JPH05235003A - 半田バンプ形成方法およびそのためのマスク - Google Patents

半田バンプ形成方法およびそのためのマスク

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JPH05235003A
JPH05235003A JP3958892A JP3958892A JPH05235003A JP H05235003 A JPH05235003 A JP H05235003A JP 3958892 A JP3958892 A JP 3958892A JP 3958892 A JP3958892 A JP 3958892A JP H05235003 A JPH05235003 A JP H05235003A
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JP
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mask
solder
bump
substrate
film
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JP3958892A
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Kazuaki Karasawa
一明 柄澤
Kaoru Hashimoto
薫 橋本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、半導体素子や回路配線基板の電極
等のフリップチップ接合等に適した半田バンプの形成方
法およびそれに用いるマスクの改良に関し、半田バンプ
とマスクとの接合を防止し、半田バンプを剥離させる危
険を解消した半田バンプの形成方法およびそれに用いる
マスクを提供することを目的とする。 【構成】 基板上にマスクを介して蒸着または半田ボー
ルの融着により半田バンプを形成する方法において、こ
のマスクとして、金属板から成るマスク構造部の少なく
ともバンプ形成位置画定用貫通孔内壁面が、半田との離
形性が良好な材質の最外層を含む一層以上から成る皮膜
で被覆されているマスクを用いるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子や回路配線
基板の電極等のフリップチップ接合等に適した半田バン
プの形成方法およびそれに用いるマスクの改良に関す
る。コンピュータを高速動作させる上で、総配線長を低
減するためにワイヤでなくバンプを用いた接合方式が有
効である。更に、バンプはその接合強度がワイヤと比べ
て強く、また電気抵抗が低いため、耐振動性、安定性に
も優れている。
【0002】バンプを用いた代表的な接合方式として、
フリップチップ接合がある。バンプによる接合では、一
括して多くの微細なバンプを形成する必要がある。特に
フリップチップ接合においては、その疲労寿命を長くす
るためにバンプを高く形成して、接合後のチップと基板
のスタンドオフを高くする必要がある。
【0003】
【従来の技術】従来、一括して多くの微細な半田バンプ
を形成する方法として、蒸着法が用いられている。その
場合、半田バンプを形成する位置の孔を開けた金属製マ
スク(メタルマスク)を介して基板上に蒸着を行い、基
板上の所定位置に半田バンプを形成する。蒸着法はドラ
イプロセスであるため、ウェットプロセスであるメッキ
法等と比べて不純物の混入が少なく、また短時間で充分
な高さの半田バンプを形成することができる、という利
点がある。
【0004】同じくドライプロセスとしては、半田ボー
ルを用いる方法がある。この方法では、多数の半田ボー
ルをメタルマスクを用いて基板上の所定位置に配置し、
加熱して溶融させた後に冷却すると、各位置に半田が融
着して半田バンプが形成される。この方法も、ドライプ
ロセスとしての利点と共に高い半田バンプを一気に形成
できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図1に示す
ように、半導体素子あるいは回路配線基板等の基板1上
の電極2の位置に、メタルマスク3を介して半田を蒸着
しまたは半田ボールを融着させて半田バンプ5を形成す
る際に、メタルマスク3の孔の内壁面にも半田が蒸着ま
たは融着される。その結果、メタルマスク3と半田バン
プ5の周縁部とが接合してしまい、半田バンプ形成後に
メタルマスク3を取り外そうとすると、形成した半田バ
