JPH05231434A - 軸受装置 - Google Patents
軸受装置Info
- Publication number
- JPH05231434A JPH05231434A JP4029131A JP2913192A JPH05231434A JP H05231434 A JPH05231434 A JP H05231434A JP 4029131 A JP4029131 A JP 4029131A JP 2913192 A JP2913192 A JP 2913192A JP H05231434 A JPH05231434 A JP H05231434A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease
- chamber
- bearing
- waste oil
- filling chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高回転の回転機にて、給油方式軸受にすると自
動吐き出しのバルブ機構が使えないため、給油時にラビ
リンスからの洩れが多く発生する。この軸受回転時のラ
ビリンスよりの洩れを防止することを目的とする。 【構成】グリース充填室から廃油室に押出されやすくす
るグリース量調整路を設け、ラビリンスすき間への洩れ
を防ぐ。
動吐き出しのバルブ機構が使えないため、給油時にラビ
リンスからの洩れが多く発生する。この軸受回転時のラ
ビリンスよりの洩れを防止することを目的とする。 【構成】グリース充填室から廃油室に押出されやすくす
るグリース量調整路を設け、ラビリンスすき間への洩れ
を防ぐ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に車両用主電動機等
の回転電機の軸受装置に関する。
の回転電機の軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄道車両用主電動機(以下回転電
機と呼ぶ)の回転軸を支持する一般的軸受装置について
図5〜図7を参照して説明する。
機と呼ぶ)の回転軸を支持する一般的軸受装置について
図5〜図7を参照して説明する。
【0003】この軸受装置はころがり軸受(以下軸受と
呼ぶ)を分解せずに新しい潤滑グリース(以下グリース
と呼ぶ)を給油するのみで、軸受内の古いグリースを排
出して、新しいグリースをつめかえるようにしたグリー
ス給油装置を備えたものである。
呼ぶ)を分解せずに新しい潤滑グリース(以下グリース
と呼ぶ)を給油するのみで、軸受内の古いグリースを排
出して、新しいグリースをつめかえるようにしたグリー
ス給油装置を備えたものである。
【0004】軸受ハウジング部1の一部を形成する軸受
ブラケット2に収納された軸受3が回転軸4を支持す
る。この軸受3の外輪5は、同じく軸受ハウジング部1
を形成するエンドカバー6により軸方向にボルトで締付
け固定されており、軸受3の内輪7は回転軸4に嵌合し
て、両側からカラー8、8により軸方向に固定され、外
輪5と内輪7の間には多数の円筒形のコロ9が挟まって
いる。
ブラケット2に収納された軸受3が回転軸4を支持す
る。この軸受3の外輪5は、同じく軸受ハウジング部1
を形成するエンドカバー6により軸方向にボルトで締付
け固定されており、軸受3の内輪7は回転軸4に嵌合し
て、両側からカラー8、8により軸方向に固定され、外
輪5と内輪7の間には多数の円筒形のコロ9が挟まって
いる。
【0005】軸受3の両側に位置する軸受ブラケット2
とエンドカバー6よりなる軸受ハウジング部1のそれぞ
れ軸受3の側面と対向する部位に、環状のグリース充填
室10、11が形成され、そこに潤滑剤としてグリース
が充填されている。
とエンドカバー6よりなる軸受ハウジング部1のそれぞ
れ軸受3の側面と対向する部位に、環状のグリース充填
室10、11が形成され、そこに潤滑剤としてグリース
が充填されている。
【0006】これらの充填されたグリースはその油分が
少しずつ分離して軸受の回転部分に供給され軸受3を潤
滑する。しかしこのグリースは、このようにして長期間
使用されるとグリースの油分が蒸発や洩れなどにより徐
々に減ると共に、軸受3の転動による摩耗粉などにより
酸化し、劣化してその潤滑性能が低下する。
少しずつ分離して軸受の回転部分に供給され軸受3を潤
滑する。しかしこのグリースは、このようにして長期間
使用されるとグリースの油分が蒸発や洩れなどにより徐
々に減ると共に、軸受3の転動による摩耗粉などにより
酸化し、劣化してその潤滑性能が低下する。
【0007】このため、従来は定期的に軸受部を分解
し、古いグリースを洗浄して新しいグリースを充填しな
おして再使用していた。近年回転電機の保守の省力化の
ために軸受部を分解しないで古いグリースを更新する給
油方式の軸受構造が採用されるようになってきたた。
し、古いグリースを洗浄して新しいグリースを充填しな
おして再使用していた。近年回転電機の保守の省力化の
ために軸受部を分解しないで古いグリースを更新する給
