JPH09145721A - 光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents
光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡Info
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- JPH09145721A JPH09145721A JP7304209A JP30420995A JPH09145721A JP H09145721 A JPH09145721 A JP H09145721A JP 7304209 A JP7304209 A JP 7304209A JP 30420995 A JP30420995 A JP 30420995A JP H09145721 A JPH09145721 A JP H09145721A
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- G01Q—SCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
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- G01Q30/02—Non-SPM analysing devices, e.g. SEM [Scanning Electron Microscope], spectrometer or optical microscope
- G01Q30/025—Optical microscopes coupled with SPM
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高倍率の対物レンズを用いて光学顕微鏡観察を
行える光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡を提供す
る。 【解決手段】Zステージ20に支持されたアーム22に
は円筒型圧電アクチュエーター24が固定され、その下
端にはヘッド支持部材26を介して、カンチレバーチッ
プ40を取り付けるヘッド30が固定されている。試料
台52の下にはレボルバー56があり、位相差観察法の
ための対物レンズ58と変調コントラスト法のための高
倍率高NAの対物レンズ60のいずれかが所定位置に選
択的に配置される。円筒型圧電アクチュエーター24の
上方には位相差観察法による観察のための照明系10が
支持されている。円筒型圧電アクチュエーター24の外
側には変調コントラスト法による観察のための斜照明系
70が設けられており、その際には対物レンズ60の射
出瞳面にモジュレーター68が配置される。
行える光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡を提供す
る。 【解決手段】Zステージ20に支持されたアーム22に
は円筒型圧電アクチュエーター24が固定され、その下
端にはヘッド支持部材26を介して、カンチレバーチッ
プ40を取り付けるヘッド30が固定されている。試料
台52の下にはレボルバー56があり、位相差観察法の
ための対物レンズ58と変調コントラスト法のための高
倍率高NAの対物レンズ60のいずれかが所定位置に選
択的に配置される。円筒型圧電アクチュエーター24の
上方には位相差観察法による観察のための照明系10が
支持されている。円筒型圧電アクチュエーター24の外
側には変調コントラスト法による観察のための斜照明系
70が設けられており、その際には対物レンズ60の射
出瞳面にモジュレーター68が配置される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型プローブ顕微
鏡に関し、特に試料を光学的に観察する光学顕微鏡が組
み込まれた光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡に関
する。
鏡に関し、特に試料を光学的に観察する光学顕微鏡が組
み込まれた光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、試料と探針の
間の相互作用に基づいて、試料の凹凸や物性値をサブミ
クロンからサブnmオーダーの分解能で測定する装置で
ある。IBMが特公昭63−309802号において提
案した原子間力顕微鏡は、弾性体に支持された探針と試
料の間に働く力を弾性体の変位として検出し、これに基
づいて試料の凹凸や物性値を測定する装置であり、走査
型プローブ顕微鏡の代表的なものである。
間の相互作用に基づいて、試料の凹凸や物性値をサブミ
クロンからサブnmオーダーの分解能で測定する装置で
ある。IBMが特公昭63−309802号において提
案した原子間力顕微鏡は、弾性体に支持された探針と試
料の間に働く力を弾性体の変位として検出し、これに基
づいて試料の凹凸や物性値を測定する装置であり、走査
型プローブ顕微鏡の代表的なものである。
【0003】走査型プローブ顕微鏡では、水平方向の走
査や上下方向の位置制御は、円筒型圧電アクチュエータ
ーを用いて行われるのが一般的である。また、試料と探
針の位置決めのために、光学顕微鏡を組み込んだ走査型
プローブ顕微鏡が知られている。この種の装置では、例
えば特開昭63−506701号に開示されるように、
光学顕微鏡はその光軸が探針の軸に揃うように組み込ま
れるのが一般的である。
査や上下方向の位置制御は、円筒型圧電アクチュエータ
ーを用いて行われるのが一般的である。また、試料と探
針の位置決めのために、光学顕微鏡を組み込んだ走査型
プローブ顕微鏡が知られている。この種の装置では、例
えば特開昭63−506701号に開示されるように、
光学顕微鏡はその光軸が探針の軸に揃うように組み込ま
