JPH05228963A - 閉じ込められた中空室を備えた大面積プラスチック部分を射出成形するためのノズル装置 - Google Patents

閉じ込められた中空室を備えた大面積プラスチック部分を射出成形するためのノズル装置

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JPH05228963A
JPH05228963A JP4265734A JP26573492A JPH05228963A JP H05228963 A JPH05228963 A JP H05228963A JP 4265734 A JP4265734 A JP 4265734A JP 26573492 A JP26573492 A JP 26573492A JP H05228963 A JPH05228963 A JP H05228963A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1734Nozzles therefor
    • B29C45/1735Nozzles for introducing the fluid through the mould gate, e.g. incorporated in the injection nozzle

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】可塑化プラスチックの供給管路、流体管路を集
合させた、簡単で混入を防げるプラスチック射出成形用
ノズル装置を提供する。 【構成】中空室は、一方では可塑化プラスチックのため
のランナシステムに、他方では流体管路系21に夫々接
続され、各々の系は、軸方向に移動可能な2つのスリー
ブ11,14の夫々1つの端部に接続されており、外方
スリーブ11は貫通している中心通路12を有し、内方
スリーブ14は、外方スリーブ11に向い合う端部18
で貫通していない軸線平行な通路15を有しており、ま
た各スリーブは、各通路12,15によってそのスリー
ブ壁部を貫通する連絡通路13,16を有している。そ
の連絡通路は、型中空室9内に通じている注入通路10
に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項1の上位概念に
基く、閉じ込められた中空室を備えた大面積プラスチッ
ク部分を射出成形するためのノズル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】閉じ込められた中空室を備えたプラスチ
ック部分の射出成形は、例えばドイツ国特許第2106
546号又は米国特許第4101617号明細書にみら
れるように、既に久しい以前から公知技術である。第1
の例では靴段部が次のように製作されている。つまり成
形工具に関して位置不動なノズルから先づ、所要量の可
塑化プラスチックを射出成形機の2部分の成形工具の型
中空室内に注入し、引続いて第1ノズルから場所的に離
れて配置された第2ノズルから、圧力ガス例えば圧縮空
気を、型中空室内の溶融流動状のプラスチックの中心部
に吹き込み、プラスチックを型室の壁部に沿って分配せ
しめる。プラスチックの硬化後成形工具を開放し、その
際分離面に垂直に配向されて成形工具に位置不動に結合
されかつ一定の長さで閉じ込められて型中空室内に突き
出ている第2のノズルを、靴段部から取り出す。これに
よって靴段部の内室と周辺大気との間の圧力平衡が達成
される。第2の例では、例えば二重窓、ガラス−煉瓦及
び室内照明灯のような正方形状の中空体が次のように製
作される。つまり同心的な二重ノズルを用いて先づ、外
方ノズルリングから可塑化されたプラスチックを2部分
成形工具の型中空室内に射出し、続いて又は時間的には
オーバラップして、内方の円形ノズルから圧力ガスをプ
ラスチック内に、しかも有利には溶融流動状の中心部に
吹き込み、かつ場合によってはプラスチックを型中空室
の壁部に分配せしめる。そしてこの原理は、不動の壁部
を備えた型中空室に対してもまた下型及び上型から成る
可変容積を備えた型中空室に対しても、共に適用可能で
ある。最後にプラスチック部分内の個々の噴射開口部を
付加的なプラスチック部分で栓状に閉鎖する。しかしこ
れによって、型中空室内のプラスチック部分の硬化後で
かつ成形工具の開放の前に、その内室とそれを取り巻く
大気との間の圧力平衡のためにプラスチック部分の突き
刺し又は突刺し孔が必要となる。一方圧力平衡は、それ
以外では同心的な噴射ノズルを成形工具から簡単に引き
抜くことによっても達成可能である。
【0003】前述の両場合とも夫々のノズル出口開口部
は、これを直接型中空室にまで近付けることが可能であ
るか、又は少くとも成形工具体内の極めて短かい注入通
路だけを利用することが可能であり、また圧力ガスのた
めのノズル出口開口部の例では、更に型中空室内に直接
入り込むことが可能である。つまり可塑化プラスチック
は、夫々殆んど冷却されることなしに溶融ユニットから
型中空室内に到達し、そしてその壁部で初めて冷却さ
れ、かつそこから硬化の発生が開始される。その際型中
空室内に充分な大きさの流れ横断面積がある場合には、
先づ可塑化プラスチックの噴射圧力を介しまた次には圧
