JPH0522679Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0522679Y2 JPH0522679Y2 JP8478987U JP8478987U JPH0522679Y2 JP H0522679 Y2 JPH0522679 Y2 JP H0522679Y2 JP 8478987 U JP8478987 U JP 8478987U JP 8478987 U JP8478987 U JP 8478987U JP H0522679 Y2 JPH0522679 Y2 JP H0522679Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque converter
- accumulator
- gear
- clutch
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 39
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 7
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 7
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 6
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 3
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 1
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は自動車に搭載される自動変速機、特に
変速段を制御する油圧回路にアキユムレータが備
えられた自動変速機に関する。 (従来の技術) 一般に自動車に搭載される自動変速機は、トル
クコンバータと変速歯車機構とを組合せ、この変
速歯車機構の動力伝達経路をクラツチやブレーキ
等の複数の摩擦締結要素の選択的作動により切換
えて、運転状態に応じて変速段を自動的に変速す
るように構成されたもので、この種の自動変速機
には上記各摩擦締結要素を作動させるための油圧
回路が備えられる。この油圧回路はコントロール
バルブユニツトを有し、変速時或は運転者の操作
によるレンジの切換え時に、該ユニツトから所定
の摩擦締結要素の作動用アクチユエータに油圧を
供給し、また他の摩擦締結要素のアクチユエータ
から油圧を排出させるように構成されており、こ
れにより変速段もしくはレンジに応じた摩擦締結
要素が締結されるようになつている。 ところで、この摩擦締結要素の締結時には所謂
変速シヨツクが発生するという問題がある。そこ
で、上記コントロールバルブユニツトからアクチ
ユエータに至る油路の途中にアキユムレータを備
え、該アキユムレータによりアクチユエータへの
油圧の供給、即ち、摩擦締結要素の締結タイミン
グを調整して、上記変速シヨツクの軽減を図るこ
とが行われている。その場合に、例えば特開昭58
−211920号公報に示されているように、アキユム
レータはコントロールバルブユニツトに取付ける
のが通例である。 (考案が解決しようとする問題点) 然るに、上記のようにアキユムレータをコント
ロールバルブユニツトに取付けるようにした場
合、該アキユムレータは比較的大きく、しかも、
例えばNレンジからDレンジやRレンジ等への切
換用、或は1−2,2−3変速用等の複数個のも
のが備えられるため、コントロールバルブユニツ
トの全体が著しく大型化し、ひいては自動変速機
全体の大型化を招くことになる。また、コントロ
ールバルブユニツトが大型化すると、これを変速
機ケースの底部に取付けられたオイルパン内に収
納することができなくなつて、該ケースの側面等
に配置せざるを得ない場合が生じ、このような場
合、変速機全体が更に大型化することになる。 本考案は、油圧回路に変速シヨツク軽減用のア
キユムレータが備えられた自動変速機における上
記のような実情に対処するもので、該アキユムレ
ータを変速機におけるデツドスペースを有効利用
して配置することにより、コントロールバルブユ
ニツトないし変速機全体を小形化することを目的
とする。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成すべく本考案は次のように構成
したことを特徴とする。 即ち、本考案は、トルクコンバータと、変速歯
車機構と、複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦
締結要素を作動させる油圧アクチユエータに対し
て油圧の給排を制御する油圧回路とを有し、且つ
該油圧回路にアキユムレータが備えられた自動変
