JPH05228141A - 超音波による骨診断装置 - Google Patents

超音波による骨診断装置

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JPH05228141A
JPH05228141A JP4037557A JP3755792A JPH05228141A JP H05228141 A JPH05228141 A JP H05228141A JP 4037557 A JP4037557 A JP 4037557A JP 3755792 A JP3755792 A JP 3755792A JP H05228141 A JPH05228141 A JP H05228141A
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Ryuichi Shinomura
隆一 篠村
Hiroshi Kanda
浩 神田
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典男 横沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】骨の形状の影響を受けず、二つの超音波探触子
の距離を測定せずに、さらに、骨以外の軟組織の影響を
できるだけうけずに骨の診断指標を得る骨診断装置を提
供する。 【構成】超音波探触子2と超音波探触子3の間に被検体
を置き、超音波探触子2によりf1の周波数で送波し、
超音波探触子3で被検体を透過した信号を受波し、次
に、超音波探触子2より周波数f2で送波し、超音波探
触子3で受波し、超音波探触子3の最初の受波信号の周
波数とf1との周波数シフトf1′を求め、超音波探触
子3の次の受波信号の周波数と、f2との周波数シフト
f2′を求め、f1′とf2′の比を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波による骨診断法
とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、骨粗鬆症の診断にはX線が用いら
れていたが、近年、超音波による骨の減衰,音速が骨密
度と関係があることが実験的に検証されてきており、関
連する装置も出現してきている。従来の技術は、米国特
許4913157 号公報に記載のように二つの周波数成分を持
つ超音波を送波し、被検体を透過した受波信号から二つ
の周波数成分を抽出し低周波信号と高周波信号を比較し
て骨の診断指標として音速,減衰を得ている。そこでは
主に超音波の到達時間と、スペクトルを利用している。
ノギスの両端に超音波探触子を設けて被測定物の距離を
測定して補正する装置構成をとっている。また、米国特
許4930511 号公報(特開平2−104337 号公報)では、二
つの振動素子を既知の距離で配置し、基準物質と骨部位
を挿入した場合とを比較して超音波の到達時間から音速
を、スペクトルから減衰を求めている。また、米国特許
4926870 号公報では、上記と同様に、ノギスの両端に超
音波探触子を設け、骨部位を透過して来る典型的な波形
が得られるように位置を設定して、音速,減衰の測定を
行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、超
音波の到達時間から音速を求めて骨の診断指標を得るに
は正確な超音波探触子間距離の計測と、軟組織の音速が
既知である必要がある他、被検体二つの超音波探触子の
間に正確にセットすることが重要であった。また、減衰
に関しては二つの周波数で送波しているにもかかわら
ず、その情報をすべて利用していなかった。また、骨の
形状による影響があった。さらに、測定装置の中の二つ
の超音波探触子間に測定する部位を正確に固定するなど
の作業が必要であり再現性に問題があった。本発明の目
的は、骨の形状の影響を受けず、さらに骨以外の軟組織
の影響を軽減し、二つの超音波探触子間の距離を測定す
ることなく、骨の診断指標を得、骨診断方法を提供する
ことにある。また他の目的は、簡便な骨診断装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、送波を
行う第1の超音波探触子と、受波を行う第2の超音波探
触子とを被検体を介し対向して配置し生体の減衰,音速
等の物理的性質を求める装置において、第1の超音波探
触子により第1の周波数f1で超音波を送波し、第2の
超音波探触子で被検体を透過した超音波信号を受波し、
次に、第1の超音波探触子より第1の周波数f1とは異
なる第2の周波数f2で超音波を送波し、第2の超音波
探触子で被検体を透過した超音波信号を受波する。第1
の周波数f1の超音波の送波に対する第2の超音波探触
子の受波信号の周波数のf1に対する周波数シフトf
