JP2755370B2 - 周辺記憶システム及びデータ処理システムの制御方法 - Google Patents

周辺記憶システム及びデータ処理システムの制御方法

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JP2755370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは動的記憶装置に
係り、更に詳細に説明すれば、データ情報のボリューム
を識別するための識別情報を表しているデータの符号化
処理、検出処理及び誤り訂正処理を行うようにデータ処
理システムを制御することにより、トラック密度の異な
る媒体上に記録されている符号化データの検出を高い信
頼性をもって行うことができるようにしたプロセスに係
る。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来のテープ・システ
ムを開示している文献について説明する。米国特許第4
125881号、同4435762号及び同44674
11号には、テープ・システムの動作に関する様々な事
項が開示されている。また、米国特許第4334656
号、同4339936号、同4389600号及び同4
406425号には、テープ・システムのテープ経路に
関する様々な事項が開示されている。米国特許第468
5005号には、テープ・システム用の、36トラック
・インターリーブ式のトランスデューサ(ヘッド)が開
示されている。米国特許第4452406号には、テー
プ・システム用のテープ・カートリッジが開示されてい
る。更に、米国特許第4454282号、同45254
24号及び同4568611号には、テープ・システム
用のテープ媒体が開示されている。
【0003】最近のテープ・ドライブ・システムは、リ
ール間テープ・ドライブ装置を使用して、テープを、1
つないし複数の読取り/書込み用のヘッドに接して正逆
方向へ運動させるようにしている。このテープ・ドライ
ブ装置に対し、リールを1つだけ内蔵したシングル・リ
ール形のテープ・カートリッジを装填すると、そのテー
プの一端に取り付けてある先行ブロックが自動的にテー
プ経路に挿通され、そのテープが巻取りリールに巻付け
られる。テープの挿通及び巻付け作業の間に、繰出しリ
ール(即ち、テープ・ドライブ装置に装填されたテープ
・カートリッジのリール)に巻回されているテープの長
さを測定する。この長さの測定は、繰出しリールの回転
を計測するタコメータと、巻取りリールの回転を計測す
るタコメータとを使用して行われる。即ち、2つのタコ
メータによって、指定時間内の、夫々のリールの回転量
を計測するのである。巻取りリールが1回転ないしは所
定の数回転をする間に、繰出しリールが回転する回転量
は、繰出しリール上に巻回されているテープの長さが長
いほど少なくなる。従って、簡単な計算式を使用するこ
とによって、繰出しリール上に巻回されているテープの
長さを求めることができる。こうして得られたテープの
長さの測定値は、システムの動作の信頼性が最大になる
ようにテープの速度とテープの引張力とを適当に調節す
るためや、仕様外のテープ・カートリッジを拒絶するた
めに使用される。
【0004】テープ・ドライブ装置にテープが挿通され
るとき、巻取りリールに巻付けられるテープの始端の端
縁上に重なる位置に、僅かな段差が形成される。場合に
よっては、この段差がテープの永久的な変形となってそ
の凹凸が残ることがある。かかる段差のために変形した
部分、或いはその近傍の部分では、そのテープに対する
読取り/書込み動作の信頼性が、失われるおそれがあ
る。また、「IBM3480テープ・システム」や「I
BM3490テープ・システム」では、18本の平行ト
ラックの上にユーザ・データを記録するに当り、テープ
の幅方向に、2つの8ビット・バイトと、2つのパリテ
ィ・ビット(即ち、各バイトに1ビットずつ)とを並べ
て記録するようにしている。各ビットはテープ上の1つ
の記憶位置だけに記録されるに過ぎないから、もしもヘ
ッドとテープとの接触部におけるテープの記録面が平滑
でなければ、1つないし複数のビットが喪失して再生不
能となるおそれがある。但し、テープの段差は、テープ
が巻取りリール上に次々と重ねて巻回されて行くに従っ
て、次第に小さくなるから、この段差が十分に小さくな
れば、読取り/書込み動作を高い信頼性をもって行える
ようになる。従って、巻取りリール上に十分な長さのテ
ープが巻付けられて、読取り/書込み動作を高い信頼性
をもって行えるようになってから、データの記録を開始
するようにしている。
【0005】「IBM3480テープ・システム」や
「IBM3490テープ・システム」では、ユーザ・デ
ータの記録を開始することができる、テープ上の先頭の
位置を「論理テープ始点(logical beginning of tape:
LBOT)」と呼んでいる。LBOTは、テープ上の先
行ブロックからの距離によって規定されており、その距
離の値は、テープ・システムの制御装置内に記憶されて
いる。「IBM3480テープ・システム」や「IBM
3490テープ・システム」では、テープ上の、物理テ
ープ始点(physical beginning of tape: PBOT)よ
り後方に最初に記録するデータは、フォーマット識別情
報(format identifier:FID)である。また、「ボリ
ューム」とは、物理的なデータの単位であって、これは
データを取り扱う場合の利便性を考慮して定めた単位で
ある。一般に、テープ・システムでは、1個のテープ・
カートリッジに記録したデータをもって1つのボリュー
ムと見なすようにしている。その理由は、テープ・カー
トリッジが、テープ・ドライブ装置に対する脱着を便利
に行えるものだからである。
【0006】フォーマット識別情報(FID)は、テー
プ上の、LBOTに先行する位置に記録される一種のパ
ターンである。このFIDに採用されている固有のパタ
ーン(このパターンをFIDの「タイプ」とも言う)に
よって、テープ上のLBOTより後方に記録されている
データ(或いは、LBOTより後方に記録されるべきデ
ータ)のフォーマットが明示される。「IBM3480
テープ・システム」や「IBM3490テープ・システ
ム」では、このFIDが始まるテープ上の位置を、「物
理テープ始点(PBOT)」と呼んでいる。PBOT
は、テープ上の先行ブロックからの距離で規定されてお
り、その距離の値は、テープ・システムの制御装置内に
ではなく、テープ・ドライブ装置内に記憶されている。
FIDは、然るべき形式に則って記録されるデータであ
るが、ユーザ・データではない。また、FIDは、テー
プ上のLBOTより先行する位置に記録されるものであ
りながら、たとえ、その記録位置がテープの段差の近傍
にきた場合でも、その書込みと読取りとを高い信頼性を
もって行うことができる。これが可能であるのは、FI
Dの記録パターンが、独特の記録パターンとされている
からである。そして、テープ・カートリッジを装填する
際、LBOTがヘッド近傍に位置決めされる前に、FI
Dのタイプが、テープ・システムによって判定される。
【0007】テープ・システムは、このFIDのタイプ
を識別した上で、もし、そのテープに記録されているデ
ータのフォーマットが当該テープ・システムにとって互
換性のないものであれば、オペレータに対して然るべき
信号を発して、そのテープ・カートリッジをテープ・シ
ステムから取り外すよう指示することができる。FID
が記録されていなければ、それは、そのボリューム(即
ち、そのテープ・カートリッジ)には、何も記録されて
いないことを意味するのが普通である。「IBM348
0テープ・システム」や「IBM3490テープ・シス
テム」では、FIDが検出されなかった場合、ボリュー
ム・シリアル識別情報(volume serialidentifier: V
OLSER)を含むことがあるデータを書き込むための
コマンドをホスト・プロセッサから受け取る際に、その
テープをLBOTからPBOTまで巻き戻した上で、L
BOTとPBOTとの間にFIDを記録するようにして
いる。このようにすれば、以後、再びそのテープ・カー
トリッジが装填される場合には、適切なFIDが検出さ
れるようになる。ホスト・プロセッサから、新しいVO
LSERの書込みを命じるコマンド(或いは、以前と同
じVOLSERの書直しを命じるコマンド)を受け取る
とき、テープ・システムは、FIDの書込みを再度実行
する。他方、ホスト・プロセッサからテープの巻戻しを
命じるコマンドを受け取るときには、テープ・システム
の制御装置ではなく、テープ・ドライブ装置が、その巻
戻しの動作を制御するようにしている。このようにすれ
ば、テープ・システムの制御装置と、テープ・ドライブ
装置との論理接続を切断することができ、従って制御装
置には、テープ・システムの他の動作を担当させること
ができるようになる。但し、テープ・ドライブ装置にと
って既知であるのは、LBOTではなくPBOTである
から、テープ・ドライブ装置に巻戻し動作の制御を行わ
せると、テープはPBOTまで巻き戻されることにな
る。テープ上のユーザ・データにアクセスするために
は、その後、巻戻したテープをLBOTを越えた位置ま
で先送りする必要がある。このPBOTからLBOTま
でのテープの送り移動は、テープ・システムの性能に大
きな影響を及ぼしている。
【0008】「IBM3490E磁気テープ・サブシス
テム」では、36トラック・インターリーブ形の読取り
/書込みヘッドを使用して、36本の平行トラック上に
データを記録するようにしている。データの書込みは、
18本のトラックを1組として行うようにしており、そ
のため、36本のトラックを2組に分け、各組のトラッ
クが交互に(即ち、インターリーブ式に)位置するよう
にしている。各組の18本のトラックは、18トラック
のフォーマットと同じく、2つの8ビット・バイトと、
2つのパリティ・ビットとを含むようにしてある。デー
タの書込みを行う場合には、先ず、第1組の18本のト
ラック(奇数番のトラック)に、テープの第1端から始
めて、テープの第1の走行方向へ、テープの第2端に達
するまでデータを書き込んで行く。第2端に達すると、
テープの走行方向を逆転させて、第1組の18本のトラ
ックに対して交互に位置している、第2組の18本のト
ラック(偶数番のトラック)への書込みを開始し、再び
テープの第1端に戻るまで、その書込みを続けることが
できる。
【0009】IBM社の現用テープ・ドライブ・システ
