JPH05228847A - 研磨具 - Google Patents

研磨具

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JPH05228847A
JPH05228847A JP7327892A JP7327892A JPH05228847A JP H05228847 A JPH05228847 A JP H05228847A JP 7327892 A JP7327892 A JP 7327892A JP 7327892 A JP7327892 A JP 7327892A JP H05228847 A JPH05228847 A JP H05228847A
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polishing
polishing belt
belt
polished
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Yoshio Akioka
芳夫 秋岡
Takeshi Nagai
武志 永井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被研磨物品を円柱面状、球面状、乃至双曲放
物面状、1葉双曲面状等の諸曲面状に研磨しようとする
場合、研磨作用面を徐々に変化させて研磨を行う過程に
おいて、被研磨面が微小平面の複合体となることを排
し、被研磨面が曲面状あるいは曲面の複合体状をなし、
所望する円滑な曲面に仕上げる研磨具を提供する。 【構成】 研磨作用面を外方に向けた変形自在な研磨ベ
ルト3と、間隔をおいた部分51で研磨ベルト3を張架
する保持体2とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨紙、研磨布等の研
削乃至研磨(以下、「研磨」と総称する)用具を変形自
在なベルトに形成し、これを保持体に張架して物品の表
面その他を研磨する研磨用の手動器具に係るものであ
り、詳しくは研磨ベルトの架設構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、研磨用の手動器具としては、取手
が添設されると共に本体が、偏平な直方体状、三角柱
状、片面が円柱状で他面が平面状であるかまぼこ形状、
あるいは円柱状等に形成されたやすりや、また、そのよ
うな形状のホルダーに、既存の湾曲かつ着脱可能な研磨
紙を圧着させながら密接に巻着した研磨具が知られてい
る。
【0003】また、被研磨物品の大きさや加工の程度等
に対応した幅及び周長を有する無端状研磨ベルトを保持
体の外周に沿って装着させてなる研磨器具が、米国特許
4,730,430号明細書に示されており、このもの
は、研磨用の手動器具の平面状部分ならびにその両端縁
に連設する円柱面状の部分に対し密着して巻く着くする
ように無端状研磨ベルトに張力をかける伸張バネを内蔵
させたものである。
【0004】しかし、これら従来の研磨用手動器具を用
いて、被研磨物品の円柱面状あるいは球面状等の曲面を
研磨しようとする場合、これら従来器具の研磨作用面が
変形自在性を有しないために、研磨面に対して研磨作用
面の往復運動をさせる方向乃至は面角度を変化させて研
磨を行わなければならず、この作業に著しく熟練と時間
を要し、このため研磨能率が良くないという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被研
磨物品を円柱面、球面乃至は乗馬用の鞍の表面のような
双曲放物面もしくは鼓形の側面のような1葉双曲面等の
曲面に研磨する場合、研磨作用面を徐々に変化させて研
磨を行う過程において、被研磨面が微小平面の複合体と
なることを排し、被研磨面が曲面状あるいは曲面の複合
体状をなして、所望する円滑な曲面に仕上げることがで
きる研磨具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨具は、上記
課題を解決するために、研磨作用面を外方に向けた変形
自在な研磨ベルトと、間隔をおいた部分で前記研磨ベル
トを張架する保持体とよりなることを特徴とする。
【0007】
【作用】研磨ベルトの保持体に当接していていない間隔
部分を、被研磨物品の研磨面に押圧しつつ往復運動を行
い、該研磨ベルトの変形自在性によって被研磨物品の研
磨面に沿って該研磨ベルトの研磨作用面が変形しながら
