JPH05229293A - 電子部品構成物内蔵インモールド品及びその製造方法 - Google Patents

電子部品構成物内蔵インモールド品及びその製造方法

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JPH05229293A
JPH05229293A JP4091002A JP9100292A JPH05229293A JP H05229293 A JPH05229293 A JP H05229293A JP 4091002 A JP4091002 A JP 4091002A JP 9100292 A JP9100292 A JP 9100292A JP H05229293 A JPH05229293 A JP H05229293A
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Japan
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electronic component
built
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long fiber
mold
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JP4091002A
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Naoki Kikuchi
直樹 菊池
Kazuko Nagura
和子 名倉
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings
    • H05K3/281Applying non-metallic protective coatings by means of a preformed insulating foil

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  • Details Of Resistors (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のIC等の固定方法の場合に比して機器
のコンパクト化が図り易く、又、部品の剥離やICリー
ド線の切断などが生じ難く、更には、製造工程の低減が
可能となる電子部品構成物内蔵インモールド品及びその
製造方法を提供する。 【構成】 IC等の部品3が実装されたプリント配線基
板2を長繊維強化樹脂1によりインモールド一体成形し
てなると共に曲げ弾性率:300kgf/mm2以上且つ曲げ強
度:5kgf/mm2 以上である実装基板等電子部品構成物内
蔵インモールド品、及び、長繊維強化熱硬化性樹脂プリ
プレグ4を、実装されたプリント配線基板等の電子部品
構成物2の片面又は両面に積層した後、加熱すると共に
加圧する電子部品構成物内蔵インモールド品の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品構成物内蔵イ
ンモールド品及びその製造方法に関し、詳細には、IC
等の電子部品を組合せ、発振、受信、演算、記憶等の1
つ以上の機能を発現する構造物(以降、電子部品構造物
という)を長繊維強化樹脂中にインモールド(埋め込
み)してなる電子部品構造物内蔵インモールド品、及び
その製造に用いて好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気・電子機器においてIC等を機器内
に固定する方法として、IC等を実装したプリント配線
基板を機器のハウジングの内面に形成されたボス内のナ
ットにボルトを用いて固定する方法(以降、ボルト固定
法という)、ICモジュールを接着剤により機器のハウ
ジング内面に接着する方法(以降、接着固定法とい
う)、予め機器のハウジング内面にくぼみを形成し、接
着剤を塗布したICモジュールを上記くぼみに装着し、
熱溶着する方法(以降、熱溶着固定法という)等が用い
られている。
【0003】尚、上記機器のハウジング材料としては、
ABS樹脂、塩化ビニール樹脂等の樹脂、又は、これらの
樹脂にガラス繊維を複合してなるガラス繊維強化樹脂(F
RP)が一般的に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
機器ハウジングへのIC等の固定方法の中、ボルト固定
法を採用した場合においては、少なくともプリント配線
基板の固定に必要なスペースを該基板とハウジングとの
間に設ける必要があり、そのため機器のコンパクト化に
限界があってコンパクト化を実現し難いという問題点が
ある。