1′と、第2の周波数f2の超音波の送波に対する第2
の超音波探触子の受波信号の周波数のf2に対する周波
数シフトf2′とを求め、周波数シフトf1′とf2′
の比を求めることにより二つの超音波探触子間に置かれ
た被検体の物理的情報を得て、診断指標を求める。
【0005】また、第1の超音波探触子と第2の超音波
探触子は、振動素子が単一あるいは複数個配列された超
音波探触子のいずれかからなり、第1の超音波探触子と
第2の超音波探触子の焦点位置を同じくするように配置
される。さらに対向する第1の超音波探触子と第2の超
音波探触子を順次移動させながら繰返し上記の測定を行
ない、被検体の関心部位を透過した信号のみを積算し平
均処理する。
【0006】また、環状に振動素子を配列し、関心部位
の体表にベルト状に配置し、これを例えばパーソナルコ
ンピュータ等の制御機能を有する演算処理装置、あるい
は既存の超音波診断装置に接続し骨診断装置を構成す
る。
【0007】
【作用】第1の超音波探触子により第1のf1の周波数
で超音波を送波し、第2の超音波探触子で被検体を透過
した超音波信号を受波し、次に、第1の超音波探触子よ
り第1の周波数とは異なる第2の周波数f2で超音波を
送波し、第2の超音波探触子で被検体を透過した超音波
信号を受波する。第1の周波数f1の超音波の送波に対
する第2の超音波探触子の受波信号の周波数のf1に対
する周波数シフトf1′と、第2の周波数f2の超音波
の送波に対する第2の超音波探触子の受波信号の周波数
のf2に対する周波数シフトf2′とを求め、周波数シ
フトf1′とf2′の比を求めることにより、二つの超
音波探触子間に置かれた被検体の距離を相殺して、診断
指標を求めることができる。
【0008】また、第1の超音波探触子と第2の超音波
探触子は、振動素子が単一あるいは複数個配列された超
音波探触子のいずれかからなり、第1の超音波探触子と
第2の超音波探触子の焦点位置を同じくするように配置
され、さらに対向する第1の超音波探触子と第2の超音
波探触子を順次移動させながら繰返し上記の測定を行な
うので、被検体の関心部位を透過した信号のみを積算し
平均処理することができ、骨以外の媒体からの影響を軽
減することができる。
【0009】また、環状に振動素子を配列し、関心部位
の体表にベルト状に配置し、これを、例えば、パーソナ
ルコンピュータ等の制御機能を有する演算処理装置に接
続し小型で汎用の骨診断装置、あるいは既存の超音波診
断装置に接続しオプションとして設置できる簡単な骨診
断装置とすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図1から図11を用いて以下
に説明する。図1は本発明による第1の実施例である骨
診断装置の基本構成と、骨の診断指標を求める方法を示
す。本骨診断装置は超音波を送波するための送波回路1
と、送波回路1に接続される送波用の第1の超音波探触
子2と、これに対向して設けた受波用の第2の超音波探
触子3と、超音波探触子3で受波された超音波信号を処
理して骨の物理的情報を得て、診断指標を求める信号処
理部4、及び、表示部5とからなる。被検体は図1に示
すように第1,第2の超音波探触子2,3の間に置かれ
る。ここで骨の物理的情報とは、密度,音速,減衰など
をいう。海綿質を多く含む骨に超音波を照射する場合、
第2の超音波探触子3により受波される骨を透過した超
音波は、図2に示すように低周波成分100と高周波成
分101がある時間差をもって受波される。先に出現す
る低周波成分100は、骨内部の減衰の大きな海綿質6
を透過してきた超音波信号、後から出現する送波した周
波数に近い高周波成分101は、骨表面、いわゆる、皮
質骨7を伝播してきた超音波信号である。従って、高周
波成分101は、減衰が少なく、ほぼ送波した周波数に
近い周波数となる。ここで送波周波数をf,被検体での
超音波の伝播距離をd,送波パルスの半値幅をa,減衰
定数をBとすると受信波の中心周波数f′は、式(1)
で与えられる。
【0011】 f′=f−a2・d・B (1) 骨の診断指標を求める方法を次に説明する。図3に示す
タイミング図のように2種類あるいはそれ以上の周波数
の異なる超音波パルスを、送波用の第1の超音波探触子
2から送波する。本実施例では、2種類の周波数を使用
する。まず、第1の周波数f1で送波パルス102を放
射し、受波用の第2の超音波探触子3で超音波信号が受
波されたのち、次いで、第1の周波数とは異なる第2の
周波数f2で送波パルス103を放射する。受波用の第
2の超音波探触子3で受波される超音波信号には、海綿
質6を透過し減衰により周波数がf3にシフトした低周
波成分104と、主に骨表面を伝播してきた周波数f4
の高周波成分105が出現する。第2の周波数f2の送
波パルス103によって同様の受波信号が、それぞれ周
