JPH05234258A - 互いにトラック密度の異なる記憶システムの間で利用可能な誤り制御式のボリューム・シリアル識別情報の識別方式 - Google Patents

互いにトラック密度の異なる記憶システムの間で利用可能な誤り制御式のボリューム・シリアル識別情報の識別方式

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JPH05234258A
JPH05234258A JP4254869A JP25486992A JPH05234258A JP H05234258 A JPH05234258 A JP H05234258A JP 4254869 A JP4254869 A JP 4254869A JP 25486992 A JP25486992 A JP 25486992A JP H05234258 A JPH05234258 A JP H05234258A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シリアル・フォーマット等の識別情報を、ト
ラック密度が異なる記録システムでも識別できる形態で
符号化して記憶する。 【構成】 記録媒体上に識別情報を符号化し記録する
時、複数のユニット・グループG1〜G48で記号1、
0を表わす。1は、各グループの1及び2番目のユニッ
トにイレーズ・ギャップ(ERG)信号を存在させ(G
1、G3、G7等)、記号0は、各グループの1番目の
ユニットにのみERG信号を存在させ(G2、G5、G
6等)、ERG信号に後続した4つのユニットにインタ
ー・ブロック・ギャップ(IBG)信号を存在させる。
従って1のグループは6つのユニットを、0のグループ
は5つのユニットを有する。復号時に各グループの2番
目のユニットと該ユニットから4番目のユニットを比較
し、前者がERGで後者がIBGの時1、前者がIBG
で後者がERGの時0を表すと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは動的記憶装置に
関するものであり、より詳しくは、データ情報のボリュ
ームを識別するための識別情報を表わしているデータに
対し、符号化処理、検出処理、及び誤り訂正処理を施す
のに適した媒体フォーマットと、データ処理システムを
制御してそれらの処理を行なわせることにより、トラッ
ク密度の異なる媒体上に符号化して記録されている符号
化データの検出を高い信頼性をもって行なうことができ
るようにしたプロセスとに、関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連した従来のテープ・システ
ムについての説明を含んでいる文献について説明する。
米国特許第4125881号、同4435762号、及
び同4467411号には、テープ・システムの動作に
関する様々な事項が開示されている。また、米国特許第
4334656号、同4339936号、同43896
00号、及び同4406425号には、テープ・システ
ムのテープ経路に関する様々な事項が開示されている。
米国特許第4685005号には、テープ・システム用
の、36トラック・インターリーブ式のトランスデュー
サ・ヘッドが開示されている。米国特許第445240
6号には、テープ・システム用のテープ・カートリッジ
が開示されている。そして、米国特許第4454282
号、同4525424号、及び同4568611号に
は、テープ・システム用のテープ媒体が開示されてい
る。
【0003】最近のテープ・ドライブ・システムは、次
のような構成となっている。先ず、リールとリールとの
間でテープを正逆方向へ走行させて、そのテープが、1
つないし複数の読取り/書込み用のトランスデューサ・
ヘッドに接して運動するようにする、テープ・ドライブ
装置を備えている。このテープ・ドライブ装置に、リー
ルを1つだけ内蔵したシングル・リール形のテープ・カ
ートリッジを装填すると、そのテープの一端に取り付け
てあるリーダー・ブロックが自動的にテープ経路に挿通
され、そのテープが巻取り用リールに巻付けられる。こ
のテープの挿通及び巻付けの作業の間に、供給用リール
(即ち、テープ・ドライブ装置に装填されたテープ・カ
ートリッジのリール)に巻回されているテープの長さを
測定するようにしており、この長さの測定は、供給用リ
ールの回転を計測するタコメータと、巻取り用リールの
回転を計測するタコメータとを使用して行なわれる。即
ちこれら2つのタコメータによって、指定時間内の、夫
々のリールの回転量を計測する。巻取り用リールが1回
転ないしは所定の数回転をする間に、供給用リールが回
転する回転量は、供給用リール上に巻回されているテー
プの長さが長いほど少なくなる。従って、簡単な計算式
を使用することによって、供給用リール上に巻回されて
いるテープの長さを求めることができる。こうして得ら
れたテープの長さの測定値は、システムの動作の信頼性
が最大になるようにテープの速度とテープの引張力とを
適当に調節するためや、仕様外のテープ・カートリッジ
を拒絶するために使用される。
【0004】テープ・ドライブ装置にテープが挿通され
るときには、巻取り用リールに巻付けられるテープの、
そのテープの始端の端縁上に重なる位置に、僅かな段差
が形成される。場合によっては、この段差がテープの永
久的な変形となってその凹凸が残ることがある。このよ
うに段差のために変形した部分、或いはその近傍の部分
では、そのテープに対する読取りや書込みの動作の信頼
性が、失われるおそれがある。また、「IBM3480
テープ・システム」や「IBM3490テープ・システ
ム」では、周知の如く、18本の平行トラックの上にユ
ーザ・データを記録するようにしている。それら18本
のトラックは、そのテープの幅方向に、8ビットのバイ
トを2バイトと、2つのパリティ・ビット(即ち、各バ
イトに1ビットずつ)とを、並べて記録できるようにし
たものである。各々のビットはテープ上の1つの記憶位
置に記録されるだけであるため、もしもヘッドとテープ
との接触部におけるテープの記録面が平滑でなかったな
らば、1つないし幾つかのビットが喪失して再生不可能
となるおそれがある。ただし、テープの段差は、巻取り
用リール上にそのテープが次々と重ねて巻回されて行く
に従って、次第に小さくなり、巻取り用リール上にその
テープを何回重ねて巻回したならば、その段差が充分に
小さくなって読取り/書込み動作を高い信頼性をもって
行なえるようになるかは、経験的に決定することができ
る。それゆえ、巻取り用リール上に充分な長さのテープ
が巻付けられて、読取り/書込み動作を高い信頼性をも
って行なえるようになってから、データの記録を開始す
るようにしている。
【0005】「IBM3480テープ・システム」や
「IBM3490テープ・システム」では、ユーザ・デ
ータの記録を開始するこのとできる、テープ上の先頭の
位置を「論理テープ始点(logical beginning of tape:
LBOT)」と呼んでいる。LBOTは、テープ上のリ
ーダー・ブロックからの距離によって規定されており、
その距離の値は、テープ・システムの制御装置の中に記
憶されている。「IBM3480テープ・システム」や
「IBM3490テープ・システム」では、テープ上
の、物理テープ始点(physical beginning of tape: P
BOT)より後方に最初に記録するデータは、フォーマ
ット識別情報(format identifier:FID)である。ま
た、「ボリューム」というのは、物理的なデータの単位
であり、これはデータを取扱う上での利便性を考慮して
定めた単位である。一般的にテープ・システムでは、1
個のテープ・カートリッジに記録したデータをもって1
つのボリュームと見なすようにしており、それは、テー
プ・カートリッジが、テープ・ドライブ装置に対する脱
着を便利に行なえるものだからである。
【0006】フォーマット識別情報(FID)は、テー
プ上の、LBOTに先行する位置に記録される一種のパ
ターンである。このFIDに採用されている固有のパタ
ーン(このパターンをFIDの「タイプ」とも言う)に
よって、テープ上のLBOTより後方に記録されている
データ(或いは、LBOTより後方にこれから記録され
るデータ)のフォーマットが明示される。テープ上の、
このFIDが始まる位置を、「IBM3480テープ・
システム」や「IBM3490テープ・システム」では
「物理テープ始点(PBOT)」と呼んでいる。PBO
Tは、テープ上のリーダー・ブロックからの距離で規定
されており、その距離の値は、テープ・システムの制御
装置の中にではなく、テープ・ドライブ装置の中に記憶
されている。FIDは、然るべき形式に則って記録され
るデータであるが、これはユーザ・データではない。ま
た、FIDは、テープ上のLBOTより先行する位置に
記録されるものでありながら、たとえ、その記録位置が
テープの段差の近傍にきた場合でも、その書込みと読取
りとを高い信頼性をもって行なうことができる。これが
可能であるのは、FIDの記録パターンが、これを可能
にする独特の記録パターンとされているからである。そ
して、テープ・カートリッジが装填されたならば、その
テープのLBOTがトランスデューサ・ヘッドを通過す
るより前に、そのテープのFIDのタイプが、テープ・
システムによって判定される。
【0007】テープ・システムは、このFIDのタイプ
を識別した上で、もし、そのテープに記録されているデ
ータのフォーマットがそのテープ・システムにとってコ
ンパチブルなものではなかったならば、オペレータに対
して然るべき信号を発して、そのテープ・カートリッジ
をテープ・システムから取り外すよう指示することがで
きる。FIDが記録されていなければ、それは通常、そ
のボリューム(即ち、そのテープ・カートリッジ)に
は、何も記録されていないということを意味している。
「IBM3480テープ・システム」や「IBM349
0テープ・システム」では、FIDが検出されなかった
場合には、ホスト・プロセッサから受け取るコマンドに
応じて、そのテープをLBOTからPBOTまで巻き戻
した上で、それらLBOTとPBOTとの間にFIDを
記録するようにしており、このとき書き込まれるデータ
には、例えばボリューム・シリアル識別データ(volume
serial identification data:VOLSER)等が含ま
れている。これによって、以後、再びそのテープ・カー
トリッジが装填されたときには、適切なFIDが検出さ
れるようになる。ホスト・プロセッサから、新たなVO
LSERの書込みを命じるコマンド(或いは、以前と同
じVOLSERの書直しを命じるコマンド)を受け取っ
たときには、テープ・システムは、FIDの書込みを再
度実行する。ホスト・プロセッサからテープの巻戻しを
命じるコマンドを受け取ったときには、テープ・システ
ムの制御装置ではなく、テープ・ドライブ装置が、その
巻戻しの動作を制御するようにしている。このように、
テープ・ドライブ装置に動作の制御を行なわせれば、テ
ープ・システムの制御装置と、テープ・ドライブ装置と
の論理接続を切断することができ、制御装置には、テー
プ・システムの他の動作を担当させることができるよう
になる。ただし、テープ・ドライブ装置にとって既知で
あるのは、LBOTではなくPBOTであるため、テー
プ・ドライブ装置に巻戻し動作の制御を行なわせると、
テープはPBOTまで巻き戻されることになる。テープ
上のユーザ・データにアクセスするためには、その後、
巻戻したテープをLBOTを越えた位置まで咲きおく利
する必要がある。このPBOTからLBOTまでのテー
プの送り移動は、テープ・システムの性能に大きな影響
を及ぼしている。
【0008】「IBM3490E磁気テープ・サブシス
テム」では、データを36本の平行トラック上に記録す
るようにしており、そのために36トラック・インター
リーブ形の読取り/書込みトランスデューサ・ヘッドを
使用している。データの書込みは、18本のトラックを
1組として行なうようにしており、そのため、36本の
トラックを2組に分け、その夫々の組のトラックが交互
に(即ち、インターリーブ式に)位置するようにしてい
る。各組の18本のトラックは、18トラックのフォー
マットと同じく、8ビットのバイトが2バイトと、2つ
のパリティ・ビットとを含むようにしてある。データの
書込みを行なう際には、先ず、第1組の18本のトラッ
ク(奇数番のトラック)に、テープの第1端から始め
て、そのテープの第1の走行方向へ、そのテープの第2
端に達するまでデータを書き込んで行く。第2端に達し
たならば、テープの走行方向を逆転させた上、第1組の
18本のトラックに対して交互に位置している、第2組
の18本のトラック(偶数番のトラック)への書込みを
開始し、そして再びこのテープの第1端に戻るまで、そ
の書込みを続けることができる。
【0009】現在のIBM社の様々な型式のテープ・ド
ライブ・システムは、その全てが、同じ型式の磁気テー
プ・カートリッジを使用するようにしてあり、その磁気
テープ・カートリッジは、リールを1つだけ備えたシン
グル・リール式のものであって、そのリールには2分の
1インチ幅の磁気テープを巻回してある。一方、「IB
M3490Eテープ・システム」では、トラックの本数
