JPH05234430A - 耐熱電線 - Google Patents
耐熱電線Info
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- JPH05234430A JPH05234430A JP4031829A JP3182992A JPH05234430A JP H05234430 A JPH05234430 A JP H05234430A JP 4031829 A JP4031829 A JP 4031829A JP 3182992 A JP3182992 A JP 3182992A JP H05234430 A JPH05234430 A JP H05234430A
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】（Ａ）下記の一般式で表されるポリオレフィン
と （Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレンとを
主成分とする組成物からなる被覆を設けた耐熱電線・ケ
ーブル。 【効果】電気特性は架橋ポリエチレン電線と同等で、し
かも耐熱性と可撓性を大幅に向上させることができる。
と （Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレンとを
主成分とする組成物からなる被覆を設けた耐熱電線・ケ
ーブル。 【効果】電気特性は架橋ポリエチレン電線と同等で、し
かも耐熱性と可撓性を大幅に向上させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱電線の改良に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、電力ケーブルの絶縁被覆とし
ては、絶縁耐圧や誘電特性などの電気特性に優れる架橋
ポリエチレンが多用されてきた。しかしながら、最近で
は電力ケーブルの高圧化、大容量化の要求が高まり、架
橋ポリエチレン絶縁体の絶縁厚さを厚くして対応してい
るが、絶縁体中の異物管理やケーブルサイズの大型化は
すでに限界の域に達しており、同等の電気特性を有しな
がら絶縁厚さを薄くすることが強く要求されている。
ては、絶縁耐圧や誘電特性などの電気特性に優れる架橋
ポリエチレンが多用されてきた。しかしながら、最近で
は電力ケーブルの高圧化、大容量化の要求が高まり、架
橋ポリエチレン絶縁体の絶縁厚さを厚くして対応してい
るが、絶縁体中の異物管理やケーブルサイズの大型化は
すでに限界の域に達しており、同等の電気特性を有しな
がら絶縁厚さを薄くすることが強く要求されている。
【０００３】一方、原子力関連施設や自動車内の配線用
電線など高温領域（１５０〜２２０℃程度）で使用され
る被覆電線においては、その耐熱性の要求が一段と厳し
くなるとともに、ケーブルサイズの小型化、細径化が求
められている。従来からこのような電線としては、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドなどの樹
脂組成物を被覆しているが、耐熱性（耐熱変形性）は比
較的良好なものの、破壊電圧を初めとする電気特性が低
く、さらに可撓性が極めて悪くマニュピレーター用配線
などには到底使用し得るものではないという欠点があっ
た。また、これらの耐熱性の樹脂を用いてもケーブルの
細径化はいまだ不充分であるという問題も生じていた。
電線など高温領域（１５０〜２２０℃程度）で使用され
る被覆電線においては、その耐熱性の要求が一段と厳し
くなるとともに、ケーブルサイズの小型化、細径化が求
められている。従来からこのような電線としては、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドなどの樹
脂組成物を被覆しているが、耐熱性（耐熱変形性）は比
較的良好なものの、破壊電圧を初めとする電気特性が低
く、さらに可撓性が極めて悪くマニュピレーター用配線
などには到底使用し得るものではないという欠点があっ
た。また、これらの耐熱性の樹脂を用いてもケーブルの
細径化はいまだ不充分であるという問題も生じていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】以上の点に鑑みて本発
明は、架橋ポリエチレンと同等の電気特性を有しなが
ら、耐熱性と可撓性を大幅に向上させ、しかも被覆厚さ
を薄くしてケーブルサイズの細径化を計る耐熱性に優れ
た電線・ケーブルを提供することを目的とする。
明は、架橋ポリエチレンと同等の電気特性を有しなが
ら、耐熱性と可撓性を大幅に向上させ、しかも被覆厚さ
を薄くしてケーブルサイズの細径化を計る耐熱性に優れ
た電線・ケーブルを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、（Ａ）下記の
一般式で表されるポリオレフィンと
一般式で表されるポリオレフィンと
【化２】 （ただし、Ｒ1 乃至Ｒ4 は水素またはアルキル基であ
る。） （Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレンとを
主成分とする組成物からなる被覆を設けたことを特徴と
する耐熱電線に関する。
る。） （Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレンとを
主成分とする組成物からなる被覆を設けたことを特徴と
する耐熱電線に関する。
【０００６】本発明の（Ａ）ポリオレフィンは、上記の