速機において、上記アキユムレータを収容する収
容孔を、トルクコンバータを収納するトルクコン
バータハウジングのエンジンへの連結部に形成
し、該収納孔内に上記アキユムレータを配置する
ように構成する。このトルクコンバータハウジン
グのエンジンへの連結部は、該エンジンとの取付
関係上、全体に或は部分的に外方へ膨出されてい
るのが通例で、この膨出によつて該連結部の周辺
にデツドスペースは生じているのである。 (作用) 上記の構成によれば、アキユムレータが、一般
にデツドスペースとなつているトルクコンバータ
ハウジングのエンジンへの連結部に配置されるこ
とにより、コントロールバルブユニツトが小型化
され、しかも上記アキユムレータの設置スペース
を新たに設ける必要がなくなり、これにより、変
速機全体の小型化が実現されることになる。そし
て、上記アキユムレータは、トルクコンバータハ
ウジングのエンジンへの連結部に一体に形成され
た収容孔内に配置されるから、該アキユムレータ
周辺の構成が簡素化されると共に、その組付けも
容易に行えることになる。 (実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。 先ず、第1図によりこの実施例に係る自動変速
機の全体構成を説明すると、該自動変速機1は
FF(フロントエンジンフロントドライブ)車用で
あつて、変速機ケース10内に、主たる構成要素
として、トルクコンバータ20と、該コンバータ
20の出力により駆動される変速歯車機構30
と、該機構30の動力伝達経路を切換えるクラツ
チやブレーキ等の複数の摩擦締結要素41〜46
及びワンウエイクラツチ51,52とを有し、こ
れらにより走行レンジとしてのD,2,1,Rの
各レンジと、Dレンジでの1〜4速、2レンジで
の1〜3速、1レンジでの1〜2速とが得られる
ようになつている。 上記トルクコンバータ20は、エンジン出力軸
Aに連結されたケース21内に固設されたポンプ
22と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポ
ンプ22により作動油を介して駆動されるタービ
ン23と、該ポンプ22とタービン23との間に
介設されてトルク増大作用を行うステータ24
と、上記ケース21とタービン23との間に設け
られて、該ケース21を介してエンジン出力軸A
とタービン23とを直結するロツクアツプクラツ
チ25とで構成されている。そして、上記タービ
ン23の回転がタービンシヤフト26を介して上
記変速歯車機構30側に出力されるようになつて
いる。ここで、上記ケース21にはタービンシヤ
フト26内を貫通するポンプシヤフト27が連結
され、該シヤフト27により変速機後端部に備え
られたオイルポンプ28が駆動されるようになつ
ている。 一方、上記変速歯車機構30はラビニヨ型プラ
ネタリギヤ装置で構成され、第2図に骨子を示す
ように、上記タービンシヤフト26上に遊嵌合さ
れた小径のスモールサンギヤ31と、該サンギヤ
31の後方において同じくタービンシヤフト26
上に遊嵌合された大径のラージサンギヤ32と、
上記スモールサンギヤ31に噛合された複数個の
シヨートピニオンギヤ33と、前半部が該シヨー
トピニオンギヤ33に噛合され且つ後半部が上記
ラージサンギヤ32に噛合されたロングピニオン
ギヤ34と、該ロングピニオンギヤ34及び上記
シヨートピニオンギヤ33を回転自在に支持する
キヤリヤ35と、ロングピニオンギヤ34の前半
部に噛合されたリングギヤ36とで構成されてい
る。 そして、上記タービンシヤフト26とスモール
サンギヤ31との間にフオワードクラツチ41と
第1ワンウエイクラツチ51とが直列に介設さ
れ、またこれらのクラツチ41,51に並列にコ
ーストクラツチ42が介設されていると共に、タ
ービンシヤフト26とキヤリヤ35との間には3
−4クラツチ43が介設され、更に該タービンシ
ヤフト26とラージサンギヤ32との間にリバー
スクラツチ44が介設されている。また、上記ラ
ージサンギヤ32とリバースクラツチ44との間
にはラージサンギヤ32を固定するバンドブレー
キである2−4ブレーキ45が設けられていると
共に、上記キヤリヤ35と変速機ケース10との
間には、該キヤリヤ35の反力を受け止める第2
ワンウエイクラツチ52と、キヤリヤ35を固定
するローリバースブレーキ46とが並列に設けら
れている。そして、上記リングギヤ36が出力ギ
ヤ61に連結され、第1図に示すように、該出力
ギヤ61から中間ギヤ62を介して前輪差動装置
60(第3図参照)の入力ギヤ63に動力が伝達
されるようになつている。 ここで、上記各クラツチやブレーキ等の摩擦締
結要素41〜46及びワンウエイクラツチ51,
52の作動状態と変速段との関係を説明すると第
1表に示すように、先ず1速においては、フオワ