を多くするために、書き込みを行なうトラックの幅が
「IBM3480テープ・システム」や「IBM349
0テープ・システム」によって書き込まれるトラックの
幅と較べて、著しく小さな寸法に設定されている。ただ
し、「IBM3480テープ・システム」や「IBM3
490テープ・システム」によって書き込まれたデータ
を「IBM3490Eテープ・システム」で読み取るこ
とは可能であり、その理由は、先の2つのテープ・シス
テムによって書き込まれたトラックの幅が「IBM34
90Eテープ・システム」のトランスデューサ・ヘッド
の読取り/書込み用のエレメントの幅よりも大きいから
である。しかしながら、これとは逆に、「IBM349
0Eテープ・システム」が磁気テープ・カートリッジに
書き込んだユーザ・データを、「IBM3480テープ
・システム」や「IBM3490テープ・システム」で
読み取ることは不可能である。その理由は、「IBM3
490Eテープ・システム」によって書き込まれたトラ
ックは、余りにもそのトラック幅の寸法が小さいため、
「IBM3480テープ・システム」や「IBM349
0テープ・システム」のトランスデューサ・ヘッドの読
取り/書込み用のエレメントではそのトラックの検出を
高い信頼性をもって行なうことができないからである。
また、IBM社の様々なテープ・システムでは、書き込
むFIDのタイプを異ならせることによって、18トラ
ックのフォーマットで書き込まれたデータと、36トラ
ックのフォーマットで書き込まれたデータとを、区別し
て認識することができるようにしている。そして、「I
BM3490Eテープ・システム」では、そのFID情
報を利用して、36トラックのフォーマットに適合しな
い操作を検出して拒絶するようにしており、それによっ
て、テープ上に書き込まれる全てのデータが、36トラ
ックというトラック密度に適合したフォーマットで書き
込まれるようにしている。
【0010】「IBM3490Eテープ・システム」が
書き込むFIDは、36トラックのフォーマットに対応
したFIDであるが、ただし、そのFIDの書込みは、
18トラックのテープ・システムによってもそのFID
を読み取れる方式で行なわれている。即ち、「IBM3
490Eテープ・システム」では、36トラックのフォ
ーマットに対応したFIDのトーン(音調)を、奇数番
のトラックから成る組の18本のトラック上に、IBM
社の先行機種のテープ・システムにおける方式と同じ方
式で書き込むようにしている。更に、「IBM3490
Eテープ・システム」では、偶数番のトラックから成る
組の18本のトラックには、そのPBOTからLBOT
までの間に、論理「0」を連続して書き込むようにして
いる(偶数番のトラックへの書込みは、テープの走行方
向を奇数番のトラックへの書込みのときとは逆にして行
なう)。こうして偶数番のトラックの組の18本のトラ
ックに書き込まれた論理「0」は、18トラックのトラ
ンスデューサ・ヘッドが、この36トラックのFIDを
読み取ったときには、単なるノイズとして認識されるこ
とになる。
【0011】場合によっては、36トラックのテープ・
ドライブ装置によってフォーマット化されたテープ・カ
ートリッジのシリアル・ナンバーを、18トラックのテ
ープ・ドライブ装置によっても読み取れるようにしてお
くことが望まれることもある。また、ボリューム・シリ
アル識別データ(VOLSER)は、可変長のバイナリ
記号のストリングとして符号化されている。それらバイ
ナリ記号が可変長であることから、例えば、誤り訂正制
御(error correction control: ECC)や巡回冗長符
号(cyclic redundancy code: CRC)等の、従来の誤
り制御方式は、このVOLSERの誤りの検出及び/ま
たは訂正のためには、充分に効率的な方式とはなり得な
い。即ち、それらの方式では、ある1つの記号の検出が
適切に行なわれなかった場合には、それによって記号の
基準位置が失われてしまうため、それ以後の全ての記号
が不適切に復号化されてしまうおそれがある。従って、
基準位置が失われることに起因して発生する可能性のあ
る、あらゆる誤りを訂正することが必要になるが、EC
CやCRC等の方式では、この目的のためには不充分な
ものとなるおそれがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、任意のトラ
ック密度を有するテープ・システムにおける、そのテー
プ上に記憶されたデータ・ボリュームを識別するための
識別情報を、そのトラック密度とは異なった任意のトラ
ック密度を有するテープ・ドライブ装置によって読み取
れるようにすることが求められている。より具体的に
は、36トラックのテープ・ドライブ装置によって書き
込まれたボリューム・シリアル識別データの信号を、1
8トラックのテープ・ドライブ装置と36トラックのテ
ープ・ドライブ装置とのいずれによっても、高い信頼性
をもって読み取れるようにする、ボリューム・シリアル
識別データの信号のためのフォーマットが求められてい
る。
【0013】以上に鑑みるならば、本発明の主たる目的
は、改良したテープ・システムを提供することにある。
本発明の更なる目的は、異なった媒体トラック密度を区
別することができ、その一方で、互いにトラック密度が
異なる様々なシステムに適合する誤り検出可能なボリュ
ーム・シリアル識別データの識別方式を採用した、テー
プ・システムを提供することにある。本発明の更なる目
的は、シリアル・ナンバーを検出することに加えて更
に、符号が可変長であるという固有の特質を利用して誤
りパターンの検出及び訂正をも行なえるようにした、新
規な、誤り訂正のための前向きポーリング処理手順を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるマシン制御による処理手順は、媒体
の(特に、様々なトラック密度を有するテープ・カート
リッジの)シリアル・ナンバーを高い信頼性をもって検
出することができるようにした、データの符号化及び復
号化の処理手順であり、この処理手順によれば、18ト
ラックのフォーマットと36トラックのフォーマットと
の、どちらのフォーマットのテープ・カートリッジを、
どちらのフォーマットのテープ・ドライブ装置によって
識別する場合にも、必ず、その識別を高い信頼性を持っ
て行なうことができるようになる。特に、データの符号
化処理手順は、それによって符号化したデータを復号化
する際に、媒体のシリアル・ナンバーを検出すると共に
その誤りパターンを訂正することが(或いは、少なくと
も検出することが)できるようにするものである。
【0015】ボリュームID(Volume ID:VOLID)
の中の、ボリューム・シリアル識別ナンバー(VOLS
ER)は、可変長の記号によって符号化するようにした
ものである。即ち、このVOLSERは「1」と「0」
とで符号化するようにしており、それらのうち「1」
は、複数のユニットから成るユニット・グループのうち
の第1番目のユニットと第2番目のユニットとに亙って
存在する「ハイレベル」信号、即ちイレーズ・ギャップ
(Erase Gap:ERG)信号によって表わすようにし、即
ち「1」は、ユニット2つ分の長さのハイレベル信号
(ERG信号)によって表わすようにしている。一方、
「0」は、ユニット・グループのうちの第1番目のユニ
ットのみに存在するハイレベル信号(ERG信号)によ
って表わすようにし、即ち「0」は、ユニット1つ分の
長さのハイレベル信号(ERG信号)によっては表わす
ようにしている。また、2つの記号の間は、それら2つ
の記号の各々が「1」であるか「0」であるかに拘ら
ず、インター・ブロック・ギャップ(Inter Block Gap:
IBG)信号で隔ててあり、このIBG信号は、VOL
SERのユニット・グループのうちの4つのユニットに
亙って存在する「ローレベル」信号(IBG信号)とし
ている。
【0016】第1のアルゴリズムにおいては、ユニット
・グループのうちの第2番目のユニットと、そのユニッ
トの直後から数えて第4番目のユニット(このユニット
は、「第2番目のユニット」と同じユニット・グループ
に属するとは限らない)とをサンプリングし、そして復
号器によってそれら2つのユニットを復号化して、それ
らユニットの各々を、「1」か、「0」か、「不定状態
(?)」かの、いずれかの記号として判定する。このと
き誤りが発生したならば、その誤りを検出することがで
き、また発生した誤りが1つだけであれば、その誤りを
訂正することができる。ただし、それら2つのユニット
から読み取った記号が互いに等しかった場合、即ち、そ
れら2つのユニットの記号が共に「1」であったり、共
に「0」であったり、共に「不定状態」であったりした
場合には、それによって検出された誤りは、それら2つ
のユニットから読み取った記号だけに基づいて訂正する
ことは不可能である。こうして検出したユニット・グル
ープの記号が「1」であったならば、このユニット・グ
ループの先頭のユニットから数えて第8番目のユニット
が、次にサンプリングするユニットとなり、一方、その
記号が「0」であったならば、このユニット・グループ
の先頭のユニットから数えて第7番目のユニットが、次
にサンプリングするユニットとなる。検出された誤りが
訂正できたならば、更に、このVOLIDの復号化処理
を続行する。
【0017】第2のアルゴリズムは、第1のアルゴリズ
ムにおいて、上述の2つのユニットから読み取った記号
だけに基づいて訂正することが不可能な誤りが発見され
たときに、その種の誤りを訂正することができるように
した、アルゴリズムである。この第2のアルゴリズムで
は、その種の誤りの訂正を行なうために、先ず、後続の
ユニット・グループに属するユニットのうちの2つのユ
ニットを、更に追加してサンプリングする。そして、後
に処理手順の流れの形で示す復号化テーブルに従って、
第1のユニット・グループ(最初にサンプリングしたユ
ニットを含んでいるユニット・グループ)の記号と、第
2のユニット・グループ(その直後に続くユニット・グ
ループ)の記号とを判定する。これら記号の判定の際に
は、追加してサンプリングした2つのユニットのステー
タスが、ある特定のシーケンスを成していると判定され
た時点で、これら2つの記号の夫々が、ある特定のステ
ータスにあるものと取りあえず推定する。そして、更に
パリティ記号を追加して、その特定のシーケンスに基づ
いて推定したこれら記号が、正解であるか否かを、後か
らパリティ・カウント値によって判定するようにしてお
り、もしそのパリティ・カウント値が、VOLSERに
付随しているカウント値と異なっていたならば、先に推
定したこれら記号の夫々を反転させるようにしている。
【0018】
【実施例】本発明は一般的に、書換え及び消去が可能な
媒体を使用しているデータ処理装置であって、ボリュー
ム識別データ等をはじめとする重要なデータの部分集合
を互いにトラック密度が異なった装置において高い信頼
性をもって符号化及び復号化できることを必要とする、
任意の種類のデータ処理装置に適用可能なものである。
本発明は、トラック密度がかなり高い磁気ヘッド(好適
実施例では36トラックの磁気ヘッド)を使用して、そ
れよりトラック密度が低い磁気ヘッド(好適実施例では
18トラックの磁気ヘッド)でも読み取れるように、デ
ータを記録するという用途に、殊のほか適したものであ
る。また、本発明は、磁気媒体を使用する用途に適した
ものであり、カートリッジないしカセット等のケーシン
グに収納した磁気テープ媒体を使用する用途に特に適し
たものである。本発明を以下に説明するについては、
「IBM3490E磁気テープ・サブシステム」に適用
した場合を例に取って詳述して行くことにする。ただ
し、その種のサブシステムであって、これ以外の任意の
形式のサブシステムにも、本発明を適用できることは明
らかである。更に、本発明は、当業者であれば、以下の
説明において教示しているものをはじめとして、その他
の様々な種類のシステムにも適合させ得るものである。
【0019】以下に、図面に即して更に詳しく説明して
行くが、異なった図に示されている同一ないし対応する
特徴部分ないし構成要素に対しては、同一の引用符号を
付すようにしている。また、以下の本発明の説明は、デ
ータ処理環境において使用する磁気テープ・サブシステ
ムにおいて具体化したものを例に取っている。この好適
実施例に関連して言及するテープ・システムは、「IB
M3480磁気テープ・サブシステム」、「IBM34
90磁気テープ・サブシステム」、それに、以下に述べ
るように本発明に従ってグレードアップした「IBM3
490E磁気テープ・サブシステム」である。
【0020】先ず、図1を参照して全体の構成を説明す
る。図1に示したデータ処理システムは、少なくとも1
つのホスト中央処理装置(ホストCPU)10によって
制御されて、データ処理環境においてデータを利用する
ために、データを格納し、取出し、更にはそのデータに
対して操作を加えるためのシステムである。このデータ
処理システムは、少なくとも1つの制御装置12と、少
なくとも1つのデバイスとを含んでおり、このデバイス
は、図示例では磁気テープ記録デバイス14である。制
御装置12は、ホストCPU10から、チャネル・アダ
プタ16を介してコマンド及びデータを受け取り、受け