連続して移動する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1は、本発明の研磨具の第1の実施例を
示しており、研磨具1は、研磨作用面を外方に向けた変
形自在な無端状研磨ベルト3が、該研磨ベルト1の内面
を平板状を弓形に弾性変形された保持体2の両端51,
51によって間隔をおいて両端方向に張架されている。
【0010】弓形に弾性変形された保持体2は、研磨ベ
ルト3の着脱に要する撓みに対応する張力を有する金属
製あるいは合成樹脂製の平板であって、該保持体2を弓
形に変形させて、研磨ベルト3を装着する。
【0011】研磨ベルト3の保持体2に当接しない間隔
部分4、即ち、弓形の劣弧に対向する弦に相当する部分
は、保持体2に当接していないため、研磨作用面を外方
より押圧すると、研磨ベルト3の変形自在性によって内
方に変形する。
【0012】このように構成された研磨具1の間隔部分
4を、被研磨物品の研磨面に押圧しつつ往復運動を行う
と、研磨ベルト3の変形自在性によって被研磨物品の研
磨面に沿って研磨ベルト3の研磨作用面が変形しながら
連続して移動するため、被研磨面が曲面状となって、所
望する円滑な曲面に仕上げることができる。
【0013】なお、該研磨具1を用いて被研磨面を平面
に仕上げようとする場合には、図3に示されるように、
研磨具1の間隔部分4を内方に変形しないように保持す
る弓形の保持材20を研磨具1の弓形の内部に充填させ
て使用すればよい。
【0014】また、研磨ベルト3の張力を増大して調節
したい場合には、図2に示されるように、保持体2の内
側に、保持体2の内周面21に沿うように密接してさら
に別の保持体5を設ければよい。保持体5は、保持体2
と同様の性質を有する平板状の弾性材料22が弓形に変
形されて、該研磨具1の取手として使用される弓形の補
強部材23に固定されたものである。このことによっ
て、研磨具1の間隔部分4が被研磨物品の被研磨面に押
圧された時に、両端51,51が内方へ変形しにくくな
るので、研磨ベルト3の張力を増大させることができ
る。
【0015】図4は、図1の研磨具1において、研磨ベ
ルト3の着脱を容易とした別の実施例を示したものであ
り、図1における保持体2がその略中間を、取手として
使用される弓形の補強部材25の頂部にネジ24によっ
て回動自在に軸着されている。研磨ベルト3の着脱に際
しては、補強部材25をネジ24を中心に回動させて保
持体2と交差する方向にずらすことにより、両端51,
51の張力が弱まるので研磨ベルト3の着脱が容易とな
り、使用に際して、補強部材25をネジ24を中心に回
動させて保持体2と一致する方向にすることにより、保
持体2が補強部材25に沿って当接されるので、図1の
ものに比べて両端51,51が内方へ変形しにくくな
る。
【0016】図5は、本発明の研磨具の第2の実施例を
示しており、保持体は弓形に成形された平板状の弾性材
料6の内方の両側にそれぞれ部材支持部31,31が設
けられている。図6に示されるように、部材支持部31
は、弾性材料6の内面52の両側縁に沿って前壁25及
び後壁26が設けられていて、前壁25及び後壁26の
縁部に、奥方に行くに従って互いの間隔が狭くなるよう
に傾斜された側板27,27が固定され、側板27の一
端が弾性材料6の内面52に固定されている。側板2
7,27には孔32,32が穿設されていて、正面形状
が台形で側部にそれぞれピン28,28が挿着された押
し板30が、ピン28,28を介して両側を孔32,3
2に回動自在に軸支されている。
【0017】図5に示される保持体の研磨ベルト3の装
着は、研磨ベルト3を弾性材料6の弓形部分の外周に沿
わせておき、押し板30をピン28,28を軸として回
動し、両側の側板27,27の間隔が狭くなる方向へ移
動させ、押し板30を奥の方へ押し込んでいく。押し板
30の幅広の両下側端29,29が側板27,27を両
側方向へ押し拡げ、側板27,27との摩擦により係止
されるため、研磨ベルト3が張架される。研磨ベルト3
を取外す時は、研磨ベルト3の装着時と逆方向、即ち、
両側の側板27,27の間隔が広くなる方向へ幅広の両
下側端29,29が移動するよう押し板30を回動させ
る。図5の研磨具1は、押し板30の係止位置、即ち、
押し板30の回転角度を変化させることにより、研磨ベ
ルト3の張力を調節することができる。
【0018】図7は、本発明の研磨具の第3の実施例を
示しており、保持体が、弓形の弾性材料6の内面52の