【0005】接着固定法及び熱溶着固定法を採用した場
合においては、上記ボルト固定法の場合に比して固定に
必要なスペースは少なくてよいために機器のコンパクト
化が図り易くなるが、ハウジングが撓んだ際に、IC等
の部品とハウジング材の弾性率の相違に起因して固着部
(接着部又は熱溶着部)近傍に応力が働き、部品の剥離
やICリード線の切断などが生じ易いという問題点があ
る。
【0006】更には、上記いづれの固定方法を採用した
場合も、ICやICリード線を水分等の湿気、腐食性ガ
ス、薬品などから保護するためにモジュール表面を封止
樹脂によりコーティング(被覆)する必要がある。又、
少なくともハウジングを成型する工程と実装基板やモジ
ュールを固定する工程とが必要である。従って、製造工
程が多く、その低減が要望されている。
【0007】本発明はこの様な事情に着目してなされた
ものであって、その目的は、前記従来のIC等の固定方
法の有する問題点を解消し、ボルト固定法の場合に比し
て機器のコンパクト化が図り易く、又、接着固定法及び
熱溶着固定法の場合に比して部品の剥離やICリード線
の切断などが生じ難く、更には、製造工程の低減が可能
となる実装基板等の電子部品構成物内蔵インモールド品
及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る電子部品構成物内蔵インモールド品
及びその製造方法は次のような構成としている。即ち、
請求項1記載の電子部品構成物内蔵インモールド品は、
実装されたプリント配線基板等の電子部品構成物を長繊
維強化樹脂によりインモールド一体成形してなると共
に、曲げ弾性率:300kgf/mm2以上であり、且つ曲げ強
度:5kgf/mm2 以上であることを特徴とする電子部品構
成物内蔵インモールド品である。
【0009】請求項2記載の電子部品構成物内蔵インモ
ールド品は、前記長繊維強化樹脂に含まれる強化用長繊
維が引張弾性率:5000kgf/mm2 以上、且つ引張強度:10
0kgf/mm2以上である請求項1記載の電子部品構成物内蔵
インモールド品である。請求項3記載の電子部品構成物
内蔵インモールド品は、前記長繊維強化樹脂に含まれる
樹脂が熱硬化性樹脂よりなる請求項1記載の電子部品構
成物内蔵インモールド品である。請求項4記載の電子部
品構成物内蔵インモールド品は、前記長繊維強化樹脂の
最少肉厚部の厚みが1mm以下である請求項1記載の電子
部品構成物内蔵インモールド品である。請求項5記載の
電子部品構成物内蔵インモールド品は、インモールド品
の耐静電圧特性が20KV以上である請求項1記載の電子部
品構成物内蔵インモールド品である。請求項6記載の電
子部品構成物内蔵インモールド品は、インモールド品の
熱膨張係数が8×10-6/℃以上である請求項1記載の電
子部品構成物内蔵インモールド品である。請求項7記載
の電子部品構成物内蔵インモールド品は、前記電子部品
構成物が、実装されたプリント配線基板である請求項1
記載の電子部品構成物内蔵インモールド品である。請求
項8記載の電子部品構成物内蔵インモールド品は、IC
カードに使用される請求項1記載の電子部品構成物内蔵
インモールド品である。請求項9記載の電子部品構成物
内蔵インモールド品は、前記長繊維強化樹脂の中の強化
用長繊維の含有率が5〜40vol %である請求項1記載の
電子部品構成物内蔵インモールド品である。
【0010】請求項10記載の電子部品構成物内蔵イン
モールド品の製造方法は、熱硬化性樹脂を強化用長繊維
に含浸させて長繊維強化熱硬化性樹脂プリプレグを製作
し、該プリプレグを電子部品構成物の片面又は両面に積
層した後、加熱すると共に加圧することを特徴とする電
子部品構成物内蔵インモールド品の製造方法である。
【0011】
【作用】本発明に係る電子部品構成物内蔵インモールド
品は、前記の如く、電子部品構成物を長繊維強化樹脂に
よりインモールド一体成形してなると共に、曲げ弾性
率:300kgf/mm2以上であり、且つ曲げ強度:5kgf/mm2
以上である。即ち、電子部品構成物が長繊維強化樹脂中
にインモールド(埋め込み)された構造を有するインモ
ールド品であって、同時に上記の如き機械的特性を有す
るものである。
【0012】このインモールド品は、電気・電子機器の
ハウジングと同様の形状に成形し得る。そうすると、長
繊維強化樹脂部がハウジングに相当し、この樹脂部(ハ
ウジング)中に実装基板等の電子部品構成物が埋め込ま
れたものとなり、そのため前記従来のボルト固定法の場
合の如き実装基板固定用スペースが不必要であり、又、
ハウジングから実装基板が突出しない。又、長繊維強化
樹脂は、前記従来のハウジング材の各種樹脂と同等もし
くはそれ以上の強度を有するので、この樹脂部(ハウジ
ング)の厚みは従来の場合と同等もしくはそれ以下にし
