JPH052322Y2 - - Google Patents

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JPH052322Y2
JPH052322Y2 JP14638786U JP14638786U JPH052322Y2 JP H052322 Y2 JPH052322 Y2 JP H052322Y2 JP 14638786 U JP14638786 U JP 14638786U JP 14638786 U JP14638786 U JP 14638786U JP H052322 Y2 JPH052322 Y2 JP H052322Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車用後輪懸架装置に関する。
従来の技術とその問題点 従来、自動車用後輪懸架装置としては、第7及
び8図のようなものがある(特公昭58−48366号
公報参照)。
車の前方に伸びるリンクの前端及び後端にある
ゴムブツシユのゴムは乗り心地を良くするため、
軟らかくすると、車輪がブレーキ時は後へ、駆動
時は前へ移動する。
その際、第7図の後輪懸架装置では、駆動時は
トーインであるが、ブレーキ時はトーアウトにな
る欠点がある(第7a図)。
従つて、例えば、コーナーリング中にブレーキ
をかけると、第7図の後輪懸架装置では、制動力
により後外輪がトーアウトになり、アンダーステ
ア傾向からオーバーステア傾向に変化するため、
ステアリングの修正が必要となり、車速や制動力
によつてはスピンを起す。
また第8図の後輪懸架装置では、ブレーキ時は
トーイン(第8a図)であるが、駆動時はトーア
ウトになる。
従つて、コーナーリング中に加速すると、第8
図の後輪懸架装置(FF車は除く)では、後外輪
がトーインからトーアウトになり、アンダーステ
ア傾向からオーバーステア傾向に変化するため、
ステアリングの修正が必要となり、ステアリング
の修正が遅れたり、間違つた修正をした場合事故
になる危険がある。
さらに、不整地では、後両輪は同じ方向に動く
とは限らず、例えば、第7図の後輪懸架装置で、
左後輪が後に動きトーアウト、右後輪が前に動き
トーインになつた場合には、ハンドルを回してい
ないのに車は右に曲がり、ステアリングの修正を
必要とし、危険である(第8図の後輪懸架装置で
は左後輪はトーイン、右後輪はトーアウトになり
車は左に曲がる)。
本考案は、如何なる走行状態に於けるブレーキ
時または駆動時でも、後輪をトーインに保持する
自動車用後輪懸架装置を提供することを目的とし
ている。
問題点を解決する為の手段 上記目的を達成する本考案の自動車用後輪懸架
装置は、一方端が外筒内に弾性体を充填した弾性
ブツシユを介して車体に結合され、この結合位置
の横方向に位置する他方端が二又状で、その一方
が車輪支持部材の前方に外筒内の前記車体との結
合位置側に空虚部を有する弾性体を具備する弾性
ブツシユを介在して結合され、他方が前記車体側
との結合位置よりも前方位置において外筒内に弾
性体を充填した弾性ブツシユを介在して結合され
た第一のリンクと、 一方端が第一のリンクよりも前方に間隙を隔て
て外筒内の車体側及び車輪側に配設された互いに
対向する一対のスリツトを有する弾性体を具備す
る弾性ブツシユを介して車体に結合され、他方端
が第一のリンクと車輪支持部材の前方との結合位
置付近で外筒内の車体側及び車輪側に互いに対向
配設される一対のスリツトを有する弾性体を具備
する弾性ブツシユを介して車輪支持部材に結合さ
れ、この結合位置が車体側の結合位置より後方に
位置する第二リンクと、 一方端が弾性ブツシユを介して車輪支持部材に
結合され、かつ車輪支持部材から前方へ伸延して
弾性ブツシユを介して車体に結合される第三のリ
ンクとを有し、 第一のリンク及び第二のリンクの車体との結合
位置間の間隙が、第一のリンク及び第二のリンク
の車輪支持部材との結合位置間の間隙より大であ
るものである。
作 用 ブレーキ時、第一、第二のリンクが後方に移動
して、第一のリンクが車輪支持部材をトーアウト
方向に向けようとしても、第二のリンクがトーイ
ン方向に引つ張り、各結合部の弾性ブツシユも変
形してそれを許容するので、車輪はトーイン方向
を向く。
一方、駆動時は第一、第二のリンクが前方に移
動して、第一のリンクが車輪支持部材をトーイン
方向に向けようとし、第二のリンクがそれを邪魔
