がなかつたの
も、このような従来技術の諸問題によるところが
多いといえよう。
あくまで、雪国の人々は、厳しい自然環境の中
でも確実に雪を処理し、かつ、装置自体のコスト
も、また、ランニングコストも極めて低いもの
(技術)を望んでいる。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案のものは下
記のようになるものである。
すなわち本願のものは、温排水及び雪中の異物
の沈殿槽の働きを兼ね備える、地中に埋設した融
雪槽と、この融雪槽にボイラー温水等を導入する
手段と、転落事故防止の為の鉄格子を付設した、
融雪槽上部に連設の開閉自在の断熱仕様の蓋のあ
る地上投雪口より雪を投入し、地上の設置した送
風機(エアーコンプレツサーまたはブロアー)か
らの送風管の先端を融雪槽の底部に引き込み、こ
の先端には適数個の散気孔を開設して構成された
加圧散気装置による気泡運動で融雪槽内に強制対
流を起こさしめる手段により、雪の浮力、雪の棚
吊り現象、及び雪の凝集を制御しつつ、雪を強制
浸水せしめ、雪と融雪槽内水とを親和(融和)さ
せることにより雪の結晶を破壊し、融雪槽内で体
積を転換、縮小後、ボイラー温水熱等により雪を
融解する手段と、融雪水等を雪浮力を利用して、
融雪槽よりの排水に於ける雪詰り現象を回避すべ
く、融雪槽下方水位よりオーバー・フロー排水さ
せる為の、融雪槽下方より延長させた流出バツフ
ルを装備する手段、及び融雪槽の流出バツフルに
連結した流出管より、融雪水等を下水道、雨水
管、側溝等に排出せしめる手段とからなる融雪装
置である。
[作用] 効果と共に説明する。
[考案の実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
1は本願の融雪装置である。
2は家屋等の構造体で、3はボイラー(給湯
機)である。3Aはボイラー温水の流入制御電磁
バルブで、下記で述べる運転制御スイツチ7Hと
連動している。
3Bはボイラー温水導入管である。
4は加圧散気装置で、地上に設置した送風機
(エアーコンプレツサーまたはブロアー)4Aか
らの送風管4Bの先端4B1を融雪槽7の底部に
引き込み、この先端4B1には適数個の散気孔4
B2を開設して構成されている。
この加圧散気装置4は、投雪口より投入された
雪は下記のように処理にされる。
すなわち、上記散気孔4B2よりの散気により
融雪槽内水の強制対流を起させ、雪の浮力、雪の
棚吊り現象、及び雪の凝集を制御しつつ、雪を制
御浸水せしめ、雪と融雪槽内水とを親和(融和)
させることにより雪の結晶を破壊し、融雪槽内で
体積を転換、縮小される。
なお、上記加圧散気装置4の位置は、上記融雪
槽の底部と側壁との当接隅角部近傍に位置せし
め、融雪槽内水の制御対流をより効果的に行うこ
とができるよう構成されている。
5は必要に応じて配管された導入管で、家屋等
の構造体より風呂等の排水を融雪槽7へと導入す
る。
6は構造体2よりの排水の浮遊物等が多い時に
必要に応じて併設する濾過沈殿槽で、所定容量の
ケース6Aの下方に仕切板6Bを植設すること
で、濾過沈殿処理槽本体6A1と流出槽6A2が
形成され、かつ、この仕切板の上方には濾過網6
Cが着脱自在に張設されている。
この濾過沈殿槽により、雑排水中の固形物及び
水以外の異物の流出を防止することになる。
7は所定容量に構成された密閉型の融雪槽で地
中に埋設されている。
上記融雪槽の天井板7Aには地上に達する投雪
用管7Bが植設され、その中央には、転落事故防
止の鉄格子7B′が付設され、この投雪用管の上
端投雪用口部には、開閉自在の断熱仕様蓋7Cが
設けられている。
7Gは電源、7Hは運転制御スイツチで、流入
制御電磁バルブ3Aと送風機(エアーコンプレツ
サーまたはブロアー)4の作動を制御している。
11は融雪槽地上部に重量物(車輌等)などに
よる加圧の想定される場合の耐圧用コンクリー
ト・スラブである。
8は上記濾過沈殿槽と上記融雪槽とを連結する
流入管である。この流入管にボイラー温水、家
屋、ビル等の構造体よりの温排水が導入される。
なお、この流入管8は上記濾過沈殿槽を設けな
い場合は、上記ボイラー温水導入管3Bとのみ連
結されることになる。この場合、流入管8を省略
してボイラー温水導入管3Bを直接上記融雪槽に
連結することもできる。
9は融雪水あるいは導入した排水、ボイラー導
入水の流出排水管である。
9Aは流出バツフルで、融雪槽下方より排水
し、オーバー・フローさせることにより雪の詰り
などがなく、スムーズに排水することができる。
(雪の浮力を利用) 10は公知の下水道、雨水管、側溝などの排水
施設である。
尚、上記融雪槽下方部は雪に混じつた異物など
の沈殿槽としての役割を果たすことになる。
[考案の効果] 本考案は、上述の通り構成されているので次に
記載する効果を奏する。
a 融雪槽内に雪を押し込むだけの(重力の助け
がある)労働で、除雪と同時に排雪がなされる
から、除雪と排雪の労働および、その費用を大
幅に軽減することができる。
b 融雪は、温排水を利用する場合、極めて高い
省エネルギー効果が期待でき、かつ投雪時等に
ボイラー温水を導入することにより、厳冬期の
豪雪に対しても安定した融雪効果が期待でき
る。
c 地下水を用いないので、地下水位の低い地域
でも嫌わず、しかも地盤沈下などの環境破壊に
つながらない。
d 融雪槽を地下に埋設する為、地温による保温
効果と、投雪口の断熱仕様蓋による寒冷外気の
遮断により、あるいは温排水の導入により、融
雪装置自体の凍結の心配がなく、厳冬期でも支
障なく融雪装置の作動が可能である。
e ボイラー温水のみを導入する場合では、ボイ
ラー温水と融雪水との槽内混合水を分流式下水
道にも、側溝にもまた、雨水管にも排水するこ
とができる。このことは融雪水等の排水に制約
が無いということであり、広く雪国に於ける雪
処理の実際に貢献し得る。
f 融雪槽に温排水の滞水があるため、雪と槽内
滞水との投雪時に於ける接触ににより、槽内で
雪の体積縮小がなされ、比較的小さな所定容量
の融雪槽で雪処理が可能で、しかも、所定容量
の融雪槽では雪の融雪槽への分投入の必要がな
く、雪を一度に投入し得る。
g 敷地内の雪は、その敷地内で処理できる。
(隣地に迷惑を及ぼさない。) h 地中に融雪槽を埋設するため、敷地内の邪魔
にならない。
i 構造体よりの温排水量と処理すべき雪量によ
つては、その熱量が処理すべき雪を融解するに
足りるとき、ボイラー温水による熱補助がいら
なく、ランニングコストが殆どかからない。こ
のような場合も大いに有りうる。
j 本融雪装置の実施施工に関しても、既存ボイ
ラー(雪国では、殆どの構造体がボイラーを有
す)を利用でき、イニシヤルコストが少なくて
すむ。
k 加圧散気装置を用いての融雪槽内水の強制対
流による雪の浮力、雪の棚吊り現象、及び雪の
凝集を制御し、融雪効率を高める方法では、融
雪槽内水を加圧循環散水ポンプと加圧循環水送
水管と加圧循環噴射ノズルとからなる加圧循環
散水装置による方法よりも、メンテナンス面に
於いて、さらに有効である。
すなわち、加圧循環散水ポンプが融雪槽内に沈
殿した雪中異物等を吸い込む恐れがなく、かつ、
送水管ノズルの詰りの懸念がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の略図的断面図、第2図は濾過沈
殿槽の平面図、第3図は融雪槽の横断面図であ
る。 1……融雪装置、2……構造体、3……ボイラ
ー、4……加圧散気装置、5……導入管、6……
濾過沈殿槽、7……融雪槽、8……流入管、9A
……流出バツフル、10……排水施設、11……
耐圧用コンクリート、スラブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 地中に埋設した雪中の異物の沈殿槽の働きを
    兼ね備える融雪槽と、この融雪槽にボイラー温
    水などを導入する手段と、送風機などからの送
    風管の先端を融雪槽の底部に引き込み、この先
    端には適数個の散気孔を開設して構成された加
    圧散気装置による気泡運動で融雪槽内に強制対
    流を起こさしめる手段とボイラー温水熱等によ
    り融解する手段と、槽内水を排出する流出バツ
    フルを介して流出管により融雪水等を下水道、
    雨水管、側溝等に流出せしめる手段とからなる
    ものにおいて、上記加圧散気装置の位置は、上
    記融雪槽の底部と側壁との当接隅角部近傍に位
    置せしめて、融雪槽内水の強制対流をより効果
    的に行うことができるように構成すると共に、
    上記融雪槽の天井板には地上に達する投雪用管
    が植設され、その中央には、転落事故防止の鉄
    格子が付設され、この投雪用管の上端投雪口部
    には、開閉自在の断熱仕様蓋が設けられている
    ことを特徴とする融雪装置。 2 上記加圧散気装置と投雪時に導入するボイラ
    ー温水の流入を制御する為に付設する電磁弁も
    しくは電動弁を、同一のスイツチもしくは同一
    のタイマー・スイツチあるいは同一の制御装置
    により作動させるようにした請求項1記載の融
    雪装置。 3 上記融雪槽に家屋、ビルなどの構造体よりの
    温排水を導入するようにした請求項1あるいは
    請求項2記載の融雪装置。 4 融雪槽にボイラー温水などを導入する手段に
    必要に応じて濾過沈殿槽を設けた請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の融雪装置。
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JPS607089A (ja) * 1983-06-23 1985-01-14 菱有工業株式会社 温度調節器
JPS62258009A (ja) * 1986-04-30 1987-11-10 北日本通信建設株式会社 融雪処理装置

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