取ったコマンド及びデータに従って、みずからを制御す
ると共にデバイスを制御する。デバイスとしては、図1
の実施例に示したように、磁気テープ記録デバイス14
とする他に、磁気ディスク装置や光記録装置とすること
もできる。
【0021】磁気テープ記録デバイス14は、記録媒体
であるテープの取扱い(テープの走行等)を制御するた
めの手段として、テープ走行制御部18と、ドライブ機
構20の中の機械的機構部分とを含んでおり、ここでい
う機械的機構部分とは、テープ22に対するデータの書
込みと読取りとを行なうために、このテープ22を磁気
ヘッド24に摺接させて走行させるための機械的機構部
分のことである。一般的に、このデバイス14におけ
る、ヘッド24を作動させるための読取り回路と書込み
回路とは、データ制御部26の中に備えられている。デ
ータ制御部26は、ケーブル27を介して、制御装置1
2の中のフォーマット制御部28に接続されている。フ
ォーマット制御部28は、図示の如く、データ・ケーブ
ル29を介してチャネル・アダプタ16に接続されてい
る。テープ走行制御部18は制御装置12の中のコマン
ド装置30によって制御されている。コマンド装置30
は、ホストCPU10からチャネル・アダプタ16へ送
信されてきたコマンドを受け取り、そのコマンドに応じ
て、テープ走行制御部18を介してドライブ機構20の
動作を制御したり、フォーマット制御部28とデータ制
御部26とを介してチャネル・アダプタ16との間でや
り取りされるデータの流れを制御したりするものであ
る。図2及び図3は、図1のデータ処理システムの、更
に詳細なブロック図である。図2は、制御装置12のブ
ロック図を示しており、図3は、デバイス14のブロッ
ク図を示している。また、図2の下辺の部分は、ケーブ
ルとコマンド伝送線とによって、図3の上辺の部分に接
続されている。
【0022】図2及び図3について説明すると、図1に
示したコマンド装置30は、図2に示すように、ステー
タス記憶機構40と、マイクロプロセッサ42と、制御
記憶機構44と、デバイス・アダプタ46とを含んでい
る。また、図2のバッファ制御部48は、マイクロプロ
グラム42の制御下で動作している。このバッファ制御
部48は、書込みフォーマッター50と、ヘッド24に
接続している書込み回路52(図3)とによって、テー
プ22上へ書き込まれるデータを記憶するものである。
また、このバッファ制御部は48は更に、読取りサイク
ルにおけるデータの流れの制御も行なうものであり、こ
の場合のデータの流れとは、ヘッド24から送出されて
読取り回路54で処理され、更に接続ケーブル58を介
して読取り検出回路56へ転送されてくるデータの流れ
のことである。更に、この読取り検出回路56は、読取
りフォーマッター60に接続されており、この読取りフ
ォーマッター60がバッファ制御部48に接続されてい
る。
【0023】図3の磁気テープ記録デバイス14は、テ
ープ走行制御部18の制御下にあるドライブ機構20に
よって、テープ22がヘッド24の傍らを制御された走
行をするように構成してあり、これによって、テープ2
2に対して、磁気遷移による読取りと書込みとが行なわ
れるようにしたデバイスであって、本発明に使用するこ
とのできるデバイスを例示したものである。この磁気テ
ープ記録デバイス14は、供給用リールのためのモータ
機構62とそのタコメータ制御部(TACH)64、キ
ャリッジ66とキャリッジ制御部68、巻取り用リール
70とそのためのモータ機構72及びタコメータ制御部
(TACH)74、テープ挿通機構76、テープ経路7
8に付設した様々な規制機構(例えばアイドラ・ホイー
ル80等)、可撓性を有するテープ・ガイド部材、それ
に、テープ張力調節機構84を含んでいる。図示の実施
例では、テープ22はカートリッジ86に収容してあ
り、このカートリッジ86は、図にはキャリッジ66に
装填した状態で示してある。このカートリッジ86は、
テープ22の他に、供給用リール88とリーダー・ブロ
ック90とを含んでおり、リーダー・ブロック90は図
示の如く、テープ挿通機構76でテープを挿通すること
ができるように取り付けたものである。尚、添付図面に
おいては、異なった図どうしの間であっても、互いに同
一ないしは互いに対応する、部品や構成上の特徴部に対
しては、同一の引用符号を付してある。
【0024】本明細書の冒頭において本開示に関連する
文献として列挙した、多数の米国特許のうちには、テー
プ媒体上のデータの処理についての説明や、図3に示し
たリールからリールへテープを走行させるテープ・ドラ
イブ機構を制御するための制御回路についての説明、カ
ートリッジ・テープのためのテープ・ドライブ機構及び
テープ挿通機構76についての説明、それに、カートリ
ッジ86として使用するのに適した、デバイスのカート
リッジ・テープ媒体についての説明が示されている。
【0025】磁気ヘッド24は、個々のテープ・システ
ムによって、18トラックの磁気トランスデューサ・ヘ
ッドであったり、36トラック・インターリーブ形の磁
気トランスデューサ・ヘッドであったりする。これら2
種類の磁気トランスデューサ・ヘッドは、その各々が、
その種類に固有のタイプのFIDをテープ22上に書き
込むため、その書き込まれたFIDによって、その磁気
ヘッドによって書き込まれたデータの記録フォーマット
(18トラックのフォーマットか、それとも、36トラ
ックのフォーマットか)が表示されることになる。
【0026】図4の(A)、(B)、及び(C)は、テ
ープ22の先端部のリーダー・ブロック90の後に続け
て記録する情報の、その記録位置を示したものである。
この図4の(A)に示すように、テープ22の一番先頭
の部分には、このテープ22及びこのテープ22を収め
てあるカートリッジ86を識別するために使用するデー
タないし信号は、何も記録せずにおき、この部分を「デ
ータ無し」部分としてある。この「データ無し」部分
は、この部分が巻取り用リール70に巻回されることに
よって、テープの後続の部分に、巻取り用リール70に
起因する凹凸が発生しないようにする、いわばクッショ
ンとして機能させる部分である。「IBM3490Eテ
ープ・ドライブ装置」においては、データを記録する複
数本のトラックは、18本の奇数番トラックと、18本
の偶数番トラックとから成る、合計36本のトラックと
されている(図4の(A)参照)。奇数番トラックへの
記録は、図中の矢印100で示した方向へ行なわれる。
また、奇数番トラックへの記録が行なわれるときには、
全ての奇数番トラックに対して同時に、この方向への記
録が行なわれる。偶数番トラックへの記録は、奇数番ト
ラックとは逆方向に、矢印102で示した方向へ行なわ
れる。また、記録は、物理テープ始点(PBOT)から
開始される。このテープの残りの部分のうち、図4の
(B)に示した、この物理テープ始点(PBOT)から
論理テープ始点(LBOT)までの間の部分は、「IB
M3480テープ・ドライブ装置」や「IBM3490
テープ・ドライブ装置」にも適合するように、ボリュー
ム識別ラベルを含むように更新された「ANSI標準、
第X327−1978、レベル4」のテープ・ボリュー
ム・ラベル標準の規定に従って、図4の(B)に示すよ
うに、ボリュームID(VOLID)のセクションが設
定されている。更に、このVOLIDのセクションに先
行して、フォーマット識別マーク(FID)のセクショ
ン(FID領域)が設定されている。
【0027】このFID領域は、テープ22の先端部
の、PBOTの直後に記録される。、このFID領域の
記録が行なわれるのは、テープ22の位置が、物理テー
プ始点(PBOT)と論理テープ始点(LBOT)との
いずれかにあるときに、FID書込みコマンドが発せら
れた場合である。もし、FID書込みコマンドが発せら
れたときに、テープ22の位置がLBOTにあったなら
ば、制御装置12がテープ22を送り移動させて、記録
するFIDマークが丁度PBOTから始まるようにす
る。FIDマークは、磁気テープ・サブシステムに対
し、テープ上にデータを記録するために、いかなるフォ
ーマットを使用すべきかを表示するマークである。磁気
テープ・サブシステムは、このFIDマークを参照する
ことによって、データを読み取ることや、既に書き込ま
れているデータの末尾に続けて更にデータを追加するこ
とが、可能か否かを判断することができる。
【0028】図4の(C)は、VOLIDのフォーマッ
トを示している。VOLID領域には複数のセクション
が含まれており、それらセクションは、ボリューム・シ
リアル・ナンバー(VOLSER)のセクション104
と、アクセス可能バイトのセクション105と、ラベル
標準レベルのセクション106と、ASCIIフラグの
セクション107と、誤り検査のためのセクションであ
る巡回冗長検査(CRC)のセクション108と、終了
記号のセクション109とである。セクション109の
終了記号は、「1」ないし「0」を表わすいかなる標準
記号とも異なった記号にしてある。また、一般的には、
この終了記号は、標準イレーズ・ギャップ(ERG)の
後に、インター・ブロック・ギャップ(IBG)を続け
たものとする。この終了記号は「同期喪失」の有無を表
わす指標としても使用され、この「同期喪失」は、先に
VOLIDから読み取った内容が適正ではないことを表
わす、一種の誤り判定結果である。
【0029】VOLID領域は、テープ上の記録ボリュ
ーム(記録データ)のうちの先頭のレコード(即ち、第
0番ブロック)として書き込まれる。ボリューム識別デ
ータであるVOLSERは、ホスト・オペレーティング
・システムが、それに基づいてテープ上の記録データの
配置を判断するところのデータである。この第0番ブロ
ックの中のカスタマー・データは、上述のテープ・ボリ
ューム・ラベル標準の規定に従って、VOL1セクショ
ンを含むものとしてあり、このVOL1セクションは、
ASCIIまたはEBCDICで符号化された先頭の4
バイト(第0番バイト〜第3番バイト)から成るセクシ
ョンである。テープ上の記録データを識別するための識
別情報(識別データ)の記録は、このVOL1セクショ
ンから始まる。また、VOLSERは、第4番バイト〜
第9番バイトに亙って存在しており、即ち、第4番バイ
ト〜第9番バイトから成り、これら6個のバイトの各々
がこのVOLSERの中の文字の1つずつに対応してお
り、それらの文字はASCIIまたはEBCDICで記
録されている。
【0030】VOLID領域は、一度書き込まれたなら
ば、カートリッジの全体に対応したブロックである第0
番ブロックの書換えが行なわれない限り、制御装置によ
って変更されることは無い。本実施例では、このVOL
ID領域を、この同じ型式のカートリッジを使用するこ
とのできるテープ・ドライブ装置であれば、いかなる機
種のテープ・ドライブ装置によっても検出可能なように
してある。また、あるカートリッジをテープ・ドライブ
装置に装填したときに、もしそのカートリッジのFID
領域に有効なテープ・フォーマットIDが書き込まれて
いなかったならば、そのカートリッジのテープは、空の
テープであると判断される。VOLID領域は、FID
マークの直後に続けて記録し、このVOLID領域が終
了した位置にLBOTがくるようにしてある。そして本
発明においては、VOLIDを、また特にその中のVO
LSERを、独特に定義したパターンを有する記号の集
合によって構成するようにしており、この記号の集合に
よってボリューム識別情報を符号化するようにしてい
る。
【0031】テープ22上に、18トラックのフォーマ
ットで書き込まれているデータを、36トラックのテー
プ・システムで読み取ることは可能である。問題が生じ
るのは、36トラックのテープ・システムが書き込んだ
VOLID情報を、18トラックのテープ・システムで
読み取らねばならない場合である。テープ・カートリッ
ジ86それ自体は、18トラックのテープ・システムに
も、また、36トラックのテープ・システムにも装填で
きるように構成してある。そのため、いかなる機種のテ
ープ・システムも、テープのトラック密度と記録フォー
マットとを識別できるようにしておく必要があり、さも
ないと、そのテープ・システムにとってコンパチブルで
ないテープに記録されているデータにアクセスしようと
して、無駄な動作を繰り返すことになる。一方、18ト
ラックと36トラックとのいずれのトラック密度のシス
テムによって書き込まれたボリューム・シリアル(VO
LSER)情報であっても、その情報の識別を、それら
いずれのトラック密度のシステムによっても行なえるよ
うにしておくことも重要である。これに関して困難が生
じるのは、トラック幅の寸法が非常に小さい、36トラ
ックのテープに記録されているVOLSER情報を、1
8トラックの磁気ヘッドで検出しなければならない場合
である。尚、アクセス可能バイトのセクションとラベル
標準レベルのセクションとについては、上述のテープ・
ボリューム・ラベル標準の中に、それらセクションにつ
いての更に詳しい説明がなされているので、そちらを参
照されたい。説明はこれより、VOLSERのセクショ
ンと終了記号のセクションとに含まれている様々な特徴
とそれら特徴の利点とについての説明に移る。
【0032】図5は、ホストコンピュータが実行する、