力ガスの噴射圧力を介しプラスチックを、硬化前に型中
空室の総ての壁部に亘って均等に分配することが常に可
能である。しかし−少くとも場所的に−比較的小さな横
断面積だけを有しているような大面積部材の場合には、
型中空室内における可塑化プラスチックの流れ抵抗が非
常に大きいため、許容噴射圧力及び許容温度にあるプラ
スチックは、ノズルから遠くに離れたその領域内の型室
を貫通する途中で、この領域にプラスチックが充分に到
達する前に、既に冷却せしめられかつ硬化せしめられて
しまう。このことは、圧力ガスの噴射圧力を高めること
によっては補正不可能であり、場合によっては不完全な
プラスチック部分の壁部にガス圧力破壊が発生するおそ
れがある。
【0004】前述のような非健全性を回避するため、従
来技術にあっては、−例えば米国特許第4942006
号明細書から推測することができるように−並列状に配
置された複数の型中空室を備えた成形工具を使用する場
合も、また複数の位置で同時に可塑化プラスチックを供
給しなければならないような個々の大面積又は大容積の
型中空室を備えた成形工具を使用する場合においても、
又は成形工具自体内で、しかも通常は固定した成形工具
内で、前述の両場合から組み合わされた成形工具を使用
する場合においても、可塑化プラスチックの別個の噴射
ノズルから出発している系を、分配通路から個々の型中
空室内に開口している多数のノズル出口へ取付けること
が可能であり、該ノズル出口は、前記の各型中空室を1
つ又は複数の位置において可塑化プラスチックで同時に
負荷せしめることができる。この場合、可塑化プラスチ
ックが噴射ノズルから各型室への著しく長い道中で冷却
されたり硬化したりしないようにするため、また次のプ
ラスチック部分の製作に少くとも悪影響を及ぼすことが
ないようにするため、分配通路は、通常成形工具内に夫
々独自の加熱装置を有しており、また全体でランナシス
テムを形成して、該ランナシステムが溶融プラスチック
の所要の流れ能力を各型室内のその入口まで堅持できる
ようにしている。
【0005】その場合、例えば圧力ガスのような加圧下
の流体による型中空室の負荷作用は、例えば既に言及し
た米国特許第4942006号明細書の特にその中の図
4に関連して述べられているように、プラスチック負荷
部にオーバラップして又はプラスチック負荷部に接続し
て、同心的なニードル弁を介し前述のノズル出口におい
て行われるか、又は同じように前述の米国特許第494
2006号明細書の特にその中の図5に関連して述べら
れているように、前述のニードル弁によって閉鎖可能な
ノズル出口と、型室に配置された注入通路との間の特殊
な側方入口を介して行われるか、又は例えば欧州特許第
0127961号又はドイツ国特許出願公開公報第38
34917号明細書に公開されているように、前述のノ
ズル出口から空間的に完全に分離されている不動の入口
弁又は圧力を負荷されている流体のための出入可能な入
口弁を介して行われる。
【0006】これらすべての装置の欠点とするところ
は、可塑化されたプラスチックの入り口と加圧流体の入
り口との間の調和を得るためには、いかなる場合でも機
械的な構造及び又は制御技術的な手段にかかる費用が著
しく高いことである。この場合、両方の成分は可能な限
り型中空室内で、少なくともその直前で合流する必要が
あり、けっして両成分の供給導管システムの集合領域内
で合流してはならない。もし、この集合領域内で合流す
るようなことがあると、一方の成分が逆向きに他方の成
分の供給導管領域内へ侵入し、その場所で泡を生じ又は
相互の影響を生じ、この影響により、次ぎの工程でのプ
ラスチック製品の製造時にその品質、特にその表面特性
を損なうか又は両成分の供給導管システムの集合領域で
の弁装置の運転障害を招き、その掃除作業及び保守作業
に時間と費用がかかる。構造並びに制御技術的に必要な
費用の軽減、ひいてはコストに関連した費用軽減のため
に、前述の米国特許第4942006号明細書、特に第
3図に開示されているように、両方の成分のための同軸
的なノズルを外部からアクセスできるようにただ1つだ
けランナシステムの入り口に設けることは公知である
が、しかしこのようにしても、ランナシステムが長くか
つどうしても直線的にならないために、両成分のどれだ
けの量がランナシステムのどの箇所に存在するか、ま
た、ランナシステムの次ぎの状態の変化時にいつ型中空
室内に達するかを例外的にしか明確に把握できず、さら
に型中空室内では製造すべきプラスチック製品の品質を
維持する理由で常時再現性のよい状態がたもたれなけれ
ばならないことは度外視しても、すでに述べたような泡
の発生並びに両方の成分相互の前述の影響の発生がラン
ナシステム自体内で予測できるため、費用の軽減は期待
できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、ノズル装置を改良して、ノズル装置により型中空室
に可能な限り接近して、可塑化プラスチックのランナシ
ステムの夫々1つの供給管路と流体管路系の管路とを集
合せしめ、可能な限り簡単でかつ価格的に有利な手段
で、1方の又は他方の前述の成分の供給管路の間におい
て型中空室との夫々所望の接続部を生成せしめることが
