JPH05231897A - 空気流量計及びこれを用いたエンジン制御システム - Google Patents

空気流量計及びこれを用いたエンジン制御システム

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JPH05231897A
JPH05231897A JP4036089A JP3608992A JPH05231897A JP H05231897 A JPH05231897 A JP H05231897A JP 4036089 A JP4036089 A JP 4036089A JP 3608992 A JP3608992 A JP 3608992A JP H05231897 A JPH05231897 A JP H05231897A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱抵抗体式空気流量計に起動回路を設けて
も、空気流量計としての出力変動を少なくし検出精度の
安定化を図る。 【構成】 空気流量測定用の発熱抵抗体RHと温度補償
抵抗RCを設けたブリッジ回路1の各中点が差動増幅器
3の各入力端子に接続される。差動増幅器3の出力側と
加熱電流制御素子2たるトランジスタT1のベースとの
間には、R10〜R12から成る起動回路4が接続さ
れ、電源投入時に差動増幅器3が負のオフセット入力電
圧特性である場合には、起動回路4から加熱電流素子2
に起動信号が入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気流量計及びエンジン
制御システムに係り、さらに詳細には、発熱抵抗体を利
用した空気流量計の起動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブリッジ回路に温度依存性を
有する空気流量測定用(加熱制御対象)の発熱抵抗体や
その温度補償用の感温抵抗体を設け、このブリッジ回路
の中点をそれぞれ差動増幅器の反転入力端子,非反転入
力端子に接続し、差動増幅器の出力信号を加熱電流制御
素子(通常、トランジスタで構成され、発熱抵抗体に流
れる加熱電流を差動増幅器の出力信号により制御する素
子)の入力側に印加するように構成した、いわゆる発熱
抵抗式空気流量計が広く知られている。
【0003】この種の空気流量計は、流量測定用の管路
に発熱抵抗体,温度補償用の感温抵抗体などを配置し、
ブリッジ回路の発熱抵抗体の熱を奪う空気流量が変化し
ても、発熱抵抗体が所定の抵抗値(温度)を保つように
加熱電流を制御してブリッジの平衡を保つ(ブリッジの
中点電圧を一定に制御する)ようにするもので、加熱電
流から質量空気流量を測定できる利点があり、様々な分
野で利用されている。特に自動車では、空気と燃量の混
合比を制御するエンジン制御分野における質量空気流量
計に使用され、精度の高いものとして評価されている。
【0004】ところで、発熱抵抗式空気流量計において
は、差動増幅器の入力オフセット電圧が特性のばらつき
により負であると、電源投入時に起動しない場合があ
る。ここで、入力オフセット電圧が負の特性であると
は、電源投入時(差動増幅器の反転,非反転入力が共に
零である時)に、加熱電流制御素子がNPNトランジス
タである場合には、差動増幅器の出力がローレベルにな
る特性、または加熱電流制御素子がPNPトランジスタ
である場合には、差動増幅器の出力がハイレベルになる
特性をいう。
【0005】そのため、従来は、例えば特公昭63−4
3688号公報に開示されるように、電源投入時に所定
のオフセット電圧を差動増幅器の入力側に加え、加熱電
流制御素子に起動のための初期信号を供給する技術が提
案されている。
【0006】すなわち、電源の給電線間に分圧抵抗を直
列に接続し、電源投入時にはその分圧された電圧(約
0.5V)をダイオードを介して差動増幅器の一方の入
力端子に印加することで(この従来例では、一例とし
て、加熱制御素子たるトランジスタがPNPトランジス
タで差動増幅器の反転入力端子に上記分圧電圧を印加し
ている)、起動に要するオフセット電圧を生じさせてい
る。また、起動後の通常の動作状態(ブリッジより信号
が出力されている状態)では、差動増幅器の反転入力側
の電圧は、上記分圧電圧よりも格段に大きいので、上記
ダイオードがカットオフ機能をなして、起動回路が空気
流量測定のための加熱電流制御に影響を及ぼさない配慮
がなされている。
【0007】また、その他にも、特開昭58−1585
17号公報に開示されるカルマン渦式空気流量計におい
ても、差動増幅器の入力側に起動に要するオフセット電
圧をかけて加熱電流制御素子ひいてはブリッジ回路の起