波数f5の低周波成分106,周波数f6の高周波成分
107が出現する。ここで、最初の周波数f1の送波に
よる受波信号と、次の周波数f2の送波による受波信号
の比を取る。例えば、低周波成分について周波数の比を
取ると、式(2)となる。
【0012】 f3/f5=(f1−a2・d・B1)/(f2−a2・d・B2) (2) 第1の周波数f1の超音波の送波に対する第2の超音波
探触子の受波信号の周波数のf1に対する周波数シフト
f1′と、第2の周波数f2の超音波の送波に対する第
2の超音波探触子の受波信号の周波数のf2に対する周
波数シフトf2′とを求め、周波数シフトf1′とf
2′の比を求めると、 f1′/f2′=(f1−f3)/(f2−f5)=B1/B2 (3) となり、未知定数である、二つの超音波探触子間に置か
れた被検体での超音波の伝播距離dは相殺される。超音
波の伝播距離dによらずに周波数による減衰定数(周波
数f1,f2での減衰定数をB1,B2とする)の変化を
求めることができる(送波パルスの半値幅aが周波数で
一定と仮定)。骨の海綿質は骨梁が縦横にからみあって
いるが、病気が進行すると徐々に粗な状態にと移行して
いき、周波数による減衰定数の差異が病気の進行状況に
より顕著になる。従って、この方法により、異なる周波
数での減衰定数、あるいは周波数シフトの比を求めるこ
とで骨の診断指標を得ることができる。この診断指標に
より、例えば病気の進行状況,骨の正常異常等を把握す
ることができる。
【0013】本実施例では、2種類の周波数を使用する
場合について説明したが、周波数は2種類に限定される
ものではなく、複数の周波数の異なる超音波パルスを、
送波用の第1の超音波探触子2から送波し、複数の周波
数シフトを計測して、これらから二つの周波数シフトを
選び周波数シフトの比を求め、より有効な骨の診断指標
を求めることもできる。
【0014】なお、減衰定数、あるいは周波数シフトを
求める計算,減衰定数、あるいは周波数シフトの比の計
算は信号処理部4で、送波用の第1の超音波探触子2で
送波される超音波信号、及び受波用の第2の超音波探触
子3で受波される超音波信号をもとに実行され、表示部
5に結果が表示される。
【0015】次に本発明による第2の実施例である、骨
の診断指標を求める方法を説明する。図2の典型的な受
波信号波形において、低周波成分100と高周波成分1
01の強度比あるいは、パワースペクトルの比を取るも
のである。一般に、加齢による海綿質の骨量の低下は、
皮質のそれに比べて早い。低周波成分100は、海綿質
6の情報を、高周波成分101は皮質7の情報を持って
いるため両者の比を取ることにより骨量減少の情報を得
るものである。もちろん第1の実施例と同様に、複数の
異なる周波数を有する超音波を送波する方法によりえら
れる、低周波成分104,106からもとめた減衰定数
比Aと、高周波成分105,107(図3)から求めた
減衰定数比Bの比A/Bを診断指標とすることもでき
る。
【0016】送波用の第1の超音波探触子2で送波され
る超音波信号、及び受波用の第2の超音波探触子3で受
波される超音波信号をもとに、低周波成分100と高周
波成分101の強度比あるいは、パワースペクトルの
比,低周波成分104,106からもとめた減衰定数比
Aと、高周波成分105,107(図3)から求めた減
衰定数比Bの比A/Bは、信号処理部4で求められ、表
示部5に結果が表示される。
【0017】本発明による第3の実施例である、送波パ
ルスをチャープ信号とし、受波信号のスペクトル分析を
容易に行うことを可能とする回路構成の例を図4に示
す。図4(b)はチャープ信号の送波波形の例を示す。
送波パルスをチャープ信号とすることでS/Nの良好な
広帯域信号とすることができる。図4(a)に装置構成
を示す。図1と同様に、超音波を送波するための送波回
路1と、送波回路1に接続されるチャープ信号送波用の
第1の超音波探触子2と、これに対向して設けた受波用
の第2の超音波探触子3と、超音波探触子3で受波され
た超音波信号を処理して骨の物理的情報を得て、診断指
標を求める信号処理部4、及び表示部5とからなる。被
検体は図1と同様に第1,第2の超音波探触子2,3の
間に置かれる。受波用の第2の超音波探触子3で捕捉さ
れる受波信号を、複数個並列接続されたフィルタ14に
入力する。この出力はスペクトル強度になる。これを処
理部15で、スペクトルの強度比等の各種演算に用い
る。また、ここでは示さないが、チャープ信号に対しパ
ルス圧縮の処理をすることにより超音波の到達時間計算
に用いたり、画像表示するときの短パルスを実現するこ
とができる。
【0018】本発明による第1の実施例から第3の実施
例において使用しうる超音波探触子に関する、第4の実
施例を図5に示す。送波用の第1の超音波探触子2と受
