JPH05235344A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH05235344A
JPH05235344A JP4048876A JP4887692A JPH05235344A JP H05235344 A JPH05235344 A JP H05235344A JP 4048876 A JP4048876 A JP 4048876A JP 4887692 A JP4887692 A JP 4887692A JP H05235344 A JPH05235344 A JP H05235344A
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JP
Japan
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transistor
integrated circuit
semiconductor integrated
circuit device
peripheral transistor
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Application number
JP4048876A
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English (en)
Inventor
Yutaka Saito
豊 斉藤
Yoshikazu Kojima
芳和 小島
Masaaki Kamiya
昌明 神谷
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体集積回路装置に組み込まれる外部接続
用周辺トランジスタのESD耐量を改善する。 【構成】 オープンドレイン出力端子に用いられるNチ
ャネルMOSトランジスタ9等の周辺トランジスタは論
理処理等を行なう内部トランジスタに比べて静電気スト
レス電流ESを逃がし易いチャネル構造を備えている。
例えば、周辺トランジスタ9のチャネル長Lは定格耐圧
を満たす範囲で内部トランジスタの内最小のチャネル長
より短かく設定されている。接地を取る為の基板コンタ
クトをドレイン領域Dから離れた位置に設けている。ソ
ースコンタクトはドレインコンタクトに比べてゲート電
極G側に接近している。周辺トランジスタ9はCONV
構造である一方内部トランジスタはLDD構造を有す
る。このようにすると、等価的に見たNPNバイポーラ
トランジスタの動作が高速化及び効率化され静電気スト
レス電流ESが逃げ易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ゲート電界効果型
のトランジスタ素子を含む半導体集積回路装置に関し、
より詳しくはその静電破壊防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図22を参照して半導体集積回路
装置の一般的な構造を簡潔に説明する。半導体集積回路
装置0は、外部回路(図示せず)に対する接続部2と、
所定の論理処理等を行なう内部回路1とから構成されて
いる。何れの部分にも、絶縁ゲート電界効果型(以下M
OS型という)のトランジスタが基本的構成要素として
集積されている。ここで、発明の理解を容易にするため
に、接続部2に属するMOSトランジスタを特に周辺ト
ランジスタと呼び、内部回路1に属するMOSトランジ
スタを内部トランジスタと呼ぶことにする。
【0003】接続部2は、入力端子3、出力端子4、電
源端子5、接地端子6等を備えている。一般に、入力端
子3と内部回路1との間には入力保護回路7が挿入され
ている。出力端子4には大別して2種類ある。一対の相
補型MOSトランジスタあるいはCMOSトランジスタ
からなるインバータ8を利用したCMOS出力端子と、
オープンドレイン接続されたNチャネルMOSトランジ
スタ9を用いたオープンドレイン出力端子である。上述
したCMOSトランジスタやNチャネルMOSトランジ
スタは周辺トランジスタの一例である。なお、電源端子
5は電源ラインVDDに接続され、接地端子6は接地ラ
インGNDに接続される。
【0004】次に、図23を参照してMOSトランジス
タの一般的な構造を簡潔に説明する。図示の例は、N+
シングルドレイン構造(以下この構造をCONV構造と
称する)のNチャネルMOSトランジスタである。シリ
コン等からなる半導体基板SUBの上に、二酸化シリコ
ン等からなるゲート絶縁膜OXを介してゲート電極Gが
形成されている。基板SUBはP型であり、ゲート絶縁
膜OXは例えば100〜800Åの膜厚を有する。ゲー
ト電極Gの両側には、N+ 型の不純物拡散領域からなる
ソースS及びドレインDが形成されている。両拡散領域
の間にはゲート電極Gによって導通制御されるチャネル
領域chが規定される。
【0005】半導体集積回路装置の集積密度を高めるた
めに、近年トランジスタ素子が益々微細化される傾向に
ある。即ち、チャネル領域chの長さ(以下チャネル長
という)が益々短かくなってきている。しかしながら、
CONV構造のトランジスタにおいてチャネル長の短縮
化を進めると、ホットエレクトロンによる特性劣化が多
発するようになる。
【0006】図24を参照して、近年開発された二重ド
レイン構造(以下LDD構造と称する)を有するMOS
トランジスタを簡潔に説明する。このLDD構造は、素
子の微細化に伴ない顕著になってきたホットエレクトロ
ンによる耐久性劣化を防止するために開発されたもので
ある。図示するようにLDD構造は、N- 型の不純物拡
散領域とN+ 型の不純物拡散領域が連続したドレインD
を備えている。また、ソースSも同様な構造となってい