VOLSER情報の符号化のプロセスを示したフローチ
ャートである。このマシン実行の処理手順においては、
まず最初に、判断ブロック110に示したように、VO
L1が、ASCIIによって符号化されたものか否かを
調べる。もしそうであったならば、処理の流れは、この
判断ブロック110から出ているYES経路(Y)をた
どり、ブロック112に示したように、「ASCIIフ
ラグ」(図4の(C)参照)を「1」という記号にセッ
トする。一方、判断ブロック110から出ているNO経
路(N)をたどると、判断ブロック114へ進み、この
判断ブロック114では、VOL1が、EBCDICに
よって符号化されたものか否かを調べる。もしVOL1
が、ASCIIとEBCDICとの、いずれによって符
号化されたものでもなかったならば、この判断ブロック
114からそのNO経路をたどり、ブロック116に示
したように、このテープにはVOLID領域の書込みを
行なわないものとする。一方、VOL1情報の符号化
が、ASCIIによってではなく、EBCDICによっ
て行なわれていたならば、ブロック118に示したよう
に、「ASCIIフラグ」である第64番記号を「0」
という記号にセットする。この処理手順では、続いて、
ブロック120に示したように、VOLSER情報をメ
モリ内のVOLIDテーブルに書き込み、その際に、こ
のVOLSER情報には第0番記号〜第63番記号をあ
てるようにする。この書込みの際に用いられるパターン
は、図6に示したとおりであり、このパターンについて
は、後に、この図6を参照しつつ詳細に説明することに
する。この符号化の処理手順は、続いてブロック122
へ進み、このブロック122では、CRCシステムの誤
り検査記号を生成し、生成した誤り検査記号を、第65
番記号〜第72番記号とする(図4の(C)参照)。続
いて、ブロック124に示すように、テープ上に記録す
べきデータ情報を符号化する。
【0033】本発明における重要な部分は、VOLSE
R情報をテープ上に記録するときのフォーマットにあ
る。図6は、このフォーマットで表わされたVOLSE
R情報の具体例を、模式的に示したものである。このフ
ォーマットの中の、符号化されている夫々の値について
は、後に、図7、図8、及び図9の復号化処理手順につ
いて説明する際に、詳述することにする。図6に例示し
たパターンは「1011001111」であり、これ
は、合計48個の記号から成るVOLSERのうちの、
先頭の10個の記号の部分のパターンである。VOLS
ERは可変長の識別信号であり、これが可変長であるの
は、1つの「1」の記号によって占められるユニットの
個数と、1つの「0」の記号によって占められるユニッ
トの個数とが互いに異なるため、VOLSERの合計4
8個の記号によって占められるユニットの総数が、その
VOLSERの中に「1」の記号と「0」の記号とが夫
々幾つずつ混在しているかに応じて、異なった個数にな
るからである。
【0034】これより図6について説明する。既述の如
く、ボリュームID(VOLID)の中のボリューム・
シリアル・ナンバー(VOLSER)は、可変長の記号
から成る符号グループであり、「1」という記号と
「0」という記号とで符号化するようにしたものであ
る。それらの記号のうち「1」は、図中には、複数のユ
ニットから成るユニット・グループのうちの第1番目の
ユニットと第2番目のユニットとに亙って存在するハイ
レベル信号によって模式的に示してあるが、これは、
「1」が、ユニット2つ分の長さのイレーズ・ギャップ
(ERG)信号(図6においては、ハイレベルで示して
いる)によって表わされることを示したものである。一
方、「0」は、図中には、ユニット・グループのうちの
第1番目のユニットのみに存在するハイレベル信号によ
って模式的に示してあるが、これは、「0」が、ユニッ
ト1つ分の長さのERGによって表わされることを示し
たものである。また、2つの記号の間は、それら2つの
記号の各々が「1」であるか「0」であるかに拘らず、
インター・ブロック・ギャップ(IBG)信号(図6で
は、ローレベルで示している)で隔ててあり、このIB
Gは、図中には、VOLSERのユニット・グループの
うちの4つのユニットに亙って存在するローレベル信号
として模式的に示してある。尚、図6に模式的に示し
た、ハイレベル信号とローレベル信号とは、実際には、
トーン方式で記録されている信号である。既述の如く、
VOLID領域では、偶数番トラックは利用しない。そ
れゆえ、VOLID領域では、偶数番トラックは、そこ
に高周波信号を書き込むことによって消去状態にしてお
き、これによって、この36トラックのテープからの読
取りを、18トラックのテープ・ドライブ装置で行なっ
たときに、奇数番トラック上のデータだけが検出される
ようにしている。VOLSERを符号化して記録するた
めに利用するトラックは、奇数番トラックである。36
本のトラックのうちには奇数番トラックが18本含まれ
ており、VOLSERを記録する際には、それら18本
の奇数番トラックを、各々が3本ずつのトラックから成
る、6つのグループ(Aゾーン〜Fゾーン)に分けるよ
うにしている。そして、異なったグループに異なったア
クティブ・トーンを記録することによって、ERGとI
BGの夫々の信号を表わすようにしている。例えば、I
BGの信号を表わすマークは、Aゾーン、Dゾーン、及
びFゾーンに非アクテイブ・トーンを記録し、Bゾー
ン、Cゾーン、及びEゾーンにアクティブ・トーンを記
録することによって形成する。一方、ERGの信号を表
わすマークは、Aゾーン、Dゾーン、及びEゾーンにア
クティブ・トーンを記録することによって形成する。ま
た、ゾーンの具体例について説明すると、例えば、Aゾ
ーンは、第1番、第13番、及び第25番の、3本のト
ラックから成るものとする。また、Bゾーンは、第3
番、第15番、及び第27番の、3本のトラックから成
るものとする。同様にして、その他のゾーンは、その他
のトラックから成るものとする。各々のゾーンに包含さ
れるトラックをどのように定めるかは、本発明には無関
係な事項であるため、これについては、ここではこれ以
上詳細には説明しない。尚、以上に例示した情報は「I
BM3490Eテープ・ドライブ装置」における構成を
示したものである。
【0035】図6に示したように、複数のユニットから
成る1つのユニット・グループによって1つの記号を表
わすようにしている。図中の具体例のVOLSERで
は、その先頭の記号は「1」である。この「1」を表わ
すために、第1番目のユニット・グループG1は、6つ
のユニットを包含しており、それら6つのユニットのう
ちの第1番目と第2番目の2つのユニットは、この図6
にハイレベルの形で図示したERG信号を形成してお
り、その後に続く4つのユニットは、同じくローレベル
の形で図示したIBG信号を形成している。また、第2
番目の記号は「0」であり、この「0」を表わすため
に、第2番目のグループG2は、5つのユニットが包含
しており、それら5つのユニットのうちの先頭の1つの
ユニットはERG信号を形成しており、その後に続く4
つのユニットはIBG信号を形成している。図示の10
個のユニット・グループG1〜G10は、その夫々が、
VOLSERの記号の種類(「1」か「0」か)に応じ
て異なった個数のユニットを包含するユニット・グルー
プとなっている。
【0036】図7及び図8はは、VOLSER信号を復
号化するための、第1実施例に係る復号化処理手順のフ
ローチャートである。この復号化処理手順における最初
のステップは、ブロック140に示したように、復号化
しようとしているユニット・グループのうちの第2番目
のユニットをサンプリングするステップであり、このユ
ニットをサンプリングするのは、このユニットのステー
タスを判定して、その判定結果をこのユニット・グルー
プの第1ステータスとするためである。続いて、ブロッ
ク141に示すように、そのサンプリングしたユニット
のステータスを判定して、その判定結果を第1ステータ
スとする。続く次のステップは、ブロック142に示す
ように、第1ステータスの判定を行なったユニットの直
後から数えて第4番目のユニットをサンプリングするス
テップである。続いて、ブロック144において、その
サンプリングしたユニットのステータスを判定して、そ
の判定結果を第2ステータスとする。続いて、図8の判
断ブロック146において、第1ステータスの判定結果
と第2ステータスの判定結果とが等しいか否かを調べ
る。もし第1ステータスと第2ステータスとが、いずれ
も「IBG」であったならば、或いは、それらがいずれ
も「ERG」であったならば、或いは、それらがいずれ
も「不定状態」であったならば(「不定状態」とは、適
正な検出が行なえなかったということである)、それら
は図6から明らかなように、誤りが発生したということ
に他ならない。誤り訂正を併せて行なっている場合(例
えば、図9〜図11に関して後に説明する第2実施例の
処理手順を含んでいる場合)には、この図7及び図8の
処理手順の中に、判断ブロック148を含めておくよう
にし、この判断ブロック148から、図9のフローチャ
ートの処理手順へ進めるようにしておく。ただし、図9
〜図11の処理手順については後に詳細に説明すること
として、ここでは取りあえず、この図7及び図8の処理
手順を簡明に説明するために、誤りが発生した場合に
は、ブロック150に示したように処理手順を終了する
ものとしておく。
【0037】一方、判断ブロック146において、第1
ステータスの判定結果と第2ステータスの判定結果とが
等しくなかったならば、処理の流れは判断ブロック15
2へ進み、この判断ブロック152では、第1ステータ
スが「ERG」であるか否かを判断する。もし「ER
G」でなかったならば、第1ステータスは、「IBG」
か「不定状態」かのいずれかである。判断ブロック15
2から出ているNO経路(N)は、判断ブロック156
へ続いている。判断ブロック156では、第2ステータ
スが「IBG」であるか否かを判断する。もし、第2ス
テータスが「IBG」ではなく、従って「ERG」か
「不定状態」かのいずれかであったならば、復号化しよ
うとしているユニット・グループの記号が「0」である
と判定することができる(或いは、第1ステータスが
「不定状態」であったならば、その記号が「0」である
と「訂正」することができるという言い方が適切であろ
う)。これは、判断ブロック156から、そのNO経路
をたどってブロック154へ進む処理の流れによって示
されている。この後、処理の流れは、ブロック154か
らブロック160へ進み、このブロック160におい
て、次のユニット・グループのサンプリングを行ない、
これについては後に更に詳細に説明する。
【0038】一方、判断ブロック152での判断の結
果、検出した第1ステータスが「ERG」であると判断
されたならば、この判断ブロック152から、そのYE
S経路(Y)をたどってブロック158へ進み、このブ
ロック158において、復号化しようとしている(即
ち、その記号を判定しようとしている)ユニット・グル
ープの記号が「1」であると判定する。また、検出した
第1ステータスが「不定状態」であったために、判断ブ
ロック152において、その第1ステータスが「ER
G」ではないと判断され、そのNO経路(N)をたどっ
て判断ブロック156へ進み、そして、この判断ブロッ
ク156において第2ステータスが「IBG」であると
判断されたという状況であれば、そのユニット・グルー
プの記号は、必然的に「1」以外のものではあり得ず、
このことが、判断ブロック156からブロック158へ
進むYES経路によって表わされている。続いて処理の
流れは、ブロック158からブロック160へ進み、こ
のブロック160では、続く次のユニット・グループの
サンプリングを行なう。次のユニット・グループは、先
のユニット・グループのIBG信号の末尾のユニットの
次のユニットから始まり、この、次のユニット・グルー
プの先頭ユニットは、先のユニット・グループの記号が
「1」であった場合には、先のユニット・グループの先
頭ユニットから数えて第7番目のユニットに該当する。
続いて、ブロック161に示すように、先のユニット・
グループの第2ステータスの判定に用いたユニットよ
り、更に2つ後のユニット(これは、次のユニット・グ
ループのうちの第2番目のユニットに該当する)をサン
プリングして、そのユニットのステータスを判定する。
こうして得た判定結果は、この「次のユニット・グルー
プ」の第1ステータスに他ならない。続いて処理の流れ
は判断ブロック162へ進み、この判断ブロック162
では、最後のユニット・グループに達したか否かを判断
する。もし、この「次のユニット・グループ」の記号
が、判定すべき最後の記号であったならば、しかもこの
復号化処理手順に、誤り訂正のための処理手順が含まれ
ていない(即ち、図9〜図11の第2実施例の処理手順
が含まれていない)場合には、ブロック164に示すよ
うに、この復号化処理手順を終了する。一方、この復号
化処理手順に、図9〜図11の第2実施例の処理手順を
含ませておいた場合には、処理の流れはこの復号化処理
手順の中の判断ブロック163から、図示の接続子3.を
介して、後に説明する図11の処理手順へ入る。一方、
判断ブロック162において、その記号が、判定すべき
