JPH05231814A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JPH05231814A
JPH05231814A JP4069594A JP6959492A JPH05231814A JP H05231814 A JPH05231814 A JP H05231814A JP 4069594 A JP4069594 A JP 4069594A JP 6959492 A JP6959492 A JP 6959492A JP H05231814 A JPH05231814 A JP H05231814A
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JP
Japan
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probe
sample
unit
optical
microscope
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Application number
JP4069594A
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English (en)
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Shuzo Mishima
周三 三島
Norio Maruyama
規夫 丸山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05231814A publication Critical patent/JPH05231814A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q30/00Auxiliary means serving to assist or improve the scanning probe techniques or apparatus, e.g. display or data processing devices
    • G01Q30/02Non-SPM analysing devices, e.g. SEM [Scanning Electron Microscope], spectrometer or optical microscope
    • G01Q30/025Optical microscopes coupled with SPM

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料に合わせて最適な観察光学系や走査型プ
ローブ顕微鏡を容易に選択可能な構成を持つ光学顕微鏡
一体型の走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【構成】 試料台(103,203)と、試料台に対峙
する対物レンズ(101)と、対物レンズと試料台との
間に間挿される探針(102,201)とを有するプロ
ーブユニット(100,200)を基台ユニット(5
0)に対して着脱可能に設けると共に、試料(206)
を照明する照明光学系(30)と、試料像を結像するた
めの結像光学系(20)とからなる光学ユニット(4
0)の構成を変更可能としたことにより、測定すべき試
料に最も適した光学ユニット及びプローブユニットを容
易に選択可能とした光学顕微鏡一体の走査型プローブ顕
微鏡。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走査型トンネル顕微
鏡(Scanning Tunneling Microscope: STM),原子間力
顕微鏡(Atomic Force Microscope: AFM)等の走査型プ
ローブ顕微鏡に係り、特に試料を光学的に観察するため
の観察光学系を合わせ持った光学顕微鏡一体型の走査型
プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、STMやAFM等の走査型プロー
ブ顕微鏡は、原子オーダーの分解能を持つ顕微鏡として
利用が進んでいる。
【0003】STMでは、導電性の試料と探針との間に
電圧を印加して、両者を1nm以下の距離まで近づけた時
に流れるトンネル電流を検出しながら試料表面を探針で
走査する。走査中検出されるトンネル電流は試料−探針
間距離や試料の局所的電子状態に依存した値を示すの
で、このトンネル電流値に基づいて試料表面の局所的な
構造や物理特性を測定することができる。
【0004】またAFMでは、一端を固定した柔軟なカ
ンチレバーの自由端部に支持した探針の先端を試料に原
子レベルまで接近させ、試料表面を探針で走査する。こ
の時探針先端の原子と試料表面の原子との間にはその原
子間距離に依存して変化する原子間力が働き、カンチレ
バーを変位させる。よってカンチレバーの変位を検知す
れば凹凸像等の試料情報を得ることができる。このAF