ムは、その全てが、同じ型式の磁気テープ・カートリッ
ジ(即ち、2分の1インチ幅の磁気テープを巻回したリ
ールを1つだけ備えているシングル・リール式の磁気テ
ープ・カートリッジ)を使用するようにしている。一
方、「IBM3490Eテープ・システム」では、トラ
ック数を多くするために、書き込みを行うトラックの幅
が「IBM3480テープ・システム」や「IBM34
90テープ・システム」によって書き込まれるトラック
の幅と較べて、著しく小さな寸法に設定されている。但
し、「IBM3480テープ・システム」や「IBM3
490テープ・システム」によって書き込まれたデータ
を「IBM3490Eテープ・システム」で読み取るこ
とは可能である。なぜなら、先の2つのテープ・システ
ムによって書き込まれたトラックの幅が、「IBM34
90Eテープ・システム」のヘッドの読取り/書込み用
のエレメントの幅よりも大きいからである。しかし、こ
れとは逆に、「IBM3490Eテープ・システム」が
磁気テープ・カートリッジに書き込んだユーザ・データ
を、「IBM3480テープ・システム」や「IBM3
490テープ・システム」で読み取ることは不可能であ
る。というのは、「IBM3490Eテープ・システ
ム」によって書き込まれたトラックは、余りにもそのト
ラック幅の寸法が小さいため、「IBM3480テープ
・システム」や「IBM3490テープ・システム」の
ヘッドの読取り/書込み用のエレメントでは、そのトラ
ックの検出を高い信頼性をもって行うことができないか
らである。また、IBM社のテープ・システムでは、書
き込むFIDのタイプを異ならせることによって、18
トラックのフォーマットで書き込まれたデータと、36
トラックのフォーマットで書き込まれたデータとを、区
別して認識することができるようにしている。「IBM
3490Eテープ・システム」では、そのFID情報を
利用して、36トラックのフォーマットに適合しない動
作を検出して拒絶するようにしており、それによって、
テープ上に書き込まれる全てのデータが、そのトラック
密度に適合したフォーマットで書き込まれるようにして
いる。
【0010】「IBM3490Eテープ・システム」が
書き込むFIDは、36トラックのフォーマットに対応
したFIDであるが、そのFIDの書込みは、18トラ
ックのテープ・システムによってもそのFIDを読み取
れる方式で行われている。即ち、「IBM3490Eテ
ープ・システム」では、36トラックのフォーマットに
対応したFIDのトーン(音調)を、奇数番のトラック
から成る組の18本のトラック上に、IBM社の先行機
種のテープ・システムにおける方式と同じ方式で書き込
むようにしている。更に、「IBM3490Eテープ・
システム」では、偶数番のトラックから成る組の18本
のトラックには、PBOTからLBOTまでの間に、論
理「0」を連続して書き込むようにしている(偶数番の
トラックへの書込みは、テープの走行方向を奇数番のト
ラックへの書込みのときとは逆にして行う)。かくて、
偶数番のトラックの組の18本のトラックに書き込まれ
た論理「0」は、18トラックのヘッドが、この36ト
ラックのFIDを読み取ったときには、単なるノイズと
して認識されることになる。
【0011】場合によっては、36トラックのテープ・
ドライブ装置によってフォーマット化されたテープ・カ
ートリッジのシリアル識別情報を、18トラックのテー
プ・ドライブ装置によっても読み取れるようにしておく
ことが望ましい。ボリューム・シリアル識別情報(VO
LSER)は、可変長の2進記号のストリングとして符
号化されている。これらの2進記号が可変長であるとい
う理由で、誤り訂正制御(error correction control:
ECC)や巡回冗長符号(cyclic redundancycode: C
RC)のような、通常の誤り制御方式は、このVOLS
ERの誤りの検出及び訂正のためには、十分に効率的と
はなり得ない。即ち、それらの方式では、ある1つの記
号の検出が適切に行われなかった場合には、記号の基準
位置が失われてしまうため、それ以後の全ての記号が不
適切に復号化されてしまうおそれがある。従って、基準
位置が失われることに起因して発生する可能性のある、
あらゆる誤りを訂正することが必要になるが、ECCや
CRC等の方式では、この目的のためには不十分なもの
となるおそれがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、任意のトラッ
ク密度を有するテープ・システムによって、テープ上に
記憶されたデータ・ボリュームを識別するための識別情
報を、そのトラック密度とは異なった任意のトラック密
度を有するテープ・ドライブ装置によって読み取れるよ
うにすることが求められている。具体的には、36トラ
ックのテープ・ドライブ装置によって書き込まれたボリ
ューム・シリアル識別情報の信号を、18トラックのテ
ープ・ドライブ装置と36トラックのテープ・ドライブ
装置の何れによっても、高い信頼性をもって読み取れる
ようにする、ボリューム・シリアル識別情報のためのフ
ォーマットが求められている。
【0013】従って、本発明の主たる目的は、改良した
テープ・システムを提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、異なった媒体トラッ
ク密度を区別することができるテープ・システムを提供
することにある。
【0015】本発明の他の目的は、シリアル識別情報を
検出することに加えて、このシリアル識別情報の符号が
可変長であるという固有の特質を利用して、誤りパター
ンの検出及び訂正をも行えるようにした、新規な誤り訂
正及び先読みポーリング処理手順を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に従ったマシン制御による処理手順は、媒体
(特に、様々なトラック密度を有するテープ・カートリ
ッジ)のシリアル識別情報を高い信頼性をもって検出す
ることができるようにした、データの符号化及び復号化
の処理手順である。この処理手順によれば、18トラッ
クのフォーマットと36トラックのフォーマットのう
ち、何れかのフォーマットを有するテープ・カートリッ
ジを、何れかのフォーマットに適合するテープ・ドライ
ブ装置によっても、高い信頼性をもって識別することが
できるようになる。特に、データの符号化処理手順は、
その符号化データを復号化する際に、媒体のシリアル識
別情報を検出するとともに、その誤りパターンを訂正す
ること(或いは、少なくとも検出すること)ができるよ
うにするものである。
【0017】ボリュームID(Volume ID:VOLID)
内の、ボリューム・シリアル識別情報(VOLSER)
は、可変長の記号によって符号化するようにしたもので
ある。即ち、このVOLSERは、「1」と「0」とで
符号化され、それらのうち「1」は、複数のユニットか
ら成るユニット・グループのうち第1番目のユニットと
第2番目のユニットとに亙って存在する「ハイレベル」
信号、即ちイレーズ・ギャップ(Erase Gap:ERG)信
号によって表される。即ち、「1」は、ユニット2つ分
の長さを有するハイレベル信号(ERG信号)によって
表される。一方、「0」は、ユニット・グループのうち
第1番目のユニットのみに存在するハイレベル信号(E
RG信号)によって表される。即ち、「0」は、ユニッ
ト1つ分の長さを有するハイレベル信号(ERG信号)
によって表される。また、これらの2つの記号は、これ
らの記号の各々が「1」であるか「0」であるかに拘ら
ず、インター・ブロック・ギャップ(Inter Block Gap:
IBG)信号によって分離されている。このIBG信号
は、VOLSERの当該ユニット・グループのうち4つ
のユニットに亙って存在する処の、「ローレベル」信号
(IBG信号)である。
【0018】第1のアルゴリズムでは、ユニット・グル
ープのうちの第2番目のユニットと、第2番目のユニッ
トの直後から数えて第4番目のユニット(第4番目のユ
ニットは、第2番目のユニットと同じユニット・グルー
プに属するとは限らない)とをサンプリングし、そして
復号器によってこれらの2つのユニットを復号化して、
これらのユニットの各々を、「1」か、「0」か、「不
定状態(?)」かの何れかの記号として判定する。も
し、このとき誤りが発生すれば、その誤りを検出するこ
とができ、また発生した誤りが1つだけであれば、その
誤りを訂正することができる。もし、これらの2つのユ
ニットから読み取られた記号が互いに等しければ、即
ち、これらの2つのユニットの記号が、両者ともに、
「1」であったり、「0」であったり、「不定状態」で
あったりすれば、それによって検出された誤りは、これ
らの2つのユニットから読み取られた記号だけに基づい
て訂正することはできない。もし、こうして検出したユ
ニット・グループの記号が「1」であれば、このユニッ
ト・グループの先頭のユニットから数えて第8番目のユ
ニットが、次にサンプルするユニットとなり、一方、そ
の記号が「0」であれば、このユニット・グループの先
頭のユニットから数えて第7番目のユニットが、次にサ
ンプルするユニットとなる。検出された誤りが訂正可能
である場合は、これを訂正した後に、このVOLIDの
復号化処理を続行する。
【0019】第2のアルゴリズムは、第1のアルゴリズ
ムにおいて、前述の2つのユニットから読み取られた記
号だけに基づいて訂正不能な誤りが検出されたときに、
その種の誤りを訂正するためのものである。この第2の
アルゴリズムでは、その種の誤りの訂正を行うために、
先ず、後続の第2ユニット・グループに属する最初の2
つのユニットを追加的にサンプルする。そして、後に処
理手順の流れの形で示す復号化テーブルに従って、第1
のユニット・グループ(最初にサンプルしたユニットを
含んでいるユニット・グループ)の記号と、第2のユニ
ット・グループ(その直後に続くユニット・グループ)
の記号とを判定する。これら記号を判定する際には、追
加的にサンプルした2つのユニットのステータスが、あ
る特定のシーケンスを成していると判定された時点で、
これらの2つの記号の夫々が、或る特定のステータスに
あるものと取りあえず推定する。更に、パリティ記号を
追加して、その特定のシーケンスに基づいて推定したこ
れらの記号が、正解であるか否かを、後からパリティ・
カウント値によって判定するようにする。もし、そのパ
リティ・カウント値が、VOLSERに付随しているカ