最後の記号ではないと判断されたならば、処理の流れは
この判断ブロック162からブロック142へ戻り、こ
のブロック142において、次のユニット・グループの
第2ステータスを判定するためのユニット(即ち、次の
ユニット・グループのうちの第2番目のユニットの直後
から数えて第4番目のユニット)をサンプリングする。
【0039】既述の如く、ユニット・グループの記号を
判定したときに、その記号が「0」であると判定された
ならば、処理の流れは、ブロック154からブロック1
60へ進む。このように「0」という記号が検出された
後に、このブロック160へ処理の流れが進んできた場
合には、次のユニット・グループは、先のユニット・グ
ループの先頭ユニットから数えて第6番目のユニットか
ら始まる。従って、この場合には、ブロック161に示
したステップでは、先のユニット・グループの第2ステ
ータスの判定に用いたユニットの直後のユニット(これ
は、次のユニット・グループのうちの第2番目のユニッ
トに該当する)をサンプリングして、そのユニットのス
テータスを判定することになる。こうして得た判定結果
は、この「次のユニット・グループ」の第1ステータス
に他ならない。続いて処理の流れは判断ブロック162
へ進み、検出すべき記号が更に存在していたならば、こ
の判断ブロック162からブロック142へ戻り、一
方、検出すべき記号が他には存在しておらず、しかも、
判断ブロック163において、図9の誤り訂正処理手順
が含まれていないと判断されたならば、ブロック164
へ進んで、この復号化処理手順を終了する。
【0040】これより、以上に説明した図7及び図8の
復号化処理手順を、図6に示した具体例のVOLSER
の記号列に対して適用した場合について説明する。斯か
る場合には、先ず、ブロック140及びブロック141
で実行される第1ステータスの判定によって、図6のV
OLSERのユニット列の中の、第2番目のユニットの
ステータスが「ERG」であることが検出される。続い
て、ブロック142及びブロック144に示したよう
に、第1ステータスの判定を行なったユニット(即ち、
図6のVOLSERの第2番目のユニット)の直後から
数えて第4番目のユニット(即ち、図6のVOLSER
の第6番目のユニット)のステータスを、第2ステータ
スとして判定する。この第2ステータスは「IBG」で
あり、このことは、図6には、第6番目のユニットがロ
ーレベルであることによって示されている。この場合、
第1ステータスと第2ステータスとは等しくない。その
ため、判断ブロック146で誤りが検出されることはな
く、処理の流れは、そのNO経路をたどって判断ブロッ
ク152へ進む。第1ステータスは「REG」信号であ
ったのであるから、この判断ブロック152からは、そ
のYES経路をたどってブロック158へ進む。このブ
ロック158では、検出された記号が「1」という記号
であると判定する。続いて処理の流れは、ブロック16
0へ進み、このブロック160では、次のユニット・グ
ループ(第2番目のユニット・グループ)G2の記号の
判定を開始する。この場合、第1番目のユニット・グル
ープG1の第2番目のユニットにおいて「ERG」ステ
ータスが検出されたのであるから、第2ステータスを判
定するために検出した第6番目のユニットより、更に2
つ後のユニット(即ち、図6のVOLSERの第8番目
のユニット)をサンプリングする。続いてブロック16
1に示すように、この第8番目のユニットのステータス
を、第1ステータスとして判定し、その判定結果は「I
BG」になる(図6参照)。こうして判定を行なった第
2番目のユニット・グループG2は、図6のVOLSE
Rの最後のユニット・グループではない。そのため、処
理の流れは、判断ブロック162から、そのNO経路を
たどってブロック142へ戻る。
【0041】このブロック142では、そのステータス
を判定したばかりの、第8番目のユニットより、更に4
つ後のユニット(即ち、第12番目のユニット)の検出
を行なう。続いてブロック144に示すように、この第
12番目のユニットのステータスを第2ステータスとし
て判定し、その判定結果は「ERG」になる(図6参
照)。続いて判断ブロック146では、第1ステータス
と第2ステータスとが等しくないことから、誤りは発生
していないものと判断する。続いて判断ブロック152
では、第1ステータスが「ERG」ではないため、その
NO経路をたどって判断ブロック156へ進み、この判
断ブロック156では、第2ステータスの判定結果が
「IBG」であるか否かを調べる。第2ステータスは
「ERG」であると判定されているのであるから、この
判断ブロック156からは、そのNO経路をたどってブ
ロック154へ進み、このブロック154において、第
2番目のユニット・グループG2の記号は「0」という
記号であると判定する。続いて処理の流れはブロック1
60へ進み、ここでは、次のユニット・グループである
第3番目のユニット・グループG3のサンプリングを行
なう。このときのサンプリングでは、そのステータスを
第2ステータスとして判定したばかりの第12番目のユ
ニットの、更に1つ後のユニット(即ち、図6のVOL
SERの第13番目のユニット)のステータスを検出す
る。続いて、ブロック161において、この第13番目
のユニットのステータスを判定する。この第13番目の
ユニットは、第3番目のユニット・グループG3のうち
の第2番目のユニットであり、従ってここで判定するス
テータスは、第3番目のユニット・グループG3の第1
ステータスである。この第1ステータスは、「ERG」
ステータスであると判定される(図6参照)。第3番目
のユニット・グループG3もまた、図6のVOLSER
の最後のユニット・グループではなく、それゆえ、処理
の流れは、判断ブロック162からブロック142へ戻
り、そこで、この第3番目のユニット・グループG3の
第2番目のユニットの直後から数えて、第4番目のユニ
ット(即ち、このユニット・グループG3における第6
番目のユニットであり、図6のVOLSERの中では第
17番目のユニット)をサンプリングする。この第17
番目のユニットのステータスは、「IBG」ステータス
である。処理の流れは、これ以後、同様にして反復し、
最終的には、このVOLSERの最後のユニット・グル
ープG48をサンプリングした後に、判断ブロック16
2のYES経路をたどり、そして(この復号化処理手順
に、図9〜図11の誤り訂正処理手順が含まれていなけ
れば)ブロック164へ進み、そこでこの復号化処理手
順を終了する。
【0042】図6に示したVOLSERの具体例では、
その中に含まれているユニット・グループの個数は「4
8」個としてあるが、VOLSERの中のユニット・グ
ループの個数を、これ以外の、任意の個数にし得ること
は明らかである。例えば、VOLSERの記号の個数が
少なければ、そのユニット・グループの個数も減らすこ
とができる。また逆に、VOLSERのユニットの個数
を増やし、より多くのユニット・グループが含まれるよ
うにすれば、VOLSERの記号の個数を増大させるこ
ともできる。従って、VOLSERの記号の個数は、図
6に例示した、「48」個という個数に限定されるもの
ではない。
【0043】既述の如く、図7及び図8の復号化処理手
順の実施例は、何らかの誤り訂正処理手順を含んだもの
とすることができる。例えば、図9〜図11の実施例の
誤り訂正処理手順を付加すれば、それによって、あるユ
ニット・グループに関する第1ステータスの判定結果と
第2ステータスの判定結果とが等しいというときの誤り
を、訂正し得るようになる。誤り訂正処理手順を付加す
る場合には、図8の判断ブロック148及び判断ブロッ
ク163を利用する。特に、図9〜図11の実施例の処
理手順を含んだものとする場合には、判断ブロック14
8からは、そのYES経路をたどり、図中の接続子1.を
介して図9の処理手順へ進むようにする。図9において
は、図8からの処理の流れを表わす接続子1.は、この図
9の先頭のブロック169に接続している。図9の処理
手順では先ず最初に、このブロック169に示したよう
に、誤り訂正を行なう処理対象のユニット・グループの
グループ番号を記憶する。続いて処理の流れはブロック
170へ進む。
【0044】ブロック170に書き込んであることの意
味は、第2ステータスを判定したユニットの1つ後のユ
ニットをサンプリングするということであり、このサン
プリングしたユニットは、ブロック172に示したよう
に、そのステータスを判定して、その判定結果を第3ス
テータスとする。第1番目のユニット・グループG1の
第2ステータスを判定したユニットは、VOLSER全
体の中の第6番目のユニットであり、従って、第1番目
のユニット・グループG1の第3ステータスを判定する
ユニットは、VOLSER全体の中の第7番目のユニッ
トである。続いてブロック174において、第3ステー
タスを判定したこのユニット(第7番目のユニット)
の、更に1つ後のユニット(第8番目のユニット)を検
出し、そして、ブロック176に示したように、この第
8番目のユニットのステータスを判定して、その判定結
果を第4ステータスとする。続いて、図10の判断ブロ
ック177に進み、第3ステータスの判定結果または第
4ステータスの判定結果が、「不定状態」であると判断
されたならば、この判断ブロック177から出てるYE
S経路をたどってブロック175へ進み、そこでこの処
理手順を終了する。即ち、それらいずれかの判定結果が
「不定状態」であるならば、誤りを訂正することは不可
能である。一方、第3ステータスの判定結果と第4ステ
ータスの判定結果とがいずれも「不定状態」ではなかっ
たならば、判断ブロック177から出ているNO経路を
たどって、判断ブロック178へ進む。この判断ブロッ
ク178において、第3ステータスの判定結果が「IB
G」であったならば、処理の流れは、この判断ブロック
178のNO経路をたどって判断ブロック180へ進
む。そして、この判断ブロック180において、第4ス
テータスの判定結果が「ERG」であったならば、この
判断ブロック180のNO経路をたどってブロック18
2へ進み、このブロック182では、このステータスの
シーケンスでは誤りの訂正は不可能であると判定する。
続いて、処理の流れはブロック184へ進み、ここで
は、このステータスのシーケンスでは誤りの訂正が不可
能なのであるから、この処理手順を終了する。
【0045】一方、判断ブロック180において第4ス
テータスの判定結果を調べた結果、それが「IBG」で
あったならば、処理の流れはこの判断ブロック180の
YES経路をたどってブロック186へ進み、このブロ
ック186において、先にグループ番号を記憶しておい
たユニット・グループの記号が「0」記号であるものと
判定する。処理の流れがここまで来たときには、第3ス
テータスは既に判定されており、しかもこの場合、その
第3ステータスは、誤りを発生したユニット・グループ
(即ち、グループ番号を記憶しておいたユニット・グル
ープ)の、次のユニット・グループの第1ステータスで
あるため、この「次のユニット・グループ」の第1ステ
ータスは既に判定されている。その判定結果によれば、
この「次のユニット・グループ」の記号もまた「0」記
号であり、このことを、ブロック188に示した。続い
て処理の流れは、ブロック188から接続子2.へ進み、
そしてこの接続子2.を介して図8のフローチャートへ戻
り、そのブロック160へ進む。このブロック160で
は、更にその次のユニット・グループ(即ち、最初にグ
ループ番号を記憶したユニット・グループから数えて第
3番目のユニット・グループ)のステータスをサンプリ
ングし、それによって、この「第3番目のユニット・グ
ループ」の第1ステータスの判定を行なう。これは、ブ
ロック160及びブロック161に示されたステップで
ある。このように処理が進んできたならば、先に発生し
た誤りは、図9、図10の処理手順によって既にその訂
正が完了しており、これ以後、図8の処理手順を続行し
て、VOLSERの残りの記号を処理することができ
る。
【0046】ここで再び図9及び図10の誤り訂正処理
手順に説明を戻し、図10の判断ブロック178におい
て第3ステータスが「REG」であると判断された場合
の、それ以後の処理の流れについて説明する。この判断
ブロック178において、第3ステータスの判定結果が
「ERG」であると判断されたならば、この判断ブロッ
ク178から出ているYES経路をたどって判断ブロッ
ク190へ進み、この判断ブロック190において、第
4ステータスの判定結果を調べる。先に第3ステータス
の判定結果が「ERG」であると判断され、更にこの判
断ブロック190において第4ステータスの判定結果が
「IBG」であると判断されたならば、処理の流れはこ
の判断ブロック190のNO経路をたどってブロック1
87へ進み、そして、このブロック187に示すよう
に、先にグループ番号を記憶しておいたユニット・グル
ープの記号が「0」であると「推定」し、更に続いて、
ブロック189に示すように、グループ番号を記憶して
あるそのユニット・グループの次のユニット・グループ
の記号が「1」であると「推定」する。これらブロック
187及びブロック189における、それら記号の設定
を「推定」であるというのは、後にパリティ・ステータ
