JPH05229909A - 殺チリダニ剤 - Google Patents
殺チリダニ剤Info
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- JPH05229909A JPH05229909A JP4151080A JP15108092A JPH05229909A JP H05229909 A JPH05229909 A JP H05229909A JP 4151080 A JP4151080 A JP 4151080A JP 15108092 A JP15108092 A JP 15108092A JP H05229909 A JPH05229909 A JP H05229909A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 フェノトリン、パーメスリン、レスメトリン
及び３′−フェノキシベンジル ２，２，３，３−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレートの１種又は２
種の化合物、又はこれにピレスロイド用共力剤及び害虫
忌避剤の１種又は２種を加えた殺チリダニ剤。 【効果】 本発明の組成物は、屋内のダニ類、なかんず
くチリダニ類に対して非常に高い殺ダニ効果を示す一
方、人畜に対して低毒性であり、その実用性は極めて高
い。
及び３′−フェノキシベンジル ２，２，３，３−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレートの１種又は２
種の化合物、又はこれにピレスロイド用共力剤及び害虫
忌避剤の１種又は２種を加えた殺チリダニ剤。 【効果】 本発明の組成物は、屋内のダニ類、なかんず
くチリダニ類に対して非常に高い殺ダニ効果を示す一
方、人畜に対して低毒性であり、その実用性は極めて高
い。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノトリン、パーメ
スリン、レスメトリン及び３′−フェノキシベンジル
２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シレートの１種又は２種の化合物、又はこれにピレスロ
イド用共力剤及び害虫忌避剤の１種又は２種を加えた殺
チリダニ剤に関するものである。
スリン、レスメトリン及び３′−フェノキシベンジル
２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキ
シレートの１種又は２種の化合物、又はこれにピレスロ
イド用共力剤及び害虫忌避剤の１種又は２種を加えた殺
チリダニ剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】地球上には極めて多種のダニ類が生息
し、例えば植物に寄生するミカンハダニ、ナミハダニ類
等は、農作物に多大な被害を与えている。これら農業用
途を目的とした殺ダニ剤は、古くから開発が進められ、
最近新しい有望な化合物が次々と発見されている。一
方、近年居住環境の変化から家庭内に、コナダニ、チリ
ダニ、ツメダニ等が発生し、不快感を与えるばかりでな
く、アレルギー性喘息や皮疹を惹起する等の問題を生じ
ている。スミチオンやダイアジノンのような有機リン剤
がこれら屋内に発生するダニ類に効果があることは知ら
れていたが、人畜に対する安全性や抵抗性問題のため実
用化には障害があり、的確な駆除方法の確立が切望され
るようになった。
し、例えば植物に寄生するミカンハダニ、ナミハダニ類
等は、農作物に多大な被害を与えている。これら農業用
途を目的とした殺ダニ剤は、古くから開発が進められ、
最近新しい有望な化合物が次々と発見されている。一
方、近年居住環境の変化から家庭内に、コナダニ、チリ
ダニ、ツメダニ等が発生し、不快感を与えるばかりでな
く、アレルギー性喘息や皮疹を惹起する等の問題を生じ
ている。スミチオンやダイアジノンのような有機リン剤
がこれら屋内に発生するダニ類に効果があることは知ら
れていたが、人畜に対する安全性や抵抗性問題のため実
用化には障害があり、的確な駆除方法の確立が切望され