ウント値と異なっておれば、先に推定したこれらの記号
の夫々を反転させる。
【0020】
【実施例】一般に、本発明を適用することができるの
は、書換え及び消去が可能な媒体を使用するデータ処理
装置であって、しかもボリューム識別情報又はこれと同
様の重要なデータのサブセットを、互いにトラック密度
が異なった装置において高い信頼性をもって符号化及び
復号化できることを必要とする処の、データ処理装置で
ある。本発明は、トラック密度がかなり高い磁気ヘッド
(好適実施例では36トラックの磁気ヘッド)を使用し
て、それよりトラック密度が低い磁気ヘッド(好適実施
例では18トラックの磁気ヘッド)でも読み取れるよう
に、データを記録することに向けられている。また、本
発明は、磁気媒体に関連して使用するのに適しており、
特に、カートリッジないしカセット等のケーシングに収
納した磁気テープ媒体に関連して使用するのに適してい
る。以下では、本発明を「IBM3490E磁気テープ
・サブシステム」に適用した場合の例を、詳述すること
にする。
【0021】以下、図面を参照して本発明の好適実施例
更を詳述するが、異なった図に示されている同一ないし
対応する構成要素について、同一の引用符号を付すよう
にしている。また、好適実施例に関連して以下で言及す
るテープ・システムは、「IBM3480磁気テープ・
サブシステム」と、「IBM3490磁気テープ・サブ
システム」と、後述するように本発明に従ってグレード
アップした「IBM3490E磁気テープ・サブシステ
ム」である。
【0022】先ず、図1を参照して全体の構成を説明す
る。図1に示したデータ処理システムは、少なくとも1
つのホスト中央処理装置(ホストCPU)10によって
制御され、データ処理環境においてデータを利用するた
めに、データを格納し、取出し、更にはそのデータに対
して操作を加えるためのシステムである。このデータ処
理システムは、少なくとも1つの制御装置12と、少な
くとも1つのデバイスとを含んでいる。このデバイス
は、図示の例では、磁気テープ記録デバイス14であ
る。制御装置12は、ホストCPU10から、チャネル
・アダプタ16を介してコマンド及びデータを受け取
り、かかるコマンド及びデータに従って、自らを制御す
るとともにデバイスを制御する。デバイスとしては、図
1の実施例に示したように、磁気テープ記録デバイス1
4とする他に、磁気ディスク装置や光記録装置とするこ
ともできる。
【0023】磁気テープ記録デバイス14は、記録媒体
であるテープ22の取り扱い(テープの走行等)を制御
するための手段として、テープ走行制御部18と、ドラ
イブ機構20内の機構部分とを含んでいる。ここでいう
機構部分とは、テープ22に対するデータの書込みと読
取りとを行うために、テープ22を磁気ヘッド24に摺
接させて走行させるための機構部分のことである。一般
に、ヘッド24を作動させるための読取り回路と書込み
回路とは、データ制御部26内に設けられている。デー
タ制御部26は、ケーブル27を介して、制御装置12
内のフォーマット制御部28に接続されている。フォー
マット制御部28は、データ・ケーブル29を介して、
チャネル・アダプタ16に接続されている。テープ走行
制御部18は、制御装置12内のコマンド装置30によ
って制御されている。コマンド装置30は、ホストCP
U10からチャネル・アダプタ16へ送信されてきたコ
マンドを受け取り、そのコマンドに応じて、テープ走行
制御部18を介してドライブ機構20の動作を制御した
り、フォーマット制御部28とデータ制御部26とを介
してチャネル・アダプタ16との間で授受されるデータ
の流れを制御したりするものである。図2は、制御装置
12のブロック図を示しており、図3は、デバイス14
のブロック図を示している。また、図2の下辺の部分
は、ケーブルとコマンド伝送線とによって、図3の上辺
の部分に接続されている。
【0024】図2及び図3について説明すると、図1に
示したコマンド装置30は、図2に示すように、ステー
タス記憶機構40と、マイクロプロセッサ42と、制御
記憶機構44と、デバイス・アダプタ46とを含んでい
る。また、図2のバッファ制御部48は、マイクロプロ
グラム42の制御下で動作している。このバッファ制御
部48は、書込みフォーマッタ50と、ヘッド24に接
続している書込み回路52(図3)とによって、テープ
22上へ書き込まれるデータを記憶するものである。ま
た、バッファ制御部は48は、読取りサイクルにおける
データの流れの制御も行う。この場合のデータの流れと
は、ヘッド24から送出されて読取り回路54で処理さ
れ、更に接続ケーブル58を介して読取り検出回路56
へ転送されてくるデータの流れのことである。読取り検
出回路56は、読取りフォーマッタ60に接続されてお
り、この読取りフォーマッタ60がバッファ制御部48
に接続されている。
【0025】図3の磁気テープ記録デバイス14は、テ
ープ走行制御部18の制御下にあるドライブ機構20に
よって、テープ22がヘッド24の傍らを制御された走
行をするように構成してあり、これによって、テープ2
2に対して、磁気遷移による読取りと書込みとを行うよ
うにしている。磁気テープ記録デバイス14は、繰出し
リール用のモータ機構62及びそのタコメータ制御部
(TACH)64、キャリッジ66及びキャリッジ制御
部68、巻取りリール70、巻取りリール用のモータ機
構72及びタコメータ制御部(TACH)74、テープ
挿通機構76、テープ経路78に付設した様々な規制機
構(例えばアイドラ・ホイール80等)、可撓性を有す
るテープ・ガイド部材、テープ張力調節機構84を含ん
でいる。図示の実施例では、テープ22を収容するカー
トリッジ86は、キャリッジ66に装填した状態で示さ
れている。カートリッジ86は、テープ22の他に、繰
出しリール88及び先行ブロック90を含んでおり、先
行ブロック90は、図示の如く、テープ挿通機構76で
テープを挿通できるように取り付けられている。
【0026】本明細書の冒頭で列挙した米国特許のうち
には、テープ媒体上のデータ処理の説明や、図3に示し
たリール間でテープを走行させるテープ・ドライブ機構
を制御するための制御回路の説明、カートリッジ・テー
プ用のテープ・ドライブ機構及びテープ挿通機構76の
説明、それに、カートリッジ86として使用するのに適
した、デバイスのカートリッジ・テープ媒体についての
説明が示されている。
【0027】磁気ヘッド24は、特定のテープ・システ
ムに依存して、18トラックの磁気ヘッドであったり、
36トラック・インターリーブ形の磁気ヘッドであった
りする。かかる磁気ヘッドの各々は、その種類に固有の
タイプのFIDをテープ22上に書き込むことにより、
その磁気ヘッドによって書き込まれたデータの記録フォ
ーマット(18トラックのフォーマット又は36トラッ
クのフォーマット)を指示する。
【0028】図4の(A)、(B)及び(C)は、テー
プ22の先端部にある先行ブロック90の後に続けて記
録する情報の、記録位置を示したものである。図4の
(A)に示すように、テープ22の一番先頭の部分に
は、テープ22及びこのテープ22を収容するカートリ
ッジ86を識別するために使用するデータないし信号
は、何も記録されていない。この「データ無し」部分
は、巻取りリール70に巻回されて、テープ22の後続
部分に、巻取りリール70に起因する凹凸が発生しない
ようにする、いわばクッションとして機能させる部分で
ある。「IBM3490Eテープ・ドライブ装置」で
は、データを記録する複数本のトラックは、18本の奇
数番トラックと、18本の偶数番トラックとから成る、
合計36本のトラックとされている(図4の(A)参
照)。奇数番トラックへの記録は、図中の矢印100の
方向に行われる。全ての奇数番トラックへの記録は、こ
の方向において同時に行われる。偶数番トラックへの記
録は、奇数番トラックとは逆方向に、矢印102の方向
に行われる。また、記録は、物理テープ始点(PBO
T)から開始される。テープ22の残りの部分のうち、
図4の(B)に示した、物理テープ始点(PBOT)か
ら論理テープ始点(LBOT)までの間の部分は、「I
BM3480テープ・ドライブ装置」や「IBM349
0テープ・ドライブ装置」にも適合するように、ボリュ
ーム識別ラベルを含むように更新された「ANSI標
準、第X327−1978、レベル4」のテープ・ボリ
ューム・ラベル標準の規定に従って、図4の(B)に示
すように、ボリュームID(VOLID)のセクション
が設定されている。更に、このVOLIDのセクション
に先行して、フォーマット識別マーク(FID)のセク
ション(FID領域)が設定されている。
【0029】このFID領域は、テープ22の先端部
の、PBOTの直後に記録される。このFID領域の記
録が行われるのは、テープ22の位置が、物理テープ始
点(PBOT)と論理テープ始点(LBOT)との何れ
かにあるときに、FID書込みコマンドが発せられた場
合である。もし、FID書込みコマンドが発せられたと
きに、テープ22の位置がLBOTにあれば、制御装置
12がテープ22を送り移動させて、記録するFIDマ
ークが丁度PBOTから始まるようにする。FIDマー
クは、磁気テープ・サブシステムに対し、テープ22上
にデータを記録するために、如何なるフォーマットが使
用されているかを指示するマークである。磁気テープ・
サブシステムは、このFIDマークを参照することによ
って、データを読み取ることや、既に書き込まれている
データの末尾に続けてデータを追加することが、可能か
否かを判断することができる。
【0030】図4の(C)は、VOLIDのフォーマッ
トを示している。VOLID領域に含まれている複数の
セクションは、ボリューム・シリアル識別情報(VOL
SER)のセクション104、アクセス可能バイトのセ
クション105、ラベル標準レベルのセクション10
6、ASCIIフラグのセクション107、誤り検査用
のセクションである巡回冗長検査(CRC)のセクショ
ン108、終了記号のセクション109である。セクシ
ョン109の終了記号は、「1」ないし「0」を表す標
準の全ての記号と異なった記号にしてある。また、一般
に、この終了記号は、標準イレーズ・ギャップ(ER
G)の後に、インター・ブロック・ギャップ(IBG)
を続けたものである。この終了記号は「同期喪失」の有
無を表す指標としても使用され、この「同期喪失」は、
先にVOLIDから読み取られた内容が適正ではないこ