スをチェックするようにしており、もしそのチェックに
よって「推定」が誤っていたことが判明したならば、そ
れら記号を反転するようにしているからである。また、
それら記号を反転するのは、そのパリティによって、そ
の「推定」が誤りであり、実際にはその逆が正しいとい
うことが証明されるからである。このパリティ・チェッ
クは、図11に示してあり、これについては後に詳述す
る。この場合に反転する記号は、グループ番号を記憶し
てあるユニット・グループの記号と、そのユニット・グ
ループの次のユニット・グループの記号とである。続い
てブロック192では、誤り発生数に「1」を加える。
続いて処理の流れは判断ブロック194へ進み、この判
断ブロック194では、訂正された誤りの個数が2つ以
上になったか否かを判断する。もしそうであったなら
ば、この判断ブロック194のYES経路をたどってブ
ロック196へ進み、このブロック196において、発
生した誤りが多過ぎる(即ち、2つ以上の誤りが発生し
た)と判定し、そしてブロック198に示したように、
この復号化処理手順を終了する。このようにしている理
由は、この復号化処理手順において2つ以上の誤りが検
出された場合には、VOLSERの読取り値の判定を信
頼性をもって行なうことができないため、これ以上復号
化の処理を続けても、それによって得られるVOLSE
Rが誤ったものとなるおそれがあるからである。
【0047】一方、図10の判断ブロック190におい
て、第4ステータスの判定結果が「ERG」であると判
断されたならば、この判断ブロック190から出ている
YES経路をたどる。このYES経路はブロック200
からブロック202へと続いており、これらのブロック
では、夫々、第1ステータスと第3ステータスとが「E
RG」であると判定し、従って、これらブロックによっ
て、グループ番号を記憶してあるユニット・グループの
記号と、そのユニット・グループの次のユニット・グル
ープの記号とが、いずれも「1」であると判定される。
この後、処理の流れは、接続子2.を介して図8のブロッ
ク160へ進む。ブロック160では、更に次のユニッ
ト・グループのサンプリングを行ない、続いてブロック
161では、この「更に次のユニット・グループ」のう
ちの第2番目のユニットのステータスを判定し、その判
定結果を、この「更に次のユニット・グループ」の第1
ステータスとする。
【0048】図9の判断ブロック194から出ているN
O経路もまた、接続子2.を介して図8のブロック160
へつながっており、そこから更にブロック161へ、そ
して判断ブロック162へとつながっている。判断ブロ
ック162は、そのときステータスの判定を完了しよう
としているユニット・グループが、VOLSERの最後
のユニット・グループであるか否かを判断するステップ
であり、もしそうであったならば、この処理手順を終了
し、一方、そうでなかったならば、処理の流れをブロッ
ク142へ戻して、更に次のユニット・グループのステ
ータスのサンプリングを行なう。VOLSERの最後の
ユニット・グループは、図6の、ユニット・グループG
48であり、このユニット・グループは図9〜図11の
処理手順によって訂正することはできない。なぜなら
ば、このユニット・グループG48が「グループ番号を
記憶したユニット・グループ」となったときには、最
早、「グループ番号を記憶したユニット・グループの次
のユニット・グループ」が存在しておらず、従って、図
9〜図11に示した処理手順によって誤り訂正処理を行
なう場合に必要な、後続のユニット・グループが存在し
ていないからである。ただし、この問題は、後に説明す
るように、記号を表わすためのユニット・グループでは
なく、誤り訂正処理のためのみに使用するユニット・グ
ループを追加することによって解決することができる。
【0049】再び図7及び図8に関して説明する。この
フローチャートの処理手順に、図9〜図11に示した実
施例の処理手順が含まれている場合には、最後のユニッ
ト・グループの記号の判定が完了したならば、図8の判
断ブロック162において、そのユニット・グループが
最後のユニット・グループであると判断され、処理の流
れは、この判断ブロック162のYES経路をたどって
判断ブロック163へ進む。そして、図9〜図11の誤
り訂正処理手順がサブシステムとして組み込まれている
ため、処理の流れは、接続子3.を介して図8のフローチ
ャートから脱出し、図11のフローチャートへ入る。
【0050】続いてこの図11のフローチャートについ
て説明する。処理の流れが図8の判断ブロック163か
ら図11の判断ブロック220へ進んだならば、この判
断ブロック220において、図9及び図10の処理手順
によってこれまでに誤り記号が検出されているか否かを
調べる。誤り記号が検出されていなかったならば、即
ち、誤り発生数が「0」であったならば、この判断ブロ
ック220から出ているNO経路をたどってブロック2
22へ進み、そこでこの処理手順を終了する。一方、訂
正された誤りの個数が「1」であって、しかも「2」以
上ではなかったならば、処理の流れはこの判断ブロック
220から出ているYES経路をたどってブロック22
4へ進み、このブロック224では、受け取ったばかり
の、即ち、読み取ったばかりの、複数のユニット・グル
ープから、パリティP1を算出する。このパリティP1
は、奇数番ユニット・グループの記号に基づいて算出す
るようにしている。続いてブロック226において、受
け取ったそれら複数のユニット・グループに付加されて
いるパリティである、受取パリティP2(このパリティ
P2は第64番記号の中に書き込まれている)を調べ
る。続いて処理の流れは、判断ブロック228へ進み、
この判断ブロック228において、算出パリティP1と
受取パリティP2の、夫々のステータスを比較する。も
し、算出パリティP1のステータスと受取パリティP2
のステータスとが等しかったならば、グループ番号を記
憶してあるユニット・グループと、それに続く次のユニ
ット・グループとに関して、先に誤り訂正処理手順にお
いて「推定」によって定めた記号は、適正であったので
あり、即ち、グループ番号を記憶してあるユニット・グ
ループの記号を「0」とし、その次のユニット・グルー
プの記号を「1」としたのは、正しかったことが確認さ
れる。この場合には、判断ブロック228から出ている
YES経路をたどり、ブロック222に示すように、こ
の処理手順を終了する。
【0051】一方、判断ブロック228において、算出
パリティP1のステータスと受取パリティP2のステー
タスとが等しくないことが判明した場合には、この判断
ブロック228から出ているNO経路をたどってブロッ
ク232へ進み、このブロック232において、グルー
プ番号を記憶してあるユニット・グループの記号を反転
して「1」に設定し、続いてブロック234において、
グループ番号を記憶してあるそのユニット・グループに
続く次のユニット・グループの記号を反転して「0」に
設定する。この後、ブロック222に示したように、こ
の処理手順を終了する。以上のブロック232と234
とにおいて、夫々の記号を反転させたのは、図9及び図
10の処理手順を実行したときに、誤った「推定」をし
たことが明らかとなったからである。即ち、読み取った
パリティのステータスと、記号に既に付加されているパ
リティのステータスとを比較するというこの方法は、
「推定」した2つの記号を反転させればそれらパリティ
P1とP2との双方が互いに等しくなるという事実によ
って、それら2つの記号を反転させればそれら記号が適
正になるということを確認できるようにしたものであ
る。
【0052】これより、図7〜図11の復号化処理手順
において遭遇し得る9通りの状況に対応した復号化テー
ブルについて説明する。これに関して、第1番目のユニ
ット・グループG1における、その第2番目のユニット
と第6番目のユニットの夫々のサンプリングした値と、
それら値に基づいて出力される出力記号との間の関係
は、第2番目以降のどのユニット・グループのおいても
同じように成り立つことに注意されたい(図6参照)。
復号化テーブルは以下のとおりである。先ず、図8の処
理手順の第1ステータスの判定結果が「ERG」ステー
タスである場合には、処理手順の第2ステータスの判定
結果が「IBG」ステータス、或いは「不定状態」ステ
ータス(即ち、読み取れなかった)であれば、出力記号
を「1」とする(ブロック158)。また、第1ステー
タスの判定結果が「不定状態」であっても、第2ステー
タスの判定結果が「IBG」であるならば、出力記号を
同じく「1」とする。一方、第1ステータスの判定結果
が「IBG」ステータスである場合には、第2ステータ
スの判定結果が「ERG」ステータスか、或いは「不定
状態」ステータスであれば、出力記号を「0」とする
(ブロック154)。また、第1ステータス判定結果が
「不定状態」であっても、第2ステータスの判定結果が
「ERG」であるならば、出力記号を「0」とする。図
8のフローチャートの説明で述べたように、第1ステー
タスの判定結果と第2ステータスの判定結果とが等しい
場合には、この図7及び図8の実施例の処理手順だけで
は、確定的な結論を導き出すことができない。ただし、
そのような場合にも、図9〜図11の誤り訂正処理手順
を実行することによって、後に続く次のユニット・グル
ープの中の、後続のユニットの第3ステータスと第4ス
テータスの判定結果を利用するようにすれば、後続のユ
ニット・グループのステータスをサンプリングするとい
う方法で、ただ1通りの場合を除いてステータスの読取
り値を出力することができる。図9〜図11の復号化処
理手順によって得られる出力は、誤りが検出されたユニ
ット・グループの次のユニット・グループのステータス
の判定結果を利用して、その誤りの訂正を行なうと共
に、その「次のユニット・グループ」の出力記号の判定
も行なうことによって得られるものである。また、誤り
を発生したユニット・グループは、そのグループ番号を
記憶しておくようにしている。そして、第3ステータス
の判定結果と第4ステータスの判定結果とが共に「ER
G」ステータスであったならば、グループ番号を記憶し
てあるそのユニット・グループの出力を「1」とする
(図10のブロック200)と共に、グループ番号を記
憶してあるそのユニット・グループの次のユニット・グ
ループの出力も「1」とする(ブロック202)。ま
た、第3ステータスの判定結果と第4ステータスの判定
結果とが共に「IBG」ステータスであったならば、グ
ループ番号を記憶してあるユニット・グループの出力す
べき記号も、また、それに続く次のユニット・グループ
の出力すべき記号も、共に「0」とする(ブロック18
6、188)。もし第3ステータスの判定結果が「ER
G」ステータスであり、第4ステータスの判定結果が
「IBG」ステータスであったならば、取りあえず、グ
ループ番号を記憶してあるユニット・グループの出力記
号は「0」であるものと推定し(ブロック187)、ま
た、それに続く次のユニット・グループの出力記号は
「1」であるものと推定する(ブロック188)。これ
ら2つのユニット・グループの記号は、最終的には、図
11の誤り訂正処理手順において必要とされる追加記号
であるパリティ記号のステータスによって確定される。
【0053】ここで採用しているパリティ方式は、VO
LSERのうちの奇数番のユニット・グループの「ER
G」ステータスの総数を読み取るようにしたものであ
る。また、このパリティ方式では、読み取ったその総数
が奇数であったならば、それに「1」を加え、偶数であ
ったならば、それに「0」を加えるようにしている。算
出パリティP1のカウント値が、受取パリティP2の値
と等しかったならば、最初にそのグループ番号を記憶し
たユニット・グループの出力記号は「0」とし、また、
それに続く次のユニット・グループの出力記号は「1」
とするが、これらはいずれも、先に「推定」したとおり
の出力記号である。一方、復号化処理の際に読み取った
カウント値から成るパリティP1が、VOLSERの符
号化処理の際に第64番記号の中に記録しておいたパリ
ティP2と等しくなかったならば、先に「推定」した記
号出力を反転する(図11のブロック232、23
4)。尚、第3ステータスの判定結果が「IBG」であ
り、第4ステータスの判定結果が「ERG」であったな
らば、その出力は訂正不可能であり、復号化処理を終了
させる必要がある。
【0054】複数の誤りが発生した場合にも、それらの
誤りの検出は可能であり、それは、本発明の符号が可変
長だからである。ただし、唯一の例外は、発生した第2
の誤りが、ステータス判定結果を互いに等しくしてしま
う種類の誤り(即ち、図8の判断ブロック146で判断
される種類の誤り)であった場合である。通常は、シリ
アル・ナンバーは、所定個数の記号を含んでいるもので
あり、それゆえ、誤り検出のためのサブシステムは、読
み取った記号の個数をカウントして、そのカウントした
個数を、記録されているシリアル・ナンバーの記号の個
数と比較するという方法を取ることもできる。本発明が
提供するフォーマットは、信頼性の高いシリアル・ナン
バーの復号化処理を可能にすると共に、誤りの検出ない
し訂正の機能をも備え得るものである。
【0055】図9〜図11に示した実施例の誤り訂正復
