JPH0522601U - まくらぎ用防振ゴムの取付構造 - Google Patents

まくらぎ用防振ゴムの取付構造

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JPH0522601U
JPH0522601U JP9495491U JP9495491U JPH0522601U JP H0522601 U JPH0522601 U JP H0522601U JP 9495491 U JP9495491 U JP 9495491U JP 9495491 U JP9495491 U JP 9495491U JP H0522601 U JPH0522601 U JP H0522601U
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吉夫 松尾
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鉄道軌材工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄道車両が線路上を通過する際に発生する振
動を緩和するための防振ゴムのまくらぎに対する取付構
造を提供すること。 【構成】 取付構造は、まくらぎの下面に取付けられる
防振ゴムの取付面に形成された空気逃げ凹部と、前記空
気逃げ凹部と外部とを連通させる空気逃げ孔と、前記ま
くらぎに埋め込まれる外れ防止突部とを有している。
又、前記外れ防止突部には抜け止め片が具えられてい
る。まくらぎを裏返しにした形状の型枠にコンクリート
を流し込み、コンクリートが固化する以前に、取付面を
コンクリートに押付ける。このとき、コンクリートと防
振ゴムとの間に溜まった空気は空気逃げ凹部と空気逃げ
孔を経て外部に流出する。又、コンクリート内に外れ防
止突部が抜け止め片とともに押込まれるため、コンクリ
ートが固化した後、防振ゴムとまくらぎは強固に一体に
なる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鉄道車両が線路上を通過する際に発生する振動を緩和するための防 振ゴムのまくらぎに対する取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、まくらぎ用の防振ゴムは、完成したコンクリート製まくらぎの下面に、 接着剤、ボルト、釘、或いは、防振ゴム自身の接着力等によって取付けられてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このようにして防振ゴムをまくらぎの下面に取付けるには、まくら ぎの下面を平坦にしないと防振ゴムが剥がれるという問題点を有している。 又、取付けに多くの人手と手間を要するという問題点も有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、まくらぎの下面に取付けられる防振ゴムの取付面に形成された空気 逃げ凹部と、前記空気逃げ凹部と外部とを連通させる空気逃げ孔と、前記まくら ぎに埋め込まれる突部とを具えた防振ゴムの取付構造により、前記の課題を解決 したものである。
【0005】
【作用】
まくらぎを裏返しにした形状の型枠にコンクリートを流し込み、コンクリート が固化する以前に、防振ゴムの取付面をコンクリートに押付ける。 このとき、コンクリートと防振ゴムとの間に溜まった空気は、空気逃げ凹部と 空気逃げ孔を経て外部に流出する。 又、コンクリート内に突部が抜け止め片とともに押込まれるため、コンクリー トが固化しまくらぎが完成した後、防振ゴムはまくらぎと一体になる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 防振ゴム30,50は、図1乃至図5に示すように、まくらぎCの下面C1に 一体に取付けられ、鉄道車両がレール(図示省略)を通過する際に発生する振動 を緩和する役目をしている。 防振ゴム30の取付面35には、図1に示すように、縁部31と、空気逃げ凹 部32と、この空気逃げ凹部32と外部とを連通させる空気逃げ孔33と、まく らぎCに埋め込まれる突部34とが形成されている。
【0007】 縁部31,31,31は、まくらぎCの下部を受け入れることができるように 、防振ゴム30の3辺に立上り状態に形成されている。 空気逃げ凹部32は、防振ゴム30の取付面35の長手方向に3条平行に形成 され、断面V字状をしている。 空気逃げ孔33は、空気逃げ凹部32,32,32の底に適宜の間隔で複数形 成された貫通孔である。 突部34(図7参照)は、3条の空気逃げ凹部32の間に適宜の間隔で複数突 設された突起41と、突起41の中間に設けられた抜け止め用のワッシャー(抜 け止め片)42とで構成されている。ワッシャー42には、突起41に食込みワ ッシャー42自身が突起41から抜け出るのを阻止する爪43が複数形成されて いる。
【0008】 次に防振ゴム30の取付け手順を説明する。 まくらぎを裏返しにした形状の型枠(図示省略)にコンクリートを流し込み、 コンクリートが固化する以前に、防振ゴム30の空気逃げ凹部32が形成された 取付面35をコンクリートに押付ける。 このとき、コンクリートと防振ゴム30との間に溜まった空気は、空気逃げ凹 部32と空気逃げ孔33を経て外部に流出する。又、コンクリートの上面に溜ま っている余分な水も同様にして、空気逃げ凹部32と空気逃げ孔33を経て外部 に流出する。空気と水の流出によって防振ゴム30は固化以前のまくらぎに密着 させられる。 又、防振ゴム30がコンクリートに押付けられたとき、突部34はワッシャー 42とともにコンクリート内に押込まれる。コンクリートが固化した後も、突部 34はまくらぎC内に埋め込まれたままになっているため、防振ゴム30はまく らぎと一体になる。特に、ワッシャー42によって、防振ゴム30は外れにくく なる。
【0009】 なお、防振ゴム50(図2、図3参照)は、縁部51が両側に形成されている 以外は、上記の防振ゴム30と構造が同一であるので、その構造の説明は省略す る。
