JPH05232062A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH05232062A
JPH05232062A JP4178349A JP17834992A JPH05232062A JP H05232062 A JPH05232062 A JP H05232062A JP 4178349 A JP4178349 A JP 4178349A JP 17834992 A JP17834992 A JP 17834992A JP H05232062 A JPH05232062 A JP H05232062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
housing
glass
sensor element
element plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4178349A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Morii
洋明 森井
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05232062A publication Critical patent/JPH05232062A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミック質のセンサ素子板の支持強度が高
く、コストが低く、かつ鉛アタックによる断線のないガ
スセンサの提供。 【構成】 金属製のハウジング2内で滑石4を介してセ
ンサ素子板3を緩衝保持する。滑石4をハウジング2内
へ収入し、ハウジング2内をシールする封止ガラス5
は、Ptリード14と接触する部分に無鉛ガラス16を
使用し、その上方でハウジング2と熱膨張率の近い有鉛
ガラス17を使用する。この結果、メタルホルダータイ
プのガスセンサであっても、Ptリード14への鉛アタ
ックが無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスの状態を検出する
ガスセンサに関し、特に内燃機関の排気ガス中の酸素濃
度を検出する空燃比センサに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ガスセンサは、ガス状態検出部を備える
セラミック質のセンサ素子板を滑石を介して金属製ハウ
ジングにより保持し、さらに、封止ガラスによってセン
サ素子板と滑石をハウジング内に封止固定する構造が耐
衝撃性に優れる等の理由で好適に用いられる。そして、
センサ素子板は、ガス状態検出部の出力を外部へ導き出
すためのPtリードを備える。このPtリードは、その
一部分がセンサ素子板の端部(ガス状態検出部とは反対
側の端部)に埋設され、残る部分がセンサ素子板の端部
から突出して設けられる。そして、このPtリードは、
ガス状態検出部とセンサ素子板に形成された素子電極を
介して接続される。そして、Ptリードは、ハウジング
内において、封止ガラスによって埋設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】封止ガラスは、ハウジ
ングを形成する金属と熱膨張率が近く、かつ融点が比較
的低い酸化鉛入りの有鉛ガラスが使用される。しかる
に、PtまたはPt合金を使用したPtリードが鉛ガラ
スを使用した封止ガラスに接触するため、約600℃に
達する使用中の温度下で、Ptリードが封止ガラス中の
鉛により鉛アタックを受けて粒界破断され、ついには断
線する恐れがあることが見出された。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の知見に基づいてなされ
たもので、その目的は、センサ素子板の耐衝撃強度が高
く、コストが低く、かつ鉛アタックによるPtリードに
断線の恐れの無い有利なセンサ素子板の封止固定構造を
備えたガスセンサの提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のガスセンサは、
次の技術的手段を採用した。ガスセンサは、一端側にガ
ス状態検出部、他端側に一部分が埋設固定されて残部が
外方に突出するPtリード、および前記ガス状態検出部
と前記Ptリードを電気的に接続する素子電極を備えた
セラミック質のセンサ素子板と、前記Ptリードと電気
的に接続される金属製の外部リードと、金属製ハウジン
グと、前記センサ素子板を前記ハウジング内に保持する
粉末充填材と、前記ハウジング内に前記センサ素子板お
よび前記粉末充填材に重ね、かつ前記Ptリードを覆っ
て、前記センサ素子板および前記粉末充填材を前記ハウ
ジング内に封止固定する封止ガラスとを備える。そし
て、前記封止ガラスは、前記Ptリードと接触する部分
に無鉛ガラスを使用し、この無鉛ガラスに直接または間
接的に重ねて有鉛ガラスを使用した2重構造を備える。
なお、無鉛ガラスとしては、例えば、ZnO−B2 O3
系やZnO−B2 O3−SiO2 系のほう酸系の結晶化
無鉛ガラス(熱処理温度約850℃、熱膨張率約5×1
-6/℃)が好適に用いられる。また、有鉛ガラスとし
ては、例えば、酸化鉛含有率10〜50重量%の非結晶
質または結晶性の有鉛ガラスが好適に用いられる。ま
た、有鉛ガラスは、無鉛ガラス層に対して直接重ねて用
いても良いし、両者間に粉末充填層等の熱応力緩衝層を
介して重ねても良い。そして、両者を直接重ねるとき
は、両者の熱膨張率の差を、約3×10-6/℃以内に調
節するのが好ましい。有鉛ガラスは封止用であるため、
有鉛ガラスが充填される金属製ハウジングとの間の熱膨
張率の差は約2×10-6/℃以内に調節する必要があ
る。有鉛ガラスの熱膨張率の調整は、有鉛ガラスに例え
ばZnO−B2 O3 −SiO2 系ガラスを用いる場合を
例に示せば、そのB2 O3 成分量やSiO2 成分量を調
節することによって、容易に行うことができる。
【0006】
【発明の作用】上記構成よりなるガスセンサは、Ptリ
ードが無鉛ガラスによって覆われて固定されるため、P
tリードが鉛アタックを受けることが無い。このため、
Ptリードが、高温下でも鉛アタックによって断線する
ことが無い。また、無鉛ガラスに重ねて、金属製のハウ
ジングや外部リードと熱膨張率が近い有鉛ガラスによっ
てハウジング内を封止するため、ガスセンサに温度変化
が加わっても、ハウジング内が気密に保持され、ガスが
ハウジングの内部を通って外部へ洩れることが防がれ
る。
【0007】
【発明の効果】本発明のガスセンサは、上記の作用で示
したように、金属製のハウジング内を封止ガラスによっ
て封止するものであるが、Ptリードが鉛アタックによ
り断線する恐れがなく、しかもセンサ素子板の支持強度
が高く、コストも低く抑えることができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明のガスセンサを、図に示す一実
施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1は本発明の実施例を示すガスセン
サの断面図である。本実施例のガスセンサ1は、自動車
の排気ガス中の酸素濃度を検出する空燃比センサで、ガ
スセンサ1のハウジング2が排気管(図示しない)に装
着されることにより、先端側が排気ガス通路に晒され、
後端側が排気管の外部に配置される。ガスセンサ1は、
大別すると、ハウジング2、Ptリード付きのセラミッ
ク質のセンサ素子板3、外部リード15、滑石4、およ
び封止ガラス5からなる。
【0009】金属製のハウジング2は、排気管に取り付
けられる主体金具6と、この主体金具6の後端に内筒溶
接され、内部に封止ガラス5が封入されるシール用の内
筒7(ここでは、内径約8mm、肉厚約0.3〜0.5
mm)と、上記内筒7に対して同一の軸心上で、かつ隙
間を介して外側から嵌められるとともに、内筒7と同様
に主体金具6の後端に円筒溶接された外筒8とからな
る。主体金具6は、ステンレス製の筒体で、内部に粉末
充填材としての滑石4を介してセンサ素子板3を保持す
る。また、主体金具6の周囲には、排気管にねじ込まれ
るネジ部6aと六角ボルト部6bとを備え、その先端に
は、ステンレス製の孔あきプロテクタ9が接合される。
このプロテクタ9は、内部に配されるセンサ素子板3の
ガス状態を検出する検出部を排気ガスの直撃から保護す
るためのものである。内筒7は、ステンレス製、好まし
くは熱膨張率が比較的小さいフェライト系のステンレス
製(ここでは熱膨張率約7×10-6/℃)で、外周に同
じくステンレス製の外筒8を備える2重構造にしてお
り、この内筒7の内部に封止ガラス5が封入される。そ
して、外筒8の後端側の内側には、シールゴム10が挿
入され、リード線11を保持するとともに、外筒8の後
端側がかしめられて、内筒7および外筒8内を気密に保
っている。
【0010】本実施例に示すセンサ素子板3は、主体が
アルミナ等のセラミック質であり、外界との間の通気を
要しない閉鎖型のもので、先端部にガスの状態に応じて
電気特性が変化するチタニアなどの金属酸化物半導体を
担持したガス状態検出部12を備える。また、センサ素
子板3内には、ガス状態検出部12の出力を、外部へ導
くための素子電極(図示しない)が形成されている。ま
た、センサ素子板3には、素子電極に接続するととも
に、一端側がセンサ素子板3内に挿入固定され、他端側
がセンサ素子板3の長手方向外方へ突出するPtリード
14が設けられている。
【0011】滑石4は、センサ素子板3をハウジング2
内で保持する粉末充填材で、金属製パッキング13によ
って係止、位置決めされたセンサ素子板3と主体金具6
との間に、センサ素子板3の端部がハウジング2内で露
出する程度に充填したものである。
【0012】センサ素子板3は、ハウジング2への挿入
前に予めPtあるいはPt合金(例えばPt/Rh)よ
りなるPtリード14と外部リード15とが電気的に接
続された後にハウジング2内に収納される。各外部リー
ド15はステンレス製の薄く長い板材で、封止ガラス5
によって絶縁保持される。なお、各外部リード15は、
シールゴム10内においてリード線11と接続され、ガ
ス状態検出部12の出力がPtリード14、外部リード
15を介して外部へ導かれる。
【0013】封止ガラス5は、ハウジング2内にパッキ
ング13、センサ素子板3、滑石4、外部リード15を
配置した状態で、ハウジング2内に原料粉末の状態で充
填され、その後、軟化点温度または結晶化温度以上に加
熱処理され、センサ素子板3、滑石4、外部リード15
をハウジング2内に封止して、ハウジング2内からガス
が外部へ洩れるのを防ぐとともに、それらをハウジング
2内に固定するもので、先にハウジング2内に設けられ
てPtリード14を完全に覆うZnO−B2 O3 −Si
O2 系の結晶化無鉛ガラス16(熱処理温度約850
℃、熱膨張率約5×10-6/℃)と、その無鉛ガラス1
6に直接重ねて設けられ、内筒7の内部を完全にシール
するB2 O3 −SiO2 −PbO系の有鉛ガラス17
(軟化点温度約700℃、熱膨張率6〜7×10-6
℃)との2重構造を備える。なお、有鉛ガラス17は、
各外部リード15間を1MΩ以上の絶縁状態で気密的に
保持でき、さらに使用条件によって軟化しない材料が選
ばれている。なお、無鉛ガラス16は、十分な高温絶縁
抵抗を備え、Ptリード14間を絶縁する。
【0014】〔実施例の効果〕有鉛ガラス17よりも先
に無鉛ガラス16をハウジング2内に封入するが、無鉛
ガラス16に有鉛ガラス17の軟化点よりも融点の高い
ガラスを使用することにより、後から入れられる有鉛ガ
ラス17によるシール作業を容易に行うことができる。
本実施例のガスセンサ1は、金属製のハウジング2内を
封止ガラス5によって封止固定するものであるが、Pt
リード14は無鉛ガラス16に接触するため、Ptリー
ド14は鉛アタックによる断線が無い。また、センサ素
子板3は滑石4を用いて支持したことにより支持強度が
高く、車両の振動を受けてもセンサ素子板3を破損する
ことなく保持でき、かつ制作が容易なため製造コストを
低くおさえることができる。
【0015】〔変形例〕上記の実施例では、ガスセンサ
を自動車の空燃比センサに使用した例を示したが、暖房
装置やボイラーなどに使用される燃焼装置のガス状態を
検出したり、各種製造装置に使用されるガス(気体)の
状態を検出するなど、他のガスセンサに本発明を適用し
ても良い。粉末充填材に滑石を用いた例を示したが、滑
石内にガラス等のセラミック粉末を混入させたものも好
適に用いられる。閉鎖型のセンサ素子板として、金属酸
化物半導体素子をアルミナ板の先端に担持させたアルミ
ナ質の板を例示したが、閉鎖型であれば酸素イオン伝導
性固体電解質からなる電気化学的センサ部を先端のガス
状態検出部に使用したジルコニア質のセンサ素子板であ
っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスセンサの断面図である。
【符号の説明】
1 ガスセンサ 2 ハウジング 3 センサ素子板 4 滑石 5 封止ガラス 14 Ptリード 15 外部リード 16 無鉛ガラス 17 有鉛ガラス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側にガス状態検出部、他端側に一部
    分が埋設固定されて残部が外方に突出するPtリード、
    および前記ガス状態検出部と前記Ptリードを電気的に
    接続する素子電極を備えたセラミック質のセンサ素子板
    と、 前記Ptリードと電気的に接続される金属製の外部リー
    ドと、 金属製ハウジングと、 前記センサ素子板を前記ハウジング内に保持する粉末充
    填材と、 前記ハウジング内に前記センサ素子板および前記粉末充
    填材に重ね、かつ前記Ptリードを覆って、前記センサ
    素子板および前記粉末充填材を前記ハウジング内に封止
    固定する封止ガラスとを備えるガスセンサにおいて、 前記封止ガラスは、前記Ptリードと接触する部分に無
    鉛ガラスを使用し、この無鉛ガラスに重ねて有鉛ガラス
    を使用した2重構造を備えることを特徴とするガスセン
    サ。
JP4178349A 1991-12-25 1992-07-06 ガスセンサ Pending JPH05232062A (ja)

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JP3-106888 1991-12-25
JP10688891 1991-12-25
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN114414643A (zh) * 2022-01-10 2022-04-29 中国原子能科学研究院 氧传感器

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