動補償を行うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の起動補
償技術うち、後者は、起動回路が差動増幅器の入力側に
あり、また、前者のようなカットオフ機能をなすダイオ
ードがないため、起動用オフセット電圧がブリッジの平
衡状態に影響を及ぼし、カルマン渦式以外の通常の発熱
抵抗式空気流量計では、オフセット電圧が差動増幅器の
出力誤差となって表れる。
【0009】一方、前者のようにカットオフ機能をなす
ダイオードを起動回路に設けた場合でも、ダイオードが
周囲環境の熱等の影響で絶縁劣化を起こした場合には、
ブリッジ回路から差動増幅器に入力される出力電流がダ
イオードを介してリークし、測定精度を低下させること
になる。そのために、ダイオード自体は熱の影響を避け
る場所に設置しなければならないといった制約がある。
例えば、自動車エンジン制御に用いる場合には、熱源た
るエンジンからできるだけ離し、且つ吸気管外壁にダイ
オードを空気流量計の他の素子と離して取付けたりして
いる。また、ダイオードを他の素子と一体にモジュール
化することが困難であった。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、空気流量計としての出力に変動を与えることが少
なく安定した測定精度を保証する起動回路を実現し、且
つ、設置場所等の制約をさほど受けない空気流量計を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基本的には次のような課題解決手段を提案
する。
【0012】すなわち、ブリッジ回路に温度依存性を有
する加熱制御対象の空気流量測定用の発熱抵抗体が設け
られ、前記ブリッジ回路の中点が差動増幅器の反転入力
端子,非反転入力端子にそれぞれ接続され、前記差動増
幅器の出力側は加熱電流制御素子(前記発熱抵抗体に流
れる加熱電流を制御する素子)の入力側に接続して成る
空気流量計において、電源投入時に前記加熱電流制御素
子に起動信号を印加する起動回路が前記差動増幅器の出
力側と前記加熱電流制御素子の入力側との間に設けら
れ、且つ、この起動回路は、前記ブリッジ回路に空気流
量測定範囲の加熱電流より小さな微小電流が流れるよう
その起動信号値を設定して成る。
【0013】
【作用】上記構成よりなる本発明によれば、電源投入時
に差動増幅器の入力オフセット電圧が負の特性であって
も、起動信号が起動回路を介して加熱電流制御素子に印
加されるので、加熱電流制御素子を介してブリッジ回路
に起動のための駆動電流が流れる。
【0014】この起動回路を、差動増幅器の出力側と加
熱電流制御素子の入力側との間に設けると、差動増幅器
の入力側のブリッジ平衡条件に影響を及ぼさず、電源投
入後(ブリッジ回路駆動後)には、差動増幅器からブリ
ッジ平衡を保つための加熱電流制御信号が精度良く出力
される。
【0015】また、起動信号によってブリッジ回路に流
れる電流は、空気流量測定範囲の加熱電流よりも小さく
設定してあるので、これが空気流量測定値として誤認さ
れることがない。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0017】図1は本発明の第1実施例に係る回路図、
図2は本実施例の空気流量計を自動車のエンジン制御シ
ステムに応用した時の実装図である。
【0018】本実施例の空気流量計は、大別すると、図
1に示すように、発熱抵抗体RHである熱線を含むブリ
ッジ回路1、ブリッジ回路1の電流を制御する加熱電流
制御素子2(本例では、NPNトランジスタT1を使
用)2、差動増幅器3、起動回路4により構成される。
【0019】ブリッジ回路1は、一方の分岐路に温度依
存性を有する発熱抵抗体RHと温度依存性を有さない加
熱電流検出素子たる抵抗R1を設け、他方の分岐路に温
度依存性を有する温度補償用の抵抗RCと温度依存性を
有さない抵抗R8,抵抗R7とを設けて成る。
【0020】ブリッジ回路1の一端はトランジスタT1
のエミッタと接続され、他端が電源VBの(−)側に接
続される。トランジスタT1のコレクタは電源VBの
(+)側に接続される。ブリッジ回路1の一方の中点
(発熱抵抗体RHと抵抗R1との間)は差動増幅器3の
非反転入力端子と接続され、他方の中点(抵抗R8と抵
抗R7との間)は反転入力端子に接続される。
【0021】差動増幅器3の出力側は抵抗R12及び抵
抗R10を介してトランジスタT1のベース(入力側)
と接続される。また抵抗R11,R12は、差動増幅器
3の出力側と電源VBの(+)側との間に直列に接続さ
れ、抵抗R10,R11,R12が起動回路4を構成す