号化処理手順は、符号化方法に対する依存性を有するも
のである。即ち、符号化済記号を伴う最後のユニット・
グループは誤り訂正が不可能であり、これについては、
図6の、VOLSERの符号化状態を模式的に示した具
体例を参照されたい。より詳しくは、この最後のユニッ
ト・グループに誤りが発生した場合には、図9〜図11
の誤り訂正処理手順において使用すべき、後続のユニッ
ト・グループが存在していない。例えば、図6の、ユニ
ット・グループG48に誤りが発生した場合には、この
ユニット・グループG48の誤りを訂正するために使用
することのできる「ユニット・グループG49」が存在
していない。この問題を解決するには、既知の記号
(「1」または「0」)を有する境界ユニット・グルー
プ(ユニット・グループG49)を追加しておくように
すれば良い。こうすることによって、図9〜図11の誤
り訂正処理手順へ入ってユニット・グループG48の誤
りを訂正することができるようになる。このようにすれ
ば、データ・ストリームの全体に対して誤り訂正を実行
することも可能になる。また、例えば、最後のユニット
・グループ(ユニット・グループG48)を反復して記
録し、その2回目のユニット・グループをもって、境界
ユニット・グループ(ユニット・グループG49)とす
るようにしても良い。
【0056】以上、本発明をその好適実施例に即して説
明したが、容易に理解される如く、この好適実施例は、
当業者であれば、本発明の概念、範囲、及び教示から逸
脱することなく、それに対して、その細部構成に関する
種々の変更を加えることのできるものである。例えば、
以上に説明した実施例は、本発明を磁気テープ・システ
ムに適用した場合の実施例であったが、本発明は、脱着
自在な、マルチトラックの、シーケンシャル記録方式の
記憶媒体を採用した、任意の種類の適用可能な周辺記憶
システムにおいて実施し得るものである。更には、異な
った種類のFID、VOLSER、トランスデューサ、
記録フォーマット、記憶媒体の特性を決定する手段、等
々を使用し得るものである。
【発明の効果】
【0057】本発明は以上のように構成されているの
で、ボリューム・シリアル識別データの識別が、トラッ
ク密度が異なる種種の記録システムにおいても可能であ
り、更には、該識別データの誤り検出及び訂正が、これ
らシステムにおいて可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得るテープ・システムの一例の
ブロック図である。
【図2】図1のテープ・システムの、制御装置の部分の
詳細なブロック図である。
【図3】図1のテープ・システムの、磁気テープ記録デ
バイスの部分の詳細なブロック図である。
【図4】本発明の実施例に従って情報を書き込んだ磁気
テープの一部分を示した模式図である。
【図5】図4に示した磁気テープの一部分に書き込むシ
リアル・ナンバーを符号化するための、符号化処理手順
を示したフローチャートである。
【図6】図5ののフローチャートの処理手順によって符
号化したシリアル・ナンバーの具体例を示した模式図で
ある。
【図7】図5の符号化処理手順によってテープの一部分
に書き込まれたシリアル・ナンバーを復号化するため
の、復号化処理手順の一部分を示したフローチャートで
ある。
【図8】図5の符号化処理手順によってテープの一部分
に書き込まれたシリアル・ナンバーを復号化するため
の、復号化処理手順の一部分を示したフローチャートで
ある。
【図9】図7及び図8の復号化処理手順に組み込むこと
のできる、シリアル・ナンバーの復号化の際の誤り訂正
処理手順を示したフローチャートの一部分である。
【図10】図7及び図8の復号化処理手順に組み込むこ
とのできる、シリアル・ナンバーの復号化の際の誤り訂
正処理手順を示したフローチャートの一部分である。
【図11】図7及び図8の復号化処理手順に組み込むこ
とのできる、シリアル・ナンバーの復号化の際の誤り訂
正処理手順を示したフローチャートの一部分である。
【符号の説明】
12 制御装置 14 磁気テープ記録デバイス 20 ドライブ機構
フロントページの続き (72)発明者 ジョナサン・メイソン・キサー アメリカ合衆国85718、アリゾナ州 トゥ ーソン、イースト・サンライズ・ドライブ 4500番地、ナンバー・エイ4 (72)発明者 アラ・サーキス・パタポウティアン アメリカ合衆国85730、アリゾナ州 トゥ ーソン、イースト・ゴルフ・リンクス・ロ ード 8250番地、ナンバー39

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱自在に装填された脱着自在なデータ
    記憶媒体上のデータを読み取るようにした周辺記憶シス
    テムであって、前記データ記憶媒体は、該データ記憶媒
    体上の記憶データを識別するための識別情報を、該デー
    タ記憶媒体上の複数の記憶位置のうちのいずれかの記憶
    位置に記憶するよう構成されている、周辺記憶システム
    において、 トランスデューサ・ヘッドと、 前記データ記憶媒体を前記トランスデューサ・ヘッドに
    対して相対的に運動させるための手段と、 前記トランスデューサ・ヘッドを制御して前記データ記
    憶媒体上のデータを読み取らせるための読取制御手段
    と、 前記データ記憶媒体上に符号化して記録されている識別
    情報を検出することによって前記データの前記識別情報
    を判定するようにした識別情報判定手段であって、前記
    識別情報は、複数のユニットをグループにしたユニット
    ・グループを含んでおり、該ユニット・グループは、そ
    の各々が1つの論理記号を表わすようにしてあり、且
    つ、該ユニット・グループのうちの第1番目のユニット
    と第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有信号
    によって記号「1」が表わされ、該ユニット・グループ
    のうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固有信
    号によって記号「0」が表わされるようにしてあり、こ
    れらいずれの記号においても、その第1固有信号の後に
    は、該ユニット・グループのうちの4つのユニットに亙
    って存在する第2固有信号が続くよう構成されている、
    識別情報判定手段とを備えたことを特徴とする周辺記憶
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の周辺記憶システムにおい
    て、前記識別情報判定手段が、前記識別データのうちの
    前記ユニット・グループの後に続く次のユニット・グル
    ープを検出する際に、前記第2固有信号の直後に続く2
    つのユニットが共に第1固有信号から成るときには、記
    号「1」が表わされているものとし、それら2つのユニ
    ットのうち前記第2固有信号の直後の1つのユニットだ
    けが第1固有信号から成るときには、記号「0」が表わ
    されているものとして、そのユニット・グループの検出
    をするよう構成されていることを特徴とする周辺記憶シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の周辺記憶システム
    において、前記第1固有信号はイレーズ・ギャップ(E
    RG)信号であり、また前記第2固有信号はインター・
    ブロック・ギャップ(IBG)信号であることを特徴と
    する周辺記憶システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の周辺記
    憶システムにおいて、前記読取制御手段が、シーケンシ
    ャル・アクセス方式を採用した手段であることを特徴と
    する周辺記憶システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の周辺記
    憶システムにおいて、該システムは更に、前記データを
    テープ上に記録するために用いられているフォーマット
    を判定するためのフォーマット判定手段を含んでいるこ
    とを特徴とする周辺記憶システム。
  6. 【請求項6】 着脱自在に装填されたデータ記憶媒体上
    の複数の記憶位置のうちのいずれかの記憶位置に、該デ
    ータ記憶媒体上の記憶データを識別するための識別情報
    を符号化して記録するようにした周辺記憶システムにお
    いて、 トランスデューサ・ヘッドと、 前記データ記憶媒体を前記トランスデューサ・ヘッドに
    対して相対的に運動させるための手段と、 前記トランスデューサ・ヘッドを制御して前記データ記
    憶媒体上にデータの識別情報を記録させるための記録制
    御手段とを備えており、 前記識別情報は、複数のユニットをグループにしたユニ
    ット・グループを含んでおり、該ユニット・グループ
    は、該ユニット・グループのうちの第1番目のユニット
    と第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有信号
    によって記号「1」が表わされ、該ユニット・グループ
    のうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固有信
    号によって記号「0」が表わされるようにしてあり、こ
    れらいずれの記号においても、その第1固有信号の後に
    は、4つのユニットに亙って存在する第2固有信号が続
    くようにしてあり、該第2固有信号の後には更に信号が
    反復し、それら反復する信号のユニットのうち第2信号
    の直後に続く2つのユニットが共に第1固有信号から成
    るときには、記号「1」が表わされ、それら2つのユニ
    ットのうち第2固有信号の直後の1つのユニットだけが
    第1固有信号から成るときには、記号「0」が表わされ
    るよう構成されていることを特徴とする周辺記憶システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の周辺記憶システムにおい
    て、前記第1固有信号はイレーズ・ギャップ(ERG)
    信号であり、また前記第2固有信号はインター・ブロッ
    ク・ギャップ(IBG)信号であることを特徴とする周
    辺記憶システム。
  8. 【請求項8】 媒体上の記録情報のボリュームを識別す
    るための識別情報を符号化して記録するための、誤り検
    出及び訂正を可能にした媒体フォーマットにおいて、 複数のユニットをグループにしたユニット・グループを
    含んでおり、該ユニット・グループは、その各々が1つ
    の論理記号を表わすようにしてあり、且つ、該ユニット
    ・グループのうちの第1番目のユニットと第2番目のユ
    ニットとに亙って存在する第1固有信号によって記号
    「1」が表わされ、該ユニット・グループのうちの第1
    番目のユニットのみに存在する第1固有信号によって記
    号「0」が表わされるものとし、これらいずれの記号に
    おいても、その第1固有信号の後には、該ユニット・グ
    ループのうちの4つのユニットに亙って存在する第2固
    有信号が続くように構成されていることを特徴とする媒
    体フォーマット。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の媒体フォーマットにおい
    て、該フォーマットは更に、第2のユニット・グループ
    を含んでおり、該第2のユニット・グループの複数のユ
    ニットのうちの第2固有信号の直後に続く2つのユニッ
    トが共に第1固有信号から成るときには、記号「1」が
    表わされるものとし、それら2つのユニットのうち第2
    固有信号の直後の1つのユニットだけが第1固有信号か
    ら成るときには、記号「0」が表わされるよう構成され
    ていることを特徴とする媒体フォーマット。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の媒体フォーマッ
    トにおいて、前記第1固有信号はイレーズ・ギャップ
    (ERG)信号であり、かつ前記第2固有信号はインタ
    ー・ブロック・ギャップ(IBG)信号であることを特
    徴とする媒体フォーマット。
  11. 【請求項11】 請求項9〜11のいずれかに記載の媒
    体フォーマットにおいて、前記記識別情報が複数のユニ
    ット・グループを含んでおり、それら複数のユニット・
    グループの各々が1つの論理記号を表わすようにしてあ
    ることを特徴とする媒体フォーマット。
  12. 【請求項12】 媒体上の記憶情報のボリュームを識別
    するための識別情報を符号化して記録するデータ処理シ
    ステムを制御する、データ処理システム制御方法におい
    て、 媒体上の記憶データを表わす識別情報を符号化して該媒
    体上に記録する符号化ステップであって、該識別情報は
    複数のユニットを含んでおり、それら複数のユニット