ンプ3自体も基板1から剥離させてしまうという問題が
あった。
【0006】本発明は、半田バンプとマスクとの接合を
防止し、半田バンプを剥離させる危険を解消した半田バ
ンプの形成方法およびそれに用いるマスクを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明は、基板上にマスクを介して蒸着
または半田ボールの融着により半田バンプを形成する方
法において、このマスクとして、金属板から成るマスク
構造部の少なくともバンプ形成位置画定用貫通孔内壁面
が、半田との離形性が良好な材質の最外層を含む一層以
上から成る皮膜で被覆されているマスクを用いることを
特徴とする半田バンプの形成方法である。
【0008】そして上記方法に用いるマスクとして、本
願第2の発明は、基板上にマスクを介して蒸着または半
田ボールの融着により半田バンプを形成する方法に用い
るマスクにおいて、金属板から成るマスク構造部の少な
くともバンプ形成位置画定用貫通孔内壁面が、半田との
離形性が良好な材質の最外層を含む一層以上から成る皮
膜で被覆されていることを特徴とする半田バンプ形成用
マスクである。
【0009】マスク表面の残留半田を除去してマスクを
再生利用する上で、上記皮膜の少なくとも最内層を耐食
性の良好な材質で形成し、実質的にマスク全面を被覆す
ると有利である。金属製の構造部分がこの皮膜で保護さ
れるため、構造部分には影響を及ぼさずマスク表面に付
着した残留半田のみをエッチングにより容易に除去する
ことができる。
【0010】この皮膜の一態様として、半田との離形性
が良好で且つマスク表面の残留半田除去溶液に対して安
定な単一種類の材質の一層または複数種類の材質の複数
層から成ることができる。このような皮膜は、例えばフ
ルオロカーボン樹脂(例えば商品名「テフロン」等とし
て市販されているもの)、アルミナ、クロム、窒化チタ
ン、炭化チタンのいずれか一種類の単一層またはいずれ
か複数種類の複数層から成ることができる。
【0011】また別の態様としては、皮膜が、半田との
離形性が良好な材質の最外層と、マスク表面残留半田除
去液に対して安定な材質の最内層とを含む複数層から成
ることができる。このような皮膜は、例えば離形性の良
好なアルミニウムの外層と耐食性の優れた金または白金
の内層とから成ることができる。上記の目的を達成する
ための本願第3の発明は、基板上に金属製マスクを介し
て半田バンプを形成する方法において、マスクのバンプ
形成位置画定用貫通孔と対応する貫通孔を有し且つバン
プ周縁部高さよりも大きい厚さを有する中間膜を基板と
マスクとの間に介在させて位置合わせし、蒸着または半
田ボールの融着によりバンプを形成し、その後上記中間
膜を溶解または取り外すことにより除去することを特徴
とする半田バンプの形成方法である。
【0012】本願第3発明の第1の態様においては、中
間膜として、基板上の半田バンプ形成位置以外の領域に
被覆膜を形成し、その上からマスクを位置合わせし、前
記バンプ形成を行った後に、マスクを被覆膜から取り外
した後にこの被覆膜を溶解して除去する。上記第3発明
の第2の態様においては、中間膜として、マスクの片面
のバンプ形成位置画定用貫通孔以外の領域に被覆膜を形
成し、この膜面を基板側にしてマスクを位置合わせし、
前記バンプ形成を行った後に、上記被覆膜を溶解して除
去することにより、マスクを基板から分離する。
【0013】また第3発明の第3の態様においては、中
間膜として、マスクの片面のバンプ形成位置画定用貫通
孔以外の領域に半田との離形性が良好な被覆膜を形成
し、この膜面を基板側にしてマスクを位置合わせし、前
記バンプ形成を行った後に、上記被覆膜と共にマスクを
基板から引き離す。更に第3発明の第4の態様において
は、中間膜として、マスクのバンプ形成位置画定用貫通
孔に対応する貫通孔を有し半田との離形性の良好な膜部
材を、マスクと基板との間に介在させて位置合わせし、
前記バンプ形成を行った後に、マスクを膜部材から取り
外し、その後に膜部材を取り外すことにより除去する。
【0014】また本願第4の発明は、上記第3発明の第
2態様に用いるマスクとして、金属板から成るマスク構
造部の片面のバンプ形成位置画定用貫通孔以外の領域
が、溶解可能な被覆膜で覆われていることを特徴とする
半田バンプ形成用マスクを提供する。更に本願第5発明
は、上記第3発明の第4態様に用いる膜部材として、半
田との離形性が良好な材質から成り、半田バンプ形成用
金属製マスクのバンプ形成位置画定用貫通孔と対応する