るようになった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、特にアレルギー性疾患のアレルゲンとして重要な
チリダニ類に高い殺ダニ活性を示し、かつ屋内で安全に
使用できる殺チリダニ剤の開発を目的としてなされたも
のである。
鑑み、特にアレルギー性疾患のアレルゲンとして重要な
チリダニ類に高い殺ダニ活性を示し、かつ屋内で安全に
使用できる殺チリダニ剤の開発を目的としてなされたも
のである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは鋭意研究を続けた結果、フェノトリ
ン、パーメスリン、レスメトリン及び３′−フェノキシ
ベンジル ２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパ
ンカルボキシレートの１種又は２種の化合物、又はこれ
に、チオシアノ酢酸イソボルニル（以降ＩＢＴＡと称
す）、オクタクロロジプロピルエーテル（以降Ｓ−４２
１と称す）、ピペロニルブトキサイド、Ｎ−（２−エチ
ルヘキシル）−ビシクロ〔２，２，１〕ヘプタ−５−エ
ン−２，３−ジカルボキシイミド（以降サイネピリン２
２２と称す）、Ｎ−（２−エチルヘキシル）−１−イソ
プロピル−４−メチルビシクロ〔２，２，２〕オクト−
５−エン−２，３−ジカルボキシイミド（以降サイネピ
リン５００と称す）、２−ブトキシ−２′−チオシアノ
ジエチルエーテル（以降リーセン３８４と称す）のよう
なピレスロイド用共力剤、及びＮ，Ｎ−ジエチル−ｍ−
トルアミド（以降ディートと称す）、ベンジルベンゾエ
ートのような害虫忌避剤の１種又は２種を加えた組成物
が、屋内のダニ類、なかんずくチリダニ類に極めて高い
殺ダニ効果を示すことを見い出し本発明を完成した。
め、本発明者らは鋭意研究を続けた結果、フェノトリ
ン、パーメスリン、レスメトリン及び３′−フェノキシ
ベンジル ２，２，３，３−テトラメチルシクロプロパ
ンカルボキシレートの１種又は２種の化合物、又はこれ
に、チオシアノ酢酸イソボルニル（以降ＩＢＴＡと称
す）、オクタクロロジプロピルエーテル（以降Ｓ−４２
１と称す）、ピペロニルブトキサイド、Ｎ−（２−エチ
ルヘキシル）−ビシクロ〔２，２，１〕ヘプタ−５−エ
ン−２，３−ジカルボキシイミド（以降サイネピリン２
２２と称す）、Ｎ−（２−エチルヘキシル）−１−イソ
プロピル−４−メチルビシクロ〔２，２，２〕オクト−
５−エン−２，３−ジカルボキシイミド（以降サイネピ
リン５００と称す）、２−ブトキシ−２′−チオシアノ
ジエチルエーテル（以降リーセン３８４と称す）のよう
なピレスロイド用共力剤、及びＮ，Ｎ−ジエチル−ｍ−
トルアミド（以降ディートと称す）、ベンジルベンゾエ
ートのような害虫忌避剤の１種又は２種を加えた組成物
が、屋内のダニ類、なかんずくチリダニ類に極めて高い
殺ダニ効果を示すことを見い出し本発明を完成した。
【０００５】ところで、フェノトリン、パーメスリン、
レスメトリン及び３′−フェノキシベンジル ２，２，
３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート
（以降化合物Ａと称す）のピレスロイドは高い殺虫力と
広い殺虫スペクトラムを有し、安全性の高い殺虫剤とし
て家庭用、農業用に広く使用されているものであるが、
ミカンハダニ、ナミハダニ類に対する殺ダニ力は極めて
弱く、従来、ダニ類全般にその適用は困難とされてい
た。しかるに本発明者らは、ミカンハダニ、ナミハダニ
等植物につくダニ類と、コナダニ、チリダニ等屋内に発
生するダニ類に生態的に何らかの差があるものと考え、
種々の化合物について、後者のダニ類に対する効果を検
討した結果、前記４種のピレスロイド（フェノトリン、
パーメスリン、レスメトリン及び化合物Ａ）が屋内に生
育するダニ類に高い殺ダニ効力を有し、特にチリダニ類
に対してはスミチオン、ダイアジノンをしのぐ特異的に
すぐれた活性を示すこと、そして最近殺ハダニ活性が優
れていると発表されたいくつかの新ピレスロイドが必ず
しも屋内に生育するダニ類に有効でないことを発見し
た。
レスメトリン及び３′−フェノキシベンジル ２，２，
