JPH05232793A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH05232793A
JPH05232793A JP4070130A JP7013092A JPH05232793A JP H05232793 A JPH05232793 A JP H05232793A JP 4070130 A JP4070130 A JP 4070130A JP 7013092 A JP7013092 A JP 7013092A JP H05232793 A JPH05232793 A JP H05232793A
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JP
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toner
resin
developing sleeve
developing
developer
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JP4070130A
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Kenji Fujishima
健司 藤島
Yasuhide Goseki
康秀 後関
Akira Unno
章 海野
Michiko Orihara
美智子 折原
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小粒径トナーを用いた場合でも、現像により
濃度低下、濃度ムラ及びゴーストのない良好な画像を得
ることができる現像装置を提供することにある。 【構成】 像担持体に形成された潜像を、現像剤担持体
にて担持し搬送される現像剤を用いて現像する現像装置
において、前記現像剤担持体8は、Al円筒ドラム6の
表層に、少なくとも樹脂とグラファイト及びカーボンブ
ラックを含有する樹脂被膜層7を有し、且つこの樹脂被
膜層の表面及びその近傍に帯電制御剤が存在するように
形成させたことを特徴とする現像装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式等を利用
した画像形成装置において、像担持体上に形成した潜像
を現像して可視化するのに使用する現像装置に関し、特
に、一成分現像剤を用いて現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、静電潜像担持体としての
感光ドラム表面に形成した静電潜像を一成分現像剤とし
ての磁性トナーによって現像、可視化する現像装置は、
図6に示すように、ホッパー3内の磁性トナー4の粒子
相互の摩擦及び現像剤担持体としての現像スリーブ8と
磁性トナー粒子の摩擦により、感光ドラム1上に形成さ
れた静電潜像電荷と逆極性の電荷を磁性トナー粒子に与
え、該磁性トナー4を現像スリーブ8内に固着された磁
石5により現像スリーブ上に担持して、強磁性金属から
なる規制ブレード2で規制することにより現像スリーブ
8上に磁性トナー4を極めて薄く塗布し、その塗布した
磁性トナー4を現像スリーブ8の回転に伴なって感光ド
ラム1と対向した現像部Dへ搬送し、現像部Dにおいて
現像スリーブ8内の磁石5による磁界の作用で磁性トナ
ー4を飛翔させて感光ドラム1上の静電潜像を現像、可
視化するものが知られている。
【0003】しかしながら、上記のような現像装置にお
いては、いずれも現像スリーブ8上に比較的薄い均一な
トナー層を形成しなければならないが、トナー層の形成
は、環境状態、トナー4の物性、現像スリーブ8表面の
状態等に依存し、均一なトナー層を得ることは難しく、
特に低温環境においてムラを生じる場合が多い。
【0004】又、複写を重ねるにつれてトナー4が繰り
返し現像スリーブ8と摩擦された結果、トナー4の流動
性をよくするための添加剤等の非現像物質が現像スリー
ブ上に堆積したり、或いはトナー4中の結着樹脂が現像
スリーブ8上に成膜したりするために、現像スリーブ8
の表面状態が変化し、トナー4の現像性が不安定化し、
或いは感光ドラム1の静電潜像面へのトナー4の搬送が
不安定化するという問題があった。
【0005】又トナー4中に微粉が存在すると、その現
像性の差により微粉トナーが選択的に現像スリーブ8の
表面近傍に蓄積し、その上に本来のトナーが層を形成す
るために、現像に必要な適正摩擦帯電量が得られにくく
なり、例えば図7に示すように現像画像に、現像スリー