る。なお、いわゆるスケーリング則に従って、チャネル
長を短かくすると相似的にゲート絶縁膜OXの膜厚が薄
くなる。例えば、CONV構造におけるゲート絶縁膜の
厚みが300〜400Åであるのに対して、微細化され
たLDD構造においてはゲート絶縁膜の厚みは100〜
300Å程度に薄くなる。一方、CONV構造ではドレ
イン耐圧あるいはブレークダウン電圧が例えば10Vで
あるのに対して、LDD構造を採用するとドレイン耐圧
は例えば20V程度に上昇する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図25を参照して本発
明が解決しようとする従来の技術の課題を簡潔に説明す
る。図25は、トランジスタ耐圧とチャネル長(以下L
長と称することもある)との関係を示すグラフである。
図示するように、CONV構造のゲート絶縁耐圧あるい
はゲートブレークダウン電圧に比べて、微細化されたL
DD構造のゲート絶縁耐圧は低下している。スケーリン
グ則によりゲート絶縁膜が必然的に薄くなったためであ
る。一方、LDD構造のドレイン耐圧あるいはDC耐圧
はCONV構造のドレイン耐圧に比べて大きく上昇して
いる。加えて、CONV構造においては、L長が3μを
下回るとパンチスルーが多発する領域となりIC定格電
圧を下回るのに対して、LDD構造においてはL長が1
μ程度になるまで、パンチスルー領域は現われない。
【0008】図25のグラフから明らかなように、素子
の微細化を進めてLDD構造を採用すると、場合によっ
てはドレイン耐圧がゲート絶縁耐圧を上回り逆転現象が
生じる。この逆転により、MOSトランジスタの静電気
破壊耐量(以下ESD耐量と称する)が低下するという
問題点が生じる。即ち、ドレイン電極に静電気ストレス
が加わりサージ電流が流れると、ドレイン耐圧が高くな
っているため、ストレスがゲート絶縁膜に直接影響する
ようになり絶縁破壊を起こす確率が高くなる。
【0009】再び、図22に戻って従来の技術の問題点
をさらに詳細に説明する。従来、内部回路1を構成する
内部トランジスタと接続部2を構成する周辺トランジス
タは半導体製造プロセス上、基本的に同一の構造を有し
ていた。微細化に伴ない、ホットエレクトロン耐久性劣
化の改善に主眼が置かれ、ESD耐量については実用的
な対策が講じられていなかった。内部トランジスタにつ
いてはホットエレクトロンあるいはホットキャリアによ
る耐久性劣化を防止し動作時の信頼性確保を図ることが
重要であるとともに、外部からの静電気ストレスに直接
曝されることがないのでESD耐量の低下は然程問題と
はならない。
【0010】一方、周辺トランジスタについては外部か
らの静電気ストレスの影響を直接に受けるため、ESD
耐量の低下はトランジスタの静電破壊を招き故障が多発
するという問題点がある。例えば、オープンドレイン型
の出力端子4に接続されるNチャネルMOSトランジス
タ9は、CMOSからなるインバータ8を使用したもの
よりとりわけESD耐量が弱く重大な支障を生じてい
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は、例えばオープンドレイン出力端子
に接続されるNチャネルMOSトランジスタ等の周辺ト
ランジスタのESD耐量を改善することを目的とする。
かかる目的を達成するために講じられた手段は以下の通
りである。即ち、基本的に、周辺トランジスタは内部ト
ランジスタに比べて静電気ストレス電流を逃がし易いチ
ャネル構造を備えている。なお、ここで言うチャネル構
造とは、チャネル自体だけではなくその周辺を含んだM
OS構造を意味する。
【0012】以下、図1を参照して具体的に講じられた
手段を列挙する。図1はオープンドレイン出力端子に接
続されたNチャネルMOSトランジスタ9の構造を示す
模式図である。ドレインDはオープン状態にあり、偶発
的に外部から静電気ストレス電流ESが印加される可能
性がある。一方、ソースSは接地されており、半導体基
板SUBも接地されている。また、ゲート電極Gには内
部回路からゲート電圧が供給される。
【0013】第1の具体的手段として、周辺トランジス
タ9のチャネル長Lは、定格耐圧を満たす範囲で内部ト
ランジスタの内最小のチャネル長より短かく設定されて
おり、静電気ストレス電流ESを逃がし易いチャネル構
造となっている。また周辺トランジスタ9のチャネル長
Lは内部トランジスタの内最小のチャネル長と同じでも
よいが、ホットエレクトロンの耐久性によってチャンネ
ル長を短かくする限度が決まる。
【0014】かかる場合、周辺トランジスタは急激なパ
ンチスルーによる耐圧の低下から定格耐圧を下回る下限
チャネル長よりも長いチャネル長に設定すべきである。
即ち、無制限にチャネル長を短縮化することは実用的で
ない。好ましくは、周辺トランジスタ9のL長をチャネ
ル幅方向に沿って部分的に短かくしても良い。即ち、周
辺トランジスタ9は通常のチャネル長に設定された第1
チャネル幅部と、局所的に短縮化されたチャネル長に設
定された第2チャネル幅部を有するチャネル構造として
も良い。
【0015】第2の具体的手段として、周辺トランジス
タ9の接地ラインGNDに対する基板SUBのコンタク
トを付加抵抗Rを介して行なう構造としている。さらに
は、これに代えてあるいはこれに加えて、接地を取るた
めの基板コンタクトを周辺トランジスタ9のドレイン領
域Dから離れた位置に設けた構造を採用しても良い。第
3の具体的手段として、周辺トランジスタ9は、ソース
コンタクトとゲート電極Gとの間の距離が、ドレインコ
ンタクトとゲート電極Gとの間の距離に比べて小さく設
定された所謂非対称構造を備えるようにした。さらに
は、半導体基板SUBとしてエピタキシャルウェハを用