波用の第2の超音波探触子3の焦点位置を同じくする構
成である。この焦点が被検体の関心領域に来るように設
定することにより、関心領域以外の影響を軽減すること
ができる。送波用の第1の超音波探触子2より送波され
た超音波9は骨を通り、関心領域の海綿質6に焦点を生
じる。この焦点が受波用の第2の超音波探触子3の焦点
と一致する構成とした。
【0019】本発明による第1の実施例から第3の実施
例において使用しうる超音波探触子に関する第5の実施
例について説明する。送波用及び受波用、あるいはいず
れか一方の超音波探触子を、複数の振動素子の配列から
成る超音波探触子とすることにより、可変焦点としても
よい。特に、従来の超音波診断装置に接続されている超
音波探触子を送波用の超音波探触子2に使用して、送波
する超音波のビーム変更,可変焦点が容易にできる。受
波用の超音波探触子3も、従来の超音波診断装置に接続
して、従来装置の信号処理、及び表示法を変更すること
により容易に骨診断情報を得ることができる。
【0020】本発明による第1の実施例から第3の実施
例において使用しうる超音波探触子に関する第6の実施
例について説明する。送受波を行う超音波探触子は、複
数の振動素子が1次元あるいは2次元に配列するもので
あり、各振動素子が切り替えスイッチを有し、1個ある
いは複数個の振動素子を口径とし超音波の送受波を行う
構成であっても良い。このような構成では、図2に示す
ような、低周波成分と高周波成分からなる典型的な受波
波形が得られる送受波の組合せの場合のみデータを取得
するようにしてもよい。
【0021】このような構成からなる超音波探触子の実
施例を図6に示す。振動素子11を多数個円環状に配列
し1個あるいは複数個の振動素子を口径として送波し、
対向する1個あるいは複数個の振動素子を口径としてビ
ームを形成して受波する。
【0022】図7に示すように、この対向する口径を例
えば図7の矢印の方向にずらしながら、送受波を行いデ
ータを得る。そして、前記の第4の実施例と同様に、関
心領域を透過し、図2に示すような典型的な受波波形の
みをデータとして処理する。
【0023】円環状振動素子アレー27の内側にフレキ
シブル形状となる、例えば、水バッグのような音響結合
体を有してもよいし、あるいは、配列される振動素子自
身が高分子圧電体や複合圧電体のようなフレキシブルな
ものであり、バンドのように直接被検体に密着して取り
巻くようにしてもよい。このような構成において、関心
領域を透過した信号のみを積算し平均処理することによ
り精度をあげることができる。このような、関心領域を
透過してきた受波信号の積算,平均処理は信号処理部4
で実行される。
【0024】本実施例において、固定された円環状振動
素子アレーであり振動素子間の距離が既知の場合、各振
動素子を最初送受兼用として使用し、骨表面の反射エコ
ーを測定し、骨までの距離を求めることにより、次の透
過波の測定時に、透過波が到達する時間より骨以外の伝
播経路の影響を取り除き、骨自身の音速を計算すること
もできる。あるいは、図2から明らかなように、高周波
成分101は、低周波成分の骨表面と超音波探触子の間
で生じる多重反射で変調されており、ローパスフィルタ
を通すことで低周波成分100の多重反射を観察し、骨
と超音波探触子の距離を測定できるので、前述と同様に
骨自身の距離を求め音速を求めることもできる。
【0025】また、本発明による実施例において、アレ
ー状の超音波探触子を用いる構成では、信号処理部4,
表示部5により、Bモード断層像を表示することもでき
る。例えば、1個の振動素子で送波し、他の1個あるい
は複数個の振動素子で受信し、この送受の組合せをずら
して、開口合成の手法等を用いて像再生できる。もちろ
んAモード波形を表示することもできる。
【0026】本発明の実施例において、パーソナルコン
ピュータ等の制御機能を有する演算処理装置を信号処理
部4,表示部5等に使用することにより、小型で汎用の
長時間にわたる経時記録ができ、例えば経時記録を利用
して病状変化を直ちに把握することができる骨診断装置
を実現することができる。
【0027】図8にこのような装置の一実施例を概観図
で示す。ラップトップパソコン20にアダプタ21を接
続し円環状振動素子アレー27を接続する。ラップトッ
プパソコン20のディスプレーには、Aモード波形,骨
診断指標,骨状態評価結果,断層像等が表示可能であ
り、もちろん各種データを記憶し、長期にわたる経時記
録ができ経時変化を表示できる。
【0028】図9にはアダプタ21の構成を示す。GP
IB,I/O等のインタフェース部22,送波回路2
3,切り替えスイッチ24,受波回路25,A/D変換
機26、必要によりメモリ等が組み込まれる。ソフトウ
エアからの指示で動作し、送波回路23により駆動パル
