JPH0523299B2 - - Google Patents

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JPH0523299B2
JPH0523299B2 JP13700386A JP13700386A JPH0523299B2 JP H0523299 B2 JPH0523299 B2 JP H0523299B2 JP 13700386 A JP13700386 A JP 13700386A JP 13700386 A JP13700386 A JP 13700386A JP H0523299 B2 JPH0523299 B2 JP H0523299B2
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JP
Japan
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weight
resin
parts
composition
styrene
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JP13700386A
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English (en)
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JPS62292856A (ja
Inventor
Koichi Nakayama
Ikuo Tsukino
Yasuhiro Pponda
Shoji Jinno
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SUMITOMO DAU KK
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SUMITOMO DAU KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、摺動特性、剛性ならびにタツピング
強度に優れる樹脂組成物に関する。 <従来の技術> 従来より、合成樹脂に潤滑油を含有させること
により摺動特性の改善された組成物が得られるこ
とが知られており、粉末状のポリアセタール又は
ポリアミドを用いる方法(特公昭46−42217、特
公昭46−5321)、潤滑油をグラフアイトや活性炭
と併用する方法(特開昭50−101051)などが提案
されている。 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、従来の潤滑油含有樹脂組成物は
摺動特性において十分満足出来るものでなく、か
つ剛性ならびにタツピング強度に劣るといつた問
題点を有していた。 さらに、従来の組成物は、摺動特性の面よりポ
リアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリブチレンテレフタレートなどの高価なポリマ
ーをベースとし、かつ特殊な製造装置(混練機)
を必要としたため組成物はひじように高価なもの
となつていた。又、かかる組成物は加工性におい
ても劣つていた。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは、摺動特性のみならず剛性ならび
にタツピング強度に優れる組成物であり、しかも
安価で加工性に優れるスチレン系樹脂をもベース
ポリマーとして用いることができ、かつ通常の混
練機で製造することができる組成物に関し、鋭意
研究した結果、本発明に到達したものである。 すなわち、本発明は、スチレン系樹脂100重量
部二酸化ケイ素1〜20重量部、パラフイン系オイ
ル1〜30重量部およびチタン酸カリウムフアイバ
ー1〜20重量部からなることを特徴とする摺動特
性、剛性ならびにタツピング強度に優れる樹脂組
成物を提供するものである。 以下に本発明の樹脂組成物について詳細に説明
する。 本発明において用いられるスチレン系樹脂とし
ては、ポリスチレン(PS)、ゴム強化ポリスチレ
ン(HIPS)、スチレン−アクリロニトリル樹脂、
スチレン−無水マレイン酸樹脂、スチレン−マレ
イミド樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AES樹脂、
ACS樹脂、AAS樹脂などが挙げられ、一種また
は二種以上用いることができる。 また、本発明においては上記のスチレン系樹脂
と他樹脂、例えばポリアセタール、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレー
ト、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリフエニレンオキサイドとの混合物とす
ることもできる。 なお、スチレン系樹脂においては、スチレンの
一部又は全部をアルキル置換スチレン(α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン等)に置き替え
ることもできる。 二酸化ケイ素とは、一般式SiO又はSiO2
nH2Oで示される化合物である。通常、10〜50m
μの平均一次粒子径(0.5〜75μの平均二次粒子
径)を有する微粒子である。特に組成物の加工性
ならびに帯電防止性の面より水分(105℃、2時
間)が2〜10重量%の含水二酸化ケイ素
(SiO2・nH2O)が好ましい。 二酸化ケイ素の用いられる量は組成物の摺動特
性、機械的強度および加工性により適宜選択する
ことができるが、スチレン系樹脂100重量部当り
1〜20重量部である。1重量部未満では摺動特性
が、又20重量部を超えると機械的強度が劣る。 一般に潤滑油は、その構造よりアロマテツク系
オイル、ナフテン系オイルおよびパラフイン系オ
イルに分類される。又、それらは天然オイルおよ
び合成オイルに限らず、その他の系を含むもので
あり、通常、アロマテツク系オイルとはアロマテ
ツク炭素が35重量%以上のもの、ナフテン系オイ
ルとはナフテン環炭素が30〜45重量%のもの、お
よびパラフイン系オイルとはパラフイン鎖炭素が
50重量%以上のものを示す。 本発明においては、パラフイン系オイルが必須
成分であり、アロマテツク系オイルおよび/又は
ナフテン系オイルでは、本発明の目的とする組成
物は得られない。 最終組成物の用いられる用途ならびにベースポ
リマーの種類等により、パラフイン系オイルの含
有量は適宜選択することができるが、摺動特性に
優れる組成物を得るためには、スチレン系樹脂
100重量部当り1〜30重量部である。 1重量部未満では摺動特性が、又30重量部を超