得る。
【0013】従って、本発明に係る電子部品構成物内蔵
インモールド品によれば、従来のボルト固定法の場合に
比してハウジング自体を小さくでき、そのため機器をコ
ンパクト化し得る。又、従来の接着固定法及び熱溶着固
定法の場合に比しても、ハウジングから実装基板が突出
しない分だけハウジングを小さくでき、そのため機器の
コンパクト化が図れる。
【0014】又、本発明に係る電子部品構成物内蔵イン
モールド品は、前述の如く、曲げ弾性率:300kgf/mm2
上、且つ曲げ強度:5kgf/mm2 以上であるので撓み難
く、そのため接着固定法及び熱溶着固定法の場合に比し
て部品の剥離やICリード線の切断などが基本的に生じ
難い。しかも、前記の如く長繊維強化樹脂部(ハウジン
グ)中に実装基板等の電子部品構成物が埋め込まれ、一
体成形してなるものであるので全体として強固であり、
又、実装基板等の電子部品構成物は樹脂部中に固定さ
れ、この長繊維強化樹脂は従来のハウジング材と同等も
しくはそれ以上の強度を有し、従って、比較的大きな力
が加わって少し撓みが生じても、部品の剥離やICリー
ド線の切断などが極めて生じ難くなる。
【0015】更に、本発明に係る電子部品構成物内蔵イ
ンモールド品は、実装基板等電子部品構成物を長繊維強
化樹脂によりインモールドすると共にハウジング形状に
一体成形することにより、製造し得るので、製造工程の
低減が可能となる。即ち、ハウジング成型と電子部品構
成物固定とを同時に行うことにより製造し得るので、少
なくともハウジング成型工程と実装基板等電子部品構成
物固定工程とを必要とする従来の場合に比し、製造工程
が低減される。又、電子部品構成物は樹脂部中に埋め込
まれているので、該構成物のICやICリード線は樹脂
部により保護し得、そのため従来の場合の如き封止樹脂
による被覆は必ずしも必要でなく、従って、より一層の
製造工程低減が図れる。
【0016】前記長繊維強化樹脂は樹脂と強化用長繊維
とからなるものである。この強化用長繊維としては、引
張弾性率:5000kgf/mm2 以上、且つ引張強度:100kgf/m
m2以上のものを用いることが望ましい。そうすると、電
子部品構成物内蔵インモールド品に曲げ応力が作用した
際、歪みが小さいので部品の剥離やICリード線の切断
などがより一層生じ難く、又、強度が高くて確実に丈夫
なものになるからである。引張弾性率:5000kgf/mm2
満又は引張強度:100kgf/mm2未満ではかかる効果が小さ
くなる。一方、上記樹脂としては熱硬化性樹脂を用いる
ことが望ましく、それは成形時の樹脂溶融粘度が極めて
低いため電子部品の損傷を最小限に抑えることができる
からである。
【0017】前記長繊維強化樹脂は弾性率及び強度に優
れるので、その肉厚を薄くでき、最少肉厚部での厚みを
1mm以下にすることも可能である。そうすると、更にハ
ウジングを小さくでき、より一層機器のコンパクト化が
図れてよい。
【0018】前記電子部品構成物内蔵インモールド品の
耐静電圧特性を20KV以上にすると、高静電圧下での使用
にも耐え、電子機器の信頼性が向上し、寿命が長くなる
のでよい。又、インモールド品の熱膨張係数を8×10-6
/℃以上にすると、機器使用時の発熱による温度上昇に
対する熱膨張の程度が小さく、そのため熱膨張による部
品の剥離やICリード線の切断などがより一層生じ難く
なるのでよい。
【0019】前記電子部品構成物として実装されたプリ
ント配線基板を用いることができ、このとき従来の機器
に用いられていたプリント配線基板を設計変更なしにそ
のまま使用できてよい。
【0020】本発明に係る電子部品構成物内蔵インモー
ルド品は、前述の如く強度に優れるので肉厚を薄くで
き、従って、ICカードとして好適に使用し得る。
【0021】一方、本発明に係る電子部品構成物内蔵イ
ンモールド品の製造方法は、熱硬化性樹脂を強化用長繊
維に含浸させて長繊維強化熱硬化性樹脂プリプレグを製
作し、該プリプレグを電子部品構成物の片面又は両面に
積層した後、加熱すると共に加圧するようにしている。
このようにすると、電子部品構成物が長繊維強化樹脂に
よりインモールドされると共に一体成形され、特に上記
加熱及び加圧によって電子部品構成物が長繊維強化樹脂
中に確実に埋め込まれると共に該樹脂が硬化し強固なも
のとなる。従って、電子部品構成物が樹脂部中に強固に
固定された電子部品構成物内蔵インモールド品が得られ
るようになる。しかも樹脂として熱硬化性樹脂を用いて
いるので、成形時の樹脂溶融粘度が低く、成形時に電子
部品が破壊されない電子部品構成物内蔵インモールド品
が得られる。その結果、これらは前述の如き優れた特性
を発揮し得る。
【0022】尚、上記の如き一体成形に際し、電子部品
構成物の破壊を防止するため、加圧力は比較的低くする