一側に立設された支持部33の内方に支柱7の一端が介
入され、支持部33の一方の外方より挿入され、支柱7
の一端を貫通して他方の外方へ挿通されるピン28によ
って、支柱7が上下方向に回動可能に軸着されている。
【0019】支柱7の他端には金属板35がボルト53
及びナット54によって支柱7の長手方向に移動・固定
自在に取付けられ、金属板35の先端には、係止爪36
を有する係止部37が形成されている。
【0020】弾性材料6の内面52の他側に立設された
支持部34、支持部33に対向するカム面34aに支柱
7の先端の湾曲面が当接され、その内方には、係止爪3
6を係止するラチェット38が歯を弾性材料6の方向に
向けて固定されている。
【0021】支柱7をピン28を軸として下方より上方
に回動すると、支柱7の先端の湾曲面が支持部34のカ
ム面34aを押圧する。この際、係止爪36はラチェッ
ト38に係合し、ラチェット38は歯が弾性材料6の方
向に向いているために、係止爪36は弾性材料6の方向
に容易に移動する。支柱7の先端の湾曲面のカム面34
aへの押圧により、弾性材料6は、支柱7の移動につれ
て両側に拡げられ、研磨ベルト3が張架される。そし
て、所望する位置で係止爪36はラチェット38に係止
される。張架された研磨ベルト3の復元力により、係止
爪36にはラチェット38に対して逆方向の力がかかる
ため、係止爪36はラチェット38に係止され、ラチェ
ット38は戻り防止となる。
【0022】図8は、本発明の研磨具の第4の実施例を
示しており、保持体は、弓形の弾性材料6の内面52の
一側の両端縁に沿ってそれぞれ立設された支持部40の
内方に水平方向に支持板56が固定されていて、支持板
56に支柱8の一端がボルト55及びナット54によ
り、水平方向に回動可能に軸支されている。
【0023】支柱8の他端の先端には、ボルト53が支
柱8の内部に嵌入して固定されたナット54に螺合され
ている。
【0024】弾性材料6の内面52の他側の両端縁に沿
ってそれぞれ立設された支持部41の内方には、上下方
向に支持板57が固定されていて、支持板57の支柱8
に対向する内方側の面に凹部39が形成されている。
【0025】支柱8の先端のボルト53をナット54に
対して出し入れしてボルト53の長さを調節しておき、
支柱8をボルト55を軸として水平方向に回動させ、ボ
ルト53の先端を支持板57の凹部39に嵌合させる。
図8の研磨具1は、ボルト53の長さの調節によって、
研磨ベルト3の張力が調節でき、研磨ベルト3の着脱を
容易に行うことができる。
【0026】図9は、本発明の研磨具の第5の実施例を
示しており、保持体は、弓形の弾性材料6の内面52の
一側の両端縁にそれぞれ立設された支持部33の内方に
支柱9の角型の一端が介入され、支持部33の一方の外
方より挿入され、支柱9の一端を貫通して他方の外方へ
挿通されるピン28によって固定されている。支柱9
は、中程より他端までの両側縁が切欠かれて平板状の挿
入部42が形成されている。
【0027】弾性材料6の内面52の他側の両端縁にそ
れぞれ立設された支持部34の内方には、支柱10の角
型の一端が介入され、支持部34の一方の外方より挿入
され、支柱10の一端を貫通して他方の外方へ挿通され
るピン28によって固定されている。支柱10は、中程
より他端までの中間に支柱9の挿入部42と嵌合する嵌
合部43が形成されていて、支柱9の挿入部42が支柱
10の嵌合部43に挿入されている。
【0028】支柱9と支柱10は、引掛け頭部57を設
けたネジ45を有するバックル11を閉じることによっ
て弾性材料6の両側を押し拡げるようにされている。図
10に示すように、バックル11は、支柱10の一側の
先端に係止片44が固定され、支柱9の一側の先端にバ
ックル11の引手部49が固定されている。バックル1
1の引手部49は、支柱9に相対する突出片100,1
00を有する支持具48が固定されていて、突出片10
0,100の内側にレバー46がリベット58,58に
よって前後方向に回動自在に鋲着されている。
【0029】レバー46の略中間よりの内側に、ネジ4
5と螺合するネジ受け47が回動自在に取付けられてい
る。なお、支柱9及び支柱10のバックル11が取付け
られた面の反対側の面には、支柱9に押え金59が、支
柱10に押え金60がそれぞれ固定され、支柱9と支柱
10との前後方向へのズレを防止している。
【0030】図9の研磨具1は、支柱9に固定されたバ
ックル11のネジ45をネジ受け47に対して出し入れ