とを表す、一種の誤り判定結果である。
【0031】VOLID領域は、テープ上の記録ボリュ
ーム(記録データ)のうち先頭のレコード(即ち、第0
番ブロック)として書き込まれる。ボリューム識別情報
であるVOLSERは、ホスト・オペレーティング・シ
ステムが、それに基づいてテープ22上の記録データの
処理を判断する処のデータである。前述のテープ・ボリ
ューム・ラベル標準の規定に従った、この第0番ブロッ
ク内のユーザ・データは、VOL1セクションを含んで
いる。このVOL1セクションは、ASCII又はEB
CDICで符号化された先頭の4バイト(第0番バイト
〜第3番バイト)から成るセクションである。このVO
L1セクションは、テープ22上の記録データを識別す
るための識別情報の記録から始まる。VOLSERは、
第4番目のバイト〜第9番目のバイトに亙って存在して
おり、これらのバイトの各々は、ASCII又はEBC
DICで記録されているVOLSER内の文字の1つず
つに対応している。
【0032】一旦、VOLID領域が書き込まれると、
当該カートリッジの全体に対応したブロックである第0
番ブロックの書換えが行われない限り、このVOLID
領域が制御装置によって変更されることは無い。本発明
では、この同じ型式のカートリッジを使用できるテープ
・ドライブ装置であれば、如何なる機種のテープ・ドラ
イブ装置によっても、このVOLID領域を検出できる
ようにしてある。もし、テープ・ドライブ装置に装填さ
れているカートリッジが、そのFID領域内に有効なテ
ープ・フォーマットIDを有していなければ、このカー
トリッジのテープは、空のテープであると判断される。
VOLID領域は、FIDマークの直後に続けて記録さ
れ、そしてこのVOLID領域の後にLBOTがくるよ
うにしてある。本発明においては、VOLID、特にそ
のVOLSERを、特別に定義したパターンを有する1
組の記号によって構成して、ボリューム識別情報を符号
化するようにしている。
【0033】テープ22上に、18トラックのフォーマ
ットで書き込まれているデータを、36トラックのテー
プ・システムで読み取ることは可能である。問題が生じ
るのは、36トラックのテープ・システムが書き込んだ
VOLID情報を、18トラックのテープ・システムで
読み取らねばならない場合である。テープ・カートリッ
ジ86は、18トラックのテープ・システムにも、ま
た、36トラックのテープ・システムにも装填できるよ
うに構成してある。そのため、如何なる機種のテープ・
システムも、テープのトラック密度と記録フォーマット
とを識別できるようにしておく必要があり、さもない
と、そのテープ・システムにとって互換性がないテープ
上のデータにアクセスしようとして、無駄な動作を繰り
返すことになる。一方、18トラック又は36トラック
の何れのトラック密度のシステムによって書き込まれた
ボリューム・シリアル(VOLSER)情報であって
も、その情報の識別を、何れのトラック密度を有するシ
ステムによっても行えるようにしておくことも重要であ
る。これに関して困難が生じるのは、トラック幅の寸法
が非常に小さい、36トラックのテープに記録されてい
るVOLSER情報を、18トラックの磁気ヘッドで検
出しなければならない場合である。尚、アクセス可能バ
イトのセクション105と、ラベル標準レベルのセクシ
ョン106については、前述のテープ・ボリューム・ラ
ベル標準の中に、これらのセクションについての詳しい
説明がなされているので、そちらを参照されたい。以下
では、VOLSERのセクション104と、終了記号の
セクション109に含まれている様々な特徴の利点につ
いて、詳細な説明を行うことにする。
【0034】図5は、ホスト用のVOLSER情報の符
号化のプロセスを示したフローチャートである。このマ
シン実行の処理手順では、まず、判断ブロック110に
示したように、VOL1が、ASCIIで符号化される
か否かを調べる。もしそうであれば、処理の流れは、判
断ブロック110から出ているYES経路(Y)をたど
り、ブロック112に示したように、「ASCIIフラ
グ」(図4の(C)参照)を「1」という記号にセット
する。一方、判断ブロック110から出ているNO経路
(N)をたどると、判断ブロック114へ進み、そこで
は、VOL1が、EBCDICで符号化されるか否かを
調べる。もしVOL1が、ASCII又はEBCDIC
の何れでも符号化されるものでなければ、判断ブロック
114からそのNO経路をたどり、ブロック116に示
したように、このテープにはVOLID領域の書込みを
行なわないものとする。一方、VOL1情報が、ASC
IIではなく、EBCDICで符号化されるのであれ
ば、ブロック118に示したように、「ASCIIフラ
グ」である第64番記号を「0」という記号にセットす
る。この処理手順では、続いて、ブロック120に示し
たように、VOLSER情報をメモリ内のVOLIDテ
ーブルに書き込み、その際に、このVOLSER情報に
は第0番記号〜第63番記号をあてるようにする。この
書込みの際に用いられるパターン(後出)は、図6に示
した通りである。この符号化の処理手順は、続いてブロ
ック122へ進み、そこでは、CRCシステムの誤り検
査記号を生成し、これらの誤り検査記号を、第65番記
号〜第72番記号とする(図4の(C)参照)。続い
て、ブロック124に示すように、テープ上に記録すべ
きデータ情報を符号化する。
【0035】本発明の重要な部分は、VOLSER情報
をテープ上に記録するときのフォーマットにある。図6
は、このフォーマットで表されたVOLSER情報の具
体例を、模式的に示したものである。このフォーマット
中の、符号化されている夫々の値については、図7〜図
9の復号化処理手順について説明する際に、後述するこ
とにする。図6に例示したパターンは「1011001
111」であり、これは、合計48個の記号から成るV
OLSERのうち、先頭の10個の記号のパターンであ
る。VOLSERは、可変長の識別信号である。これが
可変長であると呼ばれる所以は、1つの「1」の記号に
よって占められるユニットの個数と、1つの「0」の記
号によって占められるユニットの個数とが互いに異なっ
ているために、VOLSERの合計48個の記号によっ
て占められるユニットの総数が、VOLSER内に
「1」の記号と「0」の記号とが夫々幾つずつ混在して
いるかに応じて、異なった個数になるからである。
【0036】図6について説明する。前述のように、ボ
リュームID(VOLID)内のボリューム・シリアル
識別情報(VOLSER)は、可変長の記号から成る符
号グループであり、「1」という記号と「0」という記
号とで符号化するようにしたものである。図6におい
て、「1」が、複数のユニットから成るユニット・グル
ープのうち第1番目のユニットと第2番目のユニットと
に亙って存在するハイレベル信号によって模式的に示さ
れているのに対し、「0」は、ユニット・グループのう
ち第1番目のユニットのみに存在するハイレベル信号に
よって模式的に示されている。即ち、「1」が、ユニッ
ト2つ分の長さを有するイレーズ・ギャップ(ERG)
信号(図6では、ハイレベルで示している)によって表
されるのに対し、「0」は、ユニット1つ分の長さを有
するERG信号によって表される。また、これらの2つ
の記号は、その各々が「1」であるか「0」であるかに
拘らず、インター・ブロック・ギャップ(IBG)信号
(図6では、ローレベルで示している)で分離されてい
る。図6において、このIBG信号は、VOLSERの
ユニット・グループのうち4つのユニットに亙って存在
するローレベル信号として模式的に示されている。尚、
図6で模式的に示されている、ハイレベル信号とローレ
ベル信号とは、実際には、トーン方式で記録されている
信号である。前述のように、VOLID領域では、偶数
番トラックは利用されない。それゆえ、VOLID領域
では、偶数番トラック上に高周波信号を書き込むことに
よってこれらのトラックを消去状態にしているので、こ
の36トラックのテープからの読取りを、18トラック
のテープ・ドライブ装置で行なったときに、奇数番トラ
ック上のデータだけが検出されることになる。VOLS
ERを符号化して記録するために利用するトラックは、
奇数番トラックである。36本のトラックのうちには奇
数番トラックが18本含まれており、VOLSERを記
録する際には、これらの18本の奇数番トラックを、各
々が3本ずつのトラックから成る、6つのグループ(A
ゾーン〜Fゾーン)に分ける。そして、異なったグルー
プに異なったアクティブ・トーンを記録することによっ
て、ERGとIBGの夫々の信号を表すようにしてい
る。例えば、IBGの信号を表すマークは、Aゾーン、
Dゾーン及びFゾーンでは非アクテイブ・トーンによっ
て表されるのに対し、Bゾーン、Cゾーン及びEゾーン
では、アクティブ・トーンによって表される。一方、E
RGの信号を表すマークは、Aゾーン、Dゾーン及びE
ゾーンについては、アクティブ・トーンによって表され
る。ゾーンの具体例について説明すると、例えば、Aゾ
ーンは、第1番、第13番及び第25番の3本のトラッ
クを包含し、Bゾーンは、第3番、第15番及び第27
番の3本のトラックを包含する。同様に、他のゾーン
も、他のトラックを包含する。各ゾーンが包含するトラ
ックをどのように定めるかは、本発明の要旨に無関係で
あるため、これについては、説明を省略する。尚、以上
の情報は「IBM3490Eテープ・ドライブ装置」に
おける実現例を示したものである。
【0037】図6において、複数のユニットから成る1
つのユニット・グループが1つの記号を表す。図6の例
では、先頭の記号は「1」であり、従ってこの「1」を
表すために、第1番目のユニット・グループG1を構成
する6つのユニットのうち、第1番目と第2番目の2つ
のユニットは、図6にハイレベルの形で図示したERG
信号を形成し、その後に続く4つのユニットは、同じく
ローレベルの形で図示したIBG信号を形成する。第2
番目の記号は「0」であり、従ってこの「0」を表すた
めに、第2番目のグループG2を構成する5つのユニッ
トのうち、先頭の1つのユニットはERG信号を形成
し、その後に続く4つのユニットはIBG信号を形成す
る。図示の10個のユニット・グループG1〜G10
は、その夫々が、VOLSERの記号の種類(「1」か
「0」か)に応じて、異なった個数のユニットを包含す
るユニット・グループとなっている。
【0038】図7及び図8は、VOLSERを復号化す