    は、1つのユニット・グループのうちの第1番目のユニ
    ットと第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有
    信号によって記号「1」が表わされ、該ユニット・グル
    ープのうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固
    有信号によって記号「0」が表わされるようにしてあ
    り、これらいずれの記号においても、その第1固有信号
    の後には、4つのユニットに亙って存在する第2固有信
    号が続くようにしてあり、該第2固有信号の後には更に
    信号が反復し、それら反復する信号のユニットのうち該
    第2固有信号の直後に続く2つのユニットが共に第1固
    有信号から成るときには、記号「1」が表わされ、それ
    ら2つのユニットのうち該第2固有信号の直後の1つの
    ユニットだけが第1固有信号から成るときには、記号
    「0」が表わされるようにしている、符号化ステップ
    と、 前記識別情報の中から、前記ユニット・グループのうち
    の第2番目のユニットのステータスをサンプリングして
    それを第1ステータスとするステップと、 前記ユニット・グループのうちの前記第2番目のユニッ
    トの直後から数えて第4番目のユニットのステータスを
    サンプリングしてそれを第2ステータスとするステップ
    と、 前記第1ステータスと前記第2ステータスとを使用して
    前記ユニット・グループの記号を復号化するステップと
    を含んでいることを特徴とするデータ処理システム制御
    方法。
  13. 【請求項13】 媒体上の記憶情報のボリュームを識別
    するための識別情報を符号化して記録するデータ処理シ
    ステムを制御する、データ処理システム制御方法におい
    て、 媒体上の記憶データを表わす識別信号を符号化して該媒
    体上に記録する符号化ステップであって、該識別信号は
    複数のユニットを含んでおり、それら複数のユニット
    は、1つのユニット・グループのうちの第1番目のユニ
    ットと第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有
    信号によって記号「1」が表わされ、該ユニット・グル
    ープのうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固
    有信号によって記号「0」が表わされるようにしてあ
    り、これらいずれの記号においても、その第1固有信号
    の後には、4つのユニットに亙って存在する第2固有信
    号が続くように構成している、符号化ステップを含んで
    いることを特徴とするデータ処理システム制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のデータ処理システム
    制御方法において、前記第1固有信号はイレーズ・ギャ
    ップ(ERG)信号であり、かつ前記第2固有信号はイ
    ンター・ブロック・ギャップ(IBG)信号であること
    を特徴とするデータ処理システム制御方法。
  15. 【請求項15】 媒体上の記憶情報のボリュームを識別
    するための識別情報を符号化して記録するデータ処理シ
    ステムを制御する、データ処理システム制御方法におい
    て、 媒体上の記憶データを表わす識別情報を符号化して該媒
    体上に記録する、符号化ステップであって、該識別情報
    は複数のユニットを含んでおり、それら複数のユニット
    は、1つのユニット・グループのうちの第1番目のユニ
    ットと第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有
    信号によって第1の論理状態が表わされ、該ユニット・
    グループのうちの第1番目のユニットのみに存在する第
    1固有信号によって第2論理状態が表わされるようにし
    てあり、これらいずれの論理状態が表わされる場合に
    も、その第1固有信号の後には、4つのユニットに亙っ
    て存在する第2固有信号が続くようにしてあり、該第2
    固有信号の後には更に信号が反復し、それら反復する信
    号のユニットのうち該第2固有信号の直後に続く2つの
    ユニットが共に第1固有信号から成るときには、第1論
    理状態が表わされ、それら2つのユニットのうち該第2
    固有信号の直後の1つのユニットだけが第1固有信号か
    ら成るときには、第2論理状態が表わされるように構成
    されている、符号化ステップと、 前記識別情報の中から、前記ユニット・グループのうち
    の第2番目のユニットのステータスをサンプリングして
    それを第1ステータスとするステップと、 前記ユニット・グループのうちの前記第2番目のユニッ
    トの直後から数えて第4番目のユニットのステータスを
    サンプリングしてそれを第2ステータスとするステップ
    と、 前記第1ステータスと前記第2ステータスとを使用して
    前記ユニット・グループの記号を復号化するステップと
    を含んでいることを特徴とするデータ処理システム制御
    方法。
  16. 【請求項16】 着脱自在に装填されたデータ記憶媒体
    上のデータを読み取るようにした周辺記憶システムであ
    って、前記データ記憶媒体は、該データ記憶媒体上の記
    憶データの重要な部分集合のデータである重要部分集合
    データを、該データ記憶媒体上の複数の記憶位置のうち
    のいずれかの記憶位置に記憶するよう構成されている、
    前記周辺記憶システムにおいて、 トランスデューサ・ヘッドと、 前記データ記憶媒体を前記トランスデューサ・ヘッドに
    対して相対的に運動させるための手段と、 前記トランスデューサ・ヘッドを制御して前記データ記
    憶媒体上のデータを読み取らせるための手段と、 前記データ記憶媒体上に符号化して記録されている重要
    部分集合データを検出することによって該重要部分集合
    データを判定するようにした、重要部分集合データ判定
    手段であって、前記重要部分集合データは、複数のユニ
    ットをグループにしたユニット・グループを含んでお
    り、該ユニット・グループは、その各々が1つの記号を
    表わすようにしてあり、且つ、該ユニット・グループの
    うちの第1番目のユニットと第2番目のユニットとに亙
    って存在する第1固有信号によって第1の論理記号が表
    わされ、該ユニット・グループのうちの第1番目のユニ
    ットのみに存在する第1固有信号によって第2の論理記
    号が表わされるようにしてあり、これらいずれの記号に
    おいても、その第1固有信号の後には、該ユニット・グ
    ループのうちの4つのユニットに亙って存在する第2固
    有信号が続くように構成されている、重要部分集合デー
    タ判定手段とを備えたことを特徴とする周辺記憶システ
    ム。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の周辺記憶システムに
    おいて、前記重要部分集合データが複数のユニット・グ
    ループを含んでおり、それら複数のユニット・グループ
    の各々が1つの記号を表わすようにしてあることを特徴
    とする周辺記憶システム。
  18. 【請求項18】 媒体上のデータの重要な部分集合のデ
    ータである重要部分集合データを符号化して記録するた
    めの、誤り検出及び訂正を可能にした媒体フォーマット
    において、 複数のユニットをグループにしたユニット・グループを
    含んでおり、該ユニット・グループは、その各々が1つ
    の記号を表わすようにしてあり、且つ、該ユニット・グ
    ループのうちの第1番目のユニットと第2番目のユニッ
    トとに亙って存在する第1固有信号によって第1の論理
    記号が表わされ、該ユニット・グループのうちの第1番
    目のユニットのみに存在する第1固有信号によって第2
    の論理記号が表わされるものとし、これらいずれの記号
    においても、その第1固有信号の後には、該ユニット・
    グループのうちの4つのユニットに亙って存在する第2
    固有信号が続くように構成されていることを特徴とする
    媒体フォーマット。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の媒体フォーマットに
    おいて、該フォーマットは更に、第2のユニット・グル
    ープを含んでおり、該第2のユニット・グループの複数
    のユニットのうちの前記第2固有信号の直後に続く2つ
    のユニットが共に第1固有信号から成るときには、それ
    によって第1の論理記号が表わされるものとし、それら
    2つのユニットのうち前記第2固有信号の直後の1つの
    ユニットだけが第1固有信号から成るときには、それに
    よって第2の論理記号が表わされるよう構成されている
    ことを特徴とする媒体フォーマット。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の媒体フォーマットに
    おいて、前記重要部分集合データが複数のユニット・グ
    ループを含んでおり、それら複数のユニット・グループ
    の各々が1つの記号を表わすよう構成されていることを
    特徴とする媒体フォーマット。
  21. 【請求項21】 媒体上の記憶データの重要な部分集合
    のデータである重要部分集合データを符号化して記録す
    るデータ処理システムを制御する、データ処理システム
    制御方法において、 前記重要部分集合データを符号化して前記媒体上に記録
    する符号化ステップであって、重要部分集合データは複
    数のユニットを含んでおり、それら複数のユニットは、
    1つのユニット・グループのうちの第1番目のユニット
    と第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有信号
    によって第1の論理記号が表わされ、該ユニット・グル
    ープのうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固
    有信号によって第2の論理記号が表わされるようにして
    あり、これらいずれの記号においても、その第1固有信
    号の後には、4つのユニットに亙って存在する第2固有
    信号が続くようにしてあり、該第2固有信号の後には更
    に信号が反復し、それら反復する信号のユニットのうち
    該第2固有信号の直後に続く2つのユニットが共に第1
    固有信号から成るときには、第1の論理記号が表わさ
    れ、それら2つのユニットのうち該第2固有信号の直後
    の1つのユニットだけが第1固有信号から成るときに
    は、第2の論理記号が表わされるように構成されてい
    る、符号化ステップと、 前記重要部分集合データの中から、前記ユニット・グル
    ープのうちの第2番目のユニットのステータスをサンプ
    リングしてそれを第1ステータスとするステップと、 前記ユニット・グループのうちの前記第2番目のユニッ
    トの直後から数えて第4番目のユニットのステータスを
    サンプリングしてそれを第2ステータスとするステップ
    と、 前記第1ステータスと前記第2ステータスとを使用して
    前記ユニット・グループの記号を復号化するステップと
    を含んでいることを特徴とするデータ処理システム制御
    方法。
  22. 【請求項22】 媒体上の記憶データの重要な部分集合
    のデータである重要部分集合データを符号化して記録す
    るデータ処理システムを制御する、データ処理システム
    制御方法において、 前記重要部分集合データを符号化して前記媒体上に記録
    する符号化ステップであって、重要部分集合データは複
    数のユニットを含んでおり、それら複数のユニットは、
    1つのユニット・グループのうちの第1番目のユニット
    と第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有信号
    によって第1の論理記号が表わされ、該ユニット・グル
    ープのうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固
    有信号によって第2の論理記号が表わされるようにして
    あり、これらいずれの記号においても、その第1固有信
    号の後には、4つのユニットに亙って存在する第2固有
    信号が続くように構成されている、符号化ステップを含
    んでいることを特徴とするデータ処理システム制御方
    法。
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