して引掛け頭部57の突出量を調節しておき、支柱10
に固定されている係止片44にネジ45の引掛け頭部5
7を引っ掛け、レバー46をリベット58,58を支点
として回動させて閉じると、レバー46が閉じられる方
向にネジ45の引掛け頭部57が係止片44を引っ張る
ので、支柱10の先端が支柱9の挿入部42の先端方向
に引かれて移動することになり、支柱9と支柱10のそ
れぞれの他端が固定されている弓形の弾性材料6が両側
方向に押し拡げられることとなって、研磨ベルトを張架
できる。バックル11をはずす場合には、レバー46を
正面手前方向に回動させて持ち上げると、ネジ45の引
掛け頭部57が係止片44よりはずれる。このようにバ
ックル11のネジ45を回動してネジ45の長短を調節
することによって、研磨ベルト3の張力が調節でき、研
磨ベルト3の着脱を容易に行うことができる。
【0031】第1の実施例乃至第5の実施例において
は、研磨ベルト3を張架する保持体が一体であるものを
示したが、第6の実施例として、図11に示すように、
比較的肉厚で外形が弓形のものを左右対称となるように
縦に分割して用いてもよい。保持体118aと保持体1
18bは、外形が弓形状の円弧体を左右対称となるよう
に縦に分割して形成され、保持体118aの分割された
端部の弓形の円弧近傍に半円形状の切欠部120が形成
されている。また、保持体118aと保持体118bの
円弧中心方向の内側にはそれぞれ、略矩形の欠切部12
2a,122bが形成されている。
【0032】そして、保持体118aと保持体118b
を縦に2つ合わせて外形が弓形となるようにし、研磨ベ
ルト3を保持体118a,保持体118bの外形に沿う
ようにし、保持体118aの切欠部120に半円形状で
径が切欠部120の径よりやや大きい楔121を嵌入し
て、研磨ベルト3を張架する。
【0033】図12は、本発明の研磨具の第7の実施例
を示しており、保持体は、弾性を有する平板12の一端
と、同じく弾性を有する平板13の一端が蝶番61によ
って回動可能に連結されていて、平板12と平板13の
他端寄りの側縁に各々、支脚体62,63が設けられて
いる。
【0034】一方の支脚体62には、一端にリベット6
4を有する金属杆65の他端がピン67によって回動自
在に軸着され、他方の支脚体63には金属杆66の一端
がピン68によって回動自在に軸着されている。他方の
金属杆66の他端寄りには、一側に並列されて3つの半
円形の切欠きを有する長孔69が穿設されていて、該長
孔69にリベット64が正面手前方向より挿通され、該
リベットの足部が他方の金属杆66の先端に固定され
る。即ち、他方の金属杆66は、リベット64の頭部7
0と一方の金属杆65との間に挟着されて連結される。
また、他方の金属杆66の長孔69の更に先端寄りに
は、別のリベット72によって押え金73が鋲着され、
押え金73は、正面方向より奥方に向かって屈曲された
押え部74が形成されていて、押え部72は一方の金属
杆65の下方側縁に当接する。
【0035】図12の保持体への研磨ベルト3の装着
は、まず、蝶番61を支点として平板13と平板14を
内方に折り畳む。この時、リベット64の頭部70を長
孔69の切欠きに係止させないでおき、ピン67とピン
68を結ぶ直線よりもリベット64が蝶番61に対して
外側となるようにする。このようにすると研磨具1は、
略ひし形に変形される。
【0036】次に、略ひし形に変形させた研磨具1の外
側に研磨ベルト3の内面を引掛けた後、蝶番61を支点
として平板13と平板14を両側に拡げていき、ピン6
7とピン68を結ぶ直線よりもリベット64が蝶番61
側となるようにする。
【0037】そして、リベット64の頭部70を長孔6
9の3つの切欠きのいずれかに係止させる。押え金73
の押え部74が一方の金属杆65の下方側縁に当接する
ため、一方の金属杆65と他方の金属杆66とがさらに
蝶番61の方向へ移動しようとするのを阻止する。研磨
ベルト3の張力を調整したい場合には、長孔69の3つ
の切欠き内で係止位置を移動すればよい。図12の研磨
具1は、前述したように、内方に折り畳むことができる
ので、研磨ベルト3の着脱が容易に行える。
【0038】図13は、本発明の研磨具の第8の実施例
を示しており、保持体は、断面が円弧状の弾性を有する
第1の保持板14の内面77に、一端寄りから中程まで
第1の保持板14の内面77に沿って第1の支持片75
が固定され、また、同じく断面が円弧状の弾性を有する