３，３−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート
（以降化合物Ａと称す）のピレスロイドは高い殺虫力と
広い殺虫スペクトラムを有し、安全性の高い殺虫剤とし
て家庭用、農業用に広く使用されているものであるが、
ミカンハダニ、ナミハダニ類に対する殺ダニ力は極めて
弱く、従来、ダニ類全般にその適用は困難とされてい
た。しかるに本発明者らは、ミカンハダニ、ナミハダニ
等植物につくダニ類と、コナダニ、チリダニ等屋内に発
生するダニ類に生態的に何らかの差があるものと考え、
種々の化合物について、後者のダニ類に対する効果を検
討した結果、前記４種のピレスロイド（フェノトリン、
パーメスリン、レスメトリン及び化合物Ａ）が屋内に生
育するダニ類に高い殺ダニ効力を有し、特にチリダニ類
に対してはスミチオン、ダイアジノンをしのぐ特異的に
すぐれた活性を示すこと、そして最近殺ハダニ活性が優
れていると発表されたいくつかの新ピレスロイドが必ず
しも屋内に生育するダニ類に有効でないことを発見し
た。
【０００６】更にフェノトリン、パーメスリン及び化合
物Ａのアルコール部のベンジル位にシアノ基を導入した
化合物は、もとの化合物に較べ一般に殺虫力、殺ハダニ
活性は優れているのであるが、屋内に生育する特にチリ
ダニ類に対しては逆に活性の低下を示すことが明らかと
なった。これらの発見は従来の知見からは全く予期しえ
ないものであり、又本発明の前記ピレスロイドが人畜に
対して安全な殺虫剤として広く実用に供されていること
を考慮すれば、屋内用殺ダニ剤の開発をめざすうえで極
めて有用性が高い。
物Ａのアルコール部のベンジル位にシアノ基を導入した
化合物は、もとの化合物に較べ一般に殺虫力、殺ハダニ
活性は優れているのであるが、屋内に生育する特にチリ
ダニ類に対しては逆に活性の低下を示すことが明らかと
なった。これらの発見は従来の知見からは全く予期しえ
ないものであり、又本発明の前記ピレスロイドが人畜に
対して安全な殺虫剤として広く実用に供されていること
を考慮すれば、屋内用殺ダニ剤の開発をめざすうえで極
めて有用性が高い。
【０００７】
【作用】特に、カーペット類に発生するチリダニ類はア
レルギー性疾患や人体内ダニ症の原因と目されており、
これらにピレスロイド化合物が有効であるという知見
は、保健衛生上、医学上意義深い。なお、フェノトリ
ン、パーメスリン及びレスメトリンの酸部には２つの不
斉炭素が存在し、４つの光学異性体が可能であるが、そ
れらの各々あるいは任意の混合物ももちろん本発明に含
まれる。
レルギー性疾患や人体内ダニ症の原因と目されており、
これらにピレスロイド化合物が有効であるという知見
は、保健衛生上、医学上意義深い。なお、フェノトリ
ン、パーメスリン及びレスメトリンの酸部には２つの不
斉炭素が存在し、４つの光学異性体が可能であるが、そ
れらの各々あるいは任意の混合物ももちろん本発明に含
まれる。
【０００８】また、ＩＢＴＡ、Ｓ−４２１、ピペロニル
ブトキサイド、サイネピリン２２２、サイネピリン５０
０、リーセン３８４のようなピレスロイド用共力剤及び
ディート、ベンジルベンゾエートのような害虫忌避剤に
も程度の差はあれ、殺チリダニ効果が認められ、更に本
発明の前記４種のピレスロイドの１種又は２種に、上記
共力剤及び害虫忌避剤の１種又は２種を加えた組成物が
相加的以上の極めて高い殺チリダニ効果を示すことが確
認された。
ブトキサイド、サイネピリン２２２、サイネピリン５０
０、リーセン３８４のようなピレスロイド用共力剤及び
ディート、ベンジルベンゾエートのような害虫忌避剤に
も程度の差はあれ、殺チリダニ効果が認められ、更に本
発明の前記４種のピレスロイドの１種又は２種に、上記
共力剤及び害虫忌避剤の１種又は２種を加えた組成物が
相加的以上の極めて高い殺チリダニ効果を示すことが確
認された。
【０００９】前記４種のピレスロイドが屋内に発生する
チリダニ類に特異的に駆除効果が高い理由についてはな
お不明な点が多いが、この種のダニが無気門類、Ｐｙｒ
ｏｇｌｙｐｈ−ｉｄａｅ科、一方、コナダニ類がＡｃａ
ｒｉｄａｅ科、また、植物につくハダニ類が前気門類で
あるという形態上の違いが一部関連しているものと考え
られる。
チリダニ類に特異的に駆除効果が高い理由についてはな
