JPH0523436U - 雌型端子 - Google Patents

雌型端子

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JPH0523436U
JPH0523436U JP10154691U JP10154691U JPH0523436U JP H0523436 U JPH0523436 U JP H0523436U JP 10154691 U JP10154691 U JP 10154691U JP 10154691 U JP10154691 U JP 10154691U JP H0523436 U JPH0523436 U JP H0523436U
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JP
Japan
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contact piece
male terminal
wall
electrical contact
piece
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Withdrawn
Application number
JP10154691U
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Inventor
正美 坂元
康仁 鈴木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、雄型端子嵌合時の接触圧を安定化
し嵌合不良を防止するようにした雌型端子に関するもの
である。 【構成】 雌型の電気接触部A1 の一方の壁1の前端部
1aを折り返して形成した電気接触片4と、一方の壁1
の一部を切り起こすことにより凸状の湾曲部5aを形成
した弾性支持片5とからなり、電気接触片の自由端部4
aを弾性支持片の湾曲部5aにより支持している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気接触片の接触圧を安定化し、雄型端子の嵌合操作を円滑に実施 できるようにした雌型端子に関するものである。
【0002】
【従来技術】
図11は従来の雌型端子の断面図であり、導電性板体を折曲して形成した雌型 端子Xの上壁aの一部を屈曲して弾性を有する電気接触片bを備えている。この 雌型端子Xに雄型端子Yを挿入すると、電気接触片bは雄型端子Yにより押し上 げられ、図12に示すように電気接触片bの自由端部dが上壁aに接触する。雄 型端子Yの挿入時に雄型端子Yの受ける接触圧は、図13のグラフに示すように 変化する。すなはち、雄型端子Yの挿入初期においては雄型端子Yの先端部eに よって押上られる電気接触片bの変位は少ないので、自由端部dは上壁aに接触 せず電気接触片bは片持ちバネとして作用し、接触圧は、図13のグラフにおけ るP1の範囲に示すように低い状態で推移する。雄型端子Yの挿入が進行し、電 気的接続が行われる際には、図12に示すように電気接触片bはさらに押し上げ られて自由端部dが上壁aに接触する。したがって、自由端部dが上壁aに支持 されるため電気接触片bは両持ちバネとして作用し、図13のグラフにおけるP 2の範囲に示すように、雄型端子Yの挿入による電気接触片bの変位量にしたが って接触圧が敏感に変化する。また他の従来例として図14に示すような雌型端 子X′が提案されているが、この雌型端子X′は雄型端子との結合時に、弾性接 触板fの自由端gと係止片hの折曲部iが接触して弾性接触板fの弾圧力によっ て係止片hの弾圧力を補うようにしたものであり、雄型端子にかかる接触圧の変 化は基本的に図11の雌型端子と同様である。このため、所定の接触圧を得るに は、雌型端子および雄型端子個々の寸法精度を向上させる必要があり、製造工程 の管理が煩雑となってコストの上昇を招き、また雄型端子を挿入する際の感触が 固く嵌合完了の認知が不明瞭なため嵌合不良の発生する場合があるなどの欠点を 有していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる従来技術の欠点に着目し、雄型端子挿入時の感触の変化によ り嵌合完了の認知が容易となって嵌合不良の防止に役立ち、また安定した接触圧 が得られる雌型端子を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案は導電性板体を折曲して雌型の電気接触部 を形成すると共に該電気接触部の一方の壁の前端部から後方に延出して形成した 片持ちの電気接触片と、該一方の壁の一部を切り起こすことにより該電気接触片 の自由端部に対向して凸状の湾曲部を有し該一方の壁の前端部側に立ち上がり基 部を形成した片持ちの弾性支持片とからなり、雄型端子を嵌合したときに該電気 接触片の自由端部を該弾性支持片の湾曲部により支持してなることを特徴とし、 また、導電性板体を折曲して雌型の電気接触部を形成すると共に該電気接触部の 一方の壁の前端部から後方に延出して形成した片持ちの電気接触片と、該一方の 壁において該電気接触片の自由端部に対向して設けた膨出突起とからなり、雄型 端子を嵌合したときに該電気接触片の自由端部が該膨出突起に圧接した後に該膨 出突起から外れて該一方の壁に圧接することを特徴とする。
