JPH05230634A - アークイオンプレーティング装置 - Google Patents

アークイオンプレーティング装置

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JPH05230634A
JPH05230634A JP3373592A JP3373592A JPH05230634A JP H05230634 A JPH05230634 A JP H05230634A JP 3373592 A JP3373592 A JP 3373592A JP 3373592 A JP3373592 A JP 3373592A JP H05230634 A JPH05230634 A JP H05230634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
arc
ion plating
anode
supply pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP3373592A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Tsuji
邦彦 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH05230634A publication Critical patent/JPH05230634A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 真空容器内でアノードとカソードとの間にア
ークを発生させて前記カソードを蒸発させ、ワークに前
記カソードの構成成分をコーティングするアークイオン
プレーティング装置において、前記カソードとして中空
のカソードを用い、該カソードの中空部に冷却媒体が通
流している。 【効果】 冷却媒体とカソード表面との熱交換により、
カソードの温度上昇を抑制し、ワークが過熱されたり、
低融点のカソード自体が軟化溶融するのを防止できる。
よって、消弧時間を短くしたり、アーク電流を大きめに
設定できるので、成膜速度を大きくでき、生産性を高め
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的手段により気相
とした物質によってワークをコーティングするアークイ
オンプレーティング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カソード構成成分を電気的手段により気
相とした物質とし、この物質をワークにコーティングす
るアークイオンプレーティング装置として、図3に示す
ような装置が、特開昭59−211574号公報に開示
されている。この装置は、真空チャンバー1内に配置さ
れた筒状のワーク2の中心に棒状のカソード3が位置
し、このカソード3の一端側に、このカソード3に対応
するアノード4が配置されている。
【0003】このような構成を有する装置において、ア
ノード4を往復ドライブ装置5の駆動によってカソード
3の一端部に間欠的に接触させてアークをとばすことに
より、カソード3を全長にわたって蒸発させてカソード
構成成分を筒状のワーク2の内面にコーティングしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置において、カ
ソード3は、アークによって発生する熱で加熱され、容
易に数100℃の赤熱状態に達する。このことは、ワー
ク2の過熱を招くばかりでなく、カソード3が低融点物
質の場合にはカソード3自体が軟化・溶融して操業に支
障をきたすこともある。
【0005】ワーク2の過熱あるいはカソード3自体の
軟化・溶融を防止するために、アノード4の間欠動作に
おける点弧間隔を長くするようにしたり、アーク電流を
あまり大きくしないようにしている。しかし、アーク電
流を低めに設定したり、点弧間隔を長くすると、ワーク
2における成膜速度が遅くなり、蒸着効率の低下ひいて
は生産性低下に繋がる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、カソードの温度上昇を
抑制して、アークの連続放電及びアーク電流値を大きく
することを可能にできるアークイオンプレーティング装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアークイオンプ
レーティング装置は、真空容器内でアノードとカソード
との間にアークを発生させて前記カソードを蒸発させ、
ワークに前記カソードの構成成分をコーティングするア
ークイオンプレーティング装置において、前記カソード
として中空のカソードを用い、該カソードの中空部に冷
却媒体が通流している。
【0008】
【作用】本発明のアークイオンプレーティング装置で
は、カソードの中空部を通流している冷却媒体とカソー
ド表面との間で熱交換が行われて、アーク放電中のカソ
ードの温度上昇が抑制される。よって、本発明のアーク
イオンプレーティング装置において成膜速度を上げるた
めに、アノードの間欠動作における点弧間隔を長くした
り、アーク電流を大きくしても、ワークが過熱された
り、あるいはカソード自体が軟化・溶融に到ることはな
い。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明一実施例のアークイオンプレーテ
ィング装置を示す構成概略図である。図1中、10は金
属製の真空チャンバーであり、真空チャンバー10の一
側の側壁には保持器11により有底円筒状のカソード1
4が水平に支持され、その他側の側壁にはアノード13
が往復動可能に取り付けられている。カソード14はそ
の開口周縁部を保持している保持器11を介してアーク
電源12の陰極に接続され、アノード13は真空チャン
バー10を介してアーク電源12の陽極に接続されてい
る。なお、真空シール18により、真空チャンバー10
と保持器11とは電気的に絶縁されている。また、被コ
ーティング物たるワークは、ワークの形状に応じて適宜
カソード14の周囲に配置される。
【0010】上記カソード14の内部には給水管15が
保持器11を貫通して挿入されており、給水管入口16
から冷却水が供給されるようになっている。給水管入口
16から供給された冷却水は、給水管15の内部を通っ
て、カソード14の閉塞部分で迂回し、給水管15の外
側を通って保持器17に開設された給水管出口17から
排出されるようになっている。図中、冷却水の流れは矢
印で示されている。
【0011】以上のような構成を有するアークイオンプ
レーティング装置において、真空チャンバー10内を真
空状態にして、アノード13をカソード14の閉塞部に
接触させた後切り離すと、アノード13とカソード14
との間の空間にてアーク放電がおこる。アーク放電によ
りカソード14の温度は上昇する傾向にあるが、カソー
ド14表面の熱とカソード内部を流れる冷却水との熱交
換により、カソード14の温度上昇が抑制される。一
方、カソード14から熱を奪った分だけ冷却水の温度は
上昇するが、冷却水はカソード14内部を矢印方向に流
通しているので、カソード14表面付近には常時低温の
冷却水が供給されるようになっている。
【0012】よって、本実施例のアークイオンプレーテ
ィング装置では、アノード13の間欠運転において、ア
ノード13がカソード14と接触している時間、すなわ
