JPH0523192U - 固定位置調整構造 - Google Patents

固定位置調整構造

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JPH0523192U
JPH0523192U JP7317991U JP7317991U JPH0523192U JP H0523192 U JPH0523192 U JP H0523192U JP 7317991 U JP7317991 U JP 7317991U JP 7317991 U JP7317991 U JP 7317991U JP H0523192 U JPH0523192 U JP H0523192U
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hole
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fixed
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守久 塩谷
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サンデン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調整幅が大きく、しかも微調整が可能な固定
位置調整構造を提供すること。 【構成】 相対位置を変化可能な2つの部材17b,1
7cを、所定の位置関係でネジ17fよって固定するよ
うにした固定位置調整構造において、ネジ頭部よりも幅
が小さな長穴17c3 を第1の部材17cに形成し、所
定間隔をおいて連なる複数の雌ネジ穴17b3 を第2の
部材17bに設けているので、第2の部材17bに形成
された複数の雌ネジ穴17b3 を選択的に用いることが
でき、しかも各雌ネジ穴17b3 毎に第1の部材17c
の長穴17c3 の長さ範囲内で任意な調整が行なえるの
で、雌ネジ穴17b3 が連なる方向に大きな調整幅を確
保できると共に同幅内で微調整を行なえる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、相対位置を変化可能な2つの部材を所望の位置関係で固定できる固 定位置調整構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の固定位置調整構造として図13または図14に示すものが知ら れている。図13に示した固定位置調整構造は、第1の部材21にネジ挿通穴2 1aを形成し、第2の部材22に複数の雌ネジ穴22aを所定の間隔P3をおい て直線的に形成して構成されている。この調整構造では、第1,第2の部材21 ,22の少なくとも一方を動かして、第1の部材21のネジ挿通穴21aを第2 の部材22の雌ネジ穴22aの1つに一致させた後、ネジ23をネジ挿通穴21 aを通じて雌ネジ穴22aに締結することで、第1,第2の部材21,22を所 望の位置関係で固定することができる。
【0003】 一方、図14に示した固定位置調整構造は、第1の部材31にネジ頭部よりも 幅が小さな所定長P4の長穴31aを形成し、第2の部材32に1つの雌ネジ穴 32aを形成して構成されている。この調整構造では、第1,第2の部材21, 22の少なくとも一方を動かして、第1の部材31の長穴31aの所定位置に第 2の部材32の雌ネジ穴32aを合わせた後、ネジ33を長穴31aを通じて雌 ネジ穴32aに締結することで、第1,第2の部材21,22を所望の位置関係 で固定することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図13に示した固定位置調整構造では、第2の部材22に形成 される雌ネジ穴22aの数を増やすことで調整幅を大きくとれるものの、両部材 21,22の相互位置を雌ネジ穴22aの間隔P3の単位でしか変化できず、調 整が段階的で微調整に向かない欠点がある。
【0005】 一方、図14に示した固定位置調整構造では、両部材31,32の相互位置を 長穴31aの長さP4の範囲内で任意に調整できるものの、調整幅が長穴31a の長さP2に制約されて小さくなる欠点がある。同構造では長穴31aを長くす ることで調整幅を大きく取ることも可能ではあるが、長穴31aを長くし過ぎる と第1の部材31自体の剛性及び固定強度が低下し易く、またネジ31が緩んだ 場合におけるがたつき幅が大きくなる難点がある。