るための、第1実施例に係る復号化処理手順のフローチ
ャートである。この復号化処理手順における最初のブロ
ック140は、復号中のユニット・グループのうち第2
番目のユニットをサンプルするステップである。このユ
ニットをサンプルするのは、このユニットのステータス
を判定して、その判定結果をこのユニット・グループの
第1ステータスとするためである。続いて、ブロック1
41に示すように、そのサンプルしたユニットのステー
タスを判定して、その判定結果を第1ステータスとす
る。次のブロック142では、第1ステータスの判定を
行なったユニットの直後から数えて第4番目のユニット
をサンプルする。続いて、ブロック144において、こ
のサンプル済みのユニットのステータスを判定して、そ
の判定結果を第2ステータスとする。続いて、図8の判
断ブロック146において、第1ステータスの判定結果
と第2ステータスの判定結果が等しいか否かを調べる。
もし、第1ステータスと第2ステータスが、両者とも
に、「IBG」に等しいか、「ERG」に等しいか、又
は「不定状態」に等しければ(「不定状態」とは、適正
な検出が行なえなかったということである)、図6から
明らかなように、誤りが発生したということに他ならな
い。誤り訂正を併せて行なっている場合(例えば、図9
〜図11に関連して後述する第2実施例の処理手順を含
んでいる場合)には、図7及び図8の処理手順内に、判
断ブロック148を含めておくようにし、この判断ブロ
ック148から、図9のフローチャートの処理手順へ進
めるようにしておく。但し、図9〜図11の誤り訂正処
理手順については、後述することとして、ここでは取り
あえず、図7及び図8の処理手順を簡明に説明するため
に、誤りが発生した場合には、ブロック150に示した
ように処理手順を終了するものとする。
【0039】もし、判断ブロック146において、第1
ステータスの判定結果と第2ステータスの判定結果が等
しくないことが判れば、処理の流れは判断ブロック15
2へ進み、そこでは、第1ステータスが「ERG」に等
しいか否かを判断する。もし「ERG」に等しくなけれ
ば、第1ステータスは、「IBG」又は「不定状態」の
何れかである。判断ブロック152から出ているNO経
路(N)は、判断ブロック156へ続き、そこでは、第
2ステータスが「IBG」に等しいか否かを判断する。
もし、第2ステータスが「IBG」に等しくなく、従っ
て「ERG」又は「不定状態」の何れかであれば、復号
中のユニット・グループの記号が「0」であると判定す
ることができる(或いは、第1ステータスが「不定状
態」に等しければ、その記号を「0」として「訂正」す
ることができるという言い方が適切であろう)。これ
は、判断ブロック156から、そのNO経路をたどって
ブロック154へ進む処理の流れによって示されてい
る。この後、処理の流れは、ブロック154からブロッ
ク160へ進み、そこで、次のユニット・グループのサ
ンプリングを行う(後出)。
【0040】もし、判断ブロック152における判断の
結果、検出された第1ステータスが「ERG」に等しい
と判断されるのであれば、判断ブロック152から、そ
のYES経路(Y)をたどってブロック158へ進み、
そこで、復号中(即ち、その記号を判定中)のユニット
・グループの記号が「1」であると判定する。一方、検
出された第1ステータスが「不定状態」であったため
に、判断ブロック152において、この第1ステータス
が「ERG」に等しくないと判断され、そのNO経路
(N)をたどって判断ブロック156へ進み、そして判
断ブロック156において、第2ステータスが「IB
G」に等しいと判断されるのであれば、そのユニット・
グループの記号は、判断ブロック156からブロック1
58へ進むYES経路によって表されているように、必
然的に「1」以外のものではあり得ないことになる。こ
の場合において、処理の流れは、ブロック158からブ
ロック160へ進み、そこでは、次のユニット・グルー
プのサンプリングが行われる。この「次のユニット・グ
ループ」は、先のユニット・グループのIBG信号の末
尾のユニットの次のユニットから始まる。この「次のユ
ニット・グループ」の先頭ユニットは、先のユニット・
グループの記号が「1」であった場合には、先のユニッ
ト・グループの先頭ユニットから数えて第7番目のユニ
ットに該当する。続いて、ブロック161に示すよう
に、先のユニット・グループの第2ステータスの判定に
用いたユニットより、更に2つ後のユニット(これは、
「次のユニット・グループ」のうち第2番目のユニット
に該当する)をサンプルして、そのユニットのステータ
スを判定する。こうして得た判定結果は、この「次のユ
ニット・グループ」の第1ステータスに他ならない。続
いて処理の流れは判断ブロック162へ進み、そこで
は、最後のユニット・グループに達したか否かを判断す
る。もし、この「次のユニット・グループ」の記号が、
判定すべき最後の記号であって、しかもこの復号化処理
手順が、誤り訂正用の処理手順を含んでいない(即ち、
図9〜図11の第2実施例の処理手順を含んでいない)
のであれば、ブロック164において、この復号化処理
手順を終了する。一方、この復号化処理手順が、図9〜
図11の第2実施例の処理手順を含んでいれば、処理の
流れは、この復号化処理手順内の判断ブロック163か
ら、後述する図11の処理手順へ入る。一方、判断ブロ
ック162において、その記号が、判定すべき最後の記
号ではないと判断されるのであれば、処理の流れは、判
断ブロック162からブロック142へ戻り、そこで、
次のユニット・グループの第2ステータスを判定するた
めのユニット(即ち、次のユニット・グループのうちの
第2番目のユニットの直後から数えて第4番目のユニッ
ト)をサンプルする。
【0041】前述のようにユニット・グループの記号を
判定したときに、その記号が「0」であると判定される
ならば、処理の流れは、ブロック154からブロック1
60へ進む。このように「0」という記号が検出される
後に、ブロック160へ処理の流れが進んできた場合に
は、次のユニット・グループは、先のユニット・グルー
プの先頭ユニットから数えて第6番目のユニットから始
まる。従って、この場合には、ブロック161では、先
のユニット・グループの第2ステータスの判定に用いた
ユニットの直後のユニット(これは、「次のユニット・
グループ」のうち第2番目のユニットに該当する)をサ
ンプルして、そのユニットのステータスを判定すること
になる。こうして得た判定結果は、この「次のユニット
・グループ」の第1ステータスに他ならない。続いて処
理の流れは判断ブロック162へ進み、検出すべき任意
の記号が存在しているならば、判断ブロック162から
ブロック142へ戻り、一方、検出すべき記号が他には
存在しておらず、しかも判断ブロック163において、
図9の誤り訂正処理手順が含まれていないと判断される
ならば、ブロック164へ進んで、この復号化処理手順
を終了する。
【0042】以下、図7及び図8の復号化処理手順を、
図6に例示されているVOLSERの記号列に対して適
用した場合について説明する。先ず、ブロック140及
び141で実行される第1ステータスの判定によって、
図6のVOLSERのユニット列のうち、第2番目のユ
ニットのステータスが「ERG」に等しいことが検出さ
れる。次のブロック142及び144では、第1ステー
タスの判定を行なったユニット(即ち、図6のVOLS
ERの第2番目のユニット)の直後から数えて第4番目
のユニット(即ち、図6のVOLSERの第6番目のユ
ニット)のステータスを、第2ステータスとして判定す
る。この第2ステータスは「IBG」であり、このこと
は、図6において、第6番目のユニットがローレベルで
あることによって示されている。この場合、第1ステー
タスと第2ステータスは等しくないから、判断ブロック
146で誤りが検出されることはなく、処理の流れは、
そのNO経路をたどって判断ブロック152へ進む。第
1ステータスは「ERG」信号であるから、判断ブロッ
ク152からは、そのYES経路をたどってブロック1
58へ進む。ブロック158では、検出された記号が
「1」という記号であると判定する。続いて処理の流れ
は、ブロック160へ進み、そこでは、次のユニット・
グループ(第2番目のユニット・グループ)G2の記号
の判定を開始する。この場合、第1番目のユニット・グ
ループG1の第2番目のユニットにおいて、「ERG」
ステータスが検出されたのであるから、第2ステータス
を判定するために検出した第6番目のユニットより、更
に2つ後のユニット(即ち、図6のVOLSERの第8
番目のユニット)をサンプルする。続いてブロック16
1において、この第8番目のユニットのステータスを、
第1ステータスとして判定し、その判定結果は「IB
G」になる(図6参照)。こうして判定を行なった第2
番目のユニット・グループG2は、図6のVOLSER
の最後のユニット・グループではない。そのため、処理
の流れは、判断ブロック162から、そのNO経路をた
どってブロック142へ戻る。
【0043】ブロック142では、そのステータスを判
定したばかりの、第8番目のユニットより、更に4つ後
のユニット(即ち、第12番目のユニット)の検出を行
う。続いてブロック144において、この第12番目の
ユニットのステータスを第2ステータスとして判定し、
その判定結果は「ERG」になる(図6参照)。続いて
判断ブロック146では、第1ステータスと第2ステー
タスが等しくないことから、誤りは発生していないもの
と判断する。続いて判断ブロック152では、第1ステ
ータスが「ERG」ではないため、そのNO経路をたど
って判断ブロック156へ進み、そこでは、第2ステー
タスの判定結果が「IBG」であるか否かを調べる。第
2ステータスは「ERG」であると判定されているか
ら、判断ブロック156からは、そのNO経路をたどっ
てブロック154へ進み、そこで、第2番目のユニット
・グループG2の記号が、「0」という記号であると判
定する。続いて処理の流れはブロック160へ進み、こ
こでは、次のユニット・グループである第3番目のユニ
ット・グループG3のサンプリングを行う。このときの
サンプリングでは、そのステータスを第2ステータスと
して判定したばかりの第12番目のユニットの、更に1
つ後のユニット(即ち、図6のVOLSERの第13番
目のユニット)のステータスを検出する。続いて、ブロ
ック161において、この第13番目のユニットのステ