Mによれば、STMでは測定が困難であった絶縁性試料
の測定が可能である。
【0005】ビニッヒ(Binnig)らによって開発されたこ
れらの走査型プローブ顕微鏡は、光学顕微鏡では到底不
可能であったグラファイトやSi表面の原子分解能での
観察を可能にし、その応用としては、従来、電子顕微鏡
で観察していた種々の試料の微細構造を大気中,液体中
で観察するという要請も高まっている。
【0006】ところで、これらの走査型プローブ顕微鏡
においては、探針を試料上の所望の測定位置に設定する
のが非常に困難であるという問題があった。これは試料
上の測定位置の肉眼での同定が不可能であることに起因
し、所望の測定位置に探針を設定するまでに、無駄な測
定を繰り返し行なわなくてはならないという不具合があ
った。
【0007】しかし最近では、光学顕微鏡と一体化さ
れ、高倍率の光顕観察により予め探針を試料上の所望の
測定位置へと高精度に設定できるSTM(国際公開WO89
/01603号公報)や、AFM(特開平2-28113 号公報)も
提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、極めて透明に近い生態標本などの試料を染色しない
で光学顕微鏡と走査型プローブ顕微鏡とで同時に観察し
たいというニーズに対して、STM等の走査型プローブ
顕微鏡に通常の光学顕微鏡を一体化してやるだけでは、
透明試料の光顕による十分な観察が不可能であるという
問題がある。この場合、透明試料の観察に有効な位相差
顕微鏡やノマルスキー顕微鏡を走査型プローブ顕微鏡と
一体化し、試料の微妙な位相変化を強度変化に変えて観
察することが考えられるが、多様化する測定対象に対し
て、それぞれ最適の観察光学系をマッチさせるには、走
査型プローブ顕微鏡と各種の特殊光学顕微鏡とをマルチ
に結合可能とするためのモジュール化が必要となってき
ている。これら特殊光学顕微鏡としては、位相差顕微鏡
やノマルスキー顕微鏡に止まらず、暗視野顕微鏡,蛍光
顕微鏡などがあり、特殊照明光学系,特殊結像光学系
等、試料に応じてこれら特殊光学系を切替え可能とする
と共に、前述したように走査型プローブ顕微鏡の方もS
TM,AFM等、試料に応じて容易に交換可能な光学顕
微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡が望まれていた。
【0009】この発明は、このように多種多様な試料に
合わせて最適な観察光学系や走査型プローブ顕微鏡を容
易に選択可能な構成を持つ光学顕微鏡一体型走査型プロ
ーブ顕微鏡の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明では、観察光学系と一体に組み込まれ、光
学観察と同時に探針による試料測定が可能な走査型プロ
ーブ顕微鏡において、試料台と、試料台に対峙する対物
レンズと、対物レンズと試料台との間に間挿される探針
とを有するプローブユニットと、試料を照明する照明光
学系と、試料像を結像するための結像光学系とを有する
光学ユニットと、上記プローブユニットと光学ユニット
とを支持する基台ユニットとを具備したことを特徴とす
る。
【0011】また上記プローブユニットは、好ましくは
薄板を探針支持部材とするトンネル電流探針を有する。
【0012】さらに上記プローブユニットは、好ましく
はカンチレバーにより支持された原子間力探針と、カン
チレバーの変位を検出する変位検出器とを有する。
【0013】
【作用】このような構成により、試料台上の試料に対物
レンズが対峙して試料の情報を光学的に抽出すると共
に、試料と対物レンズとの間に間挿された探針により光
学情報の抽出と同時に試料の局所的な情報を抽出する。
【0014】またプローブユニットがSTMのトンネル
電流探針を有する場合、対物レンズが試料に対して合焦
状態にある状態で、薄板を支持台としたトンネル電流探
針が試料上を走査し、STMとして動作する。
【0015】更に、プローブユニットがカンチレバーの
先端に原子間力探針を有する場合、変位検出器によりカ
ンチレバーの変位を検出しながら探針を試料上で走査す
ることにより、AFMとして動作する。
【0016】これらSTMとAFM等のプローブユニッ
トは、互換可能に共通の基台ユニットに支持される。
【0017】またこの基台ユニットは、例えば位相差顕
微鏡,ノマルスキー顕微鏡,蛍光顕微鏡,暗視野顕微鏡
等の種々の顕微鏡の照明光学系とそれらに対応した結像
光学系からなる光学ユニットを、プローブユニットの対
物レンズに対して同軸に支持し、試料に応じた方法で試
料の光学情報を抽出すると共に、プローブユニットの探
針による試料測定位置の同定に寄与する。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。
【0019】図1は、この発明の走査型プローブ顕微鏡
の光学ユニット及びそれを支持する基台ユニットを示す
正面図であり、図2はその側面図である。
【0020】基台1上にはこの基台上面の周縁部に沿っ
て枠体7が設けらている。枠体7には後述するプローブ
