JPH05235351A - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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Publication number
JPH05235351A
JPH05235351A JP7283492A JP7283492A JPH05235351A JP H05235351 A JPH05235351 A JP H05235351A JP 7283492 A JP7283492 A JP 7283492A JP 7283492 A JP7283492 A JP 7283492A JP H05235351 A JPH05235351 A JP H05235351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
film transistor
thin
film
lower gate
Prior art date
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Pending
Application number
JP7283492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kitajima
洋 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP7283492A priority Critical patent/JPH05235351A/ja
Publication of JPH05235351A publication Critical patent/JPH05235351A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜トランジスタの漏れ電流を減少させる。 【構成】 チャネルを形成する多結晶シリコン膜105
の上部に設けられた上部ゲート電極107と、下部に設
けられたゲート電極103との伝導型を異ならせ、ゲー
ト電圧が高いところでのオン電流を減少させることなし
に、ゲート電圧0V付近でドレイン端に加わる電界を緩
和し、オフ電流を大幅に減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として高密度集積回
路に組込まれる薄膜トランジスタの構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の多結晶シリコンをチャンネルとす
る二重ゲート型薄膜トランジスタの構造を図3に示す。
図において、シリコン基板301上に酸化膜302が形
成され、その上に不純物を高濃度にドープした多結晶シ
リコン膜よりなる下部ゲート電極303が形成されてい
る。
【0003】また、その上には、化学気相成長法により
堆積した下部ゲート絶縁膜304、更にその上には、活
性層となる多結晶シリコン薄膜305が形成されてい
る。多結晶シリコン薄膜305の上には、化学気相成長
法により堆積した上部ゲート絶縁膜306、更に不純物
を高濃度にドープした多結晶シリコン膜によりなる上部
ゲート絶縁電極307が形成されている。
【0004】ゲート電極の外側にはソース領域308及
びドレイン領域309が形成され、その上に積層され
た、層間膜310には、コンタクトホール311が開孔
され、配線金属312の堆積と、そのパターニングを行
うことによって従来構造の薄膜トランジスタが形成され
る。従来、上部電極と下部電極との伝導型を同一として
オン電流の増大を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の二重ゲート電極構造は、オン電流の増加に対
しては有効であったが、オフ電流の低減に対しては電界
の増加をもたらすという問題があった。
【0006】本発明の目的は、漏れ電流を減少させ、オ
ン/オフ比を改善した薄膜トランジスタを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による薄膜トランジスタにおいては、チャネ
ルを形成する多結晶シリコン膜の上下にゲート電極を有
する二重ゲート型薄膜トランジスタであって、上部のゲ
ート電極と、下部のゲート電極とは伝導型が異なるもの
である。
【0008】
【作用】上下のゲート電極の伝導型を変えることによっ
て、ゲート電圧が高いところでのオン電流を減少させる
ことなしに、ゲート電圧0V付近でドレイン端に加わる
電界を緩和し、オフ電流は大幅に減少する。
【0009】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いて説明する。図
1は、本発明の第1の実施例を説明するための縦断面図
である。図において、シリコン基板101上には、酸化
膜102、N型不純物を高濃度にドープした多結晶シリ
コン膜よりなる下部ゲート電極103、化学気相成長法
によりシリコン酸化膜を堆積することによって形成した
下部ゲート絶縁膜104、薄膜トランジスタのチャンネ
ルが形成される多結晶シリコン薄膜105が順に形成さ
れている。
【0010】その上には、化学気相成長法によりシリコ
ン酸化膜を堆積することによって形成した上部ゲート絶
縁膜106、更にP型不純物を高濃度にドープした多結
晶シリコン膜よりなる上部ゲート電極107を形成す
る。上部ゲート電極107は、下部ゲート電極103よ
り長くし、ソース領域108及びドレイン領域109の
形成は、上部ゲート電極をマスクとしたボロンイオン注
入によって自己整合的に形成される。
【0011】さらに、層間膜110の堆積、コンタクト
ホール111の開孔、配線金属112の堆積とそのパタ
ーニングは、従来構造と同様に行う。上部ゲート絶縁膜
106の厚さを下部ゲート絶縁膜104より厚くし、上
部ゲート電極を補助電極とすることで、ゲート電極0V
付近でトランジスタがオンぎみになるのを防ぐことがで
きる。
【0012】例えば、下部ゲート絶縁膜104の厚さを
200Å、上部ゲート絶縁膜106の厚さを500Åと
することで、上部ゲート電極による電流の立ち上がり
と、下部ゲート電極による電流の立ち上がりとをほぼ同
じにすることができる。
【0013】この実施例の構造では、主ゲート電極であ
る下部ゲート電極103のドレイン端には、オフセット
(P(プラス)領域と主ゲート電極の間にボロンが注入