できるようにし、かつ同時に1方の成分が他方の成分の
供給管路系内に浸入するのを阻止することができるよう
にすることにあり、更にこのノズル装置は、必要があれ
ば同時に、1方又は他方の成分の供給管路系と、1つの
成形工具内で並列状に配置された多数の型中空室との間
の接続部を形成するのに適合するものでなければならな
い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、請求項1に
記載の特徴によって上記課題を解決することができた。
【0009】
【発明の効果】その際次のようなことが特に有利である
ことが判った。即ちランナシステムの少くとも1つのノ
ズル出口と、流体管路系の少くとも1つのノズル出口と
が、夫夫軸方向で互いに移動可能な2つの対状のスリー
ブによって形成されており、その内の外方のスリーブが
中央通路を備えた中空円筒状の本体であり、かつその内
方のスリーブが、少くとも1つの軸線平行な、内方スリ
ーブの一方の端部に貫通していない通路を備えたロッド
状の本体であり、その際前述の端部を備えた内方スリー
ブは、外方から外方スリーブの中心通路に接して乃至は
その内方に入り込むように案内されており、またこの中
央通路も、その一方の端部においてその横断面が移動可
能なスリーブの横断面に対応して封止されて閉鎖されて
おり、その際中心通路乃至少くとも1つの通路の開放さ
れたままの端部が、夫々ランナシステム乃至は流体管路
系に接続されており、また更に、中心通路乃至少くとも
1つの通路と夫々付属のスリーブの外面との間で夫1つ
の連絡通路が夫々に付属の壁部を貫通して配置されてお
り、その結果これらの連絡通路は、スリーブが所定の関
係位置にある場合、互いに中心通路か又は少くとも1つ
の通路か又はこのどちらでもないかのいづれかによっ
て、型中空室内に案内されている少くとも1つの注入通
路に接続されるようになっている。その理由は、全ノズ
ル装置が、コスト的に有利に製作可能な2つの簡単な構
造部材と、僅かだけ不動に設けられた保持位置を備えて
いる公知の形式の、最大2つの移動駆動部とから成って
おり、かつこの構造によって両成分間に明瞭な制限部が
形成されるようになるからであり、その際更に、ノズル
装置が簡単な二者択一回路であるため、可塑化プラスチ
ックと圧力の負荷された流体との両者のための、コスト
高の圧力制御装置を省略することができるからである。
このことによって、流体管路系がその硬化後のプラスチ
ック部分の内室と周辺大気との間の圧力平衡を達成する
ために利用されるだけでなく、これが特別な弁又は特別
な開放装置によって行われる総ての場合に利用可能であ
る。更に上述のノズル装置は必要があれば、成形工具内
で並列状に配置された多数の型中空室と、少くとも夫々
1つの注入通路を備えた型室とが、少くとも夫々1つの
位置においてそのような独自のノズル装置を用いて、可
塑化プラスチックだけでなく圧力の負荷された流体によ
っても負荷されうるように構成されており、このことが
このような射出成形機の全コストを著しく低下せしめて
いる。
【0010】更に本発明のノズル装置の特別な実施例に
あっては、充分に小さな間隔でそれらの内の1つの適合
した接線平面に平行に注入通路を介し、可塑化プラスチ
ック乃至は圧力の負荷された流体によって負荷さるべき
型中空室が、型中空室近傍で成形工具の内方又はそれに
接して配置されているような場合には特に顕著な利点が
発生している。その理由は、このような形式でノズル装
置と型中空室との間の注入通路が極めて短かく保持され
うるようになり、ひいてはこの短かい注入通路には、何
時も1つ又はその他の成分の規定された量だけが含まれ
るように供給されるからである。特にこの装置にあって
は、成形工具の分離平面に垂直な平面内において充分に
小さな間隔で、それらの内の1つの近傍の注入通路を介
して可塑化プラスチック乃至は圧力の負荷された流体に
よって負荷さるべき型中空室が、成形工具の内方又はそ
れに接して配置されている場合は、特に有利であること
が判明した。その理由は、その場合全ノズル装置に、最
初の組立の際にもまた時には必要な保守作業の際にも、
何時も特に簡単な形式でアクセスできるからである。
【0011】当該ノズル装置の別の実施例にあっては、
一方のスリーブが各型中空室に対し相対的に運動不可
に、成形工具の内方又はそれに接して組み込まれてお
り、かつ別のスリーブだけが、各型中空室に対してもま
た最初に言及したスリーブに対しても共に相対的に、成
形工具の内方又はそれに接して移動可能に配置されてい
る場合が、特に有利であることが判明した。その理由
は、この場合ノズル装置毎に1つの移動駆動部だけが必
要であり、該移動駆動部は、有利には移動さるべき各ス
リーブのために適合した位置において成形工具の内方又
はそれに接して、又はその外方に設置可能であるからで
ある。その際特に有利なのは、当該例にあって適合した
結合部材、例えばねじロッド又はラック、又は空気式又
は液体式ピストン−シリンダ装置、を備えた例えばサー
ボモータのような公知の形式の移動駆動部が使用できる
場合である。その理由は、上記駆動部がその際1つの構
成部材から成り、該構成部材は、実証された特性を備え