ユニットを設置する際に取り外される前方カバー7a,
及びその固定ネジ7bが設けられている。この枠体7か
らは支柱2が立設されており、支柱2の上部には回転軸
15の下端部が埋設固定されている。回転軸15の上端
部はアーム3の基端部内部に嵌挿されると共に、アーム
3にはこの回転軸15回りのアーム3の回転をロックす
るためのノブ14が設けられ、支柱2に対してアーム3
が回動自在に支持されている。これら基台1,支柱2,
アーム3,枠体7により、基台ユニット50が構成され
ている。
【0021】アーム3先端部の上方には、鉛直方向と4
5°傾けられた部分反射ミラー11を内蔵する中空ブロ
ック4を分岐点として上方に結像光学系20、側方へ照
明光学系30の2光路が形成されている。結像光学系2
0は、結像系鏡筒6,結像レンズ10及び結像面12に
より構成されており、また照明光学系30は、部分反射
ミラー11,部分反射ミラー11の側方に設けられたフ
ィルター8,及びファイバー光源9から構成されてい
る。そしてこれら結像光学系20及び照明光学系30に
より光学ユニット40が構成されている。なお、アーム
3先端部には結像光学系20と同軸の開口13が形成さ
れている。
【0022】次に、上述した光学ユニットの基台1とア
ーム3との間に設置される互換ユニットであるプローブ
ユニットの一例として、AFMユニットを図3(a),
及び(b)を用いて説明する。図3(a)はAFMユニ
ットの正面図,図3(b)はその側面図である。
【0023】試料を載置すると共に試料を3次元方向に
走査可能なチューブスキャナーからなる試料台103の
上方には、自由端に探針102を備えるカンチレバーを
保持するためのカンチレバーホルダー107が支持され
ている。またこのカンチレバーホルダー107の上方に
は、試料及び探針を光学的に観察する結像光学系20及
び照明光学系30からなる光学ユニット40と、カンチ
レバーの変位を検知する光学検知器106とに共用され
る対物レンズ101が支持される。また対物レンズ10
1の上方には光学ユニット40と光学検知器106との
光路を分岐するためのミラー105が設けられている。
これら試料台103,カンチレバーホルダー107,ミ
ラー105,光学検出器106は支持ブロック104に
よって支持され、また支持ブロック104の底部にはA
FMユニット100を基台1に固定するための3本のピ
ン109が設けられている。尚、試料台103はDCモ
ーター110の駆動により不図示の粗動機構を介してZ
方向にスライド可能に設けられている。
【0024】次に前述した光学ユニットの基台1にAF
Mユニット100を装着する機構について図4(a),
及び(b)を用いて説明する。図4(a)において基台
1にはAFMユニット100底部に設けられた3本のピ
ン109と係合する当接片111,112,113が3
角形の頂点位置に配置されている。これら当接片には、
夫々AFMユニット100のピン109を係合位置に案
内するためのガイド溝114が設けられていると共に、
当接片111には図中Y方向に伸びるV字溝116,当
接片112には半球状凹部115,当接片113にはフ
ラットな平面部117が設けられている。
【0025】図4(b)は、プローブユニット100を
基台1に装着する時に3本のピン109が当接片11
1,112,及び113に係合する様子を示している。
装着時には、AFMユニット100の枠体7内への導入
を容易にするため図1及び図2に示した光学ユニットの
枠体7の前方カバー7aを取り去ると共に、図1の状態
からアーム3を回動して跳ね除ける。枠体7内に導入さ
れたプローブユニット100の3本のピン109は、そ
れぞれガイド溝114により図中右方向に案内される。
そしてまず破線で示すように当接片111のV字溝11
6にピン109の1つが落とし込まれる。さらにこの当
接片111のV時溝6に沿ってプローブユニット100
を図中Y方向に振ることによってもう1つのピン109
が当接片112の半球状凹部115に落とし込まれ、プ
ローブユニット100の位置決めが完了する。位置決め
が完了した後は、枠体7の前方カバー7aを元通り装着
し、ネジ7bにて固定する。そしてアーム3を再び図1
の状態まで戻し、AFMユニット100の装着が完了す
る。
【0026】次に上述した基台ユニット50にAFMユ
ニット100を組み込んだ状態を図5を用いて説明す
る。AFMユニット100は、光学ユニット40の結像
光学系20の光軸がAFMユニット100の対物レンズ
101の光軸と一致するように、図4(a),及び
(b)に示された3点支持機構により支持される。この
状態で光学ユニット40の結像光学系20及び照明光学
系30の光路はアーム3の開口13を介して対物レンズ
105に導かれる。
【0027】次に上述した光学ユニット40及びAFM
ユニット100により、試料の光学観察とAFM測定と
を行なう様子について説明する。
【0028】ファイバー光源9からの照射光は、必要に
応じてこの照射光の特定波長のみを透過させたり、ある