ードクラツチ41が締結され且つ第1,第2ワン
ウエイクラツチ51,52が動力伝達状態とな
る。また、2速においては、上記の1速の状態に
加えて2−4ブレーキ45が締結されると共に、
第2ワンウエイクラツチ52が空転状態となり、
更に、3速においては、上記の2速の状態から2
−4ブレーキ45が解放されると共に、3−4ク
ラツチ43が締結される。また、4速において
は、上記の3速で一旦解放された2−4ブレーキ
45が再び締結されると共に、第1ワンウエイク
ラツチ51も空転状態となる。更に、後退速にお
いては、リバースクラツチ44とローリバースブ
レーキ46とが締結される。尚、1〜3速時に動
力伝達状態となる第1ワンウエイクラツチ51及
び1速時に動力伝達状態となる第2ワンウエイク
ラツチ52はコーステイング時に空転するため、
これらの変速段ではエンジンブレーキが作動しな
いことになるが、Dレンジの3速、2レンジの
2,3速、及び1レンジの1,2速では、第1ワ
ンウエイクラツチ51に並列のコーストクラツチ
42が締結され、また1レンジの1速では第2ワ
ンウエイクラツチ52に並列のローリバースブレ
ーキ46が締結されて、上記各変速段でエンジン
ブレーキが得られるようになつている。
変速段を制御する油圧回路にアキユムレータが備
えられた自動変速機に関する。 (従来の技術) 一般に自動車に搭載される自動変速機は、トル
クコンバータと変速歯車機構とを組合せ、この変
速歯車機構の動力伝達経路をクラツチやブレーキ
等の複数の摩擦締結要素の選択的作動により切換
えて、運転状態に応じて変速段を自動的に変速す
るように構成されたもので、この種の自動変速機
には上記各摩擦締結要素を作動させるための油圧
回路が備えられる。この油圧回路はコントロール
バルブユニツトを有し、変速時或は運転者の操作
によるレンジの切換え時に、該ユニツトから所定
の摩擦締結要素の作動用アクチユエータに油圧を
供給し、また他の摩擦締結要素のアクチユエータ
から油圧を排出させるように構成されており、こ
れにより変速段もしくはレンジに応じた摩擦締結
要素が締結されるようになつている。 ところで、この摩擦締結要素の締結時には所謂
変速シヨツクが発生するという問題がある。そこ
で、上記コントロールバルブユニツトからアクチ
ユエータに至る油路の途中にアキユムレータを備
え、該アキユムレータによりアクチユエータへの
油圧の供給、即ち、摩擦締結要素の締結タイミン
グを調整して、上記変速シヨツクの軽減を図るこ
とが行われている。その場合に、例えば特開昭58
−211920号公報に示されているように、アキユム
レータはコントロールバルブユニツトに取付ける
のが通例である。 (考案が解決しようとする問題点) 然るに、上記のようにアキユムレータをコント
ロールバルブユニツトに取付けるようにした場
合、該アキユムレータは比較的大きく、しかも、
例えばNレンジからDレンジやRレンジ等への切
換用、或は1−2,2−3変速用等の複数個のも
のが備えられるため、コントロールバルブユニツ
トの全体が著しく大型化し、ひいては自動変速機
全体の大型化を招くことになる。また、コントロ
ールバルブユニツトが大型化すると、これを変速
機ケースの底部に取付けられたオイルパン内に収
納することができなくなつて、該ケースの側面等
に配置せざるを得ない場合が生じ、このような場
合、変速機全体が更に大型化することになる。 本考案は、油圧回路に変速シヨツク軽減用のア
キユムレータが備えられた自動変速機における上
記のような実情に対処するもので、該アキユムレ
ータを変速機におけるデツドスペースを有効利用
して配置することにより、コントロールバルブユ
ニツトないし変速機全体を小形化することを目的
とする。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成すべく本考案は次のように構成
したことを特徴とする。 即ち、本考案は、トルクコンバータと、変速歯
車機構と、複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦
締結要素を作動させる油圧アクチユエータに対し
て油圧の給排を制御する油圧回路とを有し、且つ
該油圧回路にアキユムレータが備えられた自動変
速機において、上記アキユムレータを収容する収
容孔を、トルクコンバータを収納するトルクコン
バータハウジングのエンジンへの連結部に形成
し、該収納孔内に上記アキユムレータを配置する
ように構成する。このトルクコンバータハウジン
グのエンジンへの連結部は、該エンジンとの取付
関係上、全体に或は部分的に外方へ膨出されてい
るのが通例で、この膨出によつて該連結部の周辺
にデツドスペースは生じているのである。 (作用) 上記の構成によれば、アキユムレータが、一般
にデツドスペースとなつているトルクコンバータ