ータスを判定する。この第13番目のユニットは、第3
番目のユニット・グループG3のうち第2番目のユニッ
トであり、従ってここで判定するステータスは、第3番
目のユニット・グループG3の第1ステータスである。
この第1ステータスは、「ERG」ステータスであると
判定される(図6参照)。第3番目のユニット・グルー
プG3も、図6のVOLSERの最後のユニット・グル
ープではなく、それゆえ、処理の流れは、判断ブロック
162からブロック142へ戻り、そこで、この第3番
目のユニット・グループG3の第2番目のユニットの直
後から数えて、第4番目のユニット(即ち、ユニット・
グループG3における第6番目のユニットであり、図6
のVOLSERの中では第17番目のユニット)をサン
プルする。この第17番目のユニットのステータスは、
「IBG」ステータスである。処理の流れは、これ以
後、同様にして反復し、最終的には、このVOLSER
の最後のユニット・グループG48をサンプルした後
に、判断ブロック162のYES経路をたどり、そして
(この復号化処理手順に、図9〜図11の誤り訂正処理
手順が含まれていなければ)ブロック164へ進み、そ
こでこの復号化処理手順を終了する。
【0044】図6に例示されているVOLSERでは、
その中に含まれているユニット・グループの個数は「4
8」個としてあるが、VOLSER内ユニット・グルー
プの個数を、これ以外の、任意の個数にし得ることは明
らかである。例えば、VOLSERの記号の個数が少な
ければ、そのユニット・グループの個数も減らすことが
できる。また逆に、VOLSERのユニットの個数を増
やし、より多くのユニット・グループが含まれるように
すれば、VOLSERの記号の個数を増大させることも
できる。従って、VOLSERの記号の個数は、図6に
例示した、「48」個という個数に限定されるものでは
ない。
【0045】前述のように、図7及び図8の復号化処理
手順の実施例は、何らかの誤り訂正処理手順を含んだも
のとすることができる。例えば、図9〜図11の実施例
の誤り訂正処理手順を付加すれば、或るユニット・グル
ープに関する第1ステータスの判定結果と第2ステータ
スの判定結果が等しいというときの誤りを、訂正し得る
ようになる。誤り訂正処理手順を付加する場合には、図
8の判断ブロック148及び163を利用する。特に、
図9〜図11の実施例の処理手順を含んだものとする場
合には、判断ブロック148からは、そのYES経路を
たどり、図9の処理手順へ進むようにする。図8からの
処理の流れは、図9の先頭のブロック169に接続して
いる。図9の処理手順では、先ず、ブロック169に示
したように、誤り訂正を行う処理対象のユニット・グル
ープのグループ番号を記憶する。続いて処理の流れはブ
ロック170へ進む。
【0046】ブロック170では、第2ステータスを判
定したユニットの1つ後のユニットをサンプルする。次
のブロック172において、このサンプルしたユニット
のステータスを判定して、その判定結果を第3ステータ
スとする。第1番目のユニット・グループG1の第2ス
テータスを判定したユニットは、VOLSER内の第6
番目のユニットであり、従って第1番目のユニット・グ
ループG1の第3ステータスを判定するユニットは、V
OLSER内の第7番目のユニットである。続いてブロ
ック174において、第3ステータスを判定したこのユ
ニット(第7番目のユニット)の、更に1つ後のユニッ
ト(第8番目のユニット)を検出し、そしてブロック1
76では、この第8番目のユニットのステータスを判定
して、その判定結果を第4ステータスとする。続いて、
図10の判断ブロック177に進み、第3ステータスの
判定結果又は第4ステータスの判定結果が、「不定状
態」であると判断されるならば、判断ブロック177か
ら出ているYES経路をたどってブロック175へ進
み、そこでこの処理手順を終了する。即ち、これらの何
れかの判定結果が「不定状態」であれば、誤りを訂正す
ることは不可能である。一方、第3ステータスの判定結
果又は第4ステータスの判定結果が何れも「不定状態」
ではなければ、判断ブロック177から出ているNO経
路をたどって、判断ブロック178へ進む。もし、判断
ブロック178において、第3ステータスの判定結果が
「IBG」であれば、処理の流れは、判断ブロック17
8のNO経路をたどって判断ブロック180へ進む。も
し、判断ブロック180において、第4ステータスの判
定結果が「ERG」であれば、判断ブロック180のN
O経路をたどってブロック182へ進み、そこでは、こ
のステータスのシーケンスでは誤りの訂正は不可能であ
ると判定する。続いて、処理の流れはブロック184へ
進み、ここでは、このステータスのシーケンスでは誤り
の訂正が不可能であるという理由で、この処理手順を終
了する。
【0047】一方、判断ブロック180において、第4
ステータスの判定結果が「IBG」であれば、処理の流
れは、判断ブロック180のYES経路をたどってブロ
ック186へ進み、そこで、先にグループ番号を記憶し
ておいたユニット・グループの記号が「0」記号である
と判定する。処理の流れがここまで来たとき、第3ステ
ータスは既に判定されており、しかも第3ステータス
は、誤りを発生したユニット・グループ(即ち、グルー
プ番号を記憶しておいたユニット・グループ)の、次の
ユニット・グループの第1ステータスであるから、この
「次のユニット・グループ」の第1ステータスは既に判
定されている。その判定結果によれば、この「次のユニ
ット・グループ」の記号も「0」記号である。このこと
は、ブロック188に示されている。続いて処理の流れ
は、ブロック188から図8のフローチャートへ戻り、
そのブロック160において、更にその次のユニット・
グループ(即ち、最初にグループ番号を記憶したユニッ
ト・グループから数えて第3番目のユニット・グルー
プ)のステータスをサンプルして、この「第3番目のユ
ニット・グループ」の第1ステータスの判定を行う。こ
れは、ブロック160及び161に示されている。この
ように処理が進んできた場合、先に発生した誤りは、図
9及び図10の処理手順によって既にその訂正が完了し
ているので、これ以後は、図8の処理手順を続行して、
VOLSERの残りの記号を処理することができる。
【0048】ここで、再び図9及び図10の誤り訂正処
理手順に説明を戻す。先ず、図10の判断ブロック17
8において、第3ステータスが「ERG」であると判断
される場合の、それ以後の処理の流れについて説明す
る。もし、判断ブロック178において、第3ステータ
スの判定結果が「ERG」であると判断されるならば、
判断ブロック178から出ているYES経路をたどって
判断ブロック190へ進み、そこで、第4ステータスの
判定結果を調べる。もし、第3ステータスの判定結果が
「ERG」であると判断された後の、第4ステータスの
判定結果が「IBG」であると判断されるならば、処理
の流れは、判断ブロック190のNO経路をたどってブ
ロック187へ進み、そこで、先にグループ番号を記憶
しておいたユニット・グループの記号が「0」であると
「推定」し、次のブロック189において、グループ番
号を記憶してあるそのユニット・グループの次のユニッ
ト・グループの記号が「1」であると「推定」する。こ
れらのブロック187及び189における、それら記号
の設定を「推定」と称するのは、後にパリティ・ステー
タスをチェックすることにより、「推定」が誤ってい
て、実際にはその逆が正しいということが判明すれば、
これらの記号を反転するようにしているからである。こ
のパリティ・チェックは、図11に示されており、これ
については以下で詳述する。この場合に反転する記号
は、グループ番号を記憶してあるユニット・グループの
記号と、このユニット・グループの次のユニット・グル
ープの記号とである。次のブロック192では、誤り発
生数に「1」を加える。続いて処理の流れは、判断ブロ
ック194へ進み、そこでは、訂正された誤りの個数が
2つ以上になったか否かを判断する。もしそうであれ
ば、判断ブロック194のYES経路をたどってブロッ
ク196へ進み、そこで、発生した誤りが多過ぎる(即
ち、2つ以上の誤りが発生した)と判定して、ブロック
198で、この復号化処理手順を終了する。このように
している理由は、この復号化処理手順において2つ以上
の誤りが検出される場合には、VOLSERの読取り値
の判定を信頼性をもって行うことができず、従ってこれ
以上復号化の処理を続けても、それによって得られるV
OLSERが誤ったものとなるおそれがあるからであ
る。
【0049】図10の判断ブロック190で、第4ステ
ータスの判定結果が「ERG」であると判断される場合
は、判断ブロック190から出ているYES経路をたど
り、ブロック200及び202において、第1ステータ
ス及び第3ステータスが「ERG」であると判定する。
かくて、グループ番号を記憶してあるユニット・グルー
プの記号と、このユニット・グループの次のユニット・
グループの記号は、何れも「1」である。この後、処理
の流れは、図8のブロック160へ進む。ブロック16
0では、更に次のユニット・グループのサンプリングを
行い、続いてブロック161では、この「更に次のユニ
ット・グループ」のうち第2番目のユニットのステータ
スを判定し、その判定結果を、この「更に次のユニット
・グループ」の第1ステータスとする。
【0050】図10の判断ブロック194から出ている
NO経路も、図8のブロック160へつながっており、
そこから更にブロック161へ、そして判断ブロック1
62へとつながっている。判断ブロック162は、その
ときステータスの判定を完了しようとしているユニット
・グループが、VOLSER内の最後のユニット・グル
ープであるか否かを判断し、もしそうであれば、この処
理手順を終了し、さもなければ、処理の流れをブロック
142へ戻して、更に次のユニット・グループのステー
タスのサンプリングを行う。VOLSER内の最後のユ
ニット・グループは、図6のユニット・グループG48
であり、このユニット・グループは図9〜図11の誤り
訂正処理手順によって訂正することはできない。なぜな
ら、ユニット・グループG48が「グループ番号を記憶
したユニット・グループ」となるときは、「グループ番
号を記憶したユニット・グループの次のユニット・グル
ープ」が存在しておらず、従って図9〜図11の誤り訂
正処理手順によって誤り訂正処理を行う場合に必要な、
後続のユニット・グループが存在しないからである。但