る。すなわち起動回路4は、電源VBの(+)側と差動
増幅器3の出力側との間で直列接続された分圧抵抗R1
1,R12及びこの分圧抵抗間とNPNトランジスタT
1のベースとの間に接続した抵抗R10とより成る。
【0022】ここで、以上の構成をなす回路の動作の説
明に先立ち、図2において、本実施例の空気流量計の自
動車における実装例を説明する。
【0023】図2において、空気流量計は、吸入空気
(被検出空気)を通過させるボディ(主空気通路)20
内に吸入空気の一部を導入する副空気通路20aを形成
し、この副空気通路20aに空気流量測定素子たる発熱
抵抗体RHと空気の温度を検出する温度補償用の感温抵
抗体RCを配置し、ボディ20の外壁に図1に示す電子
回路(抵抗RH及びRCを除く)を収納したケース23
が装着される。
【0024】このタイプの実装構造は、測定素子である
発熱抵抗体RH及び温度補償抵抗RCを曲折した副空気
通路20aに収納することで塵埃に対する保護を図り得
る利点がある。また、上記のように構成された空気流量
計は、エアフィルタ22付きのエアクリーナ21とスロ
ットルバルブ27付きスロットルボディ26との間にダ
クト24,25を介して取付けてある。
【0025】エンジンへ吸入される空気は、エアクリー
ナ21,ダクト24,空気流量計,ダクト25,スロッ
トルバルブ27を通ってインテークマニホールドに達す
る。エンジン制御ユニット28は、この空気流量計の出
力とエンジン回転数等のエンジン状態に関する各種パラ
メータから最適な燃料供給量(燃料噴射パルス)を算出
し、図示されないインジェクタを駆動して燃料を供給す
る。これにより排気ガスの浄化,燃費に優れたエンジン
制御システムを実現できる。
【0026】図1により本実施例の回路動作を説明す
る。
【0027】差動増幅器3により、ブリッジ回路1は、
数1式となるように平衡する。
【0028】
【数1】RH・R7=R1・(R8+RC) RH;発熱抵抗体RHの抵抗値 RC;温度補償抵抗RCの抵抗値 数1式において、
【0029】
【数2】RH=RH0(1+αTh) RC=RC0(1+αTa) 但し、RH0;基準温度(0℃)における発熱抵抗体R
Hの抵抗値 RC0;基準温度(0℃)における温度補償抵抗RCの
抵抗値 α ;温度係数 Th;発熱抵抗体の温度 Ta;空気の温度 とおけば、発熱抵抗体の加熱温度(Th−Ta)は数3
式で示される。
【0030】
【数3】
【0031】一方、発熱抵抗体RHの加熱電流Ihと発
熱抵抗体RHから空気に伝達される熱量の関係は数4式
に示すKINGの式で表される。
【0032】
【数4】
【0033】従って加熱電流は数5式となり空気信号を
表す。
【0034】
【数5】
【0035】このIhを抵抗R1で検出し、出力信号V
hを検出端子(図示せず)を介して取り出しエンジン制
御ユニット28に送られる。すなわち、ブリッジ回路1
の発熱抵抗体RHの熱を奪う空気流量が変化しても、発
熱抵抗体RHが温度補償抵抗RCとの関係を所定の温度
差を保つように加熱電流Ihを制御してブリッジ回路1
の平衡を保つ(ブリッジの中点電圧を一定に制御する)
ようにするもので、加熱電流値Ihに関する信号値から
質量空気流量を測定できる。
【0036】ここで、電源VB投入時に、差動増幅器3
の入力オフセット電圧が負の特性で出力がローレベル
(0V)となった場合には、電源VBを抵抗R11とR
12で分割した電圧がトランジスタT1のベースに抵抗
R10を介し起動信号として印加されるため、トランジ
スタT1のコレクタに微小電流が流れトランジスタT1
ひいてはブリッジ回路1を起動させることでできる。こ
の時にトランジスタT1を介して流れるブリッジ回路1
に流れる電流は、数5式の空気流量Qの最小値(空気流
量範囲の下限値)におけるIhよりも小さい値になるよ
うに、抵抗R10が設定されているため、空気流量の検
出機能に影響を与えることはない。
【0037】すなわち、トランジスタT1はベース電圧
が1.5Vで十分に起動でき(このときのブリッジ回路
1の発熱抵抗体に流れる電流Ihは0.3mA)、一
方、最低空気流量Qにおけるベース電圧は3.78V
(Ih=70mA)である。従って、抵抗R11とR1
2の比を適切に設定すれば、その変化(絶縁劣化)によ
る影響を大きく低減できる。
【0038】また、起動回路4は、差動増幅器3の出力
側と加熱電流制御素子2(トランジスタT1)の入力側
との間に設けてあるため、差動増幅器3の入力側のブリ
ッジ平衡条件に影響を及ぼさず、電源投入後(ブリッジ
回路駆動後)には、差動増幅器3からブリッジ平衡を保
つための加熱電流制御信号Voが精度良く出力される。
すなわち、加熱電流制御信号Voによって電源VBから