ブ8の微粉層形成部分で現像された画像部(a)と通常
のトナー層部分で現像された画像部(b)とで濃度差が
生じる、所謂現像スリーブメモリというゴーストが発生
する問題があった。
【0006】又最近では、電子写真の高画質化のため
に、トナーの小粒径化が一段と図られてきている。例え
ば電子写真式レーザビームプリンタで言えば、印字密度
を従来の300dpiから倍の600dpi(23.6
pel)に上げたものの実現にあたり、解像度、シャー
プネス等を上げた静電潜像を忠実に再現させることが、
粒径8μm乃至6μm程度の小粒径トナーを用いること
により比較的簡単に解決される。
【0007】このような小粒径トナーの一例を示すと、
体積平均粒径が6.0μmの一成分磁性トナーであり、
更に述べると、この一成分磁性トナーには体積平均粒径
3.5μm以下のものが個数分布で約20%以下、体積
平均粒径16μm以上のものが体積分布で約1%以下の
割合で含まれているトナー等である。
【0008】ところが、このような小粒径トナーは、従
来のトナーと比べると体積当たりの比表面積が大きいの
で、体積、重量当たりの帯電量が二成分摩擦帯電測定法
で測定すると、約30%程度増加している上、上記した
ように、粒径5μm以下の微粉量が大きく増加するため
に、これら小粒径トナー内の樹脂成分が多くなってお
り、その結果、これらの小粒径トナーの高摩擦帯電微粉
により、現像スリーブのような現像剤担持体の表面が汚
染され易い。これによって前述したのと同様に、ゴース
ト及び画像濃度低下が生じ易くなる。
【0009】以上の現象に対して、本発明者等は、現像
スリーブ表面に固体潤滑性の被膜層、特にグラファイト
等を表面に露出した被膜層を形成することにより、解決
できることを提案して来た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
プリンタの画像品質として、グラフィック等を使用する
際のベタ黒濃度が(黒ページ)重要な画像品質となり、
更なる改善が求められている。
【0011】従って本発明の目的は、現像に一成分現像
剤として小粒径トナーを用いても、現像により濃度低
下、濃度ムラ及びゴーストのない良好な画像を得ること
ができ、さらに、高い均一な画像濃度が得られる現像装
置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するための本発明の手段としては、像担持体に形成さ
れた潜像を、現像剤担持体にて担持し搬送される現像剤
を用いて現像する現像装置において、前記現像剤担持体
は、その表層に少なくとも樹脂、グラファイト及びカー
ボンブラックを含有する樹脂被膜層を有し、且つこの樹
脂被膜層の表面及びその近傍に帯電制御剤が存在するよ
うに形成させたことを特徴とする現像装置である。
【0013】更に、前記樹脂被膜層の形成後に現像剤担
持体表面の磨き加工を施すことにより、前記現像剤担持
体の前記現像剤に対する摩擦帯電電荷付与能力を設定し
た現像装置である。
【0014】ここで、現像スリーブ表面に形成されてい
る被膜層について説明する。被膜層を模式的に表わした
断面図を図4に示す。被膜層7は、アルミニウム、ステ
ンレス銅、真鍮等の金属円筒からなる現像スリーブ基体
6表面に、少なくとも被膜形成高分子材料(樹脂)に導
電性微粒子を分散させたものであり、さらに本発明にお
いては、帯電制御剤(以下CA剤)が図4及び図5にお
いて示されるように、被膜層の表面及びその近傍にCA
剤が分布するものが使用される。
【0015】樹脂被膜層の表面においては含有させたグ
ラファイトが露出するように形成され、磁性トナーはこ
の樹脂被膜層により摩擦帯電される。グラファイトはト
ナーの微粉の帯電過多分をリークさせ、又固体潤滑性を
有しているので、微粉トナーの現像スリーブへの付着力
を低下させるのに役立つ。又、本発明において行なわれ
る磨き加工は、樹脂被膜層表面のグラファイトの露出の
割合を変え、トナーに対する帯電性を制御するものであ
る。
【0016】用いられるCA剤としては、ニグロシン、
P−51、コピーブルー、四級アンモニウム塩、さらに
は、モノアゾ染料の金属錯塩、サリチル酸、アルキルサ
リチル酸、ジアルキルサリチル酸、またはナフトエ酸の
金属錯塩等の一般に公知に使用される帯電制御剤から適
宜選択して用いることができる。
【0017】本発明に使用されるグラファイトは、大別
すると天然黒鉛と人造黒鉛とに分けられる。人造黒鉛
は、ピッチコークスをタールピッチ等により固めて12