一般式で表される分子量１〜３万程度の非晶質のアモル
ファスポリオレフィンであり、電気特性と耐熱変形性に
極めて優れている。具体的には、日本ゼオン株式会社製
の商品名ゼオネックス２８０などがある。上記Ｒ1 乃至
Ｒ4 は水素またはアルキル基であるが、アルキル基は炭
素数７以下が望ましく、７を越えると耐熱性、機械的強
度が低下する傾向がある。また得られる組成物を架橋し
て使用する場合には、Ｒ1 乃至Ｒ4 の炭素数の総和は１
０以下が望ましい。炭素数の総和が１０を越えると架橋
度が低下して耐熱性が低下することがある。
一般式で表される分子量１〜３万程度の非晶質のアモル
ファスポリオレフィンであり、電気特性と耐熱変形性に
極めて優れている。具体的には、日本ゼオン株式会社製
の商品名ゼオネックス２８０などがある。上記Ｒ1 乃至
Ｒ4 は水素またはアルキル基であるが、アルキル基は炭
素数７以下が望ましく、７を越えると耐熱性、機械的強
度が低下する傾向がある。また得られる組成物を架橋し
て使用する場合には、Ｒ1 乃至Ｒ4 の炭素数の総和は１
０以下が望ましい。炭素数の総和が１０を越えると架橋
度が低下して耐熱性が低下することがある。
【０００７】本発明においては、（Ａ）ポリオレフィン
に（Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレンを
混合することにより、得られる電線・ケーブルの可撓性
を大幅に向上させるものであり、しかも電気特性は良好
に維持される。密度が０．９１０を越えると可撓性が低
下するので好ましくない。
に（Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレンを
混合することにより、得られる電線・ケーブルの可撓性
を大幅に向上させるものであり、しかも電気特性は良好
に維持される。密度が０．９１０を越えると可撓性が低
下するので好ましくない。
【０００８】本発明の組成物は上記（Ａ）ポリオレフィ
ンと（Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレン
とを混合して得られる。混合比率は必要特性に応じて適
宜設定すれば良いが、耐熱変形特性の点から（Ｂ）成分
は（Ａ）成分の５０重量％以下が好ましい。
ンと（Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレン
とを混合して得られる。混合比率は必要特性に応じて適
宜設定すれば良いが、耐熱変形特性の点から（Ｂ）成分
は（Ａ）成分の５０重量％以下が好ましい。
【０００９】また、本発明の組成物には必要に応じて紫
外線吸収剤、難燃剤、老化防止剤などの添加剤を添加す
ることができる。好ましい配合量は（Ａ）成分と（Ｂ）
成分の合計に対して、紫外線吸収剤が５重量％以下、難
燃剤が１５重量％以下であり、これより多量に添加して
も分散不良やブルームを生じてしまうので効果は少な
い。紫外線吸収剤は、樹脂との相溶性に優れ、しかも広
範囲に吸収波長帯を有しているものが望ましく、このよ
うなものとしてはベンゾトリアゾール系、ベンゾキノン
系、ベンゾフラン系がある。難燃剤は、熱安定性および
加工性に優れるという点から、臭素系、塩素系の難燃剤
および酸化アンチモンが好適する。
外線吸収剤、難燃剤、老化防止剤などの添加剤を添加す
ることができる。好ましい配合量は（Ａ）成分と（Ｂ）
成分の合計に対して、紫外線吸収剤が５重量％以下、難
燃剤が１５重量％以下であり、これより多量に添加して
も分散不良やブルームを生じてしまうので効果は少な
い。紫外線吸収剤は、樹脂との相溶性に優れ、しかも広
範囲に吸収波長帯を有しているものが望ましく、このよ
うなものとしてはベンゾトリアゾール系、ベンゾキノン
系、ベンゾフラン系がある。難燃剤は、熱安定性および
加工性に優れるという点から、臭素系、塩素系の難燃剤
および酸化アンチモンが好適する。
【００１０】本発明の耐熱電線は、例えば上述の諸成分
を溶融混合してペレット化した後、押出し機に供給して
導体上に押出被覆することにより製造される。また、本
発明の耐熱電線における被覆は、架橋しなくても充分な
耐熱性と機械強度を有するものであるが、これを架橋す
ればより一層高い耐熱性を得ることができる。架橋は、
電子線照射架橋あるいはシラン架橋が好適する。（Ａ）
成分が配合されていることにより加工温度が２００〜２
５０℃程度と高いため有機過酸化物による化学架橋では
架橋度が上がりにくい。
を溶融混合してペレット化した後、押出し機に供給して
導体上に押出被覆することにより製造される。また、本
発明の耐熱電線における被覆は、架橋しなくても充分な
耐熱性と機械強度を有するものであるが、これを架橋す
ればより一層高い耐熱性を得ることができる。架橋は、
電子線照射架橋あるいはシラン架橋が好適する。（Ａ）
成分が配合されていることにより加工温度が２００〜２
５０℃程度と高いため有機過酸化物による化学架橋では
架橋度が上がりにくい。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【００１２】実施例１〜５ 表に示す配合で各成分を混合してペレット化したものを
押出し機に供給して、０．５mm直径導体上に０．３mm厚
さに被覆した後、１５Ｍｒａｄ電子線を照射して照射架
橋を行い本発明の耐熱電線を製造した。得られた電線の
被覆層について引張り強度、伸び、酸素指数、耐熱変形
性（カットスルー）、誘電率、交流破壊電圧、可撓性
（曲げ弾性率）を測定した。結果を表に示す。