れるのが一般的である。
【0004】光学顕微鏡観察においては、生物試料等の
透過率の高い試料の観察には一般に透過照明が使用され
る。また、明視野観察においては、コントラストの付き
難い透明試料を可視化する手段として、位相差観察法、
微分干渉法、変調コントラスト法("Modulation contras
t microscope", Applled Optics, Vol.14 (1975)) など
が知られている。
透過率の高い試料の観察には一般に透過照明が使用され
る。また、明視野観察においては、コントラストの付き
難い透明試料を可視化する手段として、位相差観察法、
微分干渉法、変調コントラスト法("Modulation contras
t microscope", Applled Optics, Vol.14 (1975)) など
が知られている。
【0005】従来例の光学顕微鏡一体型走査型プローブ
顕微鏡について図4を用いて説明する。図4から分かる
ように、この走査型プローブ顕微鏡には、透過照明のた
めの照明系10であって、しかも位相差観察法による観
察を可能にする照明系10を持つ倒立型光学顕微鏡が組
み込まれている。照明系10は、ベース2に立てられた
支柱4の上端に設けられたアーム6に支持されている。
照明系10は、光源12、コレクタレンズ14、スライ
ダ16、コンデンサレンズ18を有している。スライダ
16は、位相差観察用のリング開口16aと光を透過す
る透光部16bを持ち、光路を横切って移動可能であ
り、必要に応じてリング開口16aを光路中に配置する
ことができる。
顕微鏡について図4を用いて説明する。図4から分かる
ように、この走査型プローブ顕微鏡には、透過照明のた
めの照明系10であって、しかも位相差観察法による観
察を可能にする照明系10を持つ倒立型光学顕微鏡が組
み込まれている。照明系10は、ベース2に立てられた
支柱4の上端に設けられたアーム6に支持されている。
照明系10は、光源12、コレクタレンズ14、スライ
ダ16、コンデンサレンズ18を有している。スライダ
16は、位相差観察用のリング開口16aと光を透過す
る透光部16bを持ち、光路を横切って移動可能であ
り、必要に応じてリング開口16aを光路中に配置する
ことができる。
【0006】支柱4にはZステージ20が設けられてい
る。Zステージ20は、支柱4に固定された固定部20
aと、固定部20aに対して移動可能に支持された移動
部20bとを有しており、移動部20bに固定されたア
ーム22には円筒型圧電アクチュエーター24の上端部
が固定されている。円筒型圧電アクチュエーター24の
下端にはヘッド30が固定されている。ヘッド30の下
側にはカンチレバーチップ40が取り付けられる。カン
チレバーチップ40は、支持部から延びた梁部を有し、
その先端の下側には突起部が形成されている。ヘッド3
0は、取り付けられたカンチレバーチップ40の梁部の
変位を検出する変位検出系を内部に備えている。この変
位検出系は、レーザーダイオード32、フォーカスレン
ズ34、全反射ミラー(もしくはダイクロイックミラ
ー)36、複数の受光領域を持つフォトダイオード38
とで構成されており、カンチレバーチップ40の梁部の
変位は、フォトダイオード38に入射する梁部からの反
射光ビームの位置に基づいて求められる。
る。Zステージ20は、支柱4に固定された固定部20
aと、固定部20aに対して移動可能に支持された移動
部20bとを有しており、移動部20bに固定されたア
ーム22には円筒型圧電アクチュエーター24の上端部
が固定されている。円筒型圧電アクチュエーター24の
下端にはヘッド30が固定されている。ヘッド30の下
側にはカンチレバーチップ40が取り付けられる。カン
チレバーチップ40は、支持部から延びた梁部を有し、
その先端の下側には突起部が形成されている。ヘッド3
0は、取り付けられたカンチレバーチップ40の梁部の
変位を検出する変位検出系を内部に備えている。この変
位検出系は、レーザーダイオード32、フォーカスレン
ズ34、全反射ミラー(もしくはダイクロイックミラ
ー)36、複数の受光領域を持つフォトダイオード38
とで構成されており、カンチレバーチップ40の梁部の
変位は、フォトダイオード38に入射する梁部からの反
射光ビームの位置に基づいて求められる。
【0007】試料を載せたスライドガラス50は、支柱
4に固定された試料台52の上に置かれる。試料台52
の下には位相差観察用の対物レンズ58が配置され、対
物レンズ58はベース2に立てた保持部材54に固定さ
れている。対物レンズ58の下方には反射ミラー62が
配置されており、その反射光路上には顕微鏡像観察用の
CCDカメラ66が配置されている。
4に固定された試料台52の上に置かれる。試料台52
の下には位相差観察用の対物レンズ58が配置され、対
物レンズ58はベース2に立てた保持部材54に固定さ
れている。対物レンズ58の下方には反射ミラー62が
配置されており、その反射光路上には顕微鏡像観察用の
CCDカメラ66が配置されている。
【0008】この構成において、コンデンサレンズ18
の作動距離(WD)は182mm、円筒型圧電アクチュ
エーター24は内径が28mmφで長さは80mm、ヘ
ッド30の高さは20mmである。従って、円筒型圧電
アクチュエーター24の上端の開口のNAは0.14
(=14/(142 +1002 )1/2 )である。コンデ
ンサレンズ18のNAは0.1であるから、コンデンサ
レンズ18からの照明光は円筒型圧電アクチュエーター
24によって妨害されることはない。このとき、4倍、
10倍、20倍の倍率の対物レンズが使用することがで
きる。
の作動距離(WD)は182mm、円筒型圧電アクチュ
エーター24は内径が28mmφで長さは80mm、ヘ
ッド30の高さは20mmである。従って、円筒型圧電