00℃位で一度焼成してから黒鉛化炉に入れ、2300
℃位の高温で処理することにより、炭素の結晶が成長し
て黒鉛に変化する。天然黒鉛は、永い間の天然の地熱と
地下の高圧によって完全に黒鉛化したものが地中により
産出するものである。これらの黒鉛は、種々の優れた性
質を有していることから工業的に広い用途を持ってい
る。黒鉛は、暗灰色ないし黒色の光沢のある非常に柔ら
かい滑性のある結晶鉱物で、鉛筆等に利用されその他耐
熱性、化学的安定性があるため潤滑、耐火性、電気材料
等に粉末や固体や塗料の形で利用されている。結晶構造
は六方晶とその他菱面晶系に属するものがあり、完全な
層状構造を有している。電気的特性に関しては、炭素と
炭素の結合の間に自由電子が存在し、電気の良導体とな
っている。尚、本発明で使用する黒鉛は天然、人工のど
ちらでもよい。
【0018】又、本発明に使用する黒鉛は、粒径的には
0.5μm〜20μmのものが好ましい。
【0019】カーボン微粒子としては導電性のアモルフ
ァスカーボンを使用することができ、該導電性のアモル
ファスカーボンは、一般的には「炭化水素または炭素を
含む化合物を空気の供給が不十分な状態で燃焼または熱
分解させてできる結晶子の集合体」と定義されている。
特に電気伝導性に優れ、高分子材料に充填して導電性を
付与したり、添加量のコントロールである程度任意の導
電度を得ることができるため広く普及している。尚、本
発明で使用する場合の導電性のアモルファスカーボンの
粒子径は10mμm〜80mμmのものが好ましく、1
5mμm〜40mμmのものがより好ましい。
【0020】グラファイトとカーボンブラックの使用量
は、樹脂100重量部に対し、グラファイトは10〜3
00重量部、カーボンブラックは1〜300重量部が好
ましい。また、グラファイトとカーボンブラックとは
1:100〜100:1の割合で使用するのが良い。
【0021】被膜形成高分子材料は、例えば、スチレン
系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、
ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹脂、アクリル
系樹脂等の熱可塑性樹脂;エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、シリコン樹脂、ポリ
イミド樹脂等の熱硬化性樹脂;或は光硬化性樹脂等を使
用することができる。中でもシリコン樹脂、フッ素樹脂
のような離型性のあるもの、或はポリエーテルスルホ
ン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポ
リアミド、フェノール、ポリエステル、ポリウレタン、
スチレン系樹脂のような機械的性質に優れたものがより
好ましい。
【0022】次に、本発明の現像装置に使用し得る現像
剤について説明する。トナーに用いられる結着樹脂とし
ては、一般に公知の樹脂が使用可能である。
【0023】例えば、スチレン、α−メチルスチレン、
p−クロルスチレン等のスチレン及びその置換体;アク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル
酸ジエチルアミノエチル、アクリルアミド等のような二
重結合を有するモノカルボン酸及びその置換体;例えば
マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マ
レイン酸ジメチル等のような二重結合を有するジカルボ
ン酸及びその置換体;例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、
安息香酸ビニルのようなビニル類或はビニルエステル
類、又は、例えばビニルエチルエーテル、ビニルメチル
エーテル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニル
エーテル類等のビニル系単量体を単独で用いた重合体又
は2種以上を用いた共重合体;更には、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン
樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹
脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン等;これらを
単独或は2種以上組み合わせて用いられる。