【0005】
【作用】
雄型端子の挿入初期から挿入後期への移行時において電気接触片の自由端部の 摺動によりその接触圧が急に変化し、その後において安定した接触圧が得られる 。
【0006】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図1は、本考案の雌型端子Aの要部を示す斜視図である。雌型端子Aは、導電 性板体を折曲して上壁1、両側壁2、底壁3からなる雌型の電気接触部A1 と電 線接続部A2 で形成されており、一方の壁としての上壁1の前端部1aを延出し て電気接触部A1 内に折り返して形成した山型の電気接触片4と、上壁1の一部 を切り起こすことにより電気接触片4の自由端部4aに対向して凸状の湾曲部5 aを有する片持ちの弾性支持片5を設けている。上壁1の前端部1aの下方には 雄型端子挿入部6を形成している。
【0007】 図2、図3および図4は、雌型端子Aの作用を説明するための断面図である。 図2において、雄型端子Bを雄型端子挿入部6に挿入するとその挿入初期にお いては、電気接触片4の自由端部4aと弾性支持片5の湾曲部5aとは接触して いないため、電気接触片4は片持ちバネとして作用し、電気接触片4の変位に対 して雄型端子Bの受ける接触圧の変化は小さい。電気接触片4の底壁3からの変 位量と、雄型端子Bと電気接触片4との接触圧の関係をグラフに示したものが図 5であり、よこ軸に変位量、たて軸に接触圧を表している。図2に示した状態に おける電気接触片4の変位量と接触圧との関係は、図5のグラフにおけるQ1の 範囲で示すようになる。このときの電気接触片4のバネ定数をK1 で表す。
【0008】 次に図3は、雄型端子Bの挿入が進行し、雄型端子Bが電気接触片4を押し上 げて弾性支持片5の湾曲部5aと電気接触片4の自由端部4aが接触点Sにおい て接触した状態を示すものである。この状態では雄型端子Bの押し上げによる電 気接触片4の変位量が小さく、接触点Sは弾性支持片5の立ち上がり基部5bに 近いため、弾性支持片5のバネ定数は高く、電気接触片4は両持ちバネと略同様 に作用する。このときの電気接触片4の変位量と雄型端子Bの受ける接触圧との 関係は図5におけるQ2の範囲に示すようになり、変位量の変化に伴い接触圧が 大きく変化する。このときの電気接触片4のバネ定数をK2 とする。
【0009】 さらに、雄型端子Bの挿入が進行した状態を図4に示す。この状態においては 、電気接触片4は大きく変位するため、弾性支持片の湾曲部5aと電気接触片の 自由端部4aの接触点は弾性支持片5の自由端5cに向かって移動して接触点S ′に到達し嵌合が完了する。この結果、接触点S′と立ち上がり基部5bとの距 離が大きくなり、弾性支持片5のバネ定数が低下して充分バネとして効果的に働 き、電気接触片4は弾性支持片5との二重バネとして作用する。このときの電気 接触片4のバネ定数K3 は、接触点S′における弾性支持片5のバネ定数をK4 とすると、 K3 =K2 −K2 4 /(K2 +K4 ) で示され、両持ちバネの状態におけるバネ定数K2 より小さい値となる。
【0010】 したがって、図5のグラフにおけるQ3の範囲に示すように、電気接触片4の 変位量に対して接触圧の変化は、Q2にて示す範囲に比較して小さくなり、変位 量の広い範囲で安定した接触圧を確保することができる。このため、端子相互の 寸法に若干の差異があっても、接触圧に大きな変化が生ずることはない。
【0011】 また、雄型端子Bの挿入の進行に伴い電気接触片4のバネ定数は、K1 、K2 、K3 と変化し、K2 からK3 に変化する際には雄型端子Bの挿入による感触が 柔らかく感じられ、嵌合完了が感触によって容易に認知できる。 図6の構造にあっては、雌型端子A′において電気接触片4の自由端部4aに 対向して頂面5a′を有する膨出突起5′を設けてあり(図7参照)、その他の 構造は図1と同様である。
【0012】 図6において、雄型端子Bを雌型端子A′内に挿入すると、電気接触片4の自 由端部4aは直ちに膨出突起5′に圧接し、電気接触片4の変位量の変化に伴い 接触圧が大きく変化するもので、この状態は図10のグラフのQ1 ′の範囲に示 される。
【0013】 そして、雄型端子Bの挿入の進行に伴い、電気接触片4の自由端部4aは膨出 突起5′の頂面5a′を摺動して遂には該膨出突起5を外れ(図8参照)、この 際に上記グラフのQ2 ′に示すように接触圧が急激に低下して雄型端子Bの挿入 が所定の状態に達したことの感触が得られる。
【0014】 雄型端子BはQ1 ′の範囲の高い接触圧に抗した挿入動作の慣性によって更に 押し入れられ、この更に電気接触片4の自由端部4aは直ちに対向する上壁1に 当接するので上記グラフのQ3 ′の範囲で示される所定の接触圧が得られ、挿入 が完了する(図9参照)。
【0015】