アクチュエーター24の上端の開口のNAは0.14
(=14/(142 +1002 )1/2 )である。コンデ
ンサレンズ18のNAは0.1であるから、コンデンサ
レンズ18からの照明光は円筒型圧電アクチュエーター
24によって妨害されることはない。このとき、4倍、
10倍、20倍の倍率の対物レンズが使用することがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これまでの走査型プロ
ーブ顕微鏡では、光学顕微鏡の照明は、対物レンズの光
軸に一致する方向からの落射照明か、円筒型圧電アクチ
ュエーターの内側を通しての透過照明のいずれかであ
る。
ーブ顕微鏡では、光学顕微鏡の照明は、対物レンズの光
軸に一致する方向からの落射照明か、円筒型圧電アクチ
ュエーターの内側を通しての透過照明のいずれかであ
る。
【0010】図4の装置は、円筒型圧電アクチュエータ
ー24の内側を利用した透過照明であり、照明のNA
は、円筒型圧電アクチュエーター24の上端の開口によ
って制限されるので、コンデンサレンズ18にNAの大
きなものを用いても、0.14より大きくすることはで
きない。このときの分解能は、対物レンズ58のNAが
0.6の場合でも、可視光波長570nmの光に対して
940nmである。
ー24の内側を利用した透過照明であり、照明のNA
は、円筒型圧電アクチュエーター24の上端の開口によ
って制限されるので、コンデンサレンズ18にNAの大
きなものを用いても、0.14より大きくすることはで
きない。このときの分解能は、対物レンズ58のNAが
0.6の場合でも、可視光波長570nmの光に対して
940nmである。
【0011】さらに、図4の装置で位相差観察法による
観察を行う場合、使用できる対物レンズの倍率はせいぜ
い20倍で、この観察法で一般に良く使用されている4
0倍の対物レンズを使用することはできない。その理由
は、40倍の対物レンズはNAが0.55ないし0.6
であるため、この対物レンズに対応したリング開口は円
筒型圧電アクチュエーターの上端の開口の外側に来てし
まうからである。本発明の目的は、高倍率の対物レンズ
を用いて光学顕微鏡観察を行える光学顕微鏡一体型走査
型プローブ顕微鏡を提供することである。
観察を行う場合、使用できる対物レンズの倍率はせいぜ
い20倍で、この観察法で一般に良く使用されている4
0倍の対物レンズを使用することはできない。その理由
は、40倍の対物レンズはNAが0.55ないし0.6
であるため、この対物レンズに対応したリング開口は円
筒型圧電アクチュエーターの上端の開口の外側に来てし
まうからである。本発明の目的は、高倍率の対物レンズ
を用いて光学顕微鏡観察を行える光学顕微鏡一体型走査
型プローブ顕微鏡を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、探針先端と試
料表面の間の相互作用を検出しながら探針と試料の間で
走査を行って試料の凹凸情報や物性情報を取得する走査
型プローブ顕微鏡において、探針と試料の間の走査を行
うための円筒型圧電アクチュエーターと、円筒型圧電ア
クチュエーターの内側を通して試料を照明する照明手段
と、円筒型圧電アクチュエーターの外側から試料を斜め
に照明する斜照明手段と、試料を光学的に観察する光学
顕微鏡手段とを備えており、光学観察は倍率に基づいて
選択された照明手段と斜照明手段のいずれかを用いて行
われる。
料表面の間の相互作用を検出しながら探針と試料の間で
走査を行って試料の凹凸情報や物性情報を取得する走査
型プローブ顕微鏡において、探針と試料の間の走査を行
うための円筒型圧電アクチュエーターと、円筒型圧電ア
クチュエーターの内側を通して試料を照明する照明手段
と、円筒型圧電アクチュエーターの外側から試料を斜め
に照明する斜照明手段と、試料を光学的に観察する光学
顕微鏡手段とを備えており、光学観察は倍率に基づいて
選択された照明手段と斜照明手段のいずれかを用いて行
われる。
【0013】特に、光学観察が低倍率のときは照明手段
を用いて位相差観察法による観察を行い、光学観察が高
倍率のときは斜照明手段を用いて変調コントラスト法に
よる観察、または、位相差リングの一部を用いた斜め方
向から照明光を導入するようにした斜照明位相差観察法
による観察を行う。
を用いて位相差観察法による観察を行い、光学観察が高
倍率のときは斜照明手段を用いて変調コントラスト法に
よる観察、または、位相差リングの一部を用いた斜め方
向から照明光を導入するようにした斜照明位相差観察法
による観察を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】第一の実施の形態の走査型プロー
ブ顕微鏡について図1と図2を用いて説明する。本実施
形態の走査型プローブ顕微鏡は、二系統の照明系を備え
た倒立光学顕微鏡が組み込まれており、位相差観察法と
変調コントラスト法による試料観察を行うことができ
る。
ブ顕微鏡について図1と図2を用いて説明する。本実施
形態の走査型プローブ顕微鏡は、二系統の照明系を備え
た倒立光学顕微鏡が組み込まれており、位相差観察法と
変調コントラスト法による試料観察を行うことができ
る。
【0015】図1に示されるように、透過照明のための
照明系10は、位相差観察法による観察を可能にするも
のであり、ベース2に立てられた支柱4の上端に設けら
れたアーム6に支持されている。照明系10は、光源1
2、コレクタレンズ14、スライダ16、コンデンサレ
ンズ18を有している。スライダ16は、位相差観察用
のリング開口16aと光を透過する透光部16bを持
ち、光路を横切って移動可能であり、必要に応じてリン
グ開口16aを光路中に配置することができる。
照明系10は、位相差観察法による観察を可能にするも
のであり、ベース2に立てられた支柱4の上端に設けら