いは照射光を偏光させたりするためのフィルター8を介
して部分反射ミラー11により偏向され、開口13を介
してAFMユニット100へと進行する。ミラー105
を介して対物レンズ101へと導かれた光は、試料台1
03上の試料を照明する。この状態でDCモーター11
0により試料台を駆動し結像光学系20の焦点を試料表
面に合焦させる。試料により反射された光,あるいは試
料自身からの発光は、ミラー105及び部分反射ミラー
11を透過して結像系鏡筒6に入射する。結像系鏡筒6
では、結像レンズ10により結像面12に試料像が結像
され、この像が図示されないCCD撮像カメラで撮像さ
れる。撮像された像には、試料像と共に対物レンズ10
5直下のプローブ先端が写し込まれる。したがって、カ
ンチレバーホルダー107を支持する図示しない微動機
構により探針102を移動させ、試料上の所望の測定位
置まで位置決めをすることができる。
【0029】次に、この装置を用いたAFM測定の様子
について説明する。上述したように試料上の所望の位置
に探針102が位置決めされた後、試料台103のチュ
ーブスキャナーにより試料を原子レベルまで探針に近づ
けると試料の構成原子と探針102先端の構成原子との
間に原子間力が生じ、カンチレバーが変位する。このカ
ンチレバーの変位はファイバー光源109から射出さ
れ、試料を照明した光を対物レンズ101及びミラー1
05を介して光学検出器106に入射して検出する。検
出方法は公知の光テコ法や臨界角法が用いられる。この
状態でチューブスキャナーからなる試料台103にXY
の走査信号を入力すると試料の凹凸に応じて変化する試
料−探針間距離に応じて原子間力が変化し、カンチレバ
ーを変位させる。この時光学検出器106の出力は不図
示のサーボ回路に入力され、サーボ回路はカンチレバー
の変位が一定となるように試料台103のチューブスキ
ャナーを駆動制御する。したがって、このサーボ回路の
出力を上述したXYの走査信号と同期して記録すること
により、試料の凹凸像を得ることができる。
【0030】次に上述した基台ユニット50に装着可能
なプローブユニットの別の例としてSTMユニット20
0を図6及び図7を用いて説明する。
【0031】略L字状の支持台210の上には、ノブ2
14の回動によりY方向にスライド可能にL字状の中間
支持台213が支持されている。また中間支持台213
の側方には、ノブ212の回動によりZ方向にスライド
可能に逆L字状のレンズ支持台211が支持されてい
る。レンズ支持台211の水平板部分には、開口218
が設けられていると共に、水平板部分の開口の218下
方には対物レンズ101が支持されている。
【0032】一方、支持台210の側部には、水平板部
分に大径チューブスキャナー208を立設したL字状の
摺動アーム209が、支持台210背後のパルスモータ
ー215及びこのパルスモーター215に不図示の制御
回路から駆動パルス信号を印加する配線216によりZ
方向にスライド駆動可能に支持されている。また大径チ
ューブスキャナー208の上端部には、STM探針20
1を固着した探針保持板203を押え部材205により
支持する中間板204が固着されている。更に支持台2
10の水平板部分からは、上述した摺動アーム209の
水平板部分を貫通し、大径チューブスキャナー208の
内部に挿入するされる小径チューブスキャナー207が
立設されており、この小径チューブスキャナー207の
上端面に試料206が載置されている。尚、支持台21
0の底面には、前述したAFMユニット100と同様の
ピン109が設けられているが、簡単のため説明は省略
する。また、支持台210の側面に設けられたBOX2
17内には探針により検出されたトンネル電流を増幅す
るためのプリアンプが内蔵されている。
【0033】図7A及び7Bは、STM探針201を探
針保持板203上に保持する機構を説明するための図で
ある。
【0034】図7Aは、外径0.5mm,内径0.3m
mの中空のステンレスパイプ202をその先端部が探針
保持板203の長辺より突出するように接着剤219に
より接着したものである。ステンレスパイプ202に
は、トンネル電流を出力するためのリード線220が接
続されると共に、先端部にはSTM探針201が嵌挿さ
れる。また図7Bでは、探針保持板203の上面にV溝
221が形成されており、探針201はこの溝内に先端
部を残して嵌合し、上からバネ部材222で押圧されて
固定される。この図7A,及び7Bに示すように構成す
れば、探針201の破損時には、破損した探針のみを、
あるいは探針保持板203と一体に、容易に着脱交換す
ることができる。
【0035】上述したSTMユニット200は、前述し
たAFMユニット100と同様に基台ユニット50の基
台1に設けられた当接片111,112,113に底面
のピン109を係合させることにより、3点支持で基台
1上に固定される。この状態でレンズ支持台211に設
けた開口218は基台ユニット50のアーム3に設けた
開口13と対向し、対物レンズ101の光軸は光学ユニ
ット40の結像光学系20の光軸と一致する。