ている夫々の所望の形状で、かつ市場性のある価格で市
場で購入できるからである。
【0012】また流体がガス、特に窒素ガスである場合
は有利である。その理由は、一方では圧力を維持する
際、不都合なガス−液体移行を惹き起すような厄介なこ
とが一切発生せず、かつ他方では、可塑化プラスチック
と圧力の負荷された流体との間の化学的な反応を阻止す
ることができるからである。
【0013】本発明のノズル装置の実施例で特に有利な
のは、外方スリーブが、成形工具の分離平面に垂直で運
動不可に、成形工具の不動の半部内に配置されてランナ
システムに接続されており、またその内方スリーブは、
その横断面積が、成形工具の分離平面に向い合った外方
スリーブの中心通路の端部の横断面積に適合していて、
かつ成形工具の可動な半部内の外方スリーブの同軸的な
孔で外方スリーブの中心通路に向って案内されており、
かつ成形工具の可動な半部の外方に配置されている移動
駆動部によって作動可能であり、その際移動駆動部とそ
の孔内の内方スリーブの入口との間で、内方スリーブの
少くとも1つの軸線平行な通路の接続のための夫々1つ
の結合部材が、流体管路系に配置されている場合であ
る。その理由は、この全装置が圧力の負荷された流体を
供給するためのノズル装置の、構造的に特に簡単でひい
ては価格的に極めて有利な形状で、既に可塑化プラスチ
ックで充填されている射出成形機の型中空室内に、夫々
別の成分の供給管路系内のプラスチック又は流体の1方
の成分が浸入するのを確実に阻止することができるから
である。この構造体の簡潔性は、一方で移動駆動部が成
形工具の可動な半部を装着して移動可能な射出成形機の
張着プレート上で液圧式ピストン−シリンダ装置の形状
に組み込まれている場合には更に有利である。その理由
は、適合する移動駆動部の選択の可能性を高めることが
できると共に、全装置の保守の容易さが改善されるから
であり、また別に、内方スリーブを最初に受容している
外方スリーブの中心通路の端部が滑り嵌め部として構成
されており、該滑り嵌め部は、内方スリーブの案内のた
めに可動な成形工具内に配置された孔内へプラスチック
が侵入するのを阻止することができるからである。
【0014】本発明のノズル装置の特別な実施例にあっ
て特に有利なのは、外方スリーブと内方スリーブとの両
方が、個々の型中空室の唯1つの注入通路に接続される
ため夫々1つだけの連絡通路を有し、かつ内方のスリー
ブが、同時にその1方の端部で貫通していない軸線平行
な1つだけの通路を有しており、該通路はこの場合、中
心通路としてその内方スリーブ内に配置されている場合
である。その理由は、このような装置が一方では特に簡
単に形成され、そのためコスト的に有利に製作可能であ
ると期待されているからであり、また他方では、可塑化
されたプラスチックと圧力の負荷された流体との両方の
圧力特性及び流動特性の計算上の簡単な基準値が、ノズ
ル装置の全領域に亘って許容されており、かつ運転中引
続いてこの基準値を問題なく維持することができるから
である。
【0015】本発明のノズル装置の別の実施例にあって
は、外方のスリーブが多数の連絡通路を有し、また内方
スリーブが1つ又は複数の型中空室と同一数の注入通路
に接続されるためそれに対応した多くの連絡通路を有し
ている場合が特に有利である。その理由は、その内方に
並列に配置された多数の型中空室を備えた成形工具にあ
っては、それによって射出成形機内の所要のノズル装置
の数を無条件に必要な程度に減少することができるから
であり、このことによって、投資コスト及びそれに続く
必要な保守コストを共に著しく減少せしめることができ
る。このことにより、多数の連絡通路が1つの平面内で
外方スリーブの長手方向軸線に垂直に配置され乃至は1
つの平面内で内方スリーブの長手方向軸線に垂直に配置
されているような場合は特に有利である。その理由は、
連絡通路に接続している総ての注入通路を、成形工具内
の1つの平面から、成形工具内の例えば1つの分離面内
に又はこれに平行に位置する平面内に、はめ込むことが
できるからであり、このことによって更に、投資コスト
及びそれに続く必要な保守コストを共に減少せしめるこ
とができるようになる。その際外方及び内方スリーブ内
に複数の連絡通路を有する前述の場合にあっては、連絡
通路が−内方スリーブ内に配置されていて−請求項1
8,19,20に基き総て唯1つ又はグループ毎に、夫
々1つの通路に接続されているか、又は夫々1つの内方
スリーブの1方の端部で貫通していない軸線平行な夫々
の通路に接続されているか、のどちらかの場合が特に有
利である。その理由は、これによって製造さるべき射出
成形プラスチック物品側からの、またそれに必要な成形
工具側からの、各々の要求に対して、全射出成形機が特
に著しく良好に適合できるからである。
【0016】
【実施例】本発明のノズル装置の実施例を図面に図示
し、次にこれを詳細に説明する。
【0017】図1は、不動の成形工具半部2を備えた射
出成形機の成形工具1の、部分的な側方断面図を示して
おり、該成形工具半部2は、分離面3内を移動可能な成
形工具半部4に向い合って位置している。移動可能な成
形工具半部4は、この例ではここには図示なしの支持部
材を介して同じ様に移動可能な型締めプレート5に摩擦