えると硬度および耐熱性が劣る。 特に、摺動特性ならびに機械的強度、さらには
組成物の製造面より、二酸化ケイ素対パラフイン
系オイルの重量比が1:1〜3であることが好ま
しい。 さらに、本発明において用いられるチタン酸カ
リウムフアイバーは、K2O・nTiO2(n≧1)で
示される組成の高強度単結晶繊維であり、その配
合量はスチレン系樹脂100重量部当り1〜20重量
部である。1重量部未満では剛性とタツピング強
度に劣り、20重量部を超する衝撃強度に劣る。 チタン酸カリウムフアイバーの形状(繊維長、
繊維径)に関しては何ら制限はないが、樹脂組成
物の剛性、加工性等の面より繊維長1〜50μm、
繊維径0.1〜1μmであることが好ましい。 本発明の樹脂組成物は、スチレン系樹脂100重
量部、二酸化ケイ素1〜20重量部、パラフイン系
オイル1〜30重量部およびチタン酸カリウムフア
イバー1〜20重量部を一般的な混練機である一軸
押出機をはじめ二軸押出機、デイスク式の一軸又
は二軸混練押出機などで溶融混練することにより
得られる。 用いられるスチレン系樹脂の形状には何ら制限
はなく、粉末状、ビーズ状、ペレツト状、ダイス
状等任意の形状のものを用いることができる。 さらに、混練時におけるスチレン系樹脂、二酸
化ケイ素、パラフイン系オイルおよびチタン酸カ
リウムフアイバーの混練順序には何ら制限はな
い。 なお、本発明の組成物に対し、着色剤、抗酸化
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、充填剤、帯電防止剤
等を適宜配合することも可能である。 以下に本発明を実施例でもつて説明するが、本
発明はこれによつて何ら限定されるものでない。 実施例 1 ABS樹脂、二酸化ケイ素(又は活性炭)、オイ
ルおよびチタン酸カリウムフアイバーを田辺プラ
スチツク社製一軸押出機(200℃)にて一括溶融
混練し、組成物1〜8を得た。 なお、組成物3と5には帯電防止剤を添加し
た。 得られた組成物より東芝機械社製IS90B射出成
形機(200℃)にて各種試験片を作成し、評価に
供した。 組成物の組成および評価結果を表−1に示す。 ΓABS樹脂 アクリロニトリル25重量%、ブタジエン系ゴ
ム10重量%およびスチレン65重量%からなる粉
末状ABS樹脂 Γ二酸化ケイ素 含水二酸化ケイ素(SiO2×nH2O) SiO293重量%以上、嵩比重120〜160g/
、比表面積170〜210m2/g 無水二酸化ケイ素(SiO2) SiO2100重量% Γ活性炭 比表面積600〜800m2/g、嵩比重380〜450
g/ Γチタン酸カリウムフアイバー 平均繊維長10〜20μm、繊維径0.2〜0.3μm Γオイル パラフイン系オイル 比重0.8647、流動点−15℃、粘度(98.9
℃)5.18Cst、粘度比重恒数0.7896、C(A):
3%、C(N):27%、C(P):70% アロマテツク系オイル 比重1.0059、流動点15℃、粘度(98.9℃)
32.63Cst、粘度比重恒数0.9548、C(A):39
%、C(N):29%、C(P):32% ナフテン系オイル 比重0.9058、流動点−20℃、粘度(98.9
℃)10.36Cst、粘度比重恒数0.8417、C(A):
7%、C(N):39%、C(P):54% Γ帯電防止剤 ミヨシ油脂社製 ダスパー125B
【表】
【表】 実施例 2 ABS樹脂、耐熱ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹
脂、二酸化ケイ素、パラフイン系オイルおよびチ
タン酸カリウムフアイバーを田辺プラスチツク社
製一軸押出機(200℃)にて一括溶融混練し、組
成物(No.9〜22)を得た。 実施例1と同様にして組成物を評価した。 組成物の組成および評価結果を表−2に示す。 Γ合成樹脂 ABS樹脂 アクリロニトリル23重量%、ブタジエン系
ゴム10重量%およびスチレン67重量%からな
るペレツト状ABS樹脂 耐熱ABS樹脂−1 アクリロニトリル25重量%、ブタジエン系
ゴム10重量%、スチレン20重量%およびα−
メチルスチレン45重量%からなるペレツト状
耐熱ABS樹脂 耐熱ABS樹脂−2 アクリロニトリル10重量%、ブタジエン系
ゴム10重量%、スチレン65重量%、N−フエ
ニルマレイミド15重量%からなるペレツト状
耐熱ABS樹脂。 AES樹脂 アクリロニトリル23重量%、エチレンプロ
ピレン系ゴム10重量%、スチレン67重量%か
らなるペレツト状AES樹脂。 AAS樹脂 アクリロニトリル25重量%、アクリルエス
テル系ゴム10重量%、スチレン65重量%から
なるペレツト状AAS樹脂。 Γ二酸化ケイ素:含水二酸化ケイ素 (SiO2・nH2O) 実施例1と同一品 Γチタン酸カリウムフアイバー: 実施例1と同一品 Γパラフイン系オイル:実施例1と同一品
【表】
【表】 <発明の効果> 本発明の組成物は、摺動特性はもちろんのこ
と、タツピング強度、剛性、加工性、着色性、帯
電防止性能に優れた材料である。 また、本発明においては、従来用いられていた
高価なベースポリマーでなく、安価なスチレン系
樹脂を用いることができ、樹脂の形状も粉末状に
限らずペレツト状のものも用いることができる。
さらに、特殊な混練機を必要とすることもないた
め、安価な材料を提供出来るものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレン系樹脂100重量部、二酸化ケイ素1
    〜20重量部、パラフイン系オイル1〜30重量部お
    よびチタン酸カリウムフアイバー1〜20重量部か
    らなることを特徴とする樹脂組成物。 2 二酸化ケイ素がSiO2・nH2Oで示される微粒
    子状の含水二酸化ケイ素である特許請求の範囲第
    1項記載の樹脂組成物。
JP13700386A 1986-06-12 1986-06-12 樹脂組成物 Granted JPS62292856A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13700386A JPS62292856A (ja) 1986-06-12 1986-06-12 樹脂組成物

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JPS62292856A JPS62292856A (ja) 1987-12-19
JPH0523299B2 true JPH0523299B2 (ja) 1993-04-02

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