れたアーム6に支持されている。照明系10は、光源1
2、コレクタレンズ14、スライダ16、コンデンサレ
ンズ18を有している。スライダ16は、位相差観察用
のリング開口16aと光を透過する透光部16bを持
ち、光路を横切って移動可能であり、必要に応じてリン
グ開口16aを光路中に配置することができる。
【0016】支柱4にはZステージ20が設けられてい
る。Zステージ20は、支柱4に固定された固定部20
aと、固定部20aに対して移動可能に支持された移動
部20bとを有しており、移動部20bに固定されたア
ーム22には円筒型圧電アクチュエーター24の上端部
が固定されている。円筒型圧電アクチュエーター24の
下端にはヘッド支持部材26を介してヘッド30が固定
されている。ヘッド30は、従来例(図4)で説明した
ものと同じ構成であるが、その向きは90度異なってい
る。ヘッド30の下側にはカンチレバーチップ40が取
り付けられる。カンチレバーチップ40は、支持部から
延びた梁部を有し、その先端の下側には突起部が形成さ
れている。ヘッド30は、取り付けられたカンチレバー
チップ40の梁部の変位を検出する変位検出系を内部に
備えている。この変位検出系は、レーザーダイオード3
2、フォーカスレンズ34、全反射ミラー(もしくはダ
イクロイックミラー)36、複数の受光領域を持つフォ
トダイオード38とで構成され、カンチレバーチップ4
0の梁部の変位は、フォトダイオード38に入射する梁
部からの反射光ビームの位置に基づいて求められる。
る。Zステージ20は、支柱4に固定された固定部20
aと、固定部20aに対して移動可能に支持された移動
部20bとを有しており、移動部20bに固定されたア
ーム22には円筒型圧電アクチュエーター24の上端部
が固定されている。円筒型圧電アクチュエーター24の
下端にはヘッド支持部材26を介してヘッド30が固定
されている。ヘッド30は、従来例(図4)で説明した
ものと同じ構成であるが、その向きは90度異なってい
る。ヘッド30の下側にはカンチレバーチップ40が取
り付けられる。カンチレバーチップ40は、支持部から
延びた梁部を有し、その先端の下側には突起部が形成さ
れている。ヘッド30は、取り付けられたカンチレバー
チップ40の梁部の変位を検出する変位検出系を内部に
備えている。この変位検出系は、レーザーダイオード3
2、フォーカスレンズ34、全反射ミラー(もしくはダ
イクロイックミラー)36、複数の受光領域を持つフォ
トダイオード38とで構成され、カンチレバーチップ4
0の梁部の変位は、フォトダイオード38に入射する梁
部からの反射光ビームの位置に基づいて求められる。
【0017】試料を載せたスライドガラス50は、支柱
4に固定された試料台52の上に置かれる。試料台52
の下には、複数の対物レンズが取り付け可能で、そのう
ちの一つを選択的に試料の下方に配置させるレボルバー
56が配置されている。レボルバー56には、位相差観
察法による観察のための比較的低倍率の対物レンズ58
と、変調コントラスト法による観察のための高倍率高N
Aの対物レンズ60が取り付けられている。試料下に配
置された対物レンズの下方には、反射ミラー62が配置
されており、その反射光路上には顕微鏡像観察用のCC
Dカメラ66が配置されている。CCDカメラ66の手
前には、変調コントラスト法による観察の際に、モジュ
レーター68が選択的に配置される。
4に固定された試料台52の上に置かれる。試料台52
の下には、複数の対物レンズが取り付け可能で、そのう
ちの一つを選択的に試料の下方に配置させるレボルバー
56が配置されている。レボルバー56には、位相差観
察法による観察のための比較的低倍率の対物レンズ58
と、変調コントラスト法による観察のための高倍率高N
Aの対物レンズ60が取り付けられている。試料下に配
置された対物レンズの下方には、反射ミラー62が配置
されており、その反射光路上には顕微鏡像観察用のCC
Dカメラ66が配置されている。CCDカメラ66の手
前には、変調コントラスト法による観察の際に、モジュ
レーター68が選択的に配置される。
【0018】円筒型圧電アクチュエーター24の外側に
は、変調コントラスト法による観察のための試料を斜め
方向から照明する斜照明系70が設けられている。この
斜照明系70は、光源72、回転可能に支持された偏光
板76、出し入れ可能なスリット78、スリット78に
固定された偏光板80、コンデンサレンズ82とで構成
されており、スリット78はコンデンサレンズ82の前
側焦点面に配置されている。ヘッド支持部材26は、斜
照明系70から射出された照明光を遮らないよう、図2
に示すように、符号28で示される角度範囲が切り欠か
れている。これに呼応して、ヘッド30も、変位検出系
の各構成要素が照明光が遮らない向きで取り付けられて
いる。
は、変調コントラスト法による観察のための試料を斜め
方向から照明する斜照明系70が設けられている。この
斜照明系70は、光源72、回転可能に支持された偏光
板76、出し入れ可能なスリット78、スリット78に
固定された偏光板80、コンデンサレンズ82とで構成
されており、スリット78はコンデンサレンズ82の前
側焦点面に配置されている。ヘッド支持部材26は、斜
照明系70から射出された照明光を遮らないよう、図2
に示すように、符号28で示される角度範囲が切り欠か
れている。これに呼応して、ヘッド30も、変位検出系
の各構成要素が照明光が遮らない向きで取り付けられて
いる。
【0019】図1の構成において、位相差観察法のため
の照明系10のコンデンサレンズレンズ18のNAは
0.1である。−方、円筒型圧電アクチュエーター24
の内径は28mmであり、14mmの半径の円に対して
NA=0.1となる高さは139mmであるから(14
/(142 +1392 )1/2 =0.1)、円筒型圧電ア