結合的に結合されており、該型締めプレート5は、移動
可能な成形工具半部4の外方に、離型基板6、離型プレ
ート7及び離型部材8から成る公知の形式の離型装置を
装着している。両成形工具半部2及び4は型中空室9を
内包しており、該型中空室9には、1つの注入通路10
を介して−場合によってはここには図示なしの別種の注
入通路を介して−可塑化プラスチックと、圧力の負荷さ
れた流体、有利には圧力の負荷された窒素ガスとを供給
することができる。
【0018】型中空室への可塑化プラスチックの供給
は、不動の成形工具半部2に不動に結合された中空円筒
状の外方スリーブ11を介し、中心通路12と、該通路
12によりスリーブ壁部を貫いてその外方面にまで案内
されている連絡通路13とによって行われており、その
際外方スリーブ11は、分離面3に向い合ったここには
図示なしのその上方の端部において、可塑化プラスチッ
クのための公知の形式のランナシステムに接続されてお
り、またその中心通路12から出発している連絡通路1
3は、注入通路10への常置の接続部を有している。こ
れに対し圧力の負荷されている流体の型中空室内への供
給は、1つの内方スリーブ14を介し、その長手方向軸
線に平行な、この例の場合同じ様に軸線平行な、中心通
路として形成されている貫通していない通路15の、−
外方スリーブ11に向い合った−内方スリーブ14の1
方の端部18と、該中心通路からスリーブ壁部を貫通し
てその外表面にまで案内されている連絡通路16と、に
よって行われている。その際この内方スリーブ14は、
良好に嵌合した孔内で移動可能な成形工具半部4を貫い
て移動可能に配置されており、かつその下方の、スリー
ブ11から離れたこの例では移動可能な成形工具半部4
から突出している端部において、型締めプレート5に接
続された移動駆動部19のピストンに、液圧式ピストン
−シリンダ装置の形状で摩擦係合的に連結されている。
分離面3から離れた内方スリーブ14の通路15の下方
端部と、移動駆動部19として使用されている液圧式ピ
ストン−シリンダ装置のピストンとの間には結合部材2
0が配置されており、該結合部材20は、通路15と流
体管路系21の管路接続部とを結合せしめている。内方
スリーブ14の外径は、少くともその分離面に向い合っ
た端部において外方スリーブ11の中心通路12の内径
に一致しており、この端部が、内方スリーブ14のため
に可塑化プラスチックに対し封止されて作用する滑り嵌
め部22を形成している。連絡通路13は、図示の装置
にあってはほぼスリーブ11の下方横断面内に位置し、
かつ移動可能な成形工具半部4の分離面の平らな切欠き
内の僅かの部分に対して−外方スリーブ11の下方端部
の調節作用及び接合封止部自体の観点から−注入通路1
0が不動の成形工具半部2の分離面内に位置している。
この場合両通路は前述の平面内の溝であり、その横断面
は任意に、例えば半円形状、三角形状、正方形状又は長
方形状に成形されている。しかし該溝は、ほぼ覆われて
いて、その突き合せ面に付加的に顕著な流れ抵抗が発生
するようなことはない。これに反して連絡通路16は、
通常標準的な孔である。
【0019】射出成形機の運転中先づ図1に図示の位置
においてスリーブ11及び14から形成されたノズル装
置に、所定の量の可塑化プラスチックが中心通路12、
連絡通路13及び注入通路10を介して型中空室9内に
射出せしめられる。その際この量は、少くとも所望のプ
ラスチック部材を生成するのに充分な量でなければなら
ない。しかもそれは、先づ完全な充填が行われ、それに
続いて型中空室9の側方空所内の余剰な残量の飛散を行
う必要がないような量でなければならない。続いて内方
スリーブ14は、液圧式ピストン−シリンダ装置の形状
をなした移動駆動部19によって外方スリーブ11の中
心通路12内に挿入せしめられ、内方スリーブ14の連
絡通路16が連絡通路13に、ひいては注入通路10に
も、直列状に位置せしめられるようになり、その結果圧
力の負荷された流体が、流体管路系21、通路15、連
絡通路16、連絡通路13及び注入通路10を介して型
中空室9内の可塑化プラスチック内に吹き込まれるよう
になる。その際連絡通路13及び注入通路10内の可塑
化プラスチックの残量は、明瞭に決定可能な形式で圧力
の負荷された流体によって型中空室9内に搬送せしめら
れ、更に可塑化プラスチックと圧力の負荷された流体と
の間の明確な分離が、ノズル装置内で達成される。可塑
化プラスチックと圧力を負荷された流体との間の交互作
用は、前述の形式だけで型中空室9の内方で行われる。
【0020】図2は、外方スリーブ11′が更に移動不
可に不動の成形工具半部2内に組み込まれているという
点で、図1とは異なっている本発明のノズル装置を示し
ている。しかも外方スリーブ11′は、その下方の内方
スリーブ14に向い合っている端部が、成形工具1の閉
鎖された状態で移動可能な成形工具半部4内の明確な切
欠き23内に突き出るように延びており、そのため分離
面3′と、この場合分離面に対称的に仕上げられている
注入通路10′とが、明らかに外方スリーブ11′の下
方縁部の上方に位置するようになる。この場合注入通路
10′は、これが成形工具1の閉鎖された状態で円形状