第2の保持板15の内面78に、一端寄りから中程まで
第2の保持板15の内面78に沿って第2の支持片76
が固定されおり、第1の保持板14の一端と第2の保持
板15の一端が蝶番79によって回動可能に連結されて
いる。第1の保持板14の他端寄りの内面77には、ヒ
ンジ80によって第1の杆81の一端が蝶着され、ま
た、第2の保持板15の他端寄りの内面78には、ヒン
ジ80によって第2の杆82の一端が蝶着されていて、
第1の杆81の他端と第2の杆82の他端は相対してい
る。
【0039】第2の杆82には、図14に示されるよう
に、その長手方向に直交して貫通孔85が形成されてい
て、貫通孔85の内にめねじ体84が嵌合され、めねじ
体84のめねじ孔84aと一致する挿入穴85aが長手
方向に沿って形成されている。該めねじ体84と螺合す
るおねじ体86が、第2の杆82の第1の杆81と相対
する端面から挿入穴85aに挿入され、めねじ体84の
めねじ孔84aに螺合されている。おねじ体86の頭部
88には、その長手方向に直交してピン87が貫入され
ている。
【0040】第1の杆81の端部には、第2の杆82の
他端と相対しておねじ体86の頭部88が係合する係合
部90が欠切され、さらに係合部90には両側にピン8
7を係止する係止溝89が設けられている。
【0041】図13の保持体の研磨ベルト3の装着は、
該保持体を蝶番79を支点に折曲げて両杆81,82の
相対する端部どうしを、係合部90及び係止溝89に対
しておねじ体86の頭部88及びピン87を係合させる
ことにより連結した後、保持体を研磨ベルト3内に介在
させ、両杆81,82の連結部101を蝶番79に接近
させていく。すると、両杆81,82の連結部101お
よび蝶番79が支点となり、両側のヒンジ80,83が
作用点となるので、第1の保持板14及び第2の保持板
15が拡開され、これに伴って研磨ベルト3が両側へ押
し拡げられてゆき、ヒンジ80とヒンジ83を結ぶ直線
よりも両杆81,82の連結部91が内側となるように
する。このようにすると、研磨ベルト3の復元力によっ
て、両杆81,82が両側より内方に押され、おねじ体
86の頭部88のピン87が第1の杆81の係止溝89
に押圧されて係止され、この結果、研磨ベルト3が張架
されることとなる。なお、この際、両杆81,82の両
端面は保持板14,15の内面に密着する。研磨ベルト
3の張力は、おねじ体86をめねじ体84に対して出し
入れしておねじ体86の突出長さを調節することにより
張力調節を行うことができ、また、図13の保持体は、
前述したように、折り畳むことができるので、研磨ベル
ト3の着脱が容易である。
【0042】図15は、本発明の研磨具の第9の実施例
を示しており、保持体は、一側に断面が略円弧状の外面
19を有する第1の保持片16の外面19の中間に、該
外面19に対向する他側の面96に向かって孔93が穿
設され、孔93の中程より外面19寄りにかけては、孔
93の内径が小さく形成されている。該孔93に、第1
の保持片16の他側面96側より連結杆91の一端が挿
入され、第1の保持片16の外面19側より挿入される
おネジ体94に連結杆91の一端が螺着され、第1の保
持片16は、連結杆91に対して回動可能に取付けられ
ている。
【0043】また、連結杆91の他端は、他端にめネジ
を有する袋ナット18の一端に挿入され、ピン95によ
って袋ナット18に固定され、袋ナット18の他端のめ
ネジには、長ネジ杆92の一端のおネジが螺合され、さ
らに、長ネジ杆92の他端には、頭部を鋭角にした第2
の保持片17の下端が螺着により固定されている。な
お、袋ナット18は、軸方向の長さが適宜に長く、螺合
された長ネジ杆92の長さがナット18の回転によって
調節可能なものである。
【0044】図15の保持体の研磨ベルト3の装着は、
まず袋ナット18を回転させて長ネジ杆92に螺合して
行き、長ネジ杆92の袋ナット18からの突出長さを短
くする。次いで、該保持体を研磨ベルト3内に介在さ
せ、第1の保持片16の外面19を研磨ベルト3の内面
に当接させ、袋ナット18を逆に回転させて長ネジ杆9
2の袋ナット18からの突出長さを長くしていく。する
と、長ネジ杆92の突出長さが長くなるにつれて、第2
の保持片17の先端が研磨ベルト3の内面を押圧し、断
面が略円弧状の外面19を有する第1の保持片16の両
端縁から第2の保持片17の先端に向けて研磨ベルト3
が三角形状に張架されることとなる。また、研磨ベルト
