JPH05226854A - ケーブル保持構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子装置内の電子アセンブリに直接接続され
る装置間ケーブルを電子装置内で確実に保持すると共
に、電子アセンブリの交換時に電子アセンブリの挿拔の
ための空間を容易に確保する。 【構成】 本発明によるケーブル保持構造体は、Ｌ字状
のケーブル保持部３を有するコ字状のケーブル保持構造
部が、筐体６に固定された支柱２にヒンジ４及びヒンジ
固定具５を介して支持されて構成されている。電子アセ
ンブリ７に直接接続される装置間ケーブル１０は、ケー
ブルコネクタ９に連なる部分がケーブル保持部３により
支持される。また、ケーブルソケット８とケーブルコネ
クタ９との嵌合を外しヒンジ固定具５を外すと、ケーブ
ル保持構造部１は、支柱２に対して直角の位置まで回転
可能となり、電子アセンブリ７のケーブルソケット８の
背面側に電子アセンブリ７を挿抜するための空間を形成
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル保持用構造体
に係り、特に、電子アセンブリが実装される電子装置内
部におけるケーブルを保持するために使用して好適なケ
ーブル保持構造体に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、電子アセンブリが実装された従
来技術による電子装置は、他の電子装置からの装置間ケ
ーブルを電子アセンブリ接続する場合、装置間ケーブル
を一旦中継コネクタで受け、装置内ケーブルを介して電
気または光信号を電子アセンブリに伝えるように構成さ
れている。

【０００３】そして、この従来技術は、装置間ケーブル
の伝送途中または中継コネクタにおける反射による信号
振幅の減衰を、電気または光信号の増幅により補償する
というものである。

【０００４】なお、関連する従来技術として、例えば、
装置間ケーブルが接続された印刷回路板のロックを行う
技術が、特開平２−２０５１００号公報等に記載されて
知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】近年、電子装置をより
コンパクトに構成し、かつ、他の電子装置との間の信号
伝送を高速に行うことを可能とするために、前述した従
来技術における中継コネクタ及び信号増幅部を除去し
て、装置間を接続する装置間あるいは筐体間ケーブルを
前記電子装置内の電子アセンブリへ直接接続することが
考えられている。

【０００６】しかし、前記従来技術は、中継コネクタを
使用することを前提としたものであるため、装置内ケー
ブルの保持構造については検討されていたが、装置間ケ
ーブルを前記電子装置内の電子アセンブリへ直接接続す
る場合における前記装置間ケーブルを前記電子装置内で
保持する構造について考慮されていなかった。

【０００７】このため、前記従来技術は、装置間ケーブ
ルを電子アセンブリへ直接接続する場合に、装置間ケー
ブルを電子装置内で保持しておらず、このため、前記装
置間ケーブルの端末部に取付けられたケーブルコネクタ
と前記電子アセンブリに設けられたケーブルソケットと
の嵌合部に、前記装置間ケーブルの自重が加わり、ま
た、外力が加わることにより、嵌合部が外れ易く、電子
装置の信頼性を損なうという問題点を有している。

【０００８】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、装置間ケーブルを電子装置内の電子アセンブリ
へ直接接続する場合に、前記装置間ケーブルを前記電子
装置内で確実に保持すると共に、電子アセンブリの交換
時に電子アセンブリの挿拔のための空間を確保すること
のできる構造を持ったケーブル保持構造体を提供するこ
とにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、電子アセンブリに設けられたケーブルソケットと装
置間あるいは筐体間ケーブルの端末に設けられたケーブ
ルコネクタとが嵌合した状態で、前記装置間あるいは筐
体間ケーブルを保持する構造を備えた支柱を前記電子ア
センブリ挿抜面側に設け、また、前記支柱にヒンジを設
けて前記装置間あるいは筐体間ケーブルを保持する構造
部を可動する機構をそなえることにより達成される。

【００１０】

【作用】電子アセンブリに設けられたケーブルソケット
と装置間あるいは筐体間ケーブルのケーブルコネクタと
が嵌合した状態で、前記ケーブルコネクタから伸びてき
ている前記ケーブルを、前記電子アセンブリ挿抜面側に
設けられた支柱に有するケーブル保持構造部で支えるこ
とができる。これにより、ケーブル保持構造部は、ケー
ブルソケットと前記ケーブルコネクタとの嵌合部に前記
筐体間ケーブルの自重が加わらないようにすることがで
きる。

【００１１】また、前記支柱に設けられたヒンジによ
り、前記ケーブル保持構造部が可動とされるので、前記
ケーブルソケットと前記ケーブルコネクタとの嵌合を外
して前記電子アセンブリを抜去する場合、または、新た
に電子アセンブリを挿入する場合に、前記ケーブル保持
構造部を回動させて、電子アセンブリを挿抜するための
空間を確保することができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明によるケーブル保持構造体の一
実施例を図面により詳細に説明する。