スが出力され、切り替えスイッチ24により振動素子が
選択され、受波信号は受波回路25で増幅等のアナログ
処理がなされ、A/D変換機26でディジタル信号とな
り、パソコン20に取り込まれてさきに説明した各種の
信号処理,計算等がなされる。
【0029】図10に1個の振動素子で送波あるいは受
波する切り替えスイッチ24の一例を示す。また、図1
1は複数個の振動素子で口径を構成する場合の一例であ
る。振動素子11に送波回路と接続するスイッチ12と
受波回路に接続するスイッチ13を設けることにより、
送波時に送波側のスイッチをオンし、受波時に受波側の
スイッチをオンすることで切り替えができる。
【0030】本装置で測定する部位に特に制限はない
が、踵骨や、膝がい骨や、橈骨の手首関節付近がよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、第1の周波数f1の超
音波の送波に対する第2の超音波探触子の受波信号の周
波数のf1に対する周波数シフトf1′と、第2の周波
数f2の超音波の送波に対する第2の超音波探触子の受
波信号の周波数のf2に対する周波数シフトf2′とを
求め、周波数シフトf1′とf2′の比を求めることに
より、二つの超音波探触子間に置かれた被検体の距離を
相殺して、診断指標を求めることができる。
【0032】また、第1の超音波探触子と第2の超音波
探触子は、振動素子が単一あるいは複数個配列された超
音波探触子のいずれかからなり、第1の超音波探触子と
第2の超音波探触子の焦点位置を同じくするように配置
され、さらに対向する第1の超音波探触子と第2の超音
波探触子から任意の振動素子の組合せで送受信をおこな
えるので、被検体の関心部位を透過した信号のみを積算
し平均処理することができ、骨以外の媒体からの影響を
軽減することができる。
【0033】また、環状に振動素子を配列し、関心部位
の体表にベルト状に配置し、これを例えばパーソナルコ
ンピュータ等の制御機能を有する演算処理装置に接続し
小型で汎用の骨診断装置、あるいは既存の超音波診断装
置に接続しオプションとして設置できる簡単な骨診断装
置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による骨診断装置のブロック図。
【図2】骨を透過した超音波の信号の説明図。
【図3】本発明による複数回の超音波を送受信を繰り返
すタイミングチャート。
【図4】本発明による送波パルスをチャープ信号とする
ときの(a)装置ブロック図、(b)チャープ信号の波
形の説明図。
【図5】本発明による送波用の超音波探触子と受波用の
超音波探触子の焦点位置を同じくする一実施例の断面
図。
【図6】本発明による骨診断に用いる円環状に振動素子
が配列された超音波探触子の斜視図。
【図7】本発明による骨診断に用いる円環状に振動素子
が配列された超音波探触子による超音波ビーム形成の例
を示す説明図。
【図8】本発明によるパーソナルコンピュータを利用す
る骨診断装置のブロック図。
【図9】本発明によるパーソナルコンピュータと超音波
探触子とを結合するためのアダプタ構成例を示すブロッ
ク図。
【図10】本発明による1個の振動素子で超音波を送受
波する場合の振動素子の切り替えスイッチ回路図。
【図11】本発明による複数個の振動素子で超音波を送
受波する場合の振動素子の切り替えスイッチ回路図。
【符号の説明】
1…送波回路、2…送波用の超音波探触子、3…受波用
の超音波探触子、4…信号処理部、5…表示部、6…海
綿質、7…皮質、8…体表。
フロントページの続き (72)発明者 横沢 典男 千葉県柏市新十余二2−1 株式会社日立 メディコ技術研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送波用の第1の超音波探触子と、受波用の
    第2の超音波探触子と、上記第1の超音波探触子と上記
    第2の超音波探触子との間に被検体を配置し、上記第1
    の超音波探触子より超音波を送波し、上記第2の超音波
    探触子により上記被検体を透過して受波された超音波信
    号の第一の周波数と送波された上記超音波の周波数との
    差である周波数シフトを、第二の周波数の超音波を上記
    第1の超音波探触子より送波して複数個求める手段と、
    送波された上記第一の周波数および上記第二の周波数に
    ついての周波数シフト比を求める手段とを有することを
    特徴とする超音波による骨診断装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記第2の超音波探触
    子が受波する信号が上記被検体の骨内部を透過してきた
    信号、または、骨表面を伝播してきた信号である超音波
    による骨診断装置。