押出し機に供給して、０．５mm直径導体上に０．３mm厚
さに被覆した後、１５Ｍｒａｄ電子線を照射して照射架
橋を行い本発明の耐熱電線を製造した。得られた電線の
被覆層について引張り強度、伸び、酸素指数、耐熱変形
性（カットスルー）、誘電率、交流破壊電圧、可撓性
（曲げ弾性率）を測定した。結果を表に示す。
【００１３】比較例１〜６ 表に示す配合で各成分を混合し、実施例１と同様にして
電線を製造し、同様に試験した。結果を表に示す。
電線を製造し、同様に試験した。結果を表に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、電気特性は架橋ポリエチレン電線と同等に良好であ
り、しかも耐熱性と可撓性を大幅に向上させることがで
きる。従って、電力ケーブルはもちろん、可撓性の要求
される各種被覆電線にも好適し、また絶縁被覆厚さを従
来より薄くすることができる。
で、電気特性は架橋ポリエチレン電線と同等に良好であ
り、しかも耐熱性と可撓性を大幅に向上させることがで
きる。従って、電力ケーブルはもちろん、可撓性の要求
される各種被覆電線にも好適し、また絶縁被覆厚さを従
来より薄くすることができる。
Claims (1)
- 【請求項１】（Ａ）下記の一般式で表されるポリオレフ
ィンと 【化１】 （ただし、Ｒ1 乃至Ｒ4 は水素またはアルキル基であ
る。） （Ｂ）密度０．９１０以下の超低密度ポリエチレンとを
主成分とする組成物からなる被覆を設けたことを特徴と
する耐熱電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4031829A JPH05234430A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 耐熱電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4031829A JPH05234430A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 耐熱電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05234430A true JPH05234430A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12341965
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4031829A Pending JPH05234430A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 耐熱電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05234430A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5525757A (en) * | 1995-03-15 | 1996-06-11 | Belden Wire & Cable Co. | Flame retardant polyolefin wire insulations |
| WO2009041115A1 (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-02 | Polyplastics Co., Ltd. | 同軸ケーブル |
| WO2009041116A1 (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-02 | Polyplastics Co., Ltd. | 同軸ケーブル |
| JP2010080380A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Polyplastics Co | 通信ケーブル用絶縁材料、ケーブル芯線、及びツイストペアケーブル |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4031829A patent/JPH05234430A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5525757A (en) * | 1995-03-15 | 1996-06-11 | Belden Wire & Cable Co. | Flame retardant polyolefin wire insulations |
| WO2009041115A1 (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-02 | Polyplastics Co., Ltd. | 同軸ケーブル |
| WO2009041116A1 (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-02 | Polyplastics Co., Ltd. | 同軸ケーブル |
| JP2010080380A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Polyplastics Co | 通信ケーブル用絶縁材料、ケーブル芯線、及びツイストペアケーブル |
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