ハウジングのエンジンへの連結部に配置されるこ
とにより、コントロールバルブユニツトが小型化
され、しかも上記アキユムレータの設置スペース
を新たに設ける必要がなくなり、これにより、変
速機全体の小型化が実現されることになる。そし
て、上記アキユムレータは、トルクコンバータハ
ウジングのエンジンへの連結部に一体に形成され
た収容孔内に配置されるから、該アキユムレータ
周辺の構成が簡素化されると共に、その組付けも
容易に行えることになる。 (実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。 先ず、第1図によりこの実施例に係る自動変速
機の全体構成を説明すると、該自動変速機1は
FF(フロントエンジンフロントドライブ)車用で
あつて、変速機ケース10内に、主たる構成要素
として、トルクコンバータ20と、該コンバータ
20の出力により駆動される変速歯車機構30
と、該機構30の動力伝達経路を切換えるクラツ
チやブレーキ等の複数の摩擦締結要素41〜46
及びワンウエイクラツチ51,52とを有し、こ
れらにより走行レンジとしてのD,2,1,Rの
各レンジと、Dレンジでの1〜4速、2レンジで
の1〜3速、1レンジでの1〜2速とが得られる
ようになつている。 上記トルクコンバータ20は、エンジン出力軸
Aに連結されたケース21内に固設されたポンプ
22と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポ
ンプ22により作動油を介して駆動されるタービ
ン23と、該ポンプ22とタービン23との間に
介設されてトルク増大作用を行うステータ24
と、上記ケース21とタービン23との間に設け
られて、該ケース21を介してエンジン出力軸A
とタービン23とを直結するロツクアツプクラツ
チ25とで構成されている。そして、上記タービ
ン23の回転がタービンシヤフト26を介して上
記変速歯車機構30側に出力されるようになつて
いる。ここで、上記ケース21にはタービンシヤ
フト26内を貫通するポンプシヤフト27が連結
され、該シヤフト27により変速機後端部に備え
られたオイルポンプ28が駆動されるようになつ
ている。 一方、上記変速歯車機構30はラビニヨ型プラ
ネタリギヤ装置で構成され、第2図に骨子を示す
ように、上記タービンシヤフト26上に遊嵌合さ
れた小径のスモールサンギヤ31と、該サンギヤ
31の後方において同じくタービンシヤフト26
上に遊嵌合された大径のラージサンギヤ32と、
上記スモールサンギヤ31に噛合された複数個の
シヨートピニオンギヤ33と、前半部が該シヨー
トピニオンギヤ33に噛合され且つ後半部が上記
ラージサンギヤ32に噛合されたロングピニオン
ギヤ34と、該ロングピニオンギヤ34及び上記
シヨートピニオンギヤ33を回転自在に支持する
キヤリヤ35と、ロングピニオンギヤ34の前半
部に噛合されたリングギヤ36とで構成されてい
る。 そして、上記タービンシヤフト26とスモール
サンギヤ31との間にフオワードクラツチ41と
第1ワンウエイクラツチ51とが直列に介設さ
れ、またこれらのクラツチ41,51に並列にコ
ーストクラツチ42が介設されていると共に、タ
ービンシヤフト26とキヤリヤ35との間には3
−4クラツチ43が介設され、更に該タービンシ
ヤフト26とラージサンギヤ32との間にリバー
スクラツチ44が介設されている。また、上記ラ
ージサンギヤ32とリバースクラツチ44との間
にはラージサンギヤ32を固定するバンドブレー
キである2−4ブレーキ45が設けられていると
共に、上記キヤリヤ35と変速機ケース10との
間には、該キヤリヤ35の反力を受け止める第2
ワンウエイクラツチ52と、キヤリヤ35を固定
するローリバースブレーキ46とが並列に設けら
れている。そして、上記リングギヤ36が出力ギ
ヤ61に連結され、第1図に示すように、該出力
ギヤ61から中間ギヤ62を介して前輪差動装置
60(第3図参照)の入力ギヤ63に動力が伝達
されるようになつている。 ここで、上記各クラツチやブレーキ等の摩擦締
結要素41〜46及びワンウエイクラツチ51,
52の作動状態と変速段との関係を説明すると第
1表に示すように、先ず1速においては、フオワ
ードクラツチ41が締結され且つ第1,第2ワン
ウエイクラツチ51,52が動力伝達状態とな
る。また、2速においては、上記の1速の状態に
加えて2−4ブレーキ45が締結されると共に、
第2ワンウエイクラツチ52が空転状態となり、
更に、3速においては、上記の2速の状態から2
−4ブレーキ45が解放されると共に、3−4ク
ラツチ43が締結される。また、4速において
は、上記の3速で一旦解放された2−4ブレーキ
45が再び締結されると共に、第1ワンウエイク
ラツチ51も空転状態となる。更に、後退速にお