いることが好ましい。
【0016】第4の具体的な手段として、内部トランジ
スタ(図示せず)はLDD構造を有する一方、周辺トラ
ンジスタ9をCOVN構造とした。これに付随して、あ
るいはこれとは独立的に、周辺トランジスタ9がドレイ
ン領域Dの端部に沿って少なくとも部分的に厚みの小さ
なゲート絶縁膜OXを備えた構造としても良い。また、
周辺トランジスタ9はドレイン領域Dの端部に沿って少
なくとも部分的に基板領域SUBより高濃度の表面不純
物領域を備えるようにしても良い。さらには、周辺トラ
ンジスタ9は、ゲート電極Gの直上に形成されたゲート
コンタクトを介して金属ゲートラインに接続するように
しても良い。
【0017】第5の具体的手段として、周辺トランジス
タ9を不純物拡散自己整合型のDSA構造とした。
【0018】
【作用】引き続き、図1を参照して本発明の作用を詳細
に説明する。図1の中段にオープンドレインNチャネル
MOSトランジスタ9の結線を示す。ドレインDはオー
プン状態にある一方、ソースSは種々の抵抗成分Rを介
して接地ラインGNDに接続されている。また、基板S
UBも種々の抵抗成分Rを介して接地ラインGNDに接
続されている。図から明らかなように、N型のドレイン
DとP型の基板SUBとN型のソースSはNPN接合と
なっており、等価的にNPNバイポーラトランジスタと
見做すことができる。
【0019】図1の下段に、等価的なバイポーラトラン
ジスタの結線を示す。NPNバイポーラトランジスタの
コレクタCはMOSトランジスタ9のドレインに対応し
ており、ベースBは同じく基板SUBに対応しており、
エミッタEは同じくソースSに対応している。コレクタ
とベースの間にはダイオードDiが接続されている。こ
のダイオードはドレインDと基板SUBのPNジャンク
ションによるものである。コレクタCはオープン状態に
ある一方、ベースBはベース抵抗RBを介して接地され
ており、エミッタEはエミッタ抵抗REを介して同じく
接地されている。所謂エミッタ接地構造である。なお、
ベース抵抗RB及びエミッタ抵抗REは、図1の中段に
示す抵抗成分Rに各々対応している。
【0020】オープン状態にあるコレクタ端子にパルス
状の静電気ストレス電流ESあるいはサージ電流が印加
されると、ダイオードDiの耐圧を越えてトランジスタ
のベースBにベース電流IBON が流れ、バイポーラトラ
ンジスタは導通状態になる。従って、コレクタCとエミ
ッタEとの間にコレクタ電流ICON が直接流れる。この
ようにして、静電気ストレス電流ESは接地ラインGN
Dに導かれ、ゲート絶縁膜OXの静電破壊を未然に防止
できる。このコレクタ電流ICON は、具体的にはパンチ
スルー電流あるいは表面ブレークダウン電流となって流
れることになる。静電気ストレス電流ESを逃がし易く
すればする程周辺トランジスタのESD耐量が増加す
る。
【0021】図から明らかなように、静電気ストレス電
流ESを逃がし易くするためには、第1にエミッタEと
コレクタCとの間のコンダクタンスを小さくすれば良
い。このことは、等価的に見ると、エミッタ接地バイポ
ーラトランジスタのhFE(電流増幅率)を大きくする
ことに他ならない。この目的で、前述した第1の具体的
手段が講じられた。例えば、周辺トランジスタ9のチャ
ネル長Lを内部トランジスタのチャネル長より短かく設
定することにより、コンダクタンスが改善され大量のコ
レクタ電流ICONが流れる。同様の目的で、第5の手
段が講じられた。即ち、周辺トランジスタ9をDSA構
造とすることにより、チャネル長Lを大幅に短縮化でき
る。
【0022】第2に、ベース抵抗RBを大きくすること
により、ベース電流IBON が流れ易くなり、容易にダイ
オードDiの耐圧を越えて速やかにバイポーラトランジ
スタが導通状態になる。早く導通状態になればなる程E
SD耐量が向上する。この目的のために、前述した第2
の具体的手段が講じられた。例えば、周辺トランジスタ
9の基板コンタクトを付加抵抗Rを介して接地ラインG
NDに接続することにより、等価的にベース抵抗RBを
大きくすることができる。
【0023】第3に、エミッタ抵抗REをできるだけ小
さくすることにより、コレクタ電流ICONが流れ易く
なる。この目的のために、前述した第3の手段が講じら
れた。例えば、ソースコンタクトとゲート電極との間の
距離がドレインコンタクトとゲート電極との間の距離に
比べて小さく設定された非対称構造を採用することによ
り、等価的にエミッタ抵抗REを下げることができる。
【0024】第4に、ダイオードDiの耐圧を下げれば
バイポーラトランジスタがオンし易くなりESD耐量が
改善される。この目的で、前述した第4の具体的手段が
講じられた。例えば、周辺トランジスタのみをCONV
構造とすることにより、ドレインのブレークダウン電圧
が低下し、等価的にダイオードDiの耐圧を小さくでき
る。
【0025】以上説明したように、本発明は静電気スト
レス電流に対してMOS周辺トランジスタが等価的にバ
イポーラ動作を行なってストレスを除去できる点に着目
したものである。バイポーラ動作あるいはバイポーラア
クションを高速且つ効率的に引き起こすために上述した
チャネル構造が採用され、MOS周辺トランジスタのE
SD耐量を大幅に改善することが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。図2は、本発明にかかる周辺トラン
ジスタ9の第1実施例を示す模式的な平面図である。本
例においては、周辺トランジスタ9のチャネル長Lは定
格耐圧を満たす範囲で内部トランジスタの内最小のチャ
ネル長と同じかもしくはより短かく設定されている。内
部トランジスタは与えられた機能や要求される動作特性