トランジスタT1に供給されるベース電流ひいてはコレ
クタ電流が制御され、ブリッジ回路1にブリッジの平衡
を保つような加熱電流Ihが流れる。
【0039】図3は本発明の第2実施例である(第1実
施例と同一符号は同一或いは共通する要素を示す)。本
実施例は第1実施例と基本的に回路構成が同じであり、
異なる点は、起動回路4の分圧抵抗R11・R12間と
電源VBの(−)側との間に基準電圧を得るためのツェ
ナーダイオードDzを接続した点にある。これは、サー
ジ電圧等の過電圧から回路を保護するためのもので、ツ
ェナー電圧は、電源VBより若干高い値に設定してあ
る。
【0040】図4は本発明の第3実施例である。第1実
施例と異なる点を主に説明する。
【0041】本実施例は、加熱電流制御素子2にPNP
形トランジスタT2を使用し、ブリッジ回路1の中点の
うち発熱抵抗体RHを設けた側の中点が差動増幅器3の
反転入力端子と接続され、もう一方の中点(抵抗R8・
R7間の中点)が非反転入力端子と接続される。起動回
路4は、電源VBの(−)側と差動増幅器3の出力側と
の間に分圧抵抗R12,13を直列に接続し、この分圧
抵抗R12,R13間をトランジスタT2のベースに接
続して成る。
【0042】本実施例の場合には、トランジスタT2が
PNP形であるため、電源投入時に差動増幅器3の出力
がハイレベル(電源VBと同レベル)に固定されてしま
うと、起動手段がない場合には加熱制御素子2ひいては
ブリッジ回路1が起動しない。
【0043】そこで、上記のような場合には、差動増幅
器3の出力を分圧抵抗R12,R13を介して降圧させ
て起動信号を発生させ、トランジスタT2に駆動に要す
る微小なコレクタ電流を生じさせてブリッジ回路1の起
動を補償する。
【0044】このような構成においても、抵抗R12,
R13を適宜設定することで第1,第2実施例同様の効
果を奏し得る。
【0045】また、上記各実施例によれば、従来のよう
に起動回路にカットオフ機能をなすダイオードを設ける
必要がないので、この熱劣化を配慮する必要がなく、起
動回路を含めた空気流量測定用の電子回路をモジュール
一体成形することが可能となる。
【0046】図5はこの空気流量計の実装例を示す開披
平面図、図6はその一部の縦断面図である。
【0047】図5,図6において、発熱抵抗体RHと温
度補償抵抗RCは、それぞれピン37に溶接により接
続,支持される。ピン37は各リードフレーム36に溶
接により接続され、フレーム36は、ワイヤW1〜W4
のそれぞれ対応のものを介して回路基板31上の端子に
接続される。
【0048】回路基板31上には、既述の加熱電流制御
素子2たるトランジスタT1又はT2及び図1,図3,
図4に示した抵抗R12,差動増幅器3,ツェナーダイ
オードDzを集積したIC33の他に全回路(発熱抵抗
体RH,温度補償抵抗RCの除く)の素子R1,R8,
R7,R10,R11,ノイズ除去用コンデンサ等がハ
イブリットICで形成してある。電源VBと空気流量信
号Vhの端子は、ワイヤW5〜W7を介して外部端子3
4a〜34cに接続される。外部端子34a〜34c
は、プラスチック製のハウジング30の側部にインサー
ト成形される。
【0049】ピン37及びリードフレーム36は、モー
ルド成形体35と一体成形され、このモールド成形体3
5が回路基板31の直下にてベース32にインサートさ
れている。
【0050】回路基板31はアルミニウム製のベース3
2上の搭載されてハウジング30内に収納され、ハウジ
ング30がカバー30Aで蓋される。カバー30Aとハ
ウジング30とベース32とは互いに接着により固着さ
れる。
【0051】上記各実施例で述べた空気流量計において
は、起動回路4にカットオフ機能をなすダイオードを要
さないので、図5,図6で述べたような実装構造を採用
でき、小形にして信頼性の高い空気流量計を提供でき
る。
【0052】なお、上記実施例では発熱抵抗体RHを一
例として熱線のものを例示したが、これに限定されず、
その他、フィルム式の薄膜抵抗体や半導体タイプのもの
であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電源投入
時の起動が確実に行われ、かつその起動手段があっても
空気流量の検出精度の劣化の少ない空気流量計を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る回路図
【図2】上記実施例を自動車のエンジン制御システムの
空気流量計に応用した場合のシステム構成図
【図3】本発明の第2実施例に係る回路図
【図4】本発明の第3実施例に係る回路図
【図5】上記各実施例の空気流量計の実装例を示す開披