【００１３】図１は本発明の一実施例を電子装置内に取
り付けた状態を示す側面図、図２は本発明の一実施例の
構造を示す斜視図である。図１において、１はケーブル
保持構造部、２は支柱、３はケーブル保持部、４はヒン
ジ、５はヒンジ固定具、６は筐体、７は電子アセンブ
リ、８はケーブルソケット、９はケーブルコネクタ、１
０は装置間ケーブル、１１はケーブルダクト、１２は装
置内ケーブルである。

【００１４】図１において、電子装置の筐体６に電子ア
センブリ７が装着され、この電子アセンブリ７は、ケー
ブルソケット８とケーブルコネクタ９との嵌合により装
置間ケーブル１０と直接接続されている。他の電子アセ
ンブリ７の図示しないケーブルソケット８相互間は、装
置内ケーブル１２により接続され、これらの装置内ケー
ブル１２は、ケーブルダクト１１により固定されてい
る。

【００１５】本発明の一実施例によるケーブル保持構造
体は、図１に示すように、コ字状の形状を有し、ケーブ
る保持部３を備えたケーブル保持構造部１が、筐体６に
固定された支柱２にヒンジ４及びヒンジ固定具５を介し
て支えられて構成されている。そして、このケーブル保
持構造部１には、電子アセンブリ７のケーブルソケット
８に対応する位置に、図２に示すようなＬ字構造を持っ
たケーブル保持部３が設けられている。

【００１６】電子アセンブリ７に直接接続される装置間
ケーブル１０は、図１に示すように、ケーブルコネクタ
９に連なる部分がケーブル保持構造部に１設けられたケ
ーブル保持部３により装置内部で支持され、装置の床下
等のケーブルダクトに導かれている。

【００１７】前述したようにケーブル保持構造部１は、
ヒンジ４及びヒンジ固定具５を介して支柱２に支持され
ているので、ヒンジ固定具５を外すと回転可能な状態に
なる。このため、ケーブルソケット８とケーブルコネク
タ９との嵌合を外しヒンジ固定具５を外すと、ケーブル
保持構造部１は、支柱２に対して直角の位置まで回転可
能となり、電子アセンブリ７のケーブルソケット８の背
面側の空間からケーブル保持部３を除くことができ、こ
の部分に電子アセンブリ７を挿抜するための空間を形成
することができる。

【００１８】従って、電子アセンブリ７を抜去あるいは
挿入しようとする場合、前述により形成された装置間ケ
ーブルの挿抜面側の空間を利用して、容易に電子アセン
ブリ７を挿抜することができる。

【００１９】前述した本発明の一実施例によれば、ケー
ブル保持部により装置間ケーブルを支えることができる
のでケーブルソケットとケーブルコネクタとの嵌合に装
置間ケーブルの自重が加わることを防止することがで
き、電子アセンブリと装置間ケーブルとの接続の信頼性
を向上させることができる。また、装置内ケーブルと分
離した装置間ケーブルの配線ルートを形成することがで
きるので装置間ケーブルの増設または撤去を容易に行う
ことができる。

【００２０】さらに、前述した実施例によれば、ヒンジ
を介してケーブル保持部を回転させることができるの
で、電子アセンブリを挿抜するための空間を容易に確保
することができ、電子アセンブリの交換を容易に行うこ
とができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置間ケーブルを電子装置内の電子アセンブリへ直接接続
する場合に、前記装置間ケーブルを前記電子装置内で確
実に保持すると共に、電子アセンブリの交換時に電子ア
センブリの挿拔のための空間を容易に確保することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を電子装置内に取り付けた状
態を示す側面図である。

【図２】本発明の一実施例の構造を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ケーブル保持構造部 ２ 支柱 ３ ケーブル保持部 ４ ヒンジ ５ ヒンジ固定具 ６ 筐体 ７ 電子アセンブリ ８ ケーブルソケット ９ ケーブルコネクタ １０ 装置間ケーブル １１ ケーブルダクト １２ 装置内ケーブル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子装置内の電子アセンブリに直接接続
   される装置間ケーブルを電子装置内で保持するケーブル
   保持構造体において、電子アセンブリに対する装置間ケ
   ーブルの挿抜面側に、支柱を介して取付けられ、前記装
   置間ケーブルを保持する構造部を備えることを特徴とす
   るケーブル保持構造体。
2. 【請求項２】 前記支柱と装置間ケーブルを保持する構
   造体とが、ヒンジ及びヒンジ固定具により連結されてお
   り、前記装置間ケーブルを保持する構造部がヒンジによ
   り回転可能とされていることを特徴とする請求項１記載
   のケーブル保持構造体。
3. 【請求項３】 前記電子アセンブリと装置間ケーブルと
   の接続が、電子アセンブリに設けられたケーブルソケッ
   トと、前記ケーブルに設けられたケーブルコネクタとの
   嵌合により行われることを特徴とする請求項１または２
   記載のケーブル保持構造体。
4. 【請求項４】 前記装置間ケーブルは、電気的あるいは
   光学的な信号を伝送するものであることを特徴とする請
   求項１、２または３記載のケーブル保持構造体。