し、この問題は、後に説明するように、記号を表すため
のユニット・グループではなく、誤り訂正処理のための
みに使用するユニット・グループを追加することによっ
て解決することができる。
【0051】再び、図7及び図8を参照して説明する。
このフローチャートの処理手順によって最後のユニット
・グループの記号が判定され、しかもこの処理手順内に
図9〜図11の誤り訂正処理手順が含まれている場合に
は、図8の判断ブロック162において、そのユニット
・グループが最後のユニット・グループであると判断さ
れた後、処理の流れは、判断ブロック162のYES経
路をたどって判断ブロック163へ進む。そして、図9
〜図11の誤り訂正処理手順がサブシステムとして組み
込まれているため、処理の流れは、図8のフローチャー
トから脱出し、図11のフローチャートへ入る。
【0052】以下、図11のフローチャートについて説
明する。処理の流れが図8の判断ブロック163から図
11のフローチャートへ進む場合、判断ブロック220
において、図9及び図10の処理手順により誤り記号が
検出されたか否かを調べる。もし、誤り記号が検出され
ていなかったならば、即ち、誤り発生数が「0」であれ
ば、判断ブロック220から出ているNO経路をたどっ
てブロック222へ進み、そこで、この処理手順を終了
する。一方、訂正された誤りの個数が「1」であって、
しかも「2」以上でなかったならば、処理の流れは、判
断ブロック220から出ているYES経路をたどってブ
ロック224へ進み、そこで、受け取ったばかりの、即
ち、読み取ったばかりの、複数のユニット・グループか
ら、パリティP1を算出する。このパリティP1は、奇
数番ユニット・グループの記号に基づいて算出するよう
にしている。次のブロック226において、受け取った
複数のユニット・グループに付随するパリティである、
受取パリティP2(このパリティP2は第64番記号内
に書き込まれている)を調べる。続いて処理の流れは、
判断ブロック228へ進み、そこで、算出パリティP1
と受取パリティP2の、夫々のステータスを比較する。
もし、算出パリティP1のステータスと受取パリティP
2のステータスとが等しければ、グループ番号を記憶し
てあるユニット・グループと、それに続く次のユニット
・グループとに関して、先に誤り訂正処理手順において
「推定」によって定めた記号は、適正である。即ち、グ
ループ番号を記憶してあるユニット・グループの記号を
「0」とし、その次のユニット・グループの記号を
「1」としたのは、正しいことが確認される。この場合
は、判断ブロック228から出ているYES経路をたど
り、ブロック222で、この処理手順を終了する。
【0053】一方、判断ブロック228において、算出
パリティP1のステータスと受取パリティP2のステー
タスとが等しくないことが判明すれば、判断ブロック2
28から出ているNO経路をたどってブロック232へ
進み、そこで、グループ番号を記憶してあるユニット・
グループの記号を反転して「1」に設定し、次のブロッ
ク234において、グループ番号を記憶してあるそのユ
ニット・グループに続く次のユニット・グループの記号
を反転して「0」に設定する。この後、ブロック222
で、この処理手順を終了する。以上のブロック232及
び234において、夫々の記号を反転させたのは、図9
及び図10の処理手順の実行中に、誤った「推定」をし
たことが明らかとなったからである。即ち、読み取った
パリティのステータスと、記号に付随するパリティのス
テータスとが等しくないことは、「推定」した2つの記
号を反転させれば、これらのパリティP1及びP2の双
方が互いに等しくなることを示し、従ってこれらの2つ
の記号を反転させれば、これらの記号が適正になるとい
うことを示すのである。
【0054】以下、図7〜図11の復号化処理手順にお
いて遭遇し得る、9通りの状況に対応する復号化テーブ
ルについて説明する。これに関連して、第1番目のユニ
ット・グループG1内の第2番目のユニットと第6番目
のユニットの夫々をサンプルした値と、これらの値に基
づいて出力される出力記号との間の関係は、第2番目以
降のどのユニット・グループにおいても同じように成立
することに注意されたい(図6参照)。復号化テーブル
は、以下の通りである。先ず、図8の処理手順の第1ス
テータスの判定結果が「ERG」である場合は、処理手
順の第2ステータスの判定結果が「IBG」又は「不定
状態」であるかに拘わりなく、出力記号を「1」とする
(ブロック158)。第1ステータスの判定結果が「不
定状態」であっても、第2ステータスの判定結果が「I
BG」であれば、出力記号を同じく「1」とする。一
方、第1ステータスの判定結果が「IBG」である場合
は、第2ステータスの判定結果が「ERG」又は「不定
状態」であれば、出力記号を「0」とする(ブロック1
54)。また、第1ステータスの判定結果が「不定状
態」であっても、第2ステータスの判定結果が「ER
G」であれば、出力記号を「0」とする。図8のフロー
チャートの説明で述べたように、第1ステータスの判定
結果と第2ステータスの判定結果とが等しい場合は、図
7及び図8の実施例の処理手順だけでは、確定的な結論
を導き出すことができない。但し、そのような場合に
も、図9〜図11の誤り訂正処理手順を実行することに
よって、次のユニット・グループ内の、後続ユニットの
第3ステータスと第4ステータスの判定結果を利用する
ようにすれば、後続のユニット・グループのステータス
をサンプルするという方法で、ただ1通りの場合を除い
てステータスの読取り値を出力することができる。図9
〜図11の誤り訂正処理手順によって得られる出力は、
誤りが検出されたユニット・グループの次のユニット・
グループのステータスの判定結果を利用して、その誤り
の訂正を行うとともに、その「次のユニット・グルー
プ」の出力記号の判定も行うことによって得られるもの
である。また、誤りを発生したユニット・グループは、
そのグループ番号を記憶しておくようにしている。そし
て、第3ステータスの判定結果と第4ステータスの判定
結果が、両者とも「ERG」であれば、グループ番号を
記憶してあるそのユニット・グループの出力を「1」と
する(図10のブロック200)とともに、グループ番
号を記憶してあるそのユニット・グループの次のユニッ
ト・グループの出力も「1」とする(ブロック20
2)。また、第3ステータスの判定結果と第4ステータ
スの判定結果が、両者とも「IBG」であれば、グルー
プ番号を記憶してあるユニット・グループの出力すべき
記号も、それに続く次のユニット・グループの出力すべ
き記号も、「0」とする(ブロック186、188)。
もし、第3ステータスの判定結果が「ERG」であり、
そして第4ステータスの判定結果が「IBG」であれ
ば、取りあえず、グループ番号を記憶してあるユニット
・グループの出力記号は「0」と推定し(ブロック18
7)、それに続く次のユニット・グループの出力記号は
「1」と推定する(ブロック188)。これらの2つの
ユニット・グループの記号は、最終的には、図11の誤
り訂正処理手順において必要とされる追加記号であるパ
リティ記号のステータスによって確定される。
【0055】ここで採用しているパリティ方式は、VO
LSERのうちの奇数番のユニット・グループの「ER
G」ステータスの総数を読み取るようにしたものであ
る。また、このパリティ方式は、読み取ったその総数が
奇数であれば、それに「1」を加え、偶数であれば、そ
れに「0」を加えるようにしている。もし、算出パリテ
ィP1のカウント値が、受取パリティP2の値と等しけ
れば、最初にそのグループ番号を記憶したユニット・グ
ループの出力記号は「0」とし、それに続く次のユニッ
ト・グループの出力記号は「1」とする。これらは、何
れも先に「推定」した通りの出力記号である。一方、復
号化処理の際に読み取ったカウント値から成るパリティ
P1が、VOLSERの符号化処理の際に第64番記号
内に記録しておいたパリティP2と等しくなければ、先
に「推定」した記号出力を反転する(図11のブロック
232、234)。尚、第3ステータスの判定結果が
「IBG」であり、第4ステータスの判定結果が「ER
G」であれば、その出力は訂正不可能であるから、復号
化処理を終了させる必要がある。
【0056】複数の誤りが発生した場合にも、本発明の
符号が可変長であるために、これらの誤りを検出するこ
とが可能である。但し、唯一の例外は、発生した第2の
誤りが、ステータス判定結果を互いに等しくしてしまう
種類の誤り(即ち、図8の判断ブロック146で判断さ
れる種類の誤り)であって、この処理手順が終了される
場合である。一般に、シリアル識別情報は、所定数の記
号を含んでいるから、誤り検出用のサブシステムは、読
み取った記号の個数をカウントして、これを、記録され
ているシリアル識別情報の記号の個数と比較することが
できる。本発明が提供するフォーマットは、信頼性の高
いシリアル識別情報の復号化処理を可能にするととも
に、誤りの検出ないし訂正をも可能にするものである。
【0057】図9〜図11の誤り訂正処理手順は、符号
化方法に対する依存性を有する。即ち、符号化済みの記
号を伴う最後のユニット・グループは、誤り訂正が不可
能である。これについては、図6に模式的に示されてい
る、VOLSERの符号化状態の具体例を参照された
い。より詳しくは、この最後のユニット・グループに誤
りが発生した場合は、図9〜図11の誤り訂正処理手順
において使用すべき、後続のユニット・グループが存在
しないことになる。例えば、図6の、ユニット・グルー
プG48に誤りが発生した場合、ユニット・グループG
48の誤りを訂正するために使用することのできる「ユ
ニット・グループG49」が存在しない。この問題を解
決するには、既知の記号(「1」又は「0」)を有する
境界ユニット・グループ(ユニット・グループG49)
を追加しておくようにすれば良い。こうすることによっ
て、図9〜図11の誤り訂正処理手順へ入ってユニット
・グループG48の誤りを訂正できるようになる。この
ようにすれば、データ・ストリームの全体に対して誤り
訂正を実行することも可能になる。また、例えば、最後
のユニット・グループ(ユニット・グループG48)を
反復して記録し、その2回目のユニット・グループをも
って、境界ユニット・グループ(ユニット・グループG
49)とするようにしても良い。
【0058】以上、本発明をその好適実施例に即して説
明したが、当業者であれば、本発明の概念、範囲及び教
