JPH05227927A - 減圧熱処理装置 - Google Patents

減圧熱処理装置

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JPH05227927A
JPH05227927A JP4061404A JP6140492A JPH05227927A JP H05227927 A JPH05227927 A JP H05227927A JP 4061404 A JP4061404 A JP 4061404A JP 6140492 A JP6140492 A JP 6140492A JP H05227927 A JPH05227927 A JP H05227927A
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treatment chamber
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JP4061404A
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Takayuki Morii
高之 森井
Hidetaka Kizawa
英隆 木澤
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TLV Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 100度C以下の任意の温度で蒸気加熱した
り、気化冷却できる減圧熱処理装置を得ること。 【構成】 熱処理室1の下方に脚状の空間6,7を形成
して入口8と出口9を設ける。入口8と出口9は液溜容
器11,12内の液中に配置する。入口8から熱処理室
1内を通り出口9に至り、再度入口8にもどる無端コン
ベア2を取付ける。被熱処理物はコンベア2上に配置す
る。熱処理室1内を組合せポンプ5と接続すると共に、
蒸気供給通路3と冷却水供給通路4をそれぞれ接続す
る。コンベア2上の被熱処理物は、熱処理室1内で減圧
熱処理をされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理室内を減圧状態
にして供給した加熱や冷却流体により被熱処理物を熱処
理するものに関する。具体的には、各種食品の加熱殺菌
や滅菌、冷却、あるいは凝固や解凍等を行う減圧熱処理
装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の食品の熱処理装置として、例えば特
公昭57−56855号公報に示された技術が用いられ
ていた。これは、大気に連通する空気排出ダクトを設け
たスチ―ムトンネル内に熱処理対象物を搬送するコンベ
アを配置し、コンベアの下側に蒸気吹出しパイプを設
け、このパイプに温度調節弁等からなる自動恒温制御器
セットを連通すると共に、蒸気配管の所要箇所に自動気
水分離器セットと自動減圧弁セットを取付けたものであ
る。自動減圧弁セットで比較的低圧に減圧した蒸気を、
自動恒温制御器セットを介して蒸気吹出しパイプからス
チ―ムトンネル内に供給することにより87度Cから9
8度C程度の蒸気温度でもって熱処理ができるものであ
る。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来の熱処理装
置では、90度C程度以下の低温蒸気温度では精度良く
熱処理できない問題があった。これはスチ―ムトンネル
内を大気圧状態としているためで、蒸気は圧力と温度が
一義的に定まり大気圧の下では蒸気温度は100度Cと
なり、90度C以下の低温蒸気たり得ないためである。
食品の種類によっては、90度C以下でなければ焦げや
熱損傷を来たしてしまうものがあり、この様なものには
上記従来の熱処理装置は使用できないのである。
【0004】また、90度C以下程度の温度で熱処理す
る場合従来は温水を用いて処理されていた。しかしなが
ら温水はその保有熱量が蒸気と比較して格段に小さく、
所望の熱処理を行うためには多量の温水を必要とした
り、あるいは被熱処理物に加熱ムラ等を生じてしまう問
題があった。
【0005】従って本発明の技術的課題は、90度C以
下の低温まで蒸気により熱処理ができるようにすること
である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明の減圧熱処理装置の
構成は次の通りである。被熱処理物の入口と出口を設け
た熱処理室を形成し、該熱処理室に被熱処理物を搬送す
る搬送手段を配置して熱処理のための加熱や冷却流体を
供給する流体供給通路を接続すると共に減圧ポンプを接
続し、上記入口と出口を所望高さを有する脚状に連設し
て、該脚状連設部の下部に液溜を設けたものである。
【0007】
【作用】入口と出口を脚状に連設して下部に液溜を設け
たことにより、熱処理室内を減圧ポンプで減圧すると、
その減圧度に応じて脚状部に液柱を生じて熱処理室内は
所定の減圧状態となる。被熱処理物は液溜から入口を経
て熱処理室内の搬送手段により出口に搬送される。この
場合熱処理室内に流体供給通路から加熱流体を供給する
と被熱処理物は加熱処理され、冷却流体を供給すると冷
却処理される。例えば、加熱流体として低温蒸気あるい
は大気圧以下の低圧蒸気を供給すると熱処理室内は減圧
状態故に、その減圧値に応じた蒸気温度となり、90度
C以下の任意の温度で蒸気加熱することができる。また
冷却流体として20度C程度の常温水を熱処理室内に供
給すると、冷却水は減圧下で被熱処理物の熱を奪って蒸
発することにより被熱処理物を気化冷却することができ
る。この場合の冷却温度も減圧度を調節することによ
り、冷却水の蒸発量を調節することができ、任意の冷却
温度とすることができる。蒸気加熱により生じた復水
や、気化冷却により生じた気化蒸気は、減圧ポンプで吸
引したり、自重によって系外に排除することができる。
【0008】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。図1におい
て、箱型の熱処理室1と、搬送手段としての無端コンベ
ア2と、加熱蒸気供給通路3及び冷却水供給通路4と、
減圧ポンプとしての組合せポンプ5とで減圧熱処理装置
を構成する。
【0009】熱処理室1は、左右の端部に所望高さを有
する脚状の空間6,7を形成し、空間6,7の下端のみ
を開放状態にし、この空間6,7の下端を熱処理室1の
入口8と出口9とする。熱処理室1の下部10は入口8
側ほど低い勾配を設ける。入口8と出口9は液溜容器1
1,12内に溜置いた液体13,14内に配置する。液