【0036】次にこのSTMユニット200及び光学ユ
ニットにより、試料の光学観察とSTM測定とを行なう
様子を図5及び図6を用いて説明する。
【0037】ファイバー光源9からの照射光は、必要に
応じてフィルター8を介して部分反射ミラー11により
偏向され、開口13を介してSTMユニット200へと
進行する。開口218を介して対物レンズ101へと導
かれた光は、試料台上の試料206を照明する。次にパ
ルスモーター110により摺動アーム209をZ方向に
駆動し、結像光学系20の焦点を試料表面に合焦させ
る。この状態でノブ212,214の回動及び探針保持
板203の移動により試料上の所望の測定位置に探針が
設定される。次に大径チューブスキャナー208を縮
め、探針保持板203に保持されるSTM探針201を
試料206に接近させる。この間試料206と探針20
1との間には、不図示のシールド線を介してバイアス電
圧が印加されており、更に試料−探針間に流れるトンネ
ル電流は電流検出回路によりモニターされている。そし
て所定のトンネル電流が検出されると、大径チューブス
キャナー208を縮める駆動信号は止められる。この状
態で小径チューブスキャナー207に、XYの走査信号
を印加すると試料の凹凸に応じて変化する試料−探針間
距離に応じて流れるトンネル電流が変化する。この時ト
ンネル電流検出回路の出力は不図示のサーボ回路に入力
され、サーボ回路はトンネル電流の値が一定となるよう
に大径チューブスキャナー208の伸縮量を変化させ、
試料−探針間距離を一定に保つように制御する。したが
ってこのサーボ回路の出力信号をXY走査信号と同期し
て記録することにより、試料表面の凹凸像を得ることが
できる。
【0038】ところで、以上の実施例は光学ユニット4
0や対物レンズ101の構成、すなわち観察光学系を司
る部分の構成を変化させずにSTMユニット100やA
FMユニット200を交換する例について述べたもので
あるが、先に述べたように、例えば測定対象が無色透明
な生体試料あったり、あるいはウィルスの局在等を観察
したい場合、無色透明な生体試料に対しては位相差顕微
鏡やノマルスキー顕微鏡、またウィルスの局在に対して
は蛍光顕微鏡というように、STMやAFMに組み込ま
れる光学ユニット40及び対物レンズ101の構成も各
々の試料に最適な観察光学系を構成すべく変化させる必
要がある。
【0039】よって次に、この発明の走査型プローブ顕
微鏡において、このように試料に応じて最適な観察光学
系を構成するように光学ユニット40及び対物レンズ1
01を変化させる実施例について説明する。
【0040】図8(a)〜(c)は、光学ユニット40
の変形例を示す概略図であり、図8(a)は先に図5に
て説明した光学ユニット40及び対物レンズ101の内
部に配置されるべき各光学素子の構成を模式的に示した
ものである。また図8(b),(c)はそれぞれ対物レ
ンズ1O1の別の態様を示す図である。
【0041】図8(a)に示したように観察光学系は大
きく分けて光源S,結像光学系20,照明光学系30,
及び対物レンズ101から構成されている。結像光学系
20は主として結像レンズL2 からなり、また照明光学
系30はコンデンサーレンズLC ,構成すべき観察光学
系の種類に応じて設定されるフィルターF1 〜F3 ,及
びハーフミラーHから構成されている。またプローブユ
ニット側に支持される対物レンズ101も、構成すべき
観察光学系の種類に応じて図8(a)〜(c)に示すL
1 〜L3 の態様をとるものである。
【0042】表1は、対物レンズ,フィルター,及び光
源の設定を、構成すべき観察光学系の種類別に示したも
のである。
【0043】
【表1】
【0044】表1から明らかなように、例えば暗視野顕
微鏡を構成したい場合には、対物レンズとして図8
(b)に示した落射型暗視野用対物レンズL2 、光源と
してタングステン光源、フィルターF1 としてリングス
リットを用いる。また、ノマルスキー顕微鏡を構成した
い場合には、対物レンズとして図8(c)に示したノマ
ルスキープリズムを含む対物レンズL3 、光源としてタ
ングステン光源、フィルターF1 として偏光用フィルタ
ー、フィルターF2 として1/4 波長板、フィルターF3
として検出用フィルターを用いる。
【0045】このように構成したことにより、光源、対
物レンズ、及びフィルターを交換するだけで、観測すべ
き試料に最適の観察光学系が容易に設定できる。
【0046】ここで述べた各種の光学顕微鏡は、上述し
たAFM,STMの切り替えと独立して設定できるの
で、多種多様化する試料に対しても、最適なプローブユ
ニット及び観察光学系の設定が容易に達成できる。
【0047】尚、この発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、種々変更して実施可能である。例えば
プローブユニットとしては、STMやAFMに限らず磁
気力顕微鏡,あるいは走査型サーマルプロファイラー等