いては、リバースクラツチ44とローリバースブ
レーキ46とが締結される。尚、1〜3速時に動
力伝達状態となる第1ワンウエイクラツチ51及
び1速時に動力伝達状態となる第2ワンウエイク
ラツチ52はコーステイング時に空転するため、
これらの変速段ではエンジンブレーキが作動しな
いことになるが、Dレンジの3速、2レンジの
2,3速、及び1レンジの1,2速では、第1ワ
ンウエイクラツチ51に並列のコーストクラツチ
42が締結され、また1レンジの1速では第2ワ
ンウエイクラツチ52に並列のローリバースブレ
ーキ46が締結されて、上記各変速段でエンジン
ブレーキが得られるようになつている。
【表】
【表】
ところで、上記各摩擦締結要素のうち、フオワ
ードクラツチ41、コーストクラツチ42、3−
4クラツチ43、リバースクラツチ44及びロー
リバースブレーキ46は、第1図に示すように通
常の油圧ピストンでなるアクチユエータ41a,
42a,43a,44a,44aを有し、また、
バンドブレーキでなる2−4ブレーキ45は、第
3図に示すようなサーボピストンでなるアクチユ
エータ45aを有している。そして、第1図に示
すように、変速機ケース10の底部に取付けられ
たオイルパン11内にはコントロールバルブユニ
ツト70が収納され、該ユニツト70による上記
各アクチユエータ41〜46への油圧の給排によ
り各摩擦締結要素の締結、解放動作が制御される
ようになつている。尚、2−4ブレーキ45は、
アクチユエータ45aにおけるアプライポート4
5bに油圧が導入された時に締結されると共に、
該アプライポート45bとリリースポート45c
の両者に油圧が導入された時及び両ポート45
b,45cのいずれにも油圧が導入されていない
時に解放されるようになつている。 然して、これらのアクチユエータ41a〜46
aのうち所定のアクチユエータ、例えばフオワー
ドクラツチ用アクチユエータ41a、3−4クラ
ツチ用アクチユエータ43a、リバースクラツチ
用アクチユエータ44a及び2−4ブレーキ用ア
クチユエータ45a等については、上記コントロ
ールバルブユニツト70からの作動油圧の供給タ
イミングを調整して上記各クラツチもしくはブレ
ーキの締結時のシヨツクを夫々軽減するN−D切
換用、N−R切換用、1−2変速用、2−3変速
用等のアキユムレータが備えられている。 そして、これらのアキユムレータのうち、1部
のアキユムレータ71は、第1図に示すように、
変速機ケース10におけるトルクコンバータ20
を収納したトルクコンバータハウジング12と、
変速歯車機構30や各摩擦締結要素41〜46及
びワンウエイクラツチ51,52等を収納したミ
ツシヨンケース13との間の隔壁部14内に埋設
されていると共に、第1図及び第3図に示すよう
に、他のアキユムレータ72,73,74は上記
トルクコンバータハウジング12の上部における
エンジン(図示せず)との連結部15に配置され
ている。ここで、該連結部15は、エンジンとの
取付関係上、外方へ膨出され、トルクコンバータ
20の上部との間にデツドスペースが生じた箇所
である。尚、上記各アキユムレータ72〜74
(アキユムレータ71も同様)は、上記連結部1
5の肉盛部において該トルクコンバータハウジン
グ12に一体に形成した収容孔75内にスプール
76を嵌挿し且つ該スプール76をバネ77,7
8により弾力的に保持すると共に、上記孔75の
開口部を閉鎖するキヤツプ部材79とスプール7
6との間の空間を蓄圧室80とした構成とされ、
また該スプール76の蓄圧室80と反対側に背圧
ポート81が設けられている。そして、上記蓄圧
室80には、コントロールバルブユニツト70か
ら当該クラツチ又はブレーキのアクチユエータに
供給される締結用油圧が導入されるようになつて
おり、また背圧ポート81には上記コントロール
バルブユニツト70からライン圧が導入されるよ
うになつている。尚、図例では上記連結部15に
配置されたアキユムレータ72〜73の蓄圧室8
0にはクラツチもしくはブレーキの締結用油圧を
導入するパイプ82は接続され、また背圧ポート
81にはトルクコンバータハウジング12の周壁
内に穿設された油路83が連通されている。 上記の構成によれば、例えばN→Dのレンジ切
換時、N→Rのレンジ切換時、1→2変速時及び
2→3変速時において、フオワードクラツチ4
1、リバースクラツチ44、2−4ブレーキ4
5、3−4クラツチ43が夫々締結される際に
は、これらの締結用油圧がアキユムレータ71〜
74のうちの各対応するアキユムレータの蓄圧室
80に導入されて、ライン圧に抗してスプール7
6を夫々移動させることにより、これらの油圧が
一旦蓄圧された上で当該クラツチもしくはブレー
キのアクチユエータに供給されることになり、こ
れにより上記レンジの切換時もしくは変速時にお