クチュエーター24の上端の位置を試料位置から139
mm上方に設定しても位相差観察を行うことができる。
試料移動のために探針を上下させる高さを2mmとする
と、円筒型圧電アクチュエーター24の上端の位置は、
試料位置から137mm上方まで許される。円筒型圧電
アクチュエーター24の長さを80mmとすると、円筒
型圧電アクチュエーター24の下端から試料までの距離
は57mmになる。この外周部のNAはnsinβ=1
6/59=0.27になる。
の照明系10のコンデンサレンズレンズ18のNAは
0.1である。−方、円筒型圧電アクチュエーター24
の内径は28mmであり、14mmの半径の円に対して
NA=0.1となる高さは139mmであるから(14
/(142 +1392 )1/2 =0.1)、円筒型圧電ア
クチュエーター24の上端の位置を試料位置から139
mm上方に設定しても位相差観察を行うことができる。
試料移動のために探針を上下させる高さを2mmとする
と、円筒型圧電アクチュエーター24の上端の位置は、
試料位置から137mm上方まで許される。円筒型圧電
アクチュエーター24の長さを80mmとすると、円筒
型圧電アクチュエーター24の下端から試料までの距離
は57mmになる。この外周部のNAはnsinβ=1
6/59=0.27になる。
【0020】NA<0.1の範囲では、照明系10を用
いて、円筒型圧電アクチュエーター24の内側を通して
照明され、NA>0.27の範囲では、斜照明系70を
用いて、円筒型圧電アクチュエーター24の外側から斜
めに照明される。つまり、20倍までの倍率の対物レン
ズ58に対しては、照明系10を用いて位相差観察法に
よる観察が行われ、それ以上の倍率の対物レンズ60に
対しては、斜照明系70を用いて変調コントラスト法に
よる観察が行われる。対物レンズ60のNAは、40倍
の倍率では0.6であり、60倍の倍率では0.7であ
る。図1には、NAが0.27、0.6、0.7の角度
を点線で示してある。
いて、円筒型圧電アクチュエーター24の内側を通して
照明され、NA>0.27の範囲では、斜照明系70を
用いて、円筒型圧電アクチュエーター24の外側から斜
めに照明される。つまり、20倍までの倍率の対物レン
ズ58に対しては、照明系10を用いて位相差観察法に
よる観察が行われ、それ以上の倍率の対物レンズ60に
対しては、斜照明系70を用いて変調コントラスト法に
よる観察が行われる。対物レンズ60のNAは、40倍
の倍率では0.6であり、60倍の倍率では0.7であ
る。図1には、NAが0.27、0.6、0.7の角度
を点線で示してある。
【0021】このように本実施形態では、4倍から20
倍まで倍率の対物レンズに対しては位相差観察法による
観察を行い、それ以上の倍率の対物レンズに対しては変
調コントラスト法による観察を行う。
倍まで倍率の対物レンズに対しては位相差観察法による
観察を行い、それ以上の倍率の対物レンズに対しては変
調コントラスト法による観察を行う。
【0022】位相差観察法による観察を行う場合、レボ
ルバー56の切り換えにより比較的低倍率の対物レンズ
58を試料の下方に配置する。このとき、モジュレータ
ー68は光路上から外しておく。また、スライダー16
はリング開口16aを光路上に配置する。この状態で照
明系10を用いて照明すると、CCDカメラ66におい
て、試料は、厚さの違いに応じて明暗のコントラストの
ついた像として観察される。なお、スライダー16は透
光部16bを光路上に配置すれば、透過照明による通常
の顕微鏡観察となる。
ルバー56の切り換えにより比較的低倍率の対物レンズ
58を試料の下方に配置する。このとき、モジュレータ
ー68は光路上から外しておく。また、スライダー16
はリング開口16aを光路上に配置する。この状態で照
明系10を用いて照明すると、CCDカメラ66におい
て、試料は、厚さの違いに応じて明暗のコントラストの
ついた像として観察される。なお、スライダー16は透
光部16bを光路上に配置すれば、透過照明による通常
の顕微鏡観察となる。
【0023】変調コントラスト法による観察を行う場
合、レボルバー56の切り換えにより高倍率高NAの対
物レンズ60を試料の下方に配置し、対物レンズ60の
射出瞳面にモジュレーター68を配置する。モジュレー
ター68は、透過率の低い暗黒部と、透過率の中庸な灰
色部と、透過率の高い透明部とを持ち、灰色部がスリッ
ト78の開口と共役な位置になるように位置調整する。
この状態で斜照明系70を用いて照明すると、CCDカ
メラ66において、試料は、厚さの違いによる傾斜に応
じて明暗のコントラストのついた像として観察される。
合、レボルバー56の切り換えにより高倍率高NAの対
物レンズ60を試料の下方に配置し、対物レンズ60の
射出瞳面にモジュレーター68を配置する。モジュレー
ター68は、透過率の低い暗黒部と、透過率の中庸な灰
色部と、透過率の高い透明部とを持ち、灰色部がスリッ
ト78の開口と共役な位置になるように位置調整する。
この状態で斜照明系70を用いて照明すると、CCDカ
メラ66において、試料は、厚さの違いによる傾斜に応
じて明暗のコントラストのついた像として観察される。
【0024】本実施形態は、種々多くの変形や応用が可
能である。例えば、対物レンズ58と60はレボルバー
56に取り付けてあるので、レボルバー56にスイッチ
等の対物レンズの倍率を信号化する手段を付加して、対
物レンズの倍率に応じて使用する照明系(照明系10と
斜照明系70のいずれか)が自動的に切り替えられる構
成としてもよい。
能である。例えば、対物レンズ58と60はレボルバー
56に取り付けてあるので、レボルバー56にスイッチ
等の対物レンズの倍率を信号化する手段を付加して、対
物レンズの倍率に応じて使用する照明系(照明系10と
斜照明系70のいずれか)が自動的に切り替えられる構