お不明な点が多いが、この種のダニが無気門類、Ｐｙｒ
ｏｇｌｙｐｈ−ｉｄａｅ科、一方、コナダニ類がＡｃａ
ｒｉｄａｅ科、また、植物につくハダニ類が前気門類で
あるという形態上の違いが一部関連しているものと考え
られる。
【００１０】ピレスロイド用共力剤は、それ自体殺虫力
はなく、ピレスロイドと共に用いられた時、昆虫体内に
おけるピレスロイドの代謝分解を抑えてその殺虫力を向
上させることが知られているが、屋内に発生するチリダ
ニ類に対してはそれ自体若干もしくはかなりの殺ダニ力
を示し、昆虫とダニ類における作用機作の違いを示唆し
ている。又、ピレスロイドとピレスロイド用共力剤の混
合組成物が高い殺ダニ効果を示すことは、後者が非常に
安価であることから実用上の価値が高い。ディート、ベ
ンジルベンゾエートは蚊、ハエ等の忌避剤として広く実
用に供されている化合物であるが、殺チリダニ効果を示
したことは興味深く、これを含む本発明組成物は、不快
害虫の忌避、ダニ類の駆除を含めた多目的組成物として
使用できる。
はなく、ピレスロイドと共に用いられた時、昆虫体内に
おけるピレスロイドの代謝分解を抑えてその殺虫力を向
上させることが知られているが、屋内に発生するチリダ
ニ類に対してはそれ自体若干もしくはかなりの殺ダニ力
を示し、昆虫とダニ類における作用機作の違いを示唆し
ている。又、ピレスロイドとピレスロイド用共力剤の混
合組成物が高い殺ダニ効果を示すことは、後者が非常に
安価であることから実用上の価値が高い。ディート、ベ
ンジルベンゾエートは蚊、ハエ等の忌避剤として広く実
用に供されている化合物であるが、殺チリダニ効果を示
したことは興味深く、これを含む本発明組成物は、不快
害虫の忌避、ダニ類の駆除を含めた多目的組成物として
使用できる。
【００１１】本発明の殺チリダニ剤は上記有効成分をそ
のまま適用することも可能であるが、通常好ましくは適
当な担体その他の配合剤を用いて、使用目的に応じ、各
種の形態、例えば乳剤、水和剤、粉剤、油剤、エアゾー
ル剤等として使用される。液状の担体としては例えば、
水、アルコール類（メチルアルコール、エチルアルコー
ル、エチレングライコール等）、ケトン類（アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等）、エーテル
類（エチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ類等）、
脂肪族炭化水素類（ガソリン、ケロシン、灯油類等）、
芳香族炭化水素類（ベンゼン、トルエン、キシレン、メ
チルナフタレン等）、ハロゲン化炭化水素類（ジクロル
メタン、トリクロルベンゼン等）、エステル類、酸アミ
ド類、ニトリル類などの溶媒が適当であり、そしてこれ
らの１種又は２種以上の混合物が使用される。また、固
体の担体としては、例えば、粘土類（カオリン、ベント
ナイト等）、タルク類、シリカ類、アルミナ粉末、活性
炭類、植物性粉末等が適当であり、そしてこれらの１種
又は２種以上の混合物が使用される。また、配合剤とし
ては乳化剤、分散剤、展着剤、浸透剤、界面活性剤、安
定剤等が適当であり、これらの１種又は２種以上の混合
物が使用される。あるいはまた、本発明有効成分の活性
を阻害する惧れのない他の殺ダニ剤、酸化防止剤、殺虫
剤、殺菌剤、防黴剤、着香料、着色料を配合してもよ
い。
のまま適用することも可能であるが、通常好ましくは適
当な担体その他の配合剤を用いて、使用目的に応じ、各
種の形態、例えば乳剤、水和剤、粉剤、油剤、エアゾー
ル剤等として使用される。液状の担体としては例えば、
水、アルコール類（メチルアルコール、エチルアルコー
ル、エチレングライコール等）、ケトン類（アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等）、エーテル
類（エチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ類等）、
脂肪族炭化水素類（ガソリン、ケロシン、灯油類等）、
芳香族炭化水素類（ベンゼン、トルエン、キシレン、メ
チルナフタレン等）、ハロゲン化炭化水素類（ジクロル
メタン、トリクロルベンゼン等）、エステル類、酸アミ