3の張力の調節は、袋ナット18の回転による微調整に
よって可能である。なお、第2の保持片17の先端の断
面形状は特に限定されるものではなく略円形状、三角形
状あるいは台形状としてもさしつかえない。
【0045】図15の研磨具1は、袋ナット18の回転
調節によって長ネジ杆92の突出長さを調節して研磨ベ
ルト3の着脱及び張力の調節を行うものであるが、研磨
ベルト3の第1の保持片16,17に当接しない間隔部
分4,4が2箇所形成される点が前述した第1乃至第8
の実施例の研磨具と異なる。
【0046】図16は、第9の実施例の変形例を示した
もので、袋ナットの保持片に対する取付け構造及び保持
片の形状が異なるが、その他の部材に関しては第9の実
施例と同様なので符号は同一のものを使用している。
【0047】第9の実施例では、袋ナット18の一端を
連結杆91を介して第1の保持片16に連結させている
が、これに対し、本実施例では、ナット18の一端側方
にナット18の外周より径がやや大きい円板状小片97
を固定し、この円板状小片97の周縁を回動自在に内嵌
した嵌合部材98を第1の保持片16′の一側面96′
に固定し、ナット18と第1の保持片16′を連結させ
ている。また、第1の保持片16′は、一側面96′に
相対して、第9の実施例の第1の保持片16と同様に断
面が略円弧状の外面19′を有するが、研磨具の使用時
を考慮して、第1の保持片16′内に取手孔99が設け
られている。
【0048】図16の保持体への研磨ベルト3の装着
は、第9の実施例と同様であり、ナット18を回転する
と、ナット18の一端に固定された円板状小片97が嵌
合部材98内で回転するため、長ネジ杆92の突出量の
長短が調節されて研磨ベルト3の着脱及び張力の調節が
可能となる。
【0049】図17は、本発明の研磨具の第10の実施
例を示しており、保持片102は、外側が、断面が略円
弧と該略円弧の一側に連続して該略円弧よりも小さな曲
率で湾曲する外面108を有する第1の保持片102a
と、外側が平面108′である第2の保持片102bと
からなり、第1の保持片102aの外面108の略円弧
状に湾曲する側の延長面に第2の保持片102bの平面
108′が連接されている。第1の保持片102aは先
端に向かって幅が狭く形成された棒状であって、保持片
102の外面は、第1の保持片102aの先端部114
を境にして内面となる。保持片102の内面は、保持片
102の外面に沿って湾曲し、第1の保持片102aの
端部近傍において欠切部110が形成されて再び外面に
連続する。保持片102の外形は、概略として略L字形
をなしている。
【0050】第1の保持片102aの内面109には、
略L字形の屈曲基部より第1の保持片102aの端部近
傍の欠切部110に至る溝107が設けられ、該溝10
7に長ネジ杆103の一端が挿入され、第1の保持片1
02aの略L字形の屈曲基部上面よりネジ106によっ
て回動可能に軸着されている。
【0051】溝107の幅は、長ネジ杆103の径より
も僅かに大きく形成されていて、長ネジ杆103をネジ
106を支点として第1の保持片102aの側に回動
し、長ネジ杆103を溝107に嵌入することができる
ようになっている。
【0052】長ネジ杆103は、中程から先端までおね
じ112が刻設され、該おねじ112には、図17の保
持体の研磨ベルト3の装着に関する調節用めネジ体11
3が螺合されている。調節用めネジ体113は、円筒形
状の先頭部105の円筒面に、おねじ112に螺合する
ナット104の谷径と同径の孔111が穿設され、孔1
11と同軸にナット104が固着されている。
【0053】図17の保持体への研磨ベルト3の装着
は、長ネジ杆103に螺合された調節用ネジ113を回
転し、これを長ネジ杆103に対して出し入れして長ネ
ジ杆103の突出長さを調節しておき、該保持体を研磨
ベルト3内に介在させ、外面108,109を研磨ベル
ト3の内面に当接させる。研磨ベルト3は、第1の保持
片102aの欠切部110の端縁と第2の保持片102
bの先端部114の間が撓んだ状態となっている。次
に、長ネジ杆103をネジ106を支点として第1の保
持片102aの側に回動させ、長ネジ杆103を溝10
7に嵌入して係止する。この時、調節用めネジ体113
は、第1の保持片102aの内面109に形成された欠
切部110に至る。
【0054】こうして、長ネジ杆103の先端に取付け
られた調節用めネジ体113の先頭部105の円周面が