平面図
【図6】上記各実施例の空気流量計の実装例を示す縦断
面図
【符号の説明】
1…ブリッジ回路、2(T1,T2)…加熱電流制御素
子、3…差動増幅器、4…起動回路、20a…空気流量
測定用管路、28…エンジン制御ユニット、30…ハウ
ジング、31…回路基板、32…ベース、36…リード
フレーム、37…ピン、RH…発熱抵抗体、RC…温度
補償抵抗(感温抵抗)、R10,R11,R12,R1
3…起動回路用抵抗、Dz…ツェナーダイオード。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリッジ回路に温度依存性を有する加熱
    制御対象の空気流量測定用の発熱抵抗体が設けられ、前
    記ブリッジ回路の中点が差動増幅器の反転入力端子,非
    反転入力端子にそれぞれ接続され、前記差動増幅器の出
    力側は加熱電流制御素子(前記発熱抵抗体に流れる加熱
    電流を制御する素子)の入力側に接続して成る空気流量
    計において、 電源投入時に前記加熱電流制御素子に起動信号を印加す
    る起動回路が前記差動増幅器の出力側と前記加熱電流制
    御素子の入力側との間に設けられ、且つ、この起動回路
    は、前記ブリッジ回路に空気流量測定範囲の加熱電流よ
    り小さな微小電流が流れるようその起動信号値を設定し
    て成ることを特徴とする空気流量計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記加熱電流制御素
    子はNPNトランジスタにより構成されて前記ブリッジ
    回路の中点のうち前記加熱制御対象の発熱抵抗体を設け
    た側の中点が前記差動増幅器の非反転入力端子と接続さ
    れ、もう一方の中点が反転入力端子と接続され、前記起
    動回路は、電源の(+)側と前記差動増幅器の出力側と
    の間で直列接続された分圧抵抗及びこの分圧抵抗間と前
    記NPNトランジスタのベースとの間に接続した抵抗と
    より成ることを特徴とする空気流量計。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記加熱電流制御素
    子はPNPトランジスタにより構成されて前記ブリッジ
    回路の中点のうち前記加熱制御対象の発熱抵抗体を設け
    た側の中点が前記差動増幅器の反転入力端子と接続さ
    れ、もう一方の中点が非反転入力端子と接続され、前記
    起動回路は、電源の(−)側と前記差動増幅器の出力側
    との間で直列接続された分圧抵抗を有し、この分圧抵抗
    間が前記PNPトランジスタのベースに接続されて成る
    ことを特徴とする空気流量計。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3において、前記起
    動回路には、サージ電圧等の過電圧から回路を保護する
    ためのツェナーダイオードを付加してあることを特徴と
    する空気流量計。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    において、前記ブリッジ回路には、前記発熱抵抗体の他
    に温度補償用の感温抵抗体が設けられ、前記発熱抵抗体
    及び感温抵抗体が空気流量測定用の管路に配置され、前
    記発熱抵抗体及び感温抵抗体を除く空気流量計の全回路
    が単一基板上に形成されて外部入出力端子付きのハウジ
    ングに収納され、一方、前記発熱抵抗体及び感温抵抗体
    はリードフレームに接続されたピンに接続,支持され
    て、これらのリードフレームと前記単一基板上の回路と
    がワイヤ接続されて成る空気流量計。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    の起動回路を備えた空気流量計の出力によりエンジンへ
    の燃料量を制御するように設定して成るエンジン制御シ
    ステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115290156A (zh) * 2022-07-15 2022-11-04 温州荣际新能源有限公司 一种空气流量传感器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115290156A (zh) * 2022-07-15 2022-11-04 温州荣际新能源有限公司 一种空气流量传感器

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