ド類、ニトリル類などの溶媒が適当であり、そしてこれ
らの１種又は２種以上の混合物が使用される。また、固
体の担体としては、例えば、粘土類（カオリン、ベント
ナイト等）、タルク類、シリカ類、アルミナ粉末、活性
炭類、植物性粉末等が適当であり、そしてこれらの１種
又は２種以上の混合物が使用される。また、配合剤とし
ては乳化剤、分散剤、展着剤、浸透剤、界面活性剤、安
定剤等が適当であり、これらの１種又は２種以上の混合
物が使用される。あるいはまた、本発明有効成分の活性
を阻害する惧れのない他の殺ダニ剤、酸化防止剤、殺虫
剤、殺菌剤、防黴剤、着香料、着色料を配合してもよ
い。
【００１２】本発明殺チリダニ剤中の有効成分量及びそ
の使用量はその剤型や適用対象、適用方法、適用場所等
に応じて適宜決定される。例えば、カーペット類に生息
するチリダニ類等の駆除には１ｍ２あたり０．５ｍｇ以
上のピレスロイド化合物が適用されるのが好ましい。
の使用量はその剤型や適用対象、適用方法、適用場所等
に応じて適宜決定される。例えば、カーペット類に生息
するチリダニ類等の駆除には１ｍ２あたり０．５ｍｇ以
上のピレスロイド化合物が適用されるのが好ましい。
【００１３】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の例に
限定されるものではない。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の例に
限定されるものではない。
【００１４】
【試験例１】供試化合物で処理した粉末飼料１０ｇと約
１５００匹のチリダニを含む粉末飼料１０ｇを混和し、
所定濃度の供試粉末飼料を得た。この粉末飼料を５ｇず
つ直径６ｃｍのシャーレに入れ、温度２５℃、湿度７５
％の条件下に置いた。１週間後及び２週間後に飽和食塩
水浮遊法により飼料０．２ｇ中の生存ダニ数を調べ、下
式に従って繁殖抑制率を計算したところ表１の如くであ
った。なお、試験は各濃度につき３回繰返し行なった。 なお、供試化合物、ピレスロイド中の符号ａ），ｂ），
ｃ），ｄ）はそれぞれ下記の意味を表わす。 ａ）；酸部 ｄｌ−ｃｉｓ／ｔｒａｎｓ体 ｂ）；酸部 ｄ−ｃｉｓ／ｔｒａｎｓ体 ｃ）；酸部 ｄｌ−ｃｉｓ体 ｄ）；酸部 ｄ−ｔｒａｎｓ体 対照化合物（Ａ） 対照化合物（Ｂ） 対照化合物（Ｃ）
１５００匹のチリダニを含む粉末飼料１０ｇを混和し、
所定濃度の供試粉末飼料を得た。この粉末飼料を５ｇず
つ直径６ｃｍのシャーレに入れ、温度２５℃、湿度７５
％の条件下に置いた。１週間後及び２週間後に飽和食塩
水浮遊法により飼料０．２ｇ中の生存ダニ数を調べ、下
式に従って繁殖抑制率を計算したところ表１の如くであ
った。なお、試験は各濃度につき３回繰返し行なった。 なお、供試化合物、ピレスロイド中の符号ａ），ｂ），
ｃ），ｄ）はそれぞれ下記の意味を表わす。 ａ）；酸部 ｄｌ−ｃｉｓ／ｔｒａｎｓ体 ｂ）；酸部 ｄ−ｃｉｓ／ｔｒａｎｓ体 ｃ）；酸部 ｄｌ−ｃｉｓ体 ｄ）；酸部 ｄ−ｔｒａｎｓ体 対照化合物（Ａ） 対照化合物（Ｂ） 対照化合物（Ｃ）
【００１５】
【表１】
【００１６】上記結果より、本発明組成物、すなわち、
フェノトリン、パーメスリン、レスメトリン及び化合物
Ａの１種又は２種の化合物、又はこれにピレスロイド用
共力剤及び害虫忌避剤の１種又は２種を加えた組成物
（供試化合物例１〜７）は、従来有効であるとされた有
機リン剤のスミチオンより高い殺チリダニ効果を示し
た。一方、他のピレスロイド系化合物（対照化合物
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ））及びピレスロイド用共力剤又
は害虫忌避剤単独の活性は非常に低く、本発明組成物の
有用性が確認された。
フェノトリン、パーメスリン、レスメトリン及び化合物
Ａの１種又は２種の化合物、又はこれにピレスロイド用
共力剤及び害虫忌避剤の１種又は２種を加えた組成物
（供試化合物例１〜７）は、従来有効であるとされた有
機リン剤のスミチオンより高い殺チリダニ効果を示し
た。一方、他のピレスロイド系化合物（対照化合物
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ））及びピレスロイド用共力剤又