研磨ベルト3の内面に当接してゆき、研磨ベルト3を内
側から押圧するので、研磨ベルト3は、調節用めネジ体
113の先頭部105と第2の保持片102bの先端部
114の間に張架される。研磨ベルト3を脱却する場合
は、長ネジ杆103を第2の保持片102bの側へ回動
させればよい。また、調節用めネジ体113を回転させ
て長ネジ杆103の突出長さを調節すれば、研磨ベルト
3の張力を調節することができる。
【0055】図17の研磨具1は、前述したように、長
ネジ杆103を回動させるだけで研磨ベルト3の着脱が
容易に行え、調節用めネジ体113を回転させて長ネジ
杆103の突出長さを調節するだけで研磨ベルト3の張
力を調節することができる。
【0056】次に、実施例の研磨具の使用方法を説明す
ると、図18に示すように、研磨具1の保持片102に
よって、内面を間隔をおいて張架された変形自在な無端
状研磨ベルト3の保持片102に当接しない間隔部分4
を、被研磨物品115の被研磨面116に押圧しつつ往
復運動を行って研磨する。図18に示すように、被研磨
面116が双曲放物面の場合でも、研磨ベルト3の変形
自在性によって、被研磨面116に沿って研磨ベルト3
の研磨作用面が変形しながら連続して移動するため、往
復運動を行ううちに、被研磨面116は円滑な曲面とな
っていく。
【0057】被研磨物品を円柱面状あるいは球面状等の
曲面に研磨しようとする場合、研磨面に対して研磨作用
面の往復運動をさせる方向を徐々に変化させて研磨を行
うと、被研磨面が曲面状あるいは曲面の複合体状をなす
ことになり、所望する円滑な曲面を得ることになる。
【0058】図19は本発明の研磨具の第11の実施例
を示すもので、研磨具1は、研磨作用面を外方に向けた
変形自在な有端状研磨ベルト3が、該研磨ベルト1の内
面を平板状を弓形に弾性変形された保持体2の両端5
1,51によって間隔をおいて両端方向に張架されてい
る。
【0059】弓形に弾性変形された保持体2は、弾力を
有する金属製あるいは合成樹脂製の平板であって、該保
持体2に対し、接着剤、ピン止め、ねじ止め等により、
研磨ベルト3を装着する。
【0060】図1と同様に、研磨ベルト3の保持体2に
当接しない間隔部分4、即ち、弓形の劣弧に対向する弦
に相当する部分は、保持体2に当接していないため、研
磨作用面を外方より押圧すると、研磨ベルト3の変形自
在性によって内方に変形する。
【0061】このように構成された研磨具1の間隔部分
4を、被研磨物品の研磨面に押圧しつつ往復運動を行う
と、研磨ベルト3の変形自在性によって被研磨物品の研
磨面に沿って研磨ベルト3の研磨作用面が変形しながら
連続して移動するため、被研磨面が曲面状となって、所
望する円滑な曲面に仕上げることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の研磨具によれば、研磨作用面を
外方に向けた変形自在な研磨ベルトと、間隔をおいた部
分で研磨ベルトを張架する保持体とよりなることによ
り、研磨ベルトの保持体に当接しない間隔部分を、被研
磨物品の研磨面に押圧しつつ往復運動を行うと、研磨ベ
ルトの変形自在性によって被研磨物品の研磨面に沿って
研磨ベルトの研磨作用面が変形しながら連続して移動す
るので、研磨作用面を徐々に変化させて研磨を行う過程
において、被研磨面が微小平面の複合体となることはな
く、被研磨面が円柱面状、球面状、双曲放物面状、1葉
双曲面状等の曲面状あるいは曲面の複合体状となる過程
を経るので、所望する円滑な曲面に仕上げることがで
き、時間を要することなく研磨能率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨具の第1の実施例を示した正面図
【図2】第1の実施例の応用例を示す正面図
【図3】第1の実施例の別の応用例を示した正面図
【図4】第1の実施例におけるさらに別の応用例を示し
た正面図
【図5】本発明の研磨具の第2の実施例を示した正面図
【図6】第2の実施例の一部拡大底面図
【図7】本発明の研磨具の第3の実施例を示した正面図
【図8】本発明の研磨具の第4の実施例を示した正面図
【図9】本発明の研磨具の第5の実施例を示した正面図
【図10】図9のA−A断面図
【図11】本発明の研磨具の第6の実施例を示した正面
【図12】本発明の研磨具の第7の実施例を示した正面
【図13】本発明の研磨具の第8の実施例を示した正面
【図14】第8の実施例の連結部の断面図
【図15】本発明の研磨具の第9の実施例を示した正面