の横断面を有するように構成されており、該横断面は、
この場合通常の孔として構成された連絡通路13′の横
断面に整合している。その際この場合の連絡通路13′
は、分離面3′に対し同じ様に対称的に配置されてい
る。内方スリーブ14は、この例では既に可塑化プラス
チックの型中空室9内への射出中に滑り嵌め部22′の
内方に位置しており、該滑り嵌め部22′は、図1に図
示の滑り嵌め部と同じ様に延びている。図2の対象物の
構造体は、それ以外では図1の対象物の構造体に一致し
ており、その使用方法も同じである。図2の対象物の部
分が図1のそれに一致している場合には、この対象物は
同一の符号で表わされている。
【0021】図3は図1及び図2とは異なったノズル装
置を示しており、その内方スリーブ14′は、複数の連
絡通路16,16′−この断面図の場合には2つの目視
可能な連絡通路、また図4では全部で4つの連絡通路−
を有し、該連絡通路16,16′は図示の場合、内方ス
リーブ14′の長手方向軸線に平行でかつ内方スリーブ
14′の端部18には貫通していない独自の通路15,
15′に、夫々接続されている。この通路15,15′
は、その夫々の下方端部において内方スリーブ14′と
ここには示唆的にしか図示されていないその移動駆動部
19との間の結合部材20′内に突き出ており、その
際、この結合部材20′は、各通路15,15′を、独
自の接続部を介して流体管路系21に接続せしめてい
る。その結果、この場合要請があれば各通路15,1
5′にも、ここには正確には図示なしの切換部材を、夫
々の管路分岐部の制御又は非制御の開閉のために配設す
ることができる。
【0022】内方スリーブ14′の連絡通路16,1
6′の数に対応して、外方スリーブ11も複数の連絡通
路13,13′を有している。つまりこの場合は2つの
目視可能な連絡通路を有し、かつ図4の場合には注入通
路10,10′の数と常に同一数の全部で4つの連絡通
路を有しており、また必要な場合には連絡通路16,1
6′にも接続されている。注入通路10,10′は、別
々に並列状に成形工具1内に配置された複数の型室に通
じているか、−該型室は複雑なためよくみえるように図
面上には省略されている−又は図示のノズル装置を、少
くとも部分的に図面平面内でかつノズル装置の長手方向
軸線に垂直に起立する平面内で取り囲んでいる個々の型
中空室に通じている。
【0023】図4は図3の線A−Aに沿った断面の平面
図を示しており、該図は部分的に切断した図面であっ
て、外方スリーブ11に向い合う内方スリーブ14の端
部18上に夫々4つの軸線平行な貫通していない通路1
5,15′−この場合よくみえるようにこの内の2つだ
けに対応する符号が与えられている−と、対応する4つ
の連絡通路16,16′−と同じようにその内の2つだ
けに符号が与えられている−とが図示されている。その
際符号は、通路15,15′と連絡通路16,16′と
の接続が可能なような配置の場合にだけ確実に付与され
ている。連絡通路16,16′は、グループ的に少ない
通路によって連絡通路として負荷されている。つまり例
えば夫々2つの連絡通路16,16′が夫々1つの通路
15′によって負荷されているか、又は全部が唯1つの
通路15によって圧力の負荷された流体で負荷されてい
る。図示の場合、内方スリーブ14の外方壁部の領域2
4は、これが外方スリーブ11内に挿入された状態で、
その滑り嵌め部22と共同して封止面を形成するように
成形されており、その結果流体管路系21からの夫々個
個の管路分岐部は、各接続部のためにここには図示なし
の夫々1つの独自の切換部材を備えた結合部材20上
の、この系の通路15,15′のための別個の接続部、
軸線平行の貫通していない通路15、連絡通路16、連
絡通路13及び注入通路10、に夫々無関係に、別の管
路分岐部によって制御されて運転されており、ひいては
それによって、所定のように射出成形されるプラスチッ
ク部品の製造に関する要求に簡単な形式で対応できるよ
うになっている。勿論この目的のために、形状及び平面
性に関し種々の通路の横断面を、管路分岐部から管路分
岐部へと異なったように形成することも可能である。
【0024】図3及び図4の対象物の構造体は、その他
の点では図1及び図2の対象物の構造体に一致してい
る。使用されている方法も、少くとも各個々の型中空室
に関しては図1及び図2に関連して述べたものと同一で
ある。図1及び図2の対象物と図3及び図4の対象物と
の同一の部分に対しては、この場合も同一の符号が使用
されている。
【0025】本発明のノズル装置は、射出成形機の成形
工具に関連する前記形式の、対向状に作動する2つのス
リーブの、それ以外に考え得る総ての組合せに対しても
明確に実証されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】個々の型中空室の個々の注入通路に接続するた
めの、本発明のノズル装置を備えた射出成形機工具の側
方部分断面図である。
【図2】別のノズル装置を備えた図1と同様な側方部分
断面図である。
【図3】異なった型中空室の複数の注入通路に同時に接
続するための、本発明のノズル装置を備えた射出成形機
成形工具の側方部分断面図である。