けるシヨツクが軽減されることになる。 そして、特に本案においては、上記各アキユム
レータ71〜74がコントロールバルブユニツト
70から分離されて、1部のアキユムレータ71
が従来デツドスペースとなつていたトルクコンバ
ータハウジング12とミツシヨンケース13との
間の隔壁部14に配置され、また他のアキユムレ
ータ72〜73が同じくデツドスペースとなつて
いた上記トルクコンバータハウジング12におけ
るエンジンとの連結部15に配置されているか
ら、上記コントロールバルブユニツト70が小型
化されて、該ユニツト70のオイルパン11内へ
の収納が可能となるとなる。そして、特に上記各
アキユムレータ71〜74を配設するためのスペ
ースを新たに確保する必要がなく、このようにし
て変速機1の全体が小型化されることになる。ま
た、上記各アキユムレータ71〜74は、トルク
コンバータハウジング12に一体に形成された収
容孔75にスプール76を直接嵌挿することによ
り構成されるので、構造が簡素であると共に、組
付けも容易に行えるのである。 尚、上記の実施例では1部のアキユムレータを
トルクコンバータハウジング12とミツシヨンケ
ース13との隔壁室14に配置したが、全てのア
キユムレータをトルクコンバータハウジングにお
けるエンジンへの連結部に配置するようにしても
よい。 (考案の効果) 以上のように本考案によれば、油圧回路に変速
シヨツク軽減用のアキユムレータが備えられた自
動変速機において、上記アキユムレータの収容孔
を変速機ケースにおける従来デツドスペースとな
つていたトルクコンバータハウジングにおけるエ
ンジンへの連結部に形成し、この収容孔内に上記
アキユムレータを配置するようにしたから、コン
トロールバルブユニツトが小型化されてオイルパ
ン内への収容が可能となると共に、アキユムレー
タを配置するための新たなスペースを設ける必要
がないから、変速機全体としても小型化されるこ
とになる。また、該アキユムレータないしその周
辺の構成が簡素化され、且つ組付けも容易化され
ることになる。
ードクラツチ41、コーストクラツチ42、3−
4クラツチ43、リバースクラツチ44及びロー
リバースブレーキ46は、第1図に示すように通
常の油圧ピストンでなるアクチユエータ41a,
42a,43a,44a,44aを有し、また、
バンドブレーキでなる2−4ブレーキ45は、第
3図に示すようなサーボピストンでなるアクチユ
エータ45aを有している。そして、第1図に示
すように、変速機ケース10の底部に取付けられ
たオイルパン11内にはコントロールバルブユニ
ツト70が収納され、該ユニツト70による上記
各アクチユエータ41〜46への油圧の給排によ
り各摩擦締結要素の締結、解放動作が制御される
ようになつている。尚、2−4ブレーキ45は、
アクチユエータ45aにおけるアプライポート4
5bに油圧が導入された時に締結されると共に、
該アプライポート45bとリリースポート45c
の両者に油圧が導入された時及び両ポート45
b,45cのいずれにも油圧が導入されていない
時に解放されるようになつている。 然して、これらのアクチユエータ41a〜46
aのうち所定のアクチユエータ、例えばフオワー
ドクラツチ用アクチユエータ41a、3−4クラ
ツチ用アクチユエータ43a、リバースクラツチ
用アクチユエータ44a及び2−4ブレーキ用ア
クチユエータ45a等については、上記コントロ
ールバルブユニツト70からの作動油圧の供給タ
イミングを調整して上記各クラツチもしくはブレ
ーキの締結時のシヨツクを夫々軽減するN−D切
換用、N−R切換用、1−2変速用、2−3変速
用等のアキユムレータが備えられている。 そして、これらのアキユムレータのうち、1部
のアキユムレータ71は、第1図に示すように、
変速機ケース10におけるトルクコンバータ20
を収納したトルクコンバータハウジング12と、
変速歯車機構30や各摩擦締結要素41〜46及
びワンウエイクラツチ51,52等を収納したミ
ツシヨンケース13との間の隔壁部14内に埋設
されていると共に、第1図及び第3図に示すよう
に、他のアキユムレータ72,73,74は上記
トルクコンバータハウジング12の上部における
エンジン(図示せず)との連結部15に配置され
ている。ここで、該連結部15は、エンジンとの
取付関係上、外方へ膨出され、トルクコンバータ
20の上部との間にデツドスペースが生じた箇所
である。尚、上記各アキユムレータ72〜74
(アキユムレータ71も同様)は、上記連結部1
5の肉盛部において該トルクコンバータハウジン
グ12に一体に形成した収容孔75内にスプール
76を嵌挿し且つ該スプール76をバネ77,7
8により弾力的に保持すると共に、上記孔75の
開口部を閉鎖するキヤツプ部材79とスプール7
6との間の空間を蓄圧室80とした構成とされ、
また該スプール76の蓄圧室80と反対側に背圧