に応じて大小様々のチャネル長を有する。従って、周辺
トランジスタ9のESD耐量を内部トランジスタに比べ
て高くするためには、周辺トランジスタ9のチャネル長
Lを内部トランジスタの最小チャネル長よりも短かくす
る必要がある。しかしながら、チャネル長Lはあくまで
IC定格耐圧を保持できる範囲でなければならない。チ
ャネル長Lを極端に短縮化すると、DC耐圧あるいはド
レイン耐圧が定格を下回ってしまう。
【0027】周辺トランジスタ9は、例えばオープンド
レイン出力端子に用いられるNチャネルMOSトランジ
スタである。このチャネル長Lを小さくすることによ
り、NチャネルMOSトランジスタをNPNトランジス
タと見立てた場合のコンダクタンスが向上し、静電気ス
トレスを逃がす能力が改善される。これに対して、従来
周辺トランジスタのESD耐量が低い欠点を補うため、
オープンドレイン端子に抵抗を付加していた。このた
め、オープンドレイントランジスタのドライバビリティ
が低くなる。これを補うために、チャネル幅を大きくす
る必要があった。一方、本実施例においては、ESD耐
量が向上するため、何等付加抵抗を要せずチャネル幅W
を大きくする必要がない。結果的に、チャネル長L及び
チャネル幅Wをともに小さくすることができ、周辺トラ
ンジスタの微細化に寄与できる。
【0028】図3は、MOSトランジスタのL長と耐圧
との関係を示すグラフである。LDD構造の場合を示し
ておりドレイン耐圧が高くなっている。L長の比較的大
きい領域B例えば3μ以上の領域で、トランジスタブレ
ークダウン電圧TrBVはゲートブレークダウン電圧を
上回っている。従来の周辺トランジスタのL長は内部ト
ランジスタと同様にこの領域に設定されていた。一方、
L長の小さな領域例えば2μm以下ぐらいでは、トラン
ジスタブレークダウン電圧が低下しパンチスルー領域と
なる。本発明においては、定格を上回り且つ好ましくは
ゲートブレークダウン電圧を下回る範囲Aで周辺トラン
ジスタのL長を設定している。例えば、電源電圧定格5
VのICでは0.4から1.2μm、3VのICでは
0.2から1.2μm程度の範囲となる。
【0029】このように、内部トランジスタと同様に周
辺トランジスタがLDD構造であっても、単にL長を小
さくすることでESD耐量を改善できる。従って、図2
の実施例においては、周辺トランジスタと内部トランジ
スタを同一の半導体プロセスで形成できるため何等工程
を増やす必要がない。図4は、本発明にかかる周辺トラ
ンジスタの第2実施例を示す模式的な平面図である。周
辺トランジスタ9は通常のチャネル長L1に設定された
第1チャネル幅部11と、局所的に短縮化されたチャネ
ル長L2に設定された第2チャネル幅部12とを有して
いる。図2に示す第1実施例と異なり、本実施例におい
てはL長を部分的に短縮化している。高電圧であっても
静電気ストレス電流量は少ないので、第2チャネル幅部
12が狭くても十分ストレスを逃がすことができる。一
方、通常の動作において、第2チャネル幅部12は第1
チャネル幅部11に比べてパンチスルーを生じる確率が
高くなる。しかしながら、第2チャネル幅部12の寸法
が小さいので、パンチスルーが起きてもリーク電流が少
なくて済むという利点がある。
【0030】図5は、周辺トランジスタのESD耐量と
L長との関係を示すグラフである。図から明らかなよう
に、L長を短かくするとESD耐量が向上する。しかし
ながら、所定の下限チャネル長LLを越えて短かくする
と、再びESD耐量の低下をもたらす危険性がある。こ
のため、周辺トランジスタのL長は下限チャネル長LL
よりも長く設定すべきである。例えば、電源電圧定格5
VのICでは下限チャネル長は0.4μm、3VのIC
では0.2μm程度となる。
【0031】図6は本発明にかかる周辺トランジスタ9
の第3実施例を示す模式的な平面図であり、Nチャネル
MOSトランジスタをオープンドレイン出力端子に接続
した例である。接地を取るための基板コンタクト13を
周辺トランジスタ9のドレイン領域Dから離れた位置に
設けている。例えば、基板コンタクト13は周辺トラン
ジスタ9のソース領域S側にあり、基板コンタクト13
とソース領域Sとの間の距離に比べて、基板コンタクト
13とドレイン領域Dとの間の距離が大きくなってい
る。
【0032】これに加えて、基板コンタクト13は付加
抵抗14を介して接地ラインGNDに接続されている。
この付加抵抗14は、例えばポリシリコン膜等をパター
ニングして形成することができる。図7は、図6に示す
第3実施例の模式的な断面構造を示す図である。基板コ
ンタクト13とドレイン領域Dとの間の距離が離れてい
るため、両者の間に基板SUBを介して大きな抵抗成分
R1が加わる。また、基板コンタクト13と接地ライン
GNDとの間には付加抵抗14が介在するため同様に抵
抗成分R2が加わる。この結果、ドレイン領域Dと接地
ラインGNDとの間には大きな抵抗成分R1及びR2が
直列的に加わることになる。
【0033】図8は、図7に示すMOSトランジスタを
NPNバイポーラトランジスタと見立てた場合の等価回
路図である。図示するように、オープンコレクタとベー
ス側の接地ラインGNDとの間には、ダイオードDiを
介して抵抗成分R1及びR2の直列接続からなるベース
抵抗RBが加わる。このベース抵抗RBを大きくするこ
とにより、NPNバイポーラトランジスタがオンし易く
なるため、ESD耐量が改善される。換言すると、少な
いベース電流IBON でバイポーラトランジスタは導通状
態になる。
【0034】図9は、本発明にかかる周辺トランジスタ
9の第4実施例を示す模式的な平面図である。本例にお
いては、ソースコンタクト15とゲート電極Gとの間の
距離が、ドレインコンタクト16とゲート電極Gとの間