【図4】図3の線A−Aに沿った断面を部分的に分解し
た拡大平面図である。
【符号の説明】
1 成形工具(区分図) 2 不動の成形工具半部 3,3′ 分離面 4 移動可能な成形工具半部 5 型締めプレート 6 離型基板 8 離型部材 9 型中空室 10,10′ 注入通路 11,11′ 外方スリーブ 12 中心通路 13,13′,13″,16,16′ 連絡通路 14,14′ 内方スリーブ 15,15′ 軸線平行な非貫通通路 17 孔 18 外方スリーブに向い合った内方スリーブ14,
14′の端部 19 移動駆動部 20,20′ 結合部材 21 流体管路系 22,22′ 滑り嵌め部 23 切欠き 24 内方スリーブ14,14′の外方壁部の領域

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉じ込められた中空室を備えた大面積プ
    ラスチック部分を射出成形するためのノズル装置であっ
    て、射出成形機を用いて上記プラスチック部分を製作す
    るため、一方では各型中空室に可塑化されたプラスチッ
    クを供給するための少くとも1つのノズル出口を備えた
    ランナシステムが必要であり、他方では中空室の形成の
    ため、各型中空室に対し少くとも1つの別のノズル出口
    を備えた流体管路系が必要である形式のものにおいて、 ランナシステムの少くとも1つのノズル出口と、流体管
    路系の少くとも1つのノズル出口とが、夫々軸方向で互
    いにスライド可能な2つの対状のスリーブ(11,1
    4)によって形成されており、その内の外方スリーブ
    (11)は、中心通路(12)を備えた中空円筒体であ
    り、また内方スリーブ(14)は、内方スリーブ(1
    4)の一方の端部(18)に貫通していない少くとも1
    つの軸線平行な通路(15)を備えた棒状体であり、 その際前記端部を備えた内方スリーブ(14)が、外方
    から外方スリーブ(11)の中心通路(12)に接して
    乃至はその内方に案内されており、また中心通路(1
    2)はその1方の端部において、その横断面が押込み可
    能なスリーブ(14)の横断面に対応して密に閉鎖され
    ており、 更に中心通路(12)の乃至は少くとも1つの通路(1
    5)の、開放されたままになっている端部が、夫々ラン
    ナシステム及び流体管路系に接続されており、 また更に、中心通路(12)乃至少くとも1つの通路
    (15)と、夫々に付属するスリーブ(11,14)の
    外面との間で少くとも夫々1つの連絡通路(13,1
    6)が、夫々付属のスリーブ壁部を貫通して配置されて
    おり、それによってこの連絡通路(13,16)は、ス
    リーブ(11,14)が所定の相対位置にある場合、互
    いに中心通路(12)か又は少くとも1つの通路(1
    5)か又はこれらのどちらでもない通路かの、いづれか
    の通路で型中空室(9)内に通じている少くとも1つの
    注入通路(10)に接続されていることを特徴とする、
    閉じ込められた中空室を備えた大面積プラスチック部分
    を射出成形するためのノズル装置。
  2. 【請求項2】 ノズル装置には、充分に小さな間隔でそ
    の接線平面の1つの適合した接線平面に平行に、注入通
    路(10)を介し可塑化されたプラスチック乃至は圧力
    の負荷された流体で負荷せしめられている型中空室
    (9)が、その近傍の成形工具(1)内又はそれに接し
    て配置せしめられていることを特徴とする、請求項1記
    載のノズル装置。
  3. 【請求項3】 ノズル装置には、成形工具(1)の分離
    面(3)に垂直な平面内の充分に小さな間隔で、その平
    面の内の1つの近傍で注入通路(10)を介し可塑化さ
    れたプラスチック乃至は圧力を負荷された流体で負荷せ
    しめられている型中空室(9)が、成形工具(1)内又
    はそれに接して配置されていることを特徴とする、請求
    項1又は2記載のノズル装置。
  4. 【請求項4】 一方のスリーブ(11)が、各型中空室
    (9)に対し相対的に運動不可に成形工具(1)内又は
    それに接して組み込まれており、また別のスリーブ(1
    4)だけが、各型中空室(9)及び上述のスリーブ(1
    1)の両者に対し相対的に、成形工具(1)内又はそれ
    に接してスライド可能に配置されていることを特徴とす
    る、請求項1から3までのいづれか1項記載のノズル装
    置。
  5. 【請求項5】 スライド可能なスリーブ(14)が夫
    々、成形工具(1)内又はそれに接して配置された独自
    の移動駆動部(19)を有していることを特徴とする、
    請求項1から4までのいづれか1項記載のノズル装置。
  6. 【請求項6】 スライド可能なスリーブ(14)が夫
    々、成形工具(1)の外方に配置された独自の移動駆動
    部(19)を有していることを特徴とする、請求項1か
    ら4までのいづれか1項記載のノズル装置。
  7. 【請求項7】 移動駆動部(19)が、主として適合し