貫通孔を有し、バンプを形成する基板と上記マスクとの
間に挟んで用いることを特徴とする半田バンプ形成用の
基板・マスク間挿入膜部材を提供する。
【0015】
【作用】本願第1および第2の発明においては、金属板
から成るマスク構造部の少なくともバンプ形成位置画定
用貫通孔内壁面が、半田との離形性が良好な材質の最外
層を含む一層以上から成る皮膜で被覆されていることに
より、半田バンプとマスクとが接合されることがないの
で、半田バンプを剥離させることなくマスクを基板から
取り外すことができる。
【0016】本願第3の発明においては、マスクのバン
プ形成位置画定用貫通孔と対応する貫通孔を有し且つバ
ンプ周縁部高さよりも大きい厚さを有する中間膜を基板
とマスクとの間に介在させた状態で半田バンプを形成す
ることにより、バンプ周縁が金属マスク(またはマスク
の金属部分)と接触せず、従って接合しないので、半田
バンプを剥離することなくマスクを基板から取り外すこ
とができる。中間膜は、その材質の選択により、半田バ
ンプ形成後に溶解または取り外すことにより基板上から
除去する。
【0017】
【実施例】〔実施例1〕図2を参照して本願第1および
第2の発明の望ましい一態様を説明する。同図中の1は
素子や回路配線基板等、その上に半田バンプを形成する
基板であり、2は電極等の半田バンプ形成位置を示し、
マスク3は金属板から成るマスク構造部3aの表面に半
田との離形性が良好で且つ耐食性の良いコーティング膜
3bが被覆されており、5は形成された半田バンプであ
る。
【0018】蒸着または半田ボール融着により形成され
た半田バンプ5は、半田との離形性の良好なコーティン
グ膜3bと接しており、金属製のマスク構造部3aと接
合することがないので、半田バンプ5の剥離を起こすこ
となくマスク3を容易に基板1から取り外すことができ
る。マスク3を基板1から取り外した後に、マスク3に
付着している残留半田をエッチングにより除去し、再生
利用する。金属製部分3aが耐食コーティング膜3bに
よって保護されており、エッチングの影響を受けない。
【0019】コーティング膜3bを複数層で構成するこ
とにより、たとえ1つの層にピンホールが生じたり傷が
入ったりしても、他の層により金属部分3aが保護され
ているので、エッチング再利用しても信頼性を非常に高
くすることができる。Au、Pt等の貴金属類は、残留
半田を除去するためのエッチング液に対する安定性が非
常に高い。しかし、半田とは良く濡れる性質があるた
め、金属製マスク(またはマスクの金属部分)と接合し
易く、マスク取り外し上の障害になる。そこで、Au、
Pt等の貴金属とAl等半田との離形性に優れた金属の
2層構造にすることにより、マスクと半田バンプとの分
離が容易になる。Al等は残留半田のエッチング中に一
緒にエッチングされるが、その後再びスパッタ、蒸着等
の方法で形成することにより、マスクを再利用すること
ができる。
【0020】〔実施例2〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面にスパッタによりテフロン(デュポン社商品名)を
コーティングした。このマスクを用いて、In半田を基
板上に100μm蒸着した。半田バンプを剥離すること
なくマスクの取り外しを行うことができた。その後、マ
スクに付着していた半田を塩酸でエッチングして除去し
た。マスクには異常がなく、再利用することができた。
【0021】〔実施例3〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面に蒸着によりAlをコーティングした。このマスク
をO2 雰囲気中で熱処理することにより、上記コーティ
ング層をAl2 3 とした。このマスクを用いて、In
半田を基板上に100μm蒸着した。半田バンプを剥離
することなくマスクの取り外しを行うことができた。そ
の後、マスクに付着していた半田を塩酸でエッチングし
て除去した。マスクには異常がなく、再利用することが
できた。
【0022】〔実施例4〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面にメッキによりCrをコーティングした。このマス
クを用いて、In半田を基板上に100μm蒸着した。
半田バンプを剥離することなくマスクの取り外しを行う
ことができた。その後、マスクに付着していた半田を硝
酸でエッチングして除去した。マスクには異常がなく、
再利用することができた。