成としてもよい。
【0025】また、NAの小さい対物レンズ、例えば倍
率10倍の対物レンズ(NA=0.25)や倍率4倍の
対物レンズ(NA=0.13)に対して、斜照明系70
を用いて照明を行うことで、暗視野照明を実現してもよ
い。
率10倍の対物レンズ(NA=0.25)や倍率4倍の
対物レンズ(NA=0.13)に対して、斜照明系70
を用いて照明を行うことで、暗視野照明を実現してもよ
い。
【0026】<第二の実施の形態>第二の実施の形態に
ついて図3を用いて説明する。図3には走査型プローブ
顕微鏡の一部のみを示し、第一の実施の形態で説明した
部材と同等の部材は、第一の実施の形態の部材の符号に
100を加えた符号で示してある。
ついて図3を用いて説明する。図3には走査型プローブ
顕微鏡の一部のみを示し、第一の実施の形態で説明した
部材と同等の部材は、第一の実施の形態の部材の符号に
100を加えた符号で示してある。
【0027】本実施形態では、円筒型圧電アクチュエー
ター124は下端のNAが0.4よりも大きくなってい
る。斜照明系170は、試料台152の上に設けられた
xyzθステージ184により支持されている。xyz
θステージ184は、ベース186上に設けられたx方
向に移動可能なxテーブル188、xテーブル188の
上に設けられたy方向に移動可能なyテーブル190、
yテーブル190の上に設けられた角度可変なθテーブ
ル192、θテーブル192に対して高さ方向に移動可
能なzテーブル194とを備えている。
ター124は下端のNAが0.4よりも大きくなってい
る。斜照明系170は、試料台152の上に設けられた
xyzθステージ184により支持されている。xyz
θステージ184は、ベース186上に設けられたx方
向に移動可能なxテーブル188、xテーブル188の
上に設けられたy方向に移動可能なyテーブル190、
yテーブル190の上に設けられた角度可変なθテーブ
ル192、θテーブル192に対して高さ方向に移動可
能なzテーブル194とを備えている。
【0028】ヘッド支持部材126は長さが25mm
で、一部が大きく切り欠かれており、その切り欠き部を
利用してミラー198が配置され、またその下方には、
ミラー198と斜照明系170を光学的に接続するため
のミラー196が配置されている。図には示されていな
いが、ミラー196とミラー198は共に斜照明系17
0の筐体に取り付けられている。斜照明系170は、対
物レンズのNAが0.27の角度と0.6の角度の間に
対応している。なお、xテーブル188のストローク
は、探針設置時等にミラー198と196が邪魔になら
ないように退避させることが可能なように非常に大きく
とってある。
で、一部が大きく切り欠かれており、その切り欠き部を
利用してミラー198が配置され、またその下方には、
ミラー198と斜照明系170を光学的に接続するため
のミラー196が配置されている。図には示されていな
いが、ミラー196とミラー198は共に斜照明系17
0の筐体に取り付けられている。斜照明系170は、対
物レンズのNAが0.27の角度と0.6の角度の間に
対応している。なお、xテーブル188のストローク
は、探針設置時等にミラー198と196が邪魔になら
ないように退避させることが可能なように非常に大きく
とってある。
【0029】NAが0.27よりも小さい対物レンズを
使用する場合は、照明は円筒型圧電アクチュエーター1
24の内側を通して行われ、NAが0.27よりも大き
い対物レンズを使用する場合は、照明は斜照明系170
を用いて円筒型圧電アクチュエーター124の外側から
斜めに行われる。
使用する場合は、照明は円筒型圧電アクチュエーター1
24の内側を通して行われ、NAが0.27よりも大き
い対物レンズを使用する場合は、照明は斜照明系170
を用いて円筒型圧電アクチュエーター124の外側から
斜めに行われる。
【0030】本実施形態では、円筒型圧電アクチュエー
ター124に太いものを使用しているので、耐震性の面
で優れており、振動等による画像劣化が低く抑えられ
る。 <第三の実施の形態>次に、第三の実施の形態について
図2と図5を用いて説明する。図5には、本発明におけ
る第三の実施の形態の走査型プローブ顕微鏡の一部のみ
を示す。なお、第一の実施の形態で説明した部材と同等
の部材は、第一の実施の形態の部材の符号に200を加
えた符号で示してある。
ター124に太いものを使用しているので、耐震性の面
で優れており、振動等による画像劣化が低く抑えられ
る。 <第三の実施の形態>次に、第三の実施の形態について
図2と図5を用いて説明する。図5には、本発明におけ
る第三の実施の形態の走査型プローブ顕微鏡の一部のみ
を示す。なお、第一の実施の形態で説明した部材と同等
の部材は、第一の実施の形態の部材の符号に200を加
えた符号で示してある。
【0031】本実施形態の特徴とする部分は、高倍率か
つ高NAの状態での位相差顕微鏡の透過照明方法を変形
し、その構成の一部分を使用していると言うことであ
る。ここで言う高倍率かつ高NAとは、例えば、位相差
オイル対物レンズ261の倍率が40〜100倍程度の
ものである。これに対応するNAが0.7〜1.3程度
のものである。
つ高NAの状態での位相差顕微鏡の透過照明方法を変形
し、その構成の一部分を使用していると言うことであ
る。ここで言う高倍率かつ高NAとは、例えば、位相差
オイル対物レンズ261の倍率が40〜100倍程度の
ものである。これに対応するNAが0.7〜1.3程度
のものである。
【0032】通常、位相差顕微鏡は、位相差観察用対物
レンズ内にリング状の位相膜を有している。また、位相
差顕微鏡の照明光学系は、直接透過光が対物レンズ内の
位相膜の位置を通るようにリング状の照明光が試料の全
方向から照射するように構成されている。例えば、その