【0024】又、トナー中には顔料を含有させることが
できる。例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、
ランプ黒、スーダンブラックSM、ファースト・イエロ
ーG、ベンジジン・イエロー、ピグメント・イエロー、
インドファースト・オレンジ、イルガジン・レッド、バ
ラニトロアニリン・レッド、トルイジン・レッド、カー
ミンFB、パーマネント・ボルドーFRR、ピグメント
・オレンジR、リソール・レッド2G、レーキ・レッド
C、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、メチル・バ
イオレットBレーキ、フタロシアニン・ブルー、ピグメ
ント・ブルー、ブリリアント・グリーンB、フタロシア
ニングリーン、オイルイエローGG、ザポン・ファース
トイエローCGG、カヤセットY963、カヤセットY
G、スミプラスト・イエローGG、ザポン・ファースト
オレンジRR、オイル・スカーレット、スミプラストオ
レンジG、オラゾール・ブラウンB、ザポン・ファース
トスカーレットCG、アイゼンスピロン・レッド・BE
H、オイルピンクOP等が適用できる。
【0025】トナーを磁性トナーとして用いるために、
トナー中に磁性粉を含有せしめても良い。このような磁
性粉としては、磁場の中におかれて磁化される物質が用
いられ、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属の粉
末、又はマグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の合
金や化合物がある。この磁性粉の含有量はトナー重量に
対して15〜70重量%が良い。
【0026】又、トナー中に各種離型剤を用いることも
あり、そのような離型剤としては、ポリフッ化エチレ
ン、フッ素樹脂、フッ素炭素油、シリコンオイル、低分
子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等が挙げら
れる。更には、必要に応じて、正或は負に帯電させ易く
するために荷電制御剤を添加する場合もある。
【0027】これらの材料は種々の方法により混合、混
練され、更には微粒子化されて所望の粒径に揃えられ
る。又これらのトナーには必要に応じてコロイダルシリ
カ等が外添混合され現像剤として用いられる。
【0028】以下、本発明の一実施例に係る現像装置に
ついて説明する。
【0029】図1の現像装置では、一成分磁性現像剤を
使用して、像担持体上の静電潜像を現像するものであ
る。図1において、公知のプロセスにより形成された静
電潜像を担持する像担持体、例えば電子写真感光ドラム
1は、矢印B方向に回転される。現像剤担持体としての
現像スリーブ8は、ホッパー3によって供給された一成
分磁性現像剤としての磁性トナー4を担持して、矢印A
方向に回転することにより、現像スリーブ8と感光ドラ
ム1とが対向した現像部Dにトナー4を搬送する。現像
スリーブ8内には、磁性トナー4を現像スリーブ8上に
磁気的に吸引、保持するために、磁石5が配置されてい
る。トナー4は現像スリーブ8との摩擦により、感光ド
ラム1上の静電潜像を現像可能な摩擦帯電電荷を得る。
【0030】現像部Dに搬送される磁性トナー4の層厚
を規制するために、強磁性金属からなる規制ブレード2
が、現像スリーブ8の表面から約200〜300μmの
ギャップ幅を持って現像スリーブ8に臨むように、ホッ
パー3から垂下されている。磁石5の磁極N1 からの磁
力線がブレード2に集中することにより、現像スリーブ
8上に磁性トナー4の薄層が形成される。ブレード2と
しては非磁性ブレードを使用することもできる。
【0031】現像スリーブ8上に形成される磁性トナー
4の薄層の厚みは、現像部Dにおける現像スリーブ8と
感光ドラム1との間の最小間隙よりも更に薄いものであ
ることが好ましい。このようなトナー薄層により静電潜
像を現像する方式の現像装置、即ち非接触現像型現像装
置に、本発明は特に有効である。しかし、現像部におい
てトナー層の厚みが現像スリーブ8と感光ドラム1との
間の最小間隙以上の厚みである現像装置、即ち接触現像
型現像装置にも、本発明は適用することができる。
【0032】説明の煩雑を避けるため、以下の説明で
は、非接触現像型現像装置を例に採って行なう。
【0033】上記現像スリーブ8には、これに担持され
た一成分磁性現像剤である磁性トナー4のトナー層から
感光ドラム1に向けてトナー4を飛翔させるために、電