ポート81が設けられている。そして、上記蓄圧
室80には、コントロールバルブユニツト70か
ら当該クラツチ又はブレーキのアクチユエータに
供給される締結用油圧が導入されるようになつて
おり、また背圧ポート81には上記コントロール
バルブユニツト70からライン圧が導入されるよ
うになつている。尚、図例では上記連結部15に
配置されたアキユムレータ72〜73の蓄圧室8
0にはクラツチもしくはブレーキの締結用油圧を
導入するパイプ82は接続され、また背圧ポート
81にはトルクコンバータハウジング12の周壁
内に穿設された油路83が連通されている。 上記の構成によれば、例えばN→Dのレンジ切
換時、N→Rのレンジ切換時、1→2変速時及び
2→3変速時において、フオワードクラツチ4
1、リバースクラツチ44、2−4ブレーキ4
5、3−4クラツチ43が夫々締結される際に
は、これらの締結用油圧がアキユムレータ71〜
74のうちの各対応するアキユムレータの蓄圧室
80に導入されて、ライン圧に抗してスプール7
6を夫々移動させることにより、これらの油圧が
一旦蓄圧された上で当該クラツチもしくはブレー
キのアクチユエータに供給されることになり、こ
れにより上記レンジの切換時もしくは変速時にお
けるシヨツクが軽減されることになる。 そして、特に本案においては、上記各アキユム
レータ71〜74がコントロールバルブユニツト
70から分離されて、1部のアキユムレータ71
が従来デツドスペースとなつていたトルクコンバ
ータハウジング12とミツシヨンケース13との
間の隔壁部14に配置され、また他のアキユムレ
ータ72〜73が同じくデツドスペースとなつて
いた上記トルクコンバータハウジング12におけ
るエンジンとの連結部15に配置されているか
ら、上記コントロールバルブユニツト70が小型
化されて、該ユニツト70のオイルパン11内へ
の収納が可能となるとなる。そして、特に上記各
アキユムレータ71〜74を配設するためのスペ
ースを新たに確保する必要がなく、このようにし
て変速機1の全体が小型化されることになる。ま
た、上記各アキユムレータ71〜74は、トルク
コンバータハウジング12に一体に形成された収
容孔75にスプール76を直接嵌挿することによ
り構成されるので、構造が簡素であると共に、組
付けも容易に行えるのである。 尚、上記の実施例では1部のアキユムレータを
トルクコンバータハウジング12とミツシヨンケ
ース13との隔壁室14に配置したが、全てのア
キユムレータをトルクコンバータハウジングにお
けるエンジンへの連結部に配置するようにしても
よい。 (考案の効果) 以上のように本考案によれば、油圧回路に変速
シヨツク軽減用のアキユムレータが備えられた自
動変速機において、上記アキユムレータの収容孔
を変速機ケースにおける従来デツドスペースとな
つていたトルクコンバータハウジングにおけるエ
ンジンへの連結部に形成し、この収容孔内に上記
アキユムレータを配置するようにしたから、コン
トロールバルブユニツトが小型化されてオイルパ
ン内への収容が可能となると共に、アキユムレー
タを配置するための新たなスペースを設ける必要
がないから、変速機全体としても小型化されるこ
とになる。また、該アキユムレータないしその周
辺の構成が簡素化され、且つ組付けも容易化され
ることになる。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
自動変速機の全体縦断側面図、第2図は該自動変
速機の骨子図、第3図は第1図−線で見た該
自動変速機の後面図である。 1……自動変速機、12……トルクコンバータ
ハウジング、15……エンジンへの連結部、20
……トルクコンバータ、30……変速歯車機構、
41〜46……摩擦締結要素、41a〜46a…
…油圧アクチユエータ、71〜74……アキユム
レータ、75……収容孔。
自動変速機の全体縦断側面図、第2図は該自動変
速機の骨子図、第3図は第1図−線で見た該
自動変速機の後面図である。 1……自動変速機、12……トルクコンバータ
ハウジング、15……エンジンへの連結部、20
……トルクコンバータ、30……変速歯車機構、
41〜46……摩擦締結要素、41a〜46a…
…油圧アクチユエータ、71〜74……アキユム
レータ、75……収容孔。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバー
タ20と、該トルクコンバータの出力側に配置さ
れた変速歯車機構30と、該変速歯車機構の動力
伝達経路を切換える複数の摩擦締結要素41〜4
6と、これらの摩擦締結要素を作動させる油圧ア
クチユエータ41a〜46aに対して油圧の給排
を制御する油圧回路とを有し、且つ該油圧回路に
アキユムレータ71〜74が備えられた自動変速
機であつて、 上記アキユムレータを収容する収容孔75が、