【図16】第9の実施例の応用例を示した正面図
【図17】本発明の研磨具の第10の実施例を示した正
面図
【図18】本発明の研磨具の使用状態を示した斜面図
【図19】本発明の研磨具の第11の実施例を示した正
面図
【符号の説明】
1 研磨具 2 保持体 3 研磨ベルト 4 間隔部分 5 保持体 6 弓形の弾性材料 7 支柱 8 支柱 9 支柱 10 支柱 11 バックル 12 平板 13 平板 14 第1の保持板 15 第2の保持板 16 第1の保持片 16′ 第1の保持片 17 保持片 18 袋ナット 19 外面 19′ 外周面 20 保持材 21 内周面 22 弾性材料 23 補強部材 24 ネジ 25 前壁 26 後壁 27 側板 28 ピン 29 下側端部 30 押し板 31 部材支持部 32 孔 33 支持部 34 支持部 35 金属板 36 係止爪 37 係止部 38 ラチェット 39 凹部 40 支持部 41 支持部 42 挿入部 43 嵌合部 44 係止片 45 ネジ 46 レバー 47 ネジ受け 48 支持具 49 引手部 51 両端 52 内面 53 ボルト 54 ナット 55 ボルト 56 支持板 57 引掛け頭部 58 リベット 59 押え金 60 押え金 61 蝶番 62 支脚体 63 支脚体 64 リベット 65 金属杆 66 金属杆 67 ピン 68 ピン 69 長孔 70 頭部 72 リベット 73 押え金 74 押え部 75 第1の支持片 76 第2の支持片 77 内面 78 内面 79 蝶番 80 ヒンジ 81 第1の杆 82 第2の杆 83 ヒンジ 84 めねじ体 84a めねじ孔 85 貫通孔 85a 挿入穴 86 おねじ体 87 ピン 88 頭部 89 係合溝 90 係合部 91 連結杆 92 長ネジ杆 93 孔 94 ネジ 95 ピン 96 保持片の他側面 96′ 保持片の一側面 97 円板状小片 98 嵌合部材 99 取手孔 100 突出片 101 連結部 102 保持片 102a 第1の保持片 102b 第2の保持片 103 長ネジ杆 104 ナット 105 先頭部 106 ネジ 107 裏溝 108 外面 108′ 平面 109 内面 110 欠切部 111 孔 112 おねじ 113 調節用めネジ体 114 先端部 115 被研磨物品 116 被研磨面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨作用面を外方に向けた変形自在な研
    磨ベルトと、間隔をおいた部分で前記研磨ベルトを張架
    する保持体とよりなることを特徴とする研磨具。
JP7327892A 1992-02-25 1992-02-25 研磨具 Pending JPH05228847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7327892A JPH05228847A (ja) 1992-02-25 1992-02-25 研磨具

Applications Claiming Priority (1)

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JP7327892A JPH05228847A (ja) 1992-02-25 1992-02-25 研磨具

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Family

ID=13513523

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JP7327892A Pending JPH05228847A (ja) 1992-02-25 1992-02-25 研磨具

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JP (1) JPH05228847A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203433A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Denso Corp 手動用研磨工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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