源9により現像バイアス電圧が印加される。この現像バ
イアス電圧として直流電圧を使用するときは、静電潜像
の画像部(トナー4が付着して可視化される領域)の電
位と背景部の電位との間の値の電圧が、現像スリーブ8
に印加されることが好ましい。一方、現像画像の濃度を
高め或は階調性を向上するために、現像スリーブ8に交
番バイアス電圧を印加して、現像部Dに向きが交互に反
転する振動電界を形成してもよい。この場合、上記画像
部の電位と背景部の電位の間の値を有する直流電圧成分
が重畳された交番バイアス電圧を現像スリーブ8に印加
することが好ましい。
【0034】又高電位部と低電位部を有する静電潜像の
高電位部にトナーを付着させて可視化する所謂正規現像
では、静電潜像の極性と逆極性に帯電するトナーを使用
し、一方、静電潜像の低電位部にトナーを付着させて可
視化する所謂反転現像では、トナーは静電潜像の極性と
同極性に帯電するトナーを使用する。尚、高電位、低電
位というもは、絶対値による表現である。いずれにして
も、トナー4は現像スリーブ8との摩擦により静電潜像
を現像するための極性に帯電する。トナー4に外添した
シリカも現像スリーブ8との摩擦により帯電する。
【0035】図2は、本発明の現像装置の他の実施例を
示す構成図、図3は、本発明の現像装置の更に他の実施
例を示す構成図である。
【0036】図2及び図3の現像装置では、現像スリー
ブ8上の磁性トナー4の層厚を規制する部材として、ウ
レタンゴム、シリコンゴム等のゴム弾性を有する材料、
或はリン青銅、ステンレス鋼等の金属弾性を有する材料
などの弾性板20を使用し、この弾性板20を図2の現
像装置では現像スリーブ8に回転方向と逆方向の姿勢で
圧接させ、図3の現像装置では現像スリーブ8に回転方
向と同方向の姿勢で圧接させ、図3の現像装置では現像
スリーブ8に回転方向トナー同方向の姿勢で圧接させて
いることが特徴である。このような現像装置では、現像
スリーブ8上に更に薄いトナー層を形成することができ
る。図2及び図3の現像装置のその他の構成は図1に示
した現像装置と基本的に同じで、図2及び図3において
図1に付した符号と同一の符号は同一の部材を示す。
【0037】上記のようにして現像スリーブ8上にトナ
ー層を形成する図2、図3に示すような現像装置は、磁
性トナーを主成分とする一成分磁性現像剤を使用するも
のにも、非磁性トナーを主成分とする一成分非磁性現像
剤を使用するものにも適している。いずれの場合も、弾
性板20によりトナーを現像スリーブ8上に擦りつける
ため、トナーの摩擦帯電量も多くなり、画像濃度の向上
が図られる。従って高湿環境下でのトナーの帯電量不足
に対処するのに適している。
【0038】
【実施例】実施例1 図4に示す様に、まずグラファイト及びカーボンブラッ
クを含有する被膜を形成した。この被膜の塗料は表1に
示される成分を有する。
【0039】
【表1】 被膜塗料は、メタノール溶剤に上記他の成分を混合し、
ガラスビーズと共にペイントシェーカーにて15時間分
散混合して調製した。この被膜塗料を用いエアースプレ
ー方式にて、アルミ円筒製の表面に10μm厚の被膜を
形成した。
【0040】次に、ニグロシンを5重量%含有するTH
F溶液を作製し、上記被膜の表面に同様にエアースプレ
ー方式で吹きつけ、本発明に係る現像スリーブを作製し
た。
【0041】比較として、現像スリーブ表面をグラフト
処理したもの(比較例1)とニグロシンを塗布しない樹
脂被膜を持つもの(比較例2)を用意した。
【0042】図3に示す様な現像装置を用いて複写実験
を行い、現像スリーブの評価をした。用いた画像形成装
置はキヤノン製ページプリンターLBP−SXでL/
L,N/N,H/Hの環境下で連続5000枚の複写を
行わせた。また、トナーとしては以下の処方にて作製し
たネガトナーを用いた。重量平均粒径は8μmとした。
【0043】 スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 マグネタイト 60重量部 ポリプロピレン 3重量部 負荷電制御剤 2重量部 評価結果を表2に示す。
【0044】
【表2】 実施例2 実施例1において作製した現像スリーブの樹脂被膜層に
対し磨き加工を行い、これに対し実施例1において用い
たニグロシンを含有する溶液を同様にエアースプレー方
式で吹きつけた。磨き加工はフェルトを用いた。比較と
して、現像スリーブ表面をグラフト処理したもの(比較
例3)とニグロシンを塗布しない樹脂被膜をもつもの