上記トルクコンバータを収納したトルクコンバー
タハウジング12のエンジンへの連結部15に形
成され、該収納孔内に上記アキユムレータが配置
されていることを特徴とする自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8478987U JPH0522679Y2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8478987U JPH0522679Y2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63190648U JPS63190648U (ja) | 1988-12-08 |
JPH0522679Y2 true JPH0522679Y2 (ja) | 1993-06-10 |
Family
ID=30939605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8478987U Expired - Lifetime JPH0522679Y2 (ja) | 1987-05-29 | 1987-05-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0522679Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010149610A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Nissan Motor Co Ltd | トランスアクスル駆動装置 |
-
1987
- 1987-05-29 JP JP8478987U patent/JPH0522679Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63190648U (ja) | 1988-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR930010446B1 (ko) | 자동 변속기 | |
US7192377B2 (en) | Six-speed powertrain of an automatic transmission | |
US7985153B2 (en) | Hydraulic control system of 8-speed automatic transmission for vehicles | |
KR960016252B1 (ko) | 다단자동변속장치 | |
JPS6245426B2 (ja) | ||
JPS6141065A (ja) | 車両用自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH0522679Y2 (ja) | ||
JP3076446B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
US5426991A (en) | Automatic transmission | |
US5038638A (en) | Hydraulic control device for an automatic transmission | |
US5984818A (en) | Hydraulic control system for automatic transmissions | |
JPH0524850Y2 (ja) | ||
US4781081A (en) | Hydraulic control for vehicle transmission | |
JPH0740757Y2 (ja) | 自動変速機 | |
US4782724A (en) | Automatic transmission control system incorporating an exhaust brake | |
JPH057579B2 (ja) | ||
JPS63297848A (ja) | 自動変速機 | |
JP2611818B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH0820014B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JPS6321064B2 (ja) | ||
KR930004569B1 (ko) | 자동변속기 | |
JPS63285355A (ja) | 自動変速機 | |
JPH06129522A (ja) | 自動変速機のアキュムレータ配設構造 | |
JPS6250704B2 (ja) | ||
JP2930973B2 (ja) | 自動変速機における油圧制御装置 |