【考案の効果】
雄端子金具の挿入過程において接触圧が急に変化するので、これによって嵌合 完了を容易に感知することができ、しかも嵌合完了状態において安定した接触圧 を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の雌型端子に雄型端子を挿入した時の挿入
初期における状態を示す断面図である。
【図3】図2における雄型端子の挿入が進行した状態を
示す断面図である。
【図4】図3における雄型端子の挿入がさらに進行し嵌
合が完了した状態を示す断面図である。
【図5】図2、図3および図4における電気接触片の底
壁からの変位量と、雄型端子と電気接触片との接触圧の
関係を示したグラフである。
【図6】本考案の他の実施例について、雌型端子に雄型
端子を挿入した時の挿入初期における状態を示す断面図
である。
【図7】図6における要部の拡大図である。
【図8】図6における雄型端子の挿入が進行した状態を
示す断面図である。
【図9】図6における雄型端子の挿入がさらに進行して
嵌合が完了した状態を示す断面図である。
【図10】図6,図8及び図9における電気接触片の変
位量と、雄型端子と電気接触片との接触圧の関係を示し
たグラフである。
【図11】従来の雌型端子に対する雄型端子挿入初期の
状態を示す断面図である。
【図12】図11における雄型端子の挿入が進行した状
態を示す断面図である。
【図13】従来例における電気接触片の底壁からの変位
量と、雄型端子と電気接触片との接触圧の関係を示した
グラフである。
【図14】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
A 雌型端子 A1 雌型の電気接触部 B 雄型端子 1 一方の壁 1a 一方の壁の前端部 4 電気接触片 4a 電気接触片の自由端部 5 弾性支持片 5a 弾性支持片の湾曲部 5b 弾性支持片の立ち上がり基部 5′ 膨出突起 5a′ 頂面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性板体を折曲して雌型の電気接触部
    を形成すると共に該電気接触部の一方の壁の前端部から
    後方に延出して形成した片持ちの電気接触片と、該一方
    の壁の一部を切り起こすことにより該電気接触片の自由
    端部に対向して凸状の湾曲部を有し該一方の壁の前端部
    側に立ち上がり基部を形成した片持ちの弾性支持片とか
    らなり、雄型端子を嵌合したときに該電気接触片の自由
    端部を該弾性支持片の湾曲部により支持してなることを
    特徴とする雌型端子。
  2. 【請求項2】 導電性板体を折曲して雌型の電気接触部
    を形成すると共に該電気接触部の一方の壁の前端部から
    後方に延出して形成した片持ちの電気接触片と、該一方
    の壁において該電気接触片の自由端部に対向して設けた
    膨出突起とからなり、雄型端子を嵌合したときに該電気
    接触片の自由端部が該膨出突起に圧接した後に該膨出突
    起から外れて該一方の壁に圧接することを特徴とする雌
    型端子。
JP10154691U 1991-07-05 1991-12-10 雌型端子 Withdrawn JPH0523436U (ja)

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JP10154691U JPH0523436U (ja) 1991-07-05 1991-12-10 雌型端子

Applications Claiming Priority (3)

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JP3-52043 1991-07-05
JP5204391 1991-07-05
JP10154691U JPH0523436U (ja) 1991-07-05 1991-12-10 雌型端子

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JPH0523436U true JPH0523436U (ja) 1993-03-26

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101446536B1 (ko) * 2013-03-19 2014-11-03 주식회사 유라코퍼레이션 암단자
JP2018088314A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 Smk株式会社 コンタクト及びそれを使用したコネクタ
JP2021106129A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社オートネットワーク技術研究所 メス端子、コネクタ、及びワイヤーハーネス

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Effective date: 19960404