しないよう、各結合部の弾性ブツシユが変形する
ので、車輪はトーイン方向を向く。
よつて、ブレーキ時、駆動時の何れの時でも後
輪はトーイン方向に保持される。
実施例 第1〜3図に於いて、車輪支持部材1にリンク
2,3,4が揺動可能に取り付けられ、リンク2
は、前方に伸び車体の前方部に、リンク3,4は
横方向に伸び、車体の側部にそれぞれ揺動可能に
取り付けられている。
リンク4は、車輪支持部材1と結合する方の端
部が二又状4a,4bになつており(第1図)、
リンク3は、二又状の一方4aと他方4bとの間
における前記一方4aと車輪支持部材1との結合
位置のすぐ後方で車輪支持部材1と結合してい
る。
リンク3とリンク4の二又状の前記他方4b
は、ほぼ平行に配置されているが、車体側の方の
間隔Bが車輪支持部材側の方の間隔Aより広くな
され、しかも、この他方4bと車輪支持部材1と
の結合位置は車体側に於けるリンク4の結合位置
よりも前方にあり、またリンク3と車輪支持部材
1との結合位置は車体側に於けるリンク3の結合
位置よりも後方にあるようになされている。リン
ク4上には、上方に伸びるコイルばね6の下端が
取り付けられている(第2及び3図)。
車輪支持部材1には、前後方向にシヤフト5が
貫通しており、該シヤフト5にリンク3及びリン
ク4の二又状の前記一方及び他方4a,4bが取
り付けられている。また、車輪支持部材1には、
上端が車体に取り付けられたストラツト7の下端
が取り付けられている(第2及び3図)。
各リンクは車輪支持部材1及び車体との各結合
個所に於いて、円筒状の外筒内にゴム等の弾性体
を有する弾性のブツシユL,M,X,Y,Zを介
して結合されている。ブツシユL,M、の円筒状
の外筒内にある弾性体には車輪側及び車体との結
合側にそれぞれ互いに対向する一対のスリツトが
設けられ、中のピン(車体側の)乃至シヤフト
(車輪支持部材の)が左右に移動するとスリツト
部分が広がつて空虚部を作る(第4図)。また弾
性ブツシユZの弾性体は、車輪側からシヤフトを
ほぼ覆う半分強のところまでしかなく、残りの部
分は空虚部になつている。ブツシユZの弾性体の
車輪側にもスリツトが設けられている(第4図)。
第5及び6図によつて本考案の後輪懸架装置の
動作を説明すると、ブレーキ時(第5図)に於い
て、リンク3及びリンク4は実線から点線のよう
に移動する。その為、ブツシユMは後退しながら
内方へ、外筒内に弾性体を充填した弾性ブツシユ
Yは後退しながら外方へ移動する。その際、ブツ
シユM及びYの弾性部分はほとんど変形しない。
一方、ブツシユZでは、リンク4の前記一方4
aと結合している外筒は外方へ、中のシヤフト5
はリンク3により内方(トーイン方向)へ移動し
ようとする。この際、右半分(車体側)が空虚部
になつている為、第4図eのように変形して、車
体支持部材のシヤフト5がトーイン方向へ移動す
るのを許容するので、車体支持部材及び車輪はト
ーイン方向へ向く。
駆動時に於いては、第6図のように、リンク3
及びリンク4は実線から点線のように移動する。
その為、ブツシユMは前進しながら外方へ、ブツ
シユYは前進しながら内方へ移動する。ブツシユ
Zの左半分(外方)には弾性体が充填されている
為、車輪支持部材のシヤフトは左方(外方)にほ
とんど移動できず(第4図f)、その為シヤフト
5の前方端は、リンク4の移動に従つて内方(ト
ーイン方向)に移動せしめられる。
その際、リンク3は圧縮されるようになるが、
リンク3の両端のブツシユM及びブツシユLの弾
性部分がそれぞれ変形(第4図g、第4図h)
し、シヤフト5がトーイン方向に向くのを許容す
る。
従つて、駆動時に於いても、車輪及び車輪支持
部材はトーイン方向を向く。
尚、ブツシユX,Yの弾性部分は、ブレーキ時
でも、駆動時でも、ほとんど変形しない。
弾性ブツシユとしては、ゴムブツシユに限らず
他の弾性体を使用したブツシユを使用できる。
又、ブツシユZは、半分強が弾性体であるゴムで
充填され、車体側半分弱が空虚部になつている
が、空虚部を半分強を占める弾性体よりも軟らか
い弾性体で充填するようなものでも良い。
更に、リンク3の車輪支持部材側の位置が、リ
ンク4aの車輪支持部材側の位置と入れ替わつた
状態でも本考案の効果を保つことができる。
考案の効果 本考案の自動車用後輪懸架装置では、乗り心地
を良くするために、車の前方に伸びるリンクの前
端及び後端にあるゴムブツシユ等の弾性ブツシユ