【0006】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、調整 幅が大きく、しかも微調整が可能な固定位置調整構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1では、相対位置を変化可能な2つの部材を 、所定の位置関係でネジによって固定するようにした固定位置調整構造において 、ネジ頭部よりも幅が小さな長穴を第1の部材に形成し、所定間隔をおいて連な る複数の雌ネジ穴を第2の部材に設けている。
【0008】 また、請求項2では、請求項1記載の固定位置調整構造において、隣接する雌 ネジ穴の中心位置の間隔をP1,穴径をRとし長穴の全長をP2とした場合に、 P1,R,P2がP1/2+R≦P2を満足している。
【0009】 請求項3では、相対位置を変化可能な2つの部材を、所定の位置関係でボルト 及びナットによって固定するようにした固定位置調整構造において、ボルト頭部 よりも幅が小さな長穴を第1の部材に形成し、所定間隔をおいて連なる複数のボ ルト挿通穴を第2の部材に設けている。
【0010】 また、請求項4では、請求項3記載の固定位置調整構造において、隣接するボ ルト挿通穴の中心位置の間隔をP1,穴径をRとし長穴の全長をP2とした場合 に、P1,R,P2がP1/2+R≦P2を満足している。
【0011】
【作用】
請求項1記載の固定位置調整構造では、第1,第2の部材の少なくとも一方を 動かして、第1の部材の長穴の所定位置に第2の部材の雌ネジ穴の1つを合わせ た後、ネジを長穴を通じて雌ネジ穴に締結することで、第1,第2の部材を所望 の位置関係で固定することができる。つまり、本構造では複数の雌ネジ穴を選択 的に用いることができ、しかも各雌ネジ穴毎に長穴の長さの範囲内で任意な調整 が行なえる。また、請求項2記載の固定位置調整構造では、各雌ネジ穴毎に長穴 によって行なえる調整可能範囲がネジの径以上の長さで重なりあうため、雌ネジ 穴の連なる方向では固定不可能になるところがない。
【0012】 請求項3記載の固定位置調整構造では、第1,第2の部材の少なくとも一方を 動かして、第1の部材の長穴の所定位置に第2の部材のボルト挿通穴の1つを合 わせた後、ボルトを長穴及びボルト挿通穴に挿通させてその先端にナットを締結 することで、第1,第2の部材を所望の位置関係で固定することができる。つま り、本構造では複数のボルト挿通穴を選択的に用いることができ、しかも各ボル ト挿通穴毎に長穴の長さ範囲内で任意な調整が行なえる。また、請求項4記載の 固定位置調整構造では、各ボルト挿通穴毎に長穴によって行なえる調整可能範囲 がボルトの径以上の長さで重なりあうため、ボルト挿通穴の連なる方向では固定 不可能になるところがない。
【0013】
【実施例】
図1乃至図10は本考案を自動販売機のエレベ−タユニットの高さ位置検知手 段に適用した例を示すもので、図1は自動販売機の要部縦断面図、図2はエレベ −タユニットの前面斜視図、図3は同背面斜視図、図4は同縦断面図、図5は図 4のA−A線断面図、図6はバケットの背面斜視図、図7は高さ位置検知手段の 斜視図、図8は同分解斜視図、図9は同要部縦断面図、図10乃至図12は調整 操作説明図である。
【0014】 まず、図1乃至図6を参照して自動販売機の全体構成について説明する。同図 において、1は前面を開口した断熱性の箱型本体で、前面開口に断熱性の内扉2 と外扉3を夫々開閉自在に備えている。本体1内には、飲料缶等の商品Sを積み 重ねて収納し且つ最下位の商品Sを販売指令に基づいて順次搬出可能なサ−ペン タイン式の複数の商品コラム4と、商品コラム4から搬出された商品Sを前方に 誘導するデリバリシュ−ト5が配置されている。内扉2の下部にはデリバリシュ −ト5の前端に連続して矩形状の挿通口2aが形成され、該挿通口2aには商品 Sによって押圧開放される開閉扉2bが設けられている。外扉3の前面ほぼ中央 には矩形状の商品取出口3aが形成され、該商品取出口3aには後述するチェ− ン14の左右間隔よりも横幅が小さい押込み式の開閉扉3bが設けられている。 また、外扉3の背面下部には、商品コラム4から搬出された商品Sを上方に搬送 するエレベ−タユニット11が設置されている。