示から逸脱することなく、この好適実施例の細部構成に
関する種々の変更を加えることができる。例えば、以上
で説明した実施例は、磁気テープ・システムに適用した
ものであったが、本発明は、脱着自在な、マルチトラッ
クの、シーケンシャル記録方式の記憶媒体を採用した、
任意の種類の周辺記憶システムにおいても実施し得る。
更には、異なった種類のFID、VOLSER、トラン
スデューサ、記録フォーマット、記憶媒体の特性を決定
する手段、等々を使用し得る。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ボリュ
ーム・シリアル識別情報の識別が、トラック密度が異な
る種種の記録システムにおいても可能であり、更には、
この識別情報の誤り検出及び訂正が、これらシステムに
おいて可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得るテープ・システムの一例の
ブロック図である。
【図2】図1のテープ・システムの、制御装置の詳細な
ブロック図である。
【図3】図1のテープ・システムの、磁気テープ記録デ
バイスの詳細なブロック図である。
【図4】本発明に従って情報を書き込んだ磁気テープの
一部分を示す図である。
【図5】図4に示した磁気テープの一部分に書き込むシ
リアル識別情報を符号化するための、符号化処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】図5の符号化処理手順に従って符号化したシリ
アル識別情報の具体例を示す図である。
【図7】図5の符号化処理手順に従って磁気テープの一
部分に書き込まれたシリアル識別情報を復号化するため
の、復号化処理手順の一部分を示すフローチャートであ
る。
【図8】図5の符号化処理手順に従って磁気テープの一
部分に書き込まれたシリアル識別情報を復号化するため
の、復号化処理手順の一部分を示すフローチャートであ
る。
【図9】図7及び図8の復号化処理手順に組み込むこと
のできる、シリアル識別情報の復号化の際の誤り訂正処
理手順を示すフローチャートの一部分である。
【図10】図7及び図8の復号化処理手順に組み込むこ
とのできる、シリアル識別情報の復号化の際の誤り訂正
処理手順を示すフローチャートの一部分である。
【図11】図7及び図8の復号化処理手順に組み込むこ
とのできる、シリアル識別情報の復号化の際の誤り訂正
処理手順を示すフローチャートの一部分である。
【符号の説明】
12 制御装置 14 磁気テープ記録デバイス 20 ドライブ機構
フロントページの続き (72)発明者 ジョナサン・メイソン・キサー アメリカ合衆国85718、アリゾナ州 ト ゥーソン、イースト・サンライズ・ドラ イブ 4500番地、ナンバー・エイ4 (72)発明者 アラ・サーキス・パタポウティアン アメリカ合衆国85730、アリゾナ州 ト ゥーソン、イースト・ゴルフ・リンク ス・ロード 8250番地、ナンバー39 (56)参考文献 特公 昭56−6030(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 20/10 - 20/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱自在に装填されたデータ記憶媒体上
    のデータを読み取るようにした周辺記憶システムであっ
    て、前記データ記憶媒体は、当該データ記憶媒体上の記
    憶データを識別するための識別情報を、当該データ記憶
    媒体上の複数の記憶位置のうち何れかの記憶位置に記憶
    するように構成されている、周辺記憶システムにおい
    て、 トランスデューサ・ヘッドと、 前記データ記憶媒体を前記トランスデューサ・ヘッドに
    対して相対的に運動させるための手段と、 前記トランスデューサ・ヘッドを制御して前記データ記
    憶媒体上のデータを読み取らせるための、シーケンシャ
    ル・アクセス方式を採用した読取制御手段と、 前記データ記憶媒体上に符号化して記録されている前記
    識別情報を検出することによって前記データの前記識別
    情報を判定するための識別情報判定手段であって、前記
    識別情報は、複数のユニットをグループにしたユニット
    ・グループを含んでおり、当該ユニット・グループは、
    その各々が1つの記号を表すようにしてあり、且つ、当
    該各ユニット・グループのうちの第1番目のユニットと
    第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有信号に
    よって記号「1」が表され、当該各ユニット・グループ
    のうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固有信
    号によって記号「0」が表されるようにしてあり、これ
    らの何れの記号も、その第1固有信号の後には、当該各
    ユニット・グループのうちの4つのユニットに亙って存
    在する第2固有信号が続くよう構成されている、識別情
    報判定手段とを備えたことを特徴とする周辺記憶システ
    ム。
  2. 【請求項2】 着脱自在に装填されたデータ記憶媒体上
    のデータを読み取るようにした周辺記憶システムであっ
    て、前記データ記憶媒体は、当該データ記憶媒体上の記
    憶データを識別するための識別情報を、当該データ記憶
    媒体上の複数の記憶位置のうち何れかの記憶位置に記憶
    するように構成されている、周辺記憶システムにおい
    て、 トランスデューサ・ヘッドと、 前記データ記憶媒体を前記トランスデューサ・ヘッドに
    対して相対的に運動させるための手段と、 前記トランスデューサ・ヘッドを制御して前記データ記
    憶媒体上のデータを読み取らせるための読取制御手段
    と、 前記データ記憶媒体上に符号化して記録されている前記
    識別情報を検出することによって前記データの前記識別
    情報を判定するための識別情報判定手段であって、前記
    識別情報は、複数のユニットをグループにしたユニット
    ・グループを含んでおり、当該ユニット・グループは、
    その各々が1つの記号を表すようにしてあり、且つ、当
    該各ユニット・グループのうちの第1番目のユニットと
    第2番目のユニットとに亙って存在する第1固有信号に
    よって記号「1」が表され、当該各ユニット・グループ
    のうちの第1番目のユニットのみに存在する第1固有信
    号によって記号「0」が表されるようにしてあり、これ
    らの何れの記号も、その第1固有信号の後には、当該各
    ユニット・グループのうちの4つのユニットに亙って存
    在する第2固有信号が続くように構成されている、識別
    情報判定手段と、 前記データを前記データ記憶媒体上に記録するために用
    いられているフォーマットを判定するためのフォーマッ
    ト判定手段とを備えたことを特徴とする周辺記憶システ
    ム。
  3. 【請求項3】 媒体上の記憶情報のボリュームを識別す
    るための識別情報を符号化して記録するようにデータ処
    理システムを制御する方法において、 媒体上の記憶データを表す識別情報を符号化して前記媒
    体上に記録する符号化ステップであって、前記識別情報
    は、複数のユニットを含んでおり、これらの複数のユニ
    ットは、1つのユニット・グループのうちの第1番目の
    ユニットと第2番目のユニットとに亙って存在する第1
    固有信号によって記号「1」が表され、当該ユニット・
    グループのうちの第1番目のユニットのみに存在する第
    1固有信号によって記号「0」が表されるようにしてあ
    り、これらの何れの記号も、その第1固有信号の後に
    は、4つのユニットに亙って存在する第2固有信号が続
    くようにしてあり、当該第2固有信号の後には更に信号
    が反復し、これらの反復する信号のユニットのうち当該
    第2固有信号の直後に続く2つのユニットが共に第1固
    有信号から成るときには、記号「1」が表され、これら
    の2つのユニットのうち当該第2固有信号の直後の1つ
    のユニットだけが第1固有信号から成るときには、記号
    「0」が表されるようにしている、符号化ステップと、 前記識別情報から、前記ユニット・グループのうちの第
    2番目のユニットのステータスをサンプルしてそれを第
    1ステータスとするステップと、 前記ユニット・グループのうちの前記第2番目のユニッ
    トの直後から数えて第4番目のユニットのステータスを
    サンプルしてそれを第2ステータスとするステップと、 前記第1ステータスと前記第2ステータスとを使用して
    前記ユニット・グループの記号を復号化するステップと
    を含んでいることを特徴とするデータ処理システムの制
    御方法。
  4. 【請求項4】 媒体上の記憶情報のボリュームを識別す
    るための識別情報を符号化して記録するようにデータ処
    理システムを制御する方法において、 媒体上の記憶データを表す識別信号を符号化して当該媒
    体上に記録する符号化ステップであって、前記識別信号
    は、複数のユニットを含んでおり、これらの複数のユニ
    ットは、1つのユニット・グループのうちの第1番目の
    ユニットと第2番目のユニットとに亙って存在する第1
    固有信号によって記号「1」が表され、当該ユニット・
    グループのうちの第1番目のユニットのみに存在する第
    1固有信号によって記号「0」が表されるようにしてあ
    り、これらの何れの記号も、その第1固有信号の後に
    は、4つのユニットに亙って存在する第2固有信号が続
    くように構成している、符号化ステップを含んでいるこ
    とを特徴とするデータ処理システムの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記第1固有信号はイレーズ・ギャップ
    (ERG)信号であり、前記第2固有信号はインター・
    ブロック・ギャップ(IBG)信号であることを特徴と
    する請求項4記載のデータ処理システムの制御方法。
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