こと、即ち低圧で圧縮成形することが望ましい。このよ
うな低圧圧縮成形において、長繊維強化樹脂中の強化用
長繊維の含有率が高すぎると、成形品即ちインモールド
品は長繊維強化樹脂中にボイドを多く含み、又、樹脂が
インモールド品全体に含有されず、その結果、インモー
ルド品の吸水率等の物性に劣るものとなる。一方、強化
用長繊維の含有率が低すぎると、インモールド品の剛性
が低下して外力により変形する。そこで、かかるインモ
ールド品の物性低下の防止を図るべく、強化用長繊維の
含有率について種々実験検討した。その結果、強化用長
繊維の含有率を5vol %未満にするとインモールド品の
剛性が低くなり実用時に変形が生じる可能性があり、40
vol %超にするとインモールド品の吸水率等の物性が劣
化するが、5〜40vol %にするとインモールド品の物性
低下を確実に防止できることが判った。従って、長繊維
強化樹脂中の強化用長繊維の含有率については5〜40wt
%にすることが望ましい。
【0023】
【実施例】
(実施例1)本発明の実施例に係る電子部品構成物内蔵
インモールド品の製造状況を図3に示す。先ず、強化用
長繊維として繊維長5mm以上のパラ系アラミド長繊維を
用い、該繊維に熱硬化性樹脂を含浸させてパラ系アラミ
ド長繊維強化熱硬化性樹脂プリプレグ4を製作した。次
いで、図3に示す如く、該プリプレグ4を実装されたプ
リント配線基板2の両面に積層し、下金型5の中にセッ
トした後、上金型6を圧力制御下で降下させて金型を閉
じ、5kgf/cm2 の面圧力で圧縮した。尚、このときの金
型温度は160 ℃であり、熱硬化性樹脂の硬化時間は3分
である。
【0024】このようにして得られた実装基板内蔵イン
モールド品の断面図を図1に示す。該インモールド品
は、IC等の部品3を実装したプリント配線基板2が、
パラ系アラミド長繊維強化熱硬化性樹脂1の中にインモ
ールド(埋め込み)された構成を有する。該インモール
ド品の厚みは1.5mm である。プリント配線基板2の基板
自体の厚みは0.3mm 、基板自体の厚みと部品3との合計
厚みは最大部で1.1mm である。アラミド長繊維強化熱硬
化性樹脂1の厚みは最小部で0.2mm である。
【0025】上記実装基板内蔵インモールド品について
機械的性質を調べたところ、曲げ弾性率:520kgf/mm2
曲げ強度:11kgf/mm2 であった。又、図2に示す如く、
10°のねじりを加えた時のねじりトルクは6kg・cm以上
であった。更に、上記の如きねじりを各方向に125 回行
ったところ、ICリード線の切断などの不具合の発生は
全く認められず、電気回路的にも問題は生じていなかっ
た。
【0026】尚、上記インモールド品製造の際の面圧力
(金型5及び6による加圧力)を5kgf/cm2 以上に変化
させたところ、面圧力は5〜20kgf/cm2 であれば良いこ
とが判った。又、加圧の際の温度を変化させたところ、
熱硬化性樹脂及び硬化剤を選択することにより、110 ℃
以上であれば良いことが判った。
【0027】(実施例2)前記パラ系アラミド長繊維の
含有率を変化させた。即ち、前記長繊維強化熱硬化性樹
脂に対するパラ系アラミド長繊維の含有率が3vol %、
30vol %、45vol%になるようにした。又、金型6での
圧縮の際の面圧力を10kgf/cm2 とした。かかる点を除
き、実施例1の場合と同様の方法により、同様の実装基
板内蔵インモールド品を製作した。但し、長繊維の含有
率は実施例1の場合と異なる。
【0028】上記実装基板内蔵インモールド品について
曲げ弾性率及び煮沸吸水率を測定した。又、IC等の部
品3の破壊の有無を調べた。尚、上記煮沸吸水率は、イ
ンモールド品を2時間煮沸し、煮沸前後の重量変化率を
測定して求めたものである。
【0029】その結果、長繊維の含有率が3vol %の場
合、部品3の破壊は認められず、又、煮沸吸水率は0.77
%と低くて耐吸水性に優れているが、曲げ弾性率が197k
gf/mm2であって低かった。長繊維の含有率が45vol %の
場合、部品3の破壊は認められず、又、曲げ弾性率が63
0kgf/mm2であって高いが、煮沸吸水率は5.3 %と極めて
高く、耐吸水性に劣っていた。これらに対し、長繊維の
含有率が30vol %の場合、部品3の破壊は認められず、
曲げ弾性率が550kgf/mm2であって高く、又、煮沸吸水率
は0.70%と低くて耐吸水性に優れていた。
【0030】(実施例3)実施例2において長繊維の含
有率が45vol %の場合、前記の如く煮沸吸水率が極めて
高く5.3 %であった。そこで、その低減化を図るべく、
金型6での圧縮の際の面圧力を1000kgf/cm2 とした。か
かる点を除き、実施例2における長繊維の含有率が45wt
%の場合と同様の方法により、同様の実装基板内蔵イン