体13,14に水を使用する場合は、空間6,7の高さ
は10メ―トル以下とする。無端コンベア2はそれぞれ
ロ―ラ15により保持あるいは移動可能に設け、コンベ
ア2上に図示はしていないが被熱処理物を配置する。
【0010】減圧ポンプとしての組合せポンプ5はエゼ
クタ16とポンプ17とタンク18を組合せたもので、
ポンプ17がタンク18に吸込側を接続され吐出側をエ
ゼクタ16に接続し、エゼクタ16のディフュ―ザ19
がタンク18の上部空間に接続された構成のものであ
り、エゼクタ16と熱処理室1内を弁20を介して接続
する。この組合せポンプ5は、ポンプ17の作動により
タンク18内の水をエゼクタ16に供給して、エゼクタ
16部に吸引作用をさせてタンク18に戻すようになっ
ている。タンク18には後述する冷却水供給通路4から
弁26を介して冷却水を補給できるようにして、エゼク
タ16で生じる吸引力をコントロ―ルできるようにす
る。また、組合せポンプ5の循環路の一部に弁21を介
して余剰水排出通路22を接続する。
【0011】加熱蒸気供給通路3と冷却水供給通路4で
形成する流体供給通路には、それぞれ開閉弁23,24
を設けると共に、加熱蒸気供給通路3には蒸気用減圧弁
25を取付ける。減圧弁25は図2に構成原理図を示す
ように、入口50と出口51を弁体54で連通遮断でき
るもので、出口51部との連通孔53により出口51側
圧力を下面に受けるダイヤフラム52をバネ受け55を
介して引張り作用のコイルバネ56で上方向に付勢して
いるものである。従って、出口51側の圧力がコイルバ
ネ56の引張り荷重に相当する圧力よりも低下すると、
ダイヤフラム52が下方向に変位し、同時に弁体54が
開弁することにより、入口50側の蒸気が出口51側に
補給され、コイルバネ56の引張り荷重に相当する圧力
まで回復するとダイヤフラム52が上方向に変位して元
の位置に戻り、同時に弁体54が閉弁することにより蒸
気の供給は停止するものである。コイルバネ56の引張
り荷重は、電気モ―タ57により接続軸58を上下に移
動することにより調節することができるものである。本
実施例においては、減圧弁25として図2に示すような
自力式の減圧弁を用いた例を示したが、その他従来周知
の圧力制御弁等を用いることもできる。
【0012】コンベア2上の被熱処理物を加熱する場合
は、蒸気供給通路3の弁23を開弁し、冷却水供給通路
4の弁24は閉弁状態とし、減圧弁25のコイルバネ5
6の引張り荷重を必要とする圧力に設定して、熱処理室
1内に低圧蒸気を供給する。熱処理室1内は組合せポン
プ5により減圧され、減圧度に応じて空間6,7に液柱
を生じることにより所望の減圧状態となっており、蒸気
圧力は大気圧以下すなわち100度C以下の蒸気となっ
て、被熱処理物を加熱する。この場合の加熱温度は、減
圧弁25の設定圧力と組合せポンプ5の減圧度を調節す
ることにより任意に設定することができる。例えば、熱
処理室1内を235ミリHgの減圧状態に組合せポンプ
5によって維持して、ほぼ同圧の蒸気を減圧弁25から
供給することにより、蒸気温度を約70度Cとすること
ができる。被熱処理物を加熱して熱を奪われた蒸気は凝
縮して復水となり、熱処理室1の下部10の勾配に沿っ
て液溜容器11内に流下する。一方加熱された被熱処理
物は、コンベア2により出口9から液溜容器12内を通
過して外部に搬出される。
【0013】被熱処理物を冷却する場合は、弁23を閉
弁し弁24を開弁することにより冷却水を熱処理室1内
に供給する。組合せポンプ5は同様に駆動しておき熱処
理室1内を所望の減圧状態とすることにより、冷却水は
被熱処理物の熱を奪って蒸発して、被熱処理物を気化冷
却する。この場合も熱処理室1内の減圧度を組合せポン
プ5により調節することにより、気化度合を制御して冷
却温度をコントロ―ルすることができる。気化した蒸気
は組合せポンプ5のエゼクタ16に吸引されてタンク1
8に至る。一部気化しきれなかった冷却水は熱処理室1
の下部10の勾配から液溜容器11に至る。
【0014】本実施例においては、減圧ポンプとして組
合せポンプ5を用いた例を示したが、もちろんその他従
来公知の真空ポンプを用いることができる。また本実施
例においては、液溜容器11,12をそれぞれ別個のも
のを用いた例を示したが、1つの容器とすることもでき
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、被熱処理物を大気圧以
下の減圧状態で蒸気加熱したり、気化冷却することがで
き、減圧状態を調節することにより加熱や冷却の温度を
任意に設定できる。従って、90度C以下の低温であっ
ても蒸気加熱することができ、加熱ムラを生じることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減圧熱処理装置の実施例の構成図であ
る。
【図2】図1の蒸気用減圧弁の概略構成図である。
【符号の説明】
1 熱処理室 2 コンベア 3 蒸気供給通路 4 冷却水供給通路 5 組合せポンプ 6,7 脚状空間 8 入口 9 出口 11,12 液溜容器 16 エゼクタ 17 ポンプ 18 タンク 25 蒸気用減圧弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被熱処理物の入口と出口を設けた熱処理
    室を形成し、該熱処理室に被熱処理物を搬送する搬送手
    段を配置して熱処理のための加熱や冷却流体を供給する
    流体供給通路を接続すると共に減圧ポンプを接続し、上
    記入口と出口を所望高さを有する脚状に連設して、該脚
    状連設部の下部に液溜を設けた減圧熱処理装置。
JP4061404A 1992-02-14 1992-02-14 減圧熱処理装置 Expired - Fee Related JP2916725B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020081434A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 直本工業株式会社 食品機器およびその冷却方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020081434A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 直本工業株式会社 食品機器およびその冷却方法

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