【0015】 このエレベ−タユニット11は図2乃至図6に示すように、縦長の箱型ケ−ス 12と、上下一対のスプロケット軸13と、2本のチェ−ン14と、バケット1 5と、モ−タ16と、高さ位置検知手段17と、商品有無検知手段18とから構 成されており、箱型ケ−ス12を外扉3の背面下部に着脱自在に取付けられてい る。
【0016】 箱型ケ−ス12は、背面の上端から下部までと前面上部から上面前部までを夫 々矩形状に開口し、また下面全体を開口している。箱型ケ−ス12の背面上端に は、箱型ケ−ス12と同一幅を有する矩形状の裏蓋12aが上下方向に開閉自在 に軸支され、該裏蓋12aは背面上部両側に設けられた磁石12bによって閉鎖 状態に保持されている。また、箱型ケ−ス12の両側面は断面コ字形の2個の凸 部が内側の前後方向に形成されるように屈曲されており、後側に形成された一凹 部は上下方向に延びるガイド溝12cとして、また他の2つの凹部は上下方向に 延びるチェ−ン収容溝12dとして利用されている。後述するスプロケット13 aの配置関係から、両側面のチェ−ン収容溝12dの間に位置する凸部はその下 端部には形成されていない。更に、箱型ケ−ス12の上面には該上面開口部分を 覆うようにして、前面開口のカバ−部材12eが連設されている。更にまた、箱 型ケ−ス12内の上部後側にはランプ支持板12fが固着され、取出し位置に上 昇した商品Sを照らすランプ12gが設けられている。
【0017】 スプロケット軸13は、両側面のチェ−ン収容溝12dに対応する間隔をおい て両端部に同一径のスプロケット13aを有している。このスプロケット軸13 は、箱型ケ−ス12のカバ−部材12eの両側壁と、両側面のチェ−ン収容溝1 2dの下側中央に夫々横向きに軸支されている。
【0018】 チェ−ン14は、スプロケット軸13の上下に対峙するスプロケット13aに 夫々所定のテンションをもって巻付けられ、両側面のチェ−ン収容溝12dに夫 々収容されている。また、チェ−ン14間には、バケット15が受入れ位置ある 状態で商品取出口3cの後側を覆う防盗シャッタ14aと、同状態でバケット1 5の前面側を覆う緩衝シャッタ14bが夫々架設されている。この防盗シャッタ 14aと緩衝シャッタ14bは共に多数の樹脂製横長部品を微細な間隔をおきチ ェ−ン14と直交して並設して構成されており、スプロケット部分においてもチ ェ−ン14と一体に移動できるようになっている。防盗シャッタ14aは商品取 出口3cからの異物挿入や悪戯を防止するためのもので、バケット15が受入れ 位置にある状態では該防盗シャッタ14aが邪魔になって商品取出口3cの開閉 扉3dが押込めないようになっている。一方、緩衝シャッタ14bは搬出された 商品Sの飛び出しや変形を防止するためのもので、挿通口2aから商品Sが勢い よく飛び出した場合でも該商品Sを受け止めてその衝撃を緩和しバケット15に 収容できるようになっている。
【0019】 バケット15は、商品Sの高さよりも大きな横幅と商品Sの高さよりも小さな 奥行きを有する角形容器状をなしており、挿通口2aから転がり落ちた商品Sを 横向き状態で受入れることができる。また、バケット15の両側面の後側には、 ガイド溝12cに摺動自在に嵌合する上下計4個のガイドロ−ラ15aが突設さ れている。更に、バケット15の両側面の前側には、両チェ−ン14の一部が連 結されるチェ−ンブロック15bが突設されている。更に、バケット15の両側 面には、商品有無を検知する際に用いられる光通過孔15cが左右同軸上に2個 ずつ穿設されている。更にまた、バケット15の右側面のチェ−ンブロック15 bと光通過孔15cとの間には、高さ位置検知手段17で検知される山形の検知 片15dが設けられている。
【0020】 モ−タ16は正逆回転を可能とするもので、ブラケット16aを介して箱型ケ −ス12の右側面下部に固着されている。勿論、箱型ケ−ス12の内側にスペ− スがあれば、同スペ−スを利用してモ−タ16を取付けることも可能である。こ のモ−タ16は減速機16bを備え、その回転軸を下側のスプロケット軸13に 連結されている。
【0021】 高さ位置検知手段17はバケット15の受入れ位置及び取出し位置を検知する ためのもので、箱型ケ−ス12の右側面の外側に形成された後側凹部に上下に間 隔をおいて設けられている。この高さ位置検知手段17の具体構成については後 述する。