リングの位置を試料から見たNAで示すと0.45〜
0.5の位置である。さらに、このリング状の照明光
は、試料を挟み対物レンズの反対側から試料を照明する
構成となっている。
レンズ内にリング状の位相膜を有している。また、位相
差顕微鏡の照明光学系は、直接透過光が対物レンズ内の
位相膜の位置を通るようにリング状の照明光が試料の全
方向から照射するように構成されている。例えば、その
リングの位置を試料から見たNAで示すと0.45〜
0.5の位置である。さらに、このリング状の照明光
は、試料を挟み対物レンズの反対側から試料を照明する
構成となっている。
【0033】しかし、本実施形態にこの様な構成を用い
た場合、通常の位相差観察を行う試料照明方向にプロー
ブ顕微鏡が存在するため、試料を全方向から照明するこ
とができない。
た場合、通常の位相差観察を行う試料照明方向にプロー
ブ顕微鏡が存在するため、試料を全方向から照明するこ
とができない。
【0034】そこで、図5に示す斜照明系270の内部
を通る照明の平行光部分に、位相差観察用の照明を行う
ための開口を有するスリット283を配設する。なお、
このスリット283は、直接光が位相差オイル対物レン
ズ261の内部にある位相膜(図示せず)を通る位置に
配設されている。言い換えれば、スリット283は、こ
のような高倍率位相差対物レンズであればNAにして
0.45〜0.50の位置を照明光が通るように、斜照
明系270の内部に配設されている。また、このスリッ
ト283は、この斜照明系270から挿入、取り出しが
自在となっている。さらに、第一の実施の形態と同様
に、ヘッド支持部226が、この斜照明系270の照明
光を遮らないよう、図2の符号28で示される角度範囲
が切り欠かれている。
を通る照明の平行光部分に、位相差観察用の照明を行う
ための開口を有するスリット283を配設する。なお、
このスリット283は、直接光が位相差オイル対物レン
ズ261の内部にある位相膜(図示せず)を通る位置に
配設されている。言い換えれば、スリット283は、こ
のような高倍率位相差対物レンズであればNAにして
0.45〜0.50の位置を照明光が通るように、斜照
明系270の内部に配設されている。また、このスリッ
ト283は、この斜照明系270から挿入、取り出しが
自在となっている。さらに、第一の実施の形態と同様
に、ヘッド支持部226が、この斜照明系270の照明
光を遮らないよう、図2の符号28で示される角度範囲
が切り欠かれている。
【0035】この様な構成とすることで、高倍率かつ高
NAの状態での光学顕微鏡に基づく位置決めが可能とな
る。なお、図5には、断面で見たときのNA=0.45
および0.5の方向が破線で示されている。
NAの状態での光学顕微鏡に基づく位置決めが可能とな
る。なお、図5には、断面で見たときのNA=0.45
および0.5の方向が破線で示されている。
【0036】また、この様な照明方法は、本発明の第二
の実施の形態に対して用いることも可能である。さら
に、変調コントラスト法では、偏光板およびスリットと
モジュレーターの光学系の方向の一致が必要であった
が、位相差観察法にすることにより、光軸に対して回転
対象となる光学系となっているため、一箇所が偏った位
置になっても位置合わせが必要なくなる。
の実施の形態に対して用いることも可能である。さら
に、変調コントラスト法では、偏光板およびスリットと
モジュレーターの光学系の方向の一致が必要であった
が、位相差観察法にすることにより、光軸に対して回転
対象となる光学系となっているため、一箇所が偏った位
置になっても位置合わせが必要なくなる。
【0037】また、光源272は、電球である必要はな
く、例えば光ファイバーの様なライトガイドのような構
成を上述の実施形態に用いてもよい。この様な構成とす
れば、電球のような熱源をプローブ顕微鏡本体から離す
ことが可能となる。従って、サブミクロン以下のオーダ
ーで試料表面形状等の測定を行うプローブ顕微鏡への熱
影響を軽減し、測定精度を向上させることができる。
く、例えば光ファイバーの様なライトガイドのような構
成を上述の実施形態に用いてもよい。この様な構成とす
れば、電球のような熱源をプローブ顕微鏡本体から離す
ことが可能となる。従って、サブミクロン以下のオーダ
ーで試料表面形状等の測定を行うプローブ顕微鏡への熱
影響を軽減し、測定精度を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、高倍率の対物レンズを
用いて光学顕微鏡観察を行える光学顕微鏡一体型走査型
プローブ顕微鏡が得られ、低倍率の対物レンズに対して
はこれまでと同様に位相差法による観察を行い、高倍率
の対物レンズに対しては斜照明系を用いて変調コントラ
スト法による観察を行う。
用いて光学顕微鏡観察を行える光学顕微鏡一体型走査型
プローブ顕微鏡が得られ、低倍率の対物レンズに対して
はこれまでと同様に位相差法による観察を行い、高倍率
の対物レンズに対しては斜照明系を用いて変調コントラ
スト法による観察を行う。
【図1】本発明の第一の実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡を示す図である。
微鏡を示す図である。
【図2】ヘッドの向きとヘッド支持部の切り欠きの範囲
を説明する図である。
を説明する図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡を部分的に示す図である。
微鏡を部分的に示す図である。
【図4】従来例の走査型プローブ顕微鏡を示す図であ
る。
る。
【図5】本発明の第三の実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡の一部を示す図である。
微鏡の一部を示す図である。
10…位相差観察法のための照明系、24…円筒型圧電