の距離に比べて小さく設定されており、周辺トランジス
タ9は非対称構造を有する。なお、仮にソースコンタク
ト15と併せてドレインコンタクト16もゲート電極G
に近付けると、逆にESD耐量が劣化するので好ましく
ない。
【0035】図10は、図9に示す実施例の模式的な断
面構造を示す。図示するように、ゲート電極Gとソース
コンタクト15との間の距離が短縮化されているので、
ソース領域Sを通過する実効的な電流経路が短かくなり
抵抗成分Rを小さくできる。図11は、図10に示すオ
ープンドレインタイプのNチャネルMOSトランジスタ
をNPNバイポーラトランジスタに見立てた場合の等価
回路図である。図示するように、エミッタEと接地との
間に図10に示す抵抗成分Rからなるエミッタ抵抗RE
が介在している。このエミッタ抵抗REを可能な限り小
さく設定しているので、NPNトランジスタのコンダク
タンスが改善されコレクタ電流ICONが流れ易くなり、
ESD耐量が改善できる。
【0036】図12は、本発明にかかる半導体集積回路
装置の第5実施例を示す部分断面図である。本例におい
ては、基板SUBはエピタキシャルウェハを用いてい
る。このウェハ上にNチャネルMOSトランジスタ等の
周辺トランジスタ9が形成される。エピタキシャルウェ
ハは例えばP+ の高不純物濃度を有しており、導電性に
優れている。このウェハに、NチャネルMOSトランジ
スタを設ける。このようにすると、オープンドレインD
に加わる静電気ストレス電流ESは一部導電性に優れた
基板SUBを介してソースS側に流れる。NPNバイポ
ーラトランジスタとして等価的に見た場合、エミッタと
コレクタ間のコンダクタンスが改善されるため、周辺ト
ランジスタ9のESD耐量が向上する。
【0037】図13は、本発明にかかる周辺トランジス
タ9の第6実施例を示す模式的な平面図である。本例に
おいては、内部トランジスタ(図示せず)が二重ドレイ
ンのLDD構造を有する一方、図示する周辺トランジス
タ9は少なくとも部分的に一重ドレインの通常構造ある
いはCONV構造を有する点に特徴がある。図示するよ
うに、第1チャネル幅部17はLDD構造であるのに対
して、第2チャネル幅部18のみ選択的にCONV構造
となっている。勿論、周辺トランジスタ9を完全にCO
NV構造としても良いが、その時にはホットエレクトロ
ンによる耐久性劣化が懸念される。本例のように、CO
NV構造の部分を局限化しておけば、ホットエレクトロ
ンによる劣化がチャネル幅部全体に拡大する惧れがない
という利点がある。なお、静電気ストレス電流量は比較
的少ないので、CONV構造の部分が狭くても十分に対
応することができる。
【0038】図14は、図13に示す実施例の断面構造
を示しており、左側がXX線に沿って切断されたCON
V構造の部分を示し、右側はYY線に沿って切断された
LDD構造の部分を示す。CONV構造の部分は基板の
P型領域とドレインDのN+型領域が接する構造を有し
ており、PN+ 接合ダイオードDiの耐圧が比較的低
い。これに対して、LDD構造の部分では、基板のP型
領域とドレインDのN-型領域が接しており、PN-
合ダイオードの耐圧は比較的高い。
【0039】図15は、静電気ストレス解放時における
ダイオードDiの動作特性を示すグラフである。CON
V構造におけるPN接合ダイオードDiは比較的低電圧
でオンし速やかにオン電流を供給できる。一方、LDD
構造におけるPN接合ダイオードは比較的高い電圧にな
るまでオンしない。このため、静電気ストレス解放のた
めの応答性が悪い。
【0040】図16は、チャネル幅全体に沿ってCON
V構造を有する周辺トランジスタと、同じくLDD構造
を有する周辺トランジスタについて、トランジスタのゲ
ートL長即ちチャネル長とESD耐量との関係を示すグ
ラフであり、実測データに基づいている。グラフから明
らかなように、チャネル長に関わらず、CONV構造の
MOSトランジスタはLDD構造のMOSトランジスタ
に比べて優れたESD耐量を有することが理解できる。
【0041】図17は、本発明にかかる周辺トランジス
タの第7実施例を示す模式的な断面図である。周辺トラ
ンジスタ9はドレイン領域Dの端部に沿って少なくとも
部分的に厚みの小さなゲート絶縁膜OXを備えている点
に特徴がある。このように、ゲート絶縁膜OXを薄くす
ると、その直下に位置するPN接合ダイオードDiの耐
圧が下がり等価的にバイポーラトランジスタがオンし易
くなる。換言すると、チャネルchを介して表面ブレー
クダウン電流が流れ易くなるため、ESD耐量が改善さ
れる。なお、チャネル幅部全体に渡ってゲート絶縁膜O
Xを薄くしても構わないが、通常動作におけるパンチス
ルーを防止するためには、本例のように部分的にゲート
絶縁膜を薄くすることが好ましい。この実施例は特に従
来の5V標準電源電圧から3V及びそれ以下の電源電圧
で駆動する半導体集積回路装置あるいはICに有効であ
る。
【0042】図18は、本発明にかかる周辺トランジス
タの第8実施例を示す模式的な部分断面図である。周辺
トランジスタ9は、ドレイン領域Dの端部に沿って少な
くとも部分的に基板領域SUBよりも高濃度の表面不純
物領域19を有している点に特徴がある。例えば、周辺
トランジスタ9がNチャネル型である場合には、ドレイ
ン領域DはN型の不純物領域となっている。また、基板
領域SUBはP型の不純物領域を有している。両領域の
間にP±型の表面不純物領域19を拡散形成する。この
ようにすると、PN接合ダイオードDiの耐圧が下がり
トランジスタ9のESD耐量が改善できる。換言する
と、チャネルchに沿って表面ブレークダウンが生じ易
くなるため、等価的にNPNバイポーラトランジスタが
オンし易くなる。前述した第7実施例と同様に高濃度の