モールド品を製作した。その結果、煮沸吸水率は改善さ
れて0.90%と低くなり、曲げ弾性率も高く749kgf/mm2
あったが、部品3の破壊が認められた。このように耐吸
水性の改善に際し、高面圧力による方法を適用するのは
部品の破壊を招くので好ましくなく、長繊維の含有率に
よる方法が好適である。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のような構成を有し作用を
なすものであり、本発明に係る電子部品構成物内蔵イン
モールド品は、ハウジングを小さくできるので機器のコ
ンパクト化が図り易く、又、撓み難く且つ強度に優れて
強固であるので部品の剥離やICリード線の切断などが
生じ難く、更には、電子部品構成物を長繊維強化樹脂に
よりインモールドすると共にハウジング形状に一体成形
することにより製造し得るので、製造工程の大幅な低減
が可能となるという効果を奏する。
【0032】又、本発明に係る電子部品構成物内蔵イン
モールド品の製造方法によれば、電子部品構成物が樹脂
部中に強固に固定され、上記の如き優れた機能を発揮し
得る電子部品構成物内蔵インモールド品が得られるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る実装基板等電子部品構成
物内蔵インモールド品の構造の概要を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例に係る実装基板等電子部品構成
物内蔵インモールド品に10°のねじりを加えた状態の概
要を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る実装基板等電子部品構成
物内蔵インモールド品の製造状況の概要を示す図であ
る。
【符号の説明】
1--長繊維強化熱硬化性樹脂、2--プリント配線基板、
3--IC等の部品、4--長繊維強化熱硬化性樹脂プリプ
レグ、5--下金型、6--上金型。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 33/12 303 Z 7177−5D H01C 1/02 M 7161−5E H01L 21/56 R 8617−4M 23/28 Z 8617−4M 23/29 23/31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品構成物を長繊維強化樹脂により
    インモールド一体成形してなると共に、曲げ弾性率:30
    0kgf/mm2以上であり、且つ曲げ強度:5kgf/mm2 以上で
    あることを特徴とする電子部品構成物内蔵インモールド
    品。
  2. 【請求項2】 前記長繊維強化樹脂に含まれる強化用長
    繊維が引張弾性率:5000kgf/mm2 以上、且つ引張強度:
    100kgf/mm2以上である請求項1記載の電子部品構成物内
    蔵インモールド品。
  3. 【請求項3】 前記長繊維強化樹脂に含まれる樹脂が熱
    硬化性樹脂よりなる請求項1記載の電子部品構成物内蔵
    インモールド品。
  4. 【請求項4】 前記長繊維強化樹脂の最少肉厚部の厚み
    が1mm以下である請求項1記載の電子部品構成物内蔵イ
    ンモールド品。
  5. 【請求項5】 インモールド品の耐静電圧特性が20KV以
    上である請求項1記載の電子部品構成物内蔵インモール
    ド品。
  6. 【請求項6】 インモールド品の熱膨張係数が8×10-6
    /℃以上である請求項1記載の電子部品構成物内蔵イン
    モールド品。
  7. 【請求項7】 前記電子部品構成物が、実装されたプリ
    ント配線基板である請求項1記載の電子部品構成物内蔵
    インモールド品。
  8. 【請求項8】 ICカードに使用される請求項1記載の
    電子部品構成物内蔵インモールド品。
  9. 【請求項9】 前記長繊維強化樹脂の中の強化用長繊維
    の含有率が5〜40vol %である請求項1記載の電子部品
    構成物内蔵インモールド品。
  10. 【請求項10】 熱硬化性樹脂を強化用長繊維に含浸さ
    せて長繊維強化熱硬化性樹脂プリプレグを製作し、該プ
    リプレグを電子部品構成物の片面又は両面に積層した
    後、加熱すると共に加圧することを特徴とする電子部品
    構成物内蔵インモールド品の製造方法。
JP4091002A 1991-12-26 1992-04-10 電子部品構成物内蔵インモールド品及びその製造方法 Withdrawn JPH05229293A (ja)

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