油方式の軸受構造が採用されるようになってきたた。
【0008】図5に示すものは、この種のものの代表的
な給油方式軸受構造で、軸受ブラケット2の外部注入口
12より給油されたグリースは導通路13を通つて軸受
3内及びグリース充填室10、11内に入り、同時に使
用済の古いグリースが押出されグリース充填室11の外
側にある廃油室14に溜るようしている。このようにし
て潤滑に使われた古いグリースは、軸受部を分解せずに
給油された新しいグリースに置き換えられるため軸受部
の保守の省力化が図られることになる。
な給油方式軸受構造で、軸受ブラケット2の外部注入口
12より給油されたグリースは導通路13を通つて軸受
3内及びグリース充填室10、11内に入り、同時に使
用済の古いグリースが押出されグリース充填室11の外
側にある廃油室14に溜るようしている。このようにし
て潤滑に使われた古いグリースは、軸受部を分解せずに
給油された新しいグリースに置き換えられるため軸受部
の保守の省力化が図られることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような給油
方式軸受装置にも次のような問題があり保守の省力化を
図るうえで十分ではなかつた。
方式軸受装置にも次のような問題があり保守の省力化を
図るうえで十分ではなかつた。
【0010】注入口12から給油されたグリースは導通
路13を通りグリース充填室10に通じる給油口15か
ら充填室10に入り、充填室内の古いグリースを押出し
軸受3を通つて充填室11内の古いグリースも一緒に廃
油室14に排出してしまう。
路13を通りグリース充填室10に通じる給油口15か
ら充填室10に入り、充填室内の古いグリースを押出し
軸受3を通つて充填室11内の古いグリースも一緒に廃
油室14に排出してしまう。
【0011】このためグリースの給油時は軸受3内にも
グリースが充満する。しかし、一旦軸受3が回転しだす
と、充満しているグリースは軸受3から外へ、つまり充
填室10、11に吐き出される。
グリースが充満する。しかし、一旦軸受3が回転しだす
と、充満しているグリースは軸受3から外へ、つまり充
填室10、11に吐き出される。
【0012】軸受3の詳細を示す図6、図7を参照し
て、充満したグリースが吐出される原理を説明する。
て、充満したグリースが吐出される原理を説明する。
【0013】回転するころ9を挟んで外輪5と内輪7が
あり、ころ9、9…は保持器16によりほぼ一定間隔を
保つて並べられている。つまり軸受3内に入ったグリー
スはころ9、9間のすき間A部とB部に充満する。軸受
3が回転しだすと、B部のグリースはころ9押しつぶさ
れ軸受3の側面部から軸受外へ吐出される。A部のグリ
ースは遠心力で保持器16に押しつけられ保持器内面に
乗って安定しているが、回転が高くなるにしたがい、軸
受3の側面部から軸受外へ吐出される。このように軸受
3は回転すると軸受内にグリースは殆ど残らずその多く
は両側面より吐出されることになる。
あり、ころ9、9…は保持器16によりほぼ一定間隔を
保つて並べられている。つまり軸受3内に入ったグリー
スはころ9、9間のすき間A部とB部に充満する。軸受
3が回転しだすと、B部のグリースはころ9押しつぶさ
れ軸受3の側面部から軸受外へ吐出される。A部のグリ
ースは遠心力で保持器16に押しつけられ保持器内面に
乗って安定しているが、回転が高くなるにしたがい、軸
受3の側面部から軸受外へ吐出される。このように軸受
3は回転すると軸受内にグリースは殆ど残らずその多く
は両側面より吐出されることになる。
【0014】グリース充填室11に吐出されたグリース
はグリース充填室11に入つていたグリースを廃油室1
1に押出し安定するが、グリース充填室10に吐出され
たグリースは逃げ場がなく、一般的には回転部と固定部
間に構成されたラビリンスすき間17(微小すき間構
造、以下ラビリンスすき間と呼ぶ)から回転電機機内に
洩出す。
はグリース充填室11に入つていたグリースを廃油室1
1に押出し安定するが、グリース充填室10に吐出され
たグリースは逃げ場がなく、一般的には回転部と固定部
間に構成されたラビリンスすき間17(微小すき間構
造、以下ラビリンスすき間と呼ぶ)から回転電機機内に
洩出す。
【0015】この機内の洩れを極力防ぐため、洩れ防止
溝18(以下溝と呼ぶ)をラビリンス部に設けてラビリ
ンスすき間11から洩れたグリースを溜めておく方法が
あるが、給油回数を増やすと溝18内も溢れ機内に洩
れ、給油のたびに機内を汚す結果になつて保守上からも
問題が多かった。
溝18(以下溝と呼ぶ)をラビリンス部に設けてラビリ
ンスすき間11から洩れたグリースを溜めておく方法が
あるが、給油回数を増やすと溝18内も溢れ機内に洩
れ、給油のたびに機内を汚す結果になつて保守上からも
問題が多かった。
【0016】本発明はこれらの事情を鑑みてなされ、給
油による新旧グリースの入換性を確保すると共にグリー
スがラビリンスすき間から洩れるのを防ぐ軸受装置を提