【0010】 突部は、上記のような突部34の他に、次のような構造の突部がある。 先ず、図9乃至図12に示す突部134は、2列に並んだ隣の列同士の突起1 41に形成された孔144に板(抜け止め片)145を差込み、2つの突起14 1を接続した構造になっている。 次に、図13乃至図16に示す突部234は、突起241に形成した孔244 に針金(抜け止め片)246を通し、この針金246の先端をくの字に折曲げた 構造になっている。 次に、図17乃至図20に示す突部334は、突起341の頭部近くに形成し た溝347にワッシャー(抜け止め片)348を填め込んだ構造になっている。 次に、図21乃至図24に示す突部434は、突起441に巻き始め端と巻き 終わり端を長めにしたコイル状の針金(抜け止め片)449を取付けた構造にな っている。 最後に、図25乃至図28に示す突部534は、突起541に鍔(抜け止め片 )550を取付けた構造になっている。鍔550は、突起541に形成されたボ ルト取付孔551(図27参照)にボルト552をねじ込んで固定される。 なお、ボルト取付孔551の径はボルト552の径より小さく形成されている 。これによって、ボルト552は防振ゴム530の弾力によってボルト取付孔5 51に締付けられるので、ボルト552と鍔550が突起541から外れにくく なる。この点において、この実施例は、第24図までの実施例より、すぐれてい る。
【0011】 なお、以上の突部134,234,334,434,534を具えた防振ゴム 130,230,330,430,530は、突部134,234,334,4 34,534以外の部分は図1乃至図8に示した防振ゴム30の構造と同一であ るので、同一部分には、図1乃至図8の符号の先頭に1,2,3,4又は5を付 して示し、その構造の説明は省略することとする。
【0012】
【考案の効果】
本考案の防振ゴム取付構造によると次の効果を奏する。 (1)まくらぎの製作工程の途中において、固化以前のコンクリートに防振ゴム を押付けるだけで防振ゴムとまくらぎとを一体にすることができるため、従来必 要としていた、接着剤、ボルト、釘等を使用しなくても、防振ゴムを簡単にまく らぎに取付けることができる。 (2)防振ゴムを固化以前のコンクリートに押付けるため、従来行なっていたま くらぎの下面を平坦にする作業が不要になり、取付け作業能率を向上させること ができる。 (3)空気逃げ凹部と、空気逃げ孔とから空気を逃がすことができるため、防振 ゴムをまくらぎに密着させることができる。 (4)抜け止め片を有する突部がまくらぎ内に埋め込まれるため、長期間の使用 による防振ゴムの剥がれを防止することができる。 (5)請求項2のように突部に抜け止め片を設けておくと、まくらぎと防振ゴム は強固に一体になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の取付構造を具えた防振ゴムの斜視図で
ある。
【図2】防振ゴムが取付けられたまくらぎの正面図であ
る。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2に右側面図である。
【図5】防振ゴムの平面図である。
【図6】図5の防振ゴムを手前側端部から見た図であ
る。
【図7】図5の防振ゴムの突部の詳細図である。
【図8】図5中8−8矢視断面図である。
【図9】他の実施例の防振ゴムの平面図である。
【図10】図9の防振ゴムを手前側端部から見た図であ
る。
【図11】図9の防振ゴムの突部の詳細図である。
【図12】図9中12−12矢視断面図である。
【図13】他の実施例の防振ゴムの平面図である。
【図14】図13の防振ゴムを手前側端部から見た図で
ある。
【図15】図13の防振ゴムの突部の詳細図である。
【図16】図13中16−16矢視断面図である。
【図17】他の実施例の防振ゴムの平面図である。
【図18】図17の防振ゴムを手前側端部から見た図で
ある。
【図19】図17の防振ゴムの突部の詳細図である。
【図20】図17中20−20矢視断面図である。
【図21】他の実施例の防振ゴムの平面図である。
【図22】図21の防振ゴムを手前側端部から見た図で
ある。
【図23】図21の防振ゴムの突部の詳細図である。
【図24】図21中24−24矢視断面図である。
【図25】他の実施例の防振ゴムの平面図である。
【図26】図25の防振ゴムを手前側端部から見た図で
ある。
【図27】図25の防振ゴムの突部の詳細図である。
【図28】図25中28−28矢視断面図である。
【符号の説明】
C まくらぎ C1 まくらぎの下面 30,130,230,330,430,530 防振
ゴム 32,132,222,332,432,532 空気
逃げ凹部 33,133,233,333,433,533 空気
逃げ孔 34,134,234,334,434,534 突部 42,348 ワッシャー(抜け止め片) 145 板(抜け止め片) 246,449 針金(抜け止め片) 550 鍔(抜け止め片)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まくらぎの下面に取付けられる防振ゴム
    の取付面に形成された空気逃げ凹部と、前記空気逃げ凹
    部と外部とを連通させる空気逃げ孔と、前記まくらぎに
    埋め込まれる突部とを具えてなる、まくらぎ用防振ゴム
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記突部は抜け止め片を具えている、請
    求項1記載のまくらぎ用防振ゴムの取付構造。
JP9495491U 1991-07-05 1991-10-24 まくらぎ用防振ゴムの取付構造 Expired - Lifetime JP2531964Y2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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