(比較例4)に対し、各々磨き加工を行った現像スリー
ブを用意した。そして図1に示すような現像装置を用い
て実施例1と同様の評価を行った。結果を表3に示す。
【0045】
【表3】 実施例3 アルミニウム引き抜き加工後の現像スリーブ素管表面に
対しグラフト処理を行い、上記グラフト処理表面に対し
表1で示す成分を有する被膜を形成し、実施例1と同様
にしてニグロシンを含有する溶液をエアースプレー方式
で吹きつけた。比較として、グラフト処理した現像スリ
ーブ(比較例5)、グラフト処理した後グラファイトを
含有する被膜をもつ現像スリーブ(比較例6)を用いて
実施例1と同様の評価を行った。結果を表4に示す。
【0046】
【表4】 実施例4 現像スリーブ表面に表1に示される塗料を塗布しグラフ
ァイトを含む樹脂被膜を形成した後、その上にさらに表
5に示す成分を有する塗料をエアースプレー方式を用い
て第2層の被膜を形成した(図5に対応)。これに対し
磨き加工を加えサンプルとした。比較として、グラフト
処理した現像スリーブ(比較例7)および上記現像スリ
ーブに対し、磨き加工を行わないもの(比較例8)を用
いて実施例1と同様の評価を行った。結果を表6に示
す。
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、小粒径トナーを用いて
も、現像により濃度低下、濃度ムラ及びゴーストのない
良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明の現像装置の他の例を示す概略断面図で
ある。
【図3】本発明の現像装置の他の例を示す概略断面図で
ある。
【図4】本発明に係る現像スリーブの断面を模式的に示
す図である。
【図5】本発明に係る現像スリーブの他の断面を模式的
に示す図である。
【図6】従来の現像装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図7】現像スリーブメモリ(ゴースト)現像の説明図
である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 規制ブレード 4 トナー 5 磁石 6 現像スリーブ基体 7 被膜層 8 現像剤担持体(現像スリーブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折原 美智子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に形成された潜像を、現像剤担
    持体にて担持し搬送される現像剤を用いて現像する現像
    装置において、前記現像剤担持体は、その表層に少なく
    とも樹脂、グラファイト及びカーボンブラックを含有す
    る樹脂被膜層を有し、且つこの樹脂被膜層の表面及びそ
    の近傍に帯電制御剤が存在するように形成させたことを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記樹脂被膜層の形成後に現像剤担持体
    表面の磨き加工を施すことにより、前記現像剤担持体の
    前記現像剤に対する摩擦帯電電荷付与能力を設定したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
JP4070130A 1992-02-21 1992-02-21 現像装置 Withdrawn JPH05232793A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6154625A (en) * 1997-12-19 2000-11-28 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus, apparatus unit, and image forming method
US6391511B1 (en) 1998-04-17 2002-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus, apparatus unit, and image forming method
JP2013015715A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Bridgestone Corp 現像ローラ

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