    た結合部材を備えたサーボモータから成っていることを
    特徴とする、請求項5又は6記載のノズル装置。
  8. 【請求項8】 移動駆動部(19)が、主として空気式の
    ピストン−シリンダ装置から成っていることを特徴とす
    る、請求項5又は6記載のノズル装置。
  9. 【請求項9】 移動駆動部(19)が、主として液圧式の
    ピストン−シリンダ装置から成っていることを特徴とす
    る、請求項5又は6記載のノズル装置。
  10. 【請求項10】 流体がガスであることを特徴とする、
    請求項1から9までのいづれか1項記載のノズル装置。
  11. 【請求項11】 ガスが窒素ガスであることを特徴とす
    る、請求項10記載のノズル装置。
  12. 【請求項12】 外方スリーブ(11)が、成形工具
    (1)の分離面(3)に対し垂直で運動不可に、成形工
    具(1)の不動な半部(2)内に配置されてランナシス
    テムに接続されており、また内方スリーブ(14)は、
    その横断面と、成形工具(1)の分離面(3)に向い合
    った中心通路(12)の端部の横断面とによって外方ス
    リーブ(11)に適合しており、また中心通路(12)
    に同軸的な孔(17)が、成形工具(1)の移動可能な
    半部(4)内で外方スリーブ(11)の中心通路(1
    2)の方へ通じ、かつ成形工具(1)の移動可能な半部
    (4)の外方に配置された移動駆動部(19)によって
    作動せしめられており、その際移動駆動部(19)と内
    方スリーブ(14)の孔(17)の入口との間には、夫
    々1つの結合部材(20)が内方スリーブ(14)の少
    くとも1つの軸線平行な通路(15)の接続のために流
    体管路系(21)に配置されていることを特徴とする、
    請求項1から11までのいづれか1項記載のノズル装
    置。
  13. 【請求項13】 移動駆動部(19)が、成形工具
    (1)の移動可能な半部(4)を装着している射出成形
    機の型締めプレート(5)に、液圧式ピストン−シリン
    ダ装置の形状で組み込まれていることを特徴とする、請
    求項12記載のノズル装置。
  14. 【請求項14】 内方スリーブ(14)が最初に受容さ
    れている、外方スリーブ(11)の中心通路(12)の
    端部が、滑り嵌め部(22)として形成されていること
    を特徴とする、請求項1から13までのいづれか1項記
    載のノズル装置。
  15. 【請求項15】 外方スリーブ(11)及び内方スリー
    ブ(14)が共に、個々の型中空室(9)の独自の注入
    通路(10)に接続するための夫々1つだけの連絡通路
    (13,16)を有しており、また内方スリーブ(1
    4)は同時に、その1方の端部(18)で貫通していな
    い軸線平行な通路(15)だけを有し、該通路(15)
    は、この場合軸方向の中心通路として内方スリーブ(1
    4)内に配置されていることを特徴とする、請求項1か
    ら14までのいづれか1項記載のノズル装置。
  16. 【請求項16】 外方スリーブ(11)が複数の連絡通
    路(13,13″)を有し、また内方スリーブ(14)
    が、1つ又は複数の型中空室(9,9′)の注入通路
    (10,10′)の数に等しい数で接続するための、そ
    れに対応した多数の連絡通路(16,16′)を有して
    いることを特徴とする、請求項1から14までのいづれ
    か1項記載のノズル装置。
  17. 【請求項17】 1つの平面内の複数の連絡通路(1
    3,13″)が、外方スリーブ(11)の長手方向軸線
    に垂直に配置されており、また1つの平面内の複数の連
    絡通路(16,16″)が、内方スリーブ(14)の長
    手方向軸線に垂直に配置されていることを特徴とする、
    請求項16記載のノズル装置。
  18. 【請求項18】 内方スリーブ(14)の総ての連絡通
    路(16,16′)が、内方スリーブ(14)の1方の
    端部(18)で貫通していない軸線平行な唯一の通路
    (15)に接続されており、該通路(15)はこの場
    合、軸方向の中心通路として配置されていることを特徴
    とする、請求項16又は17のいづれか1項記載のノズ
    ル装置。
  19. 【請求項19】 内方スリーブ(14)の連絡通路(1
    6,16′)が、夫夫々グループ毎に、内方スリーブ
    (14)の1方の端部(18)で貫通していない夫々1
    つの軸線平行な通路(15)に接続されていることを特
    徴とする、請求項16又は17記載のノズル装置。
  20. 【請求項20】 内方スリーブ(14)の各連絡通路
    (16,16′)が、内方スリーブ(14)の1方の端
    部で貫通していない夫々1つの軸線平行な通路(15,
    15′)に接続されていることを特徴とする、請求項1
    6又は17記載のノズル装置。
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