  3. 【請求項3】送波用の第1の超音波探触子と、受波用の
    第2の超音波探触子と、上記第1の超音波探触子と上記
    第2の超音波探触子との間に被検体を配置し、上記第1
    の超音波探触子より超音波を送波し、上記第2の超音波
    探触子により受波された上記被検体の骨内部を透過して
    来た受波信号と、骨表面を伝播してきた受波信号との強
    度比、または、パワースペクトル強度比を求める手段を
    有することを特徴とする超音波による骨診断装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、上記超音
    波の送波パルスがチャープ信号である超音波による骨診
    断装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、上記
    第1の超音波探触子の焦点と上記第2の超音波探触子の
    焦点位置を同じくする超音波による骨診断装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
    上記第1の超音波探触子及び上記第2の超音波探触子、
    あるいは、上記第1の超音波探触子と上記第2の超音波
    探触子のいずれか一方が、複数個の振動素子の配列から
    なる超音波探触子である超音波による骨診断装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、円環状に複数個の振動
    素子を配列し、上記被検体の関心部位の体表にベルト状
    に位置せしめ、1個あるいは複数個の振動素子で送波
    し、対向する1個あるいは複数個の振動素子で受波し、
    送波する1個あるいは複数個の振動素子の位置を順次移
    動させながら繰返し測定する超音波による骨診断装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、上記関心部位を透過し
    た超音波信号のみを積算し平均処理する超音波による骨
    診断装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかにおいて、超
    音波断層像を得る超音波による骨診断装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    上記第1の超音波探触子及び上記第2の超音波探触子
    を、制御機能を有する演算処理装置に接続し、上記第1
    の超音波探触子及び上記第2の超音波探触子を制御し、
    超音波信号の計測を行ない、超音波信号を演算処理し、
    上記演算処理の結果を表示し、上記演算処理の結果の経
    時変化を記録する超音波による骨診断装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    上記第2の超音波探触子の受波信号をローパスフィルタ
    を通し、上記被検体の骨を透過した信号のみを取り出す
    超音波による骨診断装置。
  12. 【請求項12】超音波の送波を行う第1の超音波探触子
    と受波を行う第2の超音波探触子との間に被検体を配置
    し、上記第1の超音波探触子より周波数f1で送波し、
    上記第2の超音波探触子により上記被検体を透過して受
    波された信号の中心周波数と周波数f1との周波数シフ
    トf1′を求め、次に、上記第1の超音波探触子より周
    波数f2で送波し、上記第2の超音波探触子により上記
    被検体を透過して受波された信号の中心周波数と周波数
    f2との周波数シフトf2′を求め、次いで周波数シフ
    トf1′と周波数シフトf2′との比を求めることを特
    徴とする超音波による骨診断方法。
  13. 【請求項13】請求項12において、上記第2の超音波
    探触子が受波する信号は上記被検体の骨内部を透過して
    きた信号、または、骨表面を伝播してきた信号である超
    音波による骨診断方法。
  14. 【請求項14】請求項12において、上記第1の超音波
    探触子と上記第2の超音波探触子との間に被検体を配置
    し、上記第1の超音波探触子より超音波を送波し、上記
    第2の超音波探触子により受波された上記被検体の骨内
    部を透過して来た受波信号と、骨表面を伝播してきた受
    波信号との強度比、または、パワースペクトル強度比を
    求める超音波による骨診断方法。
  15. 【請求項15】請求項12,13または14において、
    上記超音波の送波パルスがチャープ信号である超音波に
    よる骨診断方法。
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