も応用可能であることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、多種多様な試料に合わせて最適な観察光学系や走査
型プローブ顕微鏡を容易に選択可能な構成を持つ光学顕
微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学ユニット及び基台ユニットを示
す正面図。
【図2】 本発明の光学ユニット及び基台ユニットを示
す側面図。
【図3】 (a)は本発明のAFMユニットを示す正面
図、(b)は本発明のAFMユニットを示す側面図。
【図4】 (a)は図4のAFMユニットを基台に装着
する機構を示す説明図、(b)は図4のAFMユニット
を装着する手順を示す説明図。
【図5】 図3のプローブユニットを図1の光学ユニッ
ト及び基台ユニットに装着した状態を示す説明図。
【図6】 本発明のSTMユニットを示す斜視図。
【図7】 STM探針を保持する機構を説明するための
説明図。
【図8】 (a)は他の実施例の各光学素子の構成を模
式的に示した図、(b)及び(c)は対物レンズ1O1
の別の態様を示す図。
【符号の説明】
20 結像光学系 30 照明光学系 40 光学ユニット 50 基台ユニット 100 AFMユニット 101 対物レンズ 102 AFM探針 103 試料台 106 光学検出器 200 STMユニット 201 STM探針 203 探針保持板
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次に、この装置を用いたAFM測定の様子
について説明する。上述したように試料上の所望の位置
に探針102が位置決めされた後、試料台103のチュ
ーブスキャナーにより試料を原子レベルまで探針に近づ
けると試料の構成原子と探針102先端の構成原子との
間に原子間力が生じ、カンチレバーが変位する。このカ
ンチレバーの変位は、光学検出器106内に設けられた
レーザーダイオードから射出されミラー105及び対物
レンズ101を介してカンチレバーにて反射された光
を、再び対物レンズ101及びミラー105を介して光
学検出器106に入射して検出する。検出方法は公知の
光テコ法や臨界角法が用いられる。尚、変位検出用の光
はファイバー光源9から入射させても良い。この状態で
チューブスキャナーからなる試料台103にXYの走査
信号を入力すると試料の凹凸に応じて変化する試料−探
針間距離に応じて原子間力が変化し、カンチレバーを変
位させる。この時光学検出器106の出力は不図示のサ
ーボ回路に入力され、サーボ回路はカンチレバーの変位
が一定となるように試料台103のチューブスキャナー
を駆動制御する。したがって、このサーボ回路の出力を
上述したXYの走査信号と同期して記録することによ
り、試料の凹凸像を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察光学系と一体に組み込まれ、光学観
    察と同時に探針による試料測定が可能な走査型プローブ
    顕微鏡において、 試料台と、試料台に対峙する対物レンズと、対物レンズ
    と試料台との間に間挿される探針とを有するプローブユ
    ニットと、 試料を照明する照明光学系と、試料像を結像するための
    結像光学系とを有する光学ユニットと、 上記プローブユニットと光学ユニットとを支持する基台
    ユニットと、を具備したことを特徴とする走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 上記探針は、薄板に支持されたトンネル
    電流探針であることを特徴とする請求項1記載の走査型
    プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 上記探針は、カンチレバー先端に支持さ
    れた原子間力探針であり、上記プローブユニットは、こ
    のカンチレバーの変位を検出するための変位検出器を更
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の走査型プロー
    ブ顕微鏡。
JP4069594A 1992-02-19 1992-02-19 走査型プローブ顕微鏡 Pending JPH05231814A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003149121A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Seiko Instruments Inc 走査型プローブ顕微鏡

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JP2003149121A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Seiko Instruments Inc 走査型プローブ顕微鏡

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