表面不純物領域19はチャネル幅部に沿って部分的に形
成することが好ましい。また、本実施例は特に低電圧駆
動化された3VICに有効である。なお、表面不純物領
域19の濃度は基板領域SUBの不純物濃度に比べて若
干高めに設定することが好ましい。
【0043】図19は、本発明にかかる周辺トランジス
タの第9実施例を示す模式的な平面図である。周辺トラ
ンジスタ9は、ゲート電極Gの直上に形成されたゲート
コンタクト20を介して金属ゲートライン21に接続さ
れていることを特徴とする。このようにすると、従来に
比べて、ゲート電極Gとアルミニウム等からなる金属ゲ
ートライン21との間に介在する抵抗成分を小さくする
ことができる。
【0044】図20は、図19に示す第9実施例の模式
的な断面構造を示す。ゲート電極Gの直上に設けられた
ゲートコンタクト20は、その上に重ねられた金属ゲー
トライン21に直接接続される。この結果、両者の間に
介在する抵抗成分Rの値を従来に比し低減できる。この
抵抗成分Rを下げることにより、ゲート電極Gの電位を
接地レベルに近付けることができる。このため、チャネ
ルchにおける表面ブレークダウンが起こり易くなると
いう利点がある。
【0045】最後に、図21は本発明にかかる周辺トラ
ンジスタの第10実施例を示す模式的な断面図である。
本例においては、NチャネルMOSトランジスタ9は不
純物拡散自己整合型のDSA構造を有している点に特徴
がある。図示するように、DSA構造はP型の基板SU
Bに対して順次、自己整合的にN型及びP型の不純物拡
散を行ない、N型のドレイン領域DとN型のソース領域
Sと両者の間に介在するP型のチャネル領域chを形成
するものである。図から明らかなように、DSA構造に
おいては、チャネルchが不純物拡散層の厚み方向に形
成されるので、チャネル長を極端に短かくできる。この
ため、等価的にNPNバイポーラトランジスタのコンダ
タンスを非常に大きくとることが可能になる。
【0046】以上、本発明にかかる周辺トランジスタの
第1実施例から第10実施例までオープンドレイン端子
に用いられる例として説明してきたが、以下その他の応
用例について説明する。図26(A)は本発明にかかる
NチャネルMOSトランジスタ9のゲートをソースに接
続(以下オフ結線と称する)した状態で、NチャネルM
OS出力トランジスタ22自身とは別に付加した第1の
応用例の回路を示す模式的ブロック図である。これまで
出力などの周辺トランジスタ自身のESD耐量を向上す
る実施例について多く説明してきたが、本応用例では例
えば出力トランジスタのオン時の電流IDSをあまり多く
とれない場合などに有効である、すなわち第1実施例の
ようにチャネル長を短くすると自動的にMOSトランジ
スタのコンダクタンスgmは上昇するからである。
【0047】第2実施例のように、チャネルの部分を短
くしてもその部分のオン時のgm増大は避けられないが
本応用例ではチャネル長の短いNチャネルMOSトラン
ジスタ9は常にオフしていることになり完全に避けられ
る。静電気ストレスはNチャネルMOSトランジスタ9
が逃がしてくれるため、出力トランジスタを含めた回路
としてのESD耐量は向上できる。オフ結線のNチャネ
ルMOSトランジスタ9のチャネル長が短いことなどに
よるリーク電流は、第2実施例において説明したのと同
様にチャネル幅は小さくても充分であることから問題と
はならない。本応用例には第1から第10実施例までど
のトランジスタを用いてもかまわない。以下、本応用例
のような本発明にかかるNチャネルMOSトランジスタ
9をオフ結線で付加することを保護素子として付加する
と称する。
【0048】図26(B)は、本発明にかかるNチャネ
ルMOSトランジスタ9をCMOS出力端子に保護素子
として付加した第2の応用例の回路を示す模式的ブロッ
ク図である。効果としては第1の応用例と同様である。
図26(C)は、本発明にかかるNチャネルMOSトラ
ンジスタ9を入出力端子に保護素子として付加した第3
の応用例の回路を示す模式的ブロック図である。効果と
しては第1の応用例と同様であるが、さらなる利点とし
て入力インバータ25の静電気ストレス保護用の抵抗を
付加しなくても充分なESD耐量が得られるという点で
ある。
【0049】図27(A)は、本発明にかかるNチャネ
ルMOSトランジスタ9を入力端子に保護素子として付
加した第4の応用例の回路を示す模式的ブロック図であ
る。従来の一般的入力保護回路は図(B)に示すごとく
であるが、入力保護抵抗26を少なからず高い値にしな
ければならなかった、すなわち数kΩからひどい時には
数10kΩにしないと充分なESD耐量が確保できなか
った。しかしながら、本応用例のごとくすることで入力
保護抵抗26は数kΩ以下の抵抗値、もしくは付加しな
くても充分なESD耐量を確保することができ大変有効
である。特には高速応答が要求される半導体集積回路装
置の入力端子においては、入力保護抵抗26のCR時定
数増大による遅延を大きく避けることができ大変有益と
なる。
【0050】近年、半導体集積回路装置の微細化による
高集積化、高速化の進展はめざましいものがあるが、さ
らに高速化を実現するためにはMOSトランジスタのソ
ースS及びドレインDの基板SUBに対する接合容量が
問題になってくる。そこで次のような素子構造が実現さ
れつつある。図28は、絶縁膜上に形成された薄膜トラ
ンジスタを示す模式的断面図である。いわゆるTFTト
ランジスタとかSOIトランジスタ等のように称される
ものである。以下、簡単のためSOIトランジスタと称
する。図28からわかるようにソースS及びドレインD
の底面は基板SUB29ではなく絶縁膜30に接してい
て接合容量の低減がなされている、また基板SUB29
はほとんどチャネル領域chの部分しかないことがわか