ちアークの消滅時間を短くしても、ワークの過熱あるい
はカソード14の軟化溶融に到る程までカソード14が
温度上昇することはない。従って、アノード13の間欠
運転において、比較的低融点のカソードであってもアー
ク消滅時間を短くでき、蒸着効率が向上する。
【0013】本発明は、有底円筒状のカソードを用いた
アノードを間欠運転するタイプのアークイオンプレーテ
ィング装置に限らず、図2に示すようなアーク放電が連
続的に起こる装置にも適用できる。図2に示すアークイ
オンプレーティング装置では、中空の棒状カソード25
を用い、カソード25の両端を保持器21、22を介し
て真空チャンバー20の両側壁に水平に支持している。
そして、保持器21、22は、各々アーク電源23、2
4の陰極に接続されている。アーク電源23、24の陽
極は真空チャンバー20に接続され、真空チャンバー2
0自体がアノードを形成している。図2中、27はアー
クをとばすための点弧装置であり、該点弧装置27の根
本部分が真空チャンバー20に設置されている。なお、
真空チャンバー20と保持器21、22とは真空シール
28、29で絶縁されている。
【0014】カソード25の中空部に冷却水を供給する
給水管30は、保持器21、22を貫通している。給水
管30の入口から給水された冷却水は、カソード25の
中空部26を矢印方向に流れて排出される。以上のよう
な構成を有するアークイオンプレーティング装置におい
て、真空チャンバー20内を真空にした状態で点弧装置
27により点弧すると、カソード25の両端が同電位と
なるように調整されているため、アークスポットが、そ
の不安定性故にカソード25全長にわたってランダムに
動き回り、カソード25全域から均等にアーク放電が起
こる。カソード25は、連続的なアーク放電により温度
上昇する傾向にあるが、カソード25内部を流通してい
る冷却水との熱交換により温度上昇が抑制されるので、
図1に示す実施例と同様に、ワークが過熱されたり、あ
るいはカソード25自体が軟化・溶融に到ることはな
い。
【0015】なお、図2に示すアークイオンプレーティ
ング装置では棒状カソードを用いたが、本発明は、連続
放電タイプのアークイオンプレーティング装置における
他の形状のカソードにも適用できる。また、上記両実施
例では冷却水を用いたが、本発明は水に限らず、ガス、
油状物質などの種々の冷却媒体を用いることもできる。
【0016】
【発明の効果】本発明のアークイオンプレーティング装
置では、カソード内部を流通している冷却媒体とカソー
ド表面との熱交換により、カソードの温度上昇を抑制
し、ワークが過熱されたり、低融点のカソード自体が軟
化溶融するのを防止できる。従って、アノードを間欠運
転させるタイプのアークイオンプレーティング装置にあ
っては、消弧時間を短くすることにより蒸着効率を上げ
ることができる。また、アーク放電がカソード全長にわ
たって連続的に起こるタイプのアークイオンプレーティ
ング装置にあっては、アーク電流を大きめに設定できる
ので、成膜速度を大きくでき、生産性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のアークイオンプレーティング
装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の他の実施例のアークイオンプレーティ
ング装置の構成を示す図である。
【図3】従来の棒状カソードを用いたアークイオンプレ
ーティング装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 真空チャンバー 13 アノード 14 カソード 15 給水管 16 給水管入口 17 給水管出口 20 真空チャンバー 25 カソード 26 中空部 30 給水管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内でアノードとカソードとの間
    にアークを発生させて前記カソードを蒸発させ、ワーク
    に前記カソードの構成成分をコーティングするアークイ
    オンプレーティング装置において、 前記カソードとして中空のカソードを用い、該カソード
    の中空部に冷却媒体が通流していることを特徴とするア
    ークイオンプレーティング装置。
JP3373592A 1992-02-20 1992-02-20 アークイオンプレーティング装置 Pending JPH05230634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3373592A JPH05230634A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 アークイオンプレーティング装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP3373592A JPH05230634A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 アークイオンプレーティング装置

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JPH05230634A true JPH05230634A (ja) 1993-09-07

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ID=12394666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3373592A Pending JPH05230634A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 アークイオンプレーティング装置

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JP (1) JPH05230634A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016185714A1 (ja) * 2015-05-19 2016-11-24 株式会社アルバック マグネトロンスパッタリング装置用の回転式カソードユニット
CN107227445A (zh) * 2017-07-24 2017-10-03 曲士广 一种沉积管内壁涂层的电弧离子镀设备

Cited By (4)

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WO2016185714A1 (ja) * 2015-05-19 2016-11-24 株式会社アルバック マグネトロンスパッタリング装置用の回転式カソードユニット
JPWO2016185714A1 (ja) * 2015-05-19 2017-11-02 株式会社アルバック マグネトロンスパッタリング装置用の回転式カソードユニット
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CN107227445B (zh) * 2017-07-24 2019-01-25 曲士广 一种沉积管内壁涂层的电弧离子镀设备

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