の弾性体を軟らかくし、その為に車輪がブレーキ
時は後へ、駆動時は前へ移動することになつて
も、後輪をいずれの状態でもトーインに保持する
ことができる。
従つて、たとえコーナーリング時にブレーキを
かけても、後外輪はトーインからトーインになる
だけなのでステアリングの修正を必要とせず、ス
ピンも起こらない。またコーナーリング時に駆動
力をかけても、後外輪はトーインからトーインに
なるだけなのでアンダーステアリング傾向が保た
れステアリングの修正を必要としない。
さらに、不整地でも、本考案の自動車用後輪懸
架装置では、車輪が前後どちらの方向に動いても
トーイン方向になるため、打ち消しあつて車体の
方向は保たれる。
このように、本考案の自動車用後輪懸架装置で
は、如何なる走行状態に於けるブレーキ時または
駆動時でも、後輪をトーインに保持し優れた走行
安定性を維持することができるので、殊に、FR
車や4WD車では優れた乗り心地と優れた走行安
定性の双方を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動車用後輪懸架装置の平面
図、第2図は第1図の側面図、第3図は第1図の
背面図、第4図は各ブツシユの作動前、作動後の
状態を表わした図、第5図は本考案の自動車用後
輪懸架装置ブレーキ時の作動を説明した図、第6
図は同じく駆動時の作動を説明した図、第7及び
8図は、従来の後輪懸架装置を示す図、第7a及
び8a図は、従来の後輪懸架装置の作動を説明し
た図である。 1……車輪支持部材、2,3,4……リンク、
L,M,X,Y,Z……弾性ブツシユ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一方端が外筒内に弾性体を充填した弾性ブツシ
    ユを介して車体に結合され、この結合位置の横方
    向に位置する他方端が二又状で、その一方が車輪
    支持部材の前方に外筒内の前記車体との結合位置
    側に空虚部を有する弾性体を具備する弾性ブツシ
    ユを介在して結合され、他方が前記車体側との結
    合位置よりも前方位置において外筒内に弾性体を
    充填した弾性ブツシユを介在して結合された第一
    のリンクと、 一方端が第一のリンクよりも前方に間隙を隔て
    て外筒内の車体側及び車輪側に配設された互いに
    対向する一対のスリツトを有する弾性体を具備す
    る弾性ブツシユを介して車体に結合され、他方端
    が第一のリンクと車輪支持部材の前方との結合位
    置付近で外筒内の車体側及び車輪側に互いに対向
    配設される一対のスリツトを有する弾性体を具備
    する弾性ブツシユを介して車輪支持部材に結合さ
    れ、この結合位置が車体側の結合位置より後方に
    位置する第二のリンクと、 一方端が弾性ブツシユを介して車輪支持部材に
    結合され、かつ車輪支持部材から前方へ伸延して
    弾性ブツシユを介して車体に結合される第三のリ
    ンクとを有し、 第一のリンク及び第二のリンクの車体との結合
    位置間の間隙が、第一のリンク及び第二のリンク
    の車輪支持部材との結合位置間の間隙より大であ
    ることを特徴とする、自動車用後輪懸架装置。
JP14638786U 1986-09-26 1986-09-26 Expired - Lifetime JPH052322Y2 (ja)

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JP14638786U JPH052322Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JPS6352603U JPS6352603U (ja) 1988-04-08
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GB2468302B (en) * 2009-03-03 2013-04-03 Gordon Murray Design Ltd Vehicle suspension
GB2525901A (en) * 2014-05-08 2015-11-11 Gordon Murray Design Ltd Vehicle suspension

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