は害虫忌避剤単独の活性は非常に低く、本発明組成物の
有用性が確認された。
【００１７】
【試験例２】供試化合物で処理した粉末飼料２ｇと約２
５００匹のコナダニ、又は約１５００匹のチリダニを含
む粉末飼料１０ｇを混和し、所定濃度の供試粉末飼料を
得た。これらの粉末飼料５ｇを用いて試験例１と同様に
試験し、１週間後の繁殖抑制率を求めたところ表２の如
くであった。
５００匹のコナダニ、又は約１５００匹のチリダニを含
む粉末飼料１０ｇを混和し、所定濃度の供試粉末飼料を
得た。これらの粉末飼料５ｇを用いて試験例１と同様に
試験し、１週間後の繁殖抑制率を求めたところ表２の如
くであった。
【００１８】
【表２】
【００１９】試験の結果、本発明組成物のコナダニに対
する殺ダニ活性は、有機リン剤のスミチオンより劣り、
チリダニの場合とは逆の傾向を示した。すなわち、本発
明組成物は、殺チリグニ剤として特異的に有効であるこ
とが明らかとなった。
する殺ダニ活性は、有機リン剤のスミチオンより劣り、
チリダニの場合とは逆の傾向を示した。すなわち、本発
明組成物は、殺チリグニ剤として特異的に有効であるこ
とが明らかとなった。
【００２０】
【実施例１】α−フェノトリン２．０ｇ、ＩＢＴＡ５．
０ｇを精製灯油に溶解し、エアゾール容器に充填しバル
ブ部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤を
加圧充填してエアゾールを得た。チリダニが繁殖した６
畳の部屋で、上記調製エアゾールを約１／４量畳に内部
注入し、１週間後のチリダニの生息密度を調べたところ
５％以下に減少していた。
０ｇを精製灯油に溶解し、エアゾール容器に充填しバル
ブ部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤を
加圧充填してエアゾールを得た。チリダニが繁殖した６
畳の部屋で、上記調製エアゾールを約１／４量畳に内部
注入し、１週間後のチリダニの生息密度を調べたところ
５％以下に減少していた。
【００２１】
【実施例２】パーメスリン０．５部、Ｓ−４２１ １．
０部とクレー ９８．５部をよく粉砕混合して粉剤を得
た。チリダニ約３００頭を接種した１０ｃｍ平方のカー
ペットに上記調製粉剤を１ｍ２あたり２０ｇの割合で散
布し、２日後に生存チリダニ数を調査したところ５頭以
下であった。
０部とクレー ９８．５部をよく粉砕混合して粉剤を得
た。チリダニ約３００頭を接種した１０ｃｍ平方のカー
ペットに上記調製粉剤を１ｍ２あたり２０ｇの割合で散
布し、２日後に生存チリダニ数を調査したところ５頭以
下であった。
【００２２】
【発明の効果】本発明組成物は、チリダニ類に対して高
い殺ダニ活性を示し、安全性にもすぐれているので、そ
の実用性は極めて高い。
い殺ダニ活性を示し、安全性にもすぐれているので、そ
の実用性は極めて高い。
Claims (1)
- 【請求項１】 フェノトリン、パーメスリン、レスメト
リン及び３′−フェノキシベンジル ２，２，３，３−
テトラメチルシクロプロパンカルボキシレートの１種又
は２種の化合物、又はこれにピレスロイド用共力剤及び
害虫忌避剤の１種又は２種を加えることを特徴とする殺
チリダニ剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4151080A JPH05229909A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 殺チリダニ剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4151080A JPH05229909A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 殺チリダニ剤 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59019060A Division JPS60163805A (ja) | 1984-02-04 | 1984-02-04 | 屋内ダニ防除用液剤ならびにエアゾール剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05229909A true JPH05229909A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=15510883