【0023】〔実施例5〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面にイオンプレーティングによりTiNをコーティン
グした。このマスクを用いて、In半田を基板上に10
0μm蒸着した。半田バンプを剥離することなくマスク
の取り外しを行うことができた。その後、マスクに付着
していた半田を塩酸でエッチングして除去した。マスク
には異常がなく、再利用することができた。
【0024】〔実施例6〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面にメッキによりCrをコーティングした。更にその
上に蒸着によりAlをコーティングした。このマスクを
2 雰囲気中で熱処理することにより、上記AlをAl
2 3 とした。このマスクを用いて、In半田を基板上
に100μm蒸着した。半田バンプを剥離することなく
マスクの取り外しを行うことができた。その後、マスク
に付着していた半田を塩酸でエッチングして除去した。
マスクには異常がなく、再利用することができた。この
マスクはコーティングが2層あるため、ピンホール等の
欠陥や傷に対して信頼性が高い。
【0025】〔実施例7〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面にAuおよびAlを順に蒸着した。このマスクを用
いて、In半田を基板上に100μm蒸着した。半田バ
ンプを剥離することなくマスクの取り外しを行うことが
できた。その後、マスクに付着していた半田を塩酸でエ
ッチングして除去した。最表層のAlはエッチングされ
たが、その下のAu層から内部はマスクに異常がなかっ
た。このAu層上に再びAlを蒸着して、マスクを再利
用することができた。
【0026】〔実施例8〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面にPtおよびAlを順に蒸着した。このマスクを用
いて、In半田を基板上に100μm蒸着した。半田バ
ンプを剥離することなくマスクの取り外しを行うことが
できた。その後、マスクに付着していた半田を塩酸でエ
ッチングして除去した。最表層のAlはエッチングされ
たが、その下のPt層から内部はマスクに異常がなかっ
た。このAu層上に再びAlを蒸着して、マスクを再利
用することができた。
【0027】〔実施例9〕本願第1および第2の発明に
したがって半田バンプを形成した。コバール製マスクの
表面にスパッタによりテフロン(デュポン社商品名)を
コーティングした。このマスクを用いて、In半田ボー
ル(粒径200μm、マスクの孔径は300μm)を基
板上に散布した後、加熱してボールを基板に融着させ
た。高さ100μmの半田バンプが形成された。半田バ
ンプを剥離することなくマスクの取り外しを行うことが
できた。その後、マスクに付着していた半田を塩酸でエ
ッチングして除去した。マスクには異常がなく、再利用
することができた。
【0028】〔実施例10〕本願第1および第2の発明
にしたがって半田バンプを形成した。コバール製マスク
の表面にメッキによりCrをコーティングした。このマ
スクを用いて、In半田ボール(粒径200μm、マス
クの孔径は300μm)を基板上に散布した後、加熱し
てボールを基板に融着させた。高さ100μmの半田バ
ンプが形成された。半田バンプを剥離することなくマス
クの取り外しを行うことができた。その後、マスクに付
着していた半田を硝酸でエッチングして除去した。マス
クには異常がなく、再利用することができた。
【0029】次に、図3(a)、(b)、(c)を参照
して本願第3発明による半田バンプ形成方法の望ましい
態様を説明する。
【0030】〔実施例11〕図3(a)に示した態様に
おいては、次の手順で半田バンプ形成を行う。 <手順1>基板1上の電極2(半田バンプ形成位置)以
外の領域に、適当な有機溶媒等により溶解可能な中間膜
33を形成する。これにより形成された中間膜33の半
田バンプ形成位置は貫通孔になっている。 <手順2>中間膜33上にメタルマスク34を重ねて位
置合わせする。 <手順3>蒸着または半田ボール融着により半田バンプ
5を形成する。中間膜33は、半田バンプ5の周縁部高
さよりも大きい厚さを有するので、半田バンプ5の周縁
部はこの中間膜33の貫通孔内壁面にのみ接触し、メタ
ルマスク34には接触しない。 <手順4>メタルマスク34を取り外す。 <手順5>中間膜33を適当な有機溶剤等で溶解して除
去する。
【0031】〔実施例12〕図3(b)に示した態様に
おいては、次の手順で半田バンプ形成を行う。 <手順1>メタルマスク34の半田バンプ形成位置画定
用孔34A以外の領域に、適当な有機溶媒等により溶解
可能な中間膜33を形成する。これにより形成された中
間膜33の半田バンプ形成位置は貫通孔になっている。 <手順2>中間膜33の側を基板1に向けてメタルマス
ク34を基板1上に位置合わせする。そして、蒸着また
は半田ボール融着により半田バンプ5を形成する。中間
膜33は、半田バンプ5の周縁部高さよりも大きい厚さ
を有するので、半田バンプ5の周縁部はこの中間膜33
の貫通孔内壁面にのみ接触し、メタルマスク34には接
触しない。 <手順3>中間膜33を適当な有機溶剤等で溶解して除
去し、これによりメタルマスク34を取り外す。
【0032】〔実施例13〕図3(c)に示した態様に
おいては、次の手順で半田バンプ形成を行う。 <手順1>メタルマスク34の他に、メタルマスク34
の半田バンプ形成位置画定用孔34Aと対応した貫通孔
33Aを有し且つ適当な有機溶媒等により溶解可能な中
間膜部材33を用意する。 <手順2>中間膜部材33を基板1上に位置合わせし、
その上にメタルマスク34を位置合わせする。そして、
蒸着または半田ボール融着により半田バンプ5を形成す
る。中間膜部材33は、半田バンプ5の周縁部高さより
も大きい厚さを有するので、半田バンプ5の周縁部はこ
の中間膜33の貫通孔内壁面にのみ接触し、メタルマス
ク34には接触しない。 <手順3>メタルマスク34を取り外す。 <手順4>中間膜部材33を適当な有機溶剤等で溶解し
て除去する。
【0033】〔実施例14〕図3(c)の態様の一つの
変更態様においては、次の手順で半田バンプ形成を行
う。 <手順1>メタルマスク34の他に、メタルマスク34
の半田バンプ形成位置画定用孔34Aと対応した貫通孔
33Aを有し且つ半田との離形性が良好な中間膜部材3
3を用意する。 <手順2>と<手順3>は実施例13と同様に行う。 <手順4>最後に中間膜部材33をピンセット等で取り
外す。中間膜部材33の離形性により、半田バンプを剥
離する危険を生ぜず容易に取り外せる。
【0034】〔実施例15〕本願第3発明に従って半田
バンプを形成した。Si基板上の半田バンプ形成位置以
外の領域に厚さ約40μmのポリイミド膜を形成した。
これにより形成されたポリイミド膜の半田バンプ形成位
置は貫通孔になっている。この上から、厚さ200μm
のコバール製メタルマスクを介して、In半田を120
μm蒸着した。形成されたIn半田バンプの周縁部はポ
リイミド膜の貫通孔内壁面に接触しており、メタルマス
クとは接触していないので、マスクを容易に取り外すこ
とができた。次にヒドラジンを用いてポリイミド膜を溶
解除去した。
【0035】〔実施例16〕本願第3発明に従って半田
バンプを形成した。コバール製メタルマスク(厚さ20
0μm)の片面の半田バンプ形成位置画定用孔以外の領
域に厚さ約40μmのポリイミド膜を形成した。これに
より形成されたポリイミド膜の半田バンプ形成位置は貫
通孔になっている。ポリイミド膜側を基板に向けて、マ
スクをSi基板上に位置合わせし、マスクを介してIn
半田を120μm蒸着した。形成されたIn半田バンプ
の周縁部はポリイミド膜の貫通孔内壁面に接触してお
り、メタルマスクとは接触していないので、ポリイミド
膜をヒドラジンで溶解することにより、マスクを容易に
取り外すことができた。
【0036】〔実施例17〕本願第3発明に従って半田
バンプを形成した。コバール製メタルマスク(厚さ20
0μm)と、このマスクの半田バンプ形成位置画定用孔
と対応する貫通孔を設けた厚さ約40μmのポリイミド
フィルムとを用意した。Si基板上にポリイミドフィル
ムを位置合わせし、その上からメタルマスクを位置合わ
せして、In半田を120μm蒸着した。形成されたI
n半田バンプの周縁部はポリイミドフィルムの貫通孔内
壁面に接触しており、メタルマスクとは接触していない
ので、メタルマスクを容易に取り外すことができた。次
にポリイミドフィルムをヒドラジンで溶解して除去し
た。
【0037】〔実施例18〕本願第3発明に従って半田
バンプを形成した。コバール製メタルマスク(厚さ20
0μm)と、このマスクの半田バンプ形成位置画定用孔
と対応する貫通孔を設けた厚さ約50μmのテフロン
(デュポン社商品名)フィルムとを用意した。Si基板
上にテフロンフィルムを位置合わせし、その上からメタ
ルマスクを位置合わせして、In半田を120μm蒸着
した。形成されたIn半田バンプの周縁部はテフロンフ
ィルムの貫通孔内壁面に接触しており、メタルマスクと
は接触していないので、メタルマスクを容易に取り外す
ことができた。尚、ポリイミドフィルムもピンセットで
容易に取り外すことができた。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体素子や回路配線基板上の電極部分に半田バンプを
形成する際に、メタルマスクと半田バンプ周縁部との接
合を防止し、マスク取り外し時のバンプ剥離を生ぜずに
半田バンプ形成を行うことができる。また、メタルマス
ク全面を耐食性の良好な皮膜で覆うことにより、マスク
表面に付着した余分な半田をエッチングにより除去して
マスクの再利用が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の半田バンプ形成方法を示す断面
図である。
【図2】図2は、本発明の半田バンプ形成方法を示す断
面図である。
【図3】図3は、本発明の半田バンプ形成方法の別の態
様を示す断面図である。
【符号の説明】
1…基板 2…電極 3…メタルマスク 4…コーティング膜 5…半田バンプ 33…中間膜(中間膜部材) 34…メタルマスク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にマスクを介して蒸着または半田
    ボールの融着により半田バンプを形成する方法におい
    て、上記マスクとして、金属板から成るマスク構造部の
    少なくともバンプ形成位置画定用貫通孔内壁面が、半田
    との離形性が良好な材質の最外層を含む一層以上から成
    る皮膜で被覆されているマスクを用いることを特徴とす
    る半田バンプの形成方法。
  2. 【請求項2】 基板上にマスクを介して蒸着または半田
    ボールの融着により半田バンプを形成する方法に用いる
    マスクにおいて、金属板から成るマスク構造部の少なく
    ともバンプ形成位置画定用貫通孔内壁面が、半田との離
    形性が良好な材質の最外層を含む一層以上から成る皮膜
    で被覆されていることを特徴とする半田バンプ形成用マ
    スク。
  3. 【請求項3】 前記皮膜で実質的に全面が被覆されてい
    ることを特徴とする請求項2記載のマスク。
  4. 【請求項4】 前記皮膜が、半田との離形性が良好で且
    つマスク表面の残留半田除去溶液に対して安定な単一種
    類の材質の一層または複数種類の材質の複数層から成る
    ことを特徴とする請求項2または3記載のマスク。
  5. 【請求項5】 前記皮膜が、フルオロカーボン樹脂、ア
    ルミナ、クロム、窒化チタン、炭化チタンのいずれか一
    種類の単一層またはいずれか複数種類の複数層から成る
    ことを特徴とする請求項4記載のマスク。
  6. 【請求項6】 前記皮膜が、半田との離形性が良好な材
    質の最外層と、マスク表面残留半田除去液に対して安定
    な材質の最内層とを含む複数層から成ることを特徴とす
    る請求項2または3記載のマスク。
  7. 【請求項7】 前記皮膜がアルミニウムの外層と金また
    は白金の内層とから成ることを特徴とする請求項6記載
    のマスク。
  8. 【請求項8】 基板上に金属製マスクを介して半田バン
    プを形成する方法において、マスクのバンプ形成位置画
    定用貫通孔と対応する貫通孔を有し且つバンプ周縁部高
    さよりも大きい厚さを有する中間膜を基板とマスクとの
    間に介在させて位置合わせし、蒸着または半田ボールの
    融着によりバンプを形成し、その後上記中間膜を溶解ま
    たは取り外すことにより除去することを特徴とする半田
    バンプの形成方法。
  9. 【請求項9】 金属板から成るマスク構造部の片面のバ
    ンプ形成位置画定用貫通孔以外の領域が、溶解可能な被
    覆膜で覆われていることを特徴とする半田バンプ形成用
    マスク。
  10. 【請求項10】 半田との離形性が良好な材質から成
    り、半田バンプ形成用金属製マスクのバンプ形成位置画
    定用貫通孔と対応する貫通孔を有し、バンプを形成する
    基板と上記マスクとの間に挟んで用いることを特徴とす
    る半田バンプ形成用の基板・マスク間挿入膜部材。
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