アクチュエーター、58…低倍率の対物レンズ、60…
高倍率の対物レンズ、70…変調コントラスト法のため
の斜照明系、68…モジュレーター。
アクチュエーター、58…低倍率の対物レンズ、60…
高倍率の対物レンズ、70…変調コントラスト法のため
の斜照明系、68…モジュレーター。
Claims (3)
- 【請求項1】探針先端と試料表面の間の相互作用を検出
しながら探針と試料の間で走査を行って試料の凹凸情報
や物性情報を取得する走査型プローブ顕微鏡において、 探針と試料の間の走査を行うための円筒型圧電アクチュ
エーターと、 円筒型圧電アクチュエーターの内側を通して試料を照明
する照明手段と、 円筒型圧電アクチュエーターの外側から試料を斜めに照
明する斜照明手段と、 試料を光学的に観察する光学顕微鏡手段とを備えてお
り、光学観察は倍率に基づいて選択された照明手段と斜
照明手段のいずれかを用いて行われる、光学顕微鏡一体
型走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項2】請求項1において、光学観察が低倍率のと
きは照明手段を用いて位相差観察法による観察を行い、
光学観察が高倍率のときは斜照明手段を用いて変調コン
トラスト法による観察を行う、光学顕微鏡一体型走査型
プローブ顕微鏡。 - 【請求項3】請求項1において、光学観察が高倍率のと
きは位相差リングの一部を用いた斜め方向から照明光を
導入するようにした斜照明位相差観察法により観察を行
う、光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7304209A JPH09145721A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡 |
US08/752,390 US5952562A (en) | 1995-11-22 | 1996-11-20 | Scanning probe microscope incorporating an optical microscope |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7304209A JPH09145721A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09145721A true JPH09145721A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=17930330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7304209A Withdrawn JPH09145721A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 光学顕微鏡一体型走査型プローブ顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09145721A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006023443A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Keyence Corp | 顕微鏡装置 |
US7129472B1 (en) | 1999-10-06 | 2006-10-31 | Olympus Corporation | Optical scanning probe system |
WO2013157419A1 (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-24 | オリンパス株式会社 | 複合型顕微鏡 |
JP2013246357A (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 画像撮影装置 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP7304209A patent/JPH09145721A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7129472B1 (en) | 1999-10-06 | 2006-10-31 | Olympus Corporation | Optical scanning probe system |
JP2006023443A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Keyence Corp | 顕微鏡装置 |
WO2013157419A1 (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-24 | オリンパス株式会社 | 複合型顕微鏡 |
JP2013224850A (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Olympus Corp | 複合型顕微鏡 |
EP2840399A4 (en) * | 2012-04-20 | 2016-01-13 | Olympus Corp | COMPOSITE MICROSCOPE |
US9347969B2 (en) | 2012-04-20 | 2016-05-24 | Olympus Corporation | Compound microscope |
JP2013246357A (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 画像撮影装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |