JPH05228223A - 断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措置工法 - Google Patents

断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措置工法

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JPH05228223A
JPH05228223A JP4035212A JP3521292A JPH05228223A JP H05228223 A JPH05228223 A JP H05228223A JP 4035212 A JP4035212 A JP 4035212A JP 3521292 A JP3521292 A JP 3521292A JP H05228223 A JPH05228223 A JP H05228223A
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JP
Japan
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opening
heat
fire
foam material
opening section
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Application number
JP4035212A
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English (en)
Inventor
Joji Murota
城治 室田
Masanori Owari
正典 尾張
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は作業性容易にして、しかもコストの安
い断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措置工法をえん
とするものである。 【構成】本発明は床12又は壁等の区画体の開口部内を
貫通し、配管された断熱被覆銅管等の長尺物の貫通孔部
を防火措置する工法において、該開口部内の長尺物の長
手方向部の外側に熱膨脹性を有する耐火材料16を巻回
し、且つ該開口部内より突出した部分までの長尺物の外
側に難燃性シリコンフォーム材17を巻回すると共にこ
れらの巻回部分を該開口部内に充填配置せしめた後、帯
状の押え金具18にて該シリコンフォーム材を絞付け固
定した後、該シリコンフォーム材と開口部面との間隙部
に耐火性シーラント材19にて密封することを特徴とす
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は床又は壁等の防火区画体
を長尺物を貫通させた貫通孔部部分は防火措置を施す方
法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱被覆銅管等が防火区画を貫通
して配管する際の貫通孔部の防火措置として最も広く用
いられる工法としては、図1に示す如く壁1の開口部2
に予め鉄管7を貫通させて埋設し、該鉄管内に銅管3の
外周に発泡ポリエチレン等の断熱材料を被覆した断熱被
覆銅管4を配管した後、該鉄管の両端部分の外側に熱膨
張性被覆材料5,5′(ダンシール−D,古河電工製,
商品名)を巻回した後、2つ割押え金具6,6′にて締
付けて固定しているものである。
【0003】然しながらこの工法においては、防火区画
体の開口部2の両側において防火措置の作業を施工する
ため操作が複雑となり、特に床の貫通部において施工を
行う場合、床下からの取付け作業は極めて困難であっ
た。又、図1に示す如く熱膨脹性の耐火材料5,5′を
断熱被覆銅管4の両側端部に巻回して設けるため、該耐
火材料の使用量が多量になると共にコストが高くなり且
つ作業を行うに必要以上の時間を費すという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる現状に
鑑み鋭意研究を行った結果、床又は壁などの防火区画体
の開口部に貫通させて配管する断熱被覆配管材の貫通孔
部の防火措置工法において、特に床上において行うため
作業性が極めて容易であり、且つコストの安い防火措置
工法を開発したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は防火区画となる
床又は壁等に設けられた開口部に断熱被覆銅管等の長尺
物を貫通し配管する場合、貫通孔部に防火措置を施す工
法において、該開口部内の長尺物の長手方向1部の外側
に熱膨脹性の耐火材料を巻回し、且つ該開口部より突出
した部分までの長尺物の外側には難燃性シリコンフォー
ム材を巻回すると共にこれら巻回部分を該開口部内に充
填せしめた後、帯状の押え金具にて該シリコンフォーム
材を絞付け固定した後該シリコンフォーム材と開口部面
との間隙部に耐火性シーラント材を充填密封することを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明において床又は壁等の防火区画体を貫通
させて配管する断熱被覆銅管は、銅管の外側に発泡ポリ
エチレン等の断熱材を被覆したものである。
【0007】而して本発明工法は、火災が発生し火炎が
防火区画体の開口部内に浸入した場合、まず上記被覆銅
管の外側に巻回した熱膨脹性の耐火材料が火災の熱をう
けて膨脹し、該開口部内に拡大して該開口部を密閉して
火災の侵入及び熱の伝達を遮断する。又上記の如く長尺
物として断熱被覆銅管を使用する場合には、銅管が熱に
対し良導体であるため該銅管が直接の炎にさらされなく
ても熱伝導により該銅管の外側に被覆した発泡ポリエチ
レン等からなる断熱被覆材が溶融、発火するおそれがあ
る。しかし本発明工法においては上記の熱膨脹性の耐火
材料により初期の段階にて開口部を密閉し、更にある程
度の間隔をもってその外側に難燃性のシリコンフォーム
材を巻回包被配置させているため酸欠効果によって断熱
被覆銅管の熱伝導による発火をおさえることが出来る。
更にシリコンフォーム材は開口部の外部において帯状の
押え金具により締付けられ圧縮されて固定されているた
め、長時間の火災などによって万一銅管周囲の断熱被覆
材が溶融して開口部の外部に及んだとしても前記圧縮部
分の復元力によって溶融し、追随し、押え金具と銅管と
の空隙を閉塞することが出来る。
【0008】このように本発明工法では、まず開口部内
において長尺物の外側に熱膨脹性の耐火材料を設けるこ
とが極めて重要なのである。而してこの耐火材料は開口
部内を貫通する長尺物の外側全体に設ける必要はなく、
長手方向の1部に設ければよい。即ち区画体として床に
開口部を設けた場合には、耐火材料はその下部が床の下
面と同一平面になるようにして設ければよく、又壁に開
口部を設けた場合には壁の中央部に相対する長尺物の外
側に巻回して設ければよい。従ってその作業は1ケ所に
おいて行えばよく、且つ容易に作業を行うことが出来
る。
【0009】
【実施例】
[実施例(1)]床面の開口部に断熱被覆銅管を貫通配
置し、この貫通孔部に本発明防火措置工法を施した場合
について説明する。
【0010】図2及び図3に示す如く、まず支持金具1
1を床12の開口部13内に落とし込み且つ床の下面に
て係止させる。次いで、銅管14の外周に発泡ポリエチ
レンの断熱被覆材層15を設けた断熱被覆銅管の外周に
熱膨脹性を有する耐火材料16を巻回して床の開口部1
3内に挿着し、支持金具11にて固定する。然る後、シ
リコンフォーム材17を開口部下部に位置せしめた熱膨
脹性耐火材料16の上面に当接し、且つ開口部の床面よ
り突出した状態で断熱被覆管の外側に巻回し、その頂部
近辺を帯状の押え金具18にて締付け固定する。その後
床の開口部とシリコンフォーム材との間に生じた僅な空
隙部に耐火性シーラント19を充填し密封せしめて封口
する。
【0011】[実施例(2)]壁面の開口部に断熱被覆
銅管を貫通配管し、この貫通部分に本発明防火措置工法
を施した場合について説明する。
【0012】図4に示す如く、まず支持金具11を壁2
0の開口部21の嵌め込み熱膨脹性耐熱材料16を開口
部の中央に位置させる。然る後銅管14の外側に発泡ポ
リエチレンの断熱被覆材層15を設けた断熱被覆銅管の
外側にシリコンフォーム材17を巻回して該開口部21
内に上記熱膨脹性の耐火材料16と密接するように挿通
した後、該シリコンフォーム材の両端を帯状の押え金具
18にて絞付け固定した後、開口部21とシリコンフォ
ーム材17との間隙部に耐火性シリコンシーラント19
をつめ込み密封する。
【0013】このように本発明工法は、開口部内の1部
分に熱膨脹性の耐火材料を設けることにより該開口部内
に火災が侵入するも、該耐火材料が膨脹して該開口部内
を密封するため延焼を容易にくい止めることが出来るの
である。又この熱膨脹性の耐火材料は開口部内の1箇所
に設ければよいため、作業性は極めて容易であり、たと
え床の開口部において作業を行うも床の上面からの作業
でよく床の裏面にて作業を行うことがないため作業性が
著しく向上すると共に開口部内の1部分に熱膨脹性の耐
火材料を配置すればよいためコストを安価に仕上げるこ
とが出来る。
【0014】
【発明の効果】本発明断熱配管材の区画体貫通部の防火
措置工法によれば、次の如き効果を有する (1)作業性が極めて容易にて行いうるため短期間に仕
上げることが出来る。
【0015】(2)コストが安い。
【0016】(3)開口部内に熱膨脹性を有する耐火材
料を設けるため火炎の侵入を容易に阻止し延焼を防止す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措
置工法の断面図。
【図2】本発明断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措
置工法を床面に適用した例の説明図。
【図3】本発明断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措
置工法を床面に適用した例の斜視図。
【図4】本発明断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措
置工法を壁面に適用した例の説明図。
【符号の説明】
1…区画体、2…開口部、3…銅管、4…断熱被覆銅
管、5,5′…熱膨脹性被覆材料、6,6′…押え金
具、7…鉄管、11…支持金具、12…床、13…開口
部、14…銅管、15…発泡ポリエチレンの被覆材、1
6…熱膨脹性を有する耐火材料、17…シリコンフォー
ム材、18…押え金具、19…耐火性シリコンシーラン
ト、20…壁、21…開口部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火区画となる床又は壁等に設けられた
    開口部に断熱被覆銅管等の長尺物を貫通させた貫通部に
    防火措置を施こす法において、該開口部内の長尺物の長
    手方向1部の外側に熱膨脹性を有する耐火材料を巻回
    し、且つ該開口部内より突出した部分までの長尺物の外
    側には難燃性のシリコンフォーム材を巻回すると共に、
    これらの巻回部分を該開口部内に充填配置せしめた後、
    帯状の押え金具にて、該シリコンフォーム材を絞付け固
    定した後、該シリコンフォーム材と開口部面との間隙部
    に耐火性のシーラント材にて密封することを特徴とする
    断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措置工法。
JP4035212A 1992-02-21 1992-02-21 断熱被覆配管材の区画体貫通部の防火措置工法 Pending JPH05228223A (ja)

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Cited By (4)

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