供することを目的としている。
油による新旧グリースの入換性を確保すると共にグリー
スがラビリンスすき間から洩れるのを防ぐ軸受装置を提
供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明はこのため、給油
口側のグリース充填室から廃油室又は反給油口側のグリ
ース充填室に通じる充填グリース量調整室を設ける。
口側のグリース充填室から廃油室又は反給油口側のグリ
ース充填室に通じる充填グリース量調整室を設ける。
【0018】
【作用】充填グリース量調整室は軸受のグリース吐き出
し作用により給油口側のグリース充填室に溢れ出たグリ
ースを廃油室へ導くので、ラビリンスすき間からグリー
スが機内に洩れるのを防ぐ。
し作用により給油口側のグリース充填室に溢れ出たグリ
ースを廃油室へ導くので、ラビリンスすき間からグリー
スが機内に洩れるのを防ぐ。
【0019】
【実施例】以下に本発明を図1、図2に示す実施例に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0020】給油口15側グリース充填室10から廃油
室14へ導通するグリース量調整室19を設ける。この
グリース量調整室19はグリース充填室11内の給油口
15から最も離れている位置に1個以上設ける。
室14へ導通するグリース量調整室19を設ける。この
グリース量調整室19はグリース充填室11内の給油口
15から最も離れている位置に1個以上設ける。
【0021】このような構成とするので、給油によって
軸受3内に充満したグリースが軸受3の回転により押出
され、グリース充填室11に溢れるが、ラビリンスすき
間17には洩れ抵抗があるので、抵抗のより小さいグリ
ース量調整室19の方に押出され、ラビリンスすき間1
7からの機内への洩れがなくなる。
軸受3内に充満したグリースが軸受3の回転により押出
され、グリース充填室11に溢れるが、ラビリンスすき
間17には洩れ抵抗があるので、抵抗のより小さいグリ
ース量調整室19の方に押出され、ラビリンスすき間1
7からの機内への洩れがなくなる。
【0022】この場合、エンドカバー6に廃油室14が
3箇所あり、グリース量調整室19は各廃油室14のC
部毎に位置させている。
3箇所あり、グリース量調整室19は各廃油室14のC
部毎に位置させている。
【0023】次に本発明の他の実施例を説明する。
【0024】上記のように廃油室14を3個設けている
場合、必ずしもグリース量調整室19は各室に1個づつ
設けなくてもよい。或いは、各室に2個以上設けてもよ
い。又、本実施例では機内側のグリース充填室側から給
油した例を示したが機外側のグリース充填室側から給油
する場合でも同様構造であれば解決できる。
場合、必ずしもグリース量調整室19は各室に1個づつ
設けなくてもよい。或いは、各室に2個以上設けてもよ
い。又、本実施例では機内側のグリース充填室側から給
油した例を示したが機外側のグリース充填室側から給油
する場合でも同様構造であれば解決できる。
【0025】又、図3、図4のようにグリース量調整室
19から吐出し溝20及びグリース充填室11を経由し
て廃油室14に通じるようにしても同様の効果が得られ
る。
19から吐出し溝20及びグリース充填室11を経由し
て廃油室14に通じるようにしても同様の効果が得られ
る。
【0026】さらに本発明はころ軸受により説明した
が、他の軸受(玉軸受、円錘ころ軸受等)の場合に適用
しても同様の効果を得られる。
が、他の軸受(玉軸受、円錘ころ軸受等)の場合に適用
しても同様の効果を得られる。
【0027】又、グリース量調整室19は廃油室14に
通じる連通路として説明したがグリース量調整室19に
廃油グリースを溜めてもよい。
通じる連通路として説明したがグリース量調整室19に
廃油グリースを溜めてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明を実施することにより給油方式の
軸受構造の場合、給油により新旧グリースの交換がで
き、しかも給油後の軸受の回転により発生する軸受内の
充満グリースの吐出しによるラビリンスすき間への洩れ
がなくなるため保守作業性が改善できる。また廃油室を
大きくすることにより何回でも給油の可能な理想的軸受
構造を提供できる。
軸受構造の場合、給油により新旧グリースの交換がで
き、しかも給油後の軸受の回転により発生する軸受内の
充満グリースの吐出しによるラビリンスすき間への洩れ
がなくなるため保守作業性が改善できる。また廃油室を
大きくすることにより何回でも給油の可能な理想的軸受
構造を提供できる。
【図1】本発明による軸受部断面図である。
【図2】図1の左側面断面図である。
【図3】本発明の他の実施例による軸受部部分断面図で
ある。
ある。
【図4】図3の左側面断面図である。
【図5】従来の軸受部の断面図である。
【図6】図5のころ軸受の斜視図である。
【図7】図6のVI-VI 線矢視図である。