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4151080A Pending JPH05229909A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 殺チリダニ剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05229909A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1169920A1 (fr) * | 2000-07-06 | 2002-01-09 | Produits Berger | Procédé de lutte contre les parasites et arthropodes |
| ITMI20081372A1 (it) * | 2008-07-25 | 2010-01-26 | Synthesis Srl | Prodotto igienizzante per il trattamento di sedili di uso pubblico |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57122737A (en) * | 1981-01-19 | 1982-07-30 | Earth Chemical Co | Treating tool of "tatami" |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP4151080A patent/JPH05229909A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57122737A (en) * | 1981-01-19 | 1982-07-30 | Earth Chemical Co | Treating tool of "tatami" |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1169920A1 (fr) * | 2000-07-06 | 2002-01-09 | Produits Berger | Procédé de lutte contre les parasites et arthropodes |
| FR2811202A1 (fr) * | 2000-07-06 | 2002-01-11 | Prod Berger | Procede de diffusion d'une composition acaricide comprenant de la permethrine et de la tetramethrine et utilisation d'un flacon a combustion catalytique pour la mise en oeuvre d'un tel procede |
| US6451841B2 (en) | 2000-07-06 | 2002-09-17 | Produits Berger | Method of diffusing an acaricidal composition comprising permethrin and tetramethrin, and the use of a catalytic combustion flask for implementing such a method |
| ITMI20081372A1 (it) * | 2008-07-25 | 2010-01-26 | Synthesis Srl | Prodotto igienizzante per il trattamento di sedili di uso pubblico |
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