されない領域)が形成されている。このオフセット部分
は、ゲート電圧0Vでは上部ゲートによる電界が加わる
ため、N(プラス)ゲートが上部にある場合に較べて電
界が緩和され、オフ電流を低減させる効果をもつ。ま
た、例えばゲート電圧−3.3Vではチャンネル領域を
含め、N(プラス)ゲートが上部にある場合に較べてオ
ン電流をより増加させるようにP(プラス)ゲート電極
の電圧が働く。
【0014】ゲート長さ0.8μmの薄膜トランジスタ
に対し、上下のゲート電極をN型にして、上下のゲート
絶縁膜をともに200Åとした場合に較べると、図1で
説明した構造(下部ゲート長さ0.6μm,上部ゲート
長さ0.8μm)では、オン電流が1/2になったもの
の、漏れ電流が2桁近く改善された。また、ゲート長さ
0.6μmの薄膜トランジスタに対して、上下のゲート
電極をN型にして、ドレイン端にLDD構造を設けた場
合に較べると、オン電流は道程度、オフ電流で1桁程度
改善された。本実施例はP型薄膜トランジスタの例であ
るが、P型伝導領域とN型伝導領域とを入換えれば、N
型薄膜トランジスタでも同様の効果が得られる。
【0015】図2は、本発明の第2の実施例を説明する
ための縦断面図である。シリコン基板201上に酸化膜
202が形成され、その上にN型不純物を高濃度にドー
プした多結晶シリコン膜よりなる下部ゲート電極203
とソース領域204とドレイン領域205の不純物拡散
源となるP型不純物を高濃度にドープした多結晶シリコ
ン膜領域206が形成されている。
【0016】その上には、下部ゲート絶縁膜207、さ
らに薄膜トランジスタのチャンネルを形成する多結晶シ
リコン薄膜208を形成し、その上に、上部ゲート絶縁
膜209、さらにP型不純物を高濃度にドープした多結
晶シリコン膜よりなる上部ゲート電極210を形成す
る。
【0017】さらにその上には、層間膜211を設け、
コンタクトホール212を開孔し、配線金属213の堆
積とそのパターニングを行う。既に述べたように、ソー
ス/ドレイン領域は、P型不純物を高濃度にドープした
多結晶シリコン膜領域206からの拡散で形成する。下
部ゲート電極203と多結晶シリコン膜領域206間の
スペース領域214を0.3μmとし、その領域は、実
施例1におけるドレインオフセットと同じ働きをする。
本実施例では、上部ゲート電極210がそのスペース領
域214を被覆することで実施例1と同様にオフ電流の
低減とオン電流の増加に効果がある。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、二重
ゲート電極構造の薄膜MOSFETにおいて、上部ゲー
ト電極と下部ゲート電極の伝導型を変えることによっ
て、微細な薄膜トランジスタのオン/オフ比を1桁以上
改善できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示した断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示した断面図である。
【図3】従来の二重ゲート型薄膜トランジスタを示した
断面図である。
【符号の説明】
101,201 シリコン基板 102,202 酸化膜 103,203 下部ゲート電極 104,207 下部ゲート絶縁膜 105,208 多結晶シリコン薄膜 106,209 上部ゲート絶縁膜 107,210 上部ゲート電極 108,204 ソース領域 109,205 ドレイン領域 110,211 層間膜 111,212 コンタクトホール 112,213 配線金属 206 多結晶シリコン膜領域 214 スペース領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネルを形成する多結晶シリコン膜の
    上下にゲート電極を有する二重ゲート型薄膜トランジス
    タであって、 上部のゲート電極と、下部のゲート電極とは伝導型が異
    なるものであることを特徴とする薄膜トランジスタ。
JP7283492A 1992-02-24 1992-02-24 薄膜トランジスタ Pending JPH05235351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7283492A JPH05235351A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 薄膜トランジスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7283492A JPH05235351A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 薄膜トランジスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05235351A true JPH05235351A (ja) 1993-09-10

Family

ID=13500842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7283492A Pending JPH05235351A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 薄膜トランジスタ

Country Status (1)

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JP (1) JPH05235351A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5818067A (en) * 1993-05-20 1998-10-06 Lg Semicon Co., Ltd. Thin film transistor and method for fabricating thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5818067A (en) * 1993-05-20 1998-10-06 Lg Semicon Co., Ltd. Thin film transistor and method for fabricating thereof

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