1 軸受ハウジング部 2 軸受ブラケット 10、11グリース充填室 3 軸受 4 回転軸 5 外輪 7 内輪 9 ころ 6 エンドカバー 10、11 グリース充填室 13 導通路 15 給油口 14 廃油室 17 ラビリンスすき間 19 グリース量調整室 20 吐出し溝
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸を支持するころがり軸受の固定側
を軸受ハウジングに固定し、軸受のころ部分の両側面と
対向する軸受ハウジング側の夫々の位置に環状のグリー
ス充填室を設け、一方の充填室に給油用のグリース注入
口を設け、他方の充填室の外側部分に、充填室とつなが
つた廃油室を設けている給油形軸受装置において、 前記環状グリース充填室の注入口より離れた位置に、廃
油室か、又は反対側のグリース充填室のいずれかに通じ
るグリース量調整室を軸受ハウジング側に設けたことを
特徴とする軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4029131A JPH05231434A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4029131A JPH05231434A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05231434A true JPH05231434A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12267743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4029131A Pending JPH05231434A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05231434A (ja) |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP4029131A patent/JPH05231434A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3804476A (en) | Bearing devices for rotary machines | |
US4952077A (en) | Horizontal-axis oil-lubricated cylindrical roller-bearing arrangement | |
EP0600559A1 (en) | Rolling element bearing system comprising a filtering seal | |
JP2005188606A (ja) | 電動機 | |
CN106246731B (zh) | 滚动轴承装置 | |
DE102015218280B4 (de) | Elektrische Maschine und Kraftfahrzeug | |
EP1767800A1 (en) | Lubricating structure of rolling bearing | |
JP2006336767A (ja) | 軸受潤滑装置 | |
US6799896B2 (en) | Separator grease retention and feed system for wheel spindle bearings | |
US4082381A (en) | Lubricated bearing assembly | |
JPH05231434A (ja) | 軸受装置 | |
CN113958691A (zh) | 具有轴和壳体部件的减速器 | |
JP5018334B2 (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2006226427A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2005180629A (ja) | 転がり軸受 | |
DE19615889A1 (de) | Schmiereinrichtung für Wälzlager | |
JP2004124995A (ja) | 転がり軸受 | |
JP4003247B2 (ja) | 給油手段付転がり軸受装置 | |
US2919962A (en) | Shaft support and lubricating arrangement | |
JP4003284B2 (ja) | 給油手段付転がり軸受装置 | |
CN212564320U (zh) | 具有轴和壳体部件的减速器 | |
JP3789578B2 (ja) | 軸受の給脂装置 | |
JPS5945766B2 (ja) | オ−プンエンドロ−タ紡機の紡糸ロ−タ用軸受 | |
CN112628282A (zh) | 一种具有高耐磨性的轴承 | |
JP2522930Y2 (ja) | 圧延機用多列ころ軸受装置の潤滑装置 |