る。基板SUBは電位29を取ることもできず、またP
N接合部28は従来のMOSトランジスタに比べて極端
に面積が少ない、このことからトランジスタ自体のES
D耐量も大きく低下するが、例えば入力端子に第4の応
用例で示したような一般的な保護ダイオード27を用い
たとしてもほとんど効果が期待できない。
【0051】したがって、SOIトランジスタからなる
半導体集積回路装置の入力及び出力端子には第1から第
4の応用例に示したごとく本発明にかかるNチャネルM
OSトランジスタを使用するのが大変効果的である。
(図示しないが)これが第5の応用例である。もちろ
ん、かかるNチャネルMOSトランジスタは第1から第
10実施例のいずれでもかまわない。入力及び出力に限
らず、電源系を構成するMOSトランジスタに適用して
も大変効果的であるし、内部回路の全てのMOSトラジ
スタに適用するのもより効果的である。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、外部回路との接続部に設けられた絶縁ゲート電界効
果型の周辺トランジスタと内部回路を構成する絶縁ゲー
ト電界効果型の内部トランジスタとを含む半導体集積回
路装置において、周辺トランジスタは内部トランジスタ
に比べて静電気ストレス電流を逃がし易いチャネル構造
を備えているため、周辺トランジスタのESD耐量を内
部トランジスタより高くすることができるという効果が
ある。一般に、周辺トランジスタは内部トランジスタに
比べて静電気ストレスの影響を直接受けるため、そのE
SD耐量を高めることにより、半導体集積回路装置全体
の信頼性を向上できるという効果がある。又、本発明に
おいては、周辺トランジスタのESD耐量を選択的に改
善する一方、内部トランジスタに関しては構造上及び動
作特性上何等変更を要しないので、通常と同じようにホ
ットキャリアに起因する劣化等に対して耐久性を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路装置に組み込ま
れる周辺トランジスタの基本的な構成及び作用を説明す
るための模式図である。
【図2】本発明にかかる周辺トランジスタの第1実施例
を示す模式的な平面図である。
【図3】第1実施例の動作を説明するためのグラフであ
る。
【図4】本発明にかかる周辺トランジスタの第2実施例
を示す模式的な平面図である。
【図5】周辺トランジスタにおけるチャネル長とESD
耐圧との関係を示すグラフである。
【図6】本発明にかかる周辺トランジスタの第3実施例
を示す模式的な平面図である。
【図7】第3実施例の構造を示す模式的な部分断面図で
ある。
【図8】第3実施例の動作を説明するための等価回路図
である。
【図9】本発明にかかる周辺トランジスタの第4実施例
を示す平面図である。
【図10】第4実施例の構造を示す模式的な断面図であ
る。
【図11】第4実施例の動作を説明するための等価回路
図である。
【図12】本発明にかかる周辺トランジスタの第5実施
例を示す模式的な部分断面図である。
【図13】本発明にかかる周辺トランジスタの第6実施
例を示す模式的な平面図である。
【図14】第6実施例の構造を示す部分断面図である。
【図15】第6実施例の動作を説明するための電流電圧
特性グラフである。
【図16】周辺トランジスタのチャネル長とESD耐量
との関係を示すグラフである。
【図17】本発明にかかる周辺トランジスタの第7実施
例を示す模式的な部分断面図である。
【図18】本発明にかかる周辺トランジスタの第8実施
例を示す模式的な部分断面図である。
【図19】本発明にかかる周辺トランジスタの第9実施
例を示す模式的な平面図である。
【図20】第9実施例の構造を示す模式的な部分断面図
である。
【図21】本発明にかかる周辺トランジスタの第10実
施例を示す模式的な部分断面図である。
【図22】半導体集積回路装置の一般的な構成を示す模
式的なブロック図である。
【図23】NチャネルMOSトランジスタの一般的なC
ONV構造を示す断面図である。
【図24】NチャネルMOSトランジスタの一般的なL
DD構造を示す断面図である。
【図25】MOSトランジスタの一般的なチャネル長と
トランジスタ耐圧との関係を示すグラフである。
【図26】(A)本発明にかかるNチャネルMOSトラ
ンジスタ9をNチャネルオープンドレイン出力に保護素
子として付加した第1の応用例の回路を示す模式的ブロ
ック図である。 (B)本発明にかかるNチャネルMOSトランジスタ9
をCMOS出力端子に保護素子として付加した第2の応
用例の回路を示す模式的ブロック図である。 (C)本発明にかかるNチャネルMOSトランジスタ9
を入出力端子に保護素子として付加した第3の応用例の
回路を示す模式的ブロック図である。
【図27】(A)本発明にかかるNチャネルMOSトラ
ンジスタ9を入力端子に保護素子として付加した第4の
応用例の回路を示す模式的ブロック図である。 (B)従来の一般的入力保護回路を示す模式的ブロック
図である。
【図28】絶縁膜上に形成された薄膜トランジスタを示
す模式的断面図である。
【符号の説明】
0 半導体集積回路装置 1 内部回路 2 接続部 3 入力端子 4 出力端子 5 電源端子 6 接地端子 7 入力保護回路 8 CMOSインバータ 9 NチャネルMOSトランジスタ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部回路との接続部に設けられた絶縁ゲ
    ート電界効果型の周辺トランジスタと、内部回路を構成
    する絶縁ゲート電界効果型の内部トランジスタとを含む
    半導体集積回路装置において、該周辺トランジスタは該
    内部トランジスタに比べて静電気ストレス電流を逃がし