【0022】 商品有無検知手段18は受入れ位置と取出し位置にあるバケット15内の商品 有無を検知するためのもので、箱型ケ−ス12の両側面の外側に形成された後側 凹部に上下に間隔をおいて設けられている。図示を省略したが、この商品有無検 知手段18は、1組の投・受光器から成る透光型の光電スイッチをバケット15 の光通過孔15の間隔に対応して上下位置で夫々2個宛内蔵しており、一側面側 の投光器から照射された光がバケット15の光通過孔15cを通じて他側面側の 受光器に入光された場合に商品無しを、また一側面側の投光器から照射された光 が遮断されて他側面側の受光器に入光されない場合に商品有りを検知できるよう になっている。
【0023】 上記エレベ−タユニット11のモ−タ16,高さ位置検知手段17及び商品有 無検知手段18は図示省略の制御回路に接続されており、モ−タ16は各検知手 段17,18の検知信号に基づいて駆動制御される。詳しくは、選択ボタン押圧 による販売指令に基づいて所定の商品コラム4から商品Sが搬出され、該商品S がデリバリシュ−ト5及び挿通口2aを介してバケット15に収容され下側の商 品有無検知手段18で商品有りが検知されると、モ−タ16が正回転してバケッ ト15が受入れ位置からガイド溝12cに沿って上昇する。バケット15が取出 し位置まで上昇して上側の高さ位置検知手段17で位置検知が行なわれると、モ −タ16が停止してバケット15が取出し位置に止まる。ここで商品取出口3a の開閉扉3bが押込まれて商品Sの取出しが行なわれる。バケット15内の商品 Sが取出されて上側の商品有無検知手段18で商品無しが検知されると、検知か ら数秒の時間が経過した後にモ−タ16が逆回転してバケット15が取出し位置 からガイド溝12cに沿って下降する。バケット15が受入れ位置まで下降して 下側の高さ位置検知手段17で位置検知が行なわれると、モ−タ16が停止して バケット15が受入れ位置に止まる。以上で1回の商品搬送を完了する。
【0024】 次に、図7乃至図9を参照して、上記高さ位置検知手段17の構成について説 明する。同図に示した高さ位置検知手段17は、方形状のカバ−17a(図3及 び図5参照)と、固定板17bと、可動板17cと、マイクロスイッチ17dと 、検知ア−ム17eとから構成されている。
【0025】 固定板17bは、略コ字形をなす基部17b1 と、該基部17b1 の前端から 直角に延設された固定部17b2 とから成り、固定部17b2 には、所定間隔P 1(穴中心位置の間隔)をおいて上下に直線的に連なる計3個の雌ネジ穴17b 3 群が左右2列、夫々高さを変えて形成されている。この固定板17bは、箱型 ケ−ス12の右側面の外側に形成された後側凹部にその基部17b1 を溶接或い はネジ止め等によって固着されており、固定部17b2 は箱型ケ−ス12の背面 と平行な状態にある。
【0026】 可動板17cは、マイクロスイッチ取付部17c1 と、該取付部17c1 の前 端から直角に延設された可動部17c2 とから成り、可動部17c2 には、雌ネ ジ穴17b3 の径と幅を一致し且つ上下に延びる所定長さP2の長穴17c3 が 、雌ネジ穴17b3 と同じ左右間隔で高さを変えて2個形成されている。また、 可動部17c2 の下端には検知ア−ム用の軸支穴17c4 とばね掛合溝17c5 が形成されている。この可動板17cは、各長穴17c3 を通じ雌ネジ穴17b 3 に締結されるネジ17fによって、固定板17bの固定部17b2 に所定の位 置関係で固定されている。
【0027】 尚、図示例では上記雌ネジ穴17b3 の中心位置の間隔P1と長穴17c3 の 全長P2は、雌ネジ穴17b3 の穴径をRとした場合、P1/2+R=P2を満 足するように設定されている。例えば、穴径Rが4mmの雌ネジ穴17b3 を1 0mmの間隔P1で形成する場合、長穴17c3 の全長P2は9mmとなる。
【0028】 マイクロスイッチ17dは4角形をなす周知のもので、検知ボタン17d1 を 下向きしてその側面を可動板17cの取付部17c1 に固着されている。
【0029】 検知ア−ム17eは、作動部17e1と、作動部17e1から斜めに垂設され たア−ム部17e2 と、ア−ム部17e2 の下端一側に回動自在に軸支されたロ −ラ17e3 とから成り、作動部17e1の一側部には軸支穴17e4 が形成さ れている。この検知ア−ム17eは、軸支穴17e4 の両側にワッシャ17g及 び巻ばね17hを介在させ、該軸支穴17e4 を可動板17cの軸支穴17c4 にリベット17iによって枢着されている。
【0030】 この枢着状態では巻ばね17hの一端は可動板17cのばね掛合溝17c5 に 掛合し、他端は作動部17e1を上方に付勢しており、マイクロスイッチ17d の検知ボタン17d1 は作動部17e1で押込まれている。また、検知ア−ム1 7eのロ−ラ17e3 は切欠き12hを通じて箱型ケ−ス12の内側、つまり後 側のチェ−ン収容溝12d内に突出している。切欠き12hを通じて箱型ケ−ス 12の内側に突出した検知ア−ム17eのロ−ラ17e3 は、バケット15の検 知片15dとの当接を可能としており、バケット15が受入れ位置及び取出し位 置にあるときには検知片15bによってロ−ラ17a3 が押圧されて検知ア−ム 17eが外方に揺動し、作動部17e1によるマイクロスイッチ17dの検知ボ タン17d1 の押圧を解除される。
【0031】 上述の高さ位置検知手段17における検知位置を修正する場合には、マイクロ スイッチ17d及び検知ア−ム17eが取付けられた可動板17cを固定板17 bに対して上下に動かし、検知ア−ム17eのロ−ラ17e3 の高さを変化させ ればよい。位置修正が僅かでよい場合には、図9の状態で両ネジ17fを緩めた 後、図10に示すように可動板17c全体を上下に動かして適当な位置で両ネジ 17fを締結すればよい。この場合には可動板17cの固定位置を長穴の長さP 2の範囲内で任意に調整することができる。
【0032】 また、位置修正が上記よりも大きく必要な場合には、図9の状態で両ネジ17 fを外した後、図11または図12に示すように可動板17c全体を上下に動か して可動板17cの長穴17c3 の所定位置に上下の雌ネジ穴17bの1つを合 わせ、両ネジ17fを長穴17cを通じて雌ネジ穴17c3 に再度締結すればよ い。同状態で微調整が必要な場合には、図11または図12の状態で両ネジ17 fを緩めた後、上記と同様に可動板17c全体を上下に動かして適当な位置で両 ネジ17fを締結すればよい。
【0033】 このように上述の固定位置調整構造によれば、固定板17b側に形成された複 数の雌ネジ穴17b3 を選択的に用いることができ、しかも各雌ネジ穴17b3 毎に可動板17c側の長穴17c3 の長さP2の範囲内で任意な調整が行なえる ので、上下方向に大きな調整幅を確保できると共に、同幅内で微調整を行なうこ とができる。
【0034】 また、雌ネジ穴17b3 の中心位置の間隔P1と雌ネジ穴17b3 の穴径Rと 長穴17c3 の全長P2とがP1/2+R=P2を満足しているので、各雌ネジ 穴17b3 毎に長穴17c3 によって行なえる調整可能範囲がネジ17fの径相 当の長さで重なりあうため、雌ネジ穴17b3 が連なる方向では固定不可能にな るところがなく、同方向で位置調整が連続的に行なえる。尚、この効果はP1/ 2+R<P2の場合でも同様に得ることができる。
【0035】 図13は本考案の他の実施例を示すもので、先に述べた実施例とは、ネジ17 fをボルト17j及びナット17kに変えた点と、雌ネジ穴17b3 をボルト挿 通穴17b4 に変えた点で異なる。本実施例では、可動板17cを固定板17b に対して上下に動かし、可動板17cの長穴17c3 の所定位置にボルト挿通穴 17b4 の1つを合わせた後、ボルト17jを長穴17c3 及びボルト挿通穴1 7b4 に挿通させてその先端にナット17kを締結することで可動板17cの位 置調整及び固定が行なわれる。本実施例でも先に述べた実施例と同様の効果を得 ることができる。
【0036】 尚、実施例では雌ネジ穴及びボルト挿通穴を3個宛左右2列に形成したものを 示したが、可動板の重量が小さい場合には各穴は1列のみであってもよく、また 穴の個数も希望する調整幅に応じて適宜増減してよい。
【0037】 また、実施例ではエレベ−タユニットの高さ位置検知手段に本考案を適用した 例を示したが、本考案は位置調整を要する自動販売機の他の部位は勿論のこと、 自動販売機以外の各種機器にも適用できる。
【0038】
【考案の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の固定位置調整構造によれば、第2の部材 に形成された複数の雌ネジ穴を選択的に用いることができ、しかも各雌ネジ穴毎 に第1の部材の長穴の長さ範囲内で任意な調整が行なえるので、雌ネジ穴が連な る方向に大きな調整幅を確保できると共に、同幅内で微調整を行なえる利点があ る。
【0039】 また、請求項2記載の固定位置調整構造によれば、上記の効果に加え、各雌ネ ジ穴毎に長穴によって行なえる調整可能範囲がネジの径以上の長さで重なりあう ため、雌ネジ穴が連なる方向に固定不可能になるところがなく、同方向で位置調 整が連続的に行なえる。
【0040】 請求項3記載の固定位置調整構造によれば、第2の部材に形成された複数のボ ルト挿通穴を選択的に用いることができ、しかも各ボルト挿通穴毎に第1の部材 の長穴の長さ範囲内で任意な調整が行なえるので、ボルト挿通穴が連なる方向に 大きな調整幅を確保できると共に、同幅内で微調整を行なえる利点がある。
【0041】 また、請求項4記載の固定位置調整構造によれば、上記の効果に加え、各ボル ト挿通穴毎に長穴によって行なえる調整可能範囲がボルトの径以上の長さで重な りあうため、ボルト挿通穴が連なる方向に固定不可能になるところがなく、同方 向で位置調整が連続的に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を自動販売機のエレベ−タユニットの高
さ位置検知手段に適用した例を示す自動販売機の要部縦
断面図
【図2】エレベ−タユニットの前面斜視図
【図3】同背面斜視図
【図4】同縦断面図
【図5】図4のA−A線断面図
【図6】バケットの背面斜視図
【図7】高さ位置検知手段の斜視図
【図8】同分解斜視図
【図9】同要部縦断面図
【図10】調整操作説明図
【図11】調整操作説明図
【図12】調整操作説明図
【図13】従来例を示す固定位置調整構造の断面図
【図14】従来例を示す固定位置調整構造の断面図
【図15】他の実施例を示す固定位置調整構造の断面図
【符号の説明】
17…高さ位置検知手段、17b…固定板、17b3 …
雌ネジ穴、17b4 …ボルト挿通穴、17c…可動板、
17c3 …長穴、17f…ネジ、17j…ボルト、17
k…ナット。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対位置を変化可能な2つの部材を、所
    定の位置関係でネジによって固定するようにした固定位
    置調整構造において、 ネジ頭部よりも幅が小さな長穴を第1の部材に形成し、 所定間隔をおいて連なる複数の雌ネジ穴を第2の部材に
    設けた、 ことを特徴とする固定位置調整構造。
  2. 【請求項2】 隣接する雌ネジ穴の中心位置の間隔をP
    1,穴径をRとし長穴の全長をP2とした場合に、P
    1,R,P2がP1/2+R≦P2を満足する、請求項
    1記載の固定位置調整構造。
  3. 【請求項3】 相対位置を変化可能な2つの部材を、所
    定の位置関係でボルト及びナットによって固定するよう
    にした固定位置調整構造において、 ボルト頭部よりも幅が小さな長穴を第1の部材に形成
    し、 所定間隔をおいて連なる複数のボルト挿通穴を第2の部
    材に設けた、 ことを特徴とする固定位置調整構造。
  4. 【請求項4】 隣接するボルト挿通穴の中心位置の間隔
    をP1,穴径をRとし長穴の全長をP2とした場合に、
    P1,R,P2がP1/2+R≦P2を満足する、請求
    項3記載の固定位置調整構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008172920A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Hiwin Mikrosystem Corp リニアモータ用原点微調整手段

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JP2008172920A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Hiwin Mikrosystem Corp リニアモータ用原点微調整手段

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