    易いチャネル構造を備えたことを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  2. 【請求項2】 該周辺トランジスタのチャネル長は、定
    格耐圧を満たす範囲で該内部トランジスタのうち最小の
    チャネル長と同じかより短かいことを特徴とする請求項
    に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 該周辺トランジスタは通常のチャネル長
    に設定された第1チャネル幅部と局所的に短縮化された
    チャネル長に設定された第2チャネル幅部とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 該周辺トランジスタはパンチスルーによ
    る耐圧の低下から定格耐圧を下回る下限チャネル長より
    も長いチャネル長を有することを特徴とする請求項2記
    載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 該周辺トランジスタの基板コンタクトを
    付加抵抗を介して接地ラインに接続したことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 接地を取るための基板コンタクトを該周
    辺トランジスタのドレイン領域から離れた位置に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 該周辺トランジスタは、ソースコンタク
    トとゲート電極との間の距離がドレインコンタクトとゲ
    ート電極との間の距離に比べて小さく設定された非対称
    構造を有することを特徴とする請求項1記載の半導体集
    積回路装置。
  8. 【請求項8】 エピタキシャルウェハを用いて形成され
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
  9. 【請求項9】 該内部トランジスタは二重ドレインのL
    DD構造を有する一方、該周辺トランジスタは少なくと
    も部分的に一重ドレインの通常構造を有することを特徴
    とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 該周辺トランジスタは、ドレイン領域
    端部に沿って少なくとも部分的に厚みの小さなゲート絶
    縁膜を備えていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 該周辺トランジスタは、ドレイン領域
    端部に沿って少なくとも部分的に基板領域より高濃度の
    表面不純物領域を有していることを特徴とする請求項1
    記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 該周辺トランジスタは、ゲート電極の
    直上に形成されたゲートコンタクトを介して金属ゲート
    ラインに接続されていることを特徴とする請求項1記載
    の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 該周辺トランジスタは、不純物拡散自
    己整合型のDSA構造を有することを特徴とする請求項
    1記載の半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 該周辺トランジスタは、オープンドレ
    イン出力部に用いられるNチャネル型のトランジスタで
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
  15. 【請求項15】 該周辺トランジスタは、オープンドレ
    イン出力部に保護素子として付加されるNチャネル型の
    トランジスタであることを特徴とする請求項1記載の半
    導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 該周辺トランジスタは、CMOS出力
    部に保護素子として付加されるNチャネル型のトランジ
    スタであることを特徴とする請求項1記載の半導体集積
    回路装置。
  17. 【請求項17】 該周辺トランジスタは、入出力端子部
    に保護素子として付加されるNチャネル型のトランジス
    タであることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回
    路装置。
  18. 【請求項18】 該周辺トランジスタは、入力部に保護
    素子として付加されるNチャネル型のトランジスタであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
  19. 【請求項19】 該全ての絶縁ゲート電界効果型トラン
    ジスタは、絶縁膜上に形成された薄膜トランジスタであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR950034760A (ko) * 1994-03-15 1995-12-28 이토 기요시 반도체 장치 및 그 제조방법
CN102292813A (zh) * 2008-12-16 2011-12-21 美国亚德诺半导体公司 用于基于隔离型nmos的esd箝位单元的系统和方法
JP2019186448A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

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